千砂都「ういっす！ 千砂都です！ よろしくお願いします！」親方「おう新入り！頼むぞ！」
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ｶﾞｼｬﾝﾝﾝｯ･･･
ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ･･･
千砂都「ういっす！ こんにちは！」
千砂都「今日からお世話になる嵐千砂都です！ よろしくお願いします！」 ﾍﾟｺｯ
親方「おうっ！ 新入り！ バシバシ鍛えてくから覚悟しておけよぅ！」 ﾆｶｯ
千砂都「ういっす！ 頑張ります！」 ﾍﾟｺｯ
親方「俺は作業に入るから誰かにお前の世話でもさせっか･･････」
親方「おい！ 上原！ 新入りの面倒見てやれやぁ！」
上原「はい！ 親方！ わかりました！」
親方「新入り！ 今日はアイツに色々教えてもらえよ？」
千砂都「ういっす！」 千砂都「上原さん、よろしくお願いします！」 ﾍﾟｺｯ
上原「君が今日から入る新人だね、頑張ろうね」 ﾆｺｯ
千砂都「色々教えてください！ 先輩！」
上原「とはいえ、私も君が来るまでは1番下っ端だったからそんなに大したことは教えられないんだけどね〜 あはは･･･」
上原「そういえば、名前なんだっけ？」
千砂都「嵐千砂都です！」
上原「おお〜、なんだか凄い名前だね！ とりあえず、ちーちゃんでいいかな？」
千砂都「はい！ 気軽に呼んでください！」 上原「とりあえず、私達下っ端はまだ本格的な作業はさせて貰えないから、親方や先輩達の手伝いをしながら仕事を覚えて行くんだよ？」
千砂都「分かりました！」
親方「おい！ 上原！ 足元に材料散らかしておくなって言っただろ！ すぐ片付けろ！」
上原「す、すみません！」 ｱﾀﾌﾀ
千砂都「私も手伝うっす！」
上原「あはは･･･ 私なんかいつも怒られてばっかりだから･･････」
千砂都「こんなんでどうでしょう！」 ﾃｷﾊﾟｷ
上原「うん、ありがとう。 バッチリだよ」
親方「上原！ もたもたしてると嵐に抜かされるぞぉ〜」
上原「はいっ！ すみません！」
・
・
・
上原「親方は厳しいけど良い人だから安心してね」
千砂都「ういっす！」
上原「とりあえず、作業の邪魔にならないように掃除でもしてようか」
千砂都「はいっ！」 ────
──
親方「おい、上原と嵐。 休憩するぞ」
上原「はいっ！」
千砂都「ういっす」
親方「何か飲みもん買って来い」 ﾆｺｯ
ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗｯ
上原「ごちそうさまです！」
上原「自販機行くよ？」
千砂都「はい！」
上原「こうやって小銭を大量に渡される時は私達の分も含めて買って来いという意味だから覚えておいてね」
千砂都「親方の奢りなんですね、わかりました！」
上原「ちーちゃん何飲む？」
千砂都「自分、コーラで！」
ﾋﾞｨｰｰｶﾞｼｬﾝ
上原「はいよ！」 ﾎﾟｲｯ
千砂都「あざす！」 ﾊﾟｼｯ
ﾋﾞｨｰｰｶﾞｼｬﾝ ｶﾞｼｬﾝ
千砂都「上原さんは何買ったんすか？」
上原「私はアクエリだよ」
千砂都「アクエリもいいっすよね」 ・
・
・
上原「親方！ お待たせしました！」
親方「おう！ 悪いな」 ﾊﾟｼｯ
親方「まぁ、お前らも座って飲めや」
上原「ありがとうございます！」
千砂都「あ、親方。ごちそうさまです！」
親方「おう、気にすんな」
ﾊﾟｼｭｯ
ｼｭﾜｱｱ･･･
千砂都「んぐっ･･･ んぐっ･･･ んぐっ･･･ んぐっ･･････」
千砂都「ぷはぁ！」
親方「がはは！ 嵐！いい飲みっぷりだな！」 ﾆｶｯ
千砂都「げふぅぅぅ･･････」
上原「あはは！ 凄いゲップだね」
千砂都「お見苦しいところを･･････」 上原はまだフルネームが明かされたわけじゃないから… 親方「上原ぁ」
上原「はい！」
親方「嵐はなぁ、音楽科の高校出たのにウチの会社に来た変わりモンなんだよ」
上原「へぇ〜」
親方「まるでお前みたいだな！ がはは！」 ﾆｶｯ
千砂都「上原さんも音楽科出身なんですか？」
親方「こいつの場合は、若いくせしてガキなんか作ってやがるから金が必要でウチに来てんだよ」
千砂都「え！？ 上原さん私とあまり歳変わらなそうなのに結婚してるんですか？」
上原「あはは･･･ 出来ちゃったからね〜･･･」
千砂都「凄いっす！ 尊敬するっす！」
上原「そんな大したもんじゃないよ〜 あはは」
親方「生まれてくるガキの為にも稼がねーとな！」 ﾆｶｯ
上原「そうですね〜」
千砂都「てことは、高校の頃から恋人とかいたんすか？」
上原「うん、まぁね。 幼馴染なんだけどね」
千砂都「若いのに子供作るくらいの仲なんて、私には想像もつかないっすよ」
上原「いや、私の場合は避妊してたはずなのに出来ちゃったからさ･･････」
上原「それでまだ若いし中絶させようと思ったんだけど嫁に結婚押し切られてね･･････」
千砂都「そうなんですか！ でも凄いっす！」 どかちーは分かるけどいきなり上原が出てきてずるい
なんでこの子が当然のように出てくると草生えるんだろう 上原「ちーちゃんはなんで建設会社に来たの？」
千砂都「私は昔から土方に憧れてたんすよ！」
上原「え？ 音楽科なのに？」
千砂都「はい、それはまぁ色々あって音楽科を選んだだけでして･･････」
千砂都「近所に土木科がある工業高校があればそっち行ったんですけどね」
上原「そうなんだ、凄いね！」
千砂都「ようやく憧れの道を進めるっす！」 ﾆｺｯ
上原「凄いなぁ〜、私もちーちゃんを応援するよ！」
千砂都「ありがとうございます！」
親方「おい、上原」
上原「はい！」
親方「休憩終わったら軽トラで会社戻って資材持って来てくれ。必要な物はこのメモ紙に書いてあっから」
上原「はい！ わかりました！」
親方「嵐も連れていって手伝わせてやれ」
上原「はい！」 高校で子供出来て学校やめてガチ土方やってるワイの友達がいてだな。 解釈一致だわ
どかちーは土方スキルの為にダンス＆音楽科で経験を積んでいる 原宿じゃなくて沼津なら土木課のある工業高校があったのにな
なかなかうまくいかないもんだな 黒澤組がライバル会社という風潮
平安名重工との繋がりも期待 〜♬〜♬〜♬
千砂都「上原さん、電話鳴ってますよ？」
上原「あ、ホントだ」
上原「もしもし！？」
上原「あ、うん･･････ 今日は先輩の奢りで呑み屋に付き合うことになっててさ」
上原「ごめん、それは分かってるけど、私も仕事の付き合いもあるから･･････」
上原「ふぅ〜･･･」
千砂都「どうしたんすか？ 奥さんすか？」
上原「うん、マタニティブルーってやつなのかな･･･ なるべく負担かけないようにはしてるんだけどね」
上原「とりあえず、軽トラ乗って？」
千砂都「はいっす！」
ﾊﾞﾀﾝｯ
ｷｭﾙﾙｯ
ﾌﾞｲｰｰｰﾝ
上原「シートベルトしてね」
千砂都「はいっ！」
ｶﾁｯ
上原「じゃあ出発！」
ｶﾞｺﾞｯ
ﾌﾟｽﾝｯ
上原「あ、エンストこいちゃったよ！ あはは〜」
ｷｭﾙﾙｯ
ﾌﾞｲｰｰｰﾝ
上原「今度こそ･･････」
ﾌﾞｲｲｲｲｲｲｲ･･････
ｶﾞｺﾞｯ ｶﾞｯ ｶﾞｯ ｶﾞｯ
ｶﾞｸｯ
千砂都「おっ！ おおお〜！」 ﾋﾞｸｯ
上原「ごめんね〜、軽トラのマニュアル慣れて無くてさぁ」
ﾌﾞｲｰｰｰﾝ･･････ 子供できたから手っ取り早く稼ぐ為に土方やるとか無駄にリアルな設定やめーやw 上原「一度走り出すと勘が掴めるんだけどね〜」
上原「軽トラのクラッチペダルってなんかクセがあるから難しいんだよ」
千砂都「そうなんすか、勉強になります！」
上原「ちーちゃん免許は？」
千砂都「そろそろ車校通おうかと思ってます」
上原「早めに取った方いいよ。無いと色々困るから」
千砂都「わかりました」
・
・
・
千砂都「上原さんはなぜ音楽科に？」
上原「私は高校の時にスクールアイドルにハマってね」
上原「スクールアイドル同好会でマネージャーしてたんだけど、周りからの刺激もあってピアノを本格的にやりたくなって普通科から編入したんだ」
千砂都「まじっすか！ 編入とかマジ凄いっす！」
上原「そんなでもないよから･･･ あはは」
千砂都「実は私も高校でスクールアイドルしてたんすよね」
上原「え？ ホントに！？」
千砂都「はい」
上原「どこの高校！？」
千砂都「結ヶ丘女子っす」
上原「ゆいがおか？？ ん〜･･････」
千砂都「新設校でしたから知名度は低いと思うっす」
上原「なるほど、そういうことね」 上原「そんなでもないよから･･･ あはは」 ×
上原「そんなでもないから･･･ あはは」 ○ 最初は侑が孕んでると思って昼ドラ展開の心配をしたんだが逆なら大丈夫そうか？ 上原「いや、私の場合は避妊してたはずなのに出来ちゃったからさ･･････」
歩夢さんゴムに穴開けたり何かしたのか…？🤔 作業服の袖ぶらぶらさせてるし激弱フィジカルだけどかわいいからヨシ！ 黒タンクトップに作業ズボンに首にタオルかけて資材置き場の一角に腰を下ろしてアクエリ飲んで休憩してる侑ちゃんが容易に想像できて草 侑が産みたがるなんて違和感あると思ったら
叙述トリックかよwww 侑ってバイトで金稼げって言われたら容赦なく交通誘導や土木選択してそうなイメージあるからな
一昔前のヤンキー漫画のアルバイトみたいな感じで。体力もついて一石二鳥とか考えてそう この侑ちゃんツインテじゃなくて一本で縛ってるやろな ────
──
〜資材置き場〜
上原「ちーちゃん、この辺にまとめてある道具を荷台に積んでくれるかな？」
千砂都「ういっす！」
上原「重いから気をつけてね」
上原「私、事務所回って書類預かって来るからよろしく！」
千砂都「はいっす！」
・
・
・
千砂都「うんしょ！ うんしょ･･････」
千砂都「うーん！ なかなか重いっす！」
千砂都「でも、これくらいは平気で持てるようにならないと！」
上原「ちーちゃんお待たせ！」
上原「お！ もう積み終えてるじゃん」
千砂都「結構重いっすね〜」 ﾌｩ･･･
「あ！ その子が新入りの子？」
千砂都「はいっ！ 嵐千砂都です！」
上原「ちーちゃん、この人は会社の事務の人だよ」
千砂都「えっ！？ 外人さん？ ですか？」
上原「私の高校の先輩でもあるだけどね、スイス出身のエマさんって言うんだ」
エマ「よろしくね、ちさとちゃん」 ﾆｺﾆｺ
千砂都（すっごいナイスバディっすね･･････） ﾋｿﾋｿ
上原（昔からﾊﾞｲﾝﾊﾞｲﾝなんだから･･････） ﾋｿﾋｿ
上原「じゃ、現場戻りますんで」
エマ「気を付けてね〜」 ﾆｺｯ 妙だな……
なぜドロップアウトした先の職場にナイスバディの先輩が一緒に付いてきてるんだ……？ 孕ましてしまったから責任取って結婚して働いてる侑ちゃんが浮気とかする訳ないだろ！ 全部は見てないけどこれ男体化ssとしても楽しめそうで草 ────
──
〜軽トラで移動中〜
ﾌﾞｲｰｰｰﾝ･･･
ｶｺｯ
ﾌﾞ･･･ﾌﾞｲｰｰｰﾝ･･･
千砂都「さっきの事務のエマさんでしたっけ？」
侑「うん、そうだよ」
千砂都「いやぁ、テレビでしか見れなような白人のガチ美人さんでしたね！」
千砂都「私こんなチンチクリンだから憧れるっす！」
侑「エマさんは某有名モデルさんと付き合ってるから変な期待は持たない方がいいよ？」
千砂都「えー！ そうなんすか！ 恋する前に失恋した気分っすよ！」
侑「あはは！」
侑「下手に手を出すと、某モデルさんが所属してる事務所から海に沈められるといけないからね」
千砂都「こわいっすね･･････」
侑「仕事終わったら先輩達と呑み行くんだけど、ちーちゃんも来れる？」
千砂都「はい！ 大丈夫っす！」
侑「りょーかい！」
千砂都「楽しみっすね〜」 ────
──
〜終業時刻〜
親方「おーし！ お前ら！ 片付けて上がんぞ！」
上原「はいっ！」
上原「ちーちゃん、機材と工具を一か所にまとめるから手伝って？」
千砂都「ういっす！」
・
・
・
親方「お前ら、これから呑み行くんだろ？」
上原「はい！」
親方「嵐の歓迎会も兼ねてパーっとやれや」
親方「ほらっ！」 ｽｯ
上原「す、すみません！ 親方！ こんなに出して貰っちゃって！」
親方「あまり店に迷惑掛けるんじゃねーぞ」
上原「わかりました！」
「おーい、上原！ 先行ってんぞ！ 新入り連れてこいよ？」
上原「わ、わかりました！」
上原「ちーちゃん、行こ？」
千砂都「はいっ！」
────
── すまん、>>72はいつもの癖で侑にしてしまった
上原で脳内修正してくれ 千砂都は体育会系の後輩キャラめちゃくちゃしっくりくるな 〜っすっていう口癖が土方感と後輩感を膨れ上げてるよな
うぃっす以外その口調じゃないと思うんだけどもう口調が固定されてんの草 千砂都「どこ行くんすか？」
上原「会社で呑み行く時は行きつけの店が決まってるんだよ」
・
・
・
上原「ここだよ？」
千砂都「え！？ ボロボロじゃないっすか！」
上原「ここのホルモン屋がうまいんだよ〜」 ﾆｺｯ
千砂都「へぇ〜、楽しみっす！」
ｶﾞﾗｯ
ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ･･････
上原「こんばんわ〜！」
店員「あ、皆さん来てますよ！」
「･･･上原！ こっちだぞ！」
上原「はい！ 今行きます！」
上原「ちーちゃん、脱いだ安全靴はここに置いといて」
千砂都「ういっす」
「あー！ 上原！ 全員分の生頼んでくれ！」
上原「はい！」
上原「店員さん、中ジョッキ全員分で」
店員「言われなくても今用意してるよ！」
上原「ありがとうございます！」
・
・
・
上原「ちーちゃん、そこ座りなよ」
千砂都「ういっす」
上原「あの、親方からお金出して貰いました」 ｽｯ
「おお！ これだけあればタダみたいなもんだろ」
「おう！上原ぁ！ お前、腹デカいかーちゃんとできねーからってその金からソープ代抜いてねーだろーな？？」
上原「いやいや！ 親方の金に手ぇ出せないですよ〜」 ｱﾊﾊ
店員「おまちどーさん」
上原「あ、ありがとうございます」
上原「ちーちゃん、そっちの先輩達にビール回して？」
千砂都「はいっす！」 叙述トリック使ってきたから
侑表記にも意味あるんかと思ったら
ただの癖で草 現場にいるときは上原呼びされてるから意識してるのかと思うくらい
タイミングが自然すぎて気にならんかったわｗ それにしても思いのほか反響あるもんだな
当初はスパスタアニメ始まったら頃合いみてどかちーネタに上原侑ネタを絡めたかっただけなんだけれど
まぁ、家帰ったら続き書くよ 今一番旬なネタかもしれない。さすがに土方ネタはそんなに続かないだろうし。続かないよな…？ レズソープは最近需要高いんだよな
どこもタチ不足だし スクールアイドルは自由だし工業高校のガテン系がいてもおかしくないんだよな
日本ブレイク工業みたいなノリで展開はよ @cﾒ*◉ _ ◉ﾘ 侑ちゃんは中絶しようなんて言わない @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 幼馴染は幼馴染と結婚すべきだよね エマさんの恋人ってモデルなん？
フォークリフト乗り回してたような >>117
それはありませんね
果林さんはスクールアイドルを通して知り合った一つ下のファンの子と結ばれた
これが正史ですので、スイスと恋人だと二股になってしまう
ですが果林さんは二股などしない
したがってスイスと果林さんが結ばれることなどないのです ぽむじゃなくてワロタ
結婚押し切られたとかマタニティブルーとかがヒントだったんだな
口調も土方ぽむならこんな感じかと思ってたが侑ちゃんだと思うとスッと入ってくる すみません、家の固定回線から書き込みますのでID変わります 「ビールみんなに行き渡ったぞ。上原乾杯しとけ」
上原「了解です」
上原「え〜、本日は普通の飲み会の予定でしたが、新入りの嵐千砂都さんを迎えての歓迎会も兼ねることとなりましたので〜、飲み過ぎない程度に盛り上がって下さい〜」
「なげーぞ！」
上原「は、はい･･･ では･･････ かんぱーい！」
一同「かんぱーい」
ｶﾁﾝｯ
ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ･･････
上原「ちーちゃん、あらためて乾杯！」
千砂都「あ、はい！ 乾杯っす！」
ｶﾁﾝｯ
上原「んぐっ！ んぐっ！ んぐっ！･･････ ぷはぁ！」
千砂都「すごい飲みっぷりっすね！ 先輩！」
上原「家では止められてるからね〜、やっぱビールは最高だよ〜」 ﾆｺﾆｺ
千砂都「んぐっ･･･ んぐっ･･･」 ｺﾞｸﾘｯ
千砂都「ん〜美味いっすけど、また先輩の境地には辿り着けないようですね〜」
上原「そのうちわかるって！」 ﾆｺｯ
店員「ホルモンどうぞ〜」
上原「あ！ すみません！」
「上原！ 適当に網にのせとけ！」
上原「はい！」
上原「ちーちゃんも手伝って？」
千砂都「ういっす」
ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ･･･
ｼﾞｭﾜｯ･･･
千砂都「いい勢いで焼けますね〜」
上原「とりあえず、先輩達に食べさせてあとからゆっくり食べよう」
千砂都「はいっす！」 エマ「みんなお待たせ〜」
千砂都「あ、さっきのエマさん！」
エマ「あ、ちさとちゃんも来てたんだね」 ﾆｯｺﾘ
「エマちゃん！ こっちこっち〜！ ぎゃはは！」
エマ「こっち空いてるからココでいいよ〜」
上原「エマさん、ビールでいい？」
エマ「うん！ いいよ〜」
上原「ビール一つ追加で〜！」
店員「あいよ〜！」
「エマちゃんのミルク割りよろしく〜！ ぎゃははは！」
エマ「こら！ そんなの置いてないぞ！」 ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ
千砂都「先輩達、急に元気になりましたね」
上原「エマさんは現場のみんなから人気あるからね〜」
千砂都「そうなんっすね」 エマ「ちさとちゃん、あらためてよろしくね」 ﾆｺｯ
千砂都「はいっす！ よろしくお願いします！」
上原「エマさん、ちーちゃんもスクールアイドルしてたんだってよ？」
エマ「え！ 本当？？」
千砂都「はいっす！」
エマ「奇遇だね！ 私も高校の時に侑ちゃんと同じ同好会でスクールアイドルしてたんだよ？」
千砂都「そうなんですか！」
上原「侑って私の下の名前ね」
千砂都「了解っす！ 会話の内容から察したっす」
エマ「高校の時のスクールアイドル活動は楽しかったなぁ〜 思い出すなぁ〜･･･」 ｼﾞｰﾝ
上原「エマさんはダンスはもちろんだけど歌が上手くて凄かったんだよ？」
千砂都「！？」
千砂都（エマさんが踊ったらぶるっぶるって揺れるんじゃないっすか？） ﾋｿﾋｿ
上原（もちろんそうだよ･･･） ﾋｿﾋｿ
千砂都（ぱねぇっすね･･････） ﾋｿﾋｿ
エマ「何話してるの？」
上原「何でもないよ〜 あはは･･･」 「聞き捨てならないなぁ！」
千砂都「ん？」
上原「あ、そんなところにいたんですか」
「今そっちに行くよ」 ｽｸｯ
「はーい、どいてどいて〜 後通るよ〜」 ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
ﾄﾞｻｯ
「はじめまして、ちさとちゃん？ だっけ？」
千砂都「はい！ 嵐千砂都っす！」
「うんうん！ 元気がいいね〜！」 ﾆｺｯ
「なんかさっきスクールアイドルがどうとか聞こえて来たんだけど？」
千砂都「ういっす！ やってました！」
「ふぅ〜ん･･････」 ｼﾞﾛｼﾞﾛ
千砂都「･･････なんかついてますか？？」
「たしかに、よーく見ると可愛いねぇ･･････」 上原「ちーちゃん、この人は渡辺さん」
上原「この人も昔スクールアイドルしてたんだって」
千砂都「そうなんすか！ この会社、元スクールアイドル多いっすね！」
渡辺「まぁ、私は田舎の方でしてたからエマさんや侑ちゃんのところみたいに本格的ではないと思うけどね」
上原「な、何をいうんですか！」
渡辺「侑ちゃんはスクールアイドルオタクだから私達のこと知ってるみたいだけど」
渡辺「ところで、ちさとちゃん･･･ 幼馴染いそうな顔してるよね」
千砂都「はいっす！ その幼馴染とも一緒にやってたっす！」
渡辺「ふぅ〜ん･･･」
渡辺「まさかその幼馴染が発起人で、ちーちゃんが一緒に始めたとか？？」
千砂都「いえ！ その幼馴染と留学生の子が始めたんで私も加わったっす！」
渡辺「ふむふむ･･････」
渡辺「君はなかなか見込みがあるねぇ･･･」
千砂都「え？」
渡辺「幼馴染というのはそういうものなんだよ」
千砂都「そ、そうなんすか？」
渡辺「どっかのタカサキさんは幼馴染と付き合ってあろうことか子供まで作って結婚なんかしてるけど･･･ それは幼馴染の道から外れていると思うよ」
上原「あはは･･････」
千砂都「よくわかんないっすけど褒められてるんすかね？」 >>140
下手なホワイトカラーより稼いでる人もたくさんいるよ 渡辺は駅で梨子ちゃん見送った時の白シャツみたいな格好だろうか 渡辺「うん、褒められてるんだよ」
千砂都「それはよかったっす！」
上原「渡辺さん･･･ あはは･･････」
「おーい渡辺〜！」
渡辺「はーい！ 今行きまーす！」
渡辺「じゃ、またね〜」 ﾆｺﾆｺ
千砂都「なんていうか、カッコいい人っすね！」
上原「うん、渡辺さんもみんなに人気あるからね〜･･･」
店員「追加注文あるかい？」
上原「みなさん何頼みます？」
「上原！ 適当に頼んどけ！」
上原「じゃあ、生人数分でいいです」
店員「はいよ〜」
〜♬〜♬〜♬
千砂都「おや？ 上原さん電話鳴ってるっすよ！」
上原「ああっ！ ホントだ！」
上原「もしもし？」
上原「あ、うん･･･ 飲み屋に着いたら電話する約束だったよね･･････ ゴメンゴメン」
上原「今日から新入りの子入ったから面倒みてあげてるんだ」
上原「うん、うん･･････」
上原「一次会で帰るから」
上原「ふぅ〜･･･」
千砂都「また奥さんっすか？」
上原「うん、まぁね･･･」
千砂都「大変そうっすね」
上原「まぁ、妊婦さんだから気を使ってあげないとね！」
千砂都「凄いっす！ 大人っす！」
上原「そんなことないよ〜 あはは」 ────
──
〜2時間後〜
上原「ひっく！」
上原「そ、そえでね･･･ ち、ちーひゃん･･･ わ、わかうかい･･････？ ひっく！」
千砂都「上原さん！ 呂律回ってないっすよ？ 大丈夫っすか？」
上原「ら、らいじょぶらよ･･････」 ﾌﾗﾌﾗｯ
エマ「今日はお開きにしようか？」
「よーし！ 2次会いくぞ〜！ ぎゃははは！」
「渡辺〜！ 2次会いくぞぉ！」
渡辺「はーい！」
エマ「侑ちゃんはもう帰ってね？」
千砂都「私、送って行くっす！」
エマ「よろしくね、ちさとちゃん」
渡辺「お会計は私がしておくから」
エマ「私も途中まで侑ちゃんとちさとちゃんと行くよ」
渡辺「んじゃ、よろしくお願いね〜」
エマ「はーい」
────
── 実際の歩夢なら下ろすのも侑ちゃんの夢の邪魔もしたくなくて一人でも産み育ててそう これって女の子はみんな生殖能力を持ったふたなりってことでええんか？ 就職難で大学出てから3年くらい土方やってたけど妻子持ちの同輩は上原侑みたいな感じやったな 上原「ひっく！ ･･･むにゃむにゃ･･････」 ﾌﾗﾌﾗｯ
エマ「侑ちゃん！ しっかりして！」
千砂都「いざとなれば、私が上原さんをおんぶして家まで送るっす！」
エマ「頼もしいね〜 あはは」
ﾌﾟﾌﾟｰｯ
「──運転手さん、止めてもらえる？」
ｷｲｯ
エマ「あ！ 果林ちゃん！」
果林「エマかしらと思ったらびんこだったわ」
果林「侑ってば、また泥酔してるのね･･････」
エマ「そうだ、果林ちゃん送ってあげてくれないかな？」
果林「いいわよ？」
果林「えーっと･･･ そっちの子は･･････」
千砂都「エマさんと上原さんの後輩で新入りの嵐千砂都っす！」
果林「あら、元気いいのね」
果林「みんなのりなさい？ 送っていくわ」
エマ「ありがとう！」
・
・
・
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵ･･･
千砂都「それにしてもアルファードかっこいいっすね！」
千砂都「フルエアロでバシッとローダウン決めてデカイアルミ履いたら最高にカッコいいっすよ！」
果林「うーん、私はそういうの興味ないわね」
果林「それにこれは事務所の送迎車だし」
上原「ぐがー ぐがー」 Zzz･･････
果林「とりあえず侑を先に送るわね」
エマ「うん！」
果林「運転手さん、場所は････････････って、私よくわからないからエマ説明して？」
エマ「あはは･･････ うん」
────
── ・ガタイのいい外国人
・デキ婚しちゃった奴
・失恋を完治できなかった奴
もしかしてちーちゃんが1番リアリティ無い？ 果林「エマかしらと思ったらびんこだったわ」 ×
果林「エマかしらと思ったらビンゴだったわ」 ○ 本編でまだ語られてないから盛ることもできないのでしゃーない エマ「運転手さん、この辺で止めてください」
運転手「はい」
ｷｲｯ
エマ「着いたよ？ 侑ちゃん」
上原「ぐおおおお･･･ ぐおおおおお･･････」 Zzz･･･
エマ「果林ちゃん、玄関まで送り届けてくるね」
果林「そうしてあげて？」
千砂都「私も手伝うっす」
・
・
・
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
上原妻「はーい」
ｶﾞﾁｬｯ
上原妻「ゆうちゃ･･････ え！？」
エマ「歩夢ちゃん、ゴメンね。 侑ちゃんまた酔い潰れちゃったんだ」
上原妻「エマさん、こちらこそゴメンなさい･･･ 明日の朝、しっかり言い聞かせますから」
エマ「じゃ、またね」 ﾆｺｯ
上原妻「ん？ そっちの子は？」
千砂都「はい！ 上原さんの後輩で新入りの嵐千砂都っす！」
上原妻「ふぅん･･･ よろしくね」
エマ「じゃあね！」
上原妻「はーい」 ﾆｺｯ
・
・
・
千砂都「上原さんの奥さん、美人さんでしたね」
エマ「そうだね〜、スクールアイドルの時も凄く人気あったんだよ？」
千砂都「あの人も！？」
エマ「そうだよ？」
千砂都「なんだか元スクールアイドルが多くてビビるっす！」
────
── 酔いつぶれるまで飲むのはさすがに歩夢ちゃんがかわいそう >>164
毎日の肉体労働と母子への気づかい
たまには飲んで潰れるくらいいいじゃないか… 果林「どうだったかしら？」
エマ「無事に届けてきたよ！」
エマ「歩夢ちゃん、結構お腹大きくなってたなぁ」
果林「まさか、出産第一号が歩夢になるとはね」
エマ「そうだね〜」
果林「じゃあ次はちさとちゃんを送ろうかしら」
千砂都「お世話になるっす」 ﾍﾟｺｯ
千砂都「場所は････････････」
運転手「はい、かしこまりました」
果林「エマはせっかくだからこのまま私の部屋くるでしょ？ うふふ！」 ﾆﾔｯ
エマ「うん！ そうだね！」 ﾆｺｯ
・
・
・
千砂都「わざわざ私までありがとうございました！」 ﾍﾟｺｯ
エマ「明日も仕事頑張ろうね」 ﾆｺｯ
千砂都「はい！ 頑張るっす！」
果林「じゃ、ちさとちゃんまたね？」
千砂都「はい！」
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵ･･････
千砂都（今日は色々な出会いがあったっすね･･････）
────
── 〜翌日〜
千砂都「おはようっす！」
上原「お、おはよー･･････」 ﾄﾞﾖﾖｰﾝ
千砂都「う、上原さん！ 大丈夫っすか？」
上原「うっぷ･･･ なんとかね･･････」
親方「上原ぁ！ また飲み過ぎたのかお前は！」
上原「は、はい！ す、すみません･･････」 ｼｭﾝ
親方「ったく！ 渡辺！ 上原を会社の事務所に連れてって休ませておけ！」
渡辺「りょーかーい」 ﾊﾞｼｯ
親方「嵐の面倒もお前が今日はみとけ」
渡辺「わっかりました〜」 ﾋﾞｼｯ
渡辺「侑ちゃん、ちさとちゃん、行くよ〜」
上原「お、お願いします･･････」
千砂都「はいっす！」
・
・
・
渡辺「この車に乗ってね〜」
千砂都「ハイエースっすか！ ハイエースもバッキバキにイジると最高にかっけーっす！」
渡辺「これは通常のグレードだからスーパーGLとは違うよちさとちゃん」
千砂都「渡辺さん！ 車詳しいっすね！」
渡辺「いやいや、詳しくないし･･････ あはは」
渡辺「千砂都ちゃんは助手席ね」
千砂都「はい！」
渡辺「侑ちゃんはリヤシートに乗せるけど、折り畳み式だからシートを起こすよ？」
千砂都「ういっす」
ﾊﾞﾀﾝｯ
ｶﾞﾁｬｯ
渡辺「ホントは法律上まずいんだけど、侑ちゃんを横に寝かせよう」
侑「あ、ありがとうございます･･････」
ﾄﾞｻｯ
渡辺「ドア閉めるよ？」
ｼｬｱｱｱｯ ﾊﾞﾝｯ
渡辺「じゃ、行くよ〜」
ｷｮｶｶｯ
ﾌﾞｵﾝｯ
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵﾝ･･････ ────
──
〜事務所〜
ﾌﾞｵｵｵﾝ･･･
ｷｷｯ
渡辺「着いたよ」
千砂都「上原さん、大丈夫っすか？」
侑「あれ？ ついたの？」 ｷｮﾛｷｮﾛ
エマ「侑ちゃん！ 大丈夫？ 親方から電話来てビックリしたよ」
侑「エマさん･･･ 世話になります･･････ うっぷ･･･」
エマ「とりあえず、休憩室に布団敷いておいたからしっかり寝てね？」
侑「はい･･････」
千砂都「エマさんって美人さんですけど、昨日飲んだ割には随分と艶々してますね」
渡辺「どうせ例の彼女とヤリまくったんじゃないの〜？ けっ！」
千砂都「え！？ あの後！？」
渡辺「え？ ビンゴだった？？」 あ、つい癖で侑「」って書いてしまってるけど上原に脳内変換して下さい ────
──
渡辺「とりあえず仕事行くよ〜」
千砂都「はいっす！」
渡辺「ハイエースじゃなくて次はあっちに乗るから」
千砂都「ういっす」
千砂都「って！ あのデカいトラックは何すか！」
渡辺「重機運ぶトレーラーだよ」
千砂都「うわぁ！ やっぱ乗り物はデカい方がエラいっすよね！」 ｷﾗｷﾗ
渡辺「とりあえずさっきの現場に重機一台運ぶから」
千砂都「はいっす！」
渡辺「助手席乗って？ 高いから気をつけてね」
千砂都「ういっす！」
渡辺「いっくよ〜！」
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｰ･･････
千砂都「うおー！ 席が高いっす！ 見晴らし良好っす！」 ﾜｸﾜｸ ────
──
ﾌﾞｵｵｵﾝ･･････
渡辺「ふふふーんふーんふーんふーんふー♪」
ﾁｬｯｶ ﾁｬｯｶ ﾁｬｯｶ･･･
千砂都「え？ 渡辺さん！？ このデカいのでこの交差点曲がれるんすか！？」
渡辺「大丈夫大丈夫」
千砂都「！？」
千砂都「え！？ 行き過ぎっすよ！ 突っ込みますよ！！」
渡辺「よいしょっと･･････」
ｸﾙｸﾙｯ･･･
千砂都「ええっ！？」
渡辺「大型トレーラーは大きく旋回しないと後がちゃんと曲がれないんだよ」
千砂都「すっげーっす･･････」
千砂都「こんなデカいのが曲がれるなんて･･････」
千砂都「まじ尊敬っす！ 渡辺さん！」 ｷﾗｷﾗ
渡辺「あはは！ こんなの免許とれば誰でも乗れるから〜」
千砂都「私もまずは普通免許取るっす！」
渡辺「大型はそのあとだね」
千砂都「はい！」 上原はちょいちょい侑って書かれるのに
曜は常に渡辺で草 渡辺「ちさとちゃん？」
千砂都「ういっす」
渡辺「大きな乗り物はカッコいいでしょ？ エラいでしょ？」
千砂都「もちろんっす！」
渡辺「やっぱさぁ、大きな乗り物を運転出来るのって憧れるよね」
千砂都「はいっす！」
渡辺「かつて私を選ばなかった幼馴染も、いまの私を見たら間違いなく後悔すると思うんだよね」
千砂都「はい？」
渡辺「ちさとちゃんも自分を捨てた幼馴染を後悔させるためにも頑張った方がいいよ？」
千砂都「え？ 私は捨てられてないっすよ？」
渡辺「あはは！ ちさとちゃんはピュアだなぁ！」
────
──
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵﾝ･･･
渡辺「さて、現場に戻ったけど･･･ ここの現場の入り口入りづらいんだよね〜･･･」
千砂都「どうするんすか？」
渡辺「バックで入るんだけど･･････」
渡辺「･･････よし！ 対向車切れたからチャンス！」
ｸﾞﾙｸﾞﾙｯ
ｶﾞｺﾞｯ
千砂都「ええっ！！」 ﾋﾞｸｯ
千砂都「ぶつかりますよ！」
渡辺「大丈夫大丈夫」
ﾋﾟｰ ﾋﾟｰ ﾋﾟｰ
ﾊﾞｯｸｼﾏｽ ｺﾞﾁｭｳｲｸﾀﾞｻｲ
千砂都「えっ！ こんな向きからバックできるんすか！」
渡辺「まぁ見ててよ！」
千砂都「うひゃー！ こんなん車の動きじゃないっすよ！」
渡辺「慣れるとトレーラーをバックさせる方が普通の大型車をバックさせるより楽に感じるよ」
千砂都「そうなんすか！」
ﾋﾟｰ ﾋﾟｰ ﾋﾟｰ
ﾊﾞｯｸｼﾏｽ ｺﾞﾁｭｳｲｸﾀﾞｻｲ
千砂都「うひゃー！」 後ろ向きだぞドカタナベ
船長の夢はどうした
船の方がもっと大きいぞ ────
──
渡辺「お待たせ〜」
親方「おう！ ご苦労！」 ﾆｶｯ
親方「上原は大丈夫だったか？」
渡辺「エマさんが寝る用意してくれてたみたいだから今頃爆睡してると思うよ」
親方「そうか、困った奴だなアイツは！ がはは！」
渡辺「トレーラー戻したら現場戻って作業した方がいいでしょ？」
親方「一応ほかの現場の状況も聞いてみて運搬が必要なら手伝ってやってくれ」
渡辺「りょーかい！」 ﾊﾞｼｯ
渡辺「いくよ？ ちさとちゃん」
千砂都「ういっす！」
────
── この人のSSには江戸の仇を長崎で討ってる雰囲気がある 〜事務所〜
ﾌﾞｵｵｵ･･････
ｷｷｰｯ
渡辺「到着！」
渡辺「とりあえず事務所寄ろうか」
千砂都「はいっす！」
・
・
・
渡辺「エマさーん、他の現場で何か運ぶものとか連絡来てない？」
エマ「大丈夫だよ？」
渡辺「りょーかい！」
渡辺「侑ちゃんの具合はどう？」
エマ「多分目が覚めれば良くなると思うけどね」
上原「･･････」 Zzz･･･
千砂都「ぐっすり眠ってるようでよかったっす！」 「こんにちは〜 いつもお世話になってます！」
エマ「あ、おつかれさま〜」 ﾆｺｯ
エマ「親方は現場だよ〜？」
「そうですか〜 じゃあパンフレットだけ置いていきますね」
エマ「そういえば、親方に現場には営業に来るなって怒られてたもんね〜」
「えへへ〜、そうなんですよね〜」
「あ、そうだ！ 今度発売した新型のバックホーが凄いんだよ！」
「どかーん！ ばきーん！ がしゃーん！ って！」
エマ「うわぁ〜 凄いねぇ！」 ﾆｺﾆｺ
エマ「親方に言っておくから！」
「うん！ よろしくお願いしますね！」 ﾆｺｯ
渡辺「････････････」 ﾑｽｯ 「では、ありがとうございました〜！」 ﾍﾟｺｯ
エマ「また来てね〜」 ﾆｺﾆｺ
渡辺「ねぇ、エマさん！」
エマ「ん？ どうしたの？」
渡辺「さっきの重機屋の桜内さんなんだけど、出入り禁止にしてくれないかな！」
エマ「え〜！ そんなの私が決められないよ〜」
エマ「親方も新婚さんで一生懸命だからって褒めてた子だよ？」
渡辺「そ、そうだよね･･････」 ﾑｽｯ
渡辺「ちさとちゃーん？」
千砂都「はいっす！」
渡辺「現場戻るからハイエース乗ってて？」
千砂都「ういっす！」
桜内「あっ！ 曜ちゃん！」
渡辺「！？」
渡辺「ひ、久しぶり･･････」
桜内「相変わらず頑張ってるんだね！」 ﾆｺｯ
渡辺「べ、別に･･････」
渡辺「現場行くから･･････」
桜内「うん！ 頑張ってね！」 ﾆｺｯ
ﾊﾞﾀﾝｯ
ｷｮｶｶｯ
ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ･･････
千砂都「渡辺さん、どうしたんすか？」
渡辺「行くよ、シートベルト締めて」
千砂都「はいっす」
ｶﾁｯ
桜内「あ、曜ちゃん！ ウチの梨子ちゃんが久しぶりに会いたいって！」
桜内「だからたまにウチに遊び来てね〜」 ﾆｺｯ
渡辺「･･････」 ﾁｯ
渡辺「忙しいから考えとく」
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｰ･･････ @cﾒ*´•̥ _ •̥ ﾘ こんな悲しいことってないよ… 千砂都「ういっす！」
今更だが↑が毎回可愛くて好きすぎる
ちーちゃんのういっすめちゃくちゃ好き ついさっきまで「うわ一晩でめっちゃスレ進んでる読むのめんどくせぇ…」て思ってたらもう読み終わってた
上原にしても桜内にしても、最初言葉遣いに違和感あって「作者さん大丈夫？キャラ付け間違えてない？」なんて思ってたら実はピッタリでしたっていうこのスッキリ感が癖になる
それに合間に入るドカタ描写が妙に細かくて想像しやすいのも飽きさせない
面白すぎるわはよ続きが読みたい この人だと侑ちゃんの方もまだどうなるかわからないだろうな ゆーちゃんとよーちゃんの明暗が…
ちーちゃんの明日はどっちだ 会話内容とか侑ちゃんがデキ婚してたり、底辺っぽくてすこなんだ このSSのちーちゃんはかのんちゃんのことなんとも思ってないように見える
恋愛感情とかなさそう 好き合ってる相手と所帯持てるのは何だかんだ幸せなもんだよ 本編で見せた白いシャツ姿のせいで土方やってても違和感なさすぎるぞ渡辺 デキ婚以前にやることやってるのに、なんでぽむはそんなに急いだんだろ そりゃ早く好きな子の子供欲しくて家庭築きたいからでしょ
女の子なんてそんなものだよ 初対面の嵐に対しても微妙な反応してたし、取り敢えず余所の女への警戒心は強そうな事からも、最も強力な生物的マーキングを済ましておきたかったんだろう どかちーちゃんメインのスレかと思ったら侑ちゃん渡辺とパイセン達のキャラが濃過ぎる
面白いからいいんだけどね 侑がこの環境に入るならコトを済ませておくしかなかったのは確かやな
まあ正確にはコトが起こってしまったから侑がこの環境に入ることになったのだろうけど ドカチーを始め、基本ラ板ネタが関係性の根拠って感じだね ────
──
〜移動中〜
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵ･･･
千砂都「渡辺さん、さっき機嫌悪そうでしたけどどうかしたっすか？」
渡辺「･･････」
渡辺「･･････ あっ！ ちさとちゃん何か言った？？」
千砂都「機嫌悪そうでしたけどって言ったっす」
渡辺「あ、あ〜！ それは気にしないでよ！」
渡辺「大人になると色々あるんだよね〜」 ﾆｺﾆｺ
千砂都「そうなんすか〜」
渡辺「ま、ちさとちゃんもこれから幼馴染関連で苦労すると思うけど、何かあったら私に相談するといいから！」
千砂都「うーん、苦労するような状況が想像つかないっす･･････」
渡辺「ちーちゃんのようにピュアだとまだ分からないかもね〜」
千砂都「そうなんすね」
・
・
・
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵ･･････
────
── 〜終業時刻〜
渡辺「よーし！ 今日は終わり！ お疲れさーん！」 ﾆｺｯ
千砂都「いや〜 きつかったっす！ ツルハシ扱うのがこんなにつらいとは･･････」 ｶﾞｸｯ
渡辺「今日はゆっくりお風呂に浸かって休むといいよ」
