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日本維新の会・足立康史議員が8月30日の衆議院安全保障委員会で閣僚らの過去の答弁からミサイル防衛システムには穴があると指摘、それだけでなく抑止力の重要性を説くと共に敵基地攻撃能力の必要性に言及していました(画像は衆議院より)。

抑止力と敵基地攻撃能力の重要性

足立議員は今回のミサイル日本上空通過について「平和安全法制を作っておいて本当に良かった」と評価しつつも国民の関心事はミサイル防衛システムで本当に迎撃できるのかという点だと指摘。

日本におけるミサイル防衛(BMD)システムがイージス艦からのSM-3と陸上からのPAC3による二層防衛である点を説明すると、現状ではこれに穴があると過去の答弁を紹介しながら論を進めていきます。

一層目にあたるイージス艦からの迎撃では撃ち漏らす可能性がある、と過去に小野寺防衛相が答弁していた点、また佐藤防衛副大臣が就任前、二層防衛について「現場ではその体制になっていない」と発言していた点、それに現状PAC3に空白地が存在している点を踏まえるとロジック的には二層防衛に穴があるということになってしまうと語る足立議員はミサイル防衛システムだけに頼るのではなく抑止力の重要性へと話を移していきました。

現状において万一への備えをミサイル防衛システムにだけ求めるのではなく「万が一にも撃たれない」ための抑止力にももっと力を入れるべきだと考える足立議員はここで河野外相の「怯んだ」発言を取り上げます。

「その通りだが何故グアムに怯んで日本近海に撃つことを怯まないのか」と疑問を呈すと北朝鮮が怯むような言葉を日本政府も米国や韓国のように使うべきだとした上でに効果的な抑止力としての敵基地攻撃能力に言及、「早く手をかけないと」と早急に検討を進めるべきだとの認識を示していました。

また足立議員といえば民進党への厳しい姿勢でも知られていますが今回は話の中に時折散りばめる形で登場。平和安全法制を評価した場面では「まぁ廃案が対案だとおっしゃったですね、民進党にはですね、改めて苦言を呈したいと思います」。

そしてミサイル防衛システムの実効性についての話で小野寺防衛相を問い詰めようとしているわけではないと補足を加えた際には「少なくとも民進党さんのように偉そうに質問する気はありませんが」と述べて議場の笑いを誘い、更に今回の質疑では米国や韓国の大統領が強面でケンカのように外交しているという話において、文在寅大統領を「韓国のなんとかっていう名前忘れましたけど大統領も、ね?あ、名前忘れてませんよムンさんね」とする場面も見られていました。


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