◆小池氏、都民ファ代表退く=「二元代表制」に配慮―都議選躍進から一夜明け

東京都の小池百合子知事は3日、地域政党「都民ファーストの会」の代表を同日付で退く意向を明らかにした。
後任には、小池氏の特別秘書で同会幹事長の野田数氏が就く。

都民ファーストが第1党に躍進した都議選から一夜明けた3日午前、都内で記者団に「二元代表制などで懸念があることを想定すると、私は知事に専念する形で、代表は野田氏に戻していきたい」と語った。
2日投開票の都議選(定数127)で、都民ファーストは追加公認を含め55議席を獲得、第1党に躍進した。
これに対し、地方自治体の議会で首長が代表を務める政党が多数を占めると、両者が緊張関係を保つ「二元代表制」の観点から問題だとの指摘があるため、小池氏が配慮した格好だ。

都議選での圧勝を受け、小池氏はこの日、「古い議会を新しくするという期待を受け、第1党に上り詰めることができた」と強調。
その上で都民ファーストの今後の組織運営に関し、「議論は重ねるが最後、集約したら、そのワンボイスに組織として従っていく。意思決定の場を高めていく」とした。

安倍政権との関係については、「都知事として国、政府と必要な連携を保つ」と指摘。
自らに近い国会議員を国政選挙で支援する可能性を問われると、「今そういう状況にない。都民ファーストならぬ、国民ファーストをベースに考える方が増えれば、それは国民にとってもいいことではないか」と述べるにとどめた。

小池氏は、都民ファーストが6月1日に開いた都議選の決起大会で、同会の特別顧問から代表に就任していた。
自治体議会で首長が代表の政党が多数を占める例としては、地域政党「大阪維新の会」(代表・松井一郎大阪府知事)が第1党の大阪府議会がある。
大阪市議会も、吉村洋文市長が政調会長を務める大阪維新が第1党となっている。 

時事通信 7/3(月) 11:33
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170703-00000054-jij-pol

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◆<小池知事>都民フ代表との兼任、取りやめ

東京都の小池百合子知事は都議選の投開票から一夜明けた3日、報道陣の取材に応じ「二元代表制への懸念があることを想定して、今日付で都民ファーストの会の代表は野田数(かずさ)氏に戻す」と述べた。

都民ファーストは、選挙協力した公明党などと合わせて79議席を獲得。過半数(64議席)を大きく上回り、小池氏は安定した議会運営が可能となった。
だが、議員が知事の行政運営をチェックする二元代表制の観点から、小池氏が知事と都民ファースト代表を兼務することに、自民党などから非難の声が上がっていた。

毎日新聞 7/3(月) 12:45
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170703-00000038-mai-soci