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 出席か、欠席か?

 安倍首相の韓国・平昌冬季開会式問題が注目されてきたが、今週水曜(24日)の1面で「読売」と「産経」が「出席へ」と報じた。

 とくに「産経」は1面トップで「首相、平昌五開会式に出席」とし、首相インタビューを掲載。政権側は「安倍スタジアムでの1塁側」の新聞をここでも巧みに利用した感がある。

 そもそもリオ五輪閉会式には「土管」を使ってまでブラジルに駆けつけたのに、安倍マリオ、いや安倍首相にとって隣国の韓国はなぜ日本の裏側より遠かったのか。

安倍首相、さてどうすればいい論で各紙にぎやか

(略)

毎日は「出席にメリットあり」

(略)

なぜか船越英一郎を持ち出す「日刊ゲンダイ」

 こういう提案もあった。「日刊ゲンダイ」だ。

「安倍政権 船越英一郎の対応見習え」(1月13日付)

 ふ、船越英一郎?いったいどういう主張なのか。読んでみた。まず、安倍首相の開会式出席の慎重論に対し「ちょっと感情的になりすぎではないか。」と書く。ゲンダイらしからぬ淡々とした呼びかけである。

 しかし、

《ぞんざいな合意をタナに上げ、怒りに任せて韓国政府に激しい言葉をぶつけるとは、この政権はつくづく大人げない。》

 ゲンダイ師匠、徐々にボルテージをあげてきた。そんざいな合意というのは、慰安婦問題に関する日韓合意のこと。

《そんなに韓国政府に合意の長期的な順守を求めるなら、なぜ安倍政権は条約の形式を取って国会で審議し、日韓両国の立法府も巻き込んだ合意を形成しなかったのか。日韓合意は2015年12月28日、年末のドサクサに日韓両外相が共同会見を開いて発表しただけ。合意内容について公式な文書すら交わしていなかったのだ。》

 開会式を欠席するのは、《韓国国内の一部反日勢力の慰安婦問題をめぐる感情論と同じ土俵に立つつもりなら、愚かだ。》とゲンダイは説く。

わかりやすい! でも各方面から叱られそうな例え!

 そしていよいよ「船越英一郎」の登場である。

《例えは悪いかもしれないが、国と国との「合意」を一方が反故にするのは離婚交渉に似ている。昨年、松居一代のエキセントリックな言動にダンマリを貫いた船越英一郎を見習って、安倍首相も静観すべきではないか。》

 ゲンダイ師匠は韓国の「エキセントリックな言動」を松居一代に例え、日本は船越英一郎の「静観」という態度を見習え、と主張するのである。

 わかりやすい! でも各方面から叱られそうな例え!

最後は、

《安倍自身が唱える北包囲網には韓国の協力が不可欠。日韓両国にすきま風が吹けば、金正恩を喜ばせるだけである。 》

 と締める。

 ゲンダイは「冷静に対応して開会式も出席したほうがいい」という「毎日」に近い論調なのであろう。

 ふだんから安倍首相の「度量」に関してチェックしているゲンダイ師匠としては「器の大きさを見せろ!」ということか。

(略)