メルケル独首相は27日、同性婚の合法化をめぐる自由投票の実施を容認する姿勢を示した。

同首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)は保守層への配慮からこれに反対していたが、
9月の総選挙を前に連立を組む社会民主党(SPD)の主張や世論を反映した格好。BBC電子版などが伝えた。

同首相は、養子縁組も認める同性婚について、子供の「幸せ」に対する影響を懸念していたが、
「8人の養子を育てるレズビアンカップルと会って考え方が変わった」と発言。
所属政党の方針に縛られず、各自の良心に従って投票によって議論したいとした。

SPDは先に、同性婚を支持する方針を示しており、
シュルツ党首は今回の発言を受けて週内にも投票を実施するよう呼び掛けている。

SPDはまた、武器の搭載が可能なイスラエル製ドローン(小型無人機)のリーシングについて禁止するよう予算委員会に要請。
これはかねて連立政権の中でくすぶっていた問題で、選挙を前に党の方針を明確化する動きが加速している。

■CDU・CSU、支持率が40%に

メルケル首相のCDUとその姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)の支持率が40%となり、2015年9月以降で最高に達している。
世論調査機関フォルサの最新調査を元に、週刊誌シュテルン電子版が28日伝えた。

フォルサは民放RTLとシュテルンの委託を受け、6月19〜23日に2,502人を対象に調査を実施。
SPDは23%と前回調査から変化がなく、緑の党と左翼党はいずれも9%。
自由民主党(FDP)とユーロ圏解体と反難民を訴える「ドイツのための選択肢(AfD)」は共に7%だった。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170629-00000013-nna-eurp