東京都議選では、小池百合子知事が昨年8月に就任後、約11カ月間の都政運営への評価が争点の一つだ。

 外部から招いた専門家の顧問を重用し、2020年東京五輪・パラリンピックの会場見直しや豊洲市場への移転延期など、既定路線に「待った」をかけてきた手法には賛否が分かれ、都議選で論戦となっている。

 小池氏は昨年夏の都知事選で、自民都連との対決姿勢を鮮明にし「誰が意思決定しているのか不透明で、ブラックボックスだ」と批判。約291万票を得て圧勝した。

 市場移転問題や五輪の会場見直しといった重要案件で、小池氏が相談するのは外部の顧問たちだ。都議選告示の3日前に公表した、豊洲に追加の安全対策を実施した上で移転し、築地を売却せずに再整備する基本方針は顧問らと練り上げ、都職員は記者会見の直前まで内容を知らされなかった。

 これに対し、自民側は「いつ誰がどこで議論して決めたのか。知事こそブラックボックスだ」と反転攻勢を強めている。

http://www.sankei.com/politics/news/170626/plt1706260031-n1.html