0006名無しで叶える物語(らっかせい)
2021/04/15(木) 18:54:53.02ID:yf9Gbt+6彼方「……ん」
耳障りになった目覚ましを止めるために伸ばした分、
体からずれてしまった布団を引き上げて、目をつむる
やらなければならないことはいくつかあるはずだけれど……どうにも、そんなことをする気にならない
やるべきなのに。と、
自分の中でうるさい声はするけれど、それだけ。
遥ちゃんがきっと起こしてくれるだろう。
それまではゆっくり眠っていよう……
彼方「……zzz」
目をつむっていると、すぐに眠りが深くなる
やるべきことがあるなんて誰かの声が、嘘かのようにすんなりと。
彼方「ん……zzz」
目覚ましは止まってしまっている。
遥ちゃんが起こしてくれるまでは、目が覚めることはないだろう