タイムラグ:8秒

彼方「遥ちゃんに、ついていくよ〜」

遥「お姉ちゃん……」

遥「……」

遥「じゃぁ、私この家から一歩も出ない」

遥「お姉ちゃんも一歩も出ちゃダメ」

遥ちゃんはすごく不安そうに言って、私の頭を優しく撫でる
小さな手
小さいけれど優しくて暖かい手。

遥「学校には私から電話するから……ね?」

遥「ついていくって言ってくれたんだから」

遥「そうして貰うからね?」

遥ちゃんはそういって、上のベッドから自分のスマホを手に取ると

私が動かないように見張るためか、すぐに下りて目の前で電話をかける

遥「あ……もしもし、すみません。私ライフデザイン学科3年――」

どうやら、今日は学校を休むことになってしまったらしい

今更大丈夫といっても、遥ちゃんは信じてくれないだろう