高森明勅

どっちが「保守」か?
https://www.gosen-dojo.com/index.php?key=jokjv18st-14#_14

朝日新聞が面白い調査をしている。
衆院選の各党の選挙公約に、「改革」「革命」という言葉が、それぞれ何回使われているか。

調査結果は次の通り。使用回数が多い順に並べるとー。

日本維新の会「改革」ー103回。 自民党「改革」ー40回。
「革命」ー26回。 共産党「改革」ー37回。公明党「改革」ー33回。「革命」ー3回。 
希望の党「改革」ー17回。 社民党「改革」ー17回。 
立憲民主党ー0回。 日本のこころー0回。

これを見ると、「革命」という言葉を使っているのは、政権与党の自民党と公明党だけ。
何とも皮肉。自民党公約での「改革」の使用頻度も、てんこ盛り状態。

「今の自民党は保守ではない」という立憲民主党の枝野幸男氏の指摘通りだ。
安倍政権の正体は「革命」政権だった。

逆に共産党が「革命」という言葉を避けているのが興味深い。
一番“右より”と見られている日本のこころが、「改革」も「革命」も0回なのは、いかにも。
それより、リベラルの結集軸と見られている立憲民主党が0回(!)というのは、注目すべきだ。
各党がこれらの言葉をムードで安易に使っている中で、明確にそのような欺瞞的な姿勢を拒否した、強い意志を感じさせる。