愛「いくつもの愛をかさねて」
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・・・・・・・
大会当日
結ヶ丘女子高等学校理事長(以下璐美理事長)「今回の小規模ながら音楽バンド大会」
璐美理事長「審査員の中には、某有名レコード会社の重役も混じっている」
璐美理事長「何としても、優勝を果たして・・・結ヶ丘女子高等学をアピールするのだ」
恋「音楽科の優秀な生徒を集めたので、心配はいりません」
恋「優勝できる確率は9割を超えています」
璐美理事長「期待はしている・・・しかし疑問が一つあります」
璐美理事長「普通科の生徒である、澁谷かのんさんが他校の生徒達と混じって参加をするようです」
恋「!!!!!!」
恋「またしても、あの子は・・・・」
恋「今すぐ会いに行って、やめさせます」
璐美理事長「それについては構わない。普通科でも結ヶ丘の為なら大いに結構」
璐美理事長「実力はどの程度なのか、葉月さんは知っていますか？」
恋「・・・・・音楽科志望だったけど入試に落ちた負け組の普通科生徒です。」
恋「音楽科に入れないほどの落ちこぼれなのですから、実力的には大したこと無いに決まっています」
恋「やはり恥を晒す前に私が止めに行きます」
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ
璐美理事長「・・・・・・」
璐美理事長「・・・・・ふっ」
璐美理事長「果たして恥を晒すのはどちらなのでしょう・・・ねぇ花？」 ・・・・・・
恋「まったく・・・どうして邪魔ばかりするのですか」
かのん「♪〜」
恋「いた・・・早速声を掛けて」
穂乃果「そこまでだよ。悪の生徒会長!!!!!」
恋「・・・・・あなたは音ノ木坂学院の高坂穂乃果さん」
穂乃果「生徒会って言うのは頑張っている生徒を妨害するのが仕事なの？」
穂乃果「本当、陰湿でタチ悪いよ」
恋「結ヶ丘女子高等学校は音楽に力を入れている学校です」
恋「音楽科の生徒は毎日、血のにじむような努力を積み重ねています」
恋「普通科の生徒はそれを理解せず、勝手な行動ばかり」
恋「そういった軽率な人達を止める。生徒会として当然の行動です」
穂乃果「なんでかのんちゃんが努力していないと言い切れるわけ？」
穂乃果「葉月恋は、どこまで彼女の事を知っているの？」
恋「ええ、知っていますよ。音楽に関わるのは相応しくない生徒だと」
恋「これは結ヶ丘女子高等学校の問題です。部外者が関わる事ではありません」
穂乃果「・・・・・」
穂乃果「夢なき夢しか持たないダメ生徒会長にかのんちゃんの夢を止めさせない」
穂乃果「悪いけど、ここは通さない!!!!通させないよ!!!!」 ・・・・・・・・
そして結果は・・・・
かのん「やったよ聖良さん!!!!梨子さん!!!!ランジュ!!!!」
かのん「優勝!!!!優勝できた!!!!」
ランジュ「無問題了」
ランジュ「優勝なんて当たり前だわ。問題はこれから」
梨子「確実にかのんちゃんは注目されると思う」
聖良「北海道でビシバシ鍛えます。早く妹の理亞とユニットを組ませてたい」
かのん「親の説得もまだなのに・・早いですよ〜(笑)」
かのん(ちゃんと人前で歌うことが出来た)
かのん(やっとスタート地点に立てる。私が描いていた夢)
かのん(歌でみんなを笑顔にする事を・・・・)
・・・・・・・
璐美理事長「葉月さん。アナタには失望しました」
葉月「・・・・・申し訳ございません」
葉月「音楽科の優秀な生徒を集めたのに」
葉月「しかも・・・優勝したのが普通科の生徒なんて」
璐美理事長「私は音楽科の生徒が優勝できなかったことに対して怒っているのではありません」
璐美理事長「あなたは、結ヶ丘女子高等学校の創設者。葉月花の娘だから」
璐美理事長「ある程度、大目に見ていました」
璐美理事長「普通科の生徒に徹底して、音楽に関わらせないような事も」
璐美理事長「ですが今日ハッキリと分かったわ」
璐美理事長「あなたのやっていることは無意味どころ、学校の足を引っ張っていると」
恋「!!!!!!」 璐美理事長「来週以降の事を話します」
璐美理事長「生徒会長は解任」
璐美理事長「そして、責任を取って・・・・普通科に転科してもらいます」
葉月「待ってください」
葉月「お願いします。もう一度チャンスをください!!!」
葉月「次こそは・・・次こそは必ず成果をあげてみせますから!!!!」
璐美理事長「・・・・葉月さん」
璐美理事長「あなたは、普通科の生徒に音楽活動のチャンスを与えましたか？」
璐美理事長「与えなかった人間が、チャンスを貰おうなんて・・・図々しい」
恋「待ってください。チャンスを・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