千砂都「はいっす」
親方「お前らぁ！ ちゃんと片付けてから帰れよ！」
渡辺「はーい！」
千砂都「片付けは昨日上原さんに教えてもらったっす」
渡辺「うん、それじゃよろしく！」
・
・
・
親方「渡辺！ 上原の様子も見てやれよ！」
渡辺「はーい」
渡辺「ちさとちゃん、事務所回ってから帰ろ？」
千砂都「ういっす」
渡辺「そうだ、帰りに銭湯寄ってから帰ろうか！」
千砂都「せ、銭湯っすか？」
渡辺「それならちさとちゃんの体も休ませられるしね！」
千砂都「そういうことなら是非行くっす」
渡辺「侑ちゃんも連れて行こう〜！」
千砂都「上原さん、奥さんに怒られないっすかね」
渡辺「大丈夫だよ、多分」
────
── 〜事務所〜
渡辺「エマさーん、侑ちゃんは？」
エマ「まだ寝てるかな？」
渡辺「ちさとちゃん、侑ちゃん起こしてきて？」
千砂都「ういっす」 ｼｭﾊﾞｯ
渡辺「エマさん、もう上がりでしょ？」
エマ「うん、もう帰るよ？」
渡辺「私と侑ちゃんとちさとちゃんで銭湯行くんだけどエマさんも行かない？」
エマ「銭湯かぁ！ 行きたいなぁ〜」
上原「お、おはよう･･･ むにゃむにゃ･･････」
千砂都「上原さん、起床したっす」
エマ「でも、私これから約束あるからゴメンね〜」
渡辺「なんだぁ〜、残念だなぁ･･････」
上原「！？」
上原「えっ？ 銭湯？？ エマさんと？？」
渡辺「エマさんは約束あって行けないって」
上原「なんだ〜、残念だなぁ」
千砂都「残念っす･･････」
エマ「じゃあ私帰るよ？ 事務所の鍵閉めるからみんなも銭湯行くなら早く行ってね〜」
渡辺「はーい」
上原「エマさん、今日は面倒みてくれてありがとね」
エマ「いえいえ！」 ﾆｺｯ
千砂都「エマさんお疲れさまでしたっす！」
エマ「ちさとちゃんまた明日ね！」 ﾆｺｯ
────
── 〜銭湯〜
渡辺「ちさとちゃん、ここだよ」
千砂都「おお！ 風情があるっすね！」
親方「おう！ お前らも来たのか！」
渡辺「あ、親方！」
千砂都「お疲れ様っす！」
上原「親方･･･ 今日はすみませんでした･･････」 ﾍﾟｺｯ
親方「がはは！ 次から気をつけな！」 ﾆｶｯ
親方「それよりお前ら、女風呂できゃあきゃあ騒ぐんじゃねーぞ！ 風呂っつーのは黙ってジッと入るもんだ」
渡辺「りょーかい！」
親方「じゃーな！」
渡辺「私達も入ろ？」
千砂都「ういっす！」
────
──
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
渡辺「空いてるロッカー使いなよ」
千砂都「はいっす」
上原「渡辺さん、風呂代出して貰ってすみませんね〜」
渡辺「いいからいいから！」
ﾊﾞｻｯ ｼｭﾙｯ
千砂都「わ、渡辺さん！ 何気にナイスバディじゃないっすか！」
渡辺「そう？ たまに言われるけど」
渡辺「それを言うなら侑ちゃんも顔の割に出るとこ出てるよねぇ〜！」 ﾆﾔﾆﾔ
ﾓﾐﾓﾐｯ
上原「ひやぁ！ やめてくださいよ〜！」
渡辺「こんな体じゃ幼馴染も放っておかないよなぁ〜」 渡辺「んん〜っ？ 最近溜まってるのかい？？」 ﾆﾔﾆﾔ
ﾓﾐﾓﾐ･･･
上原「ううう･･････ 渡辺さんってばやめてくださいよぉ〜」
ﾊﾟｯ
渡辺「おやっ？ ちさとちゃんは随分と可愛らしいねぇ！」 ｼﾞﾛｼﾞﾛ
千砂都「あはは･･･ 私は先輩方のようなナイスバディじゃないっすから〜」
渡辺「いや、そういうのも需要がたくさんあるんだよ？」
千砂都「そうなんすか〜」
渡辺「まぁ、私はプリップリなのが好みだけどね」
渡辺「うーん、侑ちゃんは75点ってところかな〜」
上原「あはは･･････」
渡辺「さて、入ろうか」
千砂都「ういっす」
渡辺「まずは体洗うんだよ〜」 ────
──
ｼﾞｬﾊﾞｯ ｼﾞｬﾊﾞｯ
ｻﾞﾌﾞﾝｯ
千砂都「ふうっ･･････」
千砂都「体バッキバキっす･･････」
ｻﾞﾊﾞﾝｯ･･･
渡辺「お、ちさとちゃん先に入ってたか」
千砂都「お先っす」
渡辺「ちゃんと洗うとこ洗ったのかい？？」 ﾆﾔﾆﾔ
千砂都「バッチリっす！」
渡辺「ほら、侑ちゃんなんかまだ一生懸命洗ってるよ？」 ﾆﾔﾆﾔ
千砂都「上原さん、マメっすね！」
渡辺「筋肉痛が長引かないようにしっかり浸かって温まった方いいよ？」
千砂都「ういっす」
渡辺「私も入社したばかりの頃は筋肉痛で酷かったなぁ〜」
千砂都「そうなんすね」 渡辺「毎日頑張ってればそのうち筋肉痛にもならなくなるから」
千砂都「頑張ります！」
ｼﾞｬﾊﾞｯ
ﾁｬﾌﾟﾝｯ
上原「2人共早いですね〜 あはは」
渡辺「侑ちゃんも奥さんと出来ないのに一生懸命洗ってどうすんの？」
上原「あはは･･･ 習慣ですかね〜･･･ 嫁がそういうのうるさいもんで･･････」
渡辺「ふーん、奥さんとできないから他所でするあてがあるのかと思っちゃったよぉ〜」 ﾆﾔﾆﾔ
上原「ま、まさかぁ！ そんなわけないじゃないですか〜」
渡辺「どうだかね〜」 ﾆﾔﾆﾔ
渡辺「ちさとちゃん、この子さぁ、すっとぼけたところあるけど結構女の子にモテるんだよ？」 ﾆﾔﾆﾔ
千砂都「そうなんすか！ 凄いっす！」
上原「凄くないし、そもそもモテないから〜･･･ あはは」
上原「私なんか女っ気のかけらもないからね〜」
渡辺「そういう子が1番怪しいんだよ」
上原「もう〜 やめてくださいよ〜」
千砂都「あはは！」 ﾆｺﾆｺ 渡辺のこと知らないってのは、野球やってても何年も前の甲子園優勝メンバーまではいちいち知らないみたいなことなのかな 渡辺「そうだ、サウナ入ろうよ」
千砂都「ういっす」
上原「私苦手なんですよね〜 あはは」
ｻﾞﾊﾞｯ
ﾋﾟﾁｬｯ ﾋﾟﾁｬｯ
千砂都「温泉だけでも十分熱かったっすけど･･････」
ｷﾞｨｯ
渡辺「さあ、入った入った！」 ﾆｺｯ
千砂都「ういっす！」
ﾓﾜｯ･･･
千砂都「うわっ！ 暑いっすねぇ〜」
渡辺「その辺に座りなよ」
上原「はい」 ｽﾀｯ
千砂都「はいっす」 ｽﾀｯ
渡辺「ふぅ〜･･････」 ﾄﾞｻｯ
上原「渡辺さん･･･ 広いのにそんなに詰めて座らなくてもよくないですかね･･････」
渡辺「いいからいいから！」 ﾆｺﾆｺ
ｺﾞﾄｺﾞﾄ･･･
ﾄﾞﾝｯｯ
千砂都「ん？ 何の音っすか？」
渡辺「多分、ここの構造上、男子風呂のサウナからの音だとおもうけど･･････」
上原「男子風呂だとサウナ入る人多いらしいですよね」
渡辺「うちの親方も間違いなく入ってそうだよね」 ﾆｺｯ
上原「あはは！」
千砂都「ウチの親方に似合うっすね」
・
・
・
上原「ううっ･･･ 暑い･･････ もう無理！」 ｶﾞﾀｯ
上原「お先〜」
ｷﾞｨｯ
ﾊﾞﾀﾝｯ
渡辺「何だよ、まだ3分だぞ〜？」
千砂都「私もそろそろキツいっす･･････」 ────
──
上原「いやぁ〜 暑かった〜」
上原「水風呂はいろっと」
ｼﾞｬﾊﾞｰﾝ
上原「ひゃー！ 冷たい！！」 ｿﾞｸｿﾞｸｯ
上原「でも気持ちいい〜！」
上原「････････････」
上原（あ、歩夢に電話しとくの忘れてたな･･････）
上原（長時間いるわけじゃないから怒らないよ、きっと）
ｷﾞｨｯ
千砂都「ああっ！ 暑かったっす！」 ﾌｩｯ
渡辺「2人共まだまだだなぁ〜」
上原「2人共、水風呂どうぞ」
ｻﾞﾊﾞｯ
千砂都「上原さん、すみません」
ｻﾞｯﾊﾞｰﾝ
千砂都「ぎゃー！ 冷たいっす〜〜！」 ﾋﾞｸｯ ﾋﾞｸｯ
渡辺「あはは･･･ 冷水のシャワーにしておけばいいのに･･････」
────
── 〜脱衣所〜
千砂都「はぁ〜、いい湯だったっす」
渡辺「筋肉痛ひどくならないといいね」
上原「さて、着替えましたし、私は怒られる前に帰りますよ」
千砂都「お疲れさまっす！ 上原さん」
渡辺「みんな出よっか」
・
・
・
店員「ありがとうございました」 ﾍﾟｺｯ
千砂都「あ、親方！」
親方「ん？ お前らも出て来たのか」
親方「ぎゃあぎゃあ叫ばないで入れたじゃねーか！ がはは！」 ﾆｶｯ
親方「お前ら、じゃあな！」
上原「お疲れ様でした」
親方「おら！ とっとと歩かんかい！」 ﾄﾞﾝｯ
「ううっ ｻｰｾﾝ」
渡辺「親方、その人は？」
親方「ああ、このヤクザもんの若造、ヒョロいクセに体に彫りもんしたくらいでイキがってやがるからサウナでケツひっぱたいてやったんだよ！ がはは！」
親方「おら！ お前みたいなガキはケツから鍛え直してやる！」
若造「ひいっ！ 勘弁してください！」
千砂都「あの人、何か悪いことしたんですかね？」
渡辺「いや、ちさとちゃんはまだ何も知らなくていいよ」
上原「あはは･･････ かわいそうに･･････」
渡辺「親方の太そうだもんなぁ･･････」 ｱﾊﾊ やっぱり女は女どうし、男は男どうしで恋愛するべきだよな 入れ墨お断りのとこ多そうなのにここは問題ないとこなのか
寛容だな また束縛のせいで侑ちゃんがってパターンやるのか
てか身重の奥さんいたら普通はもうちょっと気にするよな >>269
意外に街中の普通の銭湯は基本的にOK
NGなのはスーパー銭湯や温泉の方 田舎の方の銭湯の年配の人は刺青多かった
漁師とかなんかな 某世紀末オープンワールドゲームのせいでサウナの単語が出るだけで身構えてしまう 上原「じゃ、お疲れ様でした〜」
千砂都「おつかれっす」
渡辺「2人共また明日ね〜」 ﾆｺｯ
────
──
千砂都（さてと、お腹空いたなぁ）
千砂都（夜ご飯何食べよう･･････）
千砂都（お、牛丼屋あんじゃん！ ここでいいや）
・
・
・
千砂都「･･････」
店員「いらっしゃいませー」
店員「お好きな席どうぞ」
千砂都「･･････」 ｽﾀｯ
店員「ご注文は･･････」
千砂都「特盛、卵、味噌汁」
店員「お待ち下さい」
千砂都「･･････」
店員「お待たせしました」
ﾄﾞﾝｯ
千砂都「どうもっす」
ｶﾝｶﾝｯ ﾊﾟｶｯ
ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ･･･
千砂都（あれ、紅生姜･･････ あ、あった）
ﾄﾞﾊﾞｯ
ｻｻｯ
千砂都「はむっ！ はむっ！」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ･･･
ｽﾞｽﾞｽﾞｯ･･･
千砂都「ぷはっ･･･」
千砂都「はむっ！ んむっ･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ･･･ サンマの塩焼きジュウジュウ 大根おろしショリショリッ
炊き立てご飯パカッフワッ ポン酢トットットッ…
ハムッ ハフハフ、ハフッ!! ちーちゃん身長155センチか
ちっちゃいのに大食いだな
まあ土方仕事するならいっぱい食べて体力付けないとな ・
・
・
千砂都「んむっ･･････」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
ｶｯｶｯｶｯ･･･
千砂都「はむっ･･････」 ｽﾞｯ･･･ ﾓｸﾞﾓｸﾞ･･･
ﾄﾞﾝｯ
千砂都「ごちそうさまっす」
千砂都「店員さん、お会計」 ｽｯ
ｼﾞｬﾗｯ
店員「えー･･･ ちょうどですね。 ありがとうございました」 ﾍﾟｺｯ
千砂都「･･････」
ﾌﾞｲｰｰｰﾝ（自動ドア）
千砂都「さて、帰るか･･････」
千砂都「ん？」 ｸﾙｯ
ﾎﾞｵ゛ｵｵｵｵｵｵｵ･･････
ｽﾞﾝｽﾞﾝｽﾞﾝｽﾞﾝ･･･・
千砂都「お！ あの車、ベタシャコにウーハーガンガン鳴らしてカッコイイな･･････」
千砂都「私も免許取ったらバッキバキのカスタムカー乗りたいな･･････」
────
── >>280
紅生姜ﾄﾞﾊﾞｯの所で焼野原のアレを思い出した >>280
１人になると淡々としてるのあるある過ぎる… ちーちゃんにも早く温かい愛の巣ができるといいね
…いやその前によーちゃn ────
──
〜翌朝・現場〜
千砂都（昨日は渡辺さんに銭湯連れてって貰えたから筋肉痛もほとんど無くていい感じだなぁ〜）
千砂都「ドゥンドゥンジャン！ ドゥンドゥドゥン YO！」
千砂都「私まんまるすき！ すごくすき！ 満月すき！ SO 丸がすきぃ！」
ｽﾞﾝｽﾞﾝｽﾞﾝｽﾞﾝ･･････
ﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘ･･････
千砂都「！？」 ﾋﾞｸｯ
渡辺「おーい！ ちさとちゃんおはよう！」
千砂都「渡辺さん！ なんすか！？ その車！？」
渡辺「私の車だよ」
千砂都「ベタシャコにフルエアロのワゴンR！ 左右2本出しのマフラーにツラッツラのアルミとかカッコイイじゃないっすか！」
渡辺「あはは、そうかなぁ〜」
千砂都「改造にいくら掛かったんすか！？」 ﾜｸﾜｸ
渡辺「あー、この車はこの状態のままで地元の一つ上の先輩に売って貰ったやつだからよく分からないよ〜」
千砂都「そうなんすか！」
渡辺「私、車詳しくないしね〜」
千砂都「いつも車で通勤してるんすか？」
渡辺「いや、今日は金曜でしょ？ だから仕事終わったら地元に行こうと思って」
千砂都「そうなんすね〜」 上原「おはようございます！」
千砂都「あ、上原さん！ おはようっす！」
渡辺「侑ちゃんおはよう」
上原「相変わらず凄い車ですね、渡辺さん」
渡辺「欲しい時売ろうか？」
上原「いや、いいです！」
千砂都「えー！ 上原さん売って貰えばいいじゃないすか〜」
上原「私は車買ってる場合じゃないしね〜」
渡辺「とりあえず私は駐車場に止めてくるから2人とも仕事の準備しときなよ」
上原「はいっ！」
千砂都「ういっす」
ﾌﾞｵｯ ﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘ･･･
ｽﾞﾝｽﾞﾝｽﾞﾝｽﾞﾝｽﾞﾝ･･･
千砂都「かっこいいっすね〜･･････」 ────
──
親方「おう！ お前ら！ 今日も一日頑張れよぉ？」
上原「親方、今日はしっかり頑張ります！」
親方「おう！ その意気だ！」 ﾆｶｯ
上原「あの、親方」
親方「どうしたぁ？ 上原」
上原「来週の月曜日なんですけど、ウチのが産婦人科に行く日なんで休ませて貰っていいですか？」
親方「おう！ いいぞ！ ちゃんと付き添ってやれや！」
上原「ありがとうございます！」
渡辺「親方、この現場もだいたい終わりでしょ？ 若い2人にやらせることなんかある？」
親方「そうだなぁ〜･･･ 会社戻ってダンプの洗車でもやらせておけ！」
渡辺「りょうかい！」
渡辺「というわけだから、2人は会社に行って洗車してて！」
渡辺「侑ちゃんは何度もしてるから分かるでしょ？」
侑「はい！ わかりました〜」
渡辺「じゃ、よろしく〜」
侑「じゃ、ちーちゃん行こうか」
千砂都「ういっす」
渡辺「そこの軽トラ乗って行っていいから」
侑「はい！」
・
・
・
ｷｮｶｶｯ
ﾌﾞｲｰｰｰｰﾝ･･･
ｶﾞｺｯ こんなストレスフリーな会社あったらいいよなぁ
人間関係が理想的良好すぎて眩しい ────
──
〜車両置き場〜
ｷｷｯ
ﾌﾞｲｰﾝ･･･ ﾌﾟｽﾌﾟｽ
侑「着いたよ」
千砂都「この大きなダンプカーを洗うんすか？」
侑「うん」
侑「とりあえず、割と汚れてしまうから長靴に履き替えようか」
千砂都「ういっす」
────
──
〜事務所〜
侑「エマさん、長靴使うね」
エマ「うん、大型車の洗車するの？」
侑「うん、そうだね」
エマ「侑ちゃん大型免許無いでしょ？ 私動かしておくから」
侑「ありがとう、エマさん」
千砂都「エマさんって事務なんじゃないんすか？」
侑「うん、そうなんだけど大型免許は持ってるみたいだよ」
千砂都「そうなんすね」
侑「長靴履いた？」
千砂都「バッチリっす」
────
──
〜車両置き場〜
侑「エマさんありがとう」
エマ「どういたしまして」 ﾆｺｯ
エマ「洗いやすいようにダンプアップしといたから」
侑「助かるよ」
侑「じゃあ始めるよ？」
千砂都「ういっす」 2週間放送ないからしばらく新要素投入できないのか… お水しっかり撒いてね、タイヤ周りもキレイキレイして... 上原「この高圧スチームで車体を流すよ」
ﾊﾟﾁｯ
ﾌﾞｲｲｲｲﾝ
ﾄﾞﾊﾞｰｰｰｰｰｰｰ
千砂都「おお！ 凄い勢いっすね」
上原「はい、ちーちゃんやってみて」
千砂都「ういっす」
ﾄﾞﾊﾞｰｰｰｰｰｰｰ･･･
千砂都「うわぁ！」 ﾋﾞｸｯ
千砂都「勢い強くて腕が押し戻されますね！」
上原「やってると慣れるから」
千砂都「ういっす」
ﾄﾞﾊﾞｰｰｰｰｰｰｰ
上原「荷台は特に泥だらけだからキレイに流してね」
千砂都「ういっす」
上原「荷台は傾けてあるから上から下に流すように掛けるといいよ」
千砂都「ういっす」
ﾄﾞﾊﾞｰｰｰｰｰｰｰ･･･
ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ･･･
千砂都「うわぁっ」
ﾋﾞﾁｬｯ ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ･･･
千砂都「ぶへっ」
千砂都「油断してたら跳ね返った水が掛かったっす」
上原「あはは！ そこは上手く考えながら掛けるといいよ」
千砂都「気を付けます」
ﾄﾞﾊﾞｰｰｰｰｰｰｰ
上原「あと下廻りも念入りに泥を落としてね」
千砂都「ういっす」 ちーちゃんのういっすが好きすぎて辛い
永遠に聞いていたい ＿＿＿＿＿_.＿＿._ @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ
, '"――――‐, '"―‐ ヽ`i1ﾘ˶ˆ ᴗ ˆ˵&#;42ﾒ@@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ
/ //'~￣￣|.||::|| @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘﾘ˶ˆ ᴗ ˆ˵*ﾒ@
.iﾘ˶ˆ ᴗ ˆ˵*ﾒ@ i ! _,.＿|.||::||ﾘ˶ˆ ᴗ ˆ˵*ﾒ@@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ
[;].!_っ⌒'と _0[;],l | f _..┘|| || ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣1
~l!=;:,...二二....,:;=iﾖ.'ｰ''"~ . __ !|:|i| i1
li..,._. ￣｡￣. _.,..!.| ........~ﾉ,!;|i|,,＿＿__,,＿＿__,,＿＿__,,＿＿_,,!|
il＿｀}≡≡{´＿E|..::' /⌒ヽ'ヽl|!=ｲ二ll二二ll二/＿/ ⌒ヽヽ(ﾆ(]
. {=i:::::::[二]:::::::i=i::｣ |i.（*）.i;;;;|ii□□::(ﾆ三ﾆ)::::|;;;;;;|ii.（*） i;;;|二l]
￣￣ゞ三ノ ￣￣￣ゞ＿ノ￣ ゞゞ三ノ ￣ゞゞ＿ノ~ 上原「内側にも砂が溜まってるからよく見ながら流してね」
千砂都「ういっす」
ﾄﾞﾊﾞｰｰｰｰｰｰｰ･･･
・
・
・
千砂都「上原さん、こんなもんですかね」
上原「うん、次はキャビンにもしっかりかけ流してね」
千砂都「ういっす」
ﾄﾞﾊﾞｰｰｰｰｰｰｰ
・
・
・
上原「そんなもんかな〜」
千砂都「ういっす」
上原「脚立とスポンジと洗剤もって来たから洗うよ」
上原「このバケツに洗剤と水を入れて、スポンジを浸してボディを洗ってね」
千砂都「ういっす」
ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ･･････
上原「高いところは脚立使ってね」
千砂都「ういっす」
ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ･･････
千砂都「ふうっ･･･ 結構暑いっすね･･････」 ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ･･･
上原「車体に日光が反射するから照り返しが結構暑いんだよね」
上原「屋根付きの洗車場でもあればいいんだろうけど、うちにはそこまでの設備はないから」
千砂都「がんばるっす」
ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ･･････
・
・
・ 千砂都「ふぅ〜、しんどいっす〜」 ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ･･･
上原「いやぁ暑いね！ 全体洗えたから、またスチームで洗剤を流してね」
千砂都「ういっす」
ﾊﾟﾁｯ
ﾌﾞｲｲｲｲﾝ･･････
千砂都「あ、ホースが絡まってるっす」
上原「ああ、それは引っ張りながら時計回りか逆時計かどちらかにノズルを回してごらん？」
千砂都「こうっすか？」 ｸﾙｯ
上原「そうそう」
千砂都「よいしょっ」 ｸﾙｯ
千砂都「ああ、まっすぐになったっすね」
上原「じゃあ流して」
千砂都「ういっす」
ﾄﾞﾊﾞｰｰｰｰｰｰｰ･･････
────
── 上原「ふぅ、ダンプカー3台洗い終えたね」
千砂都「いや〜 きつかったっす！」
上原「上着が汗でビチョビチョだよ」 ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ･･･
千砂都「あ、もうお昼ですね」
上原「あ、ホントだ」
エマ「2人とも〜 大丈夫？」
上原「いや〜、喉乾いたよエマさん」
エマ「事務所に水あるから飲んで？」
上原「はーい」
千砂都「エマさん、ありがとうございます」
────
──
上原・千砂都「んぐっ、んぐっ･･････」
ｸﾞﾋﾞｯ ｸﾞﾋﾞｯ ｸﾞﾋﾞｯ･･････
千砂都「ぷはぁ〜！」
上原「生き返るねぇ〜」
エマ「2人共、お昼どうするの？」
上原「私は弁当あるから」
エマ「愛妻弁当だね！」 ﾆｺｯ
上原「いやぁ･･･ 照れるなぁ」
エマ「ちさとちゃん、お昼買いに行かない？」
千砂都「ういっす！ いきます！」
エマ「じゃあ近所だからついてきて？」
千砂都「ういっす！」 ────
──
千砂都「ん？ スーパーで弁当でも買うんですか？」
エマ「うん、それでもいいんだけど」
エマ「このスーパーにはパンの移動販売がよく来てるんだよ？」
千砂都「へー、そうなんすね」
エマ「こんにちは！」 ﾆｺｯ
かすみ「あ！ エマせんぱい！ また買いに来てくれたんですねぇ〜」 ﾆｺﾆｺ
エマ「かすみちゃんのお任せで2人分ちょうだい？」
かすみ「りょうかいです！」
かすみ「ん？ そっちの子は？」
エマ「うちの会社の新人さんだよ？」
千砂都「こんにちは〜」
かすみ「そうですかぁ〜！ エマさんの後輩の分とで2人分ということですね！」
かすみ「それならかすみんサービスしちゃいますよぉ！」 ﾆｺｯ
エマ「この子もスクールアイドルやってたんだよ〜」
かすみ「はえ！？ スクールアイドル？？」
かすみ「じーーーーーっ」 ｼﾞﾄｯ
かすみ「ま、まぁ･･･ かすみんよりは可愛くありませんね･･････」
千砂都「あはは･･････」
かすみ「やっぱりサービスしません！」 ﾌﾟｲｯ
エマ（嘘でもいいから、かすみんのファンでしたって言ってごらん？） ﾋｿﾋｿ･･･
千砂都（わ、わかりました･･･） ﾋｿﾋｿ
千砂都「あの！ 私、かすみんさんのファンだったんですよ〜･･･」
かすみ「ええっ！？ ホントですかぁ！！？」
かすみ「まったくもう〜 それならしょうがないなぁ〜」
かすみ「やっぱりサービスしてあげちゃいまーす」
エマ「ありがとね！ かすみちゃん！」 ﾆｺｯ
かすみ「また買いに来てくださいね〜」 ﾆｺﾆｺ
エマ「またね〜！」
千砂都「ごちそうさまっす！ えーと、かすかすさん？ でしたっけ？」
かすみ「！？」
かすみ「やっぱり撤回ですぅ！ お金払って〜！」 ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ
エマ「あはは！ いいから行こ？」
千砂都「なんかまずいこと言ったすかね？」
────
── 〜事務所〜
エマ「ただいま〜」
上原「お帰り〜！ あ、かすみちゃんとこのパン買って来たんだね」
エマ「うん、そうだよ？」
千砂都「私の分サービスして貰えましたよ〜」 ﾆｺﾆｺ
上原「良かったね」
エマ「侑ちゃん、先食べててよかったのに」
上原「いやぁ、どうせなら一緒に食べたいじゃん」
エマ「それもそうだね」
上原「さて、食べようかな〜」
ﾊﾟｶｯ
上原「今日はなにかなぁ〜」
千砂都「その弁当箱、味噌汁もいれられるんすか？」
上原「そうだよ、汁物があると保温効果が増すんだよ」
千砂都「おお！ 凄いですねぇ〜」
エマ「今日もご飯の上にはハート型の海苔が乗ってるね！」 ﾆｺﾆｺ
上原「あはは･･･ 普通のでいいよって言ってるんだけどね〜･･････」
千砂都「私もパンいただきまーす」
千砂都「あむっ･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
千砂都「おおっ！ 具も美味しいですけど、パンそのものも美味しいですね！」
エマ「でしょ？ かすみちゃんは高校の時から得意だったんだから」
千砂都「パンも作れるスクールアイドルなんて凄いっすね〜」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ ・
・
・
エマ「ちさとちゃん、パンだけで足りる？」
千砂都「うーん、少し物足りないといえば物足りないかもしれないですね」
エマ「カップラーメンの買い置きあるから食べる？」
千砂都「じゃあ頂きます！」
エマ「あそこに箱で買い置きしてるのが何種類か積んであるから好きなの取って食べていいよ？」
千砂都「ありがとうございます！」
エマ「ポットはそっちね」
千砂都「ういっす」
千砂都「うわぁ、どれにしようかなぁ」
上原「カレーヌードルにしたら？」
千砂都「んじゃそうします」
ﾋﾞﾘｯ
ｼﾞｮﾎﾞｼﾞｮﾎﾞｼﾞｮﾎﾞｼﾞｮﾎﾞ
千砂都「3分が待ち遠しいっすね」
上原「私は2分半で食べるけどね」
エマ「えー！ 3分のカップラーメンなら4分待たなきゃだめだよ〜」
上原「麺が伸びちゃうじゃん！」
エマ「それがいいんだよ？」
千砂都「みなさんこだわりがありますね〜」 ・
・
・
千砂都「よし、3分！」
ﾋﾞﾘｯ
千砂都「いただきます！」
ﾊﾟｷｯ
千砂都「よーく混ぜて･･････ っと」
ﾌｩｰｯ ﾌｩｰｯ･･･
ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞ･･･
千砂都「んむ･･･ んむ･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
上原「いい匂いするなぁ･･･ 私も食べよ」
ｶﾞｻｺﾞｿ
ﾋﾞﾘｯ
ｼﾞｮﾎﾞｼﾞｮﾎﾞｼﾞｮﾎﾞｼﾞｮﾎﾞ
上原「残った汁をごはんにかけると旨いんだよね〜」
千砂都「んむ･･･ んむ･･･ わかるっす･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞ
上原「ええい！ もういいや」
千砂都「･･････」 ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞ
千砂都「も、もうっすか？」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
上原「2分くらいだけど食べられるよ」
エマ「固いと思うよー？」 ﾋﾞﾘｯ
上原「あ、たしかにちょっと固いね」
エマ「でしょ？」
上原「でも平気平気」
ｽﾞｽﾞｯ ｽﾞｽﾞｯ
ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
上原「うーん！ カレーヌードル最高！」
エマ「2人共美味しそうに食べるね！」 ﾆｺﾆｺ
・
・
・
上原「よし、残った汁にごはんを入れて･･･っと」
ﾄﾞﾎﾞﾝ
上原「はむっ･･･ あむっ･･････」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
上原「ああ〜！ 一度で2度美味しいね〜！」
千砂都「いいっすね〜 私も食べたくなって来たっす」
────
── 千砂都「ごちそうさまでした〜っす」 ｹﾞﾌｯ
上原「お腹いっぱいだぁ〜」
エマ「お昼休みまだあるから横になってたら？」
上原「うん、そうする･･････ エマさん起こしてね」
上原「ふあああっ･･････」
上原「･･････」 Zzz･･････
千砂都「私もひと休みするっす･･････」 ｺﾞﾛﾝｯ
千砂都「･･････」Zzz･･････
エマ「2人共もう寝ちゃったよ」
────
── エマ「2人とも起きて〜？ 昼休み終わりだよ〜？」
上原「･･････ んんっ」
千砂都「･･････ ふがっ」 ﾋﾞｸｯ
エマ「あと夕方まで仕事頑張れば土日休みだからね〜」
上原「よーし、がんばるか･･････」
千砂都「ふあああああっ･･････ むふぅ･･･」
エマ「親方から電話来て、午後からは現場の後片付けするって」
上原「わかりました」
上原「ちーちゃん、現場行こっか」
千砂都「ういっす！」
ｷｭﾙﾙｯ
ﾌﾞｲｰｰｰｰﾝ
エマ「行ってらっしゃーい」
────
── 〜夕方〜
渡辺「よし！ ここの現場はとりあえず今日で一旦おしまい」
渡辺「来週からは違う現場に行ってもらうから」
上原「はいっ！」
千砂都「ういっす」
渡辺「じゃ、今日はもう上がっていいよ」
上原「お疲れ様でした！」
千砂都「お疲れっす！」
・
・
・
ｷｭﾙﾙｯ
ﾌﾞｵﾝｯ ﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘ･･･
上原「渡辺さん、地元帰るんですか？」
渡辺「うん、ちょっとね」
千砂都「渡辺さんのワゴンRカッコいいっす！ 今度乗せてください！」
渡辺「うん、また今度ね」
渡辺「じゃ、2人共おつかれ〜･･･」
ﾌﾞｵｯ ﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘ
ｽﾞﾝｽﾞﾝｽﾞﾝｽﾞﾝｽﾞﾝ･･･
上原「それにしても凄い音だね〜」
千砂都「かっこいいっす･･･」
────
── 車の効果音のﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘ…が気になるんですが
うんこを連想するからもう少しどうにかならないものか 〜東名道〜
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵ･･････
♬〜 ♩〜〜 ♩〜
渡辺「････････････」
渡辺「･･････」 ﾁﾗｯ
渡辺（なんだ？ 大型車が煽ってきてウザいなぁ･･････）
渡辺（はやく追い越して行けばいいのに･･････）
ﾌﾞｱｱｱｱｱｱｱｯ･･････
渡辺「･･････」
渡辺（やっと抜かして行ったか･･･ やれやれ）
渡辺（って･･･ あのトラックも沼津インターで下りるのか･･････ やだねぇ〜）
ﾁｬｯｶ ﾁｬｯｶ ﾁｬｯｶ･･･
渡辺（ふぅ〜、ここまで来ると帰って来た実感が湧くよね〜･･･）
ﾃｨﾛﾝ♬
ｶﾞﾊﾞｯ
渡辺（このETCのゲートって毎回不安になるなぁ･･････）
渡辺（まだ時間あるし、実家寄ってから行こうかな･･････）
────
── >>340
軽の爆音マフラーってだいたいこんな感じ ETCカード忘れて差さってなかったとき、急ブレーキして荷崩れ起こすより、ゲートの棒破壊して弁償したほうが安くつくときあるって聞いたことあるわ 渡辺（LINE来てたの気付かなかったな、内浦のセブンイレブンに集合っていうけどまだ来てないな）
ﾌﾞｵ゛ｵｵｵｵｯ
ﾌﾞｵ゛ｵｵｵｵｯ･･･
ﾄﾞｩﾝ ﾄﾞｩﾝ ﾄﾞｩﾝ ﾄﾞｩﾝ･･･
渡辺「！？」
渡辺（あ、来た来た！）
ﾌﾞｵ゛ｵｵｵｵｯ
ﾄﾞｩﾝ ﾄﾞｩﾝ ﾄﾞｩﾝ ﾄﾞｩﾝ･･･
果南「曜〜？ 久しぶり！」
渡辺「果南ちゃん！」
ﾌﾞｽﾝ･･･
ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝｯ
果南「ごめんごめん！ 私が呼んだのに遅くなったね」
渡辺「いいよ！ 忙しかったんじゃないの？」
果南「うん、まあね」
果南「少し渋滞にハマったせいで昼までの配送が延着しちゃってさ！」
渡辺「そっかー、それは大変だったね」
果南「それにしても、私がおろしたワゴンR大事にしてる？」
渡辺「うん、まあね〜」
果南「って、エアロ擦ってるじゃん！」
渡辺「あはは！ これくらい仕方なくない？」
果南「段差は斜めに切らないと･･･ って言ったじゃん！」
渡辺「あはは･･･」 土方が味噌汁入りの弁当箱持ってくの分かる
俺の父親もそうだった イッチはもんじゃ県からさくらんぼ県に移動しているのか…！？ 果南「それよりさー、さっき東名で私が曜のこと抜かしたんだけど気付いた？」
渡辺「え？ あの煽りトラック、果南ちゃんだったの？」
果南「私がコツコツお金かけたワゴンRだから一発で分かったよ」 ﾆｺｯ
渡辺「ひどいなぁ〜、運送屋があんな運転したらダメなんじゃないの？」
果南「帰りは空荷だったからね〜」
果南「それにいつもはあんなことしないよ？」
渡辺「それならいいけど」
渡辺「それにしても、果南ちゃんのヴォクシーまたいじった？」
果南「色々とね」
渡辺「随分お金あるね〜」
果南「このDADのシートカバーかっこいいでしょ？」
渡辺「うわ！ すご！ 高いんじゃないの？」
果南「それほどでもないよ」
渡辺「お金ある人はいいなぁ〜」
果南「まぁ、恋人もいないしね〜」
果南「だから車にお金使うしかないんだよね〜」
渡辺「そんなどこで売ってるのかわからない豹柄のジャージなんか着てるからだよ」
果南「昔から無地の白Tシャツばかり着てるおっさんみたいな曜には言われたくないなぁ〜」
渡辺「さわやかで可愛いじゃん！」
果南「そんなんだから千歌とられるんだよ？」
渡辺「･･････」 ﾑｽｯ
果南「あはは、ゴメンゴメン！」
渡辺「別にいいですよー！」ﾍﾞｰ 「あ、どうもっす･･････」 ﾍﾟｺｯ
果南「おう、元気そうだね」
「ボチボチです･･･」 ｺｿｺｿ･･･
渡辺「今のは？」
果南「去年の沼津夏祭りで酒飲んで調子乗ってたからシメたんだよね」
渡辺「ふーん」
渡辺「って、あいつ･･･ 中学の時いたなぁ･･･ たしかぬまっきに行った奴だ」
果南「色々な意味で頭悪そうだもんね」
渡辺「最近は誰かと会ってる？」
果南「うーん、ダイヤも仕事で忙しいし、鞠莉も海外行ってるし･･･ 会うのは曜くらいだよ」
渡辺「そうなんだ･･････」
果南「いつも会ってた友達と会えなくなるのは寂しいよね〜」
渡辺「だよね〜･･････」
果南「ところで、曜はいい加減処女捨てたの？」 ﾆﾔﾆﾔ
渡辺「うっ･･････」
果南「東京なんて人たくさんいるんだからさっさと捨てちゃいなよ！」
果南「千歌とはもうできないわけだしね〜」 ﾆﾔﾆﾔ
渡辺「ううう･･････」
渡辺「わ、私は純潔を守ってるんだから！」
果南「この歳でそれはいい加減苦しいなぁ」
渡辺「べつにいいもん！」 ﾌﾟｲｯ 千歌に生えてるんだとするとあのほぼ男の千歌想像して笑っちゃうな ────
──
〜上原家〜
侑「ふう〜、お風呂さっぱりした〜」 ﾎｶﾎｶ
歩夢「今日はお仕事大変だったの？」
侑「うん、かなり汗かいたからね」
歩夢「熱中症にならないようにね？」
侑「うん、ありがとう」
歩夢「お腹の子もかなり大きくなったし、来月には産まれるね」
侑「うん、もうすぐだね」
歩夢「あ、今お腹蹴ったよ」
侑「ホント？ どれどれ？」
ﾎﾟｺｯ ﾎﾟｺｯ
侑「あ、蹴ってる蹴ってる」 ﾆｺｯ
歩夢「ふふふっ」 ﾆｺｯ
歩夢「この子、女の子みたいだし名前どうしようか」
侑「考えておかないとね」
侑「もう1か月前だし、歩夢はそろそろ実家戻る？」
歩夢「うん、月曜の検診終わったらそのまま実家帰ろうかと思って」
侑「じゃあ荷物の用意もしないとね」
歩夢「手伝ってね」
侑「もちろんだよ」 歩夢「侑ちゃんはその間どうする？」
侑「私はどうしようかな〜。このアパートにいようかな」
歩夢「一緒にいてくれないんだ･･････」
侑「そ、そういうわけじゃないよ！ 長い間空けると戻った時の掃除とか大変でしょ？」
歩夢「それもそうだけど･･････」
侑「どうせ実家隣同士だし、私も自分の実家から仕事通おうかな」
歩夢「それがいいよ」
侑「歩夢にもいつでも会えるし、状況も分かるから安心だしね」
歩夢「侑ちゃんありがとう」 ﾆｺｯ
────
── 元締めのルビィやダイヤには「さん」付けなきゃいけなくなるの？ 性別や繁殖方法における現実との齟齬を意識してしまって脳がバグる 侑ちゃんは「ヤらせてくんないんだから仕方ないじゃん…」とか言いながら浮気しそうなところがあるから不安で堪らない >>5
飲み物奢ってくれる描写がリアルすぎるわｗ
昔、日雇いで建築現場のバイトしたとき
おっちゃんたちが休憩のたびに飲み物奢ってくれたの思い出した 俺物流バイトしてた時期があったけど似たようなおっさん多かったな 侑「あっ･･･ ああんっ･･････」 ﾋﾞｸｯ
ｸﾁｭｸﾁｭ･･･
侑「んっ･･････ はあっ･･････」
歩夢「侑ちゃん気持ちいい？」
侑「う、うん･･････ ああっ･･････」
ﾁｭﾊﾟｯ
ｸﾁｭｯ
侑「んんっ･･････」 ﾋﾞｸｯ
歩夢「こんな事くらいしかしてあげられないけれど、ごめんね」
侑「う、うんっ･･･ はぁ･･･ はぁ･･･」
歩夢「侑ちゃんには昔から色んな女が集まってくるから、ちゃんと気持ちよくしてあげないと危ないもんね」
侑「あああっ･･･ わ、私は･･･ そんなことしない･･････ よ･･･」
歩夢「でも、欲求不満の時に女の子に迫られて我慢できる？」
侑「で･･･ できる･･････ ああっ！ はあんっ･･････」 ﾋﾞｸｯ
歩夢「ふふふっ！ 信じてるよ？ 侑ちゃん」 ﾆｺﾆｺ
侑「ああっ･･･ あんっ･･････」
────
── 千砂都（おや？ こんなところに新しいラーメン屋できたんだ）
千砂都（入ってみよう）
ｶﾗﾝｶﾗﾝｯ
店員「らっしゃーせー」
店員「おひとりっすかー」
千砂都「はい」
店員「カウンターどうぞー」
千砂都「･･････」 ｽﾀｯ
千砂都「おすすめはどれですか？」
店員「豚ラーメンがオススメっす」
千砂都「じゃあそれで」
店員「あざーす」
千砂都「あ、味濃いめで」
店員「あざーーーす」 ・
・
・
店員「っまちどうさまっしたー」
ﾄﾞﾝｯ
千砂都「どうもっす」
ﾊﾟｷｯ
千砂都（麺太っといなぁ〜･･････）
ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞ･･･
ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ･･･
ｽﾞｽﾞｯ
千砂都（ちょっとしょっぱかったな･･････）
ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞ･･･
ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞ
ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ･･････ ────
──
〜火曜日・事務所〜
上原「おはようございます！」
千砂都「おはようございますっ！」
渡辺「2人共おはよう！ 今日から違う現場入るからね」
上原「渡辺さん、昨日は休ませてもらってすみません」
渡辺「いいっていいって」
上原「おかげさまであと1か月くらいで産まれそうですよ」
渡辺「そうなんだ！ おめでとう！」 ﾆｺｯ
上原「なので昨日からウチのは実家に戻したんですよね〜」
渡辺「そうなんだ！ じゃあ1人暮らしじゃん！」
渡辺「侑ちゃんモテるから女が寄ってたかって来て浮気しまくりなんだろうな〜」 ﾆﾔﾆﾔ
渡辺「浮気しないようにお姉さんが監視しに行ってあげようか？？」 ﾆﾁｬｱ
上原「私も自分の実家に戻ってるんですよ。お互いの実家が隣同士なもんで」
渡辺「は？」
渡辺「そ、そうなんだ！ それなら安心だね〜」
渡辺「あはは〜」 渡辺「とりあえず現場向かうよ」
渡辺「ハイエースに乗ってて？」
上原・千砂都「はい！」
ｶﾞﾁｬ
ﾊﾞﾀﾝｯ
上原「あれ？ 何も持って行かないんですか？」
渡辺「ああ、うん。今日は挨拶と下見だけだから」
上原「そうなんですね」
ｷｮｶｶｯ
ﾌﾞｵｵｵｵｵﾝ
ｶﾞﾀｯ
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｵｰ･･････
────
── 幼なじみで家が隣同士とかさあ
千歌ちゃんの隣に梨子ちゃんが住んでた曜ちゃんにはオーバーキルだな 〜現場〜
ﾌﾞｵｵｵｵｵ
ｷｲｯ
渡辺「到着！」
上原「お疲れ様です」
ｶﾞﾁｬ
ﾊﾞﾀﾝｯ
渡辺「今度の現場はウチ以外にも何社かが出入りするからよその会社の人に会ったらちゃんと挨拶してね」
千砂都「ういっす」
渡辺「とりあえず、現場全体の事務所があのプレハブだから顔出しに行くよ」
上原「はい！」
・
・
・
ｶﾞﾁｬ
渡辺「お世話さまです、さわやか興業の渡辺と申します」
「ああ、どうも。今日からよろしくお願いします」
渡辺「これ、預かって来た書類です」 ｽｯ
「ありがとうございます、ちょっと確認しますね」
渡辺「はい」
「さわやか興業さんの事務所は端の部屋使ってください」
渡辺「ありがとうございます」
･･･ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｵ
･･･ｷｷｰｰｰｰｯ
ﾄﾞｶﾞｰｰｰｰﾝ
渡辺「え！？」
「なんだ！？ 事故！？」
千砂都「ダンプが壁に突っ込んでますよ？」
上原「うわっ！ なんだあのダンプ･･････ 派手だなあ」 「ふええええん！ ごべんなざいいい」
「だからあれ程気をつけて運転して下さいって言ったじゃないですか！」
「ぴぎぃっ！ おこらないでよおおおお」
ｶﾞﾗｯ
「ごめんください･･････ 黒澤建設東京支社です･･････ 初日から大変申し訳ありません･･････」
「も、申し訳ありましぇん･･････」 ｼｭﾝ
「いきなり構内事故とは困るよ〜」
「はい･･････」
上原「ん？ あれ？」
渡辺「おや？」
「わたくし、黒澤建設東京支社の総務部の中川と申します･･････ しばらくこちらの現場に常駐しますので何かあれば私に･･････」 ﾍﾟｺﾍﾟｺ
「壊したものは弁償しましゅ･･････」 ﾍﾟｺﾍﾟｺ
「とりあえず、あのダンプ動かしてくれるかな」
中川「は、はい！」
中川「専務！ 早く動かして来て下さい！ くれぐれもまたぶつけたりしないように！」
黒澤専務「ぴぎっ！ ひゃい！」
渡辺「ルビィちゃん！ なんで東京に？」
黒澤専務「うゆ？ 曜ちゃん？」
渡辺「ひっさしぶりだねぇ！」
黒澤専務「とりあえず動かしてくりゅね」
渡辺「うんっ」 上原「菜々ちゃん！ こんなところで会うなんて奇遇だね！」
中川「ゆ、ゆう･･････ 上原さん」
上原「会うのいつ以来かなぁ！」 ﾆｺﾆｺ
中川「････････････」 ﾑｽｯ
上原「ん？ どうかした？」
中川「どうもしません･･････ 私、保険会社に連絡しますので･･････」
上原「現場同じなら今度仕事終わったら飲みにでも行こうよ！」
中川「私語は謹んでいただけませんか？ さわやか興業さん」
上原「菜々ちゃん･･････」
渡辺「！？」
私（おやおや？） ﾜｸﾜｸ 私（おやおや？） ﾜｸﾜｸ ×
渡辺（おやおや？） ﾜｸﾜｸ ○ 曜も菜々も千歌や侑の呪縛から解き放たれればいくらでもいい相手いるよね 渡辺「侑ちゃーん･･････？」 ﾆﾔﾆﾔ
渡辺「あとで話聞かせてもらおうかなぁ〜」 ﾆﾁｬｱ
上原「わ、渡辺さん！？」
渡辺「では、我々は工事箇所の確認したら一度帰社しますので」
「はい、よろしくお願いします」
渡辺「では、失礼します」 ﾍﾟｺｯ
上原「失礼します」 ﾍﾟｺｯ
千砂都「ういっす」 ﾍﾟｺｯ
ｶﾞﾁｬ
黒澤専務「うゆゆゆ･･････」
渡辺「ルビィちゃん！ こっち来てたんだ！」
黒澤専務「曜ちゃん･･････」 ﾄﾞﾖｰﾝ
渡辺「あはは！ 元気出しなって！」 ﾆｺｯ
渡辺「それにしても派手なダンプだねぇ〜」
黒澤専務「塗装代高かったんだよね･･････」 ﾄﾞﾖｰﾝ
黒澤専務「うえーーーーん！ 社長におこられりゅ〜！！」 ｼｸｼｸ
渡辺「あはは！ ダイヤさん厳しそうだもんね」 曜はともかくせつ菜はそこまで侑ちゃんに執着しなさそうなイメージ >>394
真面目な女に手を出しておいて他とくっつかれたらこうなるんじゃない？
まあ手を出したかは分からんけど 歩夢孕ませて結婚するまでに菜々と距離近くて勘違いさせてたんじゃね？
だから歩夢も焦って強行手段に出たと思う >>394
せつ→侑っぽい流れになるとどのスレでもこれ書き込まれる気がする 中川「専務、今回の損害は保険で何とかなりそうです」
黒澤専務「よかったああああ」 ﾎｯ
中川「先程は大変お見苦しいところを･･････」 ﾍﾟｺｯ
渡辺「いえいえ、大丈夫ですよ」
中川「わたくし、黒澤建設総務部の中川と申します」 ﾍﾟｺｯ
渡辺「さわやか興業の渡辺です」
渡辺（中川さんもアレなの？？） ﾋｿﾋｿ
中川「え？」
渡辺「まぁ、気持ち分からないでもないよ！」 ﾆｺﾆｺ
中川「は、はぁ･･････」
渡辺「じゃ、またね！ 中川さん」
渡辺「2人共行くよー」
上原「はい」
千砂都「ういっす」
ｷｮｶｶｯ
ﾌﾞｵｵｵｵｵﾝ >>397
せつ菜→他キャラの供給が増えてて特定の1人にという感じじゃなくなってるからかもな >>394
これ言い出すと二次創作終わるよな
侑だってスクールアイドルとしてみんなが好きなだけで個人にデカい感情向けてるの歩夢だけにだし
細かいことは気にするなの精神でSS読めば良いと思う
ましてやこれは成人してるSSだし 音乃木組が全くいないな
あいつら全員ホワイトカラーなのか
登場人物の一人が実は…ってパターンもあるけど 現場で働いて食べるご飯がおいしいからという理由で星空さんが働いてそう 血縁縁故採用の肩書きは重役で中型運転ぐらいはして肉体労働はしないのいるいる ────
──
〜移動中〜
渡辺「侑ちゃんさぁ、さっきの中川さんはお友達か何か？」
上原「はい、同好会の仲間です」
渡辺「へー、あの子もスクールアイドルしてたんだ」
上原「ですね、ウチのエースみたいな感じでしたね」
渡辺「そうなんだ〜」
渡辺「で、その中川さん。随分と雰囲気が険悪だったけど、侑ちゃんが捨てた子なんじゃないの？」 ﾆﾁｬｱ
上原「そ、そんなわけないですよ！」 ﾋﾞｸｯ
渡辺「なんか私、察しちゃったんだけどなぁ〜」 ﾆﾀｧ
上原「まぁ、他の子よりは仲良くて、在学中も卒業後も一緒に遊んだりしてましたけどね」
渡辺「なるほどー、侑ちゃんは誰にでも距離感近いところあるから、あの真面目そうな中川さんは勘違いしちゃったわけか〜」 ﾆﾔﾆﾔ
上原「そんなはずはないと思いますけどね。 あはは･･･」
渡辺「無自覚にモテる奴はこれだからやだね〜」
渡辺「どうせやることはしっかりやってたんでしょ？」 ﾆﾔﾆﾔ
上原「え！？ 私、ウチのとしかしたことないですから」
渡辺「どうだかね〜」 ﾆﾔﾆﾔ
上原「ほんとですよぉ〜」
────
── 曜ちゃんがモテ過ぎで千歌ちゃんは普通な自分じゃ釣り合わないと諦めたという風潮 生えている描写とかないけど結局どうなってんだろうね 〜翌日正午・現場仮設事務所〜
千砂都「いや〜、お腹減ったっすね〜」
侑「だね〜」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
出前「ラーメンお持ちしました〜！」
渡辺「え？ 誰か出前頼んだの？」
上原「いえ、私は･･････」
千砂都「私も頼んでないっす」
出前「星空組さんですよね？」
渡辺「いや違うよ？ 星空組は隣の部屋だよ」
出前「あ、そうでしたか！ 失礼しました！」 ﾍﾟｺｯ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
渡辺「出前か〜、今度ウチも取ろうか？」
千砂都「そうっすね」
──ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
出前「────ラーメンお待たせしました」
「────待ってたにゃ〜！」
「────凛ちゃん！ ごはんも炊けたよ？」
上原「お隣さん、炊飯器持って来てるですかね」
千砂都「炊き立てだと美味いですもんね」
渡辺「ウチも持ってくる？」 ────
──
千砂都「ごちそうさまでしたっす」 ｹﾞﾌｯ
上原「何年か振りに母親が作った弁当食べたよ」
渡辺「良かったね」
上原「私ちょっと黒澤建設に顔出してきますね」
渡辺「何しに行くのかなぁ〜」ﾆﾔﾆﾔ
上原「あはは･･････ 深い意味はないですよ」
千砂都「いっへらっはい･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
渡辺「ちさとちゃん、お昼あれだけ食べて更にたこ焼き食べてるの？」
千砂都「うまいっすよ〜 食べます？」 ﾆｺﾆｺ
渡辺「じゃあひとつもらおっかな」 ﾊﾟｸｯ
────
── 〜黒澤建設・事務所〜
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
上原「こんにちは〜」
中川「！？」 ﾋﾞｸｯ
中川「ノ、ノックくらいしてください･･････」
上原「あれ？ 菜々ちゃんだけ？ 他の人は？」
中川「専務なら本社から来た社長と一緒に昨日の事故の件で謝罪に行ってます･･････」
上原「そうなんだ」
菜々「･･････」
上原「昨日は何で冷たかったの？」
上原「せっかく久しぶりに会えたのに」
中川「仕事の用じゃないなら･･････ 出て行ってください･･････」
上原「冷たいなぁ･･････」
上原「そんな不機嫌にしてるなんて菜々ちゃんらしくないよ？」 ﾆｺｯ
中川「うっ･･････」 ﾄﾞｷｯ
中川「そ、その笑顔に･･･ 勘違いした私が馬鹿だったんです･･････」
上原「前みたいに楽しく話そうよ」
中川「お子さん･･･ そろそろ産まれるんですよね･･････」
上原「うん。誰から聞いたの？」
中川「色々と小耳に挟みますから･･････」
中川「お、おめでとうございます･･････」
上原「ありがとう」 ﾆｺｯ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
侑「！？」 ﾋﾞｸｯ
中川「！？」
渡辺「どうも〜！ ウチの上原君来てるかなぁ？」
渡辺「あ！ いたいた！」 ﾆﾁｬｱ
渡辺「あれ？ 私来ちゃまずかった？？ あちゃー！ やっちゃったなぁ！」
上原「あはは･･･ 大丈夫ですよ･･････」 上原「わ、私･･･ 戻りますね」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
渡辺「･･････」
渡辺「何あったのか、大体想像付くけどね〜」
中川「あはは･･････」
渡辺「今の侑ちゃんの奥さんの方が一枚上手だったということだね！」
中川「そもそも･･･ 私が片思いしていただけですし･･････」
渡辺「私なんか幼馴染盗られたからね〜」 ﾆｺｯ
中川「そ、そうなんですか･･････」
渡辺「私に比べたらまだまだ軽いってもんだよ！」
中川「あ、ありがとうございます･･････」 でもこうやって茶化された方がリアルだと助かりそう
曜ちゃんがわかってやってるか知らんけど 渡辺「そうだ、中川さんもスクールアイドルだったんだって？」
中川「はい、そうです」
中川「もしかして、渡辺さんもですか？」
渡辺「うん、私は地元が静岡の沼津だからそっちでやってたんだけどね」
中川「え！？ 沼津といったら･･････」
中川「渡辺さんのご年齢くらいだと･･････ まさか？」
渡辺「Aqoursっていうグループだったんだけど、もしかして知ってる？」
中川「！？」
中川「知ってるも何も！ 私達のひと世代前の超有名グループじゃないですか！」
渡辺「あはは･･････ それほどでもないんだけどね〜」
中川「感激です！ あのAqoursのメンバーの方とお会いできるなんて！」
渡辺「あはは･･････ 恥ずかしいなぁ〜」 ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
────
── 渡辺は完璧超人なのに何故こんな役回りが似合ってしまうんだろう 〜さわやか興業・事務所〜
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
渡辺「いやぁ中川さん、私のやってたグループ知ってたもんで根掘り葉掘り聞かれちゃったよ」
上原「菜々ちゃんがAqoursを知らないわけがないですからね･･････」
渡辺「参ったなぁ〜」
千砂都「私は知らないっす」
上原「せっかくスクールアイドルやってたならスクールアイドルの歴史くらいは興味もってね、ちーちゃん」
千砂都「ういっす」
千砂都「帰ったら調べるっす」
渡辺「ふわあああ･･････」ﾑﾌｩ
渡辺「とりあえず13時まで昼寝しよっか･･････」 ﾄﾞｻｯ
上原「20分くらいは眠れますね」
渡辺「おやすみ〜」
千砂都「すやすや･･････」 Zzz･･････
────
── 〜翌日・昼休み〜
ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞ･･･
渡辺「はむっ･･････」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
千砂都「ずるずるずるっ･･････」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
渡辺「星空組で取ってたラーメン屋から出前取ってみたけど結構美味しいね」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
千砂都「でふね･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
渡辺「あと炊飯器あれば最高のラーメンライスが食べられるよ」
千砂都「私んちから持ってきましょうか？」
渡辺「うん、持ってきて」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
千砂都「ういっす」
上原「私は母の弁当があるから十分ですね」
千砂都「あ、これ、私家で焼いてきたたこ焼きっす」 ｽｯ
千砂都「良かったら」
渡辺「貰っとくよ」 ﾊﾟｸｯ
渡辺「ん、うまい」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
上原「どれとれ？」
上原「んむっ･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
上原「うん、うまいよちーちゃん」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
渡辺「あ、あとこれ差し入れで貰ったチオビタ。飲んでね」
ｺﾞﾄｯ
千砂都「どうもっす」
ﾊﾟｷｯ
千砂都「んっ･･･ んっ･･･」 ｺﾞｸｯ ｺﾞｸｯ 渡辺こんなんだけど、よく考えたらスクールアイドルとしての実績は凄まじいんだよな 千砂都「ぷはっ！」
千砂都「お腹いっぱいっす〜！」 ｹﾞﾌｯ
千砂都「ドゥンドゥドゥン！ YO！ お腹いっぱいだ YO！」
上原「なんでラップなの？」
千砂都「好きなんすYO！ ヒェア！ ヒェア！ カモン！」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
中川「こんにちは！ あ！ 渡辺さん！」
渡辺「ん？ 中川さん？」
上原「菜々ちゃん？」
中川「昨日帰ってから、Aqoursのライブ動画ネットで漁ってたくさん見ました！」
中川「渡辺さん、ダンス凄いですね！！」 ｷﾗｷﾗ
渡辺「あはは･･･ 私は体力しか取り柄ないしなぁ〜」
中川「難しいステップを簡単にこなしてますし、何より9人の中でも一際動きが滑らかで目立ってましたよ！」
渡辺「あ、ありがとう〜 あはは･･･」
中川「現役の時の私でも、いくら努力しても渡辺さんのようにはなれなかっただろうなぁ〜」
千砂都「渡辺さんってそんな凄かったんですか？」
上原「そうだよ、こんな人だけどね･･････」
千砂都「おっさん系スクールアイドルだと思ってたっす」
渡辺「ちさとちゃん！ それさすがに酷い！」
千砂都「あはは！ さーせんっす！」 渡辺「あー、そういえば、私もネットで中川さんの動画探してみたんだけど見つからなくてさ」
上原「それだと出て来ませんよ、渡辺さん」
渡辺「へ？ なんで？」
上原「菜々ちゃんは、優木せつ菜って名前で活動してましたから」
渡辺「なにそれ？」
中川「恥ずかしながら･･･ 偽名使ってたんですよ･･････」
渡辺「そうなんだ！」
渡辺「どれどれ？ スマホで･･････ 優木･･･ せつな･･････ っと」
渡辺「おっ！ 髪型も違うじゃん！」
中川「あはは･･･ いまとなってはお恥ずかしいです･･････」
渡辺「うわぁ〜！ 中川さん別人みたい！」
渡辺「かっこいいなぁ〜！」
中川「照れますね･･････」 ｱﾊﾊ
渡辺「こんなん、かなりモテたでしょ？」
渡辺「侑ちゃんのケツなんか追っかけなくても女の子集まって来ただろうに〜」
上原「あはは･･････」
中川「いえいえ･･･ それとこれとは別ですから･･････」 土方じゃなくても仕事してると飲み会で渡辺みたいな先輩とか上司いるよな せつ菜がAqoursの動画見たら、渡辺もだけど社長と専務がレジェンドメンバーの一人だったことにえっ？？？ってなりそう イッチにも渡辺みたいなうぜぇ先輩がおるんやろなおそらく 渡辺「そういえば、中川さんの会社の社長と専務もいるの気付いてる？」
中川「え！？ 専務も！？」
中川「社長はその話を持ち出すと頑なに隠すので怪しいと思っていたので、動画を見て確信しました」
中川「それより、あの専務が･･････」
中川「えーっと･･･ アクア･･･ っと･･････」
♬〜♬〜 ♩〜♩〜
中川「はっ！ ホントに専務も！？ 気づかなかったです･･････」
中川「社長と･･････ 渡辺さんに見惚れていたので･･････ 気付きませんでした･･････」
渡辺「あはは･･･ その話、専務にしない方いいかもね〜」
渡辺「ぴぎゃあ！ って泣いてしまうだろうから」 千砂都「渡辺さん、中川さんって動画で見ると胸大きいっすよ」
渡辺「へ？」
千砂都「こないだ熱弁してた、みかんみたいなプリっとしたおっぱいが理想的ってやつなんじゃないですか？」
渡辺「こら！ ちさとちゃん！ そういうことは大きな声で言わないの！」
中川「あはは･･････」
渡辺「き、気にしないでね･･･ 中川さん･･････」 ﾓｼﾞﾓｼﾞ
中川「は、はい･･･」
中川「あ！ 私そろそろ戻ります」
中川「急に失礼しました」 ﾍﾟｺｯ
渡辺「いつでも顔出してね〜」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
上原「菜々ちゃん元気になったみたいでよかったなぁ」
────
── 〜星空組・事務所〜
星空「かよちーん、隣のさわやか興業からスクールアイドルがどうとか聞こえて来たにゃ〜」
小泉「すぅ･･･ すぅ･･･」 Zzz･･････
小泉「んんっ？」 ﾋﾟｸｯ
小泉「ふああああっ･･････ どうしたの？ 凛ちゃん」
星空「だから隣からスクールアイドルがどうとか聞こえてくるにゃ〜」
小泉「え！？ スクールアイドル！？」 ﾋﾞｸｯ
星空「懐かしいにゃ〜」
小泉「そうだね〜」
────
── (もしかして私のことが...)と思ってたらぽむとデキ婚してそう 〜終業時間〜
渡辺「んじゃ、今日もお疲れ〜」
上原「ふぁ〜、今日もこたえたなぁ〜･･････」
千砂都「私は少し慣れて来たっすね」
渡辺「明日も現場に直行直帰でいいからね」
上原「はい！」
千砂都「ういっす」
千砂都「お疲れっした！」
上原「お疲れさまでした！」
渡辺「気をつけてね〜」
────
──
〜帰宅途中〜
渡辺（今の現場、家から近いから助かるなぁ〜）
渡辺（今日は久々にヨキソバでも作るか･･････）
渡辺「ん？」
渡辺「おーい、中川さ〜ん！」
中川「え？ わ、渡辺さん！？」 ｸﾙｯ
渡辺「中川さんも家こっち方面なの？」
中川「はい、そうなんです」
渡辺「奇遇だね！」 ﾆｺｯ
中川「わ、私･･･ スーパーで買い物して帰るのでこっち行きますね」
渡辺「うん、また明日ね」 ﾆｺｯ
中川「それでは･･････」
・
・
・
中川「あ･･･、わ･･･ 渡辺さん？？」
渡辺「ん？ どうかした？」
中川「い、いえ！ 何でもありません･･････」
渡辺「あはは！ じゃあね！」 ﾆｺﾆｺ
中川「･･････」 ﾍﾟｺｯ
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ･･････
渡辺（走って行っちゃった･･････） ────
──
〜翌朝〜
渡辺「ふぅ･･･ 近いとゆっくり寝てられるからいいよね」
渡辺「あ！ 中川さーん！」
中川「わ、渡辺さん！？」
渡辺「昨日の夕方に引き続き今朝もばったり会ったね！」 ﾆｺｯ
中川「はい、そうですね」
渡辺「どうせ同じところに行くんだし、一緒に行かない？」
中川「はい！ よろこんで」 ﾆｺｯ
・
・
・
渡辺「中川さんて総務なんだよね？ スーツ着てるし」
中川「はい、そうですね」
渡辺「なんで現場に常駐してるの？」
中川「ウチの専務がなにかするといけないから社長指示なんですよ」
渡辺「あはは･･･ そうなんだ」
中川「なので、仕事で使うパソコンとか書類とか持ち込んでるのですよ？」
渡辺「大変だね〜」 ｱﾊﾊ
渡辺「そういえば、優木せつ菜ちゃんの動画ゆっくり見てみたよ？」
中川「ほ、ほんとですか！？」
渡辺「やっぱかっこ良かったなぁ〜」
渡辺「それに、ソロでやるなんて凄いと思うよ」
中川「あ、ありがとうございます･･････」
中川「わ、私も･･･ あれからAqoursの動画ばかり見てます･･････」
渡辺「そうなんだ。私達に興味持ってもらえて嬉しいよ」 ﾆｺｯ
中川「わ、私は･･････」
渡辺「ん？ どうかした？」
中川「い、いえ･･･ 何でもありません･･････」 ────
──
〜現場〜
渡辺「じゃあ今日も頑張ろうね」
中川「はい！」
渡辺「それじゃ！」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
渡辺「おはよう！」
千砂都「おはようっす！」
千砂都「渡辺さん、中川さんと一緒に来たんですか？」
渡辺「うん、通勤途中で会ったからね」
千砂都「そうなんですか〜 てっきりもう手を出したのかと思いましたよ」 ﾆｺﾆｺ
渡辺「んなわけないじゃん！」
渡辺「私はこう見えて結構奥手なんだから〜」
千砂都「でも、まんざらでも無さそうですよね」 ヘタレの渡辺も最後は報われてほしいなあ…飛び込みも挫折したからドカタやってるんだろうし >>461
ルビィちゃんは給料こそ高いけど全額ダイヤさんに管理されてて実際に使えるのは月3000円のお小遣いだけだぞ 一番更新が楽しみなss
日常描写と土方になって新たな個性を得たキャラたちの関係が面白い
のんびり続けてくれると嬉しいです 上原「おはようございまーす」
千砂都「おはようございますっ！」
上原「どうかしたの？」
千砂都「渡辺さんが中川さんと一緒に出勤してたのでもう手を出したのかと思ったっす」
上原「そうなんだ！？」
上原「渡辺さん、菜々ちゃんと付き合うんですか？」
渡辺「あはは･･･ だから通勤途中に会ったから一緒に来ただけだってば」
上原「なんだ、びっくりした〜！」
渡辺「私は初めて会って2〜3日の人に付き合ってなんて言えないよ〜、侑ちゃんじゃあるまいし」
上原「なんか私って相当偏見の目で見られてますよね〜 あはは･･･」
千砂都「2〜3日じゃなきゃ付き合ってって言うんすか？」 ﾆﾔﾆﾔ
渡辺「そ、そんなわけないじゃん！」
千砂都「どうですかねぇ〜･･････」
渡辺「そ、そんなのはいいから！ 一服したら仕事の用意するよ〜！」
上原「はい！」 〜作業中〜
ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ･･････
渡辺「ふふふ〜ん♪」
ｳｲｰﾝ
ｶﾞｺﾞｯ
千砂都「渡辺さん、いつもよりバックホーの操作がキレッキレですね」
上原「いつもの1.5倍くらい速いね」
渡辺「こら！ 2人とも！ 話してる暇あったら手を動かす！」
上原「す、すみません！」
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｰ
ｷｷｰｰｯ
星空「危ないにゃ！ 構内は15km/h厳守にゃ〜！」 ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ
黒澤専務「ぴぎゃ！ ごべんなざい〜」
小泉「黒澤建設さん、ホントに免許持ってるのかなぁ」
・
・
・
中川（ん？ 外が騒がしいですね･･････）
中川（まさか専務がまた事故起こしたのでは！？）
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
中川（あっ！ 専務のダンプ！）
中川（星空組の方に怒られてる！）
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ･･･
中川「すみません！ どうかしましたか？」
星空「構内速度守らないから停車位置で止まれないんだにゃ！」 ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ
中川「申し訳ありません･･･」 ﾍﾟｺｯ
中川「専務、構内速度は厳守してくださいね」
黒澤専務「ひゃい･･････」 ｼｭﾝ
渡辺「どうしたの？」
小泉「黒澤建設さんのダンプがちゃんと止まってくれないからウチの親方が怒っちゃったんだぁ」
渡辺「ルビィちゃん？ アクセルとブレーキ踏む時は、もっと柔らかく踏まないと」
渡辺「ダンスもそうでしょ？ 力任せでは踊れないじゃん」
黒澤建設「うゆ･･････ 曜ちゃん･･･ やってみりゅ･･････」
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｰ
渡辺「うんうん！ やれば出来る！」 ﾆｺﾆｺ
星空「やっと人並みの運転になったにゃ〜」
黒澤専務「曜ちゃん！ できた〜」 ﾆｺﾆｺ
中川（渡辺さんの一言で専務が運転出来るようになった･･････）
中川（渡辺さん･･････） ﾄﾞｷﾄﾞｷ 最初は現場の細かい描写に笑っていたのに今はわたなながどうなるのか見守っているわ… 渡辺と中川がいい感じになったところで上原が無自覚にやらかしてドロドロになりそう 渡辺「良かった良かった」 ﾆｺﾆｺ
中川「･･････」
渡辺「ん？」
渡辺「私の顔に何か付いてる？」
中川「い、いえ！ 何でも･･･ ありません･･････」
エマ「おーい！ 渡辺さーん」
渡辺「んん？ エマさん？？」
エマ「渡辺さん、この書類忘れてるでしょ。だから持って来たよ？」 ﾆｺｯ
中川「エマさん！？」
エマ「あれ？ せつ菜ちゃん！？」
渡辺「そっか、2人とも同じ学校だもんね」
中川「お久しぶりです！」 ﾆｺｯ
エマ「そうだね〜！ 元気してる？」
中川「はい！」
エマ「渡辺さん、この書類全部書いておいたから提出するだけだよ？」
渡辺「さすがエマさん！ 気が利くなぁ〜！」
エマ「そんなことないよ〜」
中川「･･････」 ﾓﾔｯ
中川「わ、私･･･ 戻りますね」
渡辺「う、うん」
エマ「また今度ご飯でも食べに行こうね！ せつ菜ちゃん！」 ﾆｺｯ
中川「は、はい」 ﾍﾟｺｯ
渡辺「って、エマさんはその呼び方なんだ〜」
エマ「うん、昔から呼び慣れてるからかなぁ」
渡辺「あはは、そうなんだね〜」 ────
──
〜黒澤建設・事務所〜
ｶﾞﾀｯ
中川「はぁっ･･･」
中川（エマさんには果林さんという恋人がいるのは分かっているけれど･･･ 渡辺さんとエマさんが楽しそうに話してるのを見たら嫌な気持ちになってしまった･･････）
中川（逃げるように戻ってしまったけど、あまり印象良くないですよね･･････）
中川（･･････って私･･･ ずっと渡辺さんの事ばかり気にしてる･･････）
────
──
〜現場〜
星空「そういえばかよちん？ ラーメンの出前、電話してくれたかにゃ〜？」
小泉「うん！ 大丈夫だよ！」 ﾆｺｯ
星空「良かったにゃ〜」
小泉「凛ちゃんの1番の楽しみだもんね！」
星空「頑張るにゃー！」
ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ･･･ このμ's世代の年齢ってアラフォーは言いすぎでも30は確実に超えてるよな… ────
──
〜昼休み〜
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
出前「出前でーす」
渡辺「あ、どうも！ 星空組さんの分も持って来てるんでしょ？」
出前「そうですね」
渡辺「じゃあ、ウチのも星空組さんの方に運んでおいてくれる？」
出前「かしこまりました」
渡辺「はい、お金」 ｽｯ
────
──
〜星空組・事務所〜
渡辺「おじゃましまーす」
小泉「いらっしゃーい」 ﾆｺｯ
渡辺「すみませんね、ご馳走になっちゃって」
小泉「ごはんたくさん炊いたからお腹いっぱい食べてね？」
渡辺「ありがとうございます」 ﾍﾟｺｯ
星空「早く食べるにゃ〜！ 麺が伸びるにゃ〜！」
渡辺「どれどれ、私達も頂きますか」
千砂都「ゴチになるっす」
小泉「はい、山盛りにしといたよ？」
ｺﾄｯ
渡辺「うわっ！ 炊き立て美味しそう！」
千砂都「いい匂いっす」
星空「食べるにゃ〜！」
ｽﾞｽﾞｯ
星空「うん、このスープなかなかだにゃ」
ｽﾞﾙｽﾞﾙｯ
ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞ･･･
星空「もぎゅもぎゅ･･････」 ﾑｸﾞﾑｸﾞﾑｸﾞ･･･ 星空「はふっ･･･ はふっ･･･」
星空「はむっ･･････」 ﾊﾟｸｯ
星空「んむんむ･･････」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
ｺﾞｸﾘ
星空「かよちんの炊いたご飯も美味しいにゃ〜！」 ﾆｺﾆｺ
渡辺「いい食べっぷりですね！ 星空の親方〜」
千砂都「はむっ･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞ
渡辺「はふっ･･･ あむっ･･････」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
星空「ラーメンとごはんを交互に食べるにゃ」 ｷﾘｯ
千砂都「ういっす」 ﾓｸﾞﾓｸﾞ･･･
小泉「凛ちゃんのこだわりだもんね！」 ﾆｺﾆｺ
小泉「あれ？ もう1人の子は？」
渡辺「自前で弁当もって来てるからって、ウチの事務所で食べてますよ？」
小泉「ごはんだけでも食べたらいいのに〜」
渡辺「ちさとちゃん、侑ちゃん呼んできて？」
千砂都「ういっす」
ｶﾞﾀｯ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
星空「んぐっ･･･ んぐっ･･･」 ｺﾞｸｺﾞｸ･･･
ﾄﾞﾝｯ
星空「完食だにゃ〜」 ｹﾞﾌｯ
渡辺「早いですね！ スープまで！？ もう食べ終わったんですか？」
星空「ラーメンは早食いが基本だにゃ」
渡辺「伏せ丼とかするんすか？」
星空「あれはマナー違反だにゃ！」
渡辺「あはは･･･ そうなんですね〜」 ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
上原「お邪魔しまーす」
小泉「あ！ 来た来た！ ご飯だけでも食べてね？ 炊き立てだよ？」
上原「ありがとうございます〜」
小泉「いっぱい食べて午後も頑張ってね？」 ﾆｺｯ
ﾄﾞﾝｯ
上原「うわ！ 山盛りですね！」
上原「でも、ちょっと待って下さいね･･･ 今日の弁当は嫁が作ったやつなんで、残すわけにいかないんですよ･･････」
上原「あむあむっ･･････」 ｶﾞﾂｶﾞﾂｶﾞﾂ･･･
ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
ｺﾞｸﾝｯ
上原「よし、完食！」
上原「では小泉さん、あらためて頂きます！」
小泉「どうぞ？」 ﾆｺｯ
上原「はふっはふっ･･･ あむっ」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
上原「んんっ！」
上原「これは美味いご飯ですね！」
上原「はふっ！ はふっ！ ぱくっ」 ﾝｸﾞﾝｸﾞﾝｸﾞ･･･
ｺﾞｸﾘ
上原「今日は金曜だから、来週は弁当持ってこないで私もラーメンライスにしようかなぁ〜」
星空「その方がいいにゃ」
千砂都「あ、これ･･･ 自分たこ焼き作ったっす」
千砂都「食べてくださいっす」
ﾄﾞﾝｯ
小泉「うわぁ〜 美味しそうなたこ焼きだねぇ〜」
星空「せっかくだから頂くにゃ」 ﾊﾟｸｯ 上原の弁当なんとなくだけどあんまり美味しそうじゃないよな ────
──
〜黒澤建設・事務所〜
黒澤専務「はむっ･･･ はむっ･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
中川「戻りました」
黒澤専務「あれ？ 中川さんどこに行ってたの？」
中川「あ、ええ･･･ 現場の仮設トイレで用足すのが嫌なので、近くのお店のお手洗いをお借りしてました」
黒澤専務「そっかー、ルビィも苦手なんだよね」
中川「あはは･･･ 専務もでしたか･･････」
黒澤専務「あのね？ 中川さん？」
中川「なんでしょうか？」
黒澤専務「今日の仕事終わったら、ルビィ週末は沼津に帰るんだけどね」
中川「はい･･･」
黒澤専務「おねぇちゃ･･･ あっ･･･ しゃ、社長がね、中川さんの都合が良ければ沼津に招待しなさいって言うんだけど･･････」
中川「招待？ ですか？」
黒澤専務「いつもルビィが迷惑かけてるから、お食事でも･･･ って」
中川「特に用事はありませんし、社長のご厚意とあらば伺わないわけにはいきませんね」
黒澤専務「じゃ、じゃあ！ 現場終わったら一度帰ってお泊まりの用意して支社の事務所集合でいい？」
中川「はい、わかりました」 ﾆｺｯ
黒澤専務「･･･」 Prrrr･･･
黒澤専務「あ、お姉ちゃん？ 中川さん大丈夫だって」
黒澤専務「うん！ うん！ わかった！」
────
── 〜終業時間〜
渡辺「2人共〜！ 今週もおつかれ！」
上原「おつかれ様でした」
千砂都「おつかれっす！」
渡辺「来週以降もこの現場だからよろしくね」
上原・千砂都「はいっ！」
渡辺「じゃ、鍵閉めて帰るよ〜！」
ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｯ
渡辺「侑ちゃんとちさとちゃん、今日はこれからどうするの？」
上原「私は義理の母が焼肉するから早く帰ってくるよう言われてまして･･････」
上原「あ、帰りにニンニク買って来てってLINE来てたんだ･･･ 忘れないようにしないと」
渡辺「そっか〜、じゃあ遊べないか」
上原「すみません･･･」
渡辺「ちさとちゃんは？」
千砂都「私はヒップホップのライブ行くんですみません」
渡辺「そっか〜、残念だなぁ〜」
渡辺「今週は地元帰らない予定だったからさ」
渡辺「どうしよっかな･･････」
上原「じゃ、私スーパー寄って帰りますんで、お疲れ様でした」
千砂都「私も帰ります！ お疲れ様でした！」
────
── 〜渡辺・帰宅途中〜
渡辺（退屈な週末だなぁ〜）
渡辺（どうせエマさんも恋人と予定入ってるだろうし･･････）
渡辺「！？」
渡辺「あっ！」
渡辺「中川さーん！」
中川「あ、渡辺さん！」 ﾄﾞｷｯ
渡辺「また途中で会ったね」 ﾆｺｯ
中川「は、はい！ そうですね」
渡辺「あ、あのさ･･･ 」
中川「どうしました？」
渡辺「違う会社の中川さんにこんな事聞くのどうかと思うんだけど･･････ 今夜･･･ 暇かな･･････？」 ﾁﾗｯ
中川「！？」 ﾄﾞｷｯ
中川「あ、ああ･･･ お言葉は･･･ 凄く嬉しいのですが･･････」
中川「会社での予定があるものですから･･････」
渡辺「そ、そうだよね･･･ あはは･･････」
渡辺「ご、ごめんね！ ナンパみたいなことしちゃって･･････」
渡辺「じゃ！ 私こっちだから！ また来週ね！」
中川「はい」 ﾍﾟｺｯ
・
・
・
渡辺（はああああっ･･･ 週末なのに会社での予定って･･････ 完全に言い訳だよなぁ･･････） ｼｭﾝ
渡辺（ナンパな馬鹿女だと思われたらどうしょう･･････）
渡辺（果南ちゃんに相談しよっかな･･････）
────
── 中川（わ、わわわ渡辺さんに･･････ さ、誘われた！？） ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川（社長からのご招待があるからお断りしたけど･･････）
中川（もしそれが無かったら･･････） ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川（また･･･ 誘って貰えるのかな･･････）
中川（はあああああっ･･････）
中川（早く帰って出掛ける用意しよう･･････）
────
── いつの間にか渡辺が主人公になってるのSEED destinyのキラヤマトみたいだわ ちぃちゃんはまだ土方とラップと丸いもの好きくらいしかキャラついてないから仕方ないね >>481
2010年時点で高校生でもまだAqoursキャスト世代のアラサーだぞ 〜渡辺の部屋〜
渡辺（はぁ･･･ 参ったなぁ･･････）
渡辺（なんでだろう･･･ 何故か中川さんが気になってしょうがない･･････）
