兵庫県知事選で落選確実になった勝谷誠彦(まさひこ)氏(56)が2日夜、神戸市中央区のレストランで会見した。あらためて現職の井戸敏三氏(71)を批判し、敗因について「分からない」と述べた。主なやりとりは次の通り。

−今回の敗因は。

「分からない。『負けに不思議な負けなし』というけども。『勝ってると思いますか、負けてると思いますか』と昨日も聞かれたんだけど、最後まで分からんかったね」

−選挙戦を振り返って感じることは。

「兵庫県はいい県だし、兵庫県民はすてきです」

−組織戦を行った現職についてどう思うか。

「いいんじゃないですか。そういうくだらない人生を送っていけば」

−今後、兵庫県のために取り組みたいことは。

「僕はもう今の候補者の立場を離れたら、兵庫県のためというよりも日本国のための人間ですから、日本国のために働きます」

−4年後(の知事選)に立候補する可能性は。

「ありません!」

−応援してくれた方にひと言。

「ごめんね」

−選挙戦で訴えてきたことは。

「兵庫県としての発信力。またこれから4年間あのおっさんが看板になって、どうでもいいことをしていくことが残念。
(兵庫県は)もっと魅力があるから。今回一番楽しかったのは、こんなことがないと回らない41の市と町を全て回り、全てに魅力があることを実際に体験して見せてもらった。
それからいろんな人たちと話できました。すごくすてきな人たちがいるけど、多分3分の1ぐらいしか(応援に)来てない。
握手をしていると『ほんまは行きたかったんやけど』とか『ごめんな、行けずに』とか言う人がすごく多かった。
最後の神戸でも。民主主義国家なのに。だからこれは組織票の問題とも関わるけども、ちょっと日本に対する認識を改めました。
『まだそこまで古いのかな』と思って。『開明的な兵庫県でもそうなのかな』と。まあそれを学べたのが一番ですけど」

−今回の結果はどこで聞いたか。

「午後8時のNHK大河ドラマをつけたら何となく、流れてた。負けたとは書いてなかった。
当確じゃなくて劣勢と。どのぐらい(の差)で負けたのか早く知りたい。
NHKで党派別の割合を出してたけど、大体考えてたぐらい。維新(の支持層に)はやたら強かった。
民進はだめだったみたいですね。結局ねぇ、今の日本の保守って何かっていうと、労働組合のアホたれですよ。
何もしてくれないやん。自分の職を守るぞという本来の考えを、自分の地位を守ることを考えるから、こんなことになるんですよ。
ええんちゃいます? 日本国のために勝谷誠彦が勉強をさせていただいたので、とてもうれしかったです」

−選挙戦で一番つらかったことは。

「あのね、つらかったことはない。
肉体的にはきつかったけども、よくずっとさぼらず、選挙カーのお姉さんにも言われたんだけど、『こんな勤勉な候補者は初めて見た』と。
楽しかったのは、道路脇で手を振ってくれる人ですよ。
どんどん増えていく。だけど僕は知ってるから。『あ、これは違う』と。『これにだまされたらだめだ』と。
『そうじゃない、深い深い地下のところにある、もっと暗い暗い水脈が流れてるんだぞ』と。
こんなことで手を抜くわけにはいかない。それ以上しようがないんだよ、こっちは。だから僕はなめてませんでしたよ。
だから終わった瞬間『負けたな』と」

神戸新聞NEXT 7/3(月) 0:13
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170702-00000008-kobenext-l28

※続きます