璐美理事長「諦めなさい。あなたには人の上に立つ資格は無い」
恋「そんな・・・・・嫌です。普通科の馬鹿どもと一緒に生活するなんて」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
恋「せめて音楽科に在籍させてください」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
恋「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ 次の日
音楽科の生徒A「葉月さんが休み？」
音楽科の生徒B「うん・・・昨日あった大会。普通科の澁谷かのんが勝ったじゃん」
音楽科の生徒C「その責任を取って、生徒会長を辞めさせられて」
音楽科の生徒C「音楽科から、普通科に転科するみたい」
音楽科の生徒D「許さない・・・澁谷かのん・・・普通科の癖に・・・・」
音楽科の生徒D「絶対アイツ。ズルしたよ」
音楽科の生徒E「そうだよね。普通科が音楽科に勝てるはずないのに優勝してさ」
音楽科の生徒A「審査員に色仕掛けを使って誘惑したに決まっている」
音楽科の生徒A「許さない・・・絶対に・・・・」
音楽科の生徒A「みんな、葉月さんの仇を取ろう。普通科のゴミは駆除しないと」
・・・・・・
ﾎﾞｺｯ
ﾎﾞｺｯ
かのん「ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ・・・・」
音楽科の生徒A「おらっ!!!!」
ﾎﾞｺｯ
かのん「ｳｷﾞｯｶﾞﾊｯ」
かのん「・・・・ﾊｧﾊｱ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ 音楽科の生徒B「どうやってズルしたの？」
音楽科の生徒B「体を使って審査員を誘惑した？それともお金でも払った？」
かのん「なにぼ、しでまぜん」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ﾎﾞｺｯ
音楽科の生徒C「嘘つくな。昨日の大会に出ていた音楽科は・・・精鋭たちだ」
音楽科の生徒C「普通科に負けるはずが無い」
かのん「知らない・・・そんなの・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ﾎﾞｺｯ
かのん「ｷﾞｬｧｧｯ」
音楽科の生徒D「黙れ!!!!不正したのは、分かっている!!!!」
音楽科の生徒D「お前のせいで葉月ちゃんは、学校を休んだ!!!!」
ﾎﾞｺｯ
ﾎﾞｺｯ
音楽科の生徒D「イライラする!!!こんなクズが平気で登校して、どうして葉月ちゃんが登校出来なくなるんだ!!!!」
かのん「やべて・・・やべてくだざい」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
音楽科の生徒A「こんなギター・・・普通科の癖に所持して生意気だよ」
音楽科の生徒A「はぁぁぁぁぁ」
ﾊﾞﾝｯ
ﾎﾞｷｯ
ﾎﾞｷｯ
かのん「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
かのん「お祖母ちゃんが・・・亡くなる前に買ってくれたのに・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
かのん「ひどい・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
音楽科の生徒B「酷いのはお前の性格だ!!!!」
ﾎﾞｺｯ
ﾎﾞｷｯ かのん(痛い・・・助けて・・・聖良さん・・・・穂乃果さん・・・・)
音楽科の生徒A「明日まで20万円もってこい」
音楽科の生徒A「でなれば、SNSにお前の全裸写真を晒す」
かのん「無理だよ・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ﾎﾞｺｯ
ﾎﾞｺｯ
音楽科の生徒C「無理じゃないだろ。お前のせいで葉月ちゃんが傷ついたんだ」
音楽科の生徒C「それくらいの慰謝料は払って当然だ!!!!」
音楽科の生徒B「妹にも痛い目を見てもらう必要あるな」
音楽科の生徒D「ああ、あの地味な女ね。陰キャっぽくて・・・・・嫌いなタイプだわ」
かのん「やめて!!!!ありあに手を出さないで!!!!」
音楽科の生徒D「うるさい」
ﾎﾞｺｯ
ﾎﾞｷｯ
かのん「ｳﾞｺﾞｯ」
かのん「っ・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
音楽科の生徒A「もう遅い・・・葉月さんは傷ついた」
音楽科の生徒A「それなりの報復が必要だ。お前にも音ノ木坂の穂乃果と言う女にも」
