【SS】果林「ねえ彼方、もしかして私…後輩から怖がられてない?」
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同刻、朝香果林
果林「……」スタスタ
果林「……」ピタッ
果林「……」キョロキョロ
果林「……道…一本間違えたかしら……」
果林「………」
果林「……スマホのマップ…役に立たないわね……」
果林「……」
果林「……このままじゃ時間に……」チラッ
10時20分
果林「…」
果林「……!!」
果林「え…もう間に合ってないじゃない……」 ピコンッ
果林「ん…歩夢からライン…」
歩夢<果林さん
歩夢<今日って中止ですか?
果林「…」
果林「……」
果林「…」スッスッ
果林<ごめんなさい、道に迷っちゃって…
ピコンッ
歩夢<じゃあ迎えに行きます!
歩夢<今どこにいますか☺
果林「どこ…」
果林「……どこかしら…」
歩夢がメッセージの送信を取り消しました
歩夢<近くに何の建物ありますか☺
果林「……無茶苦茶気を使われてるわね……」 果林「…」チラッ
果林「…」
果林「……」スッスッ
果林<茶色のビル
果林「…」
ピコンッ
歩夢<だいたいわかりました!今行きますね!
果林「……なんでわかるのよ」 5分後…
歩夢「果林さーん!」タッタッ
果林「あ、歩夢」
歩夢「はあ…はあ……」
歩夢「…ごめんなさい…遅くなりました…」ハアハア
果林「なんで歩夢が謝るのよ…」
果林「……私が迷っちゃったから…」
果林「ごめんなさい……」
歩夢「…いいですよ、そんなの」
歩夢「誰でも道ぐらい迷います……」
果林「…」シュン
歩夢「…」
歩夢「……まあ…行きますか」
果林「…そうね」
果林「……案内…お願いしてもいいかしら…」
歩夢「…はいっ」 移動中
歩夢「……」
果林「……」
歩夢「……」
果林「……」
歩夢(……さっきは慌ててたから気づかなかったけど…)
歩夢(…果林さん、すごいラフな格好…)
歩夢(……)
歩夢(…え…私逆に浮いてない…?)
果林「…」チラッ
果林「…」
果林「歩夢…私服も素敵ね」
歩夢「えっ!?あ、ほんとですか…!」
歩夢「なんか…えへへ…」
歩夢「こう…浮いてないですか?私」
果林「そんなことないわよ」
果林「似合ってるわ」
歩夢「…えへへ」 歩夢(ん…そこまで気まずいわけでもなさ…)
果林「……」
歩夢「……」
果林「……」
歩夢(そうなこともないや……)
果林(……まずは服装を褒める)
果林(私だって、ちゃんと勉強してきたんだから…)
歩夢「……」
果林「……」
果林(後は…)
果林「…」 果林「…歩夢って…何が好きなの?」
歩夢「へ?何が…って何がです?」
果林「え、あ!食べ物!食べ物で!」
歩夢「え!?食べ物で…?」
果林「そう、食べ物……」
歩夢「…食べ物……」
歩夢「……」
果林「………」
歩夢「……卵焼き…?ですかね」
果林「…そうなのね」
歩夢「……」
果林「……」
歩夢(…え?終わり?)
果林(あれ、会話終わっちゃったわ…)
歩夢(なんで好きな食べ物なんか…)
果林(え…なんとか会話を広げないと……) 果林「……その…」
果林「どういう卵焼きが好きなの?」
歩夢「え!?どういう卵焼き…?」
果林「あ…その……」
果林「…味とか……」
歩夢「味…味……」
歩夢「……」
歩夢「…あんまり甘くない方が好き…ですかね」
果林「…そうなのね」
歩夢「はい」
果林「…」
歩夢「…」
歩夢「……あ、でも」
歩夢「侑ちゃんは…甘いのが好き、です」
果林「侑は…そうなのね…」
歩夢「…はい」
歩夢「…」
果林「…」 歩夢(……え、果林さん会話も下手?)
果林(あれ…おかしいわね…)
果林(……エマや彼方…かすみちゃんや愛と普段何話してるかしら…)
歩夢「…」
果林「…」
歩夢「…」
果林「…」
歩夢(…すごい黙り込んじゃった……)
歩夢「…あ」
歩夢「果林さん、次降りる駅です」
果林「…あっ、ほんと」
果林「…危ないわ、また迷うところだった」
歩夢「あはは…」
歩夢「…」
果林「…」
歩夢(え、今の自虐ネタかな……?)
果林(…あれ…ツッコミがない……)
歩夢(……先輩の自虐ネタはきついって……) なんやかんやで
果林「…着いたわ」
歩夢「…着きましたね」
果林「とりあえずチケットを……」スタスタ
歩夢「はい」スタスタ
──
果林「一般2枚で」
ハーイ‼︎1200エンニナリマース!!
