【ＳＳ】歩夢の交換日記物語
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「ふふっ」
「なに見てるの？」
「ねえ、この日記帳のこと覚えてる？」ｽｯ
「･･････覚えてるよ」
「――との交換日記、懐かしいね」
「そうだね」
ﾍﾟﾗﾍﾟﾗﾍﾟﾗ
「あはは。そういえば、こんな事も書いてたね」
「え？ 私ってそんな笑われるようなこと書いてた？」
「だって、ほら」
「･･････そういえば、書く事ない日は想像である事ない事かいてたっけ」
「ふふっ、この日の読んでみて」
「もう、恥ずかしいってば」
ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ
―――
――
― ”好きになっちゃうから！”
―部室―
歩夢「ふぅ」
侑「お疲れさま。はい、タオル」ｽｯ
歩夢「ありがとう」
侑「今日もハリきってたねー」
歩夢「･･････ちゃんと見ててくれたんだ」ｳﾂﾑｷ
侑「そんなの当たり前でしょ」
歩夢「ねえ、侑ちゃん？」
侑「どうしたの？ なにか悩み事？」
歩夢「最近、私のこと避けてない？」ﾁﾗｯ
侑「･･････そんな事ないって」
歩夢「じゃあ、今日は一緒に帰ってくれるよね？」
侑「いやー、今日は、その、日が悪いっていうか」
ｼｭﾝ
侑「本当にごめん！」ﾍﾟｺﾘ ない事書いてたらそれはもう日記じゃない気がするけど交換するのが目的ならそれでいいのか 歩夢「他の子と約束してるの？」
侑「違うよ」
歩夢「お家の用事？」
侑「違うよ」
歩夢「私のことが嫌いならそう言ってよ」ｳﾙｯ
侑「そんなワケないじゃん！！」
歩夢「それなら、どうして･･････？」
侑「それは･･････」ｳﾂﾑｷ
ｷﾞｭｯ
歩夢「お願い、教えて」
侑「――――から」ﾎﾞｿｯ
歩夢「え？」
侑「好きになっちゃうから！」
歩夢「･･････えっ」///
侑「歩夢の事が好きになっちゃうからだってばっ！！」
侑「登校中のちょっと油断した歩夢、お昼ご飯食べて幸せそうな歩夢、放課後のボディタッチが多い歩夢！」
侑「こんなの誰だって勘違いするよ！」
歩夢「勘違い？」
侑「可愛い、可愛すぎるよ･･････」ﾜﾅﾜﾅ
歩夢「それで私を避けてたの？」
侑「ずっとツイッターに張り付いてクソリプ送ったり、ずっと後ろを付きまとわれたりするなんて歩夢も嫌だよね？」
歩夢「うーん」
侑「気持ち悪いよね。私もそうなりたくないから仕方なくね」ｸﾞｽﾝ
歩夢「いいよ」
侑「へっ？」
歩夢「好きになっていいよ」ﾆｯｺﾘ
侑「･･････いいの？」ﾁﾗｯ 歩夢「実は、私も侑ちゃんのこと、えっと、好きだもん」ﾃﾚﾃﾚ
侑「これからは歩夢と登校していい？ ガチ恋していい？」
歩夢「いいよ」
侑「勘違い、していい？」
ｺｸﾝ
侑「あ、あっ、歩夢ーーーッ！！」ｶﾞﾊﾞｯ
ｷﾞｭｯ
歩夢「私ね、もしも嫌われてたらどうしようって、なにか嫌な事しちゃったかなって、ずっと考えてたの」
侑「ごめん」ｼｭﾝ
歩夢「すっごく不安で、ずっとモヤモヤしてた･･････」
侑「本当にごめん！」
歩夢「まだ夢心地だから、もう一度、侑ちゃんの気持ちを聞かせてくれる？」
侑「好き！ 大好きっ！」
歩夢「えへへ」ｳｯﾄﾘ
”超インフルエンザの流行”
侑「遅刻だあああっ！！」ﾀｯﾀｯﾀｯ
―待ち合わせ場所―
ｷｮﾛｷｮﾛ
侑「あれ？」（もしかして置いてかれちゃった？！）
Trrrrr
侑「もしもし！ 歩夢ッ」
歩夢『おはよう、侑ちゃん』
侑「どうして待っててくれなかったのっ！」
歩夢『あっ、やっぱり登校しようとしてたんだ。良かった』
侑「全然良くないって』
歩夢『とにかく家まで戻ってきてくれる？』
侑「え？ 学校は？」
歩夢『今日から休校だよ』
侑「･･････え？」
”超インフルエンザ”が世界各地で同時流行
空気感染、接触感染、飛沫感染が確認されています。
予防には、ソーシャルディスタンスを保ち、マスクをする事が最適です。
―高咲家の前―
歩夢「はい」ｽｯ
侑「なにこれ」
歩夢「使い捨てマスクだよ」
侑「あと、どうしてそんなに離れてるの？」
歩夢「ソーシャルディスタンスは大切だからね」
侑「イヤだ」
歩夢「侑ちゃん？」ｷｮﾄﾝ
侑「歩夢とせっかく恋人になれたのに、これじゃ何もできないじゃん！」
歩夢「それは私も残念だけど、こればっかりはしょうがないよ」
侑「そんな大きなマスクしてたら、可愛い顔が全然見れないし！」
歩夢「あまり大きな声で喋るとツバが飛んじゃうから」ｱｾｱｾ 先日、二回目になるが例の浮浪者の親父と川原の土手でひさしぶりに会ったんや。
高架の下で道路からは見えないとこなんで、
2人で真っ裸になりちんぽを舐めあってからわしが持って来た、
いちぢく浣腸をお互いに入れあったんや。
しばらく我慢していたら2人とも腹がぐるぐると言い出して６９になり
お互いにけつの穴を舐めあっていたんだが、
わしもおっさんも我慢の限界が近づいているみたいで、
けつの穴がひくひくして来たんや。おっさんがわしのちんぽを舐めながら
ああ＾〜もう糞が出るう〜〜と言うまもなく、わしの顔にどば〜っと糞が流れこんできた、
それと同時にわしもおっさんの口と顔に糞を思い切りひりだしてやったよ。
もう顔中に糞まみれや。お互いに糞を塗りあいながら
体中にぬってからわしがおっさんのけつにもう一発浣腸してから
糞まみれのちんぽを押し込みながら腰を使い糞を手ですくいとり、口の中に押し込むと舐めているんや。
お互いに小便をかけあったり糞を何回もぬりあい楽しんだよ。
最後は６９のままお互いの口に射精したんや。
3人や4人で糞まみれでやりたいぜ。おっさんも糞遊びが好きみたいじゃ。
わしは163*90*53、おっさんは、165*75*60や一緒に糞まみれになりたいやつ連絡くれよ。
岡山県の北部や。まあ〜岡山市内ならいけるで。
はよう糞まみれになろうぜ。 昨日の8月15日にいつもの浮浪者のおっさん（60歳）と先日メールくれた汚れ好きの土方のにいちゃん
（45歳）とわし（53歳）の3人で県北にある川の土手の下で盛りあったぜ。
今日は明日が休みなんでコンビニで酒とつまみを買ってから滅多に人が来ない所なんで、
そこでしこたま酒を飲んでからやりはじめたんや。
3人でちんぽ舐めあいながら地下足袋だけになり持って来たいちぢく浣腸を3本ずつ入れあった。
しばらくしたら、けつの穴がひくひくして来るし、糞が出口を求めて腹の中でぐるぐるしている。
浮浪者のおっさんにけつの穴をなめさせながら、兄ちゃんのけつの穴を舐めてたら、
先に兄ちゃんがわしの口に糞をドバーっと出して来た。
それと同時におっさんもわしも糞を出したんや。もう顔中、糞まみれや、
3人で出した糞を手で掬いながらお互いの体にぬりあったり、
糞まみれのちんぽを舐めあって小便で浣腸したりした。ああ〜〜たまらねえぜ。
しばらくやりまくってから又浣腸をしあうともう気が狂う程気持ちええんじゃ。
浮浪者のおっさんのけつの穴にわしのちんぽを突うずるっ込んでやると
けつの穴が糞と小便でずるずるして気持ちが良い。
にいちゃんもおっさんの口にちんぽ突っ込んで腰をつかって居る。
糞まみれのおっさんのちんぽを掻きながら、思い切り射精したんや。
それからは、もうめちゃくちゃにおっさんと兄ちゃんの糞ちんぽを舐めあい、
糞を塗りあい、二回も男汁を出した。もう一度やりたいぜ。
やはり大勢で糞まみれになると最高やで。こんな、変態親父と糞あそびしないか。
ああ〜〜早く糞まみれになろうぜ。
岡山の県北であえる奴なら最高や。わしは163*90*53,おっさんは165*75*60、や
糞まみれでやりたいやつ、至急、メールくれや。
土方姿のまま浣腸して、糞だらけでやろうや。 侑「マスクして２メートル以上も離れてたらキスできないよ！」
歩夢「キスなんて、自分から感染しにいくようなものだよ」ｱｾｱｾ
侑「歩夢とキスできるならインフルエンザになってもいい！」
歩夢「そんなのダメッ！」
侑「だって！」
歩夢「入院しちゃうかもしれないんだよ？ 死んじゃうかもしれないんだよ！」
侑「･･････ごめん」ｳﾂﾑｷ
歩夢「私、侑ちゃんに苦しんでほしくない」
侑「ごめん。昨日あんまり寝てなくて、少し頭が働いてないみたい」
歩夢「これからの事はビデオ通話で話し合お？ それなら少しは寂しくなくなると思う」
侑「･･････うん」ｼｭﾝ
―翌朝―
侑「ぐぅー」
Trrrrrrr
ﾋﾟｯ
侑「ふぁーい」
歩夢『おはよう』
侑「おはよー」
歩夢『侑ちゃん、見えてるよー』
侑「･･････え？」ﾋﾞｸｯ
歩夢『ヨダレ付いてる』ﾌﾌｯ
ｶﾞﾊﾞｯ
歩夢『あっ』
侑「！！」ｺﾞｼｺﾞｼ
歩夢『目は覚めた？』
侑「顔洗ってくる！」
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
歩夢『ふふふっ』
〜〜〜
侑「歩夢のイジワル」ﾌﾟｲｯ
歩夢『ごめんね』
侑「なんでニヤニヤしてるの」
歩夢『･･････ごめんなさい』ｼｭﾝ
侑「･･････」
歩夢『じゃあ、切るね』
侑「それはダメ」
歩夢『私、イジワルだから』ﾆｺｯ
ﾋﾟｯ
侑「あああああっ！！」
ﾋﾟｯ
歩夢：ベランダで少しだけ話そ
ｶﾞﾗｯ
歩夢「侑ちゃ――」
侑「歩夢のバカアアァッ」
歩夢「こっ、声大きいよ」
侑「本当に切っちゃうなんて思わなかったっ！」
歩夢「だって、ちゃんと顔を合わせてお話したかったから」
侑「･･････」
歩夢「急に切っちゃったのはごめんね」
侑「もっとこっち来て」ﾎﾞｿｯ
歩夢「それはできないよ。侑ちゃん、マスクしてないから」
侑「あっ、忘れてた」
歩夢「今は我慢だよ」 侑「･･････いつまで続くんだろ」
歩夢「それは分からないけど」
侑「歩夢はさ、平気そうだよね」
歩夢「･･････」
侑「私はこんなにも歩夢に触れたいと思うのに･･････歩夢は違うの？」
歩夢「私だって同じ」
侑「それなら――」
歩夢「でも、後悔なんて絶対にしたくない」
歩夢「私のせいで侑ちゃんが死んじゃったら、もう生きていけないもん」
侑「私も！」
歩夢「だからね、一緒に頑張ろうよ」
侑「･･････うん。歩夢の為に頑張るね」
歩夢「えへへ」 侑「もしもさ、私が我慢できなくて歩夢に抱きつこうとしたら殴ってでも止めて」
歩夢「そんな事しなくていいよ」
侑「遠慮なんてしないで！」
歩夢「そうじゃなくてね」
侑「？？」
歩夢「侑ちゃんくらいなら簡単に押さえつけられるから」ﾆｯｺﾘ
侑「･･････」
歩夢「そろそろ部屋に戻るね」
侑「あっ、課題やらなきゃ」
歩夢「また夕方頃に電話するね」
侑「ちょっと待って！ それって普通の電話？」
歩夢「どっちにしようかなー」
侑「イジワル！」
歩夢「ふふっ、またね」ﾌﾘﾌﾘ
―１週間後・歩夢の部屋―
歩夢「はあ、侑ちゃん･･････」ｳﾙｯ
歩夢（手繋ぎたい、腕組みたい、デートしたい、一緒にコッペパン食べたい、押し倒したい）