音楽科の生徒C「音楽科に逆らった罪は重い・・・」
音楽科の生徒D「徹底的に教育だ!!!!」
ﾎﾞｷｯ
ﾊﾞｺｷｯ
・・・・・・・
ｶﾗﾝｯｶﾗﾝｯ
澁谷母「かのん。おかえりなさい」
澁谷母「って、どうしたのその恰好!!!!」
かのん「帰り道で転んじゃって・・・・えへへへ」
澁谷母「えへへじゃないわよ。早く病院へ!!!!」
ありあ「お姉ちゃん、流石にドジしすぎ・・・・」
かのん「そ、そうな・・・痛っ」 病院
医者「本当に転んだのですか？」
かのん「はい・・・ちょっと気を取られたら足から滑ってそのまま」
医者「・・・・・・・」
医者「すぐに病院で入院したほうが良いですね」
医者「特に腕が折れています」
かのん「・・・・・」
澁谷母「娘は治るのですか？」
医者「後遺症は残ると思います。ギターとかは弾けなくなる可能性は高い」
かのん「・・・・・そんな。困ります」
かのん「私・・・ギター弾いて歌も歌いたいのに」
かのん「・・・・・うぅぅぅ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
・・・・・・・・
澁谷母「明日から病院で入院生活よ」
澁谷母「今日はゆっくり寝て、入院する準備をしなさい」
かのん「・・・・」
澁谷父「かのんが言っていた。北海道の学校に転校する件も中止だな」
澁谷父「怪我を完治しても後遺症が残るなら、向こうに方に迷惑が掛かる」
澁谷父「鹿角さんには私が説明しておこう」
かのん「・・・・」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
ありあ「お姉ちゃんがよそ見して歩いていたのが悪いんだよ？」
ありあ「何不貞腐れるのは間違ってない？」
かのん「・・・・・ありあ」
かのん「・・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
かのん「そうだね。全部私が悪いんだ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
かのん「はははは・・・ははははは」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ありあ「泣きながら笑って気持ち悪い」 ・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
ありあ「お姉ちゃん、朝だよ起きて」
ｶﾞﾁｬｯ
かのん「」
ありあ「えっ・・・・・」
ありあ「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ
澁谷母「どうしたのありあ、朝から・・・」
ありあ「お姉ちゃんが・・・・・お姉ちゃんが・・・・・」
澁谷母「!!!!!!」
澁谷母「かのん・・・アンタ・・・・首なんて吊って・・・・」
澁谷母「ありあ!!!!早く降ろすの手伝って!!!!」
ありあ「・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
澁谷母「はやく !!!!」
ありあ「うん・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ ・・・・・・・・・
音楽科の生徒A「あーあ。あいつ20万円持ってくるかな」
音楽科の生徒B「まぁ、どうせ土下座でもして泣きついてくると思うよwwww」
音楽科の生徒C「そうなったら最後、全裸画像晒すだけだしwwwww」
音楽科の生徒D「みんな、あそこにいる学生見てよ」
雪穂「・・・・・」
音楽科の生徒A「ただの中学生じゃん」
音楽科の生徒D「いや、高坂穂乃果の妹だよ」
音楽科の生徒D「前にあいつの家の和菓子屋で見かけたからさ」
音楽科の生徒B「へぇ・・・ちょっと遊んでやろうよ。高坂穂乃果にもイライラしていたところだからさwww」
雪穂「・・・・・」
音楽科の生徒A「アンタ。耳に何か付けているけどナニコレ」
ｶﾞｼｯ
雪穂「ひぃっ!!!」
音楽科の生徒B「補聴器ってやつじゃね」
音楽科の生徒C「結構高いらしいよ」
雪穂「か、かえしてください」
音楽科の生徒A「うるさいなぁ・・・返して欲しければ、姉を呼べ」
ｶﾞﾝｯ
雪穂「あっ・・・」
ﾋｭｭｭｭ
ｺﾞｷｯ
音楽科の生徒A「うそ・・・・ちょっと押しただけなのに、歩道橋から落ちるなんて」
音楽科の生徒B「どうしよう、あの子頭から血が出てる」
音楽科の生徒C「とりあえず逃げよう・・・・」
雪穂「」ﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯ と言うか全ての悲劇の原因がモブとかエグイな・・・そりゃ潰れるよな ・・・・・・
