「加計学園、下村氏に献金」 週刊誌報道、本人は否定
2017年6月29日 朝刊
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2017062902000088.html

 政府の国家戦略特区制度を活用し、獣医学部新設計画を進める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)に関し、二十九日発売の週刊文春が、学園から下村博文・自民党幹事長代行を支援する政治団体「博友会」(東京)に政治資金収支報告書に記載のない献金があったと報じることが分かった。下村氏は取材に「(献金は)ありません」と否定、二十九日にも記者会見を開いて説明する考えを示した。
 加計学園は二十八日、「記事内容を見ておらず、回答は差し控える」とのコメントを出した。
 週刊文春七月六日号は、下村氏が文部科学相だった二〇一三、一四年、加計学園が博友会のパーティー券計二百万円分を購入したとしている。
 政治資金規正法によると、政治団体は二十万円超のパーティー券の購入があった際に報告を義務付けられているが、博友会の収支報告書に記載はなかった。
 下村氏は一二年十二月〜一五年十月に文科相を務め、安倍政権が一五年六月に獣医学部新設検討を含む「日本再興戦略」を閣議決定。一七年一月、加計学園が愛媛県今治市に新設する計画が認定された。
 各地で下村氏を支援する任意団体を巡っては一五年、同団体に支払われた会費などの一部が、下村氏が代表の政党支部に寄付されていた問題が発覚した。市民団体が政治資金規正法違反容疑で下村氏らを告発したが、東京地検特捜部は一六年十一月に不起訴とした。