http://lite.blogos.com/article/258019/

<トランプ大統領>米国製防衛装備品「大量購入」要求に波紋
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171107-00000108-mai-pol

小野寺五典防衛相、米国製防衛装備「計画的に取得」
http://www.sankei.com/politics/news/171107/plt1711070017-n1.html

防衛産業各社「衝撃」 米兵器購入発言、波紋広がる
http://www.asahi.com/articles/ASKC75GY0KC7UTIL04G.html?iref=comtop_8_07

最後の朝日の記事にはぼくもコメントしております。

まあ、安倍首相と官邸は軍事音痴ばかりですから、新しいオモチャを買えば自衛隊は強くなると思っているわけです。

だから、必要性も精査せず、既存装備や部隊に与える影響も考慮しないでグローバルホーク、AAV7、オスプレイなどの大人買いを防衛省に押しつけました。結果整備費、燃料代、需品などの予算が圧迫されており、低かった既存装備の稼働率は更に下がっております。

稼働率が低い、燃料代をケチるということは訓練が減ることで、当然ながら熟練度は減るので事故が起こる可能性は増えるし、即応能力も下がります。
実際自衛隊の現場は大変な状態になっています。
来年度はさすがに各幕僚監部とも新規装備を減らして、維持整備費を増し積みするようです。

そんなことは、安倍首相はこれっぽっちも考えていないでしょう
何しろ頭の中身はネトウヨ並ですから、稼働率何それ美味しいの?みたいなところでしょう。

それで更に、「ヨッシャ、ヨッシャ」とばかりに、更に安易にお買い物を約束したわけです。
これによって自衛隊は更に弱体化が進むでしょう。
ただ小野寺防衛大臣はかなり抵抗をしているみたいですが。

アメリカ側は狡猾で賢いですから次期防衛大綱、中期防策定以前のこの段階でアメリカ製兵器の大量購入を押しつけにきたわけです。おつむの足りないアレ首相に「大統領との友好関係第一ですよ、おともだちですよね?」と吹き込まれたのでしょう。それが効くわけです、この人には。

恐らくはイージスアショア以外にも、追加のF-35、オスプレイ、KC46、E-2Dなどが候補に挙がっているでしょう。基本、北朝鮮がらみとか、既に調達したもので、アレ首相に押し込み易くて、アメリカの納税者にわかり易い装備が押しつけられるでしょう。

アメリカ様のご機嫌を取り結ぶために、貿易赤字の解消ために防衛予算を利用したバブル時代ぐらいまでの自民党と同じで、防衛なんぞ他の惑星の話と思っているのでしょう。あるいはアメリカ様に阿ってカネさえばらまけば国防が全うできると思っているのでしょう。

まあ、独立国としての矜持なんてこれっぽっちも持っていない。そうであればいっそのこと自衛隊は廃止し、アメリカに委託してアメリカ人を雇ってすべて米軍と同じ装備にすれば宜しい。
あるいはアメリカ軍そのものに防衛を委託して二倍の給料を払ってやれば宜しい。モナコだって防衛はフランスに丸投げですよ。何ならアメリカの準州にでもなればいいじゃないですか。そうなれば貿易摩擦もなくりますぜ。

せめてこの外圧を、国内産業の再編に使うぐらいの政治力や頭があればいいのでしょうが、それは無いですからね。例えば諸外国の8〜10倍の小銃や機銃の国内調達を辞めて、アメリカからM4やミニミ、M3あたりを買えば、総額が少ない上に、クソ高くて性能が低い日本製の小火器を買わないで済むようになります。何しろ小銃の調達はアメリカ人にはわかり易いアイコンでしょう。しかも必要不可欠なアイテムです。

国産で将来性があればいいのですが、調達数は減る一方で、メーカーの統合はできない。設計者が一生に一回も設計の機会が回ってこない、しかも実戦はもとより、国際市場で揉まれることもない。やがては万歳するしかないわけです。そこに他国の何倍もカネを払ってクズを作り続けるメリットはありません。

同様にヘリも全部輸入に切り替えるべきです。21世紀になっても内外の民間市場の占有率はBK117以外ほぼゼロです。3社もあるメーカー、エンジンメーカー2社の統合も進まず、10機しか買わなかったMCH-101 もわざわざライセンス国産して値段だけはつり上げるわけです。軍オタさんたちの大自慢の「純国産ヘリ」OH-1はエンジントラブルで2年も飛行停止状態で、実は純国産ではなく欧州ベンダーも加わっていたけども、調達数が余りに少なく、発注も不安定なので見切りをつけられたので、調達数も34機で終わった機体です。

(略)