朝日新聞が6月29日の社説で稲田防衛相の失言を取り上げ厳しく非難するとともに罷免を求めています

「稲田防衛相 首相は直ちに罷免せよ」と題されたこの社説では「耳を疑う発言が、また稲田防衛相から飛び出した」と冒頭から厳しい姿勢で稲田防衛相批判を繰り広げており、
法律に照らして問題点を指摘する一方で「信じられないのは、稲田氏をかばう安倍政権の姿勢だ」として安倍首相の任命責任にも言及するとともに稲田防衛相の罷免を求めています。

稲田防衛相は既に発言を撤回していますが、「閣僚としてあるまじき発言だ」とする朝日新聞は撤回で済む問題ではないとしてこう主張。

朝日新聞「稲田氏は今回も「誤解を招きかねない」と撤回したが、語った事実は消えないし、そもそも誤解を生む余地などない。」

慰安婦報道問題で記事を撤回した朝日新聞が他者批判にあたって「語った事実は消えない」と指摘している点は話題になりそうです。

勿論、朝日新聞がこのように論じるのを不適切だというべきではありません。しかし、韓国で元自衛官の奥茂治氏が一時拘束され、
その後も出国禁止の措置が取られている件における朝日新聞の報道姿勢への不満もまさに出ているタイミング。

朝日新聞の姿勢について6月27日に自民党の山田宏参議院議員はTwitterでこのように批判しています。

山田「朝日新聞は、韓国で出国禁止となった奥氏について、今日の朝刊の29面にベタ記事で掲載した。当時この吉田清治の謝罪碑建立を大々的に報じ、
慰安婦強制連行の嘘を世界にばら撒き続けてきた「共同正犯」として、余りにもふざけた対応と言うべきだろう。朝日新聞が自らの罪を真に反省していない証左だ。」

山田議員は奥茂治氏の名前を出すこと無くあっさりと伝えた朝日新聞の記事も添付して
「なのに、朝日新聞のばら撒いた『嘘』を正そうとして今回逮捕された日本人の記事は、これですか?」と6月28日に疑問を呈していますが、
こうした状況である点に照らせば、稲田防衛相に対し「語った事実は消えない」と主張するのであればまず自らも「語った事実は消えない」と直視した上で
韓国における日本人一時拘束問題を報じるべきではないのか、との意見が出てもおかしくはありません。

http://www.buzznews.jp/?p=2109339