東京・築地市場の豊洲への移転について、市場の業界団体は2日の会合で豊洲市場のオープンを「来年10月中旬」とする方針を確認した一方、移転の前提となる豊洲市場の安全対策工事では、複数の入札が不調に終わり、工事完了の遅れが懸念されています。

これについて、小池知事は2日の記者会見で「予定価格の再積算を行い、速やかに再発注し、来年7月末までに工事を終え、移転に影響が出ないようにしたい」と述べ、予定どおりの工事完了を目指す考えを示しました。

また、市場業界側が、工事の完了後に、小池知事によるいわゆる「安全宣言」を求めているのに対し、「条件がそろった段階で、安全・安心な市場であることについて、私が発信する」と述べ、要望に応じる意向を示しました。

そのうえで「ワンフレーズかどうかは別にして、業界や消費者の皆様が納得することは何より必要だと思うので、そこは工夫したい」と述べ、時期を見て業界側と直接対話する場を設ける考えも明らかにしました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171102/k10011208471000.html