ﾓﾝﾓﾝ
歩夢「ってダメダメダメッ！」
歩夢（私がしっかりしないと歯止めが効かなくなっちゃう）ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
ﾋﾟﾋﾟｯ
歩夢「！！」
ｶﾞﾁｬ
ﾀｯﾀｯﾀｯ 糞まみれのプレーをやりたいぜ。お互いに浣腸してから、
ちんぽを尺八しながら顔や頭から糞をかけたりかけられたりしたら最高や。
もう考えただけでちんぽが勃起してしまう。
出来れば年配の親父や爺さんの糞が一番だが、
糞だらけになれるなら３０代４０代のおっさんでも
一緒に変態の限りをつくし気が狂うほどぐちゃぐちゃになりながら、
けつの穴に入れたり糞だらけのちんぽを舐めあおうや。
又浮浪者のおっさんにせんずりを見せ合ったり、
そのまえで小便を掛け合ったら興奮してたまらないぜ。一緒にやろう。
岡山県の北部なら良いが、岡山市内でも良いぜ。
１６３＊９０＊５３の変態親父や。土方姿のままで汚れながら狂うのが一番や。
連絡早くしてくれ。糞、ためて待つぜ。 俺は糞まみれになってお互いにけつの穴や口にちんぽを突っ込みあいながら、狂うのが大好きや。
浣腸してお互いにちんぽ尺八しながら、顔の上に糞をだしながら、やりまくろうぜ。3人でやると写真が取れる
のでやってやってやりまくりたいぜ。
岡山県の県北なら最高だえ。年齢は年上の親父・爺さんならいいが、糞まみれになれるなら３０代でもOKだぜ。
もう糞に最近飢えてるので、徹底的にやろうや。又野外で浮浪者にせんずりを掻いて見せ合うのも大好きや。
野外撮影もOKだぜ。
わしが浮浪者の汚れたちんぽ舐めているのをデジカメで撮ってくれるやつもいいなあ〜。１６３＊８５＊５３の
変態よごれ親父や。至急連絡くれや。 やりたい奴、わしと糞塗れでのプレーは最高やでえ〜〜、お互いに浣腸しまくり、
糞まみれで、せんずりを何回もやりまくらないか！！
年齢とか体重、身長がしりたいぜ！
又、朝、早くなら野外でのルンペンのおっさんにちんぽみせながら、やるのも
いいぜ！
連絡は最初はメールで！！
又、年齢は４０代から上がいいが３０代でもＯＫだ！！お互いの時間が取れた時
しか出来ないが、思い切り糞にまみれて一晩中やりたいぜ。写真付メールたのむぜ。
岡山市内でとりあえず朝早く会える事と夜なら7時以後にやれる変態だけがＯＫだ 変態糞親父は帰ってどうぞ(ニッコリ
>>1は続けて！私は見たい！君のSSを！ そんな感染症あるわけねーだろ
近づくことも出来ないとか現実感無さすぎ @cﾒ*˶> ᴗ <˵ﾘ さ、咲いちゃいそう...まだ、我慢 帰宅してからセンズリ始めてかれこれ４時間くらいになる。
今も全裸でアナルにディルドぶっ込んでいて
右手でしごき、左手でキーボード打ちながら書き込みしている。
３日ぶりなのですぐにイキそうになったけど
イク寸前のあの気持ちよさをたくさん味わいたいので
数え切れないほど寸止めしている。しかしもう限界だ！
玉が上がりっぱなしになっていてさっきザーメンが少し漏れてきた。
Highになっているので手ですくい舌で舐めてみると
苦くて鼻から特有の匂いが突き抜ける！
あー最高だよ俺のザーメン！！！
もう玉袋ん中で暴れるザーメンをどうすることもできない！
かなりの量が出てきそうだ！
射精しないと気が変になりそうなので
この書き込み終わったら５分以内に
仰向けＭ字開脚の格好しながら射精します！！！
ではディルドとペニスの高速ピストンに入ります！！！ @cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ ……近くても遠いってやつだね
続き楽しみにしてます
―侑の部屋―
侑（この壁の向こうには歩夢がいるのに･･････）ｼｭﾝ
侑「そうだ！」
侑（今の内に歩夢とのデートプランを予習しておこう）
〜〜〜 侑「おはよ、歩夢」ｷﾘｯ
「はぁはぁ、ごめんね。待ったよね」
侑「私も今きたところ」
「侑ちゃんとのデートが楽しみで眠れなくて、はぁ、本当にごめん」
侑「ふっ、相変わらず歩夢は可愛いよ」
「ふえっ？！」///
侑「ほら、早く行こ」ｽｯ
「う、うん」///
侑「あっ、その前に遅刻の罰をあげないとね」ｷﾘｯ
「い、痛くしないでね？」
侑「すぐに終わるよ。ほら、目を閉じて」
「うん･･････」ｽｯ 侑「んーっ」
ｶﾞﾁｬ
歩夢「なにしてるの？」
侑「･･････ん？」ﾁﾗｯ
歩夢「？？」ｷｮﾄﾝ
侑「うわああぁっ？！」
歩夢「きゃっ」
侑「あ、あああ、歩夢ッ？」
歩夢「そうだけど」
侑「･･････本物？」
歩夢「ん？」
侑「って！ 部屋に来ちゃダメじゃん！」
歩夢「これ見て！」
ｽｯ
侑「ニュースサイト？」
”超インフルエンザ 女性には無害か”
世界的に流行している超インフルエンザは、女性にはほぼ感染しない事が判明しました。
また、感染したとしても症状は軽く、特別に警戒する必要はないようです。 侑「歩夢･･････」ﾊﾟｱｧ
歩夢「侑ちゃん！」ｶﾞﾊﾞｯ
侑「うわっ」
ﾎﾞﾌﾝ
歩夢「侑ちゃん！ 侑ちゃん！ 侑ちゃーん！」ｽﾘｽﾘ
侑「もう、くすぐったいってば」ｱﾊﾊ
ﾋﾟﾀｯ
歩夢「はぁ♡ はぁ♡」
侑「あゆ、む？」 歩夢「チューしたい」ﾎﾞｰｯ
侑「まっ、待って！」
歩夢「侑ちゃんはしたくない？」
侑「したい！」
歩夢「それなら」ｽｯ
侑「順番！ こういうのは順序が大切だと思う！」
歩夢「･･････そうだね」
侑に覆い被さっていた体を起こす。
歩夢「じゃあ、はい」
ｷﾞｭｯ
侑「やっと繋げたね」ﾃﾚﾃﾚ
歩夢「次はね」
ｷﾞｭﾑ
侑「恋人繋ぎ？」
歩夢「こうやって指を絡めて」
侑「！！」ｿﾞﾜｿﾞﾜ
歩夢「こっちの手も」
ｷﾞｭﾑ
侑「あ、歩夢、なんか、これ」ｿﾞﾜｿﾞﾜ 歩夢「恋人繋ぎのあとは･･････？」
侑「え、えっと」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
歩夢「ねえ、次はなにか教えて？」ﾎﾞｿｯ
侑「やっ、み、みもとで、やめてぇ」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
歩夢「次はなにかな？」
侑「ち、ちゅ、ちゅー、だよ」///
歩夢「ふふっ、んー」ｽｯ
侑「ん、んー」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
ﾁｭｯ
侑「ふぁっ」///
歩夢「顔、真っ赤だね」ﾆｺﾆｺ
侑「歩夢は平気そう･･････どうして？」
歩夢「全然平気じゃないよ」
侑「でも、表情も顔色もいつも通りだし」
歩夢「本当だよ？ ほら」
ﾑﾆｯ
侑「あっ、歩夢ッ？！」
歩夢「ね？ ドキドキしてるでしょ？」
侑「う、うん」///
歩夢「侑ちゃんもドキドキしてるかな？」
侑「してる！ すっごくしてる！」
歩夢「確かめさせて」
侑「だっ、ダメ！」
歩夢「･･････」
侑「こ、こういうのは、もっと雰囲気のある場所でしたいというか、もう少し大人になってからでもいいというか」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「とにかく！ 初めてなんだから思い出に残るようにしたい」
歩夢「侑ちゃんがそういうなら」
侑「ありがとう」（あのままくっつかれてたら心臓が爆発するところだったよ）ﾎｯ
歩夢「侑ちゃん、初めてなんだね」ﾆｺﾘ
侑「･･････え？」 歩夢「どうしたの？」ｷｮﾄﾝ
侑「あ、ああ、歩夢はさ、その、し、した事、ある、の？」ｶﾞｸｶﾞｸ
歩夢「･･････ふふっ」
侑「え、え？ えっ！？」
歩夢「侑ちゃんはどっちだと思う？」
侑「中学の時も誰とも付き合ってなかったよね？ 虹ヶ咲学園に入った後もずっと私と一緒だったし･･････」
ﾆｺﾆｺ
侑「もしかして、小学生のとき･･････とか？」ﾁﾗｯ
ﾆｺﾆｺ
侑「おし･･････なんでもない」ﾌｲｯ
侑（いくら幼馴染で恋人でも、過去を詮索するなんて良くないって） 歩夢「知りたい？」
侑「うぐっ」ﾄﾞｷｯ
歩夢「侑ちゃんになら教えてあげるよ？」ｼﾞｰｯ
侑「ううん。無理に聞くような話じゃないし、歩夢も話したくないでしょ」
歩夢「話す必要なんてないよ」
ｽｯ
侑「歩夢？」
侑の手を引き、スカート越しに自身の下腹部に触れさせる。
歩夢「直接たしかめて♡」 侑「だ、から、こういうのは」///
歩夢「侑ちゃんも本当は気になってるよね？」
侑「･･････」
歩夢「大丈夫だよ。ゆっくり、優しくしてくれたら傷ついたりしないよ」
向かい合う２人の息遣いが徐々に荒くなっていく。
歩夢「きて、侑ちゃん」
ｺﾞｸﾘ
歩夢の手を離れ、白くしなやかな指は震えながらスカートの中へと侵入していく。
歩夢「そう、もう少し上の方に･･････」
声に操られるかのようにスカートの奥へと進んでいき、温かな布地にぶつかった。
歩夢「ッ」ﾋﾞｸﾝ
侑「ご、ごめん！」
慌てて手を引こうとしたが、歩夢に腕を掴まれてしまった。
歩夢「少し驚いただけだから大丈夫」 侑「それじゃあ･･････」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
指は再び布地に触れ、形を確かめるようにその淵をなぞっていく。
歩夢「く、くすぐったいよぉ」ﾌﾌｯ
そして、人差し指の腹で秘部の辺りを軽く押した。
歩夢「んふっ」
スカートの中は見えない。侑の目は艶やかな表情の歩夢を見つめたままである。
しかし、歩夢から漏れる吐息が、正確に大切な場所へと導いてくれる。
侑（この辺りだよね）
吐息が一番漏れた場所をショーツの上から優しく何度も撫でる。
歩夢「ひゃんっ！」
力を強くしていくにつれ、吐息は嬌声へと変わっていった。
歩夢「はぁ、あっ、やっ♡」
侑（私の知らない歩夢･･････）
侑（でも、私より先にこの姿を見たかもしれない誰かがいる）
ｸﾞｯ
歩夢の表情が僅かに歪む。
侑「ご、ごめん」
歩夢「ううん。それよりも、もっと･･････シて･･････」ﾊｧ ﾊｧ
再びショーツに触れ、先ほどと同じようにして撫でる。
歩夢「そこじゃなくて、その、もっと奥に――」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑（奥、中、歩夢の中に）
歩夢「入れて欲しいな♡」
撫で続けていた指を止め、ショーツの端をゆっくりずらしていく。
「はぁ･･････はぁ･･････」
そして、おそるおそる指を近付けた。
ﾋﾟﾄｯ
歩夢「きゃっ♡」
歩夢の体は一度強張ったが、すぐに弛緩していく。
侑「入れるよ」
歩夢「侑ちゃん･･････」
歩夢は瞼を強く閉じて侑を待った。 侑「うわっ」
歩夢「んんんっ」ｿﾞｸｿﾞｸ
侑（すごい温かい、それに濡れてる）
中指は肉壁に押されながらも、ゆっくりと奥まで侵入していく。
歩夢「はぁあっ、んっ」
侑「全部入ったけど･･････」
