安倍晋三首相は14日、ヨルダンのムルキ首相兼国防相と首相官邸で会談した。

 安倍氏は、内戦が続くシリアからの難民を多数受け入れているヨルダンの負担軽減のため、難民流入地域の配水網改修費として新たに14億円の無償資金協力を実施する方針を表明。両首相は経済関係強化に向け、2国間の投資協定締結交渉の開始で合意した。

 米国とも良好な関係を維持するヨルダンについて、日本政府は中東地域安定の要と位置付ける。一方で約130万人のシリア難民受け入れが大きな負担となっており、安倍氏は会談後の共同記者発表で「ヨルダンの社会的、経済的安定を支え、発展を力強く後押ししていく」と強調。ムルキ氏は「日本との戦略的パートナーシップを重視している」と述べ、安全保障分野やテロとの戦いで日本との連携に期待を示した。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170714-00000168-jij-pol