タイムラグ:22秒


彼方「……ん」

耳障りになった目覚ましを止めるために伸ばした分、
体からずれてしまった布団を引き上げて、目をつむる

やらなければならないことはいくつかあるはずだけれど……どうにも、そんなことをする気にならない

やるべきなのに。と、
自分の中でうるさい声はするけれど、それだけ。

遥ちゃんがきっと起こしてくれるだろう。
それまではゆっくり眠っていよう……

彼方「……zzz」

目をつむっていると、すぐに眠りが深くなる
やるべきことがあるなんて誰かの声が、嘘かのようにすんなりと。

彼方「ん……zzz」

目覚ましは止まってしまっている。
遥ちゃんが起こしてくれるまでは、目が覚めることはないだろう