歩夢は、身体をよじり、気持ち良さそうというよりも苦しそうに見える。
歩夢「もっと･･････もっと･･････」
逡巡する侑。しかし、うわごとのように呟く歩夢の姿を見て、希望通りに続ける事にした。
―――
――
―
部屋には、侑の荒い息使いと、その下から聞こえる大きな水音と喘ぎ声だけが響いていた。
歩夢「侑ちゃん！ 侑ちゃん！」
侑「ほらイッていいよ。さっきみたいに可愛い声きかせて」
歩夢「あっ」ｿﾞｸｯ
緩急をつけながらも、指の抽送を速めていく。
歩夢「ダメダメ！」
侑「そう言いながら気持ちよくなりたいんでしょ」
行為を始めた時の遠慮がちな姿は見る影もなかった。
歩夢の体からは衣服が剥ぎ取られ、ショーツと靴下だけをなんとか身に付けている状態である。
そして、ソファベッドの上で大股を開かせた歩夢の上に自分を体を重ねる。そうする事で、泣き叫ぼうとも足は閉じられないようにしていた。 歩夢「違うの！ 本当にやめて！」
侑「･･････」
歩夢「侑ちゃんっ！」
ﾋﾟﾀｯ
歩夢「はあはあ、はあはあ」
肩で息をする歩夢の姿に、ニヤリと口角が上がる。
侑「好きだよ、歩夢」
歩夢「ふえっ？」
挿入する指の数を増やし、指先をわずかに曲げる事で的確に弱い所を攻めていく。
歩夢「やだ、やだ、やだやだやだ」
歩夢は必死に抵抗しようと身体をよじるが、人一人の体を押し返す体力は残されていなかった。
歩夢「だめええええぇっ」
一際大きな嬌声が部屋に響き渡る。全身の力が抜けたようで、ピクリとも動かなかった。 侑「歩夢？」
あまりにも動かない姿に、息をしているかも心配になる。
膣内からゆっくりと指を抜こうとした時、愛液よりもさらに温かいモノが手を覆った。
侑「あれ、あれ？」ｱｾｱｾ
ﾁｮﾛﾛﾛﾛ
鼻をつく刺激臭がするそれは、ソファベッドに大きなシミを作っていく。
ｶﾞﾊﾞｯ
侑「だいじょ――」
歩夢「だからやめてって言ったでしょっ！」
侑「･･････ごめん」ｳﾂﾑｷ
歩夢は、手早く上着だけを羽織り、荷物を抱えて部屋を出ていってしまった。
侑「ごめん」
侑の言葉は誰にも届く事なく、静かな部屋に消えていった。
―数時間後・歩夢の部屋―
ｺﾝｺﾝ
侑「私だけど入っていい？」
ｼｰﾝ
侑「入るよ」
ｶﾞﾁｬ
侑「歩夢？」ｿﾛﾘ
歩夢「･･････」
侑「ご、ごめん！ 本当にごめん！」ﾍﾟｺﾍﾟｺ
歩夢「――なったよね」
侑「えっ」
歩夢「私の事なんて嫌いになっちゃったよね」
侑「そんなワケない！！ 今も大好きだから！」
歩夢「嘘だよ･･････。侑ちゃんのベッドにお漏らししちゃうような子だよ？ そんなの――」
侑「お漏らししてた歩夢も可愛いかったよ！」
歩夢「･･････」
侑「それに、嫌われるなら私の方だって」
侑「歩夢も初めてだったのに、最後まで優しくしてあげられなかった。ごめん」
歩夢「気付いてたんだ」
侑「してた時は気付かなかったけどね」
侑「後片付けしてた時にベッドに血が付いてるのを見つけて、もしかしてって」
歩夢「急に帰っちゃってごめんね」ﾎﾞｿｯ
侑「私の方こそごめん。次はもっと優しくするし、私のも、その、触ってほしいな、なんて」ﾃﾚﾃﾚ
歩夢「･･････」
侑「ああ？！ すぐにシたいって事じゃなくて、歩夢がそういう事したくなった時でいいというか」
歩夢「いいよ」
侑「へ？」
歩夢「私のベッドに寝転んでくれる？」
侑「･･････いいの？」
歩夢「ふふっ」
侑「じゃあ、お邪魔します」
ｺﾞﾛﾝ
侑（あっ、すごい歩夢の匂いがする）
歩夢「侑ちゃんも私と同じ気持ちにさせてあげるね」ﾆｯｺﾘ
ｶﾞﾁｬﾝ
侑「あ、歩夢？」
ｶﾞﾁｬﾝ
侑「なっ、なにこれ！ 外してよ！？」
歩夢「手錠だよ」
ｶﾞﾁｬﾝ
侑「歩夢は、えっと、こういうプレイが好きなの？」
歩夢「ううん。でも、こうやって手足をベッドに繋げちゃえば、侑ちゃんは何もできないよね」
ｶﾞﾁｬﾝ
侑「･･････そうだね。寝返る事もできないよ」
歩夢「足を閉じる事もできない。さっきの私と一緒だね」ﾆｯｺﾘ 侑「あ、歩夢？ もしかしてだけど･･････」
歩夢「大丈夫。侑ちゃんが私にしてくれたみたいに、すっごく気持ち良くしてあげる♡」ｺﾞｿｺﾞｿ
侑「それは、その、嬉しいけど、止めてって言ったら止めてね？」
歩夢「･･････」
侑「歩夢のベッド汚したくないしさ、掃除も大変だから」ｱｾｱｾ
歩夢「侑ちゃんは何も心配しなくていいよ。私に身を任せてくれるだけでいいの」ｶﾁｯ
ｳﾞｳﾞｳﾞｳﾞｳﾞｳﾞｳﾞｯ
侑「な、なに？！ なにそれ！？」
歩夢「ただのマッサージ機だから安心してね♪」 ２ページ目おわり
ひとまず、ここまで読んでいただきありがとうございます。
書き溜めはここまでなのでネタ募集をします
シチュエーションなどを書いてもらえればスレが落ちるまで続けます。
侑もしくはあなたと歩夢の交換日記なので、申し訳ありませんがゆうぽむ、あなぽむ限定とさせていただきます。 なるほど。全部妄想で鬱なオチがとかじゃないんだね。じゃあ定番の初デートとかかな ある事ない事だから完全に妄想とか願望っぽいシチュでもいいなかな 🌸cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 同好会メンバーに隠れて学校でえっちするゆうぽむがみたいな なんでもいいです。ページ数は話数のようなものなので時系列も時空も自由でおｋです
多面的に２人を見たいので、バッドエンドも鬱っぽいのもエロでもおｋです。暗い話の場合は注意書きをします
即興書きの練習も兼ねています。 何でもありなんだ。じゃあ幼馴染を超える第一歩として女の子同士の恋愛についてどう思うか探りを入れ合うところとか ”初デート”
―待ち合わせ場所―
侑「歩夢まだかな」ｿﾜｿﾜ
歩夢「あれ？ 侑ちゃん？」
侑「あ、歩夢！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「もう来てたんだ」
侑「たまたまね、たまたま早起きしたからね」
歩夢「あはは。私も同じだよ」
侑「え？ 歩夢も全然眠れなくて徹夜したの？！」
歩夢「･･････ううん」
侑「･･････私も違うよ？ 本当に」
歩夢「もう、そんなに緊張されたら私まで緊張してきちゃうよー」ﾃﾚﾃﾚ
侑「だって初デートだよ？ 緊張と不安で･･････」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「侑ちゃん！」
侑「は、はい！」
歩夢「私達は幼馴染だよね？」
侑「う？ うん」
歩夢「小さい頃から何をするのも一緒だった、百戦錬磨の幼馴染だよ？」
侑「･･････」
歩夢「いつもみたいに楽しもうよ」ﾆｯｺﾘ
侑「そう、だね」ﾎｯ
歩夢「だけど――」
ｽｯ
侑「！！」
歩夢「腕は組ませてね♪」
侑「ど、うぞ」/// >>63からも拾ってくれたんだ。ありがとう。2つも出しちゃったわ ﾃｸﾃｸﾃｸ
歩夢「うふふ」
侑「･･････」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「手と足、一緒に出てる」ﾆｺﾆｺ
侑「だ、だって！ こんなの！」
歩夢「なーに？」ｼﾞｰｯ
侑「なんでもない！」ﾌｲｯ
侑（か、顔がすぐそこに･･････）
歩夢「ん？」
侑「かわいい」ﾎﾞｿｯ
歩夢「え？」
侑「あ、う、ううん！ なんでも、ない、から」
歩夢「侑ちゃんも可愛いよ」ﾎﾞｿｯ
侑「聞こえてたなら聞き返さないでよっ」///
歩夢「あはは」ｸﾙｸﾙ
侑の腕から離れ、クルリと一回転してみせた。
侑「あれ？ そのコーディネート･･････」ｼﾞｰｯ
歩夢「この日の為に、侑ちゃんの為に買った服だよ」
ﾄﾞｷﾄﾞｷ
侑「･･････あっ」
侑（私の服、いつものやつじゃん） @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ いつもしてることが今日は新鮮に感じるね 歩夢「私は、いつもの侑ちゃんが好きだから」
侑「でも！ 歩夢がおめかししてくれてるのに私だけなんて･･････」
侑「今からでも着替えて――」
歩夢「デート用の服なんて持ってないよね？」
侑「･･････」
歩夢「次のデートの時は期待してもいいかな？」
侑「うん！ うん！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
歩夢「次の日曜日も侑ちゃん予約しちゃった♡ 嬉しいなぁ」
侑「今日はこんなだけど、頑張ってエスコートするよ」
歩夢「頼もしい侑ちゃんも好きだよ」
侑「･･････ありがとう」ﾃﾚﾃﾚ 内容の質も良くて落ちるまで続けてくれる上に何でもいいとか神スレかな？
交換日記なのも気にしなくていいなら初めてぽむ二ーした翌日の侑ちゃんの話で
時間は高校でも中学でも
―水族館―
歩夢「うわぁ〜」ｷﾗｷﾗ
侑「すごく綺麗･･････」ﾁﾗｯﾁﾗｯ
歩夢「ねえ、覚えてる？ 小学生の遠足でも水族館に来た時のこと」
侑「歩夢が迷子になった時の？」
歩夢「侑ちゃんの方が迷子だったのっ」
侑「そうだっけ」ｱｾｱｾ
歩夢「たくさんのお魚に興奮して、先に走って行っちゃったんだよ」
歩夢「だから、こうしてしっかりと捕まえておかないと」
ｷﾞｭｯ
侑「今日はそんな事しないよ？ だから」
歩夢「侑ちゃんは、腕組むのあんまり好きじゃないの？」ﾑｩ
侑「そんな事ないって！ むしろうれし･･････」
歩夢「もしかして歩きにくかったかな？」
侑「そ、そう！ ちょっとだけ、ね。本当にちょっとだけ」 歩夢「それじゃあ･･････えいっ」
ｷﾞｭﾑ
侑「！！」
歩夢「恋人繋ぎなら平気だよね」
侑（なにこれ、すごい恋人っぽい）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「侑ちゃん？」
侑「あっ！ 順路はあっちだって！」
歩夢「そうだね」
ﾋﾟﾄｯ
侑（結局くっつくんじゃん！ 嬉しい！ 嬉しいけどさ！）ﾁﾗｯ
歩夢「わあっ。こんなお魚もいるんだー」
侑（心臓が持たない）
―外―
歩夢「楽しかったね！」
侑「う、うん」（魚よりも歩夢ばかり見てた気がする）
歩夢「ゆーうーちゃん」
侑「あっ、次はね」
歩夢「お昼？」
侑「そうだね。実は予約してあって――」
Trrrrrr
侑「ごめんね！」
歩夢「ううん。気にしないで」
侑「もしもし？」
しずく『もしもし。桜坂ですが、侑先輩は今どちらにいらっしゃいますか？』
侑「えっと、今は」ﾁﾗｯ
歩夢「〜♪」
侑「街中だよ」
しずく『失礼ですが、今日は午後から練習がある事をお忘れでしたか？』
侑「えっ！？」 侑「えっ！？」
しずく『あ、大丈夫ですよ。用事があるなら大丈夫ですよ』
かすみ『えー！ 先輩こないんですかぁー？！』
侑「･･････ちょっと待ってね」
しずく『え、あ、はい。かすみさんの事は気にしないでください』
