http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170825/k10011111551000.html

北朝鮮制裁の確実な履行で一致 河野・バロイ外相会談8月25日 9時37分
河野外務大臣は訪問先のモザンビークでバロイ外相と会談し、北朝鮮による核・ミサイル開発は断じて容認できないとして、国連安全保障理事会の新たな制裁決議を確実に履行していく必要があるという認識で一致しました。
TICAD=アフリカ開発会議の閣僚会議に出席するため、モザンビークを訪れている河野外務大臣は、日本時間24日夜、バロイ外相と会談しました。

この中で、河野大臣は挑発行動を続ける北朝鮮について、「核や弾道ミサイル開発の技術は向上しており、アジアだけの脅威ではなくなってきている」と述べました。これに対し、モザンビークのバロイ外相は「世界の平和という観点からも核・ミサイル開発には深刻な懸念を抱いている。北朝鮮は勝手なことをしてはならない」と応じ、両外相は核・ミサイル開発は断じて容認できないとして、国連安全保障理事会の新たな制裁決議を確実に履行していく必要があるという認識で一致しました。

このあと、河野大臣は南アフリカのマシャバネ外相とも会談し、「南アフリカには、アフリカ諸国の中で最も多くの日系企業が進出しており、両国の関係をさらに発展させていきたい」と述べたのに対し、マシャバネ外相は、日本企業の生産活動が拡大し、経済関係がさらに発展することに期待感を示しました。
「制裁決議のしっかりとした履行を」
河野外務大臣は、訪問先のモザンビークで記者団に対し、「アフリカ諸国の中には、北朝鮮の労働者が入っているところもあれば、さまざまな取り引きがあった国もあり、2国間の会談で国連安保理の制裁決議をしっかりと履行してもらいたいとお願いしたい。制裁決議は、中国やロシアも賛成し、北朝鮮への資金の流れを止めようとしているときに、抜け穴がいろいろなところにできてはいけない。国際的な課題だと強調したい」と述べました。