三重「正論」懇話会の第9回講演会が28日、津市の津都ホテルで開かれ、
国際政治学者の島田洋一・福井県立大教授が「アメリカの深層−日米関係の行方」と題して講演した。

 トランプ米政権による地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱表明について
「実は共和党の支持者から受け入れられている」と指摘。
「最高裁判事に保守派を指名する人事と相まって、(トランプ大統領への)共和党支持は固まっている」と述べた。

弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を念頭に、日本のミサイル防衛システムは「役に立たない状況になっている」とし、
日米の安全保障体制を機能させるには「日本が情報機関と作戦部門を持たなければならない」と強調。
その上で「専守防衛の縛りを外し、敵基地や指令系統中枢を攻撃する能力の保有を最優先課題にすべきだ」と訴えた。

http://www.sankei.com/politics/news/170628/plt1706280047-n1.html