0104名無しで叶える物語(らっかせい)
2021/04/16(金) 08:24:08.58ID:tveIQ1Cd彼方「ん……」
もぞもぞと布団の中で少しだけ体を動かす。
いつもしていること――いや、やらなければいけないこと
自分のためでもあるけれど
やっぱり、一番は遥ちゃんのためにやること。
彼方「……やらなきゃ」
ふっと……体の重みが消える
頭の中にのしかかるように感じられた痛みも失せて
すっかり、目が覚めた。
まるで金縛りにあっていたかのようだ
彼方「ご飯と……お弁当」
キシッ....と、ベッドを軋ませながら二段ベッドの一段目から出る
上の段ではまだ、遥ちゃんが寝息を立てている
彼方「……よかった」
いつもより目覚ましを止めるのが遅かったはず。
遥ちゃんを起こしてないかとちょっぴり気になったけれど、どうやら杞憂だったらしい