2日に投票が行われた東京都議会議員選挙は、小池都知事が率いる都民ファーストの会が大勝して都議会第1党となった。
一方、歴史的惨敗となった自民党では、安倍政権そのものがノーを突きつけられた結果だとして深刻な受け止めが広がっている。

今回の結果は、安倍首相が目指す憲法改正の行方などにも影響を及ぼすとの見方も出ている。
自民党・二階幹事長「大いに反省をし、これからの党勢回復に全力を尽くしてまいりたいと思っております」

また、石破前地方創生担当相は「謙虚な姿勢を取り戻すべきだ」と述べた。
この惨敗の責任を取って、都連の下村会長や萩生田総務会長ら幹部が辞意を表明した。

自民党・下村都連会長「非常に残念ながら、自民党23議席という大惨敗。
責任を取って都連の会長を辞めたいと思います」

これまで「安倍1強」とされる強固な政権基盤を背景に来年9月の総裁選再選や憲法改正に向けた戦略を描いてきた安倍首相だが、自民党幹部は「今後はいろいろ、無理が利かなくなる」との見方を示している。
体制立て直しのカギとなるのは8月にも想定されている内閣改造だが、政権幹部は「焦って内閣改造はしない」と述べ、前倒しはしない考えを示した。

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一方、野党第1党の民進党だが、党内からは「安倍政権への批判の受け皿になれなかった」などと厳しい声が上がっている。
民進党・野田幹事長「都民ファーストと自民党の関係の中で、我々がやはり埋没感が出てきたんだろうと思います」

ただ、「もともと期待値が低かった」などとして蓮舫代表の責任論にはならないとの見方が大勢。
しかし、「蓮舫代表では国政選挙を戦えない」という不信感はくすぶり続けそうだ。

そして、与野党が強く警戒しているのは小池知事の新党の国政進出。
小池知事に近い議員の1人は「すぐに5人以上集めることは可能だ」と新党結成に自信を見せており、今後、台風の目になる可能性もある。

日本テレビ系(NNN) 7/3(月) 4:57
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