0124名無しで叶える物語(らっかせい)
2021/04/16(金) 15:46:26.64ID:tveIQ1Cd――――
――
お昼休みは、あっという間に過ぎていく。
机に突っ伏したまま、死んだように動かない彼方をクラスメイトは心配していたが、
昼休み終了の鐘が鳴れば起きるだろうと考えて、そばで見守るだけだった。
万が一誰かの訪問があれば起こすことも考えていたが、
幸い、誰の来客もなく彼方の眠りを妨げるものは何一つなかった。
そうして――昼休み終了の鐘が学校中で響く。
授業が始まるまではまだもう数分残されているものの
その授業のための準備時間であって、休んでいていい時間ではない。
彼方「ん……」
それでもまだ突っ伏している彼方の隣の席にいるクラスメイトが、
その肩に触れて、軽く揺さぶる
――起きて、もうお昼休み終わったよ。
授業始まっちゃうよ――
出来る限り優しく、でも起きてくれるようにと声をかけて、
彼方の前の席にいるクラスメイトは、彼方の机の開いたスペースを、握りこぶしで軽くノックする
コンコンッ....コンコンッっと、彼方の頭に響く
A、自由安価
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