安倍首相、都議選の応援でヤジ浴びる 「討論になっていないんだよ」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170630-00000534-sanspo-soci
6/30(金) 20:01配信

安倍晋三首相(62)は30日、東京都小金井市内の小学校で都議選に自民党から立候補している広瀬真木候補(35)の応援のマイクを握った。政府・自民党が加計学園問題などで批判を浴びていることから、「(6月18日に閉会した)この国会では政策論争にならなかった。これは売り言葉に買い言葉という私の姿勢にも問題があった」と従来と同様の反省の弁を述べた。

 集まった約700人の聴衆からは大きな拍手がわいたが、「討論になっていないんだよ」とヤジも飛んだ。

 さらに「私たちは原点に戻らなければならない。なぜ(2009年に)野党に転落したのか。失われた信頼を取り戻すのが、私たちの原点」とおわびと反省を繰り返した。

 しかし、都議選について触れた際には、「この4年間の都政がどうだったか、議論にならなければならないが、報道によって政策が(有権者に)届かなくなっている。自民党総裁としてこういう状況におわび申し上げる」と、“恨み節”も漏れた。

 都議選の前半戦では、自民党に逆風が吹いていることから、安倍首相は応援に立つことがなかったが、この日は26、28日に次いで3度目の応援演説。しかし、3回とも大勢の通行人に訴える街頭ではなく、ある程度参加者が限定される小学校での候補者個人演説会に参加する形で、“ステルス戦術”となった。

 小金井市は定数1に5人が立候補しており、自民と都民ファーストの会が激突する選挙区。自民の現職が離党し、都民ファの公認を受けて選挙区を変更。都民ファからは新人の辻野栄作氏(48)が立候補。自民の広瀬氏は公募で選ばれた。

 自民は最重要選挙区と位置づけ、29日には小泉進次郎氏(36)が、30日も丸川珠代五輪相(46)がJR武蔵小金井駅南口で街頭演説するなどしている。