金融庁“忖度人事”の悪巧み 安倍首相の「お友達」が参与に
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 また忖度か――。金融界に衝撃が走っている。

 金融庁の参与に三井住友銀行の高橋精一郎元副頭取(61)が就任したのだ。実は、この高橋氏、安倍首相と親しい間柄で「首相動静」にちょくちょく登場している。

 2016年3月18日は東京・赤坂の日本料理店「佐藤」、8月11日は山中湖のゴルフ場「富士ゴルフコース」、10月2日は東京・渋谷の「炭火焼肉ゆうじ」……などで安倍首相と食事やレジャーを楽しんだ。実は登場人物がもう一人いて、加計学園の加計孝太郎理事長も一緒だった。

「高橋元副頭取は、安倍昭恵さんが15年12月にフェイスブックにアップした写真『男たちの悪巧み……(?)』に映っていた人物です。加計理事長と同じく、安倍首相の米留学時代に知り合ったといわれます。加計問題がこれほど世間を騒がしている時に、安倍首相の“お友達”が金融庁の参与に就任したというのだから驚きです」(金融関係者)

 高橋氏は6月16日付で参与に就いた。金融庁は、「高橋氏には有価証券の運用に関し、指導や助言を期待しています」という。確かに高橋氏は、銀行時代に市場営業部門を統括するなど、その道のプロだ。現在、金融庁の参与は三菱UFJFG元副社長や、弁護士、学者など高橋氏を含め23人いる。

「とはいえ、タイミングが悪すぎます。金融庁の森信親長官は異例の3年目に突入したばかりです。森長官の留任が発表されたのは今月4日。高橋氏が参与に就いたのは、その2週間ほど前でした。長官人事を正式決定するのは、政府の人事検討会議です。何らかの忖度があったと考える関係者もいるようです」(金融ジャーナリストの小林佳樹氏)

 高橋参与は、安倍首相のせいで、いらぬ疑いをかけられることになった?