下村元文科相らを告発 200万円報告書不記載
毎日新聞2017年7月31日 11時21分(最終更新 7月31日 12時04分)
https://mainichi.jp/articles/20170731/k00/00e/040/213000c

 自民党の下村博文・元文部科学相が2013〜14年、後援会「博友会」の政治資金パーティー券の購入代金として学校法人「加計学園」の秘書室長から計200万円を受け取っていた問題で、上脇博之・神戸学院大教授らが31日、受領額を政治資金収支報告書に記載しなかったのは政治資金規正法違反(不記載など)の疑いがあるとして、下村氏や博友会の会計責任者ら3人に対する告発状を東京地検に提出した。

 告発状によると、下村氏は13年と14年、加計学園側からそれぞれ100万円を受領しながら、同法に反して各年の報告書に記載しなかったとしている。また加計学園以外の支援者らから12〜14年に受け取った政治資金パーティー券の購入代金計1419万円分についても、不記載や虚偽記載があるとしている。

 告発状を提出した後に東京都内で記者会見した上脇教授は「ミスとは言えない大きな額が不記載になっている。正直に記載できない理由があるのではないか。(地検は)捜査を尽くしてほしい」と話した。

 下村氏は6月に開いた記者会見で、計200万円は加計側が計11の個人・企業から集めたものだと説明。個々の額は記載義務のある20万円を超えていないとして違法性を否定した。【平塚雄太】