連日、舌戦が続く都議会議員選挙は7月1日が選挙戦の最終日です。都議会の第一党を争う都民ファーストの会と自民党は、対照的な戦いぶりとなっています。

 応援演説をおこなった自民党の小泉進次郎衆議院議員は「今回の選挙は本当に厳しい。この都議会議員選挙の応援で『いまの自民党には逆風が吹いてる』と言った。その逆風が強くなっているのを感じる。」と逆風どころか「強い逆風だ」と表現するほど、厳しい戦いを強いられている自民党。

 稲田防衛大臣による「自衛隊の私的利用」と批判される発言や、都議選の司令塔である下村都連会長に浮上した政治資金への疑惑など、選挙期間、中次々と問題に直面しています。

 候補者の応援演説に駆けつけた首相や大物議員が、謝罪や釈明に追われる中、二階幹事長からは「このごろは難しい世の中で、ちょっと言葉を間違えるとえらい目にあう時代でしょ。意見はたくさん述べていただいたらいい。同じ考えじゃなけりゃならんということはない。」という失言を擁護する発言も聞かれました。

 一方、都議選で自民党と第一党の座を争う都民ファーストの会の代表である小池都知事は、連日、精力的に街頭演説を行っています。その中で、選挙協力をしている公明党の候補者の応援も欠かさず、着々と選挙戦を繰り広げています。小池知事は「どんどんと提案をしてもらう、そんな議会になってほしい。公明党の都議団のみなさんは、さっそく都議団としての提案をしてもらった。安定した都政・確実な都政・改革を前に進める都政にしていきたい」と語りました。

 波乱の展開となっている都議会議員選挙、いよいよ7月1日が選挙戦の最終日で7月2日が投開票となります。

 元・三重県知事で早稲田大学名誉教授の北川正恭さんの解説です。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170630-00010000-tokyomxv-pol