日本共産党の小池晃書記局長は15日、国会内で記者会見し、民進党と希望の党が同日、衆参両院で統一会派を結成する方針を確認したことについて、「まったく筋が通らない」と厳しく指摘しました。

 民進、希望両党は、基本政策に関する合意文書を交わし、安保法制=戦争法について「違憲と指摘される部分の削除を含め、必要な見直しを行う」としました。

 小池氏はこれについて「玉虫色といわれているが、それどころかまったくの骨抜きだ。民進党とは、わが党も含めた野党間で、安保法制の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回を、党首が何度も合意してきた」と強調。「民進党が希望の党と統一会派を組むことは、この間の党首合意に背くものだ」と批判しました。

 さらに小池氏は、民進党の参院議員には、2016年の選挙で野党統一候補として当選した議員が8人、衆院議員には、17年総選挙で“希望の党にはいかない”と表明や約束をした議員が8人いると指摘。「17年総選挙では、そうした表明等をし、市民連合などの応援も受けて、わが党も候補者を降ろしてたたかった経過がある。衆参の16人は、統一会派に加わるとなると有権者との関係でも、裏切りということになるのではないか」と述べました。
統一・共闘の16人

 日本共産党の小池晃書記局長が15日の会見で指摘した、衆参各8人の野党統一や市民と野党の共闘で当選した民進党籍をもつ議員各氏は次の通りです。(敬称略)
◆野党統一候補として当選した民進党参院議員

 青森 田名部匡代

 宮城 桜井充

 山形 舟山康江

 福島 増子輝彦

 山梨 宮沢由佳

 長野 杉尾秀哉

 三重 芝博一

 大分 足立信也
◆市民と野党の共闘で当選した民進党籍の衆院議員

 宮城5区 安住淳

 福島1区 金子恵美

 栃木2区 福田昭夫

 新潟3区 黒岩宇洋

 長野1区 篠原孝

 三重2区 中川正春

 大阪11区 平野博文

 佐賀1区 原口一博

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