https://mainichi.jp/senkyo/articles/20170628/ddm/041/010/121000c

人口流入による東京一極集中が進む「臨海副都心」。東京湾を望む高層マンションの間で、2020年東京五輪・パラリンピックに向けた関連施設建設のつち音が響く。副都心開発の一角、東京都江東区豊洲地区でも、銀座まで約4キロという好立地から、ビルや商業施設の建設が続く。

 そんな発展の陰で、住民たちは昨夏から築地市場(中央区)の豊洲への移転問題に翻弄(ほんろう)されてきた。都議選告示3日前に小池百合子知事が「豊洲移転・築地再開発」の基本方針を示し、さらに混迷を深める。

 「地区外の私立中学校に通う娘の友人が『家で水飲めるの?』と言われたり、『(有害物質の)ベンゼン』と…