「な、なんですかしずくさん……何故そのようなことを」

しずくさんはジェスチャーするようにベロを見せてくる。ほら、私に同じことをやってと言うように。

「栞子さん早く……唾液のたっぷりついたベロをさ」

「……っ」

どうしてしずくさんはこういうことを言うのだろう。きっと、私をからかっているのでしょう。
そうと分かっているけれど……つい従ってしまう。

私はおずおずと舌を差し出した。するとしずくさんの唇が近付いてくる。ちろりと私の舌先に触れてすぐ離れた。