自民党の小泉進次郎衆院議員が、おひざ元の市長選で雪辱を果たした−。任期満了に伴う神奈川県横須賀市長選は25日投開票され、無所属新人の元市議、上地克明氏(63)=自民、民進、公明推薦=が、いずれも無所属の現職、吉田雄人氏(41)と、新人の共産党地区委員長、林伸明氏(51)=共産推薦=を破り、初当選した。進次郎氏は上地氏の選対最高顧問を務め、全面支援していた。

 上地氏は衆院議員秘書などを経て、2003年に市議に初当選し、4期目途中で市長選に挑んだ。市議選では2回連続でトップ当選を果たしていた。長男はタレントで歌手の上地雄輔で、「雄輔パパ」として注目されていた。

 衆院選では圧倒的な強さを誇る進次郎氏の地元だが、09年の市長選では、父の純一郎元首相が推す候補者が吉田氏に敗北。13年の前回選挙では進次郎氏が支援した候補者が再び吉田氏に競り負けた。小泉家にとっては「3度目の挑戦」で、ようやく因縁の相手から勝利をもぎ取った格好だ。

 横須賀市内の選挙事務所で進次郎氏は25日、「(横須賀市の)人口減少に歯止めをかけ、経済停滞を打破していく」と述べた。上地氏は「命を懸けて横須賀を復活させていく」と強調した。

 選挙基盤をさらに固めたことで、進次郎氏は8月にも予定されている内閣改造で、初入閣する可能性が高まってきた。

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