歩夢「えっと…」ゴソゴソ
果林「あ、私が払うわよ」
歩夢「え、そんないいですよ」
果林「いいのよ、私が誘ったんだし」
歩夢「え…でも……」
果林「ここは私に…」
アノー…
歩夢「あっ…」
歩夢「…じゃあ…お願いします」
果林「…ええ」 入園
歩夢「……何見ます?」
果林「歩夢の好きなものでいいわよ」
果林「…歩夢が動物園って言ったんだし」
歩夢(あ、そうだった)
歩夢「…じゃあ……」チラッ
果林「…?」
歩夢「…パンダ、見ましょう!」 パンダ
🐼🐼🐼
歩夢「わあー!」
歩夢「可愛い!」
歩夢「可愛いですね!果林さん!」
果林「………」
歩夢「……果林さん?」
果林「………」
歩夢(……すっごい見てる…)
果林「………」ニコニコ
歩夢(…すっごいにこにこしてる…)
果林「……」
歩夢「……」
果林「……カワイイ」
歩夢「…!」
歩夢(ぼそっと…可愛いって言った……)
果林「……」ニコニコ
歩夢「………」 30分後
果林「……」
歩夢(……ずっと見てる…)
果林「……」
歩夢「……」
歩夢(………飽きないのかな)
果林「……」
歩夢「……」
果林「……歩夢」
歩夢「…」
果林「…はい」
果林「……」
果林「………可愛いわね、パンダ」
歩夢「…」
歩夢「……ふっ」
歩夢「んふふっ…あはははっ!」
果林「……え、何よ」
歩夢「いや…すみません…んふふ…」
歩夢「なんだか…ちょっと…ギャップが……ふふっ」
果林「……」 うさぎ
🐇🐇🐇🐇
歩夢「わー!!!」
歩夢「可愛い!!可愛い!!」
歩夢「果林さんっ!可愛いですよ!果林さん!」グイグイ
果林「ちょ…歩夢…」
歩夢「可愛い!!!」ピョンピョン
果林(せつ菜みたいね……)
歩夢「可愛い!」🐰
歩夢「可愛い!!」🐧
歩夢「かわいい!!」🦊
歩夢「かわいいー!!!」🐨 果林「……落ち着いた…?」
歩夢「はい…///」
歩夢(来るの久々で…楽しくなっちゃった…)
歩夢「…ごめんなさい」
歩夢「うるさかったですよね…?」
果林「いえ…そんなことないわよ…」
歩夢「…」
果林「…でも……可愛いかったわ」
歩夢「ですよね!特に…」
果林「……歩夢が、ね」
歩夢「……へ?」
果林「…」
果林「その…普段は……」
果林「あまり歩夢のそういうの…見ないから」
果林「……」
果林「……ギャップね、歩夢こそ」
歩夢「……///」テレテレ 可愛い連呼してる子が一番可愛いっていうあれですねわかります 果林「…」
果林「…あ、でも」
果林「……あゆぴょん、は見たことあったわね」フフッ
歩夢「あ〜!!もう!」
歩夢「思い出させないでください!」プクーッ
果林「ふふっ」
果林(…)
果林(……あ、なんかこれ……)
果林(すごい…良い感じじゃない…?) 歩夢「……結構時間たっちゃいましたね」
果林「そうね…」
歩夢「……」
果林「……」
果林(…なんだか…また気まずいわ……)
果林「…」
──仲良くなりたかったら、自分から話さなきゃだめ
果林「…」
果林(……そうよね)
果林「…」チラッ
歩夢「…?」
果林「……歩夢、動物好きなのね」
歩夢「ん……」 歩夢「まあ…動物っていうより…可愛いもの?ですかね」
果林「…」
果林「…普段の衣装もファンシーな感じよね」
果林「ピンク基調だったり、リボンとか花とか付いてたり…」
歩夢「あはは…そうなんです」
歩夢「昔からずーっと好きで……」
歩夢「…でも…周りの目が気になってきて、あんまり着ることもなくなっちゃったんですけど……」
歩夢「……スクールアイドルなら」
歩夢「…」
果林「…そうね」
果林「歩夢にぴったりよ」
果林「嫉妬しちゃうぐらい」
歩夢「…えへへ」 果林「…」
歩夢「……」
果林「…」
歩夢「…果林さんも」
歩夢「……どうですか?可愛い感じの」
果林「へ?私?」
歩夢「…はい」
果林「え…でも」
果林「私…ほら、イメージじゃないし……」
歩夢「ギャップですよ」
果林「…」
歩夢「…パンダ見てた果林さん、素敵でしたよ」
歩夢「方向音痴なところも」
果林「…からかわないでよ」
歩夢「…ふふっ」 果林「…歩夢は他に見たい子いるかしら」
歩夢「…うーん…特に……ないですかね」
果林「……じゃあお土産買って帰りましょうか」
歩夢「…そうですね」
お土産屋
歩夢「とりあえず…同好会のみんなのやつを……」
果林「お菓子とかでいいかしら…」
歩夢「そうですね、みんなで食べれる感じの…」
歩夢「…」
果林「…」
歩夢「……あ、これとかどうですか?」スッ
果林「…クッキー」
歩夢「動物がプリントしてあるみたいです」
果林「…」
果林「…可愛いわね」
歩夢「ですよね」
果林「……これにしましょうか」
