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2月8日の衆議院予算委員会で、立憲民主党の末松義規議員が北朝鮮問題に関連して河野太郎外相に対し米国が先制攻撃に及んだ際のシナリオについて質問、「手の内を明かす答弁は差し控えたい」と拒否された上、その後小野寺防衛相に対して米国が小型核兵器の利用に言及した核態勢の変更は「小型核兵器で(北朝鮮を)やってくれと言ったのか」などと尋ね否定される場面がありました。

先制攻撃時のシナリオ質し「手の内明かせない」

末松議員は北朝鮮問題に関連した日本の防衛体制について迎撃ミサイルやJアラートについて批判的な観点から質問した後に、北朝鮮を暴発させないことが外交上、極めて重要だと前置きした上で、それでも米国が先制攻撃に踏み切った場合、その際のシナリオは政府で考えられているのか、と河野外相に質問。

答えられるはずもない河野外相は「手の内を明かすような答弁は差し控えたい」と答えましたが、末松議員は納得しません。「そう言われると国会議員も国民も、何も検討してないのかおかしいよね」ということになる、と指摘し再度「もう一度丁寧な説明を」と求めます。

河野外相は「手の内を明かすような答弁は差し控えたい」と繰り返しただけでしたが、末松議員の質問は米国が北朝鮮を先制攻撃した際のシナリオを国会の場で公にしろ、と求めたことになるだけに、河野外相が答えると思っていたのだとすれば疑問の声も出そうです。

しかし、末松議員の「独特な」質問はこれだけではありませんでした。米国が小型核兵器の利用に言及した核態勢の見直しについて末松議員は、北朝鮮を先制攻撃した際に北朝鮮側に余力があれば報復される可能性もある、とした上で、こうした展開を防止するために「小野寺防衛大臣からナイショでアメリカに撃ち漏らさないよう小型核兵器でやってくれ」と言ったのか、と疑いの目を向けたのです。

この質問に対しては流石に小野寺防衛相も「基本的に相手国とのやり取りを言うことはないんですが」と前置きした上で「そんなことはありません」と否定。

こうしたやり取りが影響したのか、河野外相はその後末松議員に対し明らかに怒気を含んだ大きな声で「ご質問の意図がまったくわからないんですが」と語るシーンも見られていました。

(略)