かすみ『なにそれ！ 酷いよ、しず』
侑「ねえ、歩夢･･････」
歩夢「誰からだったの？」
侑「今日、午後から同好会の練習だったみたいで」
歩夢「･･････そっか」
侑「でも、用事があるからって断っても――」
歩夢「ごめんなさい」ﾍﾟｺﾘ 侑「なんで歩夢が謝ってるのさ」
歩夢「今日が練習日だって知ってたの」
侑「･･････え？」ｷｮﾄﾝ
歩夢「私はね、ズル休みしても侑ちゃんとデートしたかった」
歩夢「それに、楽しそうに準備する侑ちゃんを見てたら言い出せなくて」
侑「歩夢は悪くないよ！」
侑「練習日忘れるなんてサポーター失格だよ･･････」ﾊｧ
歩夢「今からでも遅くないんじゃない？」
侑「いやいやいや、せっかくのデート中なのにあり得ないって」ｱｾｱｾ
歩夢「でも、行きたいよね」ﾆｯｺﾘ
侑「･･････ごめん」ｳﾂﾑｷ
歩夢「気にしなくていいよ。私は少し遅れるって言っておいて」
侑「本当にごめん！ 絶対に穴埋めはするから！ 絶対に！」
歩夢「ほら、早く行ってあげて」ﾌﾘﾌﾘ
侑「ごめん！ ごめん！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
歩夢「前みてないと危ないよー！」 歩夢（あの侑ちゃんを見たくなかったから内緒にしてたのに･･････）
歩夢「ふぅー、仕方ない。仕方ないよ」
歩夢（だって私は、いつもの、スクールアイドルが大好きでたまらない侑ちゃんが好きなんだもん）
歩夢「よしっ！ 私も練習行かないと！」 おわりです
１２時過ぎくらいからもう一編書かせていただきます @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 素晴らしいスレを発見したよ
”秘密の特訓”
−校庭−
侑「今日は持久走やるよ」
彼方「はーい。お昼寝ポイントはありますか〜」
エマ「彼方ちゃん、それだと持久走の意味がないよー」
侑「校庭ばかりグルグル回ってても楽しくないから、校内グルっと回れるように許可もらってきたよ」
せつ菜「はい！ 他の部活動の邪魔はしないように気を付けてください！」
愛「ヨッシャー！ 今日も愛さんが１番取るよー！」
かすみ「競争じゃないですよ？ 愛先輩」
侑「ふっふっふっ、そういうと思って対策を考えてきたんだー」
かすみ「なんの対策ですか？」ｷｮﾄﾝ @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ持久力つく運動には違いないね 侑「ビリの人は校庭１０周！」
かすみ「ええーっ？！」
果林「あら、１０周でいいの？」
かすみ「そういうこと言うのやめてください！」
しずく「負けられない、という事ですね」
璃奈「私も頑張る。璃奈ちゃんボード（ふんすっ）」
歩夢「･･････」
侑「よーい、スタート！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
―１周目―
愛「おりゃあああっ！」
侑「その調子で頑張ってー！ 一番だよー！」
―２周目―
せつ菜「燃えてきましたあぁぁーー！！」
侑「せつ菜ちゃん！ ペース考えて頑張って！」
―３周目―
エマ「はっ、はっ、はっ」
侑「あと半分だよっ！ ファイトッ！」
―４周目―
歩夢「はぁ、はぁ、はぁ」
ｽﾀｯ ｽﾀｯ ｽﾀｯ
侑「歩夢ーッ！ どうしたの？！ 大丈夫？！」
歩夢「はぁ、はぁ」
侑「酸素いる？ 酸素いる？！」ｱｾｱｾ
歩夢「うっ、うん。だい、じょうぶ」
侑「飛ばし過ぎた？ みんなから遅れてるからって無理しなくても」
歩夢「ねえ、侑ちゃん」ﾊｧﾊｧ
侑「なに？ 酸素？」ｺﾞｿｺﾞｿ
ﾁｭｯ
侑「！！」
歩夢「よーし、これでもう少し頑張れそう」
侑「ああ、あ、ああ歩夢ッ！！」///
ﾀｯﾀｯﾀｯ
歩夢「続きはまたあとでね」ｳｨﾝｸ
侑「もーっ！！」ﾌﾟﾝｽｶ
―校庭ランニング中―
ﾀｯﾀｯﾀｯ
歩夢「はぁ、はぁ」
侑「はぁ、はぁ」
歩夢「侑ちゃんは、みんなの方に、行ってていいんだよ」
侑「ううん。最初から、私も、走るつもり、だったから」
歩夢「ふふっ。無理しちゃダメだよ」
侑「はぁ、はぁ」
〜〜〜 侑「もう無理。動けない」ｸﾞｯﾀﾘ
歩夢「大丈夫？」
侑「歩夢はどうして平気なの」
歩夢「毎日、侑ちゃん達が考えてくれたトレーニングしてるから、かな」
侑「うぐぐ、やっぱり私も体力つけないとダメだよね」
歩夢「産まれたての小鹿みたいにプルプルしてるなんて、みんなにバレたら恥ずかしいもんね」
侑「言わないでよ？」
歩夢「言わないよー」 侑「さて、そろそろみんなの所に戻ろっか」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
歩夢「侑ちゃん、こっち向いて」
侑「え？ なに？」ｸﾙｯ
歩夢「私の元気、分けてあげる♡」ﾁｭｯ
侑「んんっ？！」
歩夢「私、先に行ってるね」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
侑「歩夢ーッ！ なに考えてんの！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
―――
歩夢「みんな、お待たせ」
愛「歩夢にしては遅かったじゃん」
歩夢「ごめんね。ちょっと疲れちゃってたみたい」
しずく「あの、どうして侑先輩は怒っているのでしょうか？」ﾁﾗｯ
侑「･･････」ﾑｽｯ
歩夢「ちょっと、ね」ﾆｺﾆｺ かすみ「あー！ もしかして２人だけでサボってましたね」ﾆﾔﾘ
侑「！！」ﾋﾞｸｯ
璃奈「歩夢さんに限ってそれはない」
しずく「失礼ですよ」
かすみ「えー、でもでもー」
果林「侑も走ったなら、歩夢とストレッチしててくれる？」
果林「私達はもう終わったから」
歩夢「はい。わかりました」
侑「もうさっきみたいな事しないでよ」ﾎﾞｿｯ
歩夢「さっき？」ｷｮﾄﾝ
侑「キスだよ、キス」ﾑｽｯ
歩夢「じゃあ、キスじゃなかったらいいんだ」
侑「そういう意味じゃなくて！」
歩夢「侑ちゃん、背中押してくれる？」
侑「･･････はーい」 歩夢「んんーっ」
侑「もう少しでペターンって付きそうだね」
歩夢「でも、この先がまた大変みたい」
侑「そうなんだ」
歩夢「ふぅ」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ
侑「あ、歩夢ッ」ﾌｲｯ
歩夢「侑ちゃん？」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ
侑「み、見えてる、から」///
歩夢「えーと、なにが？」
侑「その、パタパタしてる胸元から･･････」///
歩夢「･･････エッチ」ﾌﾟｲｯ
侑「私だって見たくて見たワケじゃ――」
歩夢「見たくなかったんだ」ｼｭﾝ
侑「あっ、いや、見たくない、って意味じゃなくてね」 歩夢「はぁー、暑いなー」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ
侑「！！」ﾌｲｯ
歩夢「今の侑ちゃんは集中できないみたいだね」
歩夢「だから･･････」
ｸﾞｲｯ
侑「？！」
侑の手を取り、胸元から服の中に手を突っ込んだ。
歩夢「ちゃんと発散しないとね」
侑「や、やばいって。すぐ近くにみんな居るのに」
歩夢「背中を押してればバレない。バレないよ」
侑「･･････お、オスヨー」
歩夢「はーい」ﾆｺﾆｺ
侑（歩夢の肌、すごく汗ばんでる）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
ﾋﾟｸｯ
歩夢「ふふふ」
侑（揉むのはさすがにまずいよね）
歩夢「いいよ」ﾎﾞｿｯ
侑「どうして」ｱｾｱｾ
歩夢「だって侑ちゃんの手から伝わってくるもん」 侑「ツギハ、ツヨクオスヨー」
歩夢「はーい」ﾆｺﾆｺ
ﾓﾐﾓﾐ
歩夢「あっ♡ やっ♡ 侑ちゃっ、ん♡」
侑「あゆむ、あゆむぅ」ﾊｧﾊｧ
しずく「お二人とも大丈夫ですか？」
侑「ひゃああっ？！」ﾋﾞｸﾝ
勢いよく立ち上がり、突っ込んでいた手が自然と抜ける。
しずく「侑先輩、顔真っ赤ですよ。それに息も荒いです」
侑「あ、ははっ。そ、そうかなー？」
歩夢「私に付き合って校庭走ってくれたから、無理しちゃったのかも」
侑「え？ そんな事は･･････」
しずく「大丈夫ですか？ 保健室に行きますか？」
侑「ううん。私なら平気だから」ｱｾｱｾ
歩夢「みんなの事はすぐに心配するのに、自分の心配しないのはダメだよ」
しずく「歩夢さんの言う通りです」
侑「でも、まだ練習が」
しずく「メニューはすでに組んでもらっていますから、私達だけでも大丈夫です」 歩夢「保健室が嫌なら部室で少し休んでくる？」
侑（ここまで言われるって事は、実は体調悪いのかな）
歩夢「私が付き添うね」ﾆｯｺﾘ
侑「部室くらい１人で行けるって」ｱｾｱｾ
歩夢「そうじゃなくてね、部室にタオル忘れちゃったから」
侑「･･････」
歩夢「一緒に行こ♡」
ｺｸﾝ
しずく「気を付けてくださいね」ﾌﾘﾌﾘ
―廊下―
侑「歩夢？ やっぱりこういうのって良くないと思う」ｳﾂﾑｷ
歩夢「どういう意味かな？」
侑「みんなは一生懸命に練習してるのに、私達だけサボってエッチな事しようとするなんて･･････」
歩夢「えっ？」
侑「へ？」
歩夢「私は忘れたタオルを取りに行くだけだよ？」
侑「･･････そうだよね。そうだったよね」ｱｾｱｾ
ﾋﾟﾄｯ
侑「歩夢？」
歩夢「我慢できなくなった？」ﾎﾞｿｯ
侑「〜〜〜ッ」///
歩夢「あー、侑ちゃんいけないんだー」ﾆﾏﾆﾏ
侑「歩夢がエッチな事してくるから！」ｱｾｱｾ
ｶﾞﾗｯ
侑「ほら、タオル！ 歩夢は早く練習に戻って」
ｶﾞﾁｬﾝ
侑「･･････」
歩夢「ふふふ」ﾆｯｺﾘ つづく
限界なので寝ます。次からはもっと短く纏めるようにします 乙
ところで書く時は上げてくれると嬉しいぞ！
個人的な意見だけど スクールアイドル同好会部室。
その扉の前に座らされた侑は、後ろから抱きしめる歩夢にされるがままである。
軽い練習後であっても、普段からトレーニングを積んでいる歩夢に抵抗する術がない。
開脚させられ、内股あたりを執拗に攻められていた。
ｻﾜｻﾜｻﾜ
侑「･･････ん、んふっ」
両手を口に当て、必死に声を押し殺す。
歩夢「可愛い声きかせて？」ﾆｺﾆｺ
侑「やっ、ん、だー」
歩夢「声出した方が気持ちよくなれるのに」
侑「だ、だって、外に、聞こえ、ん！ ちゃう、じゃん」
歩夢「まだ触ってもいないのに」ﾌﾌｯ
侑「触っちゃ、ダメ、だから」
歩夢「へぇー、こんなに触ってほしそうにしてるのに？」
侑「こ、これは･･････」
内腿が何度もヒクヒクと痙攣していた。 歩夢「こんな風に･･････」
ﾁｮﾝ
侑「やぁっ！？」
歩夢「ね？ 気持ちいいよね？」
侑「あ、ゆむぅ、やっぱり、止めよう？」
歩夢「･･････」
ｺｽｺｽｺｽ
侑「あっ♡ あっ♡」
歩夢「侑ちゃんもしたかったよね」
侑「でも、学校で、なんてぇ」
歩夢「その学校でおっぱい触ってたのは誰？」
侑「やぁ、イジワルしないで、あゆむ〜」
歩夢「そんなに･･････イヤ？」
侑「今日、私のいえ、泊りに来ていいからぁ」
歩夢「･･････分かった」
ﾋﾟﾀｯ
侑「あ、は、は。ありがとぅ」 歩夢「だけど」
侑「へ？」
歩夢「口の周りにヨダレなんて付けただらしない顔は、侑ちゃんも見られたくないでしょ？」
侑「それは･･････うん」
歩夢「１回だけスッキリしちゃお？ そうした方がこの後の練習にも身が入るよ」
侑「そう、かなー」
歩夢「そうだよ！ 絶対にそう！ そうに決まってる！」
侑「じゃあ･･････」ｺｸﾝ
歩夢「私に任せてね」ﾆﾔﾘ
―その頃―
かすみ「歩夢先輩、遅くないですか？」
しずく「そう言われれば、なかなか戻って来ませんね」
エマ「どうしたんだろ〜」
果林「ふふっ。学園内で迷子にでもなってるんじゃないかしら」
愛「あははははっ！ 果林のギャグ面白すぎるって！」ﾊﾞｼﾊﾞｼｯ
果林「そ、そうかしら」
璃奈「もしかして、歩夢さんも無理してた？（ハラハラ）」
彼方「それは心配だねぇ」ｺﾞﾛｺﾞﾛ せつ菜「私が見てきましょうか？」
果林「そうねー」
かすみ「はいはーい！ かすみんも心配だから行きます！」
愛「かすかすー。そんなこと言って部室でサボってたらおこだぞー！」
かすみ「そんなんじゃありません！ あとかすかすじゃ――」
せつ菜「それでは行きますよ！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
かすみ「あっ！ ちょっと！ 待ってくださいよぉー」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
しずく「走ると危ないですよー！」ｱｾｱｾ
璃奈「２人とも大丈夫かな（ドキドキ）」
果林「さあ、私達はダンスレッスンの続きよ」
―部室前―
ｶﾞﾀｯ
せつ菜「あれ？」
かすみ「どうしたんですか？ 早く開けてください」
せつ菜「鍵がかかっています」
かすみ「どういう事ですか？」
せつ菜「鍵は歩夢さんに渡したはず･･････つまり！」
かすみ「つまり？」
せつ菜「密室です！！」
かすみ「･･････職員室にスペアキーとかあるんじゃないですか？」
せつ菜「ですが、ここからだと遠いですよ」
かすみ「ん？ なんか中から声が聞こえませんか？」
せつ菜「そうですか？」
かすみ「せつ菜先輩うるさいですよ」
せつ菜「すみません･･････」ｼｭﾝ
２人は、扉の前で耳を澄ませた。
せつ菜「なんでしょうか」
かすみ（あれ、これって）
せつ菜「なにか、息遣いが聞こえるような」
かすみ「･･････」/// せつ菜「そうだとすれば、とても荒いですね」
かすみ「あ、あー、せつ菜先輩？」///
せつ菜「かすみさん！ まずいですよ！」
かすみ「ええっ？！」（まさかせつ菜先輩も気付いて）
せつ菜「２人とも体調不良で倒れている上に、呼吸も正常ではありません！ 救急車を呼びましょう！」
かすみ「まっ、待ってください！」
せつ菜「待てません！ ２人の命が懸ってるんですよ？！」
かすみ「これは、その、違います！」
せつ菜「なにが違うんですか！」
かすみ「２人は、その･･････秘密の特訓中です！」
せつ菜「･･････部室で、ですか？」
かすみ「ひ、秘密だからです！」
せつ菜「私達にも、ですか？」
かすみ「敵を騙すなら味方から、ですよ」ｱｾｱｾ
せつ菜「どうしてかすみさんは知っているんですか？」
かすみ「とにかく！ 覗くと危ないですから私達は練習に戻りましょう」
せつ菜「危険？ はっ！！」
かすみ「ほらほらー、早く戻りましょう」
せつ菜「かめはめ波の特訓なら私も参加したいです！」
かすみ「かすみんは先に戻ってますね」
せつ菜「やっぱり気の溜め方に問題があるのでしょうか」ｳｰﾝ
―部室内―
歩夢「あっ、誰か戻ってきたみたい」
侑「！！」
歩夢「そんなにビックリしなくても大丈夫だよ」ﾋｿﾋｿ
侑「う、うん。鍵かかってるよね」ﾋｿﾋｿ
歩夢「うん。あとは、侑ちゃんが声を我慢できれば･･････」
侑「強くしないでよ？」
ｸﾁｭ
侑「んっ！」
歩夢「こんなにヌメヌメだと、手が滑っちゃうなー」
ｸﾁｭｸﾁｭ
侑「やっ、やめっ！」
歩夢「ほらほら、声我慢しないとバレちゃうよ」
侑「はぁ、んっ、んっ」 「────」
「────」
歩夢「あれ？ せつ菜ちゃんとかすみちゃんかな？」
侑（せつ菜ちゃん･･････）
歩夢「侑ちゃん？ 大好きなせつ菜ちゃんの前でこんなに足広げてるよ？」
侑「イジワル言わないでぇ」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
歩夢「でも、嬉しいよね？」
侑「ちーがーぅー」
ｸﾁｭｸﾁｭ
侑「はぁ♡ はぁ♡」
歩夢「だってほら、こんなに溢れてるもん」
侑「言わないでぇ」
歩夢「じゃあ、せつ菜ちゃんに聞いてもらおっか」
侑「なっ、なに、を？」
歩夢「侑ちゃんの喘ぎ声♪」
侑「だっ、だめ！ だめだめだめ！」
歩夢「しーっ。本当に聞こえちゃうよ？」
侑「んぐ！」
歩夢「頑張って我慢してね」
歩夢の指が、再びピストン運動を始める。 侑「んっ、ふぁ、あっ♡」
歩夢「頑張れ♡ 頑張れ♡」
侑（せつ菜ちゃんの前でイクなんて恥ずかし過ぎるよー）
チラリを目を開けると、扉の中にせつ菜の姿が透けて見えるような気がした。
侑「だ、め、だめ、見ない、で」ｷｭﾝ
歩夢（ここかな？）
膣内に挿入していた指が、ある一点を捉える。
侑「ああっ♡」
歩夢（やっぱり）ﾆｯｺﾘ
侑「ダメ！ 歩夢！ そこダメだから！」
歩夢「･･････」
ｸﾁｭｸﾁｭｸﾁｭ
侑「〜〜〜ッ！！！」///
ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ
侑（聞かれた、せつ菜ちゃんに私の聞かれた･･････）ｸﾞｯﾀﾘ 歩夢「大丈夫だよ。もう２人とも練習に戻ってるから」ﾎﾞｿｯ
侑「ほんと？」
歩夢「確認してみる？」
侑「ま、待って！」
気怠い体を無理やり起こし、身なりを整える。
侑「あ、あれ？ 私のパンツは？」ｷｮﾛｷｮﾛ
ｶﾞﾁｬﾝ
侑「！！」
慌ててジャージを穿き、足を強く閉じた。
ｶﾞﾗｯ せつ菜「波ーッ！！」
歩夢「あれ？」
侑「せつ菜ちゃん？！」///
せつ菜「はっ！！ 今の私、気を使っていませんでしたか？！」
侑「歩夢ッ！！」ﾑｽｯ
歩夢「あ、あのー、せつ菜ちゃん？」
せつ菜「それよりも２人とも大丈夫ですか！」
歩夢「えっと、なんの事かな」
せつ菜「鍵のかかった部室から荒い息遣いが聞こえてきたので、２人とも倒れているのではないかと心配していたんですよ」
侑「歩夢も私も大丈夫だよ、うん」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
せつ菜「どうして床なんかに座っているんですか？」ｷｮﾄﾝ
侑「あ、いや、これは、その」ｱｾｱｾ
まだ体に力を入れられない侑は、弁明したくても立ち上がれなかった。 せつ菜「ん？ これはなんですか？」
歩夢「それは･･････」（侑ちゃんの愛液かな）ｱｾｱｾ
侑「あっ！ 触っちゃダメ！」
ﾍﾟﾀｯ
せつ菜「汗ですか？」
歩夢「そ、そう。汗だよ」
せつ菜「それにしてはネバついているような」
侑「･･････」///
せつ菜「はっ！ まさか！」
歩夢（どうしよう） せつ菜「これが秘密の特訓の成果ですね！」
「え？」
せつ菜「なるほど。床に水溜まりができるほどの汗、凄まじい運動量だったに違いありません」
歩夢「ば、バレちゃったー」
せつ菜「私にも教えてください！ お願いします！」ﾍﾟｺﾘ
侑「ダメダメダメ！ ぜぇーったいにダメ！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
せつ菜「ん？ 下着が落ちてますね。誰のでしょうか」
ﾋｮｲ
侑「うっ、うっ――」ｳﾙｯ
歩夢「せつ菜ちゃん、それはね」ｱｾｱｾ
侑「うわあああああっ！！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
侑「歩夢のバカァアアッ」
歩夢「侑ちゃん！ 待って！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
せつ菜「さすが秘密の特訓ですね！ この短時間であそこまで元気を取り戻すとは･･････」ｺﾞｸﾘ
せつ菜「絶対に教えてもらいますよ。侑さん、歩夢さん」ﾆﾔﾘ
おわり 今日はおわりです。
米以下は言い訳です
前半部分は要らなかった気もしますが、隠れてキスしたりおっぱい触ってる方がエロいと思ったので書きました
歩夢はこんなに意地悪じゃないですし、侑もここまで流れないと思います。次はもっと自然になるように頑張ります。 ある事ない事書いてるっていう設定だからキャラが多少違ってても問題なさそう @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ カップルみたいって周りにからかわれるゆうぽむが見たいなあ 恥ずかしくて泣いちゃう侑ちゃんえっちでかわよ
侑ちゃん受けはもっと見たいな
”異性という存在”
米 男性アレルギーの方は注意してください。
―教室―
クラスメイト男子「おーい！ 高咲ッ」
侑「おはよう。今日も元気だね」ﾆｺｯ
男子「お、おう！ おはよう」
侑「今日はなんの用？」
男子「あ、いや、別に用があったわけじゃないんだけどな」ﾊﾊ
侑「あははっ。変なのー」
男子「え！ 俺って変？」
侑「だって昨日も同じこと言ってたでしょ？」
男子「いやいや！ クラスメイトに挨拶するくらい普通だっての」
侑「おはようって言うだけなら、わざわざ机まで来なくていいのに」
男子「･･････悪い。嫌だったならそう言ってくれ」ｼｭﾝ
侑「ん？ 嫌じゃないよ。でも、面倒くさいでしょ？」
男子「全然！ ほんと全然！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
侑「――君がそういうなら私はいいけどさ」
男子「へへっ」 侑「あ、そういえば、今日は小テストやるみたいだよ」
男子「え？ もしかして数学の？」
侑「そうそう。あの先生も意地悪だよねー」
男子「くそー！ 課題しかやってねえよ」
侑「まあまあ、課題やってるだけ偉いって」
男子「ということは･･････」
侑「うっかり忘れててね。一応持ってきてはいるんだけど」
男子「･･････俺の見せようか？」
侑「え？！ 本当に？ いいの？」ｶﾞﾀｯ
男子「お、おう」ﾃﾚﾃﾚ
侑「やったっ！ ありがとう！」ｶﾞｼｯ
男子「さっ！ 触るなよ！」ﾋﾞｸｯ
侑「あ、ああ。ごめんごめん」
ﾊﾟｯ
男子「あっ」 個人的に男性もいる世界での百合が好きだから楽しみ。そうじゃないのも好きだけど 侑「じゃあ、ＨＲ始まる前に写しちゃおっかな」
男子「そうだな。今もってくるな」
侑「――君って意外に優しいねー」ﾆｺﾆｺ
男子「意外ってなんだよ、意外って･･････」
侑「気にしない、気にしない」
男子「ったく」ﾆｯｺﾘ
―教室前の廊下―
歩夢「･･････」
―放課後・教室―
歩夢「ゆう――」ﾁﾗｯ
男子「じゃあな」
侑「今日も部活？」
男子「おう」
侑「野球部だっけ、頑張ってね」
男子「おう！」
ﾀﾞｯﾀｯﾀｯ
侑「いいなー」
歩夢「侑ちゃん」
侑「うわっ？！」ｸﾙｯ
歩夢「そんなに驚かなくてもいいのに」ｼｭﾝ
侑「なんだ歩夢かー」ﾎｯ 歩夢「今日も寄り道する？」
侑「･･････バッティングセンターって近くにあったっけ？」
歩夢「あったと思うけど、急だね」
侑「いや、なんとなくね。なんとなく」
歩夢「ふーん」
―バッティングセンター―
侑「おりゃああっ」
ﾌﾞﾝｯ
ﾊﾟｽｯ
歩夢「ストライ〜ク」ﾆｺﾆｺ
侑「まだまだこれから！」
侑「えええぇいっ」
ﾌﾞﾝｯ
ﾊﾟｽｯ
侑「かすりもしない･･････」ｶﾞｸｯ
歩夢「私もやってみていい？」
侑「えー、できるー？ というかバット振れる？」ﾆﾏﾆﾏ
歩夢「むっ！ 私だってそれくらい出来るもん」
侑「あはは。冗談だって」
歩夢「絶対に当ててやるんだから」ﾑｽｯ
侑「もし当たったら何でも言うこと聞いたげるよー」
歩夢「･･････」
侑「１つだけね」
歩夢「忘れないでね」
侑「その代わり、当てられなかったらジュース奢ってね」
歩夢「いいよ」
〜〜〜 歩夢「〜♪」
侑「待って。あれは偶然というかなんというか」ｱｾｱｾ
歩夢「本当に少しだけだけど、ボールが前に転がったよ」
侑「･･････高いのはダメだから」ﾎﾞｿｯ
歩夢「お小遣い使っちゃったの？」
侑「お願い！ 無駄遣いした事はお母さんに言わないで！」ﾍﾟｺﾘ
歩夢「言わないよ。その代わり――」
侑「聞く聞く！ 高い物じゃないならなんでも奢る！」ﾊﾟｱｧ
歩夢「１つだけ教えてほしい事があるの」
侑「え？ 宿題？」
歩夢「侑ちゃんのクラスの――君の事なんだけど」
侑「･･････え？」 歩夢「今朝もお昼休みも放課後も、仲良く話してたよね？」
侑「う、うん。同じクラスだし」
歩夢「侑ちゃんは･･････――君の事、どう思ってるの？」
侑「どうって？」ｷｮﾄﾝ
歩夢「その、す、す、スキ、とか」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「普通に好きだよ」
歩夢「･･････そっか」ｷﾞﾘｯ
侑「夢中になって頑張るって、なんか良いよね」
歩夢「･･････そうなんだ」ｳﾂﾑｷ
侑「え？ 歩夢？ 落ち込んでるの？ どういうこと？」
―夜・歩夢の部屋―
歩夢「はああぁーーーっ」
ﾎﾞﾌﾝ
歩夢「侑ちゃん･･････」ｳﾙｯ 歩夢の方がこういう自覚は早そうだから悩むことも多そう
―翌朝・靴箱―
侑「本当に大丈夫？」
歩夢「うん･･････」
侑「保健室行くなら付き添うけど」
歩夢「大丈夫、大丈夫だよ」ﾌﾗﾌﾗ
ﾍﾟﾀｯ
侑「熱は無いみたいだけど」
ﾊﾞﾝｯ
歩夢「あっ」
侑「全然大丈夫じゃないじゃん。上履き落とすなんて」ｺﾞｿｺﾞｿ
歩夢「ごめん」ｼｭﾝ
侑「あれ？ 上履きの中に何か入ってる」
歩夢「？？」ｷｮﾄﾝ
侑「手紙だ･･････」
歩夢「･･････」
侑「歩夢宛てだよ」
歩夢「ありがとう」ﾎﾞｿｯ
侑から手渡された手紙を、乱雑にポケットにしまった。
侑「･･････」
―教室―
ｶﾞﾗｯ
侑「おはよー」
女子「おはよう。どうしたの？ 元気ないじゃん」
侑「そんな事ないけど･･････」
女子「見るからにないって」
男子「高咲！ おはよう」ﾆｺﾆｺ
侑「あ、おはよう」
男子「ん？ 今日は元気ないな」
女子「――君は向こう行ってて」
男子「なんだよ、冷てーな」ｼｭﾝ
侑「ごめん」
男子「いいって。風邪なら無理すんなよ」
女子「ホント、馴れ馴れしいんだから」ﾊｧ
侑「悪い事しちゃったね」
女子「気にしなくていいって。それよりも何かあったの？」
侑「実は――」 女子「上原さんにラブレター、ねえ」
侑「歩夢、付き合うのかな」ｳﾂﾑｷ
女子「そういえば、２人って幼馴染なんだっけ」
侑「うん。家が隣同士で、ずっと一緒だった、けど･･････」
女子「これからは一緒に居られなくなるかもしれないから元気無い感じ？」
侑「･･････分からない」
女子「まあ、気持ちは分からなくもないかな」
女子「ずっと一緒だった友達と疎遠になるのって寂しいよね」
侑「寂しい、のかな」
女子「高咲さんも新しい関係作ったら？」
侑「どういうこと？」ｷｮﾄﾝ
女子「上原さんに恋人が出来たら寂しいっていうのは、一緒の時間が減るからでしょ？」
侑「たぶん」
女子「それなら高咲さんも恋人作れば寂しくなくなるでしょ」ﾆｯｺﾘ
侑「コイビト、恋人ッ？！」
女子「彼氏」
侑「そんなの無理だって！」ｱｾｱｾ 女子「どうして？」ｷｮﾄﾝ
侑「だって、こんなにちんちくりんだし、歩夢みたいに可愛くもないし」
女子「そんな事ないって！ ちなみにさ」ｽﾞｲｯ
侑「ん？」
女子「――君のことどう思ってるの？」ﾋｿﾋｿ
侑「――君？」
女子「そうそう」ﾆﾏﾆﾏ
侑「そういえば、きのう歩夢にも同じこと聞かれたような」
女子「ほらほら、上原さんも気になってるんだって」
侑「普通に好きだよ」
女子「おーっ！」
侑「でも、――ちゃんも好きだよね？」
女子「･･････は？」
侑「――君のこと」
女子「なに言ってるの？ そんなワケねー」ｱﾊﾊ
侑「え？」
女子「ここだけの話だけど、アイツ絶対に高咲さんのこと好きだよ」ﾋｿﾋｿ
侑「それって普通じゃない？」 この、同性だからなかなか踏み出せないのとか、恋だと自覚してなくてもやもやしてるのすごく好き 女子「･･････もしかしてだけど、高咲さんの好きって”友達として”とかじゃないよね？」
侑「そうだよ。だって他にないでしょ？」
女子「あー、うー、う、うん。高咲さんは純粋だね」ｳﾝｳﾝ
侑「？？」ﾎﾟｶﾝ
女子「――君は、高咲さんを女子として好きってこと」
侑「･･････」
女子「つまり恋人同士になりたいってことだよ」
侑「私と？」
女子「もちろん」
侑「ええええぇっ！？」///
―放課後―
侑「･･････」ｺﾞｿｺﾞｿ
男子「高咲！ またあ――」
侑「またね！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
男子「明日、な」
ﾎﾟﾝｯ
女子「――君も不憫だねー」
男子「は？ なんだよ」
女子「気にしない気にしない。女子は星の数いるって」ﾆﾏﾆﾏ
―教室―
侑「歩夢ッ！！」
大きな音を立てて開いた扉に、教室中の視線が集まる。
「上原さんなら居ませんけど」ｱｾｱｾ
侑「どこ行ったか知らない？！」
「裏庭の方に歩いてくのを見たぜ」
侑「ありがとう！」ﾀﾞｯ
ﾀｯﾀｯﾀｯ
侑「はぁ、はぁ」（裏庭には用具室と花壇があるだけ。その先は行き止まり）
侑（でも、どうしてだろう。休み時間もお昼休みも歩夢は教室に居なかった･･････）
侑「でも、今度こそ」（伝えないと、絶対に伝えないと！）
ﾀｯﾀｯﾀｯ
―校舎裏・裏庭―
イケメンな先輩「俺、マジで上原さんのこと好きだから」
歩夢「休み時間の度に言ってますけど、お付き合いする事はできません」
歩夢「ごめんなさい」ﾍﾟｺﾘ
先輩「それならさ！ せめて理由だけでも教えてくれ！」
歩夢「･･････」
先輩「そうじゃないと、俺だって簡単には諦められないから」
歩夢「誰にも言わないでくれるって、約束してくれますか？」
先輩「そんなの当たり前だろ。言いふらしたりしないって」
ｻﾞｯ
歩夢「私には好きな人がいます」
先輩「･･････そうだったのか」ﾊｧ
歩夢「だから、先輩の気持ちには応えられません」ﾍﾟｺﾘ
先輩「自分で言うのもなんだけど、俺ってカッコイイ方だろ？」
歩夢「･･････」
先輩「上原さんの好きな奴って、俺よりカッコイイ？」
歩夢「はい」
先輩「俺じゃダメ？ こう見えても優しいぜ？」
ｷｮﾛｷｮﾛ
先輩「上原さん？」
歩夢「私の好きな人は――」
―ちょっと前―
ｻﾞｯ
侑「いた！ あゆ」
「私には好きな人がいます」
侑「！！」
慌てて用具室の陰に隠れる。
侑（ってなんで隠れてんの！ 歩夢に言わなきゃいけないのに）
侑「でも･･････」（チラッと見えた先輩がラブレターの人かな）
侑（邪魔するのはダメ、だよね）
息を潜め、会話から気を逸らせようと空を仰いだ。 「上原さん？」
「私の好きな人は――」
ﾄﾞｷｯ
「いつも笑顔で私を引っ張っていってくれる、優しい幼馴染です」
侑「えっ」ﾋﾞｸｯ
「俺だって優しいって！」
「でも、今のままじゃダメだって気付きました」
「いつか置いて行かれちゃう、って」
「だから、あの子の隣にいたい。私も支えてあげたい」
「そう思った時、この気持ちが”好き”なんだと分かりました」
「なんだよ、それ･･････」
「この気持ちは先輩も分かってくれると思います」
「あぁ」
「私は侑ちゃんの事が好きです。この世の誰よりも好きです」
侑「･･････」
「･･････」
「それが理由です」
「しつこく言い寄って悪かった･･････」ﾎﾞｿｯ
「私の方こそすみません」ﾍﾟｺﾘ
「気にしないでくれ」
ﾄﾎﾞﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
「ほっ」
ﾃｸﾃｸﾃｸ
―――
侑「んっ、んぐっ」ｳﾙｳﾙ
歩夢「侑ちゃん！？」ﾋﾞｸｯ
侑「あ、あ、あゆむぅ〜」ｺﾞｼｺﾞｼ
歩夢「え、え？ こんな所でなにしてるの？」ｱｾｱｾ
侑「歩夢に話したい事があって、でも先輩が居たからここで待ってて」
歩夢「･･････聞いてたの？」 侑「きっ、聞くつもりはなかったよ？ 本当に」
歩夢「はあ」
侑「ごめん･･････」ｼｭﾝ
歩夢「もういいよ」
侑「えっ」
歩夢「私ね、侑ちゃんのことが好きだったの」
侑「･･････だった？」
歩夢「もうフラれるからね」
侑「え？」
歩夢「侑ちゃん、好きな人がいるんだよね？」
侑「あっ！ その事を歩夢に話さないといけないんだった！」
歩夢「･･････聞かせて」ｳﾙｯ
侑「私もね――」
歩夢（今までありがとう） 侑「歩夢の事が大好きだからっ！」
歩夢「･･････ゆう、ちゃん？」
侑「どうしたの？」
歩夢「侑ちゃんの好きな人って･･････」
侑「歩夢だよ」ﾆｯｺﾘ
歩夢「昨日は――君の事が好きだって」ｱｾｱｾ
侑「その事なんだけど、歩夢の好きって、恋人になりたいかどうか、だったんだね」
歩夢「そうだけど･･････」
侑「――君は友達として好きってだけで、恋人になりたいワケじゃないよ」
歩夢「そ、う、なん、だ」ﾊﾟｱｧ
侑「変なこと言ってごめんね」