にこ「話って何よ穂乃果」
にこ「珍しく真剣な顔をしているけど」
穂乃果「にこちゃん。私・・・・スクールアイドル活動を休止しようと思う」
にこ「・・・・それ本気？海未やことりにも言ったわけ？」
穂乃果「言ってない。あの2人に話しても絶対に説得されて・・・・面倒な展開になるから」
穂乃果「だからにこちゃんに言ってるの」
にこ「・・・・・」
にこ「廃校を阻止して、有名になったμ'sの中心であるアンタが辞めたら」
にこ「どれだけ反発が起きるか分かってる？」
穂乃果「分かっているよ」
穂乃果「でも・・・・私は大切な人の為に時間を費やしたい」
にこ「大切な人？」
穂乃果「私の妹、雪穂」
にこ「へぇー、穂乃果って妹が居たのね」
穂乃果「仲悪いから話題にも出さなかったんだ」
穂乃果「あの子・・・最近病気で耳が聞こえなくってさ。凄く落ち込んでいるの」
穂乃果「夢も希望も失った顔をしている・・・」
穂乃果「傷ついた雪穂を見ているうちに、私は本当の自分に気づいた」
穂乃果「雪穂の事が大好きで笑顔で居て欲しいって」
穂乃果「だから私は、側に居る事を決めた」
にこ「穂乃果・・・・」
にこ「スクールアイドルを棒に振っても妹を選ぶって事？」
穂乃果「うん」
穂乃果「世界を敵に回しても構わない」 にこ「・・・・・分かったわ。みんなには私から伝えておくわ」
にこ「どうせ止めたって穂乃果は止まらないって分かってるから」
にこ「その一途さが廃校阻止という奇跡を生んだ事も理解している」
穂乃果「ありがとう、にこちゃん」
にこ「ただし、必ず帰ってくること!!!!」
にこ「卒業するまでに絶対、もう一度みんなでライブを行うから!!!!」
にこ「ブランクなんて言い訳は通じないって事を覚悟しなさい」
穂乃果「うん・・・勿論。ちゃんと目途が付いたら戻ってくるよ」
穂乃果(スクールアイドルも私の大切な要素の一つ)
穂乃果(スクールアイドルを知ったから、果林さんと梨子ちゃんと仲良くなれた)
穂乃果(かのんちゃんにも出会えた)
穂乃果(そして・・・・雪穂の大切さにも)
♪〜♪〜
穂乃果「電話だ・・・・お母さんから？」
にこ「早く出てあげなさい」
ｽｯ
穂乃果「もしもし・・・どうしたのお母さん」
穂乃果「・・・・・・・」
穂乃果「雪穂が・・・・死んだ」
にこ「!!!!!!」
穂乃果「何言ってるの・・・冗談でも言って良い事があるよ!!!!」
穂乃果「嘘つかないで!!!!!」 ・・・・・・
・・・・・
・・・・
穂乃果「雪穂!!!!!!!」
穂乃果「・・・・・・ﾊｧﾊｧ」
穂乃果「・・・・夢？」
穂乃果(昔の話を改めて夢で振り返った)
穂乃果(雪穂も梨子ちゃんも果林さんも・・・・かのんちゃんも)
穂乃果(みんな良い人だった。良い人だったのに死んだ)
穂乃果(スクールアイドルに関わらせたから、みんな犠牲になった)
穂乃果「早く過去を変えたい。みんなを蘇らせて」
穂乃果「幸せにしてあげたい」 結ヶ丘の音楽科モブとかいう桜坂の血筋に匹敵する悪魔 神谷理華「穂乃果、良い夢は見れた？」
穂乃果「理華ちゃん・・・」
穂乃果「もしかして、私に何かしたの？」
理華「ほんの少し、薬を飲み物に混ぜただけさ」
理華「飲めば昔の記憶を思い出す・・・ちょっとした奴をね」
穂乃果「・・・・・・不愉快だよ」
穂乃果「私で実験するのは止めてくれないかな」
理華「と言っても、実験する検体が今不足しているからね」
理華「この間、沢山の人間を殺し過ぎて・・・素材が足りない」
穂乃果「素材って・・・人をモノみたいに扱って・・・・」
理華「私は社会に貢献できない、底辺の人間を役立つようにした」
理華「むしろ褒めて欲しいね」
穂乃果「っ!!!!!」
穂乃果「歩夢ちゃんやしずくちゃんの母親とは違う次元のクズだね」
理華「キミだってクズじゃないか。高坂穂乃果」
理華「妹を救えず、親は穂乃果のせいで過労死」
理華「そしてキミは数々の学校を廃校に追い込み・・・・何人もの人生を破壊した」
理華「同じだよ」 穂乃果「・・・・・・私は、違う」
理華「まっ、どっちでもいいさ。私は今後も人体実験が出来れば何でも」
穂乃果「理華ちゃんは本当に実験が好きだね」
穂乃果「他のメンバーは過去を変えるために計画を実行したのに」
穂乃果「理華ちゃんだけは・・・違った」
理華「過去を変えたって意味が無いからだよ」
穂乃果「過去を変えても意味が無いってどういうこと？」
理華「簡単な事だ」
理華「例えば過去に戻って高坂穂乃果を音ノ木坂学院に入学させず、虹ヶ咲学園に入学させるとする」
理華「その時点で世界というものは分岐して、音ノ木坂学院に入学した本来の穂乃果と虹ヶ咲に入学した改変された穂乃果」
理華「二つの世界が出来る」
理華「過去を変えたとしても、本来のキミには何の影響もない」
理華「妹を助ける事が出来ても、それは妹が生存する世界に分岐するのであって」
理華「本来のキミのところには一生妹は死んだままの状態となる」
理華「並行宇宙っていう、調べれば分かる事だけど」
穂乃果「・・・・・・」
穂乃果「じゃあ・・・・どんなに過去を変えようが、雪穂も梨子ちゃんも果林さんもかのんちゃんも」
理華「残念としか言いようがない」
理華「穂乃果自身が過去に戻れば、その人達には会えるけど」
理華「キミには素質は無い」
穂乃果「・・・・・・」 理華「嘆くより、私は天王寺璃奈についての事を疑問に思ったほうが良い」
穂乃果「・・・・・？」
理華「天王寺璃奈が本当にタイムマシーンを作ったと思う？」
穂乃果「タイムマシーンを理華ちゃんも見たはずだよ」
穂乃果「あれは紛れもなく本物だって、理華ちゃんも認めていた」
理華「そうだけど、天王寺璃奈程度の人間に開発できると思うか？」
理華「正直に言うけど、あの子より私の方が出来る」
理華「だからこそ、タイムマシーンを発明できるのはあり得ない」
理華「私にはさっぱりだから」
穂乃果「・・・・・・」
穂乃果「璃奈ちゃん以外の人が発明した」
理華「そう考えるのは妥当だろう」
理華「あの女は結構性格悪い。他人の発明を自分の手柄にするのだから」
穂乃果「璃奈ちゃん・・・・」 ・・・・・・・
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ ・・・・遅いなぁ菜々ちゃん」
歩夢(今日は菜々ちゃんと一緒にお出かけするの♪)
歩夢(二人で出かける事なんて初めてかもしれない)
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ
菜々「遅くなってすみません」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 大丈夫。私も今来たところだから♪」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ なら良かったです!!!!」
歩夢(実際は1時間待ったんだけど)
歩夢(笑っているのは反省してないの？)
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ それよれも菜々ちゃん」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 服装がダサいというか子供っぽいというか・・・・」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 恥ずかしいよ」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ そうですか？私は大丈夫ですけど!」
歩夢「いや・・・私が恥ずかしい」
歩夢「今時キモオタライバーでもまともな服を着るよ」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 恥ずかしいと思うから恥ずかしいんです!!!!!」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ さぁ行きましょう!!!!!」 ・・・・・・
ショッピングモール
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ まずどこに行こうかな」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 私はアクセサリーを買いたいなぁ〜」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ ちょっと最近整理したから少なくて」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ いえ、ここに来たのは買い物ではありません!!!!」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ ヒーローショーを見に来たのです!!!」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ ・・・・・・」
歩夢「@cﾒ˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ それ本気で言ってる？」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 当たり前です!!!!」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ うぉぉぉぉぉぉぉ歩夢さんも力いっぱい応援しましょう!!!!」
・・・・・・・
怪人「ふふふ、ここまでのようだな。シューティングスターレッド」
レッド「くっ・・・このままじゃ負ける。負けてしまう」
菜々「負けるな!!!!シューティングスターレッド!!!!」
菜々「必殺技を使ってください!!!!!早く!!!お願いします!!!!!」
菜々「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!頑張れ頑張れ!!!!」
小さい女の子「ママぁ、あの人うるさい」
小さい子の子の親「ああいう、大人になってはいけません」
「なにあれ・・・・いい年したおばさんが張り切ってるよwwwww」
「あれ、活動休止中の女優、小泉ともりに似てない？」
「そんなわけないでしょ、人気女優があんな痛いわけないってwwww」
歩夢「@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ・・・・・」
ｸｽｸｽ
菜々「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉやれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
・・・・・・
・・・・・ 菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ あー楽しかったです」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ まさか必殺技を使わずに倒すなんて・・・・・さすがに盛り上がましたね!!!!」
歩夢「全然楽しくなかったよ」
歩夢「菜々ちゃん、今年で何歳？」
菜々「2☓ですけど」
歩夢「だったらさ、いい加減子供みたい真似は卒業しようよ」
歩夢「恥ずかしいから」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ どうしてですか？」
歩夢「どうしてって・・・分からない？」
菜々「あっ・・・そろそろ時間です!!!」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 次の場所に行きましょう!!!!」
ｶﾞｼｯ
歩夢「ちょっ・・・・菜々ちゃん、話はまだ終わってない」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 後でいくらでも聞きますから来てください!!!!」 同人ショップ 18禁コーナー
菜々「ﾊｧﾊｧ・・・なんとか間に合いました!!!!」
歩夢「ここってエッチな同人誌が大量に売っているコーナーだよね？」
歩夢「もしかして買うつもり？」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ はい!!!」
歩夢「・・・・・・キモ」
歩夢(そんな笑顔で堂々と答えて恥ずかしくないの？)
歩夢(菜々ちゃん、絶対美人じゃなかったら。キモオタのこども部屋おじさんだよ)
菜々「それと・・・私が描いた同人が販売しているのも見てください」
歩夢「これが、菜々ちゃんが描いた同人誌？」
歩夢「【複雑骨折シリーズ。野獣アユム×カリン編】」
歩夢「これって・・・・私と果林さん？」
菜々「はい!!!性欲まみれ生えている歩夢さんをモデルに、毎回相手を複雑骨折に追い込むまで交尾する」
菜々「超ドスケベエロエロ同人です!!!!!」
歩夢「@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ・・・・・なにそれ」
菜々「このシリーズ無茶苦茶人気なんですよ」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 他にも【性欲淫獣あゆぴょんシリーズ】【愛されアユムシリーズ】【寝取られアユムシリーズ】」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ いやぁ〜歩夢さんって良いモデルですねぇ!!!!」
歩夢「@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ 栞子ちゃんの姉だけあってキモさも倍増してる」
歩夢「@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ 気持ち悪い」 ・・・・・・・・
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 沢山、同人誌買っちゃいました!!!!」
