内閣府の河内隆事務次官は十一日の就任記者会見で、学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画を巡り、
文部科学省とのやりとりを記録したとされる文書を追加調査する考えはないと強調した。
「山本幸三地方創生担当相らが説明責任を尽くしてきた」と理由を述べた。

 獣医学部新設を巡っては、国家戦略特区を担当する内閣府から「総理の意向」と伝えられたとする文書の存在を、
文科省が省内調査で確認。しかし内閣府は「総理の意向」などの発言を否定する調査結果を公表、矛盾が露呈している。

 河内氏は「残念ながら国民の理解を十分に得ていない」と認めた上で、
今後は交渉過程を記録した公文書の保存管理をより厳格に運用する考えを示した。


http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201707/CK2017071202000123.html