東京都議選(7月2日投開票)の中盤に稲田朋美防衛相が「自衛隊としてもお願いしたい」と発言したことは、豊田真由子衆院議員=離党届を提出=の秘書に対する暴行・暴言と合わせ自民党への猛烈な逆風となっている。そんな中、小泉進次郎衆院議員が28日、応援演説をスタートした。党内屈指の人気者の参戦で悪い流れを断ち切りたい考えだが、果たして「進次郎効果」はいかに−。

 小泉氏が最初の応援の舞台としたのは、小雨が降る中央区銀座4丁目の交差点だった。

 「自民党に対する今の逆風は否定しようがない。間違いない逆風だと思う。自民党自身がまいた種だ」

 神妙な表情で釈明した小泉氏に対し、大勢の買い物客らが足を止めて演説に聞き入った。小泉氏はその後、台東、足立、江戸川各区で精力的に遊説した。

 この日は安倍晋三首相が2回目となる都議選候補の応援演説を台東区で行い、「結果を出すことができるのは自民党だ」と訴えた。菅義偉官房長官も板橋区で自民候補の集会に参加したが、首相、菅氏とも稲田氏に言及しなかった。

小泉氏も稲田氏の発言に直接触れなかったものの、自民党への「逆風」を強調することで危機感をにじませた。

http://www.sankei.com/politics/news/170628/plt1706280051-n1.html