ピピピピピッ....と、耳になじんだ目覚ましの音が頭に響く
薄く目を開けると二段ベッドの二段目、その底面の木目が見える

彼方「うぅ……」

酷く頭が痛く、体が重い
いつもはすぐに止められる目覚ましを止めることさえ……うまくできない

熱を出したか風邪を引いたか寝違えたのか。
どうにか出てくる声は呻き声のようで
這いずるように動かした手でどうにかこうにか、目覚ましのアラートを止める

時間はまだ朝の6時
今日は月曜日なので、起きて自分と妹の遥ちゃんの朝食とお弁当の用意をする必要がある

けれど、なぜだろう。
それをしなければならないとわかっているのに――やる気が起きない。


A、自由安価

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