渡辺（最初は侑ちゃんの訳有り同級生かと思ってただけだったのに･･････）
渡辺（あんなにAqoursと私に興味持たれちゃうと、意識しちゃうよ･･････）
渡辺「･･･」 Prrrr･･････
果南「曜？ どうしたの？」
渡辺「あ、果南ちゃん？ 仕事は？」
果南「休み！ で、今洗車してたんだよね」
渡辺「邪魔してごめん！」
渡辺「あのさぁ、相談があるんだけど･･････」
果南「今拭き上げしてるから終わってからでいい？ 水垢残っちゃうから」
渡辺「ああ、うん！ じゃあ後でかけ直す！」
────
── 〜上原・実家〜
侑「こんばんは〜」
歩夢「侑ちゃん！ お帰り！」
義母「あら、お帰りなさい」 ﾆｺｯ
侑「言われてたニンニク買って来たけど、これで良かったかな？」 ｽｯ
義母「うん、バッチリね」
義母「侑ちゃんは力仕事だから、たくさんスタミナ付けて貰わないとね」 ﾆｺﾆｺ
歩夢「美味しいお肉用意して貰ったんだよ？ 侑ちゃん」
侑「うわぁ、楽しみだなぁ」
義母「たくさん食べてね？ 侑ちゃん」 ﾆｺﾆｺ
侑「はい！」
義母「さて、あと残りの用意は･･････ っと」
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ･･･
義母「歩夢？ もう少しだからお皿とか運んでおいて？」
歩夢「うん」
侑「あ、歩夢！ 私やるよ」
歩夢「侑ちゃん、ありがとう」
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ･･･
義母「侑ちゃんは歩夢のお腹の子供が産まれたら、仕事もして子育てもして･･･ そのほかにも体力使わなきゃいけないから･･････」
侑「ん？」
義母「ふふふっ･･･ 孫はたくさん欲しいわね」 ﾆｺﾆｺ
歩夢「もう！ お母さん！」
義母「ふふふっ！」 ﾆｺﾆｺ
侑「んんっ？」
────
── なんかほのぼのしてるけどこの妊婦さんゴムに穴を開けたんだよね… 〜黒澤建設東京支社〜
中川「すみません、遅くなりました」
黒澤専務「あ！ 中川さん！ じゃあ行こうよ！」
中川「沼津まで何で行くのですか？」
黒澤専務「ルビィのくるまだよ？」
中川「へ？ 専務のダンプでですか？？」
黒澤専務「うん！」 ﾆｺﾆｺ
中川「ま、待ってください！ 社用車のプロボックスで行きましょう」
中川「私が運転しますから！」
黒澤専務「ぴぎっ！？ そんなぁ」
中川「ダメです！ 大型車は高速料金も高いのですから」
中川「節約のためにもプロボックスで行きますからね」
黒澤専務「うわわわわん！ りゅびぃが運転したかったのにい！」 ｼｸｼｸ
ｷｭｺｺ
ﾌﾞｲｲｲｲｲｲﾝ
中川「専務！ 早く乗ってください」
黒澤専務「うゆ〜･･････」
中川「沼津インター降りたら案内してくださいね」
────
── 読ませるねぇ
特に大きな起伏があるわけでもないのになんかコツとかあるんかね 渡辺「それでさぁ〜、勢いで誘ってみたんだけど週末なのに会社関係の用事があるからとかあからさまな言い訳で断られてさ･･････」
果南「ふーん、それで凹んでいるわけ？」
渡辺「うん･･････」
果南「でも、本当に会社の用事だったのかもよ？」
渡辺「どうだろうね･･････」
果南「そうだ！ だったらダイヤに聞いてみたらいいんじゃない？」
渡辺「え〜！ やめようよ！」
果南「曜ってホントこういう事には弱気だよね〜」
渡辺「ううう･･････」
果南「まぁでも、千歌と梨子ちゃんが結婚してグチグチ言ってた時よりはいいんじゃない？」
渡辺「それはもう言わないでよ」
果南「まぁ、どうせ暇してるなら今からでも沼津来たら？」
渡辺「うーん･･･ そうしようかなぁ･･････」
果南「近くまで来たら電話して？」
渡辺「うん･･････」
果南「んじゃね〜！」
────
── おお、溶接がどちらも沼津に……？
これはどうなる……？ まだ出てないメンバーは内浦方面だと国木田は大学出て実家の寺継いでるのか当然のように土方やってるのか果たして… 「おうっ、ネコ持ってきてくれ。」
ちぃ「持ってきました」
「にゃー」
「それ、星空凛やんっ！」
おしまい 〜東名道・沼津インター〜
ﾁｬｯｶ ﾁｬｯｶ ﾁｬｯｶ･･･
中川「専務？ 沼津インターまで来ましたよ？」
黒澤専務「すぴー･･･ すぴー･･･」 Zzz･･････
中川「せ、専務！？ 起きてください！」
黒澤専務「すぴー･･･」 ﾊﾟﾁｯ
黒澤専務「う･･･ うゆ？」 ﾎﾞｹｰ
黒澤専務「お、おねいちゃあ？」 ﾎﾞｹｰ
中川「違いますよ！ 早く目を覚ましてください！」
黒澤専務「ぴぎぃ！ そうだった！」
黒澤専務「インターから出たら市内方面に向かってくだしゃい」
中川「分かりました」
黒澤専務「すぴー･･････」
中川「この分岐はどっちですか？」
中川「専務！？ ああっ！ もう！」
────
── 〜上原・実家〜
ｼﾞｭﾜｯ
ｼﾞｭｰ ｼﾞｭｰ
歩夢「侑ちゃん？ お肉焼けてるよ」
侑「あ、うん、ありがとう」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
義母「侑ちゃん？ 焼き肉のタレにおろしニンニクをたっぷり混ぜて食べなさい？」 ﾆｺﾆｺ
侑「はい！ ありがとうございます」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
義母「歩夢？ ホイルに包んでおいたニンニクもホットプレートに乗せてくれる？」
歩夢「あ、うん！ これだね」 ｽｯ
義母「侑ちゃん？ これも焼けたら食べなさいね？」 ﾆｺﾆｺ
侑「あむっ･･･ あむっ･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
侑「あ、ありがとうございまふ･･････」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
義母「塩焼きのお肉には、この刻んだニンニク乗せて食べてみて？」 ﾆｺﾆｺ
侑「は、はい」 ﾓｸﾞﾓｸﾞ･･･
侑「あむっ･･･ むぐっ･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
侑「あっ、香ばしくて美味しいです･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
義母「ふふふっ」 ﾆｺﾆｺ
────
── ｳｫｵｵｵｵｵｵｵｵ･･･
♬〜 ♬〜 ♬〜
ｳｫｵｵｵｵｵｵｵｵ
「へいYO！ ﾋｪｱﾋｪｱ」
「カモン！」
千砂都「うおおおおおおおおおおお！」
「レペゼン日本！ ﾋｪｱ ﾋｪｱ」
「一度辿り着いた頂点！ そして新たに目指す頂点！」
「それは私の執念！ Yo！ Yo！」
千砂都（かっけーーーーっす）
千砂都（リリックが胸に響くっすね･･････）
千砂都（MCトゥエンティファイブ、最高っす･･････）
────
── ニンニクは精力付くとされてるけど実際は食べると臭くなるから悪手だよなあ
臭い気になって大抵の女の子はヤる時萎えるんじゃないか
歩夢は気にしないのかもだが 牡蠣とかささみとか山芋とか鰻とか生姜とか他にいくらでもあるのにな… トラックじゃなかったわ…
でもスマホナビで行けるような にんにくの精力増強定説には疑問しかない
成分的に牡蠣とかのほうがいいし元気が足りないならビタミン剤でいい 〜東名道〜
ﾌﾞｫｫｫﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘ･･･
渡辺「･･････」
ﾌﾞｫｫｫ ｺﾞﾎﾞｯ
ｶﾞｺｯ
渡辺「！？」
渡辺（え？ 今一瞬エンジンが吹けなくなった！？）
渡辺（ガソリンは入ってるけど･･････）
ﾌﾞｫｫｫ ｺﾞﾎﾞｯ ｺﾞﾎﾞｯ･･･
渡辺（や、やば･･･ とりあえず沼津インターまで何とかもたないかな･･････）
────
── ニンニクのくだり、昨日の夜寝ぼけながら下書きしたのでわけわからなくてすまん
義母の意図は出産後に第二子をすぐ作らせたいので今から精がつく系をたくさん食わせて侑ちゃんを悶々とさせておくのが狙い
匂いについてはあとからみんなに馬鹿にされる ぽむママが誘惑に負けて侑ちゃんの性欲処理しちゃうんだよね… 渡辺「あ、もしもし果南ちゃん？ 今東名走ってるんだけど、ワゴンRのエンジンが吹けなくなってさ」
果南「ええ？ 大丈夫？」
渡辺「とりあえずもうすぐインターだからそこまでは何とかなりそうだけど、どうしたらいい？」
果南「分かった、何とかするからインター出たらすぐのセブンイレブンに入っててくれる？」
渡辺「うん、分かった」
ﾌﾞｫｫｫ ﾌﾞﾘｯ ｺﾞﾎﾞｯ･･･
・
・
・
〜沼津インター出口〜
ﾁｬｯｶ ﾁｬｯｶ ﾁｬｯｶ･･･
渡辺「ふぅ、何とか降りれたなぁ･･････」
────
── 若いときは性欲なんて摂取した成分より雰囲気とか思い込みの方が大事だからな 中学と高校は3年おきに色がローテーションするから3年は我慢しよう（1敗） 軽のﾌﾞﾘﾌﾞﾘはマジでﾌﾞﾘﾌﾞﾘとしか表現できないよなw ちーちゃんの出番というか語録がなさすぎて ういっすとYOしか言わすことがない… 果南「･･･」 Prrr･･･
果南「あ、もしもしダイヤ？」
黒澤社長「どうしましたの？ 果南さん」
果南「ダイヤの会社にキャリアカーなかったっけ？」
黒澤社長「一応ありますけど〜、それが何か？」
果南「急なんだけど、今から貸してくれない？」
黒澤社長「え！？ 何にお使いになるのです？」
果南「曜がね、私がおろしてあげたワゴンRでエンジン不調起こしたみたいで、拾いに行ってあげたいんだ」
黒澤社長「それは大変！ そういうことですのね」
黒澤社長「まぁ･･･ でもどうしましょう･･･ 間もなく東京支社の社員を家に招くことになってまして･･････」
果南「どうにかならない？」
黒澤社長「分かりましたわ、当社の車両置き場に来てくださいます？」
果南「大至急行くよ」
黒澤社長「お待ちしてますわ」
果南（さて、急がないと）
ｷｭﾙﾙｯ
ﾌﾞｵｵｵﾝｯ
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵ･･････
ﾄﾞｩﾝﾄﾞｩﾝﾄﾞｩﾝﾄﾞｩﾝ･･････
────
──
黒澤社長「･･･」 Prrr･･･
黒澤社長「もしもしルビィ？」
ルビィ「ひゃい、お姉ちゃん？
黒澤社長「わたくし急用で少し出ますの」
黒澤社長「中川さんと家に到着したらお茶でも出してお待ち頂いてくれる？」
ルビィ「うんっ！ わかった！」
黒澤社長「よろしくたのむわね」
────
── 〜沼津インター近くのセブンイレブン〜
渡辺（果南ちゃん何とかするって言ってたけどどうするんだろ･･････）
渡辺「ん？？」
ｶﾞｱｱｱｱｱｯ･･･
ｶﾞｼｬﾝ ｶﾞﾀﾝｯ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ･･････
果南「曜！ お待たせ〜！」
渡辺「果南ちゃん！ キャリアカー乗って来てくれたの？」
果南「ダイヤのとこから借りてきた！」
渡辺「うわぁ〜 助かるなぁ」
果南「どれ？ ワゴンRみせて？」
渡辺「うん」
ｷｭﾙﾙｯ
ﾌﾞｫｵﾝ ｺﾞﾎﾞｯ･･･ ｺﾞﾎﾞｯ･･･
ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ･･･ ﾌﾟｽﾝｯ
果南「ん〜、点火系だと思うけど･･････」
渡辺「果南ちゃん、私待ってる間に思ったんだけど、この車もかなり古いから新しいの買おうかと思って」
果南「そうなの？ じゃあ私のヴォクシー売ろうか？」
渡辺「あはは･･･ いや、それはいいよ･･････」
果南「ええ〜！ ヴォクシーを曜に買って貰ってヴェルファイア買おうと思ったのに！」
渡辺「あはは･･････」
果南「曜は何買うつもりなの？」
渡辺「うーん、ハイエースのスーパーGLでもいいかなって思って」
果南「ハイエース！？ いいじゃん！ もちろん黒でしょ！ エアロとアルミは私が選んであげる！」
渡辺「いやいやいや、さすがにカスタムはしなくていいかなぁ･･････ あはは」
果南「えー！ なにそれ！ つまんないの！」 ハイエースのGLってデカイよなー
よく現場で見るわ 果南「それより積むよ？」
渡辺「ああ、うん。ごめん」
ｷﾞｨｨｯ
ｶﾞｼｬﾝｯ
果南「ワゴンR乗るよ？」
渡辺「うん、お願いね」
果南「あれ？ 土禁やめたの？ 私乗ってた時は土禁にしてたんだけど」
渡辺「ああ、靴脱ぐの面倒だし！」
果南「ま、いいか」
ｷｭﾙﾙｯ
ﾌﾞｵﾝｯ ｺﾞﾎﾞｯ ｺﾞﾎﾞｯ･･･
ﾌﾞｫｯ ﾌﾞｫｯ･･･
果南「あ、これエアロ擦るわ･･････ 割れるかも」
渡辺「ああ、私はいいよ。もう買う方向で決めたから」
果南「分かった」
ﾌﾞｫｯ ｶﾞｼｬｯ
ﾒｷﾒｷｯ
ﾊﾞｷｯ
渡辺「あちゃー、見事に割れたね〜」
渡辺「こういう事があるから車低くしちゃダメなんだよ」
果南「車の処分どうする？」
渡辺「果南ちゃん詳しいでしょ？ 任せるよ」
果南「じゃあ使える部品だけ外してメルカリで売ろっかな〜」
渡辺「もともと果南ちゃんのだし好きにしなよ」
果南「分かった」
果南「あとでナンバー外して車検証と渡すから返納手続きは曜がしてね、簡単だから」
渡辺「ああ、うん」
果南「キャリアカーの助手席乗って？」
渡辺「車どこに運ぶの？」
果南「とりあえずダイヤのとこに一時的に置かせてもらうことにする」
渡辺「ダイヤさんにも迷惑掛けるなぁ〜」
果南「行くよ〜」
ｶﾞｱｱｱｱｱｯ･･････ ────
──
ルビィ「中川さん、このトンネル抜けたら信号右で道なりだよ」
中川「分かりました」
ﾁｬｯｶ ﾁｬｯｶ
ﾌﾞｳｳｳｳｳｳﾝ･･･
・
・
・
ルビィ「あ、ああ！ ここから左曲がってぇ〜」
中川「は、はい！」
ｷｷｨｯ
ﾌﾞｵﾝｯ
・
・
・
ルビィ「やっとついた〜！ その先がルビィのおうち！」
ｷｲｯ
ﾌﾟｽﾝｯ
ｶﾞﾁｬｯ
中川「随分と歴史のあるお宅ですね」
ルビィ「お姉ちゃん、ちょっと出掛けるって電話来てたからとりあえず上がってくだしゃい」
中川「はい、ありがとうございます」 ﾆｺｯ
ルビィ「お、お茶･･･ 用意するね！」
中川「すみませんね」
────
── 曜ちゃんは改造品を通常に戻すのも面倒だから譲り受けた改造車に乗り続けてただけで、自分じゃ積極的に改造車に愛着あるわけじゃないのね
じゃあ果南とどかちーが巡り会うと意気投合しそう 〜黒澤邸〜
中川（凄く趣きのある和風邸宅ですね･･････） ｷｮﾛｷｮﾛ
中川（昔からある名家って感じですね･･････）
ｽﾞｽﾞｯ･･･
中川（あ、お茶美味しい･･･）
──ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
黒澤社長「──ルビィ？ 帰って来てたの？」
ルビィ「──うん！ ついさっき！」
黒澤社長「──中川さんにはお茶お出しした？」
ルビィ「──バッチリだよ」
ｽﾀｽﾀｽﾀ･･････
ｽｰｯ
黒澤社長「ああ！ 中川さん！ お待たせしてしまいまして！」
中川「いえ、先程着いたばかりですし、お招き頂き光栄です」
黒澤社長「こちらこそ無理言って申し訳ありませんでした」
中川「こういう機会はなかなかないですから」
黒澤社長「ほんと中川さんには東京支社の運営とルビィの世話でご苦労お掛けしておりますわ」
黒澤社長「本当にありがとうございます」 ﾍﾟｺｯ
中川「そんな！ 社長、頭上げてください！」 ｱﾀﾌﾀ
黒澤社長「これからもよろしくお願い致しますわね」 ﾆｺｯ
黒澤社長「手当も可能な限り手厚くさせて頂くつもりですので」
中川「あはは･･･ 恐縮です･･････」
黒澤社長「地元の食材を使った料理を用意させてますから、ごゆっくり食べてくださいね」
中川「ありがとうございます」 ﾍﾟｺｯ
黒澤社長「ルビィ！？ お食事の時間だからはやくいらっしゃい？」
ルビィ「はーい」
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ･･･
黒澤社長「もうっ！ 走ってダメでしょ！ いつまでお子様なんだからっ！」
ルビィ「えへへ」
黒澤社長「すみませんね、中川さん･･･ お見苦しいところを･･････」
中川「あはは･･････」
────
── 黒澤社長「まぁまぁ、中川さんもう一杯呑んで下さいな」 ﾆｺﾆｺ
中川「あ、社長すみません･･････」
黒澤社長「ルビィ？ お注ぎして？」
ルビィ「ひゃい」
ﾄｸﾄｸﾄｸｯ
ｼｭﾜｯ
中川「んくっ･･･」 ｺﾞｸﾘ
中川「ぷはぁ」
黒澤社長「先日も現場の初日からルビィの構内事故の件で色々ありがとうございました」
中川「いえいえ･･･ それも私の仕事ですので」
黒澤社長「東京に支社を出してみたものの、中川さんが入社してくれなければ今頃東京支社は畳んでいたかもしれませんね」
中川「あはは･･････」
中川「そういえば社長」
黒澤社長「どうされました？」
中川「失礼は承知ですが、やはり社長は元スクールアイドルでいらっしゃいますよね？」
黒澤社長「い、いえ･･･ わ、わたくしは･･････」 ﾀﾗﾀﾗ･･･
中川「先日、とある事がありまして、かの有名なAqoursの過去動画を視聴してみたんです」
黒澤社長「うっ･･････」 ｷﾞｸｯ
中川「やはり社長としか思えない方が映っていまして･･････」
黒澤社長「き、きっと･･･ そっくりさんかと･･････」 ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
中川「実は、Aqoursの元メンバーの方と顔見知りになりまして、その方も社長と専務も同じグループだとおっしゃっていました」
黒澤社長「ううっ･･････ バレてしまいましたか･･････」
中川「何故そんなに隠すのです？ 素敵な事だと思いますが」
黒澤社長「建設業にスクールアイドルは関係ありませんから、切り離して考えたかったのですわ」
中川「そうだったんですね･･････」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
果南「ダイヤ〜？ いる〜？」 ルビィちゃん専務かわいい
でも部下にはなりたくない… >>573
わかる、絶対に部下になりたくない
ヒヤヒヤするしいちいち面倒見てられんし
ああでも怒ってばかりの高圧な糞上司に比べればルビィちゃん上司の方がストレス溜まらないかもな 黒澤社長「はーい！」
黒澤社長「中川さん、少々お待ちを･･････」 ｽｸｯ
中川「はい」
ｽｰｯ
ｽﾀｽﾀｽﾀ･･････
果南「──ダイヤありがとね」
黒澤社長「──いえいえ、大丈夫そうでよかったですわ」
果南「──あと、1週間くらいダイヤのとこの車両置き場に軽自動車一台置かせてくれる？」
果南「──段取りついたら運ぶから」
黒澤社長「──邪魔にならないところなら構いませんわ」
渡辺「──ダイヤさんごめんね、ホント助かるよ」
黒澤社長「──曜さん、車が故障したそうですが、ご無事で何よりです」
渡辺「──あはは･･･ びっくりしたよ〜」
黒澤社長「──それと曜さん、今ウチの東京支社と同じ現場にいらっしゃるとルビィからお聞きしましたわ」
渡辺「──うん！ そうだよ！」
黒澤社長「──構内事故の件は申し訳ありませんでした」
渡辺「──いやいや！ ウチはなにも困る事ないし！」
黒澤社長「──ルビィが曜さんのおかげで運転上手くなれたともお聞きしましたし、面倒見てやってくださると助かりますわ」
渡辺「──そんなの当然でしょ！」
果南「──ダイヤ、お客さん来てるんでしょ？」
黒澤社長「──ええ、東京支社でお世話になっている社員の方ですわ」
渡辺「──えっ？ それって･･････」
果南「──曜？ 邪魔すると悪いから帰ろ？」
渡辺「──う、うん･･････」
果南「──じゃあね〜」
黒澤社長「──お気をつけて」
・
・
・
中川「････････････」
中川「い、今の声って･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･ ────
──
黒澤社長「失礼しました」
中川「いえいえ」
黒澤社長「上京しているAqours時代の一つ年下の子が帰省途中に車が故障したそうなんです」
黒澤社長「中川さんに常駐して頂いている現場にいると思うのですけれど･･････ あ、さわやか興業という会社ですわね」
中川「は、はい･･････」
黒澤社長「ご存知？」
中川「ええ、その方に社長と専務のことお聞きしましたから･･････」
黒澤社長「ああ！ そうですわよね」
黒澤社長「今の2人、帰さないで一緒に食事でも誘えば良かったかしら･･････」
黒澤社長「曜さんが中川さんと知り合いならば盛り上がったでしょうに」
中川「あ、あの･･････ 社長･･･」
黒澤社長「どうしました？」
中川「渡辺さんと、もう1人の方はどこに行ったのでしょうか･･････」
黒澤社長「どうでしょうね？ 社会人になってからは色々と親しくしているようですけれどね」
黒澤社長「よく朝方まで呑み続けてるなんても聞きますし･･････」
中川「････････････」
黒澤社長「どうされました？」
中川「い、いえ！」 ﾋﾞｸｯ
中川（どんな関係なんだろう･･････ でも、聞きたくない･･････）
────
── そこまで察してもう一押しいけないヘタレさが渡辺って感じ ダイヤ自身スクールアイドルオタクだから、菜々モードでは気づかなくても優木せつ菜の存在自体は知ってそう 〜移動中〜
ﾌﾞｵｵｵｵｯ ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｰ
果南「曜〜？ どうする？ 呑みにでもいく？」
渡辺「･･････」
果南「曜？ 聞いてる？」
渡辺「あ！ うん！ 何でもない！」
果南「ん〜？ どうかした？」
果南「あっ！ そっか！ ごめん！ 何であの場で気付かなかったんだろ！」
果南「ごっめーん！」
果南「もしかして、ダイヤの家にいた人って？」
渡辺「うん･･･ 多分そうだと思う･･････」
果南「よし！ 引き返そう？」
渡辺「いや！ いいよ〜･･･ あはは」
果南「何で弱気なわけ〜？ こんなチャンス滅多にないのに〜！」
渡辺「ほら、ダイヤさんの会社の何かで呼ばれてるわけだし、私達のいつものノリを持ち込んだらダメだよ･･････」
果南「はぁ、相変わらずだなぁ･･････」
────
── どかち「果南さんは、高い所苦手って本当っすか？」
果南「しょ……しょれを誰から？」
千歌「くっくっくっ」 ちーちゃん
ういっす 賛同 返事 たこやき ラップ
しかやれることないもんね ﾌﾞｵｯ ﾌﾞｵｯ
ｷｭｵｵｯ
渡辺「ちょっと！ 果南ちゃん！ こんなところでいきなり転回して危ないよ！」
果南「誰かさんがボケてるみたいだから丁度いいボケ覚ましになったでしょ？」
渡辺「なるわけないよ！ 危ないなぁ」
ﾌﾞｫｫｫｯ ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵ･･･
渡辺「それにしてもうるさい車だね･･･」
果南「それがカッコイイのに･･･ 曜は分かってないなぁ･･････」
────
──
曜「って･･･ 果南ちゃん！？ なんで内浦に戻って来てるの？」
果南「なんでかなぁ？」
ﾌﾞｫｫｫｵｵｵｵｵｵｵ･･･
曜「まさか！？」
果南「そのまさか！」 ﾆｺｯ
曜「ダメだって！ 私行かないよ！」
果南「いいからいいから」 ﾆﾔﾆﾔ
曜「良くないよ！」
────
── ﾌﾞｫｫｫｯ
ｷｷｯ
果南「着いたよ？ ダイヤの家」 ﾆﾔﾆﾔ
曜「わ、私･･･ 別に用ないし！」
曜「果南ちゃんが用あるんでしょ？ 果南ちゃん行けば？」
果南「曜が用事あるからわざわざ戻って来たんだけど？」
曜「果南ちゃん、呑み行こうってさっき言ってたじゃん！ はやく飲み屋行こうよ」
果南「私は1人で行くからいいよ」
曜「･･････」
果南「はやく！ こんなチャンス無いよ？」
曜「や、やだ･･････」
果南「じゃあ私が呼んでくる」
曜「わああっ！ ダメだって！」 ｱﾀﾌﾀ
果南「全くこのヘタレちゃん、どうしよっかなぁ･･････」
曜「私、実家帰ろっかな･･････」
果南「歩いて？」
曜「うん歩いて」
果南「まぁ、曜なら平気であの距離を歩いて帰るんだろうけど･･････」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
ダイヤ「なんかうるさい車の音がすると思ったらあなたたちでしたの？」
ダイヤ「近所迷惑です！」 ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ
果南「ダイヤ！」 ﾆｺｯ
曜「やば････････････」 童貞キャラなのは渡辺であって曜ちゃんじゃないからみたいな感じなのかな
他のキャラも別人じゃないかというのは置いといて 純粋に名字でキャラを呼ぶと男っぽくなってネタ度があがるしな もうどかちー要素影も形もなくなってるけど渡辺気になるから続きはよ 果南「ダイヤ？ 今来てる東京の人いるでしょ？」
黒澤社長「ええ、そうですわね」
果南「ほら、曜が現場で少しお話ししたもんだから、もっと仲良くなりたいみたいでさ〜」
渡辺「か、果南ちゃん！ 一言も言ってない！」 ｱﾀﾌﾀ
果南「だからさ、曜も入れてあげてくれない？」
黒澤社長「うーん･･･ まぁ、曜さんにもルビィがお世話になりましたし、同席頂いても不都合はありませんわね」
黒澤社長「実は、用意したお料理が多過ぎたもので、食べて頂けると助かりますわ」
果南「さすがダイヤ！ じゃ！ 曜のことよろしく〜」 ﾆﾔﾆﾔ
渡辺「ちょっと！ 果南ちゃん！？」
ﾊﾞﾀﾝｯ
ﾌﾞｫｫｫ ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵ･･････
黒澤社長「では曜さん、応接間へどうぞ？」
渡辺「こ、困ったなぁ･･･」
────
── ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ･･････
ｽｰｯ
黒澤社長「中川さん、度々すみませんわね」
中川「いえいえ、大丈夫でしたか？」
黒澤社長「はい、さっきのお二人がまた戻ってきたようでして･･････」
中川「え？」
黒澤社長「ちょっと、曜さん？ 何していらっしゃるのです？」
渡辺「う、うん･･････」
黒澤社長「中川さん、現場でご存知の渡辺曜さんですわ」
渡辺「あはは･･･ 中川さん、こんばんは･･････」 ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
中川「わ、渡辺さん！？」 ﾄﾞｷｯ
黒澤社長「曜さんもお料理つまんでくださいね」
渡辺「あ、うん！ ありがとう･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
黒澤社長「ルビィ！？ 冷やしてるビールを何本か出してきてちょうだい？」
黒澤専務「──ひゃい！ お姉ちゃん！」
ﾄﾞﾀﾊﾞﾀﾄﾞﾀﾊﾞﾀ･･･
中川「す、数時間振りですね･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺「う、うん･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
ﾄﾞﾀﾊﾞﾀﾄﾞﾀﾊﾞﾀ･･･
黒澤専務「お、お待たせ〜」
ﾄﾞﾝｯ
黒澤社長「お2人にお注ぎして？」
ｺﾞﾄｯ
ｽﾎﾟﾝｯ
黒澤専務「はい、曜ちゃん･･･」
渡辺「あ、ありがとう･･･ ルビィちゃん」
ﾄｸﾄｸﾄｸﾄｸ･･･ ﾌﾞﾜｯ
渡辺「あっ！」
黒澤専務「ぴぎゃあ！」
ｼｭﾜｱｱ
ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ･･････
渡辺「こ、こぼれちゃった〜」 黒澤専務「ごべんなざい･･･ 曜ちゃああん･･･」
黒澤専務「い、今拭くね･･････」
ﾌｷﾌｷ･･･
黒澤社長「ああっ！ もう！ ルビィったら！」
中川「だ、大丈夫ですか？ あ、この布巾お借りして･･････」
ﾌｷﾌｷ･･･
黒澤社長「中川さんまで拭いて頂いてすみません･･････」
中川「いえいえ･･････」
渡辺「中川さん、あと自分で拭くから大丈夫だよ」
中川「あ･･･ テーブルの下までビールが滴れてます･･･」
渡辺「いいっていいって！ その布巾私に貸して？」 ｽｯ
ｷﾞﾕｯ
渡辺「あっ･･･ ごめん！」 ﾊﾟｯ
渡辺「手･･･ 握っちゃった･･････」
中川「い、いえ･･････」
渡辺「あと、私拭くから･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「は、はい･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ やさぐれの供給源としてかのんの代わりに曜分を求めるのか…… 黒澤専務かわええ
パワハラヒステリー上司に比べたら黒澤専務の方が癒やされて良いわ 昔なじみとほぼ一緒に仕事してるやつでもこれなんだから接待とか絶対できないルビィちゃん ルビィちゃん割とまじで将来が心配
いい男捕まえる以外にうまく行く未来な見えない ────
──
黒澤社長「ごめんなさいね、お2人共･･････ さ、どうぞ」 ｽｯ
渡辺「あ、ありがと」 ｽｯ
ﾄｸﾄｸﾄｸｯ
ｼｭﾜｯ
黒澤社長「中川さんももう一杯お飲みなさいな」
中川「すみません、社長」
ﾄｸﾄｸﾄｸｯ
ｼｭﾜｯ
黒澤社長「ではあらためて乾杯致しましょうか」 ﾆｺｯ
渡辺「かんぱーい」
中川「乾杯」
黒澤社長「乾杯〜」
ｶﾁﾝｯ
渡辺「んぐっ･･･ んぐっ･･････」 ﾌﾟﾊｯ
黒澤社長「いい飲みっぷりね、曜さん。 はい、もう一杯･･････」
渡辺「う、うん･･･ ありがと」
ﾄｸﾄｸﾄｸｯ･･･
渡辺「ごくっ･･･ ごくっ･･･」 ｸﾞﾋﾞｯ
渡辺「はぁ･･･、そういえば仕事終わってから何も口に入れてないかも･･････」
黒澤社長「だからいい飲みっぷりなのですね」 ﾆｺﾆｺ
渡辺「あはは･･･」
中川「あ、渡辺さん･･･ お料理取り分けますね･･････」
渡辺「あ！ うん･･････ ありがと」 黒澤社長「ルビィ？」
黒澤専務「はぁい」
黒澤社長「あなたはもうお風呂入ってしまいなさい？」
黒澤専務「うん、分かった」
黒澤社長「そうそう、中川さんには温泉にご入浴頂きますわ」
中川「え？ 社長のお宅に温泉があるのですか？」
黒澤社長「いえ、近くに温泉旅館があるのですけれど、中川さんの為にそちらの大浴場だけ利用させて頂けるようお願いしてありますの」
中川「そんな！ わざわざ･･････」
渡辺（それって･･････）
黒澤社長「ふふふっ、私もご一緒しますからご安心くださいな」 ﾆｺﾆｺ
中川「ではお言葉に甘えて」 ﾆｺｯ
黒澤社長「曜さんも行きますでしょ？」
渡辺「あ〜･･････、私どうしようかなぁ･･････」
黒澤社長「いやなら結構ですけれど･･････ まぁ確かに曜さんは昔から何度も入ってますものね」
渡辺「あはは･･･ そうだね･･････」 渡辺（うーん、でもここで断ったら中川さんと一緒に入るのがイヤみたいに捉えられるかもしれないよね･･････）
渡辺（どうせ、千歌ちゃんと梨子ちゃんも帰省してるとは考えにくいから、私も行こうか･･････）
渡辺「わ、私も行くよ･･････」
黒澤社長「それならよかったですわ」
黒澤社長「曜さんのお食事が済んだら参りましょうか」
渡辺「うん、ありがと」
渡辺（中川さんはどう思っているのだろう･･････） ﾁﾗｯ
中川「･･････？？」
渡辺「あはは･･････」
中川「･･････ お、温泉･･･ 楽しみですね･･････」
────
──
渡辺「ふぅ〜、ごちそうさま！」
黒澤社長「お粗末様ですわ」
黒澤社長「中川さんは？」
中川「私も美味しいお料理をたらふく頂きましたので大丈夫です。 ごちそうさまでした」
黒澤社長「ではもう少ししましたら参りましょうか」
黒澤社長「ルビィ？」
黒澤専務「はぁい！」
黒澤社長「わたくし達を十千万さんまで送ってくれる？」
黒澤専務「うん！ お姉ちゃん分かった！」
黒澤社長「中川さん、お着替えだけご用意していて下さるかしら」
中川「はい、わかりました」
渡辺「あ！ 私の着替え！ 果南ちゃんの車の中かも！」
黒澤専務「さっきまた果南ちゃんが来て置い行ったよ。 はい、このバッグだよね？」 ｽｯ
渡辺「あーよかった！ ありがとう！」 ﾆｺｯ ────
──
〜十千万旅館〜
黒澤社長「ごめんください、黒澤です」
中川「こんばんは」 ﾍﾟｺｯ
渡辺「･･････ こ、こんばんは･･･」
志満「あら、いらっしゃい」
黒澤社長「すみません、わがまま聞いて頂きまして」
志満「いいのよ、ゆっくりして行ってね？」 ﾆｺｯ
黒澤社長「入浴代として受け取って頂けます？」 ｽｯ
志満「そんな、いらないわよ」
黒澤社長「そういうわけには参りませんわ？」
志満「まぁ･･･ 今度何かでお返しするわね」
黒澤社長「では、お邪魔致しますね」
志満「あ、あと一般のお客様もいるから」
黒澤社長「はい、ご迷惑はおかけしませんので」
黒澤社長「2人共、お邪魔しましょうか」
中川「はい」
渡辺「多分、居なそうだな･･･ この雰囲気だと･･････」 ｷｮﾛｷｮﾛ･･･ 中川「ん？ 渡辺さん、どうされました？」
渡辺「あ、ああ！ 何でもないよ！ あはは･･･」
黒澤社長「このタオル一式お借りしたのでありがたく利用させて頂きましょう」
中川「ありがとうございます」
────
──
〜脱衣所〜
黒澤社長「宿泊のお客様もいらっしゃるので、我々は邪魔にならないようにしましょう」
中川「はい」
渡辺「･･････」 ｷｮﾛｷｮﾛ
中川「ん？」
渡辺（ふうっ･･･ 変に気を使いすぎかな･･････ 余計な事考えないで入るか･･････）
渡辺（服脱ごっと･･････）
ｽﾙｽﾙｯ･･･
ﾊﾟｻｯ
黒澤社長「あら、制服の時は気になりませんでしたけど、中川さんも素敵なお体されていますわね」 ﾆｺｯ
渡辺「！？」
渡辺「･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「い、いえ･･･」 ｻｯ
黒澤社長「変な気はありませんから警戒なさらくて大丈夫ですわよ？」 ﾆｺﾆｺ
中川「そ、そうですよね」 ﾆｺﾆｺ
黒澤社長「曜さんも相変わらず･･･ いや、お仕事の関係上、より締まって素敵ですわね」
渡辺「あはは･･･ そんなことないよ･･････」 ｱﾊﾊ
中川「･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ ────
──
〜浴場〜
中川「うわぁ、素敵な温泉ですね」
黒澤社長「露天風呂もありますけれど、そちらは一般客も多いようですし我々は遠慮しておきましょうか」
中川「はい」
ﾁｬﾌﾟﾝｯ
中川「ふぅ･･･ いい湯ですね･･････」
黒澤社長「疲れを癒やしてくださいね」 ﾆｺｯ
黒澤社長「あら？ 曜さんは･･････」 ｷｮﾛｷｮﾛ･･･
黒澤社長「ん？ まだ体洗ってらしてますのね」
中川「あはは･･････」
・
・
・
渡辺「あ、2人共こっちにいたんだね」
ﾁｬﾌﾟﾝｯ
渡辺「ふうっ･･･」
黒澤社長「随分念入りに洗ってらしたようですけど？」
渡辺「あはは･･･ 今日も仕事で結構汗かいたしさ･･････」
黒澤社長「それもそうですわね、てっきり 黒澤社長「それもそうですわね、てっきり念入りに体を洗う習慣が出来る程の関係の方がいらっしゃるのかと」
中川「！？」
渡辺「そ、そんなわけないじゃん！」 ｱﾊﾊ
黒澤社長「まぁ、千歌さんは梨子さんとご一緒になられましたけど･･･ 曜さんもなんだかんだでいつもファンの女性に囲まれてましたものね」
渡辺「いやいや、囲まれてないし･･････」
中川「わ、渡辺さんは･･････ そんなにファンの方が多かったのですか･･････？」
黒澤社長「ええ！ それはもう！ Aqoursの中でも頭一つ抜けてましたわね」
黒澤社長「曜さんが歩けばファンの方々が群がって来るのですから！」
渡辺「ダイヤさん、誇張し過ぎ･･･ あはは」
中川「そ、そうなんですね･･････ 凄いです･･･」 黒澤社長「だから私は心配しておりませんわ」
黒澤社長「あちらではもうそういうご関係の方がいるのでしょう？」
渡辺「いやいや、いないから！」 ｱﾊﾊ
中川「･･････」
黒澤社長「怪しいですわね･･･ 今度ルビィに探らせようかしら･･････」
渡辺「それ職権濫用じゃないの？」
黒澤社長「姉として東京に住まわせている妹にお願いするだけです！」
渡辺「いやいや、かなり不純な動機だよ〜」
中川「あはは･･････」
黒澤社長「中川さんもスクールアイドルされてたのでしょう？」
中川「は、はい」
渡辺「凄いんだよ？ 中川さん」
黒澤社長「そうなんですの？」
黒澤社長「でも･･･ このわたくしの知識をもってしても中川菜々というスクールアイドルは･･････」
渡辺「それじゃわからないんだなぁ〜」
黒澤「えっ？」
渡辺「あとで動画教えてあげるよ！ 凄くかっこいいんだから！」 ﾆｺｯ
中川「そ、それほどでもありませんから･･･ あはは」
黒澤社長「曜さん･･･ 先程まで妙によそよそしかったのに、中川さんの話になった途端に水を得た魚のようになりましたわね･･････」
渡辺「あはは･･････」
黒澤社長「まさか･･･ ウチの大切な社員に手を出してないですわよね･･････」 ｷﾞﾛｯ
渡辺「ま、まさかぁ！」
中川「あはは･･････」 >>627
絵を描いてくれてありがとうございますm(_ _)m 次の3話まで溶接で凌いで最終的にまたちーちゃんに戻ってくれれば構わない
RPGで途中でサブイベ消化に立ち止る的な 渡辺「わ、私･･･ 熱くなって来たから出よーっと」
ｻﾞﾊﾞﾝｯ
渡辺「お、お先〜」
黒澤社長「ん〜？ ますます怪しいですわね･･････」
黒澤社長「中川さん、曜さんにちょっかい出されてお困りということはありませんわよね？」
中川「は、はい！ そんなことは･･････」
中川「む、むしろ･･･ 渡辺さんは尊敬出来ることも多い方でして･･････」 ﾓｼﾞﾓｼﾞ
黒澤社長「そういえば、アドバイス一つでルビィの運転も改善して頂いたんでしたっけ･･････」
黒澤社長「って･･･ 中川さん！？」
中川「は、はい！」 ﾋﾞｸｯ
黒澤社長「あなた、もしかして･･････」 ｼﾞｰｯ
中川「えっ！？」
中川「しゃ、社長･･･ わ、私も熱くなってきたのでお先致します･･････」
ｻﾞﾊﾞﾝｯ
黒澤「ん〜･･････？」
────
──
〜脱衣所〜
渡辺「ｱ゛ｱ゛ｱ゛ｱ゛ｱ゛ｱ゛ｱ゛･･････」
ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ･･････
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ･･･