歩夢「ううん。私の方こそごめんね」 侑「私が歩夢に好きだって伝えに来たら、歩夢からも好きって話しててビックリしたよー」
歩夢「ふふっ。私たち相思相愛だね」ﾃﾚﾃﾚ
侑「嬉し過ぎて涙出ちゃった」ｺﾞｼｺﾞｼ
歩夢「そんなゴシゴシしちゃダメだよ」
ｺﾞｿｺﾞｿ
歩夢「はい」ｽｯ
侑「ありがとう」
ﾌｷﾌｷ
侑「歩夢も泣いてたの？」
歩夢「泣いてないよ？」ｷｮﾄﾝ
侑「涙の痕ついてるよ」
歩夢「あれ、どうしてだろ」
侑「待ってて」
歩夢「侑ちゃん？」
ﾌｷﾌｷ
侑「綺麗になったよ」
歩夢「も、もう。わざわざ拭いてくれなくてもよかったのに」ﾃﾚﾃﾚ
侑「ダメダメ。歩夢の可愛い顔が台無しになるから」
歩夢「･･････ありがとう」///
侑「どういたしまして」ﾆｯｺﾘ
―下校中―
侑「歩夢？」
歩夢「なーに、侑ちゃん」ｽﾘｽﾘ
侑「そんなに引っつかれると歩きにくい」
歩夢「いいでしょー」
侑「うーん、でもさあ」
歩夢「もう、こ、こ、恋人同士なんだから」///
侑「え？」
歩夢「ん？」
侑「私と歩夢が？」
歩夢「そうだよ」
侑「あはははっ」
歩夢「侑ちゃん？」 侑「女の子同士なんだから恋人にはなれないって」
歩夢「え、でも、侑ちゃんも私の事が好き、って」ｵﾛｵﾛ
侑「友達として好きだよ」
歩夢「･･････へ？」ﾋﾞｸｯ
侑「歩夢もそうなんだよね？」
歩夢「･･････そうだよ」ﾆｺｯ
侑「だよね！」
歩夢「うん･･････」 侑「あー、私が男だったらなー」
歩夢「どうして？」
侑「そしたら歩夢に告白してたのに」ﾆｺﾆｺ
歩夢「えっ？！」///
侑「私ね、歩夢がラブレターみたいなの貰った時、すごく寂しかった」
歩夢「そう、なんだ」///
侑「友達に相談したら、私も恋人作れば寂しくないって言われてね」
歩夢「･･････」
侑「でも、こんな私がモテるワケないし、好きな男子もいないし」
侑「だから私が男だったら歩夢と付き合って、寂しくないのになーって」
歩夢「侑ちゃん･･････」ﾊﾟｱｧ 侑「あ、でも、歩夢みたいな可愛い子が私なんて相手にしないよね」ｼｭﾝ
歩夢「そんな事ないよっ！」
侑「えー？ 本当かなー」
歩夢「うんうん！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
侑「こんなに背が小さくても？」
歩夢「どんな格好でもいいの」
侑「そうなの？」
歩夢「侑ちゃんだからいいの！」
侑「そっかー」
歩夢「うん！」ﾆｺﾆｺ
侑「私も歩夢だから付き合いたいって思ったのかな」
歩夢「えっ！」///
侑「あ、私が男だったらって話ね」
歩夢「あっ」ｼｭﾝ
侑「あはははっ。やっぱり歩夢は可愛いなー」
歩夢「侑ちゃんだって可愛いよ」ﾎﾞｿｯ
侑「そうかな？ 恋人できそう？」
歩夢「分からないけど、侑ちゃんの事が好きな人は意外と近くにいると思う、よ？」ﾁﾗｯﾁﾗｯ 侑「私に恋人は想像できないけど、歩夢に恋人はできそうだよねー」
歩夢「そんな事ないよ」
侑「やっぱり寂しくなるのかな」ｼｭﾝ
歩夢「･･････いい方法があるよ」ﾎﾞｿｯ
侑「寂しくなくなる方法？」
歩夢「知りたい？」ﾁﾗｯ
侑「うん。歩夢にいつ恋人ができるか分からないし」
歩夢「それはね――――」
おわり @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 侑ちゃんあのね・・・、男の人は男の人同士で、女の子は女の子同士で恋愛すべきだと思うの おつでした。中学時代だから侑ちゃんはまだまだな感じなのかな 乙 もうすぐバレンタインだからゆうぽむのバレンタインネタみたい 小学生のときにめちゃくちゃチョコをもらった侑ちゃんにもやもやする歩夢も見たいな... 12話後でも他の子と仲良くしてるとヤキモチやいちゃうゆうぽむ見たい
”触り合いっこ（お腹）”
―歩夢の部屋―
ﾋﾟｺﾋﾟｺﾋﾟｺ
歩夢「ねえ、侑ちゃん」
侑「どうしたの？」ﾁﾗｯ
歩夢「あっ、やられちゃう」
侑「ご、ごめん」ﾋﾟｺﾋﾟｺ
歩夢「私と侑ちゃんは幼馴染、だよね？」
侑「今更どうしたの」
歩夢「もう１０年以上になると思うと感慨深いね」
侑「もうそんなに経つんだ」
歩夢「ねえ、覚えてる？」
侑「覚えてないよ」
歩夢「･･････そうだよね」ｼｭﾝ
侑「歩夢との思い出なんて、多過ぎて覚えてられないよ」
歩夢「そうだよね」ﾆｯｺﾘ 侑「私にそれ言うけど、歩夢も全部は覚えてないでしょ？」
歩夢「覚えてる」
侑「うっそだー」
歩夢「覚えてるもん！」ｼﾞｰｯ
侑「あっ！ 歩夢のキャラ死んじゃうよ！」
歩夢「ああっ」ｱｾｱｾ
侑「じゃあさ、幼稚園の時のも覚えてる？」
歩夢「当然だよ」
侑「あの時の歩夢はさ」
歩夢「うん」
侑「挨拶するみたいに、好き好きって私に言ってたよね」
歩夢「･･････」///
侑「覚えてるんでしょ？」ﾆﾏﾆﾏ
歩夢「だって、好きだったんだもん」
侑「どうして私だったの？」
歩夢「･･････」 侑「同じ組にカッコイイ男の子いたじゃん」
歩夢「そうだっけ？」
侑「ほら、サッカーの上手な子」
歩夢「名前は？」
侑「･･････忘れた」
歩夢「･･････」
侑「それで、どうして私だったの？」
歩夢「侑ちゃんが一番仲良しだったから、だと思う」
侑「ふーん」
歩夢「今もだけど」ﾎﾞｿｯ
侑「･･････今も」
歩夢「ん？」
侑「私のこと･･････なんでもない」
歩夢「言って」
侑「いや、やっぱりいい」
歩夢「･･････」ｼｭﾝ ﾋﾟｺﾋﾟｺﾋﾟｺ
歩夢「私のクラスの友達がね、面白い漫画雑誌があるって勧めてくれたんだけど」
侑「へえ、どんなの？」
歩夢「侑ちゃんも読んでみる？」
侑「歩夢はもう読んだ？」
歩夢「まあ、一応」
侑「どうだった？」
歩夢「･･････面白かったよ」
侑「それじゃあ、読んでみようかな」
歩夢「いま読んでみる？」
侑「あっ」
ﾁｭﾄﾞｰﾝ
ＧＡＭＥ ＯＶＥＲ
侑「ちょうどいいから読んでみようかな」
歩夢「ちょっと待っててね」 ｺﾞｿｺﾞｿ
侑「どうしてベッドの下に隠してるの？」
歩夢「･･････置く場所がなかっただけだよ」
侑「･･････」
歩夢「はい、どうぞ」ｽｯ
”コミック百〇姫”
侑「なんかさ」ｼﾞｰｯ
歩夢「うん？」
侑「可愛い絵だけどさ」
歩夢「うん」
侑「表紙の２人の女の子、き、キス、しようとしてない？」
歩夢「こうやって顔よせてるだけだと思うよ」
ﾋﾟﾄｯ
侑「うわああっ？！」ﾋﾞｸｯ
歩夢「･･････」 侑「あ、ごめん」
歩夢「やっぱり変、かな」ｳﾂﾑｷ
侑「え？」
歩夢「私は侑ちゃんともっと仲良くなりたい」
侑「今よりも？」
歩夢「今よりも」
侑「ありがとう。嬉しいよ」ﾆｯｺﾘ
歩夢「･･････その雑誌、読んでみて」
侑「帰ってからゆっくり読もうと思ってたんだけど」
歩夢「借り物だからダメだよ」
侑「あ、そっか」
─１時間後─
侑「ふぅ」ﾊﾟﾀﾝ
歩夢「どうだった？」
侑「面白かったよ」
歩夢「良かったよー」ﾎｯ
侑「歩夢はさ、こういうのどう思う？」
歩夢「･･････女の子同士で、ってこと？」
侑「･･････うん」
歩夢「本人同士が愛し合ってるなら、良いと思う、よ？」ﾁﾗｯ
侑「･･････」
歩夢「侑ちゃんは？」ﾁﾗｯ
侑「･･････」
歩夢「侑ちゃん？」ｷｮﾄﾝ 侑「ねえ、歩夢」
歩夢「なーに？」
侑「この雑誌の中に、幼馴染同士で告白する漫画あったよね」
歩夢「あったね」ﾄﾞｷｯ
侑「私は、その漫画が一番面白いと思った」
歩夢「そう、なんだ」
侑「歩夢は好き？」
歩夢「一番かどうかは分からないけど･･････好きだよ」
侑「じゃあさ、マネしてみない？」
歩夢「しずくちゃんみたいに演じるって事？」
侑「イヤだったら無理にとは言わないけどね」
歩夢「侑ちゃんは、したいん、だよ、ね？」ﾁﾗｯ
侑「･･････」ｺｸﾝ
歩夢「じゃあ、いい、よ」ｺｸﾝ
侑「私は黒髪の子ね」
歩夢「じゃあ、私は金髪の子だね」
―――
黒髪（侑）「私ね、最近おかしいんだ」
金髪（歩夢）「どうしたんだい？」
黒髪「あなたの事を考えると胸が･･････すごく苦しいの」
金髪「そっか。それは嬉しいね」
黒髪「嬉しい？ どうして？！ 私はこんなに苦しいんだよ！」
金髪「私も同じだったからね」
黒髪「えっ」
金髪「お前の事を考えると胸が締め付けられる、かなり苦しかった」
黒髪「今は、治ったの？」
金髪「治ってないな」
黒髪「それならどうして――」
金髪「認めたからだと思う」
黒髪「なにを･･････？」
金髪「お、お、おま、えを」
金髪「あ、ああ、あっ、あっ」
金髪「愛している事をっ！」
黒髪「･･････」 金髪「おかしいって分かってる」
金髪「幼馴染のお前に･･････姉妹同然に育ってきたお前に･･････」
金髪「こんな気持ちを抱くなんて」
黒髪「･･････」
金髪「さんざん悩んだ、迷った。でも、もうお前の事しか考えられないんだ！」
金髪「･･････」
ﾄﾞｻｯ
雑誌は床に落ち、次のページが開かれた。
侑「歩夢？」
歩夢「好きだよ」ﾎﾞｿｯ
侑「セリフ間違ってる」
歩夢「合ってるよ」
侑「･･････」ｼﾞｰｯ
歩夢「好きだよ、侑ちゃん――」
「１人の女の子として･･････愛してる」
歩夢「･･････」
侑「･･････」
足でページをめくろうとするが、歩夢に阻止されてしまった。
侑「すぅー･･････」
侑「私も歩夢のことが好きっ！！」
歩夢「気持ち悪いって思わない？」
侑「当たり前じゃん！」
歩夢「ゆ、う、ちゃん･･････」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ｷﾞｭｯ
侑「･･････ごめん」
ｷﾞｭｯ
歩夢「どうして謝るの？」
侑「歩夢の気持ち、気付いてたから」
歩夢「･･････私もごめんね」
侑「嫌われたらどうしよう、幼馴染じゃなくなったらどうしよう、距離とられたらどうしようってずっと悩んでた」
歩夢「えへっ、一緒だね」 侑「ページ、捲っていい？」
歩夢「えっ、それって」///
侑「捲るよ」
ﾍﾟﾗｯ
歩夢「･･････」///
侑「続き、しよ？」
歩夢「は、はい」ｽｯ
ゆっくりと、強く目を閉じる。
侑「愛してる」ﾎﾞｿｯ
歩夢「私も」
♡♡
”触り合いっこ（お腹）”おわり
今日は終わりです。
ぽむの顔文字すごく好きです。ありがとうございます。感想はもっとありがたいです。
読んでいただきありがとうございます。 幼馴染は積み重ねが大きいからこそ動きにくくなっちゃうのがもどかしかったり切なかったりで好き ゆうぽむフォーエバー……
駆け引きしてる二人の緊張感が伝わってきて心臓ドキドキさせながら読んでました
