6/29(木) 2:02配信

朝日新聞デジタル
ドゥテルテ大統領、対IS窮地 紛争長引き、不安広がる

大統領警護隊の隊員と握手するドゥテルテ大統領=28日、マニラ、鈴木暁子撮影

 フィリピンのドゥテルテ大統領が試練に直面している。南部ミンダナオ島で過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う武装集団の掃討が難航しているためだ。30日で就任から1年。奔放な言動や多数の死者を出す「麻薬戦争」にもかかわらず、人気を誇ってきたが、南部の戦闘のかじ取り次第では、政権運営に影響も出かねない。

 「ミンダナオでの戦闘の現状を申し訳なく思っている」。首都マニラで28日、大統領警護隊を前に演説したドゥテルテ氏はこう謝罪した。

 5月23日に始まったミンダナオ島マラウィでの戦闘では1カ月余りで市民27人、武装勢力側299人、国軍側兵士ら71人が死亡。28日には新たに17人の市民の遺体がばらばらにされた状態で見つかった。戦場の市街地に残された市民は100人とも500人ともいわれ、国内に不安が広がっている。

朝日新聞社
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170629-00000008-asahi-int