http://www.sankei.com/politics/news/170630/plt1706300008-n1.html

築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)への移転問題で、最多の組合員を抱える業界団体「東京魚市場卸協同組合(東卸)」の早山豊理事長は29日の記者会見で、小池百合子知事の豊洲移転・築地再開発の基本方針について「具体的な内容が入っていない。われわれとしても行動を起こせない」と述べ、今後の道筋などを説明するよう都に求めた。

 約550の水産仲卸業者でつくる東卸は豊洲移転反対派が多いとされる。早山氏は基本方針に関し「現状では受け止めただけであって、受け入れたわけではない」と強調し、「(築地と豊洲の)どちらで日常的な市場流通が行われるのか見えない」と指摘した。

 早ければ来年5月とされる豊洲移転の時期については「開業日ありきのスケジューリングではなく、地下空間などの安全性を確保して移転時期を設定すべきだ。他業界とも来年の5月の移転は無理と話している」と述べた。