『もはや保守にあらず、日本青年会議所(JC)の憲法改正ネット工作用アカウント「宇予くん」の内部告発があまりにも悲しい』

2018年2月28日04:05 バザップ
http://buzzap.jp/news/20180228-jaycee-net-kaiken-uyokun-hasumi/

流出した資料とおぼしきものから、日本青年会議所(JC)が憲法改正に向けてネットを使った工作活動を実施している疑いが濃厚であること、ネット工作用に作られたツイッターアカウント「宇予くん」の発言が一般人の名誉を毀損し、中国韓国との戦争を促しかねないものであることを先日お伝えしたBuzzap!。

なんと「宇予くん」の仕掛け人が日本青年会議所 憲法改正推進委員会の委員長だったことが判明し、流出した資料も本物だったことが確定したわけですが、内部告発によって、彼らが拠り所とする「保守思想」の本質が見えてしまいました。詳細は以下から。

・宇予くんのコンセプトが明らかに
日本青年会議所(JC)に所属する人物のツイッターによると、「宇予くん」が生まれる前、憲法改正推進委員会は「炎上拡散も視野に入れたTwitter発信」についてネット系コンサル会社にヒヤリングを依頼していたそうです。

その内容をまとめた議事録が以下。「拡散の方法」「YouTubeでバズる方法」「Twitterをどう生かすか」などの項目があり、改憲気運を盛り上げ、3000万人の改憲賛成署名を集めるための工作について真剣に勉強していたことが分かります。

http://buzzap.net/images/2018/02/28/jaycee-net-kaiken-hasumi/01.png

問題はTwitterアカウントの内容。言うなれば「宇予くん」のコンセプトなわけですが、難民少女の写真をトレスしたイラストで日本の保守界隈が持つ差別意識を世界に知らせしめた差別主義者・はすみとしこのイラストのようなアカウントにすることをイメージしていたようです。
http://buzzap.net/images/2018/02/28/jaycee-net-kaiken-hasumi/02.png

資料をアップした人物は、はすみとしこのイラストを「『正しいことだけど、それ言っちゃう?』ってやつを絵とともにツイート」の例とすることなどに以下のように言及しています。

https://twitter.com/shingo_fujimi/status/968524633979854848?ref_src=twsrc%5Etfw&;ref_url=http%3A%2F%2Fbuzzap.jp%2Fnews%2F20180228-jaycee-net-kaiken-uyokun-hasumi%2F

https://twitter.com/shingo_fujimi/status/968530371674456065?ref_src=twsrc%5Etfw&;ref_url=http%3A%2F%2Fbuzzap.jp%2Fnews%2F20180228-jaycee-net-kaiken-uyokun-hasumi%2F

・保守思想=差別思想ではないはずが……
「はすみとしこのイラストのようなアカウント」を想定していただけあって、見るに堪えない罵倒や差別意識を垂れ流し、「戦争しないよう抑止力のため九条を改正」と言いながら「中国や韓国をミサイル爆撃したほうがいい」と言い切った宇予くん。そこには「日本すごい」の文脈でよく語られる「日本人が持つ思いやりの心」などは一切見えません。

しかし保守をうたう人々が発信する言葉は、宇予くんと大差ないのが現実。保守思想はいつの間に差別思想へと変貌を遂げてしまったのでしょうか。

(以降ソースにて)