学校法人「加計学園」の獣医学部が大学設置・学校法人審議会(設置審)で近く開学が認可される見通しとなっている状況を受けて、
朝日新聞の男性記者が梶山弘志地方創生担当相の7日の記者会見で、梶山氏を質問攻めにした。

 質問に上がった4条件とは、

(1)既存の獣医師養成でない構想が具体化
(2)ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野における具体的な需要が明らか
(3)既存の大学・学部では対応が困難な場合(4)近年の獣医師の需要の動向も考慮しつつ、
全国的見地から本年度内に検討−の4つを指す。

 この日の会見で朝日の男性記者は、加計学園の獣医学部が「4条件をどうクリアしているか、具体的なことが欠けている」と指摘した上で質問した。
梶山氏は「その時点で説明しているので、今ここで説明する必要はないと思う」と述べた。

これに対し、男性記者は「内閣府の担当なので改めて説明を」「クリアしているのであれば説明は簡単なはずだ」などと食い下がった。
梶山氏は「今の時点で設置審の審議の結論が出ていないので、報道によれば今週か来週辺り(に認可が出る)ということになっているので、
それを受けて、何かあればということにさせてもらいたい」とかわした。

 加計学園の獣医学部が4条件をクリアしたと内閣府が判断した理由には、
前任の山本幸三前地方創生担当相が5月10日の衆院地方創生特別委員会で、「具体的には、(中略)創薬研究や学際的研究に直結する科目を豊富に専攻し、
多様な実験動物を扱える獣医師を重点的に養成しようとしている点が既存のものとは異なる」と説明。

 水際対策については「(中略)英語による授業の実施を含め、感染症発生時に国際的な協調、
調和を図りながら水際対策に対応できるグローバル対応可能な獣医師を重点的に養成しようとする点も既存のものとは大きく異なる」などと明言している。

http://www.sankei.com/politics/news/171107/plt1711070020-n1.html
http://www.sankei.com/politics/news/171107/plt1711070020-n2.html