中川「わ、渡辺さん･･････」
渡辺「ｱ゛ｱ゛ｱ゛･･･ 中川さんも出て来たんだ」
渡辺「扇風機使いなよ」 ｽﾀｯ
中川「あはは･･･ 先に着替えますね･･････」
渡辺「ダイヤさんは？」
中川「まだ浴場にいますけど、間もなく出て来られるのではないでしょうか」
渡辺「それにしてもさ･･･ ダイヤさんも変なこというよね〜」
中川「は･･･ はい･･････ そうですね･･････」
渡辺「何が目的なんだか･･････」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
黒澤社長「遅くなりましたわ。わたくしもすぐ着替えますから」
────
──
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵ･･････
渡辺「中川さん、メガネ外して髪結ってないとやっぱりせつ菜ちゃんだね」
中川「そ、そうでしょうか･･････」
渡辺「いつも髪結ってるから、ドライヤーで髪乾かしてるとそう見えるよ」
中川「そういえば、もう何年もせつ菜にはなっていません･･････」
渡辺「どちらの中川さんも良いけど･･･ 私はいつも会ってる中川さんの方が好きだな･･････」 ﾎﾞｰｯ
中川「！？」 ﾋﾞｸｯ
ｶﾞﾀｯ
中川「わ、渡辺さん！？」
渡辺「ん？ どうかした？」 ｷｮﾄﾝ
中川「そそそそそそそれって･･････」 ｱﾀﾌﾀ
黒澤社長「････････････」 ｼﾞｰｯ
黒澤社長（やっぱりそういう事ですのね･･････） ｼﾞｰｯ
────
── 黒澤社長「お2人ともお忘れものはごさいませんか？」
中川「はい、大丈夫です」
渡辺「うん」
黒澤社長「ではおいとましましょうか」
・
・
・
〜フロント〜
黒澤社長「お世話になりましたわ」
志満「またいつでもいらしてね」 ﾆｺｯ
黒澤社長「あ、お2人共、ルビィが迎え来てると思うので外に出ていて下さる？」
中川「はい」
渡辺「うん」
渡辺「あ、どうしよう･･･ 私タクシーで実家帰ろうかな･･････」
黒澤専務「あ！ 待ってたよ〜 はやく乗って〜」
黒澤社長「さぁ、お2人共早く乗ってください」
渡辺「ねぇダイヤさん。私、志満さんにタクシー呼んで貰って実家帰ろうかと思うんだけど」
黒澤社長「！？」
黒澤社長「何をおっしゃいます。わたくしビールをたくさん買い過ぎてしまいましたの、消化を手伝って頂きたいですわ？」
黒澤専務「曜ちゃんもウチに泊まっていけばいいのにね」 ﾆｺﾆｺ
渡辺「うーん･･････」 ﾁﾗｯ
中川「･･････」 ﾁﾗｯ
渡辺「じゃ、じゃあそうしようかな･･････」
黒澤社長「曜さんっ！ 助かりますわ〜！」 ﾆﾁｬｱ
黒澤専務「じゃあ出発するよ〜」
ﾊﾞﾀﾝｯ
ﾌﾞｳｳｳｳｳﾝ･･････
期待の若手社員、どこの馬の骨ともわからん女とくっ付くより渡辺を推すのは分かる ────
──
〜黒澤邸〜
黒澤社長「お2人とも温泉でごゆっくりできましたか？」 ﾆｺﾆｺ
中川「社長、色々とお気遣いありがとうございます」
渡辺「私は少ししか入ってないけどね」
黒澤社長「さぁさぁ、湯上がりにビールでも飲んで下さい」 ﾆｺﾆｺ
黒澤社長「はい、中川さん、どうぞ」 ｽｯ
ﾄｸﾄｸﾄｸｯ
中川「あ、ありがとうございます」
黒澤社長「はい！ 曜さんも」 ﾆｺﾆｺ
ﾄｸﾄｸﾄｸｯ
渡辺「まぁ温泉入る前も飲んだけど、湯上がりだと格別だね」
黒澤社長「はぁ、中川さんをお迎えするのに張り切り過ぎてビールを酒屋からたくさん買ってしまったんです･･････」
黒澤社長「残しておいても飲まないものですから、たくさん飲んで下さいね」
中川「ありがとうございます」
渡辺「んぐっ･･･ んぐっ･･････」
────
──
〜1時間後〜
渡辺「ふわぁ･･･ 久々に飲み過ぎたかも･･･ フラフラするよぉ〜･･･」 ﾎﾟﾜｰﾝ
中川「わ、私もです･･････」 ﾌﾗﾌﾗ
黒澤社長「あらあら、飲ませ過ぎてしまいましたかしら？」
黒澤社長「ルビィ？」
黒澤専務「はぁい」
黒澤社長「お客様用の寝室にお布団をご用意して？」
黒澤専務「うん、分かった」
黒澤社長「ルビィ？ ちょっと来なさい？」
黒澤専務「ん？ 何？ お姉ちゃん」
黒澤社長「･･････」 ﾋｿﾋｿ･･･ ────
──
〜寝室〜
黒澤社長「ごめんなさいね、我が家はお客様用の寝室が一部屋しかないので、中川さんと曜さん相部屋でお泊り頂けるかしら？」
黒澤社長「女性同士ですから問題はないでしょうけれど」
中川「わ、私は構いません･･････」
曜「う、うん･･･ 大丈夫かな･･･」
黒澤社長「では、ごゆっくりお休みくださいね」 ﾆﾁｬｱ
ｽｰｯ
ﾊﾞﾁﾝｯ
曜「なんか一緒に泊まることになっちゃったね･･････」 ｱﾊﾊ
中川「は、はい･･････」
曜「って･･･ そこそこ広い部屋なのに何で布団2枚くっ付けて敷くんだろ･･････」
中川「あはは･･････」
曜「じゃあ寝ようか」
中川「は、はい･･･」
ﾓｿﾞﾓｿﾞｯ
曜「お、おやすみ･･････」
中川「で、電気消しますね･･････」
曜「うん」
ﾊﾟﾁｯ
ﾓｿﾞﾓｿﾞｯ
中川「お、おやすみなさい･･････」
・
・
・
てっきりちかりこに遭遇して渡辺が曇るかと思ったがそんなことはなかった 渡辺「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･
中川「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･
渡辺「･･････ んんっ･･･」 ｺﾎﾝｯ
ﾓｿﾞﾓｿﾞｯ
中川「････････････」
渡辺「･･････ 中川さん･･･ 起きてる？」
中川「はい･･････」
渡辺「なんだか眠れなくて･･･ あはは」
中川「わ、私もです･･････」
渡辺「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「あ、あの･･･」
渡辺「ん？」
中川「今日の仕事帰りにお会いした時に、どうして私を誘って下さったのですか？」
渡辺「え･･････ そ、それは･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「････････････」
渡辺「あはは･･････ はは･･･」
中川「今日はこの用事がありましたけど･･･ また誘って頂けるならば･･･ お断りはしませんので･･････」
渡辺「え？」
中川「誘って頂けて嬉しかったので･･････」
渡辺「･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･
渡辺「ま、また今度･･･ 誘うから･･････」
中川「はい･･･ 楽しみにしていますね」
渡辺「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･
ﾓｿﾞﾓｿﾞｯ
渡辺「な、中川さん･･････」
中川「･･････」 Zzz･･････
渡辺（もう眠ってる･･････ ち、近くで見ると･･･ 寝顔可愛いな･･････） ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺（唇も色っぽい･･････） ｺﾞｸﾘｯ
渡辺「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺（キ、キス･･････ したら･･････）
渡辺（･･････ だ、だめだ！ そんなの卑怯だ･･････）
渡辺（私も眠ろう･･････）
渡辺「････････････」 Zzz･･････
中川「････････････」
中川（渡辺さん･･･ 眠ってる･･････）
中川（さっき･･･ 少し顔を近づけてきたような気配があったけど･･････）
中川（渡辺さん･･･ やはり私に･･････） ────
──
〜翌朝〜
渡辺「んんっ･･････」 ﾊﾟﾁｯ
渡辺（･･････ そっか、ダイヤさんちに泊まったんだっけ）
渡辺「！？」 ﾋﾞｸｯ
渡辺（そ、そういえば･･･ な、中川さんと･･････ 同じ部屋で･･････） ｷｮﾛｷｮﾛ
渡辺（あれ？ いない･･････）
渡辺（先に起きたのか･･････）
渡辺（トイレ行こっと･･････）
ｽｰｯ
渡辺（あれ、トイレどこだっけ？） ｷｮﾛｷｮﾛ
渡辺（あ、こっちか）
ｽﾀｽﾀｽﾀ･･･
黒澤社長「あら曜さん、おはようございます」
渡辺「ダイヤさんおはよう、昨日は色々とありがとう」
渡辺「トイレこっちだよね？」
黒澤社長「ええ」
黒澤社長「･･････ この様子だと、何もしなかったのですね･･････」 ｷﾞﾛｯ
渡辺「ひぃっ！ なんで怒ってるの！？」
黒澤社長「はぁ･･･ 曜さん･･･ あなたはどうして･･････」 ｶﾞｸｯ
黒澤社長「中川さんは外にいきました。散歩してみたいそうです」
渡辺「あ、うん」
黒澤社長「曜さんが一方的に中川さんに気があるならば、大切な社員を傷付けられたくないので全力で阻止するのですけれど、そうじゃないから中川さんのアシストをしようと思ってるんです」
黒澤社長「このチャンスは逃さないようになさってくださいね･･････」
渡辺「う、うん･･････ ？」
黒澤社長「ほら！ 用を足したらすぐ追いませんと･･････」
渡辺「そ、そうだね」
黒澤社長（ったく･･････ こういうところは相変わらずですわね） ────
──
渡辺（散歩に出て行ったらしいけど･･････）
渡辺（海辺の道路沿いかな･･････）
ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ･･･
渡辺（あ、いたいた）
渡辺「おーい！ 中川さーん！」
中川「！？」
中川「あ、渡辺さん！」
渡辺「ここにいたんだね」 ﾆｺｯ
中川「おはようございます。渡辺さんが眠ってらしたので1人で出て来てみました」
渡辺「内浦湾の景色はどう？」
中川「凄く綺麗でびっくりしました」
渡辺「私は地元だからこれが当たり前だったんだけど、東京に出てみると地元の海の綺麗さがよくわかるようになったよ」
中川「渡辺さんはこの環境の中でスクールアイドル活動をされていたのですね」
渡辺「うん、この道なんかもよく走ったなぁ」
渡辺「この道をあっちの方に行って、あの小高い丘の上に学校があったんだよね」
中川「そうなんですか」
渡辺「懐かしいなぁ･･････」
中川「渡辺さんやAqoursのルーツに触れることが出来て私は嬉しいです･･････」
渡辺「良かったら内浦や沼津市内を案内しようか？」
中川「お言葉に甘えたいところですが、今日は午後から母と用事があるので東京に帰らないといけないんです」
渡辺「そっか･･･ 残念だな」
中川「また今度、案内してくださいね」 ﾆｺｯ
渡辺「うん！ もちろんだよ！」 ────
──
〜黒澤邸〜
黒澤社長「中川さん、なんだか無理矢理ご招待したみたいですみませんでしたね」
中川「いえ、美味しいお料理や温泉など楽しめましたので感謝しております」 ﾆｺｯ
黒澤社長「なんだか自走で帰って頂くのは恐縮ですが、社用車のプロボックスでお帰りください」
中川「はい、ありがとうございます」
黒澤専務「じゃあルビィも乗って行くね！」
黒澤社長「ルビィ、あなたは明日の夕方までこちらに居て電車で帰りなさい」
黒澤専務「ふえっ！？ そうなの？？」
黒澤社長「曜さん？ あなた車が故障して帰る足がないでしょう？」
渡辺「あ、そうだったんだよなぁ･･････」
黒澤社長「あなた、運転が得意なところで中川さんと一緒にプロボックスに乗って行って下さるかしら？」
渡辺「ああ、うん！ 私としてはありがたいなぁ」
黒澤社長「では曜さん、中川さんも時間があまりないようですからお帰りの用意をしてくださいね」
渡辺「ありがとうダイヤさん」
黒澤社長「中川さん、運転は曜さんがしますから東京支社の駐車場まで案内してあげて下さいね」
渡辺「ナビをセットしてくから大丈夫だよ」
黒澤社長「すみませんね･･･ カーナビなんて高級品は付けておりませんの･･････」
渡辺「あはは･･････」
中川「私がいますから大丈夫です」
黒澤社長「あと曜さん、中川さんはご予定があるのでくれぐれもどこかに連れ込んだりなどなさらないように･･････」
渡辺「そ、それはないない！」
黒澤社長「まぁ、今朝のご様子ですと、そのような度胸はないようですけど･･････」 ﾆﾁｬｱ
渡辺「あはは･･････」 「貴女たちは脈ありですから、私の家でおセックスなさい」と遠回しに言えるダイヤさん ────
──
中川「では社長、ありがとうございました」 ﾍﾟｺｯ
渡辺「じゃ、またね！」
黒澤社長「お気をつけて帰るのですよ？」
渡辺「りょーかーい」
ｷｭﾙﾙｯ
ﾌﾞｳｳｳｳｳﾝ･･･
渡辺「それじゃ！」
ﾌﾞｳｳｳｳｳｳﾝ･･････
黒澤専務「また月曜日ね〜！」 ﾌﾘﾌﾘ
黒澤社長「はぁっ･･･ 2人共奥手というのも困ったものですわね･･････」 ﾔﾚﾔﾚ
────
──
〜移動中〜
ﾌﾞｳｳｳｳｳﾝ･･････
渡辺「な、中川さん？ 喉乾かない？」 ﾁﾗｯ
中川「は、はい･･･ 今のところは･･････」
渡辺「もし、トイレとか寄りたくなったら言ってね」
中川「わかりました」
渡辺「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺「あのっ･･････
中川「あっ、あの･･･
渡辺「あっ！ ごめんごめん･･･ 先どうぞ？」
中川「いえいえ！ 渡辺さんから･･･ お話ください･･････」
渡辺「じゃ、じゃあ･･････」
渡辺「えーと･･････」
────
── 〜月曜日・出勤途中〜
渡辺（少し早く出て来ちゃった･･････）
渡辺（多分、この辺りで待っていれば･･････）
渡辺「････････････」
ｺﾂｺﾂｺﾂ･･･
渡辺「！？」
中川「あっ！」
渡辺「や、やぁ･･･ おはよう！」 ﾆｺｯ
中川「渡辺さん！ お、おはようございます！」
渡辺「この辺りで待ってると中川さん来るかなぁって思ったんだよね･･･ あはは」
中川「わ、私も･･･ 渡辺さんと出勤をご一緒したくて早く出て来ました･･････」
渡辺「じゃ、じゃあ･･･ せっかくだから一緒に行こうか･･････」
中川「は、はい！」
・
・
・
渡辺「会社違うけど、同じ現場に向かう訳だし･･･ 自然だよね･･････」
中川「はい･･･ そうだと思います･･････」
────
── 〜現場・事務所〜
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
渡辺「お、2人共もう来てたんだね！ 感心感心！」 ﾆｺｯ
上原「おはようございます！」
千砂都「おはようっす！」
千砂都「渡辺さん、なんで黒澤建設の中川さんと一緒に現場来たんですか〜？」 ﾆﾁｬｱ
渡辺「通勤途中に会っただけだよ！」
渡辺「そ、それより！ ちさとちゃん、さっき親方から連絡あって、今から会社の事務所まで行ってくれる？」
千砂都「ういっす」
渡辺「もうすぐエマさんが車で迎えに来てくれるって」
千砂都「ういっす！」
渡辺「侑ちゃんは仕事始める用意しといてね」
上原「はいっ！」
・
・
・
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
エマ「お待たせ〜！ ちさとちゃん車乗って？」
千砂都「はいっす！」
渡辺「じゃあエマさんよろしくね」
エマ「はーい！」
ﾊﾞﾀﾝｯ
上原「どうしたんですかね？」
渡辺「んー、なんだろ？ わかんないや」
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｵ･･･
ｷｷｯ
渡辺「あ、黒澤建設のダンプも来たね」
渡辺「私達も仕事始めよっか」
上原「はい！」
────
── 職場もここまで友達ばっかりだったら楽しいだろうな… 〜さわやか興業・事務所〜
千砂都「おはようっす！」
親方「おう！ 嵐！ しばらく現場が別だったから久しぶりだな！」 ﾆｶｯ
千砂都「ですね」
親方「少しは仕事出来るようになって来たのかぁ？」
千砂都「はい、少しずつ出来るようになって来たっす！」
親方「そうか、頑張れよぉ？」
千砂都「はいっす！」
親方「ところでお前を呼んだのは、お前車の免許持ってねーだろ」
千砂都「はいっす！」
親方「金出してやっから教習所の合宿で免許取って来いや」
千砂都「ま、マジっすか！」
親方「普通免許くらいねーと仕事になんねーからな」
千砂都「ありがとうございます！」
親方「いつから行ける？」
千砂都「すぐにでも！」
親方「おい、ヴェルデ。俺の知り合いの教習所には話通してあるから新幹線とか色々段取りしてやれや」
エマ「うん、了解」
親方「おれは現場行くからあとよろしくな」
千砂都「親方、ありがとうございます！」 ﾍﾟｺｯ
エマ「じゃあちさとちゃん、明日から出発する段取りするから、この用紙にあるものの用意と泊まりの荷造りしておいてね」
エマ「2週間から20日くらい掛かるはずだからそのつもりで」
千砂都「はいっす！」
エマ「役所で取る書類もあるはずだからもう行っていいよ？」
千砂都「はいっす！」
────
── 有能と判断したらどんどん投資してくれる親方敏腕だ惚れそう 〜現場〜
渡辺「星空の親方！ 今週もよろしくお願いしますね」 ﾆｺｯ
星空「昼休みのラーメンの為にがんばるにゃ！」
小泉「美味しいごはんもたくさん炊くから、良かったら食べにきてね？」 ﾆｺﾆｺ
渡辺「ありがとうございます、小泉さん」
星空「妙にゃ･･･ 黒澤のダンプが今日は安全運転にゃ･･････」
渡辺「先週少し改善したから、それがいい方向に向かってるんじゃないかな。黒澤専務も反省してるだろうし」
ｶﾞﾁｬｯ
ﾊﾞﾀﾝｯ
黒澤社長「皆様おはようございます」
渡辺「あれ！？ 何でここに？」
黒澤社長「全く情け無い話ですが、弊社の専務が風邪で寝込んでおりまして･･････ 仕方なくわたくしが代わりに現場に出ることになりましたの」 ﾊｧｯ
渡辺「そ、そうなんだ･･･ 大変だね」
黒澤社長「星空組のみなさん、初めまして」
黒澤社長「黒澤建設の黒澤でございます」 ﾍﾟｺｯ
星空「あの危ない奴じゃなくて安心だにゃ〜」
黒澤社長「あなたが社長さんですの？」
星空「そうにゃ〜！」
黒澤社長「あの超有名なμ'sの星空凛さんですものね、さぞかし土木のお仕事も超一流なのでしょう」 ｵﾎﾎﾎ
星空「ホントの事言われると照れるにゃ〜！ 仕事張り切っちゃうにゃー！」 ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
小泉「凛ちゃーん！ 」
小泉「張り切って行っちゃった！」
黒澤社長「あなたもですわよ？ 小泉花陽さん？」
小泉「え？ 私も知ってるの？」
黒澤社長「はい！」 ﾆｺｯ
黒澤社長「わたくしも元スクールアイドルとして尊敬しておりますわ」 ﾆｺｯ
小泉「うれしいなぁ！ よーし！ 私もがんばろう！」
小泉「凛ちゃん待って〜！」 ﾋﾟｭｰ
渡辺「････････････」
上原「････････････」 黒澤社長「あなたはさわやか興業の方ですの？」
上原「はい、上原侑です！」
黒澤社長「元気の良い方ですわね」 ﾆｺｯ
上原「よろしくお願いします！」
渡辺「ルビィちゃんが回復するまでよろしくね、ダイヤさん」
黒澤社長「曜さんの優秀な働きっぷり、拝見させて頂きますわね」
渡辺「いやぁ〜、そんなんでもないし」 ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
黒澤社長「では、私は行きますので、数日程度だと思いますがよろしくお願いしますね」
上原「はい！」
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｵ･･････
渡辺「いやぁ〜 まさかダイヤさんがくるとはね〜」
上原「それより、ちーちゃんが抜けた代わりの人員補充は無いんですかね？」
渡辺「どうだろう？ まぁ、無くてもなんとかなると思うけど」
渡辺「とりあえず仕事するよ〜」
上原「はい！」
────
── 星空死んだな
一人親方とかでかい企業に簡単に潰されるぞ 色の事情の描写が増えてくると、親方も女に見えてくるから不思議だ… これμ'sはAqoursより5歳くらい上でちーちゃんは高卒なんだろうか 三話代替の生放送でラップを茶化された時に
ややギレの返しをしててどかちーみを感じてしまった 〜昼休み・星空組〜
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
渡辺「こんにちは〜」
上原「失礼します」
小泉「あ、いらっしゃ〜い！ ごはん炊けてるよ？」 ﾆｺﾆｺ
星空「かよちんの炊飯器は最新型の凄いやつに買い替えたんだにゃ〜」
上原「凄いですね！」
渡辺「あ、出前のラーメン代払っときますね」 ｼﾞｬﾗｯ
小泉「ありがとう」
星空「それにしても今日の出前遅いにゃ･･････」 ｲﾗｲﾗ
小泉「先にごはん食べる？ 凛ちゃん」
星空「ラーメンライスでごはんだけ先に食べるとか邪道だにゃ」
小泉「ははは、そうだね」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
出前「お待たせしました」
星空「！！」
星空「待ってたにゃ〜！」 ｶﾞﾀｯ
星空「この現場にいるうちは毎日頼むからもっと早く持ってきて欲しいにゃ」
出前「あはは･･･ わかりました」
ｺﾄｯ ｺﾄｯ ｺﾄｯ
小泉「はい、お金」 ｽｯ
出前「ちょうどですね。ありがとうございました」
ﾊﾞﾀﾝｯ
星空「よーし！ 食べるにゃーー！」
渡辺「いただきまーす」
ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞ
ｽﾞﾙｯ ｽﾞﾙｯ
星空「･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ･･･
渡辺「侑ちゃん、今日も弁当なんだね」
上原「はい、私もラーメンライスにしたかったんですが、嫁の実家のお母さんが弁当作ってくれたもんで断れなくて･･････ あはは」
ﾊﾟｶｯ
渡辺「ん？ うな重？？ 豪華だね〜」
上原「ほんとだ！」
渡辺「しかも凄い枚数！ 二匹分くらいあるんじゃない？」
小泉「上原さんもご飯足りない時はウチの食べてね」 ﾆｺﾆｺ
上原「ありがとうございます！」
ｺﾝｺﾝｯ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
黒澤社長「失礼致します」
渡辺「あ、ダイヤさん！」
上原「･･････」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
黒澤社長「さわやか興業さんの方に誰もいらっしゃらないから外食にでも行かれたのかと思いましたが、星空組さんと一緒にお食事されていたとは予想外でしたわ」
黒澤社長「あ、これ、お土産ですの。よろしければ」 ｽｯ
小泉「あ、ありがとう〜！ あとで頂くね」 ﾆｺｯ
黒澤社長「さわやか興業さんの分は事務所に置いて来ましたので」
渡辺「あ、ありがとう」
上原「ありがとうございまふ･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
黒澤社長「てっきり、中川さんと2人で外食にでも行かれるのかと思っていたら･･････」 ｷﾞﾛｯ
黒澤社長「中川さん、事務所で1人で食べていますのよ？」
渡辺「あはは･･････」
黒澤社長「まぁ、挨拶周りしましたら私も戻って一緒に昼食とりますけれど」
黒澤社長「各社色々ありますし、仕事の昼休みにプライベートを持ち込むのは良くないとは思いますが、外食に誘う程度でしたら見逃そうと思っていたのですけれどね･･･ 曜さん」
渡辺「いやぁ･･･ ウチも色々あって･･････」
上原「小泉さんの炊いたごはん、凄く美味しいんですよ！」
黒澤社長「あら、そうなのね」 ﾆｺｯ
小泉「良かったら食べる？」 ﾆｺﾆｺ
黒澤社長「残念ですが、昼食はもう用意してしまいましたので、また今度頂きますわ」
黒澤社長「では、他の会社にも挨拶してきますので」
星空「ありがとうにゃー」
ﾊﾞﾀﾝｯ
上原「どうかひたんでふか？」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
渡辺「ちょっとね〜 あはは」
星空「んむっ･･･ はむっ･･･」 ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞ
────
── 〜黒澤建設・事務所〜
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
中川「社長、お疲れ様です」
黒澤社長「さて、わたくしも昼食頂きましょうか」
黒澤社長「中川さん、さわやか興業は星空組と一緒に昼食とっていましたわ」
中川「そ、そうなんですか･･････」
黒澤社長「誰とは言いませんけど、マヌケ面でラーメン啜っていたのを見たときは引っ叩こうかと思ってしまいました」 ﾊｧｯ
中川「あはは･･････」
黒澤社長「中川さん」
中川「はい」
黒澤社長「あの唐変木は表向きの性格に反して奥手でヘタレですので、中川さんからグイグイ行った方が良いかもしれませんわね」
中川「そ、そうなんですか･･････」 ｱﾊﾊ
黒澤社長「あら、このお弁当おいしそう。頂きます」
中川「あ、お茶いれますね」 ｶﾞﾀｯ
黒澤社長「お気遣いありがとうございます」 ﾆｺｯ
────
── 黒澤社長「そろそろ昼休みも終わりの時間ですわね」
中川「社長、午後も頑張って下さい」 ﾆｺｯ
黒澤社長「ありがとうございます、中川さん」 ﾆｺｯ
黒澤社長「あっ、中川さん」
中川「どうされました？」
黒澤社長「明日は、お昼のお弁当は持って来ない方が良いような予感がしますわ？」
中川「え？ どうしてですか？」
黒澤社長「勘ですわ、私の勘はよく当たりますの」
中川「そうなんですか、では明日はお弁当作らないで出社しますね」
黒澤社長「はい、それがよろしいかと」 ﾆｺﾆｺ
────
──
ｳｲｰｰｰﾝ
ｶﾞｺﾞｯ ｶﾞｯｶﾞｯｶﾞｯｶﾞｯ･･････
渡辺「ふんふふ〜ん♪ ふふ〜ん♪」 ｸｲｯ ｸｲｯ
ｶﾞｶﾞｶﾞｯ ･･････
ｳｲｰｰｰﾝ･･･
上原「渡辺さーん、こっちもお願いしまーす！」
渡辺「わかった、ちょっと待っててね」
上原「はーい」
・
・
・
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵ･･･
ｷｷｯ
黒澤社長「お待たせ致しましたわ」
ｳｲｰｰｰﾝ･･･
ﾄﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ･･････
星空「うんうん、黒澤の社長はダンプの運転が安全運転だから安心できるにゃ」
小泉「往復も早いから仕事が進むね」
黒澤社長「いえいえ、普通に運転しているだけですので」
黒澤社長「！？」
黒澤社長（向こうで重機を運転しているのは曜さん･･････）
黒澤社長（たしかに見事なお仕事っぷりですわね･･････）
黒澤社長（中川さんに対してもあれくらいキビキビと積極的だといいのですけれどねぇ･･････）
星空「オーケーにゃ」
黒澤社長「！？」
黒澤社長「失礼しました、ではまた行って参ります」
ｳｲｰｰｰﾝ･･･
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵ･･････
────
──
〜終業時間〜
黒澤社長「ふぅ〜、久々の現場は楽しいですわね」 ﾌｷﾌｷ
中川「お疲れ様でした」
中川「社長、私がこの現場に常駐するよう指示を受けたのは専務がご心配だから見守る為だったと思うのですが、社長がいらっしゃるうちは私は支社の事務所に戻った方がよいのではないでしょうか？」
黒澤社長「！？」
黒澤社長「ダ･･･ダメですわ！ な、中川さんはこの現場が終わるまで常駐して下さい」
中川「はい、わかりました」
黒澤社長「ところで中川さん」
中川「なんでしょう？」
黒澤社長「よろしければ夜のお食事でもご一緒しません？」
中川「ええ、構いませんよ？」
黒澤社長「では、一度着替えてから待ち合わせしましょう」
中川「はい」
黒澤社長「場所はそうですね････････････」
────
──
黒澤社長「あら、曜さん」
渡辺「ダイヤさんお疲れ！」
黒澤社長「そちらさんももう終わりのようですわね」
渡辺「うん、帰るところだよ」
黒澤社長「私がこちらに来る機会はあまりありませんし、夜の食事でもご一緒しません？」
渡辺「うん、いいよ！」 ﾆｺｯ
黒澤社長「では、一度着替えてから待ち合わせいたしましょう」
渡辺「うん、待ち合わせ場所はどうする？」
黒澤社長「待ち合わせ場所は････････････」
────
── 正直ルビィちゃんがあれじゃあおちおち結婚できんだろ 〜待ち合わせ場所〜
ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ･･･
渡辺「？？」
渡辺「あれ？ 中川さん？？」
中川「わ、渡辺さん！」
渡辺「こんなところでどうしたの？」
中川「社長と待ち合わせしておりまして･･････」
渡辺「そうなんだ、私もダイヤと待ち合わせでココに来るよう言われたんだよね」
中川「そうなんですか」
渡辺「もしかして、3人で食事しようってことなのかなぁ」
中川「そうかもしれませんね」
ダイヤ「お2人共お待たせ致しました！」 ｱﾀﾌﾀ
渡辺「私は今来たところだよ」
ダイヤ「では参りましょうか」 ﾆｺﾆｺ
渡辺「どこの店に行くの？」
ダイヤ「その目の前のお店ですよ？」
渡辺「ふーん」
ダイヤ「あー、しまったー(棒)」
ダイヤ「大事な用件があるの忘れてましたわー(棒)」
中川「えっ？」
ダイヤ「困りましたわねー(棒)」
渡辺「どうする？ また今度にする？」
ダイヤ「予約もしていますし、お2人で食べてくださいますか？」
ダイヤ「中川さん、この封筒にお代入れてますからこれでお支払いください」 ｽｯ
中川「え？ そんな･･･」
ダイヤ「わたくしが誘ったのにドタキャンするわけなので気にしないでくださいね」 ｵﾎﾎﾎ
ダイヤ「黒澤で予約してますから、では！」
渡辺「ダイヤさん！？」
ダイヤ「あっ！」
ダイヤ「あとこれ、食後にどうぞ･･････」 ｽｯ
中川「この紙袋の中には何が？」
ダイヤ「飲み物ですわよ」 ｵﾎﾎﾎ
ダイヤ「ではまた明日〜 ごきげんよう」 ﾆｺﾆｺ 渡辺「そうなんだ、私もダイヤと待ち合わせでココに来るよう言われたんだよね」 ×
渡辺「そうなんだ、私もダイヤさんと待ち合わせでココに来るよう言われたんだよね」 ○ ────
──
渡辺「行っちゃった･･････」
中川「とりあえず入りましょうか」
渡辺「うん」
渡辺「鰻屋さん？？」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
店員「いらっしゃいませ〜」
渡辺「黒澤で予約されてると思いますが」
店員「お待ちしておりました！」
中川「実は1人急用で来れなくなってしまいまして･･････」
店員「え？ お2人でご予約頂いてますよ？」
渡辺「そうなんですか？」
中川「社長が間違えたたのでしょうか･･････」
渡辺「でも店に迷惑掛からないし、いいんじゃない？」
中川「そうですね」
店員「こちらの席にどうぞ」
中川「ありがとうございます」
店員「うな重の松で承っておりますのでご用意致しますね」
渡辺「よろしくお願いします」
────
── 渡辺「なんで鰻屋なんだろうね」
中川「静岡は鰻も有名ですものね」
渡辺「まぁたしかにそうだけれど･･････ 地元でも食べられるのに･･････」
渡辺「そういえば、ダイヤさんが置いていったその紙袋って何入ってるの？」
中川「飲み物のようですけれど･･････」
ｶﾞｻｺﾞｿｯ
中川「ん？ 栄養ドリンクでしょうか？」
渡辺「うわっ、これユンケルの高いやつじゃん！」
中川「凄いですね〜、渡辺さんのように現場で働いている方には良いのではないでしょうか」 ﾆｺｯ
渡辺「そ、それもそうだね」 ｱﾊﾊ
渡辺「そういえば、今日の侑ちゃんのお弁当も鰻だったなぁ」
中川「そ、そうですか･･････」
渡辺「あっ！ ごめん･･･ 侑ちゃんの名前出さない方が良かったかな･･････」 ｱﾊﾊ･･･
中川「い、いえ！ 大丈夫です･･････ 今は･･･ 新たに想いを寄せている方がいますから･･････」
渡辺「えっ！？」
店員「お待たせ致しました」
ｺﾄｯ
中川「あ、ありがとうございます」
渡辺「じゃ、じゃあ･･･ 頂こうか･･････」
中川「は、はい」
渡辺「いただきまーす」 ﾊﾟﾁﾝｯ
中川「いただきます」
中川「美味しそうですね」
渡辺「う、うん･･････」 ────
──
ﾓｸﾞﾓｸﾞ･･･
渡辺「あ、結構イケるね、この鰻」
中川「はい、こんな良い鰻頂く機会なんて滅多に無いのでありがたいですね」
中川「そういえば社長にはお代まで預かってしまいましたけれど･･････」
渡辺「ここは私が払うから、それはダイヤさんに返しておいてよ」
中川「え！？ 私の分は私が払いますから！」
渡辺「いいからいいから」 ﾆｺｯ
中川「す、すみません･･････」
渡辺「何だか先週末はダイヤさんの家に一緒に泊まったり、今日はこうして2人で食事してたり･･･ 何だか接点が多いね･･････」
中川「そ、そうですね･･････」
渡辺「あ、ごめん･･････ 想いを寄せてる人いるんだもんね･･････ 私なんかと一緒にいても嫌だよね･･････」
中川「そ、そうじゃないです！！」
渡辺「え？」
中川「あの〜･･･ その･･････ え〜･･････」 ｱﾀﾌﾀ
渡辺「ん？」
中川「あの！ わ、渡辺さんは･･･ 恋人とか･･･ お作りにならないのですか･･････？」
渡辺「！？」
渡辺「あ、ああ･･････ まぁ･･･ チャンスがあれば･･････ かな･･･ あはは･･････」
中川「わ、私は･･････ ほ、欲しいです･･････」
渡辺「そ、そっか･･････ あはは･･･」
渡辺「････････････」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
中川「････････････」 ﾓｸﾞﾓｸﾞ･･･
渡辺「ご、ごちそうさま･･････」
中川「わ、わたしも･･･ 食べ終わりました･･････」
中川「ごちそうさまでした･･････」
渡辺「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･
中川「あ！ これ･･･ 社長から頂いたの飲みます？」
渡辺「う、うんっ、せっかくだから頂こうかなぁ」
中川「ど、どうぞ･･････」 ｽｯ
渡辺「あ、ありがとう･･････」
ｶﾞｻｺﾞｿｯ
渡辺「んくっ･･･」 ｺﾞｸﾘｯ
渡辺「ぷはっ」
中川「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「そ、そろそろ･･･ 出ましょうか･･････」
渡辺「あのっ！ 中川さん！」
中川「は、はい！」
渡辺「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺「今言わないと、一生言えないような気がするから･･････」 ﾄﾞｸﾝ ﾄﾞｸﾝ･･･
中川「･･････」
渡辺「さっき、中川さん･･･ 想ってる人いるって言ってたから迷惑かもしれないけど･･････」
渡辺「私･･････ 中川さんのことが好きになっちゃったみたいで･･････」
中川「！？」
渡辺「そ、それで･･････」
中川「わ、私も･･･ 渡辺さんのことが･･･ 好き･･･ です･･････」
渡辺「え？」
渡辺「で、でも･･････」
中川「私が想っている方は･･･ 渡辺さんですので･･････」
渡辺「そ、そうなんだ･･････」 ﾎｯ
中川「わ、私と･･･ お付き合いして頂いても差し支えないですよね･･････？」 ﾁﾗｯ
渡辺「も、もちろん！ わ、私こそ！ お･･･ お付き合い･･･ してください･･････」
中川「ふふふっ」 ﾆｺｯ
中川「はい、よろしくお願い致します」
渡辺「よ、よかったぁ･･････」 渡辺「はぁっ･･･ 食べた鰻の精力全部使い果たした気分だよ･･････」
中川「それはさすがにオーバーじゃないですか？」
渡辺「いやいや、緊張したから･･････」
渡辺「ホント食べてる途中はこんなこと言うつもりなかったんだけどね･･････」
渡辺「急に気持ちが変わってさ･･････ あはは」
中川「そういうのありますよね」
渡辺「そうだ、お会計して出ようか」
中川「はい」
渡辺「さっき言った通り私が払うから」
中川「すみませんね、お言葉に甘えます」 ﾆｺｯ
────
──
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
店員「────ありがとうございました」
渡辺「さて、これからどうする？」
中川「渡辺さんにお任せしますよ？」
渡辺「とりあえず駅の方行こうか」
中川「はい」
ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ･･･
中川「あ、あの･･･ 手･･･ 繋いでいいですか･･････？」
渡辺「あ、うんっ！」
ｷﾞｭｯ
渡辺「･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･
中川「･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･
渡辺「この辺りって、来たことないからよく分からないんだよね･･････」
中川「わ、私もです･･････」
渡辺「駅の側には派手な照明が煌々と光る建物ばかりだ･･････」
中川「こ、これらは･･･ ああいうことをする前提の宿泊施設ですよね･･････」
渡辺「私達は･･･ いずれ･･････ 来ようね･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「は、はい･･････」
ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ･･････
────
──
黒澤社長「････････････」 ｼﾞｰｯ
黒澤社長（せっかく精力が付く食べものとそれを発散する場が近くにある環境を用意しましたのに･･････）
黒澤社長（ホントヘタレですわね･･････ ぐぬぬ）
黒澤社長（煮え切らない2人は一回ズバッと致してしまえばいいのですけれど･･････）
黒澤社長（まぁでも･･･ 手を繋いで歩いているのは良い傾向ですわ･･･ 何があったか明日中川さんにそれとなく聞いてみましょう） ﾆﾁｬｱ
ﾄﾝﾄﾝｯ
黒澤社長「んん？」 ｸﾙｯ
「お姉さん！ さっきからラブホ街ウロウロしてるけど、溜まってるのかい？」 ﾆﾔﾆﾔ
「良いレズデリヘルあるから紹介しますよぉ〜」 ﾆﾔﾆﾔ
黒澤社長「け、結構です！！」 ｷﾞﾛｯ
「ひいっ！」
「せっかくイイ子入ったんだけどなぁ〜」
────
── デリヘルのキャッチは繁華街の一本裏を歩いてると普通にある
okすると(多分)系列のラブホ(厳密には違うけど)に案内され、そこに嬢が来る 〜翌朝〜
渡辺「ふふふーん･･･♪」
ｺﾂ ｺﾂ ｺﾂ･･･
中川「お待たせしましたか？」 ﾆｺｯ
渡辺「あっ！ 今来たところだよ！」
中川「で、では･･･ 行きましょうか･･････」
渡辺「うん！ そうだね」 ﾆｺｯ
────
──
〜黒澤建設・事務所〜
中川「おはようございます」
黒澤社長「中川さん、おはようございます」
黒澤社長「昨日は大変申し訳ありませんでしたわね」
中川「いえいえ」
黒澤社長「お2人で楽しくお食事出来ましたかしら？」 ﾆﾁｬｱ
中川「はい、美味しかったですよ」 ﾆｺｯ
黒澤社長「それは良かったですわね」 ﾆｺﾆｺ
中川「あ、社長、このお金お返し致します」 ｽｯ
黒澤社長「あら、いいですのに」
中川「渡辺さんがお食事代出して下さったので」
黒澤社長「あら、そうですのね」
黒澤社長「では、そのお金は一旦お預かりして何かの時に使いましょう」
中川「はい」
黒澤社長「中川さん、今朝は曜さんと一緒に来られたのですね」
黒澤社長「少し、今までのお2人とは違う雰囲気を感じましたが･･････ 気のせいでしょうか･･････？」 ﾆﾁｬｱ
中川「は、はい！」
中川「と、特には･･･ ははは･･･」
黒澤社長「まさか、曜さんに何処かに連れ込まれて･･････ とか･･･」 ﾆﾀｧ
中川「いえいえ！ 昨日はお食事頂いたら帰宅しましたので･･････」
黒澤社長「そうですの･･････」
黒澤社長（鰻屋で何かあったようですわね） ﾆﾁｬｱ ────
──
〜さわやか興業・事務所〜
渡辺「おはよー！」
上原「あ、渡辺さんおはようございます！」
渡辺「早いねぇ〜！ 感心感心！」 ﾆｺﾆｺ
上原「何かいい事でもありました？」
渡辺「べ、別に〜？」 ﾋｭｰ
上原「なんか、いつもよりウキウキしてるように見えたもんで」
渡辺「そう？」
上原「はい、ものすごく･･････」
渡辺「そういえばさぁ」
上原「どうしましたか？」
渡辺「私の車故障しちゃってさ、買い替えようと思うんだよね」
上原「へぇ！ いいですね！」
渡辺「仕事とプライベートで兼用できるようにハイエースのスーパーGLにしようかと思うんだけど」
上原「あー、他の先輩方でもそういう人いますもんね」
渡辺「色々便利かと思って」
上原「買ったら乗せて下さいね！」
渡辺「どうしよう、トヨタのお店行くの面倒だし、ウチにトヨタの営業来てなかったっけ？」
上原「うーん、会社の事務所にはあまり行きませんしね」
上原「重機屋の桜内さんなら何度かお会いしてますけど･･････」
上原「あっ･･･」
渡辺「ああ、いいのいいの！」 ﾆｺﾆｺ
渡辺「ウチもハイエースの社用車何台かあるし、多分来てる人いるよね」
上原「だと思いますけど」
渡辺「エマさんだと分かるかな･･････」
上原「そうですね」
────
── 小泉「あ、おはよう〜」
上原「おはようございます！ 小泉さん！」
小泉「あとで出前の電話するけどラーメン取る？」
上原「今日は私の分もお願いします！」
小泉「うん！ 分かった」 ﾆｺｯ
小泉「渡辺さんも頼むよね？」
上原「多分そうだと思いますけど･･････」 ｷｮﾛｷｮﾛ
上原「あ、渡辺さーん！ ラーメン取りますか？」
渡辺「あ、今日は私の分はいいや！」
上原「･･････だそうです」
小泉「なんだ〜、お弁当でも持ってきたのかな？」
上原「いや、それはないと思うんで外食とかするつもりなのかも」
小泉「今日はいつもと違うお米持ってきてみたんだけどなぁ〜」
小泉「上原さんは楽しみにしててね？」 ﾆｺｯ
上原「ありがとうございます！」 ﾆｺｯ
────
── 〜昼休み〜
渡辺「私、今日は外で食べてくるから」
上原「はい、わかりました」
渡辺「侑ちゃんは星空組で小泉さんのごはん食べるでしょ？」
上原「はい！ 今日は私もラーメンライスです！」 ﾆｺｯ
上原「星空さんがいつも美味しそうに食べてるから私も食べたかったんですよね〜」
渡辺「じゃ、昼休みのうちには戻るから」
上原「お気をつけて！」
────
──
〜黒澤建設・事務所〜
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
渡辺「こんにちは〜･･･」
黒澤社長「あら、曜さん。昨日はすみませんでした」
渡辺「いやいや、美味しい鰻屋だったよ」
渡辺「ところで･･････」 ﾁﾗｯ
中川「はい！」
中川「社長、今日は外で食事して来ます」
黒澤社長「あらぁ？ 曜さんとお出掛けになるのぉ？」 ﾆﾁｬｱ
渡辺「あはは･･････」
黒澤社長「くれぐれも、お食事だけにして下さるかしら？」 ﾆﾀｧ
渡辺「な、何を言ってるのか分からないよ･･･ あはは」
黒澤社長「まぁ、お気をつけて」
中川「行ってきます」 ﾍﾟｺｯ
ﾊﾞﾀﾝｯ
中川「────どこ行きます？」
渡辺「────私この格好だからなぁ･･････」
黒澤社長「ふふふっ」 ﾆｺﾆｺ
────
── 中川も独り身だから大丈夫だろ
破局したら渡辺だけでなく中川も大ダメージだし一蓮托生よ 〜星空組・事務所〜
上原「こんにちは〜！ 今日もお世話になりまーす」
小泉「あ、待ってたよ！」
星空「今日は出前早かったにゃ！ 早速食べるにゃ！」
上原「あー、いいにおい！ おいしそー」
上原「小泉さん、ラーメン代です」 ｼﾞｬﾗｯ
小泉「はーい」
上原「さてさて･･････」
ｺﾝｺﾝｯ
小泉「はーい！」
「失礼致します。お隣のさわやか興業さんに人がいないようですが、どちらにいらっしゃるかわかりますか？」
上原「あ、わたひでふ･･････」 ﾓｸﾞﾓｸﾞ･･･
上原「って･･･ んぐっ」 ｺﾞｸﾝｯ
上原「しずくちゃん！？」
桜坂「えっ！」
桜坂「ゆ、侑さん！？ お久しぶりです！」 ﾆｺｯ
上原「久しぶりだなぁ！」 ﾆｺｯ
上原「どうしたの？ こんなところに」
桜坂「私、トヨタ販売店で営業していて、さわやか興業さんの担当もしているんですよ。それでエマさんに車欲しい人がいるからってお聞きして来てみたんです」
桜坂「もしかして、車欲しい方って侑さんですか？」
侑「いや、私じゃなくて先輩なんだけどね」
侑「今、外にごはん食べに行ってるよ」
桜坂「そうでしたか。アポ無しで来た私も悪いんですけどね」
桜坂「ではまた明日来てみます！ これ、パンフレットです！ お渡し願いますね」 ｽｯ
侑「うん、分かった」
桜坂「では、失礼致します」 ﾆｺｯ
侑「またね！」 ﾆｺｯ
ﾊﾞﾀﾝｯ
小泉「渡辺さん、車買うの？」
侑「乗ってた自家用車が故障したみたいで、買い替えたいみたいです」
小泉「へぇー すごいね〜」
────
── 侑ちゃんと過去に何かあったっぽいのが解消されてないのが地味に時限爆弾くさい
そしてしず子きた 〜牛丼屋〜
渡辺「ごめんね〜！ 作業着だと入れる店も限られてくるからさ･･････」
中川「いえいえ、私牛丼好きですし」
渡辺「牛丼屋だとゆっくり会話もできないか･･････」
渡辺「反省だなぁ･･････」
中川「食べ終えたら戻ってお話しましょう」 ﾆｺｯ
渡辺「そうだね！」
店員「お待たせしました、期間限定のうな牛丼セットです」
ﾄﾞﾝｯ
渡辺「ありがとね」
中川「いただきます」
渡辺「はむっ･･･ はむっ･･････」 ﾓｸﾞﾓｸﾞ
────
──
渡辺「ごちそうさま！」
中川「ごちそうさまでした」 ﾌｷﾌｷ
渡辺「じゃ、帰ろ？」
中川「そうですね」
・
・
・
「────坦々牛丼並盛でお願い致します」
店員「はい、ありがとうございます」
中川「ん？ 聞いたことあるような声がしました･･････」
渡辺「知り合い？」
中川「いえ、高校時代の後輩に似た声がしたもので･･････」
渡辺「そういうのたまにあるよね」
────
── 〜黒澤建設・事務所〜
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
中川「戻りました」
黒澤社長「あら、随分と早かったですわね」
渡辺「いやぁ、牛丼屋なんかに行っちゃったからさぁ〜･･･」
黒澤社長「はぁ？ ぎゅ、牛丼屋ですって？？」
黒澤社長「はぁ〜〜？ 曜さん、あなた･･･ もっと違う選択肢があるんじゃないですの？」 ﾊｧ･･･
中川「あはは･･･ 私は美味しく頂けましたよ？」
黒澤社長「美味しい美味しくないの問題じゃないんです！」
渡辺「あはは･･････」 ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
黒澤社長（中川さん･･･ 今はまだいいですが、お付き合いしてから苦労するので今から曜さんを躾けないとダメですわよ？） ﾋｿﾋｿ･･･
中川「あっ･･･」
中川（社長･･･ じ、実は･･･ 昨日から渡辺さんとお付き合いさせて頂くことになりまして･･････） ﾋｿﾋｿ･･･
黒澤社長「そ、そういうことでしたのね！」 ﾊﾞﾝｯ
渡辺「！？」 ﾋﾞｸｯ
渡辺「何何？ びっくりした〜」
黒澤社長（どちらから切り出したんですの？） ﾋｿﾋｿ･･･
中川（わ、渡辺さんです･･････）
黒澤社長「ふむふむ･･････」 ﾆﾁｬｱ
黒澤社長「曜さん･･････」 ﾎﾟﾝﾎﾟﾝｯ
渡辺「え？ なになに？ 肩叩いて･･････」
黒澤社長「ヘタレがタレに進化しましたわね」 ﾆｺﾆｺ
渡辺「なにそれ！ 初めて聞いたよそんなの！」
中川「あはは･･････」 ・
・
・
黒澤社長「そういえば、さわやか興業さんにトヨタの営業が来ていたようですわよ？」
渡辺「あ、もしかして私かも！ ウチの担当にカタログ持ってきて貰えるようにエマさんに頼んだんだった！」
黒澤社長「明日また来るみたいな話のようです」
渡辺「じゃあ明日は外食できないね」
中川「私は構いませんよ」 ﾆｺｯ
黒澤社長「車はどういうの買うおつもり？」
渡辺「仕事と兼用でハイエースがいいかと思ってるんだけど･･････」
黒澤社長「あなたの会社、社員が車持ち込まなきゃいけないほど社用車が足りないわけじゃないでしょう」
渡辺「それはそうだけど･･････」
黒澤社長（そんな車に中川さん乗せるつもりじゃないでしょうね･･････） ﾋｿﾋｿ
黒澤社長（中川さんが乗りたくなるような可愛らしい車とか、乗り心地が良い車とか選択肢があるんじゃなくて？） ﾋｿﾋｿ
渡辺「それもそうだよなぁ･･････」
黒澤社長「曜さんの車選びには中川さんもしっかり関与して下さいね？」 ﾆｺｯ
中川「は、はい！」
黒澤社長「ハイエースなんか買ったら私がダンプで納車当日に潰させて頂きます」 ｷﾞﾛｯ
渡辺「あはは･･･ 分かったよ･･････」
────
── 〜終業時間〜
渡辺「じゃあお疲れさん！」
上原「お疲れ様でした！」
上原「そういえば渡辺さん、これトヨタの担当がパンフレット置いていきましたよ」 ｽｯ
渡辺「ありがとう」
渡辺「ふーん、全車種載ってるパンフレットね･･･」 ﾋﾟﾗｯ
渡辺「こうみると色んなのあるよね〜」 ﾌﾑﾌﾑ･･･
上原「トヨタのウチの担当、私の後輩だったんですよ！」
渡辺「そうなの！？」
上原「いい子だから間違いないと思います！」
渡辺「そっか〜、安くして貰えるといいな〜」
渡辺「じゃ、私帰るね！ 施錠よろしく！」
上原「はい！」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
渡辺「────あ、ごめん！ 待っててくれたの？」
中川「────は、はい！ 帰りましょうか･･･」
────
──
〜帰宅途中〜
渡辺「あ、あの！ 中川さん？」
中川「はい！」
渡辺「今日･･･ ウチに来ない？」
渡辺「何もないけどさ･･･ 中川さん呼べるように昨日掃除したんだよね･･････」
中川「はい、もちろん伺います」 ﾆｺｯ
中川「あ、あの･･･ それと･･････ 2人の時は、菜々って呼んでくれますか？」 ﾓｼﾞﾓｼﾞ
渡辺「じゃ、じゃあ･･･ 菜々ちゃんで･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「はい、それでもいいです･･････」
中川「わ、私も曜さんって呼びますので･･････」
渡辺「う、うんっ！」
渡辺「で、でも！ 仕事の時は今まで通りでいいよね！ 変に勘繰られるのもやだし･･････」
中川「そこはもちろん、そうですね･･････」
────
── どかちーはメタに合わせて二週間後まで教習所合宿だから… 〜翌日・昼休み〜
渡辺「ごちそうさま〜」
上原「ごちそうさまです！」
渡辺「なんか久しぶりに自分のとこの事務所で食べたね」
上原「ですね、星空さんのところでお世話になりっぱなしでしたから」
渡辺「そういえば、トヨタの人そろそろ来るのかな？」
上原「だと思いますけど･･････」
ｺﾝｺﾝｯ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
桜坂「こんにちは」 ﾆｺｯ
上原「しずくちゃん！ 待ってたよ！ 渡辺さんが」
渡辺「君が例のウチに出入りしてる営業の人だね」
桜坂「はい、桜坂しずくと申します」 ﾍﾟｺｯ
渡辺「渡辺曜です、よろしくね！」 ﾆｺｯ
桜坂「はて･･･ どこかで聞いたことがあるような･･････」
上原「しずくちゃん、Aqoursの人だよ」
桜坂「やはりですか！ 高校の頃、スクールアイドルとしての表現の幅を広げる為に過去のスクールアイドルを研究した時があるんです！」
桜坂「それでAqoursさんの素晴らしさに感銘をうけまして！ 特に渡辺曜さんは一際輝いておられました！」
渡辺「いやいや、そんなことないから･･････ あはは」
桜坂「ところで渡辺さん、ご希望のお車とかあるのですか？」
渡辺「最初ハイエースにしようと思ってたんだけと、ちょっと反対されたもんで考え直しなんだよね」
桜坂「そうでしたか、では、具体的に欲しいものも無いわけですね？」
渡辺「そういうことになるね〜」
桜坂「一応色々なカタログ持ってきましたので見てみましょうか」
渡辺「うん、ありがとう」
桜坂「このテーブルお借りしますね」
ﾄﾞｻｯ
渡辺「うわっ！ ほんとにたくさん持ってきたね！」 桜坂「どうでしょう？ 何かピンと来る車種はありますか？」
渡辺「うーん･･･ どれも良い車ばかりだねぇ･･････」
桜坂「これなんかどうでしょう？」
渡辺「アルファード？ だっけ？ 私には贅沢過ぎる気がするなぁ」
桜坂「そうですか･･････ ではこれとか！」
渡辺「うーん･･････」
桜坂「発売して1年くらいですけど人気あるんですよ？」
渡辺「こういうのも格好いいよねぇ〜」
桜坂「ちょっとお隣失礼しますね」 ｶﾞﾀｯ
桜坂「カタログのこのページ見て下さい」 ﾋﾟﾗｯ
桜坂「内装が素敵だと思いませんか？」 ﾆｺｯ
渡辺「そ、そうだね･･････」
渡辺（お、桜坂さん･･･ 随分近いなぁ･･････）
桜坂「価格はグレードにもよりますけど･･････」
渡辺（ううっ･･･ 随分と胸元が開いたシャツだな･･････ 目のやり場に困る･･････）
桜坂「もし、こういうタイプがお好みではないとすると･･････ こちらはどうでしょう？」 ﾆｺｯ
渡辺「うん･･････」
渡辺（凄くグイグイ来るよ･･･ この子･･････）
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
黒澤社長「こんにちは、お邪魔しますわ」
中川「失礼します」
黒澤社長「やはり、車屋さんがいらしてたのですね」
中川「おや？ しずくさん！？」
桜坂「え？ 菜々さん！？」
中川「お久しぶりですね！」 ﾆｺｯ
桜坂「ええ、ご無沙汰しております！」 ﾆｺｯ
黒澤社長「お知り合いなの？ 中川さん」
中川「はい、高校の同好会の後輩です」
桜坂「桜坂しずくです」 ﾍﾟｺｯ
黒澤社長「元スクールアイドルだらけですわね」
渡辺「あはは･･････」
黒澤社長「曜さん、何かいいお車はありましたの？」
渡辺「うーん、難しいんだよね･･････」
黒澤社長「では中川さんが決めて差し上げて？」
黒澤社長「中川さんが乗りたい車にするのが1番でしょうから」 ﾆﾁｬｱ
中川「あはは･･････ 買うのは曜･･･ わ、渡辺さんですし･･････」
桜坂「･･････？？」
渡辺「じゃ、じゃあ･･･ 中川さんの意見も参考にしようかなぁ･･････」
渡辺「中川さん･･･ どれがいい？」
中川「うーん･･･ 私詳しくありませんし･･････」
中川「これとか･･･ 格好いいですね〜」
黒澤社長「それはスポーツカーですわよ？ 乗りづらいからやめておいた方がよろしいかと」
中川「ですよね〜･･･ あはは」
渡辺「菜･･･ んんっ･･･ 中川さんはそういうのが好きなの？」
中川「好きというほどではありませんけどね」
桜坂「少々価格帯はお高いですが、これも人気のある車ですよ？」 ｽｯ
渡辺「こういうのも人気あるみたいだよね〜」
桜坂「格好いい渡辺さんにはよくお似合いかと思います！」 ﾆｺｯ
渡辺「あ、あはは･･･ ありがとう」
渡辺「なんだっけ？ 自動ブレーキ？とかは付いてるの？」
桜坂「もちろんですよ！ カタログのここを見てください･･････ 文字が小さいから見づらいでしょうけど、ここに詳しく記載されています･･････」
渡辺「ん？ どれ？」
桜坂「ここです･･･」 ｸﾞｲｯ ｸﾞｲｯ
渡辺「う、うん！ よ、読めたよ･･････」
渡辺（ち、近いよぉ〜 桜坂さん･･････ 菜々ちゃんがいるのに･･････） ﾄﾞｷﾄﾞｷ ・
・
・
桜坂「あ、そろそろ次の約束があるので行かないと･･････」
渡辺「あ、うん。今日はありがとうね」
桜坂「このカタログ、全部差し上げますので参考にしてくださいね」 ﾆｺｯ
桜坂「あ！ 忘れてましたが私の名刺です！」 ｽｯ
渡辺「あ、じゃあ私も･･･ あれ、名刺どこに置いたかな･･････ あ、あったあった！」
渡辺「はい」 ｽｯ
桜坂「嬉しいです！ あのAqoursの渡辺さんの名刺が頂けるなんて！」 ﾆｺｯ
渡辺「そんな大袈裟だよ〜」 ｱﾊﾊ
桜坂「あと、携帯番号とLINE教えてください♪」 ﾆｺｯ
渡辺「ああ、いいよ」
渡辺「えーと、私の携帯番号は〜･･････ あれ？ 自分の番号ってどうやって出すんだっけ？」
桜坂「見せて頂けますか？」 ﾋﾟﾀｯ
渡辺「うっ･･･」 ﾄﾞｷｯ
桜坂「この画面を開いて〜･･･ あ、ここですね」 ﾎﾟﾁｯ
渡辺「あ、ありがとう･･････」
桜坂「分からないことあればお気軽に電話して下さいね！」 ﾆｺｯ
桜坂「曜さんなら、営業時間外でも定休日でも構いませんよ！」 ﾆｺｯ
渡辺「ありがとう･･････」
桜坂「あと、お店来て頂ければ試乗とかもできますので、是非来てくださいね」
渡辺「そうだね」
桜坂「では！ ありがとうございました！」 ﾍﾟｺｯ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
ﾊﾞﾀﾝｯ
黒澤社長「････････････」 ｼﾞｰｯ
渡辺「な、なに！？ ダイヤさん･･････」
黒澤社長「まさかとは思いますけど、ありふれた営業トークを真に受けてませんわよね」 ｼﾞｰｯ
渡辺「ううっ･･･ そ、そりゃあ」
黒澤社長「距離感縮めたり、ちょっとお色気使ったりなんて馬鹿を騙す常套手段ですのに･･･ あんなに鼻の下伸ばして･･････」 ｲﾗｲﾗ
中川「あはは･･･ しずくさんはお綺麗ですからね」
黒澤社長「あなたもここは怒るところでしょう！」 ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ
中川「そ、そうですね･･････」
黒澤社長「ま、中川さんの後輩のようですし、問題は無さそうですけれど」
渡辺「あはは･･････」
黒澤社長「さて、わたくしたちもお仕事しましょうか？ 中川さん」
中川「はい！」
黒澤社長「では、お邪魔致しましたわね」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
ﾊﾞﾀﾝｯ
渡辺「･･････」
渡辺「よし！ 私達も仕事するか〜！」 ﾆｺﾆｺ
上原「はい！」
────
── 営業マンのしずくとか恐ろしいわ
見た目良くて頭も回るとか数多の客が契約させられたに違いない 〜黒澤建設・事務所〜
黒澤社長「ではわたくし行って参りますわね」
中川「はい、宜しくお願い致します」 ﾆｺｯ
黒澤社長「あ、そうですわ」
中川「？」
中川「どうされました？」
黒澤社長「あなたたちもようやくお付き合いされて安心はしていますけれど、さっさとやる事やって身も心も繋ぎ止めておかないといけませんわよ？」
中川「や、やること！？」
黒澤社長「まぁ、曜さんが手を出して来るのを待っていたら何年後になるか分かりませんからね」
中川「は、はい･･････」
黒澤社長「中川さんから仕掛けるくらいで丁度いいですわよ？」
中川「あ、アドバイスありがとうございます･･･ あはは」
黒澤社長「今日も一緒に帰られるんでしょう？」
中川「そ、そうですね」
黒澤社長「だったら、中川さんが曜さんにおセックスしませんか？ と思い切って言ってみたらどうです？」
中川「そ、そんな！ わ、私は･･････ せ、セックスだなんて･･････」 ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
黒澤社長「ふふふっ！ それくらいの勢いはあっても良いと思いますわよ？」 ﾆｺｯ
黒澤社長「では、行って参ります」
中川「はい！」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
ﾊﾞﾀﾝｯ
────
── 性行為について全然恥ずかしがらないダイヤさんさっぱりしてていいね 〜翌日・さわやか興業〜
桜坂「おはようございます、お世話になっております」 ﾆｺｯ
エマ「あ！ しずくちゃん！ 昨日は渡辺さんに会えた？」
桜坂「はい、おかげさまで！」 ﾆｺｯ
エマ「渡辺さんは何の車買うの？」
桜坂「購入の意思は強いようですが、まだ具体的に決まってないようですよ？」
エマ「そうなんだ〜、何買うのか楽しみだね！」 ﾆｺｯ
桜坂「そうですね！」
桜坂「それと今日伺ったのが、ハイエースが車検の時期ですので･･････」
エマ「じゃあ、段取りしてくれて良いと思うよ。その辺は親方に任されてるから」
桜坂「では日程決まったら連絡しますね」
エマ「うん！ よろしくね！」
エマ「そういえば、かすみちゃんとはどう？」
桜坂「は、はい！ おかげさまでお付き合いして結構経ちますね」
エマ「侑ちゃんと歩夢ちゃんの次はしずくちゃんとかすみちゃんなんじゃない？ って果林ちゃんとも話してたところなんだよね」
桜坂「そ、そうだといいんですけどね･･･ あはは」
エマ「そうだ、かすみちゃんの移動販売のパン屋さん、今日はここの近くのスーパーに来てる日だよ」
エマ「回ってみたら？」
桜坂「ですね、仕事中に会う事はまず無理ですから、たまに会いに行って驚かせようかな」
エマ「私もお昼に買いに行くからよろしく伝えておいてね！」 ﾆｺｯ
桜坂「はいっ！」 ﾆｺｯ
────
── しず子自身に悪意一切なくて無意識にやらしさ炸裂させてそうなのがまた リアルでスパスタ3話来るまでの期間ちーちゃんを合宿に行かせるの上手くて草生える つまりそれだけ長くSSを続ける意志があるということか
ありがたいな ────
──
〜さわやか興業の近くのスーパー〜
桜坂（エマさんのお話だと、このスーパーで間違いないはずだけど･･･ かすみさんの移動販売車はどこに停まってるんだろう･･････） ｷｮﾛｷｮﾛ
「────かすみんのコッペパンいかがですかぁ〜」
「────とーっても美味しいですよぉ」
桜坂「！？」
桜坂（あ！ いたいた！）
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ･･･
桜坂「かすみさん！」
かすみ「！？」 ﾋﾞｸｯ
かすみ「し、しず子？？ あれ？ 今日は仕事だよね？」
桜坂「エマさんの会社に行ったら、今日はここにかすみさんがいるって聞いたから来てみたの」
かすみ「わ、わざわざありがとう･･････」
桜坂「仕事中に会う事はまずないから照れるね･･････」 ﾆｺｯ
かすみ「う、うん･･･」
桜坂「そうだ、私の今日のお昼･･････ かすみさんのおすすめ貰える？」
かすみ「あ、うん！ 待っててね！」
ｶﾞｻｺﾞｿ
かすみ「はい！」 ｽｯ
桜坂「値段は？」
かすみ「し、しず子は･･･ いずれ私と同じ家計で暮らすわけだし･･････ そんな他人行儀なこと言わないでよ･･････」 ﾓｼﾞﾓｼﾞ･･･
桜坂「そ、そうだよね！ ごめん」
かすみ「しず子、仕事終わったら私のウチ来るでしょ？」
桜坂「うん、そのつもりだけど」
桜坂「あ･･･ またしたいの？」
かすみ「そういうこと言わないの！ 恥ずかしいからぁ！」 ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ
桜坂「あはは！ じゃあまた夜ね！」 ﾆｺｯ
かすみ「うん！ 待ってるね！」 ﾆｺｯ
桜坂「あ、そうそう！ エマさん後で買いに来るって言ってたよ」
かすみ「ああ、うん！ 分かった！」
かすみ（エマさんのところといえば･･･ かすみんをかすかすと言ったあのクソガキ･･････ 指導してやるです･･････ ぐぬぬ･･･）
────
── かすみ（エマさんのところといえば･･･ かすみんをかすかすと言ったあのクソガキ･･････ 指導してやるです･･････ ぐぬぬ･･･） ×
かすみ（エマ先輩のところといえば･･･ かすみんをかすかすと言ったあのクソガキ･･････ 指導してやるです･･････ ぐぬぬ･･･） ○ しずくは桜坂なのにかすみはかすみなの草
桜坂かすみになるのか、逆に桜坂が中須になるのか セリフ回しに違和感ない辺りキャラへの愛と文才が両立しとる
会話してるキャラがどんな表情なのかが想像できる 所々で不協和音してるように見えたけど今のところどのカプも平和だな 修羅場ないならとびっきりのイチャイチャをお願いします どかちー帰ってくるまでにスレ完走しそうなんですがそれは ゆうぽむ結婚して妊娠してるし侑ちゃんがクズにされてないし希少カプあったり優しい世界だから安心して読めるSSで面白い 〜教習所内休憩室〜
千砂都（こんな遠くの教習所で合宿とはビックリだったけど旅行みたいで楽しいっすね･･････）
千砂都（最短で2週間あれば卒業できるみたいだし、最短卒業できるように頑張るっす･･････）
・
・
・
千砂都（あ、私と同時に入学したお姉さん、これから実車教習か〜･･･ 私も早く乗ってみたいなぁ･･････）
･･･ｷｮｶｶｯ
･･･ﾌﾞｩｩｩﾝ
千砂都「････････････」
･･･ｶﾞｺﾞｯ ｶﾞﾁｬｯ
･･･ｷｭｵｵｵｵｯ
千砂都「！？」
･･･ﾌﾞｳｳｱｱｱｯ
･･･ｶﾞｼｬｰｰｰｰｰｰﾝ
千砂都「えっ？」
･･･ｶﾞﾁｬｯ ･･･ﾊﾞﾀﾝｯ
「────ああっ！ な、なんてことでしょう！」
「────く、車が勝手に！ 動いたんです！」
「────す、すみません！ 弁償いたしますので！」 ﾍﾟｺｯ ﾍﾟｺｯ
千砂都（あのお姉さん大丈夫っすかね･･････）
────
── 〜終業後〜
ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ･･･
渡辺「･･････」
中川「･････････」
中川（社長はあんなことおっしゃっていたけれど、どうしたらいいのだろう･･････）
中川（私と曜さんはまだお付き合い始めたばかりですし、まだキスもしていないのにいきなり性行為だなんて･･････）
中川「･･････」 ﾁﾗｯ
中川（たしかに、曜さんは私の恋人になってくれましたけれど･･････ やはり昔から女性にモテていたそうですし･･･ いつどこで曜さんにアプローチしてくる女性がいないとも限らない･･････）
中川（社長がおっしゃる通り･･････ 思い切らないとダメなのかも･･････）
中川「･･････」
中川「あの･･････！
渡辺「菜々ちゃん･･･？
中川「あ、ああ！ 被ってしまいましたね･･････ お、お先どうぞ？」
渡辺「ごめんごめん･･････ あはは」
渡辺「土日の休みのどちらかでさ、トヨタ行ってみない？」
中川「ええ、私は構いませんけど･･････」
渡辺「やっぱ、菜々ちゃんと一緒に選んで決めたいからさ･･････ あはは」
渡辺「カタログだけ見ててもピンと来ないし、やはり現物見た方がいいような気がするんだよね」
中川「では、行ってみましょう」 ﾆｺｯ
渡辺「ありがとう」
渡辺「そうなると･･･ 桜坂さんにも連絡しとかないとなぁ･･････」
渡辺「アポ無しで行くのも迷惑だろうし･･････」
・
・
・
中川「あの･･･ 今日は私の部屋にいらしてみませんか？」
渡辺「ん？ そうだね、私の部屋には来て貰ったから、私も菜々ちゃんの部屋行ってみたいかも！」 ﾆｺｯ
中川「ありがとうございます」 ﾆｺｯ
渡辺「作業着のままだと嫌だし、一旦着替えたら電話するから」
中川「はい」 ﾆｺｯ
────
── 〜菜々の部屋〜
ｶﾞﾁｬｯ
渡辺「お邪魔しまーす」
中川「ちょっと乱雑かもしれませんけど、どうぞ」
渡辺「いや、そんなことないよ。私の部屋に比べたら女の子らしくて可愛い部屋だよ」
中川「そう言って頂けると嬉しいですね」
中川「適当に腰掛けて下さい」
渡辺「あ、うん、ありがとう」
・
・
・
渡辺「なんかもっと、スクールアイドル時代の写真とか飾ってあるのかと思ったんだけど無いんだね」 ｷｮﾛｷｮﾛ
中川「はい、私は親に内緒でスクールアイドルしていましたから」
渡辺「そうなんだ、だから偽名なんだね」
中川「はい」
中川「今は一人暮らしですけど、母がたまに様子見に来るものですからそういうのは飾れないんですよ」
渡辺「なるほど･･･ 厳しいお母さんなんだね」
中川「私もいい加減大人ですし、いつまでも子供扱いされるのも嫌なんですけどね」 ｱﾊﾊ
中川「お食事どうします？」
渡辺「あ！ それだけど、私材料買って来たから作るよ！」
中川「え！ そんな！ 悪いですよ！」
渡辺「いいからいいから、作ると言っても焼きそばの簡単なアレンジなんだけどね〜」 ｱﾊﾊ
中川「では、私もお手伝いしますね」
渡辺「よろしく！」 ﾆｺｯ
────
── 渡辺「ふふふ〜ん♪」
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ･･････
渡辺「あ、菜々ちゃん、野菜切るの手伝ってくれる？ 私が切ったのと同じくらいの大きさでいいから」
中川「分かりました」
ﾄﾞｶﾞｯ ｶﾞﾝｯ ﾊﾞｷｯ
渡辺「え？ 何の音？」
中川「切ってみましたけどいかがでしょうか？」 ﾆｺﾆｺ
渡辺「随分と個性的な切り方だねぇ〜」
渡辺「もうちょっと細かく切って欲しかったけどまぁいいか･･････」
渡辺「じゃあ、次は卵溶いててくれる？」
中川「はい！」
ｺﾝｺﾝｯ
ﾊﾟｶｯ
中川「綺麗に割れましたね」 ﾆｺｯ
渡辺「うん、そうだね」
ｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶ･･･
ﾎﾞﾝｯ ﾄﾞｶﾞｰﾝ
渡辺「え！？ なんで溶いてるだけなのに爆発してるの！？」
中川「いつもこんな感じですよ？」 ﾆｺﾆｺ
渡辺「ご、豪快だねぇ･･････」
渡辺「ま、いいや･･･ 卵はまた後で私がやるから」
中川「はい！」
────
──
渡辺「はい！ ヨキソバの完成〜！」
中川「美味しそうですね！」
渡辺「まぁ、ただの薄焼玉子乗せた焼きそばなんだけどね〜」 ｱﾊﾊ
中川「ケチャップでYOって書いてあるのが良いですね」 ﾆｺｯ
渡辺「今度から･･･ NANAって書こうかなぁ･･････」
中川「！？」
中川「は、はい･･････ お、お願いします･･････」
渡辺「と、とりあえず･･･ 食べようか･･････」 ﾆｺｯ
中川「はい！」 ────
──
渡辺「はむっ･･････」 ﾓｸﾞﾓｸﾞ･･･
中川「美味しいですね〜、市販の焼きそばも作る人次第でこんなに変わるのですね」
渡辺「うん、ちょっとした工夫で美味しくなるよ？」 ﾆｺｯ
・
・
・
渡辺「ふぅ〜、食べた食べた！」
中川「ごちそうさまでした」
渡辺「さて、食器片付けようか･･････」
中川「あ！ それはさすがに私がやりますから！」
渡辺「そ、そう？」
中川「曜さんはテレビでも見ながらゆっくりしていてください」 ﾆｺｯ
渡辺「あ、うん･･･ ありがとう」
・
・
・
渡辺「あ、桜坂さんからLINE返って来てたよ」
渡辺「日曜日だと桜坂さん大丈夫みたいだから日曜日にトヨタに行こうか」
中川「あ、はい！ 私は大丈夫です」
────
──
中川「洗い物終わりました」
渡辺「お疲れさま」
中川「いえいえ、私が作るべきなのに曜さんに夕食のご用意して頂きましたからね」
渡辺「菜々ちゃんも少し休みなよ」
中川「はい、ありがとうございます」 ﾆｺｯ
中川（ど、どうしよう･･････ 社長がおっしゃってたこと･･････）
中川（いざとなると切り出せない･･････） ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺「あはは！ しょうもな！」 ｱﾊﾊ
中川（曜さんはテレビに夢中になってる･･････）
中川（どのタイミングで言えばいいんだろう･･････） 中川「････････････」
────ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ･･････
渡辺「あはは！ 今の見た？ かなりウケるよね〜」 ｹﾞﾗｹﾞﾗ
中川「は、はい･･････」
渡辺「ん？ 菜々ちゃんどうかしたの？」
中川「い、いえ･･････」
渡辺「もしかして、私のヨキソバのせいでお腹壊しちゃった！？」
中川「そ、そういうのではないですから！」
渡辺「ならいいけど･･････」
・
・
・
中川「よ、曜さん･･････？」
渡辺「ん？ どうしたの？」
中川「あの･･･ 私達･･･ お付き合いすることになって･･･ 凄く嬉しいんですが･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺「ん？」
中川「･････････ あ･･･ ああ･･･」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺「んん？」
中川「せ･･･ せせせ･･････」
渡辺「せ？？」
中川「････････････ な、何でもないです･･････」
中川（やっぱり言えませんよ！ 社長〜！） ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･ 渡辺「ん？ 菜々ちゃん、顔赤くない？ 熱でもあるんじゃ･･････」
中川「い、いえ･･･ 体調は普通です･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺「どれどれ？ おでこは？」
渡辺「髪の毛上げるね？」 ｻｯ
渡辺「ちょっと私の額くっつけるよ？」
ﾋﾟﾀｯ･･･
中川「！？」 ﾋﾞｸｯ
中川「はっ！ はわわわわわわ･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･
渡辺「ん〜？ 熱は無いようだね････････････」
渡辺「･･････？？」
渡辺「あっ･････････」 ﾋﾞｸｯ
渡辺「あっ！ あああっ！ ご、ごめん！」 ﾊﾞｯ
渡辺「そ、そういうつもりじゃ･･････ ないんだ･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「はわわわわ･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･
中川「よ、曜さんに･･････ き、キス･･･ されるのかと･･････ 思いました･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･
渡辺「ご、ごごご･･･ ごめん！ ほんと･･･ ゴメン！」
中川「い、いえ･･････」
渡辺「こ、今度から･･･ 気を付けるから･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺「･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「あ、あの･･････」 渡辺「な、何かな･･････」
中川「き、キス･･･ されたかったです･･････」
渡辺「え！ えええ！」
中川「ほ、ホントは･･････」
渡辺「ん？」
中川「い、いえ！ 何でもありません･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺「････････････」
渡辺「じゃ、じゃあ･･････ キスしていい？」
中川「は、はい！」
渡辺「じゃ、じゃあ･･･ もう一回･･････」
中川「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･
渡辺「い、行くよ？？」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「･･･」 ｺｸｯ
渡辺「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･
中川「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺「･･････」
中川「･･････ ま、まだ･･･ ですか？」
渡辺「あ･･･ うん･･････」
渡辺（えいっ！）
渡辺「･････････ っ･･･」
中川「･･････ んんっ･･･」
渡辺「････････････」
中川「････････････」
渡辺「･･････ こ、これで･･･ よかったかな･･･」
中川「は、はい･･････」
渡辺「･･････ そういう心の準備してなかったから･･････」
渡辺「変だったらゴメン･･････」
中川「いえ･･･ ありがとうございます･･････」
中川（やっぱりいきなりセックスなんて無理･･････）
中川（今日はこれだけでも充分ドキドキした･･････）
────
── 〜2時間後〜
渡辺「あ、もうこんな時間･･････」
渡辺「じゃ、今日はもう帰るね･･････」
中川「あ、はい！」
渡辺「急だったけど･･･ 菜々ちゃんとキス出来てよかった･･････」
中川「わ、私もです･･････」
渡辺「また明日ね」 ﾆｺｯ
中川「はい！ お気をつけて」 ﾆｺｯ