歩夢「・・・・・・」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 歩夢さんは買わなくて良いのですか？」
歩夢「いらない」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ せっかく来たのに勿体ないです!!!!」
歩夢(本当に自分勝手でイライラする)
歩夢(菜々ちゃんってそういうところだよ。虐められたのは)
歩夢(なんで少しは他人の事を考えられないのかな？)
歩夢「ねぇ・・・そろそろランチにしようよ」
歩夢「近くに最近できたイタリア料理を出すレストランがあるんだけど♪」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ いえ、もうお昼は決めてます!!!!」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 行きましょう!!!!」 牛丼屋
歩夢「・・・・・・」
歩夢(なんで牛丼なんて選ぶの？)
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 期間限定で戦隊ヒーローの玩具が貰えるんです!!!!」
歩夢「・・・・・」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 歩夢さん。昼からは特撮の映画を見ますよ!!!!」
歩夢「・・・・・・」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
歩夢「いい加減にしてよ!!!!」
歩夢「もう我慢の限界!!」
歩夢「知らない!!!あとは1人で楽しんだらいいよ!!!」
菜々「何を怒っているのですか？」
歩夢「そういうところ何も変わってないよね。少しはまともになったと思ったのに」
歩夢「バイバイ、全然楽しくなかった」
歩夢「・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ
菜々「・・・・・どうしたのでしょうか？」
菜々「私、何か怒らせるような事をしましたか？」
菜々「取りあえず、追いかけてみます!!!!」 寂れた公園
歩夢「・・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
歩夢「菜々ちゃんの馬鹿」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
歩夢「うぅぅ・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
菜々「ここに居たんですか」
歩夢「・・・・菜々ちゃん」
菜々「随分と懐かしい場所です。この公園で栞子・・・・雪菜と遊んだものです」
菜々「と言っても、ほとんど彼女に対しては良い事はしていません」
菜々「むしろ親の愛情を受けているあの子が憎くて、暴力を振るったりもしていました」
菜々「・・・・・・」
菜々「歩夢さん・・・・私のどこにイライラしたんですか？」
菜々「教えてください。改善しますから」
歩夢「最初からだよ。菜々ちゃんは自分勝手に予定を組んで行動した」
歩夢「私の気持ちなんて一切考えずに」
菜々「また私やっちゃったんですね。自分の大好きを優先して・・・暴走する」
菜々「そうしてみんなをイラつかせて、嫌われる」
菜々「ごめんなさい」
歩夢「私は最後に楽しい思い出を作りたかった」
歩夢「今日の夜には、璃奈ちゃんのところに乗りこむつもりだから」
菜々「璃奈さんの居場所を知っているのですか!!!!」
菜々「教えてください!!!!私も行きます!!!」
歩夢「・・・・・ダメだよ」 歩夢「行ったら確実に生きては帰れないだろうし」
歩夢「菜々ちゃんは、虹ヶ咲スクールアイドル同好会の最後の希望であり・・・まともで居て欲しい」
歩夢「対して私は、クズでどうしようもない人間」
歩夢「死んだって誰も悲しまない」
歩夢「むしろ、早く死ねってみんな思ってるよ」
歩夢「きっと・・・地獄なんて場所程度じゃぁ許してくれないから」
菜々「・・・・・ヤダ、歩夢さんを行かせたくない」
菜々「もっと一緒に居て欲しいです!!!!もっとデートに仕方とか勉強しますから!!!!」
菜々「行かないでください!!!」
歩夢「もう決めた事だから」
歩夢「最後に楽しい思いでは作れなかったけど」
歩夢「逝ってくるね」
菜々「ヤダ・・・・ヤダヤダヤダヤダ」
↓コンマレス
コンマ奇数 歩夢を引き留める
