(2018/02/03-20:04) 時事
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018020300397&;g=pol

 任期満了に伴う沖縄県名護市長選は4日、投開票される。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設の是非が最大の争点で、移設阻止を掲げる現職の稲嶺進氏(72)と、移設を容認する与党が推す新人の渡具知武豊氏(56)の無所属2人による一騎打ち。選挙結果は移設の行方を左右し、秋の知事選を占う。両陣営は3日、最後の訴えを行った。

稲嶺、渡具知氏が横一線=無党派取り込みに全力−名護市長選
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018020101229&;g=pol

沖縄県名護市長選で、有権者に支持を訴える新人の渡具知武豊氏=3日午後

 政府が昨年4月に辺野古の護岸工事を開始して以降、初めて移設への市民の判断が示される。稲嶺氏は、移設に反対する翁長雄志知事の支援を受けるほか、民進、共産、自由、社民各党の推薦、立憲民主党の支持を得た。一方、渡具知氏は自民、公明両党と日本維新の会の推薦を受けている。 
 稲嶺氏は市内各地で遊説。「今、進んでいる工事は(全工程の)1%にも満たない。市長権限があるので、まだ止めることができる。諦める必要はない」と声を張り上げた。立憲民主党の辻元清美国対委員長は「名護市役所を官邸の出先にしてはいけない」と呼び掛けた。
 渡具知氏は市中心部で演説し、「2期8年の現市政で名護市民は取り残された。(国と)協議するところは協議し、町の発展のために全力を尽くす」と訴えた。自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長は「新しい市長に求められているのは対立に終止符を打つことだ」と主張した。
 有権者数は先月27日現在で4万9372人。