農業特区に指定されている新潟市の篠田昭市長は10日の定例会見で、
自身が国に特区推進を要望したことに対して一部市議から「加計(かけ)学園問題隠しに加担」といった指摘が出ていることについて、
「問題隠しという気はない。(特区の推進を)加計学園に邪魔されないようにしたい」と述べた。

篠田市長は加計学園の問題について「(獣医学部新設が)一つだけしか認められないというのは、
本来の規制緩和の方向ではない」とした。
その上で「特区で良い効果が出たら全国に広げていくというのが特区の本質だと理解しているので、
(他の規制緩和を)加計と一緒にしてもらいたくない」と強調した。

加計学園の獣医学部新設計画によって特区制度への逆風が強まっているとして、
篠田市長は6月に他の特区指定自治体の首長らと山本幸三地方創生担当相に要望書を提出。

市議の有志10人は今月3日、「加計問題隠しに加担するものとなりかねない」として要望について市長の見解をただす申し入れを行っていた。

http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20170711334532.html