毎日新聞 2018年2月23日 21時53分
https://mainichi.jp/articles/20180224/k00/00m/010/135000c

 23日に開かれた衆院予算委員会の分科会で、自民党の渡辺孝一衆院議員(比例北海道、3期)が質問した際、
裁量労働制に関する異常データ問題を巡る野党の質疑ぶりは「誹謗(ひぼう)中傷クラス」だと発言した。
野党側はその後の予算委理事会で「我々の主張は誹謗中傷なのか」と反発。与野党は週明けに議事録で
発言を精査し、対応を検討する。

 渡辺氏は質問の冒頭、データ問題で連日釈明に追われる加藤勝信厚生労働相に対し
「がんばって、負けないでという声が聞かれる」と激励。さらに野党の追及について
「働き方改革の議論をなおざりにしている。誹謗中傷クラスだ。早く正常な議論に戻ってほしい」と発言した。

 安倍晋三首相や加藤氏は不適切なデータ比較を巡る国会答弁を撤回し、データに多くの異常値も発覚。
働き方改革関連法案の国会提出がずれ込む中、今回の発言は波紋を広げそうだ。【光田宗義】