HPからも名前消え 昭恵夫人“広告塔”予定の行事ドタキャン
2017年10月16日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/215639

「とにかく不思議なイベントでした。安倍昭恵夫人が来るすごいお祭りがあると誘われて行ってみたら、昭恵さんは来ないし、なぜか富士山の神秘や重要性について説く資料を配布されました。ここ、阿蘇山の麓なんですけどね……」

 15日まで熊本県阿蘇市で開催された「FUJISAN地球フェスタ“WA”2017」。雨の中、寒い思いをしながら参加した地元の主婦(56)が不満そうにこう語る。

 フェスタの目的は協賛金を集めて熊本地震の復興支援に充てるというもの。公式ホームページには「後援団体」として内閣府や経産省ら11省庁に多数の自治体などそうそうたる名称が記され、役員名簿の「名誉顧問」には〈安倍昭恵 第90代、96代、97代内閣総理大臣 First Lady〉とあった。地元住民らは「森友問題のキーパーソンに一目会いたい」と現地に向かったというが、期待外れの内容だったようだ。

「タイムスケジュールには『日本最大級70人以上のテープカット』『省庁後援コンテスト』と書かれていましたが、来賓は熊本県副知事や阿蘇市の市議といった地方議員ばかり。昭恵さんどころか、国会議員もひとりも来ませんでした」(前出の主婦)

 実はこのイベントは山梨県富士吉田市を拠点とし、“古代富士王朝”の再建を掲げる宗教法人「不二阿祖山太神宮」の「聖主」こと、渡邉政男氏なる人物が実行委員長を務めている。

 渡邉氏と昭恵夫人は2年前からの“お友達”。9月26日付の日刊ゲンダイは昭恵夫人が広告塔に利用されている可能性を報じたが、その後、HPから昭恵夫人の名前はひっそり削除された。

 昭恵夫人は現在、安倍首相に代わり、山口4区で支援を訴えているらしいが、個人演説会などのマスコミ取材は“お断り”状態が続いているという。自民党は「昭恵夫人隠し」を続けたまま選挙戦を終わらせるつもりのようだ。