NHK NEWS WEB 2月27日 16時27分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180227/k10011344941000.html


アメリカのトランプ政権が鉄鋼製品に高い関税を課すことなどを検討していることについて、
日本鉄鋼連盟の進藤孝生会長は記者会見で、「遺憾だ」としたうえで、中国をはじめ各国が
貿易上の対抗措置を発動し、自由貿易にブレーキがかかりかねない事態に発展することに懸念を示しました。

この中で日本鉄鋼連盟の進藤会長は、トランプ政権が中国などから輸入される鉄鋼製品に高い関税を課すことなどを
検討していることについて「日本の鉄鋼製品はアメリカの脅威にはなっていないと主張してきたが、
輸入制限の措置が検討されていることは大変残念で遺憾だ。自由貿易は世界経済の成長の根幹となるメカニズムであり、
維持しなければならない」と述べました。

そのうえで進藤会長は「中国は対抗措置を考えざるをえないという姿勢を見せていて、これが実行されたら
ほかの産業を巻き込んで大変なことになる。パンドラの箱を開けるようなことになるのが最も怖いことだ」と述べ、
各国が貿易上の対抗措置を発動し、自由貿易にブレーキがかかりかねない事態に発展することに懸念を示しました。