コンマ偶数 歩夢とは永遠のお別れ 菜々「行かないでください」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
菜々「逝かないでください」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
菜々「イかないでください」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
歩夢「最後、変な事言ってない？」
ｷﾞｭｯ
歩夢「ちょっ///菜々ちゃん///なに抱き着いてるの////」
菜々「お願いします・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
菜々「歩夢さんまで犠牲になったら・・・・私・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
菜々「思いとどまるまで、ずっと抱きしめます」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
歩夢「困るよ・・・・そんな事されても」
菜々「困らせます!!!!何度だって」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
歩夢「・・・・・・」
歩夢「もう遅いよ。菜々ちゃん」
歩夢「今更、そんな事されても・・・無理だよ」
歩夢「もっともっと・・・早く・・・私と菜々ちゃんは仲良くなるべきだった」
歩夢「そうすれば・・・幸せになれたかもしれない」
歩夢「だから・・・・」
ｻﾞｸｯ
菜々「痛っ・・・」
歩夢「今、菜々ちゃんに注射を打った。これは前に理華さんに貰ったもので」
歩夢「打たれた人間はすぐに眠って今日の記憶を全て忘れるの」
菜々「・・・・そんな」
菜々「ヤダ・・・・忘れたくない・・・・忘れたくない」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
菜々「ヤダ・・・・」
ﾊﾞﾀﾝｯ
歩夢「・・・・・・」 ・・・・・・・・・
「起きてください」
「起きてください、菜々様」
ﾕｻﾕｻ
菜々「うーん・・・・」
菜々「ここは？」
森嶋ななか(三船グループ幹部)「菜々様。公園で寝ていると風邪を引きます」
ななか「それに仕事が沢山溜まっていますから・・・・さっさと帰りますよ」
菜々「私・・・あれ・・・・」
菜々「一体何をしていたのでしょうか？」
ななか「はぁ・・・・」
ななか「その年でボケないでください」
菜々「今日何をしたのか思い出せないのです」
菜々「・・・・・」ﾎﾟﾛ
菜々「思い出さないといけないのに・・・・とても大切なだったはず」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
菜々「なのに思い出させない!!!!!思い出せないです!!!」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ななか「・・・・・」
ななか「無理に思い出さなくても良いのでは？」
ななか「人は忘れるから生きていけるのです」
ななか「忘れるというのは、本能が思い出すのを拒否した」
ななか「辛い思い出の可能性が高い」
ななか「だったら思い出させず・・・・忘れるのが正解です」
菜々「・・・・・・」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ そうですね」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ なんだかお腹が空きました」
菜々「ｲ`＾ᗜ＾ﾘ ﾍﾟｶｰ 美味しい料理でも食べて元気出します!!!!」 ・・・・・
・・・・・
ｶﾞﾁｬｯ
璃奈「調子はどう？」
研究員A「順調ですよ。候補者みんな上手く洗脳しています」
研究員B「しかし、1名反抗的な態度を取る奴が居ます」
璃奈「誰？」
研究員A「あそこにいる子です」
すみれ「・・・・・ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」
璃奈「いい加減・・・諦めたほうが良い」
璃奈「どんなに反抗したって、ここから抜け出すことは不可能・・・・」
璃奈「言う事を聞かないなら・・・・もっとひどい目に遭うだけ」
すみれ「うるさい!!!」
すみれ「絶対許さないんだから！」
すみれ「みてろ!!!!絶対に復讐してやる!!!」
すみれ(私は負けない・・・・絶対に・・・・這い上がって巻き起こしてやる)
研究員A「もっとキツイ教育をしてやります」
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