歩夢「はいっ」 歩夢「…あ、向こう見てきていいですか?」
果林「ええ」
歩夢「侑ちゃんは…何にしようかな……」
歩夢「……あ、このペン可愛い」スッ
歩夢(……お揃いにしよっと…)
歩夢(あとはかすみちゃんの分…)
歩夢(服選んでもらったし…)
歩夢(…)
──そんなことないわよ、似合ってるわ
歩夢(…えへへ)
歩夢(……かすみちゃんに似合うアクセは……) 果林「……可愛い」
果林(…パンダのキーホルダー)
果林(……)
果林(………)
果林(でも…私のイメージじゃ………)
──どうですか?可愛い感じの
果林(…)
──ギャップですよ
果林(…)
果林(……)スッ ────
歩夢「……きーまり、っと…」
果林「……」
歩夢「あ、果林さん」
果林「あ、歩夢っ!」ビクッ
歩夢「何買うんですか?」グイッ
果林「……これ」パンダノキーホルダー
歩夢「…わ、可愛い!」
果林「……ええ、でしょ」
歩夢「じゃあ私も…」スッ
歩夢「えへへ…お揃いですね…っ」
果林「……!」
果林「…ええ!」ニコッ 果林「ほら、歩夢のも私のカゴにいれて」
歩夢「え?なんでですか?」
果林「え…お金払わないと…」
歩夢「え、私のなので…」
果林「いいわよ、私が奢るわ」
歩夢「え、なんでですか?」
果林「なんで、って…ほら、先輩だし…」
歩夢「…いやいやだめですよ」
歩夢「自分の分は自分で買いますって」
果林「いいのよ、誘ったのは私なんだから」
歩夢「いやいや申し訳ないですからっ」
果林「ほら…色々迷惑かけたから…」
歩夢「…別に迷惑じゃないですから」
果林「ここは私に……」
歩夢「いやいやだめです……!」 ──
歩夢「……結局買ってもらってすみません」
果林「いいのよ、先輩だから」
歩夢「…」
果林「…さて、帰りましょうか」
果林「帰りは私に任せて頂戴、行きで道は覚えたわ」
果林「きっともう迷わないはず……」
歩夢「……」
果林「…歩夢?」
歩夢「……そんなに」
歩夢「そんなに気使わないでくださいよ」
果林「……」
歩夢「…」
歩夢「たしかに…部活の先輩後輩ですけど……」
歩夢「……その…私たち」
歩夢「……」 ──
果林「…じゃあ」
果林「また学校で」
歩夢「…」
歩夢「……あのっ」
果林「…?」
歩夢「今日…誘ってくださってありがとうございました」
歩夢「すごく…楽しかったです…!」
果林「…なら良かった」
果林「色々迷惑かけちゃったから…」
歩夢「…それも含めて、です」
歩夢「…」
歩夢「……私、果林さんのことあんまり知らなくて…」
歩夢「その…緊張、してたんですけど……」
歩夢「…でも……」
歩夢「可愛いところ、たくさん見れたので…」
果林「…恥ずかしいところじゃなくて?」
歩夢「…そうとも言いますね」 果林「……」
歩夢「……」
果林「…」
歩夢「…果林さん」
歩夢「……友達なら…沈黙も気まずくないらしいですよ」
果林「…」
果林「…そう」
果林「……それなら…私たち」
果林「少しは仲良くなれたってことかしら」
歩夢「…」
歩夢「…ですねっ」
歩夢「……また2人で遊びに行きましょう!」
果林「そうね」
歩夢「あ、でも今度は私が時間とか決めますから」
歩夢「…今日のも、エマさんとかに決めてもらったんじゃないですか?」
果林「……そんなことないわよ」
歩夢「えー」
歩夢「あやしいですね」フフッ
── 月曜日
歩夢「はい、かすみちゃん」
歩夢「おみやげ」
かすみ「わーい!ありがとうございます!」
かすみ「…開けていいですか」チラッ
歩夢「いいよ」
かすみ「…」ペリペリ
かすみ「……わっ!かわいいですー!」
歩夢「…ありがとね、かすみちゃん」
かすみ「どーいたしまして」 エマ「…わ、果林ちゃん」
エマ「かわいいね、そのパンダ」
果林「ふふ…でしょ?」
彼方「…」
彼方「めずらしいね〜果林ちゃんがそんなの付けてるの」
果林「そうね」
果林「…ギャップよ」
エマ「ギャップかぁ…」
彼方「…」
彼方「……」チラッ
かすみ「歩夢せんぱいのそれもいいですね」
歩夢「でしょ?パンダさん」
かすみ「いいなー」
かすみ「かすみんも行きたいな〜動物園」
彼方「…」
彼方「んふふ〜」
おわり しずかりとかりなかりはネタ思いついたらいつかやります こうやってちょっとずつ距離を縮めていくのいいね。ましてや先輩後輩だし、こういうのの方が自然な感じ すごく好みなしっとり感だった
こういうカプSS増えてくんねえかな めちゃくちゃよかった…
しずかりりなかり編も楽しみにしてます! >果林「……」ニコニコ
読んでる途中から俺もずっとこんなんだった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています