朝日新聞デジタル 2018年2月26日10時27分
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https://www.asahi.com/articles/ASL2N3HCJL2NUTFL00B.html


 認可保育園に入れない「待機児童」の問題が20年近く解消されない。今月は多くの自治体で
4月入園の選考結果が発表されたが、SNSには「保育園落ちた」の書き込みが今年もあふれる。
政府は「ゼロ」の目標へ定員拡大を急ぐが、保育環境をおろそかにした政策が現場をきしませている。

 今月9日、東京都の目黒区総合庁舎。開庁と同時に赤ちゃん連れの親たちの緊張した顔が窓口に並んだ。
この日発表される認可保育園の当落を聞くため、早朝から集まっていた。

 4月の入園に向けて2395人が申し込み、4割にあたる959人が落選。女性会社員(34)は
順番待ちの認可外園に空きが出ることへ望みをつなぐが、復職予定の4月が迫る。「頭が真っ白」とうなだれた。

 目黒区は昨年4月時点で、前年…

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