ドイツの連邦議会(下院)は30日、同性婚を合法化する法案を賛成多数で可決した。連邦参議院(上院)でも今後可決される見通し。ドイツは同性パートナーを法的に認める一方、養子縁組などを制限しているが、法案の成立・施行後は同性愛者も男女の結婚と同等の権利が付与される。

 採決ではメルケル首相の連立相手の中道左派、社会民主党と野党のほか、首相の保守系与党の一部も賛成に回った。同性婚をめぐっては首相与党の反対で議論が棚上げされていたが、メルケル氏が最近、党議拘束をかけないと表明。党としての反対姿勢を事実上撤回し、連立与党の社民党が野党と主導して進める異例の展開となった。

http://www.sankei.com/world/news/170630/wor1706300042-n1.html