タイムラグ:53秒


遥「お姉ちゃん?」

彼方「ん〜……」

彼方「えへへ〜」

遥ちゃんの体を抱きとめる腕の一つから力を抜いて
そうっと、遥ちゃんの頭の上に、手のひらを持ってくる

朝起きてから、跳ねないようにセットされた遥ちゃんの髪が崩れないように優しく

遥「っ……っ……」

ぽんぽんと撫でるというよりたたくような、
でもどちらかといえば撫でているとも言えるような
そんな手つきで、遥ちゃんに頭に触れる

彼方「かわいい」

遥「も〜な〜に〜?」

不思議そうな遥ちゃん
でも嫌がるとか困ってるとか
そんな様子は全くなくて
むしろ抱きしめられる一方だった状態から、私の方に体を委ねるようにしてくれる