ﾊﾞﾀﾝｯ
中川「････････････」
中川（今日はキスできたけど･･･ いずれはもっと先も･･････）
中川（私はしたことないから･･･ 何もわからないけど･･････）
中川（曜さんは私より年上だし･･････ 経験あるのかな･･････）
中川（モテるだろうから･･･ あるんだろうな･･････）
────
── 〜日曜日・トヨタディーラー〜
ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ･･････
渡辺「あ！ ここのお店だね」
中川「そうですね」
渡辺「じゃあ、入ろ？」
中川「はい」
ｳｲｰｰｰｰﾝ（自動ドア）
「いらっしゃいませ」
渡辺「あの、桜坂さんいらっしゃいますか？」
「少々お待ち下さい」
・
・
・
桜坂「あ！ 曜さん！ お待ちしておりました！」 ﾆｺｯ
渡辺「こんにちは！ 今日はよろしくね」
桜坂「はいっ」 ﾆｺｯ
中川「しずくさん、こんにちは」 ﾆｺｯ
桜坂「あ、菜々さんも！」
桜坂「やはり前回お会いしたとき･･････ お2人のご様子からそうなんじゃないかと思ったんです」
中川「あはは･･････」
桜坂「まぁ、とりあえず席にお座り下さい」 ﾆｺｯ
渡辺「ありがとう」
渡辺「菜々ちゃんどっち座る？」
中川「あ、曜さんどうぞ」
渡辺「じゃ･･････」 ｽﾀｯ
中川「ああ･･････」
桜坂「菜々さんは曜さんのお隣にどうぞ」 ﾆｺｯ
中川「あ、ありがとうございます･･････」
桜坂「お飲み物でもご用意しますね」 ﾆｺｯ
渡辺「ああ、お構いなく･･････」
ｽﾀｽﾀｽﾀ･･････
渡辺（ディーラーなんて初めて来たから緊張するよ･･････） ﾋｿﾋｿ･･･
中川（わ、私もです･･････） ﾋｿﾋｿ･･･ 桜坂「コーヒーでよろしいですか？」
渡辺「あ、わざわざごめんね」
中川「ありがとうございます、しずくさん」
ｶﾁｬｯ
桜坂「砂糖とミルクはお使いになります？」
渡辺「ああ、大丈夫大丈夫」
中川「私もこのままで結構です」
桜坂「曜さん、あれからカタログとかご覧になりましたか？」
渡辺「ん〜、一応ね」
渡辺「そうだ、地元に車好きな先輩がいてさ、ディーラーに車見に行くって言ったらハリアーっていうの見て来いって言われたんだけどある？」
桜坂「凄く人気の車ですよ？ その外に展示している車です」 ﾆｺｯ
中川「あれですか？」
渡辺「うわっ！ 高そう！ カッコいいけど」
渡辺「アルファードと同じくらいかな？」
桜坂「そうですね、価格帯は似ているかと」
渡辺「果南ちゃんは人気ある車好きみたいだけど、現実的にはね〜、相談する相手間違ったなぁ･･････」
中川「あはは･･････」
桜坂「試乗してみます？」
渡辺「え〜、何だか申し訳ないなぁ〜」
桜坂「乗るだけならタダですから！」 ﾆｺｯ
中川「曜さん、せっかくだからお言葉に甘えてみては？」
渡辺「じゃあ乗せて貰おうか」
桜坂「はい！ ご用意しますね」 ﾆｺｯ
────
── 〜試乗中〜
ﾌﾞｫｫｫ･･････
渡辺「果南ちゃんから売って貰ったワゴンRとは天と地ほどの差だねぇ〜」
渡辺「パワーもあるし、乗り易いかも」
渡辺「菜々ちゃんはどう？」
中川「はい、助手席も快適です」
桜坂「お二人はお付き合いされてどれくらいなのですか？」
中川「つ、つい最近です･･････」
渡辺「そ、そうだね･･････」
桜坂「凄くお似合いだなぁって思いまして」 ﾆｺｯ
渡辺「あはは･･････」
中川「ありがとうございます･･････」
────
──
ﾌﾞｫｫｫ･･････
ｷｯ
桜坂「はい、お疲れ様でした」
渡辺「ありがとう、いい車だったよ」
桜坂「菜々さんも快適だと言ってましたし、良いのではないですか？」
渡辺「うーん、値段がどれくらいかだよね〜」
中川「無理はなさらないでくださいね」
桜坂「とりあえず、またお席にどうぞ」
渡辺「はーい」
・
・
・
桜坂「パソコン持って来ましたので、軽くお見積りしてみましょう」
桜坂「私も席に失礼しますね」
ｶﾞﾗｯ
ｽﾀｯ
桜坂「んっ･･･」
渡辺「････････････」
渡辺（桜坂さん･･･ また胸元が結構開いたシャツ着てるし･･････）
渡辺（営業用のシャツにしては攻めすぎなんじゃ･･････） ｺﾞｸﾘｯ
渡辺（菜々ちゃんは首元までボタンが閉まるシャツをいつも着てるよね･･････）
渡辺「････････････」 ｼﾞｰｯ
渡辺（そして、胸も結構大きいから余計に見てしまう･･････） ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･ 桜坂「ん？ どうかしましたか？」
渡辺「いや！ なんでもないよ！」 ﾋﾞｸｯ
桜坂「もう少しで出来ますのでお待ち下さいね」 ﾆｺｯ
渡辺「うんっ！」
渡辺（･･･って、この子･･････、腰つきも足もエロいなぁ･･････）
渡辺「！？」
渡辺（何を考えているんだ！ 私は！）
渡辺（菜々ちゃんがいるのに･･････）
・
・
・
桜坂「お待たせしました」
渡辺「はいっ！？」 ﾋﾞｸｯ
桜坂「ん？」
渡辺「あはは･･････」
桜坂「このような金額になりますね」 ｽｯ
渡辺「どれどれ？」 ﾋﾟﾗｯ
渡辺「あはは〜･･･ ま、まぁ･･･ こんな感じだろうとは思ったよね〜 あはは」
中川「結構な額になるのですね」
渡辺「そうだね〜 あはは」
桜坂「恋人を乗せてデートに行くには最高の車だと思いますよ」 ﾆｺｯ
渡辺（む、胸元を強調しながら言わないでよ･･･ そんなこと･･････） ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺「まぁ、私の場合、生活費と家賃くらいしか払うものないから払えないこともないんだけどね･･････」
桜坂「それでしたら、恋人の菜々さんの為に使ったと思えば痛くも痒くもないのではないですか？」 ﾆｺｯ
渡辺（うっ･･･ 痛いとこついてくるな･･････）
中川「曜さん･･･ 無理はしなくてもいいですよ？ 私は曜さんの車なら何でもいいです」
桜坂「ふふふっ、菜々さんはこの車が良いっておっしゃってますね」 ﾆｺｯ
渡辺「そ、そっかぁ･･････ あはは」 渡辺（果南ちゃんもオススメみたいだったし、桜坂さんも妙に推してくるし･･････ やっぱりこの車買うべきなのかな･･････）
渡辺（菜々ちゃんも快適だって言ってたし･･････）
渡辺「ハイエースのスーパーGLと比べるとどれくらい価格差あるの？」
桜坂「スーパーGLも必要なものを一通り揃えると同じくらいの価格になりますよ？」
渡辺（私がもともと買おうとしてた車も同じくらいなのか･･････）
渡辺（それなら･･････）
渡辺「････････････」 ﾁﾗｯ
渡辺（どうせなら菜々ちゃんにイイところ見せたいよなぁ･･････）
桜坂「ふふっ！ 悩むことないんじゃないですか？」 ﾆｺｯ
渡辺「私、ちょっと外にある車もう一度見てくるね」 ｶﾞﾀｯ
桜坂「ご説明しましょうか？」
渡辺「いや、1人でいいよ」
中川「曜さん、気に入ったのでしょうか」
桜坂「どうでしょうね」 ﾆｺﾆｺ 中川「しずくさん、かすみさんとは順調ですか？」
桜坂「ええ、付き合ってかれこれ結構経ちますね」
中川「もしかして、そろそろとか！？」
桜坂「それも視野に入れてますけどね、もう少しお金貯めてからにしようかと」 ｱﾊﾊ
中川「凄いですね」 ﾆｺｯ
桜坂「それにしても、Aqoursの渡辺曜さんとお付き合いされているとは驚きました！」
中川「ええ･･･ 色々とご縁がありまして･･･ あはは」
桜坂「せつ菜さんも我々虹ヶ咲の中では1番凄かったですし、ホントお似合いだなぁって思います」
中川「ありがとうございます･･･」
桜坂「渡辺さんのように素晴らしい身のこなしでダンスをなさるような方がパートナーだと、あっちの方も激しいのではないですか？」
中川「！？」 ﾋﾞｸｯ
中川「い、いえ！ そそそそそんな！」
中川「ま、まだ･･･ してませんから･･････」
桜坂「ふふふっ･･･ ご冗談を！ 今日もここに来てからずっとお2人の仲の良さを観察していたのですよ？」 ﾆｺﾆｺ
中川「い、いやぁ･･････ あはは」
桜坂「私なんか、かすみさんと付き合った当日にかすみさんが求めて来て大変だったんですから」 ﾆｺﾆｺ
中川「へ？ と、当日？？」
桜坂「かすみさん、あんなタイプの子ですけど、性には積極的なんですよ？」
中川「そうなんですね〜 あはは〜」
桜坂「はぁ〜、こういう話聞いてくれる人いなかったからスッキリします！」 ﾆｺｯ
桜坂「エマさんと果林さんは２つ上の先輩だからこういう話しづらいですし、侑さんと歩夢さんも何となくそういうタイプじゃないですし」
桜坂「菜々さんだと真面目に話聞いてくれるので助かります！」
中川「そ、そうですか･･････」 ｱﾊﾊ
桜坂「でも、もっと曜さんを発散させてあげた方良さそうですよ？」
中川「え？」
桜坂「今日なんか、ずっと私の胸元と足ばかり見てましたから」
中川「なっ！」
桜坂「まぁ、私の場合、なぜかそういう視線を感じることが多くて不思議なんですけどね」
中川「そ、そうなんですか･･････」 付き合ったのいつだいつなんだ
かれこれ結構って言ってるから高校生じゃなくて大学以降か？ かすみががっつくタイプというより桜坂がエロ過ぎたパターンや…
渡辺「お待たせ〜」
桜坂「あ、お帰りなさい！ どうでした？」
渡辺「うん、高い車なだけに見れば見るほど良いと思えるよ」
桜坂「そうだと思います」
渡辺「今、果南ちゃんに電話したみたら、この車だと失敗したと思っても高く売れるからいいんじゃないかって言ってたよ」
桜坂「この車なら失敗は無いと言い切れますよ？」
渡辺「じゃあこれでいいかなぁ〜」
中川「お決めになるのですか？」
渡辺「うん」
桜坂「外装色はどうしましょう？」
渡辺「あー、私こだわりないし、菜々ちゃん決めて？」
中川「えっ！ 責任重大ですよ！」
桜坂「あと、オプションも決めましょうね」
渡辺「うん」
────
── 桜坂「ありがとうございました！」 ﾍﾟｺｯ
渡辺「じゃあ、よろしくね！」
中川「しずくさん、それでは」 ﾍﾟｺｯ
ｳｲｰｰｰｰﾝ（自動ドア）
渡辺「まさか今日注文することになるとは思わなかったよ」
中川「はい、私も今日は見るだけだと思っていました」
渡辺「桜坂さんに言われるがまま、希望ナンバーも77番にしちゃったね･･････」
中川「は、恥ずかしいですよ･･････」
渡辺「車来るの楽しみだね」
中川「はい！」
────
── ほとんどの子が夢破れてそうだけど渡辺の飛び込みナショナルチーム所属設定って媒体によって違うんだっけ 〜月曜日〜
渡辺「おっはよう！」 ﾆｺﾆｺ
上原「おはようございます！」
上原「渡辺さん、週明けから凄く上機嫌ですね」
渡辺「うんうん、ちょっとね〜」 ﾆｺﾆｺ
上原「え〜！ 何あったか教えてくださいよ〜」
上原「あ、しずくちゃんのところから車買ったんですか？」
渡辺「ま、そんなとこかなぁ〜」
上原「何買ったんですか？」
渡辺「私も車詳しくないんだけどさぁ、ハリアーって言う車だよ？」
上原「よくわからないけど凄いですね！」 ｷﾗｷﾗ
渡辺「ま、車来たら見せてあげるよ」 ﾌﾌﾝｯ
上原「楽しみにしてますね！」
上原「色は何色なんですか？」
渡辺「ん？ 色？ なんだっけ･･････ 菜々ちゃんに決めて貰ったから忘れたな･･････」
上原「ええ！？ 何で菜々ちゃんが？？」
渡辺「あ、ごめん！ 言ってなかったけど、私、中川さんと付き合うことになったんだよね」
上原「えええええええ〜！！！」
上原「二重でびっくりですよ！」
渡辺「ゴメンね、報告が遅くなったね」
渡辺「さて、今週も頑張ろう♪」
────
── 初キッスで舞い上がる性レベルと車を買える財力が共存してるのか 〜黒澤建設・事務所〜
黒澤社長「おはようございます」
中川「おはようございます、社長」
黒澤社長「それで、いかがでしたの？」
中川「あ、結局のところ渡辺さんが車を買うことになりまして･･････」
黒澤社長「いえ、そうではなくて、おセックスはなさいましたの？」
中川「はっ！ それは･･････」
黒澤社長「はぁ、またダメでしたのね･･････」
黒澤社長「車もこないだいらしてたお色気振り撒いてるあの子に惑わされて買ったんでしょう」
黒澤社長「曜さんのことだから大体想像付きますわね」
中川「あはは･･･ でも本人は納得してるようでした」
黒澤社長「まぁ、他人の買い物にまで干渉する気はありませんが、中川さんが曜さんの性欲を発散させておけば無理に結論を急ぐこともなかったでしょうに」
中川「そ、そうなんでしょうかね･･････」
中川（そういえば、しずくさんが曜さんに胸元や足をジロジロ見られたって言ってました･･････）
中川（付き合ったばかりとはいえ･･･ 何だか他人に欲情されるのは面白くないですね･･････） ﾑｽｯ
黒澤社長「でも、私は中川さんが心配だったので、順調にお付き合いが始まったのならひと安心ですわ」
中川「色々とお気遣いありがとうございました」
黒澤社長「いえいえ」 ﾆｺｯ
────
── 〜昼休み 黒澤建設・事務所〜
ｺﾝｺﾝｯ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
渡辺「こんにちは〜」
中川「こんにちは」 ﾆｺｯ
渡辺「お昼買いに行かない？」
中川「はい！」
渡辺「あれ？ ダイヤさんは？」
中川「今日は色々忙しいようでして、お昼は外で食べるとおっしゃってました」
渡辺「そっか･･･ じゃあ行こ？」
中川「はい」
渡辺「･･････って、菜々ちゃん！」
中川「はい？ どうしました？」
渡辺「シャツのボタン、もっと上までしめないとダメだって！」
中川「ええ！？」
渡辺「ちょっとかして？」
ﾌﾟﾂ ﾌﾟﾂ
渡辺「はい、出来た！」
中川「ど、どうしてですか？？」
渡辺「こんな胸元見えてたら誰に見られるか分からないよ･･････」
中川「だ、だって･･･ 曜さんが桜坂さんの胸元ばかり見てたから･･････」
渡辺「だから真似したの？」
中川「は、はい･･････」
渡辺「もう、私はそういうのイヤだよ？」
中川「え？」
渡辺「わ、私の･･･ 菜々ちゃんを･･････ 変な目で見られたくないし･･････」
中川「！？」
中川「は、はい･･････ 気をつけます」
渡辺「じゃ、行こうか」
中川「はい」
────
── 〜火曜日・黒澤建設〜
中川「おはようございます･･････」
中川（社長はまだいらっしゃってないですね･･････）
ﾌﾞｵｵｵｵｵｵｵｵ
ﾌﾟｽﾝｯ
中川（あ、ダンプカーの音･･････ いらっしゃったかな？）
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
黒澤専務「おはようございましゅ」 ﾆｺﾆｺ
中川「お、おはようございます」
中川「今日から専務が復帰されるのですか？」
黒澤専務「うん！ 今日からおねぇ･･･ じゃなかった、社長が戻りなさいって言われたから」
中川「そ、そうですか！ お仕事頑張りましょうね」
黒澤専務「うん！」
中川「専務、お体の具合はどうですか？ 風邪ひいたから代わりに社長がいらしたとお聞きしてますが･･････」
黒澤専務「へ？ ルビィは健康だよ？？」 ｷｮﾄﾝ
中川「え？？」
黒澤専務「おねぇちゃ･･･ じゃなくて社長に本社で留守番してなさいって言われたから留守番してたの」
中川「そ、そうなんですか･･････」
黒澤専務「でもよかったぁ、ルビィは現場が大好きだから仕事したかったんだぁ〜」 ﾆｺﾆｺ
中川「良かったですね、頑張りましょう･･･」
中川「･･････ ん？」
星空「────かよち〜ん！ またヤバい奴のダンプが停まってるにゃ！ 危険だにゃ〜」
小泉「────あ、ホントだね。風邪治ったのかなぁ〜」
中川「あはは･･････」
────
── 〜さわやか興業・事務所〜
渡辺「ん？ 外が騒がしいね」
上原「なにかあったんですかね」
渡辺「あ！ あれルビィちゃんのダンプだ」
上原「ホントだ！ 風邪治ったんですね」
渡辺「また一波乱あるのかなぁ･･･ あはは」
上原「大丈夫ですよ、きっと」
渡辺「あ、そうだ！ ちさとちゃん抜けた代わりの人員補充頼んでたんだけど、多分今日から来て貰えると思う」
上原「そうなんですか、誰ですかね〜」
渡辺「うん、まぁ･･･ 他の現場行ってる誰かだとは思うけど」
渡辺「とりあえず仕事始めようか」
上原「そうですね」
────
──
〜黒澤建設・事務所〜
〜♪〜♪〜♪
中川「あ、社長から電話が来ました」
黒澤専務「うゆ？」
中川「はい、中川です」
黒澤社長「中川さん、急ですがルビィを現場に戻しましたの。 よろしくお願いしますわね」
中川「分かりました」
黒澤社長「もう心配はさほどしておりませんが、早いこと曜さんとなさらないとダメですわよ？」
中川「あはは･･･ 肝に銘じておきます･･････」
黒澤社長「ではよろしくお願いします」
中川「はい」
黒澤専務「お姉ちゃん何って？」
中川「ああ、いえ！ 何でもありませんよ･･･ あはは」
────
── 渡辺「さて、侑ちゃん作業始めようか〜」
上原「はいっ！」
渡辺「さっき打ち合わせた段取りでよろしくね」
上原「分かりました！」
・
・
・
エマ「────渡辺さーん！ 侑ちゃーん！ おまたせ〜」
渡辺「あれ？ エマさん！」
エマ「遅くなってごめんね！」
渡辺「補充の人、送って来てくれたの？」
エマ「違うよ〜！ ちさとちゃんの代わりは私が入るね」 ﾆｺｯ
渡辺「そういうことか〜」
上原「え？ エマさん事務なんじゃないですか？」
渡辺「そっか、侑ちゃんはまだこの会社入って浅いから知らないんだもんね」
エマ「私はもともと現場だから」 ﾆｺｯ
上原「そうなんだ！ びっくりだなぁ〜」
渡辺「事務所の方は大丈夫なの？」
エマ「うん、他の子達に上手く仕事分配してきたから大丈夫だよ！」
渡辺「よーし！ じゃあ頑張ろうか！」
エマ「おー！！」
────
──
ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ･･･
ｶﾞｼｬﾝｯ ｶﾞｼｬﾝｯ･･･
上原「現場復帰はいつ以来なんですか？」
エマ「2年くらいかなぁ〜」
上原「え？ そんなに？ いつからこの会社にいるの？」
エマ「私は高校卒業して新卒でこの会社入ったから」
上原「え！ 意外ですね！」
エマ「スイスの実家の牧場を再開発したいから技術を学びたくてね〜」
上原「凄いなぁ〜、さすがエマさんだよ」
エマ「それにしても、久々に作業着着たらキツいね･･････」
ﾑﾁｯ ﾑﾁｯ･･･
エマ「縮んだのかなぁ･･････」
ﾑﾁｯ ﾑﾁｯ･･･
エマ「今日仕事終わったら新しい作業着買いに行こうかなぁ･･････」
ﾑﾁｯ･･･ ﾑﾁｯ･･･
上原「････････････」
上原（むほほ）
────
── 〜昼休み・さわやか興業事務所〜
エマ「はぁ〜･･･ 久々の現場はこたえるね〜」
エマ「体が鈍っているのを痛感するよぉ」
渡辺「あはは、そりゃそうだよ！ 無理しないでね？」 ﾆｺﾆｺ
エマ「あ〜 暑いなぁ！」 ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ･･･
エマ「作業着がキツいから余計に暑い！」 ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ･･･
渡辺「上着のボタン緩めたら？ 大分楽になると思うよ？」
エマ「そうだねぇ〜･･････」
ﾌﾟﾁﾝｯ ﾌﾟﾁﾝｯ
ﾌﾞﾙﾝｯ
上原「！？」
エマ「あ〜･･･ 少し楽になったかも〜」 ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ･･･
ﾌﾟﾙｯ ﾌﾟﾙｯ･･･
上原（･･････むほっ！）
────
── >>853
@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ 何がまずい
@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ 言ってみろ 渡辺「さて、お昼食べようか〜」
エマ「お腹空いたね〜」
エマ「そういえば渡辺さん、菜々ちゃんと付き合い始めたんでしょ？ お昼誘わなくていいの？」
渡辺「うん、ウチの事務所で一緒に食べようってさっき誘ってみたんだけど、ルビィちゃんがポテト食べたいからってどこか連れて行くんだって〜」
エマ「そうなんだ〜」
渡辺「侑ちゃんのお弁当はまた鰻？？」
上原「あはは･･･ どうかなぁ〜、鰻は飽きたからって言ってみたんだけどね」
ﾊﾟｶｯ
渡辺「んんっ？」
ﾌﾟｰﾝ･･･
渡辺「うわっ、凄いニンニクの匂い！」
エマ「でもニンニク入ってなくない？」
上原「あはは･･･ 多分全部の料理がニンニクで味付けしてるんだと思う･･････」
上原「最近は嫁の実家のお母さんに食事全般の世話になってるからね」
上原「毎日こんな感じの食事なんだぁ」
渡辺「すご！ ごはんまでガーリックライスになってるじゃん！ 手が込んでるね〜」
エマ「毎日肉体労働だから気を使ってくれてるんだね」 ﾆｺｯ
上原「うん、それと、子供産まれたら色々大変だから今のうちに体力付けておく為なんだってさ」
渡辺「あはは！ 体力よりもあっちの方が盛んになりそうだね！」
上原「たしかに、最近モヤモヤすること多くてさぁ〜」
渡辺「浮気するなよ〜？」 ﾆｺﾆｺ
上原「しませんよ〜！ 私これでも嫁一筋なんですから〜！」
渡辺「どうだかね〜 侑ちゃんもてるし〜」 ﾆﾁｬｱ
エマ「あはは！」 ﾆｺﾆｺ
────
── 渡辺「ふああああっ･･･ 食った食った！」
エマ「ふわぁぁ･･････」
エマ「13時まで昼寝しよ〜･･････」
渡辺「そうだね〜･･････」
エマ「すぅ･･･ すぅ･･･」 Zzz･･･
渡辺「むにゃむにゃ･･････」 Zzz･･････
上原「2人共眠るの早いなぁ〜、私も寝ようっと･･････」
ﾊﾞﾀｯ
上原「････････････」
上原「････････････」 ﾑﾗﾑﾗﾑﾗﾑﾗ･･･
上原（うううっ･･････ 眠りたいのに眠れない･･････）
上原（近頃歩夢も触ってくれないしなぁ･･････）
上原「･･････」 ﾓﾔﾓﾔ･･････
────
── ムラムラ侑ちゃんかわいい
侑ちゃんのおちんちんしゃぶってあげたい ニンニク使いまくり弁当てエチケット的にどうなん
嫁さん考えてあげて…
土方だと体力つけ優先なんだろうか 歩夢なら他の子に目を向けさせないように毎日でも抜いてあげそうだけどな ニンニク毎日食わされてるなら侑ちゃんの口臭そうだなかなり 〜バーガーショップ〜
ﾌﾞｲｰｰｰﾝ（自動ドア）
店員「いらっしゃいませ」 ﾆｺｯ
中川「専務、何をお食べになりますか？」
黒澤専務「ポテトがいい！」
中川「え？ ハンバーガーとかセットにすると付いてきますよ？」
黒澤専務「ルビィはポテトがいいの！」
中川「で、では･･･ ポテトのLでよろしいです？」
黒澤専務「うん！」 ﾆｺｯ
中川「じゃあ、私はハンバーガーのセットにしましょうか･･････」
店員「お決まりですか？」 ﾆｺｯ
中川「では、フライドポテトのLを単品で一つと、ハンバーガーセットお願いします」
店員「セットのドリンクはいかがなさいますか？」
中川「え〜･･･ ではコーヒーで」
店員「セットのポテトはLに変更も可能ですがいかがなさいますか？」
中川（専務･･･ ポテトLだけで足りるのかな･･････）
中川「じゃあ、Lにしてください」
店員「以上でよろしいですか？」
中川「はい」
ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ･･･
店員「えー、合計で･････････ 円になります」
黒澤専務「ありぇ？ ど、どうしよお･･････」 ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
黒澤専務「お姉ちゃんに今週のお小遣い貰うの忘れてたよぉ〜」 ﾋﾞｴｰﾝ
中川「ああっ！ 専務！ 大丈夫です！ 私が払いますから！」
中川「し、失礼致しました･･････。 これでお願いします･･････」 ｽｯ
店員「一万円からお預かりします」
ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ
店員「大きい方〜･･････ と、･･････ のお返しです」
店員「ごゆっくりどうぞ！」 ﾆｺｯ
黒澤専務「中川しゃん、ありがとね･･････」 ｼｸｼｸ
中川「大丈夫です！ さ、早く食べましょう」
────
── この専務IQが低すぎて心配になる
一人では生きていけなさそう
面倒見の良い菜々ちゃんとは相性いいけど 菜々ちゃんも一定ライン超えるとバッサリいくところあるからな
お姉ちゃんが面倒見てあげないと 黒澤専務「あむっ･･･ あむっ･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ
中川「美味しいですか？ 専務」
黒澤専務「うん！ 美味しい！」 ﾆｺﾆｺ
中川「それは良かったですね」
〜♪〜♪〜♪
中川「あ、社長から電話ですね･･････」
中川「はい、中川です」
黒澤社長「中川さん！ 大変申し訳ありません！」
黒澤社長「わたくしとしたことが、うっかりルビィにお小遣いを渡すの忘れてしまいましたの･･････」
黒澤社長「支社の口座に5000円振り込んでおきましたので、下ろしてルビィに渡して頂いてもよろしいでしょうか？」
中川「はい、かしこまりました」
黒澤社長「ほんと助かりますわ〜 よろしくお願いしますね」
中川「はい、お任せください」
黒澤社長「では」
中川（専務･･････ 週で5000円しか貰えないのですか･･････）
中川（どうやって生きてるのでしょう･･････）
中川「専務、社長からお小遣いのお振込みがあるようですのであとでお渡ししますね」 ﾆｺｯ
黒澤専務「ほんと！？ わーい！」 ﾆｺﾆｺ
────
── 渡辺「んんっ･･･ もう時間だね･･････」
エマ「ふあああっ･･････ もう13時かぁ･･･ 頑張らないとね･･････」
上原「････････････」
渡辺「ん？ 侑ちゃん目が充血してるよ？ 大丈夫？」
上原「はい、大丈夫です」
エマ「ん？ 侑ちゃん眠れなかったの？ 目が真っ赤だね」
上原「すぐ治ると思いますんで大丈夫です･･････」
エマ「じゃ、仕事の用意しようか」
上原「はい」
エマ「あ、さっき緩めた上着のボタン閉めなきゃ･･････」
エマ「あれ〜？ 上手く閉まらないなぁ･･････」
エマ「おかしいなぁ〜」 ｱﾀﾌﾀ
エマ「あ、やっとうまく閉められた！」
エマ「よし！ 侑ちゃん！ 午後も頑張ろうね！」 ﾆｺｯ
エマ「えいえいおーーー！」 ｸﾞｲｯ
ﾌﾟﾁｯ
ﾊﾟｯﾂﾝﾝﾝ
エマ「きゃあああ！ 上着のボタンが弾けたよぉ！」 ﾊﾞｯ
ﾌﾟﾙﾝｯ ﾌﾟﾙﾝｯ
上原「･･････ ごふっ」
上原「ぶーーーーーーーー」
ﾊﾞﾀﾝｯ
エマ「ゆ、侑ちゃん！ 大丈夫！？ 鼻血出てるよ？？」
上原「あわわわ･･････」 ｶﾞｸｯ
渡辺「侑ちゃん！？ どうしたの？？」
────
── エマ相手には渡辺大丈夫なのか
桜坂相手にはムラムラしてたのに 〜上原・実家〜
歩夢「お母さん？」
母「どうしたの？ 歩夢？」
歩夢「侑ちゃんの毎日のごはんもそうだし、お弁当もだけど･･･ 鰻とかニンニクとか牡蠣ばっかりでは飽きるんじゃない？ いくらなんでもかわいそうだよ」
母「あら、侑ちゃん喜んで食べてるわよ？」 ﾆｺﾆｺ
歩夢「でも、そろそろ飽きてると思うなぁ」
母「でもね、歩夢？ もうすぐ子供が産まれたら泣き声で夜中に起こされたり大変なのよ？」
母「特に侑ちゃんは体力をつかう職種だし、仕事から帰って来ても大変だし、それに･･････」
歩夢「それに？？」
母「歩夢の為でもあるのよ？」 ﾆｺﾆｺ
歩夢「ふーん、そうなんだね」
母「そういえば予定日も近いでしょ？ 多少前後することもあるからそろそろ心の準備しておいた方いいわね」
歩夢「うん･･･ ちょっとこわいな･･････」
母「大丈夫よ！」 ﾆｺﾆｺ
〜♬
歩夢「あ！ 侑ちゃんからLINEだ･･････」
歩夢「ん？ 体調良くないから早退させて貰って帰ってくるって！」
歩夢「侑ちゃん大丈夫かなぁ･･････」
母「あら大変！ もっと精が付く食事が必要よね！」
母「あと、ユンケルの高いのも買ってこないと！」
────
── 〜水曜日・さわやか興業事務所〜
上原「おはようございます！」 ﾆｺｯ
渡辺「あ！ 侑ちゃん出勤してきたね！」
エマ「大丈夫？ 無理してない？」
上原「はい、半日休ませて貰ったのでもう大丈夫です！」 ﾃｶﾃｶ
渡辺「侑ちゃん、妙に肌の色艶がいいねぇ？」
エマ「だね、昨日とは随分違うね」
上原「よーし！ 今日も頑張るぞ〜！」 ﾆｺﾆｺ
エマ「その調子だよ！ 侑ちゃん！」 ﾆｺﾆｺ
渡辺「どうしたんだろ？」
エマ「歩夢ちゃんに気持ちいいことでもしてもらったんじゃない？」 ﾆｺﾆｺ
渡辺「え！？」
渡辺「････････････」
渡辺（そ、そういえば･･････ 年下の侑ちゃんやエマさんもあ〜んなことしてるのに、私はいまだに･･････）
エマ「ん？ どうしたの？ 渡辺さん」
渡辺「ん？ なんでもないよ！」 ﾋﾞｸｯ
渡辺「よし！ 侑ちゃんみたいに張り切って行こうか〜！」 ﾆｺﾆｺ
エマ「そうだね！」 ﾆｺﾆｺ
────
──
ｳｲｰｰｰﾝ
ｶﾞｺﾞｯ ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ･･･
渡辺「･･････」 ｶﾞｺｯ ｸｲｯ
ｶﾞｯ ｶﾞｶﾞｶﾞｯ･･････
渡辺（はぁ･･･ 頭の中では菜々ちゃんとエッチなことしたいと思ってるけど･･････ いざ2人きりになると度胸が無くなるんだよなぁ･･････） ｼｭﾝ
渡辺（菜々ちゃんはどう思ってるんだろ･･････） ﾊｧｯ
・
・
・
エマ「おーい！ 渡辺さーん！ 何ボーッとしてるの〜？ 危ないよ！」
渡辺「あっ！ ごめんごめん！ ちょっと気が抜けちゃったね！」
エマ「疲れたら言ってね〜？ 代わるから〜」
渡辺「うん！ 大丈夫！」
渡辺（どうしようかなぁ･･････）
────
──
〜黒澤建設・事務所〜
中川「････････････」
中川（あ、そういえば、さわやか興業さんはエマさんが手伝いに昨日から来てるって言ってましたね）
中川（エマさん凄いな･･･ 現場の仕事も出来るなんて･･････）
中川「！？」
中川（そ、そういえば･･･ エマさんも果林さんとあんなことか･･････ されてるんですよね･･････）
中川（やはり、恋人同士になるとそういうのが当たり前なのでしょうか･･････）
中川（しずくさんもかすみさんと･･････ 先日おっしゃってましたし･･････）
────
── みんな割と初々しい恋愛してる中子供作ってるゆうぽむすげぇなの改めて思うわ エマかりはもう産まれてんじゃないの？
かすみんそれっぽいこと言ってたし 〜終業後〜
渡辺「あ！ 菜々ちゃんお待たせ！」
中川「いえ、大丈夫ですよ」 ﾆｺｯ
渡辺「ちょっと遅くなっちゃってさ」 ｱﾊﾊ
中川「では帰りましょうか」
渡辺「うん」
ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ･･･
渡辺「なんかもう一緒に帰るのが当たり前になっちゃったね」
中川「そうですね、密かに毎日の楽しみの一つなんですよ？」 ﾆｺｯ
渡辺「あはは･･･ そう言われると照れるかも」
中川「でも、この現場もいずれ終わりますし･･･ それ以外にももし私が支社の事務所に戻ることになれば一緒に出退勤したり、たまにお昼をご一緒したりすることも出来なくなりますよね･･････」
渡辺「確かにそうだよね･･････」
渡辺「でも、お互い離れる訳ではないし、ただ会う頻度が下がるくらいだからね」
中川「それもそうですね」 ﾆｺｯ
渡辺「･･････ 今日は帰ってから用事とかある？」
中川「特にはないですよ？」
渡辺「私のウチに来ない？ ･･････もし大変な時は私が行くし」
中川「それでしたら、先日はお越し頂きましたし、私が伺いますよ？」
渡辺「じゃあ待ってるよ！」
中川「私の場合、特に着替える必要もないのでこのまま一緒に行きましょうか？」
渡辺「ああ、そうだね。途中何か買ってく？」
中川「ですね、そうしましょうか」
ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ･･･
────
──
〜渡辺の部屋〜
ｶﾞﾁｬｯ
ﾊﾞﾀﾝｯ
中川「お邪魔します」
渡辺「ごめん！ さっき急に菜々ちゃん誘おうと思ったから片付いてないかも！」
中川「いえいえ、そんなことありませんよ」
・
・
・
渡辺「はぁ〜、今日も疲れたなぁ」
中川「お疲れ様です」 ﾆｺｯ
渡辺「ちょっと着替えるね」
中川「はい」
ﾊﾞｻｯ ｽﾙｯ･･･
渡辺「うわっ･･･ Tシャツが汗で変色してる！」
渡辺「洗濯機に突っ込もう！」 ﾎﾟｲｯ
中川「塩分取ってますか？」
渡辺「どうだろう、あまり気にしたことはないけど」
中川「お体は大事にしてくださいね」
渡辺「うん、ありがとう」
・
・
・
渡辺「さてと、スーパーで半額になってた弁当食べようか」
中川「はい、頂きましょう」
渡辺「ごめんね〜、こんな味気ない食事で」 ｱﾊﾊ
中川「いえいえ、こんなに安く買えたんですから良いばっかりです」 ﾆｺｯ
ｶﾞｻｺﾞｿｯ
渡辺「はい、菜々ちゃんの分」 ｽｯ
中川「ありがとうございます」
渡辺「あ！ レンジで温める？」
中川「そうですね」
渡辺「あそこにあるから自由に使って？」 中川「では曜さんのも温めますね」 ﾆｺｯ
渡辺「あ、ありがとう」
ﾌﾞｲｲｲｲｲｨｨ･･･
ﾁﾝｯ
中川「私の家のレンジとも違うのでなんとなくスイッチ押してみましたけど温まってますかね？」
ｶﾞﾊﾞｯ
渡辺「どれどれ？」 ﾊﾟｯ
渡辺「ああ、大丈夫大丈夫」
中川「それなら良かったです」
渡辺「はい、割り箸」 ｽｯ
中川「ありがとうございます」
────
──
渡辺「美味しかった？」
中川「はい！ 私のお弁当は良かったですよ？」
渡辺「私のは少しイマイチだったなぁ〜」
中川「あはは･･･ それは仕方ないですね」
渡辺「まぁ、半額だしね」
中川「そうですね、半額なら味が良くなくても悔しくないです」 中川「そういえば、買ったお車はいつ届くのですか？」
渡辺「ん〜、桜坂さんからまだ連絡貰ってないけどね」
渡辺「私はそんなに急いでないし」
中川「そうですか」
渡辺「でも楽しみだよね、私が1人で足代わりに使うものじゃないから」
中川「ふふふっ、私も楽しみにしてますね」 ﾆｺｯ
渡辺「あ、そういえば･･･ 桜坂さんに言われてた書類届けないといけないんだよなぁ」
中川「週末、また行きますか？」
渡辺「そうだね、菜々ちゃんも行く？」
中川「もちろん行きます･･････ しずくさんを変な目で見るような人を1人で行かせられませんからね」
渡辺「！？」
渡辺「い、いや！ そんなことないよ〜！」
中川「しずくさんが言ってましたよ？ 曜さんがしずくさんの胸元ばかり見てたって･･････」
渡辺「うぐっ･･････」
中川「･･････わ、私がいるのに･･･ 他の女性を見ないで欲しいです･･････」 ﾓｼﾞﾓｼﾞ
渡辺「う、うん･･･ 気をつける･･････」
中川「ど、どうしたら･･･ 私だけ見てくれますか？」
渡辺「えっ･･･ 私は菜々ちゃんしか見ないし･･････」
中川「しずくさんに欲情してたじゃないですか･･････」
渡辺「そ、それは不可抗力で･･････」
中川「じ、実はですね･･････」
渡辺「な、なに？」
中川「私と曜さんが･･･ セ･･･ セックスしてないから曜さんが他の女性に目が行くんだとアドバイスしてくれた方がいまして･･････ たしかにそうなのかと思うようになったんです･･････」
渡辺「えっ！ ええっ！？」 ﾋﾞｸｯ
中川「今日、曜さんに誘われた時に･･･ 覚悟しましたので･･････ い、いいですよ？」
渡辺「えっ！？」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ 中川「････････････」
渡辺「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺「あ、あはは･･･ どうしよう･･････ 心の準備が･･････」 ｱﾀﾌﾀ
中川「わ、私は･･････ 構いません･･････」
渡辺「き、着替えたけど･･････ お風呂入ってないから汗臭いと思うし･･････」 ｱﾊﾊ
中川「わ、私では･･････ 嫌ですか？」
渡辺「そ、そんなことないよ！」
渡辺「だ、だって･･････ 私、菜々ちゃん好きだし･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「わ、私も好きです･･････」
ｽﾙｯ
ﾌｧｻｯ
渡辺「！？」
渡辺「ちょっ！ ちょっと待って！ 何で脱ぐの？？」
中川「や、やはり･･･ 嫌ですか･･････？」
渡辺「いやいやいやいや！ そうじゃなくて･･････」
中川「っ･･･」 ﾊﾞｯ
中川「きょ･･･ 今日は･･･ 帰りますね･･････」
渡辺「菜々ちゃん？ ま、待って！」
ｶﾞﾁｬｯ
ﾊﾞﾀﾝｯ
渡辺「あっ･･････」
渡辺「････････････」
────
──
渡辺（はぁ･･･ さっきからLINEを何通も送ってるけど既読すら付かないよ･･････） ｶﾞｸｯ
渡辺（さっきは気が動転してどうしていいか分からなくなってしまったけど･･････）
渡辺（菜々ちゃんに恥かかさてしまったんだよな･･････）
渡辺（はぁっ･･･ 私って最低だ････････････）
渡辺（酒でも勝ってこようかな･･････）
────
── 〜木曜日〜
渡辺「がー･･･ がー･･････」 Zzz･･･
渡辺「！？」 ﾋﾞｸｯ
渡辺「んんっ･･････ 朝か･･････」 ｽﾞｷｯ
渡辺「うっ･･･ 頭痛ったぁ･･････」 ｽﾞｷｽﾞｷ
渡辺（飲み過ぎのは分かるけど･･････ いつ寝たのか覚えてないや･･････）
渡辺（水飲もう･･････） ﾌﾗﾌﾗ･･･
渡辺「んぐっ･･･ んぐっ･･･」 ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ･･･
渡辺「ぷはっ･･･」
渡辺（ん？）
渡辺「！？」
渡辺（あ！ 菜々ちゃんからLINE！！）
中川『支社に回ってから現場に行くので今朝はご一緒できません』
渡辺（はぁ･･････ 朝一緒に行くときに謝ろうと思ったのに･･････） ｶﾞｸｯ
渡辺（とりあえず仕事行く準備しようかな･･････）
────
── 〜さわやか興業・事務所〜
渡辺「おはよー」 ﾄﾞﾖｰﾝ
上原「おはようございます！」
エマ「渡辺さんおはよう〜」 ﾆｺｯ
渡辺「今日もがんばろうねー」 ﾄﾞﾖｰﾝ
･･･ﾌﾟｰﾝ
エマ「んん？ 渡辺さんお酒臭いよ！？」
上原「ホントだ！ どうしたんですか？」
渡辺「気にしないでー」
上原（つい先日は車買ってウッキウキだったのになぁ） ﾋｿﾋｿ･･･
エマ（菜々ちゃんと何かあったんじゃない？） ﾋｿﾋｿ･･･
エマ「渡辺さん？ 重機の運転とか私がやるから休んでた方いいんじゃない？」
渡辺「お、お願いするよ･･･ エマさん･･････」
エマ「かなり酷そうだねぇ･･･ 親方には言っておくから今日は休んだら？」
上原「その方がいいかもしれませんよ？ 渡辺さん」
渡辺「迷惑掛けたくないからそうする･･････」 ｶﾞﾀｯ
渡辺「悪いけど･･･ よろしくね･･････」 ﾌﾗﾌﾗ･･･
エマ「大丈夫かなぁ･･････」
────
── 〜黒澤建設・東京支社〜
中川（現場に一通り仕事の道具や書類は持って行ってるけど、やはり効率が悪いせいで進捗が悪過ぎますね･･････）
中川（社長には申し訳ないですが、他の方に代わって貰って、しばらくは支社で仕事しないと大変なことになりそうです･･････）
中川（それに･･････ 曜さんにも･･････）
中川（突然脱ごうとした挙句、勝手に飛び出してしまうなんて･･････）
中川（曜さんからたくさんのLINEが届いていましたが、今朝まで目を通しませんでしたし･･････）
中川（私･･････ もう嫌われたかな･･････）
中川「･･････」 Prrr･･･
黒澤社長「はい、黒澤ですが」
中川「社長、おはようございます」
黒澤社長「どうかされましたか？」
中川「実は、現場で仕事をしていても仕事が上手く進まないものですから、かなりの遅延が起きているんです･･････」
中川「現場に常駐は誰かに代わって頂いて、私はしばらく支社で仕事させて頂きたいのですが･･････」
黒澤社長「そうでしたか･･･ 優秀な中川さんでもそういう状況になられてしまうとは、私も考えが甘かったですわね」
黒澤社長「そういうことであれば、支社にてお仕事をしてください」
中川「ありがとうございます」
中川「では失礼します」
黒澤社長（それも本当だと思いますが･･･ さては曜さんですわね･･････）
黒澤社長（でも、ここはわたくしの出る幕では無さそうですわね･･････）
────
── 〜金曜日・さわやか興業事務所〜
渡辺「おはよう！ 昨日は本当にごめん！」
エマ「やっと元気になったみたいだね」 ﾆｺｯ
上原「渡辺さんもそういうことあるんですね〜」
渡辺「今日は昨日の分も張り切って仕事するから勘弁してね！」
エマ「いつも頑張ってるんだから気にしないで」 ﾆｺｯ
渡辺（そういえば、昨日も結局LINEも電話も繋がらなかった･･････）
渡辺（黒澤建設の事務所行ってみようかな･･････）
渡辺「ちょっとごめん！ 仕事の用意進めててくれる？」
上原「はい！ 分かりました〜」
ﾊﾞﾀﾝｯ
・
・
・
〜黒澤建設・事務所〜
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
渡辺「朝から失礼しまーす」
黒澤専務「あ！ 曜ちゃん！」
渡辺「ルビィちゃん！ あれ？ 菜々ちゃんは？」 ｷｮﾛｷｮﾛ
黒澤専務「中川さんなら昨日から支社勤務に代わったよ？」
渡辺「ええ！？」
渡辺「じゃ、じゃあ･･･ こ、ここにはもう来ないの？」
黒澤専務「うーん、多分」
渡辺（しまった･･･ 最悪のパターンだ･･････） ｶﾞｸｯ
渡辺（連絡は付かないし･･･ 現場でも会えない･･････）
渡辺（あとは家に行くしかないのかな･･････）
渡辺「ご、ごめんね･･･ ルビィちゃん･･･ 騒がせたね」
黒澤専務「うん、またね」
ﾊﾞﾀﾝｯ
ｶﾞｶﾞｯ ｶﾞｼｬﾝ･･････
ｳｲｰｰｰｰﾝ･･･
エマ「今朝やっと元気になったかと思ったらまた落ち込んでるし･･････」
上原「忙しい人だよね〜」 ｱﾊﾊ
上原「そういえばエマさん」
エマ「どうしたの？」
上原「ウチの、そろそろ産まれるかも」
エマ「ほんと！？」
上原「うん、予定日も間もなくなんだよね」
エマ「産まれたらお祝いしないとね〜」
上原「あはは、ありがとう〜」
上原「でもまだ実感湧かなくてさ･･････」
エマ「でもそんなものなんじゃない？」
上原「かもね〜」
────
──
〜終業時間〜
渡辺「じゃ今週もお疲れ様！」
渡辺「来週もよろしくね！」
エマ「うん！」
上原「はい！」
渡辺「昨日は迷惑掛けたけど、二度とこんなことないようにするから」
上原「気にしないでくださいよ〜」 ﾆｺｯ
エマ「そうだよ」 ﾆｺｯ
渡辺「あはは･･･ 悪いね」
渡辺「じゃ、お疲れさま！」
上原「お疲れ様でした！」
エマ「おつかれ〜」
────
── 〜渡辺の部屋〜
ﾊﾞﾀﾝｯ
渡辺「ただいま･･････」
渡辺（って言っても誰も居ないんだけどね･･････）
渡辺（どうしよう･･････ 菜々ちゃんの家まで行ってみるべきか･･････）
渡辺（よく考えてみると、電話もLINEも反応無いのに家に行っても開けてくれるわけがないだよね･･････）
渡辺「はぁ･･････」 ｶﾞｸｯ
・
・
・
〜♪〜♪〜♪
渡辺「！？」 ﾋﾞｸｯ
渡辺「電話！？ 菜々ちゃん！？」 ｶﾞﾊﾞｯ
渡辺「････････････」
渡辺（お、桜坂さんか･･････）
渡辺「はい、もしもし」
桜坂「こんばんは、渡辺さん」
桜坂「今よろしいですか？」
渡辺「うん、大丈夫」
桜坂「お願いしてた書類はご用意出来てます？」
渡辺「ああ、うん！ 大丈夫だよ？」
桜坂「それであれば頂戴したいのですが、ご来店頂けます？」
渡辺「ああ、じゃあ明日にでも届けるよ」
桜坂「お待ちしておりますね」
渡辺「････････････」
渡辺（そういえば、書類届け･･･ 菜々ちゃんと行こうって話してたんだよな･･････）
渡辺（1人で行くしかないか･･････）
渡辺（いや、もう一度かけてみよう･･････）
渡辺「･･････」 Prrr･･･
・
・
・
渡辺「････････････」
渡辺（ダメだ･･･ 留守電に繋がる･･････） ｶﾞｸｯ
────
── 〜菜々の部屋〜
〜♬〜♬〜♬
中川（また曜さんから･･････）
中川（本当は声を聞きたいのに･･･ 出ることができない･･････）
中川（出てしまったら、別れを告げられるような気がして･･････ 怖い･･････）
中川（はぁ･･････ どうしていいか分からなくなってしまいました･･････）
中川（本当であれば･･･ 週末は一緒に過ごせていたはずなのに･･････）
中川（私が余計なことをしたせいで･･････）
────
── 〜土曜日〜
渡辺「････････････」 Zzz･･････
渡辺「んーっ･･････」
渡辺（もう10時か･･････）
渡辺（色々考えごとしてたら朝方だったんだけど･･････ あれから眠れたのか･･････） ﾎﾞｰ
渡辺「････････････」
渡辺（1人で行くか･･････）
────
──
〜トヨタディーラー〜
ｳｲｰｰｰｰﾝ（自動ドア）
渡辺「こんにちは〜、桜坂さんいますか？」
「少々お待ち下さい」
桜坂「渡辺さん！ わざわざありがとうございました」 ﾆｺｯ
渡辺「桜坂さん、持ってきたけど確認してくれる？」
桜坂「はい！ では席にご案内しますので掛けてお待ちくださいね」 ﾆｺｯ
桜坂「･･･って、今日は菜々さんはご一緒じゃないのですか？」
渡辺「あ、ああ･･･ うん」
桜坂「まぁ、菜々さんもお忙しいでしょうからね」 ・
・
・
桜坂「確認させて頂きましたが、間違いないようです」
桜坂「ありがとうございます」 ﾍﾟｺｯ
渡辺「それなら良かったよ」
桜坂「あとは、納車まで楽しみにお待ち下さいね！」 ﾆｺｯ
桜坂「ナンバーが77番のハリアーですものね！ 素敵です！」
渡辺「あはは･･･ ありがとう･･････」
渡辺（77番のハリアーに菜々ちゃんは乗る事があるのかな･･････）
渡辺「････････････」
桜坂「ん？ どうからされましたか？」
渡辺「あ！ なんでもないよ！」 ﾋﾞｸｯ
渡辺「じゃ、用も済んだし私は行くね」 ﾆｺｯ
桜坂「菜々さんにもよろしくお伝えくださいね」 ﾆｺｯ
渡辺「あ、うん･･･ 分かったよ･･････」
渡辺「それじゃ！」
ｳｲｰｰｰｰﾝ（自動ドア）
渡辺「････････････」
渡辺（菜々ちゃん乗せる為に買う車だもんな･･････）
渡辺（菜々ちゃんが乗らないなら価値ないよなぁ･･････）
────
── 渡辺（これからどうしよう･･････）
渡辺（することないし、沼津帰って果南ちゃんと呑もうかなぁ･･････）
渡辺（あ、でもワゴンRはもう無いんだった･･････）
渡辺（まぁ、電車で帰ればいいか･･････）
渡辺（果南ちゃん、今日は仕事かな？）
渡辺「･･････」 Prrrr･･･
渡辺「････････････」
渡辺「出ないかぁ、トラックの運転中なんだろうなぁ･･････」 ﾊｧｯ
渡辺（あと、パァっと呑みに行ける人いないかなぁ･･････）
渡辺（侑ちゃん？？）
渡辺（奥さんの出産近いみたいだし無理だよなぁ）
渡辺（エマさん？？）
渡辺（エマさんもキレイな彼女いるし･･････）
〜♪〜♪〜♪
渡辺「！？」
渡辺（電話！？ だれだろ？）
渡辺（果南ちゃんか･･････ 菜々ちゃんかと期待しちゃったよ･･････）
渡辺「もしもーし」
果南「曜、電話した？」
渡辺「うん、したした！」
果南「何の用？ ダイヤから聞いたけど例の子が彼女になったんじゃないの？」
渡辺「あはは･･･ たまには地元で呑みたいと思ってさ･･････」
果南「はぁっ･･････ ダイヤが言ってた通りだね」
渡辺「ん？」
果南「────ダイヤ？ 代わって？」
黒澤社長「もしもし？ ヘタレの曜さん？」
渡辺「ダ、ダイヤさん！？」
渡辺「なんで？ 果南ちゃんといるの？」
黒澤社長「ちょっと会ったついでに世間話してただけです」
黒澤社長「中川さん、自分から支社に戻してくれるよう電話してきましたのよ？」
渡辺「え？？」
黒澤社長「まぁ、理由は現場だと仕事が上手く進まないということでしたけど、もう一つの理由はあなたでしょうね」
渡辺「え？ え？」 黒澤社長「あなたも中川さんも似たようなタイプだから何かあるとすぐお互いに塞ぎ込むんじゃないかと思ってましたけど正解でしたわね」
渡辺「そ、そうなんだ･･････」
黒澤社長「そんなあなた達が上手くやって行くにはさっさとおセックスなさいと中川さんには何度も言ったのですけれど、中川さんも奥手ですからまだしていないのは容易に想像がつきます」
黒澤社長「やはり最初から曜さんに言うべきでしたわね」
渡辺「んん？」
黒澤社長「この土日で･･････ いや、今日中におセックスなさい！」
黒澤社長「うちの優秀社員の中川さんを泣かせたり傷付けたり、挙句別れたりなんかしたら許しませんわよ！」
渡辺「せ、せ･･･ セックス？？ がなんで･･････」
黒澤社長「いいからさっさと行動なさい！」
渡辺「は、はい！」
黒澤社長「果南さん、お電話お返ししますわ」 ｽｯ
果南「せっかく彼女できたのに、まーたウジウジしてたんだねー」
黒澤社長「ちょうど良かったですわ」
果南「でも、曜にそんな度胸ある？」
黒澤社長「さぁ？ どうでしょうね」
黒澤社長「中川さんを泣かせるのだけは許さないですわ」
果南「社員想いだねぇ〜」 ｱﾊﾊ
────
── おセックスって単語を果南ちゃんが聞いてると思うと笑うわ >>676
ここでおセックス予言してたヤツはなんなんだ >>911
それのおセックスの語感が良すぎて使わせて貰ってる 渡辺（ええ〜、果南ちゃんと呑みたいだけだったのに何でこんなことになるの？？）
渡辺（た、確かに･･･ おセックスしてみたいけど･･････)
渡辺（私、したことないから正直怖いんだよな･･････）
渡辺（菜々ちゃんに電話も繋がらないのにどうしたらいいものか･･････）
渡辺（なんだかんだでダイヤさんには世話になってるし･･････ その言葉を信じてみてもいいのかなぁ･･････）
渡辺（はぁ･･････）
────
── 〜菜々の部屋〜
中川（本当は今頃曜さんとトヨタのお店に行って、その後一緒に何処かに行って過ごしたり出来てたんでしょうかね･･････）
中川（家にいても塞ぎ込むだけですし、少し出掛けましょう･･････）
中川（どこに行こうかな･･････）
────
──
ｽﾀ ｽﾀ ｽﾀ･･････
渡辺（とりあえず、菜々ちゃんの家の前まで来てしまった･･････） ﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸ･･･
渡辺（いるのかな･･････）
渡辺「････････････」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ･･･
渡辺「････････････」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ･･･
渡辺（い、いないか･･････） ｶﾞｸｯ
渡辺（休日だし、出かけるにきまってるよね）
渡辺（はぁ･･･ 私もとりあえずフラフラしてようかな･･････）
────
──
ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ･･････
中川（前は1人で出掛けるのも苦にならなかったけど、今はとても寂しい･･････）
中川（散々通話やLINEを無視しておきながら虫が良すぎるけど、曜さんに会いたい･･････）
かすみ「あれぇ？ 菜々せんぱいですかぁ？」
中川「！？」
中川（この声は･･････）
中川「かすみさん！？」
かすみ「かすみんの移動パン屋さんがあるのに素通りとは寂し過ぎませんかねぇ〜」
中川「す、すみません！ 考え事していたもので！」
かすみ「ま、いいですけど」
かすみ「で、ちょうどお昼時ですし、かすみんのコッペパンを昼食にしたらいかがですかねぇ？？」
中川「は、はい！ では売って頂きましょうか」
かすみ「どれにしますぅ？」
中川「うーん･･････ 悩みますね」
かすみ「じゃあかすみんのオススメで選んじゃいますね〜？」
中川「はい、それで結構ですよ」 ﾆｺｯ
ｶﾞｻｺﾞｿ
かすみ「はいっ！ どうぞ！」 ﾆｺｯ
中川「ありがとうございます」
中川「おいくらですか？」
かすみ「かすみんは同好会メンバーが初来店の時はお代頂いてませーん！」
かすみ「その代わり定期的に買いに来てくださーい！」
中川「ふふふっ！ さすがかすみさんですね！ 商売がお上手です」
かすみ「当然です！」 ﾌﾌﾝｯ かすみ「そういえば、しず子から聞きましたけどぉ、菜々せんぱい恋人が出来たんですか？」
中川「！？」
中川「は、はい！」
かすみ「なんだかその人とラブラブでしず子の店に来て、菜々せんぱいが助手席に乗る為の車買ったとか聞きましたよぉ〜？」 ﾆﾁｬｱ
中川「あはは･･･ そ、そういう目的ではないですけどね･･････」
かすみ「それでぇ〜、しず子が言うには年上の元有名スクールアイドルなんですよねぇ？」
中川「は、はい･･･ それは本当ですね･･･」
かすみ「で、菜々せんぱいがいるのにしず子のことジロジロ見てたって話じゃないですかぁ〜」 ﾆﾔﾆﾔ
中川「あはは･･･ しずくさんにはご迷惑お掛けしたみたいですね･･････」
かすみ「菜々せんぱいが満足が行くくらいにせっくすさせてあげてないからじゃないか〜って言ってましたよぉ？」 ﾆﾁｬｱ
中川「そ、そんな！ ま、まだしてませんし･･････」
かすみ「またまたぁ〜、かまととぶっちゃって〜」 ﾆﾔﾆﾔ
中川「そ、そんなつもりありませんから！」
かすみ「からかってすみませんね〜」 ﾆｺｯ
かすみ「まぁ、せっかくコッペパンをあげましたので、一つ食べてみてくださいよぉ」
中川「あ、はい！ 頂いてみましょうか」
ｶﾞｻｺﾞｿ
中川「どれがいいでしょう･･････」
かすみ「あ！ 今手にしたそれがオススメです！」
中川「ん？ コレですか？」
かすみ「それそれ！」
中川「では頂いてみますね」
ﾋﾞﾘｯ
中川「んむっ･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞ･･･
中川「あ、美味しいです」
かすみ「自信作ですから〜」 ﾆｺﾆｺ
かすみ「あ〜、あと〜･･･ そのコッペパンには催淫成分が含まれていまして･･･、恋人とのせっくすが捗っちゃいまーす！(大嘘)」
中川「ええっ！？ そ、そんな食べ物あるんですか！？」 ﾋﾞｸｯ
かすみ「ありまーす♪(大嘘)」 ﾆｺﾆｺ
中川「ぅぅぅぅ･･････」
かすみ「どうしました？」
中川「ご、ごちそうさまでした･･････」
中川「また買いに来ますね」
ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ･･･
中川「────ああっ･･･ ど、どうしましょう･･････」
かすみ「え？ 嘘なのに信じちゃったんですか？」 ────
──
渡辺（はぁ、お腹空いたかも･･････ 何食べよう･･････）
渡辺「！？」
渡辺（パンの移動販売？？）
渡辺（お手軽だし、パンでもいいか･･････）
かすみ「いらっしゃいませ〜」
渡辺「どれがオススメですか？」
かすみ「そうですね〜、今日でしたらコレですね」 ｽｯ
渡辺「じゃあそれで」
かすみ「おひとつでいいですかぁ？」
渡辺「あまり食欲ないんで大丈夫です」
かすみ「ありがとうございます♪」
かすみ「食欲がないなら〜、なおのことそのパンはオススメですよぉ？」
渡辺「へぇ〜？」
かすみ「とりあえず一口どうぞ」
渡辺「うん、食べてみるね」
ﾋﾞﾘｯ
渡辺「あーんっ！」 ﾊﾟｸｯ ﾓｸﾞﾓｸﾞ
渡辺「あ、うん！ 美味しいね」 ﾓｸﾞﾓｸﾞ
かすみ「そのパンは元気がない人もギンギンに元気になっちゃいます！(大嘘)」 ﾄﾞﾔｧ
かすみ（そういう成分入ってるんで、あっちもギンギンで止まらなくなりますよぉ？(大嘘)） ﾋｿﾋｿ･･･
渡辺「ええ！？」 ﾋﾞｸｯ
渡辺「ど、どうしよう･･････」 ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ･･･
かすみ「嘘ですけどねぇ〜･･････ って行っちゃった･･････」
かすみ「菜々せんぱいに引き続き2人目ですね、騙された人･･････」
────
── かすみ、セックスのこと「せっくす」ってひらがなで言ってるのかすみらしいな 〜上原・実家〜
歩夢「ううっ･･･」
母「歩夢？ あら、もしかして･･････」
母「侑ちゃん？ いる？」
上原「はーい！」
母「もしかすると陣痛が始まったかもしれないわ」
上原「え！？」
母「入院の用意した方がいいかもしれないわね」
上原「わかりました！」
母「私は病院に電話しておくから」
上原「すみません！」
歩夢「ううっ･･･」
上原「歩夢？ 大丈夫？？」
歩夢「う、うん･･････」
歩夢「まだ間隔は長いみたいだから･･････」
上原「頑張ろうね」 ﾆｺｯ
────
── 渡辺（はぁ、あのパン屋さんで変なの食べちゃったなぁ･･････）
渡辺（どうしよう、一回帰ろうかな･･････）
エマ「あれ？ 渡辺さん？」
渡辺「ん？ エマさん！？」
エマ「休みの日にこんなところで会うなんて奇遇だね」 ﾆｺｯ
渡辺「ほんとだね！ びっくりだよ」
エマ「1人で何してるの？」
渡辺「うーん･･･ 散歩かなぁ」
エマ「そっかぁ〜、健康的だね！」 ﾆｺｯ
渡辺「エマさんは？ ･･･その格好だと運動？？」
エマ「ウォーキングしてるんだ」
エマ「ほら、古い作業着来たらキツくて苦しかったから痩せた方がいいのかと思って！」
渡辺「あはは･･･ でもエマさんの場合は･･････」 ﾁﾗｯ
渡辺「！？」 ﾄﾞｷｯ
ﾌﾟﾙﾝｯ
エマ「どうしたの？」
渡辺（エ、エマさんはそういう目で見てないから欲情することってないんだけど･･････ 今ドキッとしてムラッとした･･････）
渡辺（やばい･･･ あのパンは本物なんだ･･････） ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺（こんな状態で菜々ちゃんに会ってしまったら･･････）
渡辺（多分欲望のままセックスしようとしてしまうだろうけど、それでいいのかな･･････）
エマ「渡辺さん？」
渡辺「ああ！ なんでもない！」
エマ「じゃ、また月曜日ね〜！」 ﾆｺｯ
ﾌﾟﾘｯ ﾌﾟﾘｯ･･･
渡辺「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
────
── ○○ですよ？ って言い回しめっちゃ嫌い
なんで多用し始めたんだ デイズに伊良コーラ持ってるちーちゃんイラストあるみたいだけど、果たして新しいキャラ掘り下げあるのだろうか 何でもかんでもはてな付ければいいと思ってそう
必要ないところにつけるとくどいだけなのに
「うち来る？」
「行ってもいいですよ？」
「うち来る？」
「行ってもいいですよ」
前者でなくてはならない特別伝えたいニュアンスがあんのか考えてみろよ 関係ないところで対立煽り持ち出して荒れさせる戦法かな さっき見つけて一気に読んでしまった
超面白い
すき はてなマーク付いてないものとして読めばいいだけの話
わざわざ文句書いて同意まで要求するのは害虫みたいなクレーマーとか自己肯定感の低い奴がやることだな 同意なんて求めてないのにどこからそんなもん読み取ったんでしょうね
不思議 中川（はぁ･･･ かすみさんから頂いたコッペパンに変なものが含まれていたから･･････ 妙に心拍が高い･･････） ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川（ベンチがあるので腰掛けましょう･･････）
ﾄﾞｻｯ･･･
中川（効果はいずれ切れるのでしょうけど･･････）
中川（いつになったら･･････） ﾊｧﾊｧ･･･
中川（少し頭も痛くなった来たような･･････）
中川（気晴らしで出て来たはずなのに、少しマズいです･･････）
中川（帰宅して横になった方が･･････）
渡辺「あ･･････ 菜々ちゃん･･････」
中川「？？」
中川「よ、曜さん･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･
渡辺「良かった･･･ やっと会えた･･････」 ﾎｯ
渡辺「どうしたの？ 具合悪そうだけど･･････」
中川「････････････」
渡辺「は、話してくれないんだね･･････ やっぱ私のこと嫌いになったのかな･･････」 ｳﾙｯ
中川「ち、違います･･････」
渡辺「？」
中川「先程から少し具合が良くなくて･･････」
渡辺「え？ 大丈夫？」
中川「それで帰宅しようと思ったのですが･･･ 思いのほかつらくて･･････」
渡辺「一緒についていくから帰ろ？ 顔色も良くなさそうだし･･････」
中川「お、お願いしてよろしいですか？」
渡辺「うん、捕まって？ 立てる？」
中川「ありがとうございます･･････」 ﾌﾗﾌﾗ
渡辺「歩ける？」
中川「え、ええ･･････」 ﾌﾗﾌﾗ･･･
渡辺「まずいな･･･ タクシー捕まえようか･･････」
────
── 朝のわたななは体にいい
スレ終盤だしもう書き込み自重するけど楽しみにしてます 〜菜々の部屋〜
渡辺「着いたよ？」
中川「すみません･･･ タクシーまでご用意頂いてしまって･･････」
渡辺「何言ってんの！ 当然だよ」
渡辺「カギは？」
中川「バ、バッグの中に･･････」 ﾌﾗﾌﾗ
渡辺「ごめん、バッグの中から出すね？」
中川「す、すみません･･･」
渡辺「･･････ あった」
ｶﾁｬﾘｯ
ｶﾞﾁｬ･･･
渡辺「開いたよ？ 入ろ？」
中川「あ、ありがとうございます･･････」 ﾌﾗﾌﾗ･･･
・
・
・
渡辺「さ、ベッドに横になろうか」
中川「ありがとうございます･･････」
ﾄﾞｻｯ
中川「はぁ･･･ はぁ･･････」
渡辺「何か飲んだ方いいよね･･･ 買ってくるよ！」
ﾊﾞﾀﾝｯ
中川「はぁ･･･ はぁ･･･」
中川（曜さんにここまで連れてきて頂く間ずっと介助して頂いて･･････ でも･･･ その間ずっと触れられてから高まった心拍が治まりません･･････） ﾊｧﾊｧ･･･
中川（かすみさんのパンの効果が強すぎます･･････）
中川「でも･･････ 曜さんが優しくしてくれて･･････ 嫌われたわけじゃ無さそうだから良かった･･････」
ｶﾞﾁｬ
渡辺「お待たせ！ 近いの自販機から水買ってきたよ？」
渡辺「飲める？」
中川「は、はい･･･ ありがとうございます･･････」
渡辺「一旦起こすよ？」 ｸﾞｸﾞｯ
中川「起きられます･･･ すみません･･････」
渡辺「はい、キャップも開けてあるから･･････」
中川「んっ･･････」 ｺﾞｸﾘｯ
中川「ありがとうございます･･････」
渡辺「ほら･･････ また横になって休もう？」
中川「はい･･･」 渡辺「少し眠った方良さそうだね」
中川「そうします･･････」
中川「････････････」
渡辺（ふぅ･･･ まずは会えて良かったけど･･････ 菜々ちゃんがこんな体調ならセックスなんて出来ないよ･･････）
渡辺（でも･･･ 菜々ちゃんをここまで連れてくる途中、菜々ちゃんに触れていたわけだけど･･･）
渡辺（凄くドキドキしてしまった･･････）
渡辺（あのパン･･･ かなりヤバい成分でも入ってるんじゃ･･････） ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･
渡辺「わ、私も休みたい･･････ このテーブルに突っ伏してもいいかな･･････」 ｻﾞｯ･･･
────
──
〜数時間後〜
渡辺「！？」
渡辺（あっ！ あのまま眠ってたんだ･･････） ｷｮﾛｷｮﾛ
渡辺（よ、よだれ！ テーブルにべったり垂らしちゃった！ 拭かないと！ ティ･･･ ティッシュ借りよっと！）
ﾌｷﾌｷ･･････
渡辺（これでよしっ･･････）
中川「･･････」 Zzz･･････
渡辺（良かった･･･ 菜々ちゃんはしっかりと眠ってるみたいだ･･････） ﾎｯ
渡辺「！？」
中川「んっ･･･ んんっ･･････」 ﾋﾟｸｯ
渡辺「菜々ちゃん？」
中川「･･････」
中川「よ、曜さん･･････ お、おはようございます」
渡辺「って言っても、もう暗くなってるよ？」 ﾆｺｯ
中川「ほ、本当ですね･･････」 渡辺「どう？ 具合は悪くない？」
中川「しっかり眠れたようですのでおそらく･･････」
渡辺「熱は無い？ ちょっとおでこ触るよ？」 ﾋﾟﾀｯ
中川「はっ･･････」 ﾄﾞｷｯ
渡辺「あっ！」 ﾄﾞｷｯ
中川（え！？ まだ効果が切れてない！？ 曜さんに触れられて･･･ またおかしくなりそう･･････） ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺（どうしよう･･･ また触っただけで変な気持ちになってきた･･････ まだ効果が続いてる！？）
渡辺「ね、熱は無さそうだね･･････ ははは･･･」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「あ、ありがとうございます･･････」
渡辺「まだしばらく横になってなよ」 ﾆｺｯ
中川「お言葉に甘えますね･･････」
渡辺「あ、あの後さ･･････ 菜々ちゃんが現場事務所からいなくなったし･･･ 電話もLINEも反応ないから･･････」
中川「そ、それは･･････」
渡辺「あの日･･･ 菜々ちゃんが覚悟決めたって言ってくれたのに･･････ 私が情けなくてゴメン」
中川「････････････」
渡辺「わ、私･･･ そういう経験ないからさ･･････ 怖くなってさ･･････」
中川「え？」
中川「わ、私こそ･･････ 突然脱ごうとしてすみませんでした･･････ 焦り過ぎでしたよね･･････」
渡辺「いや･･･ 悪いのは私だから許して欲しいな」
中川「私も悪いです･･････」
────
── 〜総合病院・産婦人科〜
歩夢「ああっ･･･ ううっ」
上原「歩夢？ 大丈夫？ 頑張って？」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
医師「様子はどう？」
医師「おそらくだけど、明日の朝までには出産できると思うわ」
医師「あなたも可能ならついていてあげなさいね？」
上原「はい！ 先生お願いします！」
医師「それと入院手続きだけれど、説明してもいいかしら？」
上原「は、はい」
────
── 〜菜々の部屋〜
渡辺「････････････」
中川「････････････」
渡辺「わ、私･･･ 嫌われたんじゃないんだ･･････」
中川「私こそ･･････」
中川「それと･･････ 体調不良も風邪とか病気ではなくて･･･ 後輩が営んでいるパン屋さんのパンを食べたせいでして･･････ タクシーまで呼んで頂いてすみません･･････」
渡辺「え？ パン屋？」
中川「はい、少し珍しい食材でも使っていたのでしょうか･･････ そのせいなんです」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「だから、家まで介助して頂いたのも･･･ 本当に体調不良なのかよくわかりません･･････」
渡辺「わ、私も今日は偶然見つけた移動パン屋さんのパン食べたんだ･･･ 奇遇だね･･････」
中川「そ、そうでしたか･･････」
中川「も、もしかして･･････ 少し変な気持ちになる効果があるパンですか？」
渡辺「！？」
渡辺「あ、うん･･･ パン屋さんがそんな事言ってたかも･･････」
中川「よ、曜さんもお食べになっていたとは･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺「私も･･･ そのせいなのかずっとドキドキしててさ･･･ あはは･･･ 今もなんだけどね･･････」
中川「わ、私も･･･ まだおかしくて･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺「実はさ･･･ ダイヤさんと今日電話でたまたま話して･･････ 私達が上手く付き合って行きたいなら今日中にセックスしろって言われたんだ･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
中川「！？」
中川「そ、そうですか･･･ わ、私も社長には度々同じことを言われていまして･･････ 先日焦ったのもそのせいもあったんです･･････」
渡辺「そうなんだ･･････」
渡辺「でも･･･ 私･･････ ダイヤさんにヘタレだってよく言われるんだけど全くその通りで･･･ 菜々ちゃんを抱く度胸が無くて･･････」
渡辺「パンの効果のせいで少し気持ちに勢いはあるんだけど･･････ こういうの頼ってするのもどうかなって･･････ だから今日は出来ないかな」 中川「････････････」
中川「私もまともに歩けなくなるくらい効いていたせいで今も実はおかしいんです･･････ たしかに効果に頼りたくはないのですが･･･ 今なら出来る気がします･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
渡辺「････････････」
中川「････････････」
渡辺「このままだといつまで経っても出来なそうな気もするんだよね･･････ いいのかな･･････」
中川「これをきっかけにこれからも出来るようになれば問題ないような気もします･･････」
渡辺「････････････」
渡辺「じゃ、じゃあ･･････」
中川「で、電気消して下さいね･･････ 裸見られるの恥ずかしい･･････」
渡辺「う、うん･･････」
ﾊﾟﾁｯ
中川「私の隣に来て･･････？」
渡辺「分かったよ」
ﾓｿﾞﾓｿﾞｯ
渡辺「キスしていい？」
中川「はい･･････」
────
── かすみ（ふー･･･ 今日の営業はおしまいですね〜）
かすみ（あ･･･、一応菜々せんぱいにLINEしておこうかな･･････）
かすみ（あの嘘信じてたみたいだし･･････）
かすみ（「かすみさんのパンのせいで体調がぁ！」とか言いながら倒れてそうな気がします･･････）
かすみ（えーっと･･･ 『催淫成分が入っているなんて嘘でーす！ てへっ』）
かすみ（よし、これでバッチリですね）
かすみ（片付けて帰ろ〜っと！） ﾆｺﾆｺ
────
── 〜総合病院・産婦人科〜
上原「････････････」 ｿﾜｿﾜｿﾜｿﾜ･･･
上原（もう夜中の3時か･･････）
上原（こんな時間から出産だなんて歩夢は体力大丈夫かな･･････） ｿﾜｿﾜｿﾜｿﾜ･･･
母「あ、侑ちゃん！ 歩夢は？」
上原「さっき分娩室に入りました」
上原「厳しい先生なもので、素人がいると邪魔だからって立ち会いはさせて貰えなかったんですけど･･････ あはは」
母「そうなのね。 時間掛かるかと思って家のことある程度済ませてきたわ」
上原「そうですか」
母「朝方まで掛かるかもしれないわね･･･」
上原「はい･･････」
────
──
母「････････････」
上原「････････････」
上原（あれから結構経つけど、まだかなぁ･･････）
上原「！？」
上原（･･････あれ？）
母「侑ちゃん、いま産声が聞こえたような気がしない？」
上原「お、お母さんもですか？？」
────
──
ｵｷﾞｬｱ ｵｷﾞｬｱ･･･
上原「！？」
母「分娩室からの声よね」
上原「はああああっ･･･ 良かったぁ･･････」 ﾎｯ
母「対面の用意が出来ると呼んで貰えるからもう少し待ちましょう」 ﾆｺｯ
上原「はい！」
上原「･･･あ、私トイレ･･････ ずっと我慢してたんだった･･････」
────
──
医師「ご家族の方？ 無事に産まれたわよ？ どうぞ？」
母「ありがとうございます！」
母「あれ？ 侑ちゃんまだトイレかしら？」
上原「────すみませーん！」
母「ああ、来たわね」
────
──
上原「歩夢？ 頑張ったね！」 ﾆｺﾆｺ
歩夢「うん！ 頑張ったよ･･････ あはは」 ﾆｺｯ
上原「うわぁ･･･ かわいいなぁ･･････」
母「歩夢の赤ちゃんの頃に似てる女の子ね」
上原「歩夢似なら可愛い子に育つだろうなぁ〜」 ﾆｺﾆｺ
医師「そろそろ次の準備もあるし、ご家族の方々は時間も時間だから改めて病院に来て頂けるかしら？」
上原「わかりました！」
上原「歩夢？ またあとでね」
歩夢「うん、侑ちゃんありがとう」
母「では、失礼しますね」 ﾍﾟｺｯ
────
── 〜菜々の部屋〜
渡辺「すぅ･･･ すぅ･･･」 Zzz･･････
中川「･･････」 Zzz･･･
渡辺「んっ」 ﾊﾟﾁｯ
渡辺「あ、朝か･･････」 ﾑﾆｬﾑﾆｬ･･･
渡辺「････････････」 ﾎﾞｰｯ
渡辺「！？」 ﾋﾞｸｯ
渡辺（は、裸！？） ｷｮﾛｷｮﾛ･･･
渡辺「そ、そっか･･････ 昨日あのあと･･････」
渡辺（菜々ちゃん、まだ眠ってる･･････）
渡辺（起こさないようにしないと･･････）
中川「んんっ･･････」 ﾊﾟﾁｯ
中川「す、すみません･･･ もう朝ですね･･････」 ｶﾞﾊﾞｯ
渡辺「菜々ちゃん、まだ寝てていいよ。休みだし」
中川「よ、曜さん･･････」 ﾑﾆｬﾑﾆｬ
中川「･･････ はっ！」 ﾊﾞｯ
中川「な、なんで私裸に！？」 ﾜﾅﾜﾅ
渡辺「あはは･･･ ほら、昨日･･････」
中川「あ！ ･･････ は、恥ずかしいです･･････」 ｼｭﾝ
ｶﾞﾊﾞｯ
ﾓｿﾞﾓｿﾞｯ
渡辺「私も一緒に寝るね･･････」
ﾓｿﾞﾓｿﾞｯ
中川「しばらくこうしていて下さい･･････」 ｷﾞｭｯ
渡辺「うん･･････」
────
── 〜総合病院・出入口〜
上原「うーん！ 無事でよかった〜！」
母「徹夜になってしまったから一度帰って休んだらまた来ましょう」
上原「はい」
上原「！？」
上原「うわぁ！ 雲一つ無い青空だ！」
母「清々しい朝ね」 ﾆｺｯ
上原「はい！」 ﾆｺｯ
〜おしまい〜 〜エピローグ〜
千砂都「はむっ･･･ はむっ･･･」 ﾓｸﾞﾓｸﾞ
千砂都（教習所の宿泊施設の朝食美味すぎっす･･････ ここで暮らしたいっす） ﾓｸﾞﾓｸﾞ
「はぁ･･････ 千砂都ちゃんは順調でいいわね･･････」
「私は仮免にすら辿り着ける自信ないわ･･････」 ｸﾞｯﾀﾘ
千砂都「大丈夫ですよ！ お姉さん！」 ﾓｸﾞﾓｸﾞ
「励ましてくれてありがとう･･････」
千砂都（？？）
千砂都（あれ？ 私が主人公なのに完結してる予感がするっす･･････） ﾓｸﾞﾓｸﾞ
千砂都（ま、いいか･･････） ﾓｸﾞﾓｸﾞ
3話以降でちーちゃんネタが見つかれば書くかもしれないっす 圧迫するのも悪いかなと思ってたら完結とな
毎日めちゃ楽しめました乙 〜次回予告（未定）っす〜
「曜っ！？ 運行前の安全確認を何故行わないのですか！ それに侑！ なんですか！ その格好！」 ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ
渡辺「ひいっ！」 ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ
・
・
・
「あ、もしもしちーちゃん？ ひさしぶりぃ･･･」
「あー、わたし？ 仕事なんかしてないしぃ･･････」
「家の手伝いはたまにするけど〜」
ホントはちょいネタのはずだったんだけど長々とありがとうございました
スレ埋まるので一旦区切りますm(_ _)m 乙
溶接のおセックスシーンがないじゃん！
続きずっと待ってます！ 乙
やっべぇ、半端ねぇ〜
（キャラを）ビタビタはめてましたね 黒澤専務の週5000円のお小遣いの使い道が気になる 乙
ゆうぽむは何の波乱もなかったな
でも、子供生まれてからの方がパートナーには構えないし色々起こりそう
週5kは役員クラスなら諸経費で消えるからなんもできん いうてルビィちゃんが役員の仕事してるとはまったく思えないけどな 毎日の楽しみだった
また新ネタ入ったら書いてくれ！ @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ いいSSだったよ、次も楽しみにしてるね 次回予告があるってことは期待してしまうが！？！？
めっちゃ面白くて好きでした。大変乙！ かのんは家事手伝いという名のニートしてそう感が強すぎる ゆうぽむハッピーエンドで良かった…3話以降出たら次スレもヨロシク！ このスレッドは１０００を超えました。
新しいスレッドを立ててください。
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