告白のとこで名前外れるのよかった… @cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ この先は百合姫でも掲載出来ない展開になっちゃうね、侑ちゃん・・・ @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 一応交換してたわけだから史実も混ざってるんだよね @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 恥ずかしい妄想を恋人でもない人に見せられないからむしろ全部本当だよ
"私の歩夢を穢してしまった日"
歩夢と付き合い始めて１ヶ月。念願の恋人になれてすっごく幸せ！
毎日がトキメキにあふれてて、世界が虹色に染まったように見えた。
「はあー」
手も繋げる
腕も組める
キスなんて毎日してる。でも、その先は･･････。
「エッチしたい」ﾎﾞｿｯ
「って、これじゃ変態だ･･････」ﾊｧ
（まだ１ヶ月だけど、歩夢ってそういうのに興味なさそうなんだよね）
「うーん」
（このままお婆ちゃんになるまで･･････？）
「いやいやいやー、さすがに」
歩夢『侑ちゃん？ 今日も、その、手、繋いで登校するの？』ﾓｼﾞﾓｼﾞ
歩夢『え？ き、キス？！ ここで？』ﾓｼﾞﾓｼﾞ
歩夢『ずっと一緒にいようね』ﾆｯｺﾘ
「ありえそう･･････」ｺﾞｸﾘ 「って言っても、歩夢にエッチしたいなんて言えないよー」
（それに歩夢はスクールアイドルだから、せめて卒業するまでは清純でいてもらいたいな）
「ん？」（って事はあと１年半くらいはお預けじゃん！）
（そう考えたらなんか無性にシたくなってきた）ﾓｿﾞﾓｿﾞ
「そうだ」（みんなはどうしてるのか検索してみよ）
ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
”１人エッチで気を紛らわせる事も大事”
「１人エッチ･･････？」
恋人だからといって、無理やり性行為を求めれば体目的と思われてしまいます。
「！！」
性欲がある事は人として当然ですので、誰も傷付けない性欲処理方法を紹介します。
―――
――
─
―翌朝―
歩夢「おはよう」ﾆｯｺﾘ
侑「お、おは、よう」
歩夢「侑ちゃん？」
侑「な、なに？」
歩夢「寝違えたの？」
侑「うん！ 首が痛くて痛くてそっち向けないんだ」
歩夢「そうなんだ」
ﾃｸﾃｸ
侑「！！」
歩夢「やっと侑ちゃんの顔みれた」ﾌﾌｯ
ｸﾞﾙｯ
歩夢「えっ」
侑「･･････」
歩夢「えっと、寝違えてるんだよね？」
侑「さっ！ 早く学校に行こー」
ﾃｸﾃｸ
歩夢「あっ、待ってー」 歩夢「･･････」ｼﾞｰｯ
侑「･･････」
歩夢「ちゃんと前みてないと危ないよ」
侑「ね、寝違えてるから」
歩夢「そんなに私の顔みたくないんだ」ｼｭﾝ
侑「違うよ」
歩夢「それなら、どうして私の反対ばかり向いてるの？」
侑「･･････」
歩夢「言いたくないならいいよ」
侑「ごめん･･････」
歩夢「･･････」
侑「･･････」
歩夢「ねえ、侑ちゃん」
侑「な、なに？」
歩夢「今日も、その、手、とかつなご？」
侑「今日はダメ！」
歩夢「えっ」ﾋﾞｸｯ
侑「本当にごめん！ 今日は先に行くね！」
歩夢「あっ」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
歩夢「ちゃんと前むいてる･･････」
―放課後・部室棟―
ﾀｯﾀｯﾀｯ
侑（もう！ あの先生ってば人遣いが荒いよ）ﾑｽｯ
ｶﾞﾗｯ
侑「みんな！ 遅れてごめん！」
ｷﾞﾛﾘ
侑「え？」
かすみ「確保ーーッ！！」
エマ「えいっ」
ｶﾞｼｯ
侑「え？ え？」
エマ「かすみちゃん、捕まえたよ〜」 かすみ「さあ、侑先輩。こちらへ」
ﾃｸﾃｸ
しずく「私は先輩を信じています」
侑「どういうこと？」
彼方「歩夢ちゃんを泣かせた罪は重いぞー」ﾆｯｺﾘ
歩夢「ゆうちゃん･･････」ｸﾞｽﾝ
エマ「さあ、全部話してね」
侑（言えないよ！）
歩夢「ごめん、ごめんね･･････」ｳﾙｳﾙ
かすみ「大丈夫ですよ。歩夢先輩は悪くありませんから」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
侑「えっと、まずこの状況を誰か説明してくれない？」ｷｮﾛｷｮﾛ
彼方「歩夢ちゃんはね、１人部室で泣いてたんだよ」
侑「･･････」
しずく「私達が部室に入ると、歩夢さんは必死に涙を隠そうとしました」
しずく「しかし、とても取り繕える悲しみではなかったようで･･････」
エマ「みんなで慰めてたんだよ」 かすみ「侑先輩ッ！」ﾋﾞｼｯ
侑「は、はい！」
かすみ「歩夢先輩に冷たく当たってるそうですねぇ」ｼﾞｰｯ
侑「うっ･･････」
かすみ「付き合い始めてまだ１ヶ月ですよね？ もしかして浮気とか･･････」
歩夢「うぅ、やだ、やだぁああっ！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
彼方「おー、よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
侑「してない！ それだけは本当にないから！」
かすみ「当たり前です。あんなにみんなをヤキモキさせておいて、１ヶ月で別れるとかあり得ません」
しずく「なにか事情がありますよね？ それを話してください」
侑「･･････言えない」ﾎﾞｿｯ かすみ「仕方ありませんね。しず子」
しずく「えっ、アレ使うんですか？！」
侑「え？ なに？ なにされるの！」ﾋﾞｸﾋﾞｸ
エマ「苦しいのは一瞬だからね」
かすみ「りな子特製、飲ませる自白剤です」ｽｯ
侑「話す！ 話すから！」
かすみ「･･････」
侑「お願い！ 歩夢と２人で話をさせて！」
彼方「歩夢ちゃん、どうする？」
歩夢「お別れはイヤだよ？」ｸﾞｽﾝ
侑「違うから。信じて」
歩夢「それなら･･････いいよ」ﾌｷﾌｷ
かすみ「かすみん達は先に練習しておきますから、あとでぜぇーったいに来てくださいね」ｼﾞｰｯ
侑「すぐに行くよ。歩夢と一緒に」
彼方「なにかあったらすぐに呼ぶんだよ」
歩夢「はい･･････」
ﾊﾞﾀﾝ
侑「･･････」
歩夢「･･････」
侑「本当にごめん！！」
侑は迷わず土下座した。
〜〜〜 歩夢「そうだったんだ」///
侑「あのね、私は歩夢の体が目的とかじゃないから、本当に」ｱｾｱｾ
歩夢「う、うん」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「エッチできれば誰でもいいとかじゃなくて、歩夢とだからエッチしたいというか、歩夢だからムラムラするというか、その――」
歩夢「もういいよぉ」///
侑「かわいい」ﾎﾞｿｯ
歩夢「侑ちゃん！」ﾑｽｯ
侑「あ、ごめん」
歩夢「私のこと嫌いになったワケじゃないよね？」
侑「うん･･････。歩夢に申し訳なくて、罪悪感で死にそうだったよ」ﾊｧ
歩夢「ゆ、ゆ、侑ちゃんも、そういう事するんだね」///
侑「え？ 歩夢も１人エッチしてるの？」
歩夢「してないよ！」ﾌｲｯ
侑「だって、も、って」
歩夢「お友達から聞いただけ！ 侑ちゃんと一緒にしないでっ」
侑「ごめん･･････」ｼｭﾝ
歩夢「もう･･････」
侑「もうしないよ。どんなにムラムラしても我慢する」
歩夢「が、我慢は、体によく、ないよ？」///
侑「でもさー、他に方法なんてなくない？」
歩夢「あるよ」ﾎﾞｿｯ 侑「それも友達から聞いた話？」
歩夢「ううん」
侑「教えて。歩夢を傷つけないように頑張るために」
歩夢「･･････」///
侑「歩夢？」
歩夢「私は侑ちゃんに何されてもいいよ」ﾎﾞｿｯ
侑「･･････」
歩夢「･･････」///
侑「えっと、我慢する方法は？」
歩夢「もう！ 侑ちゃんのドンカンッ」ﾑｽｯ
侑「えっ」 ｶﾞﾗｯ
愛「ちぃーす！」
果林「あら、他のみんなは？」
璃奈「遅れてごめん」
歩夢「侑ちゃんなんて知らない！」
侑「なんで？！」
愛「なーに、また喧嘩してるのー？」ﾆﾏﾆﾏ
璃奈「早く練習いかないと」ｺﾞｿｺﾞｿ
果林「今度の原因はなに？」
歩夢「果林さん、聞いてください。侑ちゃんってば――」
侑「ちょっ？！ ちょっと！ 歩夢ッ！」
果林「あらあら」ﾌﾌｯ
"私の歩夢を穢してしまった日"おわり ちょっと違う気もしますがご勘弁を
これまでの話もリクエストと違った場合は教えてください。リテイクはしませんが後学の為に見返します
また夜に >>68に即興の練習も兼ねてるということなので、普段あまり見かけないバッドエンドネタも考えてみてるけど
読む自分にもダメージ大きそうでなかなか思い浮かばない @cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ 鈍感な侑ちゃんもかわいいよ ゆうぽむが付き合う前に歩夢が他の子といい感じになっとるの見て脳破壊とか？
ゆうぽむ死ネタとかは面白いの多いけどガチ凹みしちゃう
”カップル裁判”
―スクールアイドル同好会・部室―
「･･････」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
侑「次は卵焼きね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
歩夢「もう、口の中が無くなってからだよ」ﾆｺﾆｺ
侑「もうすぐ無くなるから」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
歩夢「そんなに慌てなくてもお弁当は逃げないよ」ﾌﾌｯ
せつ菜「ちょっといいですか？」ｶﾞﾀｯ
侑「どうしたの？」
せつ菜「お二人はお付き合いをしているんですか？」
歩夢「･･････」
侑「･･････」
せつ菜「あっ！ 私はそういうのに偏見とか全くありませんから！」
侑「なに言ってるの？」
せつ菜「えっ」
侑「私も歩夢も女の子だよ？ 付き合うワケないじゃん」
歩夢「･･････」 愛「ゆうゆさー、それはちょっと無理があるんじゃない？」
侑「愛ちゃんまで」
愛「一緒に登下校、それも仲良そうに手まで繋いじゃってー」ﾆﾏﾆﾏ
侑「うぐっ」
歩夢「見られてた、ね」ﾋｿﾋｿ
果林「話したくないなら無理に聞くつもりはないわ」
果林「でもね、そうやって否定しながらもイチャイチャされるのは正直困るわ」
エマ「か、果林ちゃんっ」
果林「これはいい機会よ。ハッキリさせましょう」
彼方「すやぴ」
璃奈「開廷する？（きりり）」
果林「賛成の人は起立を」
ｶﾞﾀｯｶﾞﾀｯ
歩夢「ゆ、侑ちゃん･･････」
ｷﾞｭｯ
侑「大丈夫。歩夢は私が守るから」
歩夢「うん･･････」
果林「賛成数７。璃奈ッ」
璃奈「これより、上原歩夢さんと高咲侑さんのカップル裁判を始める」
―裁判開始―
果林「これからあなた達の目撃証言を元に、カップルか否かを２人に問うわ」
果林「いくら言い逃れてくれてもいいけれど、証言内容は段々とヘビーになっていくわ」
果林「認めるなら今の内よ」
侑「私と歩夢は、ただの幼馴染で親友だよ！」
歩夢「そうだよー」
璃奈「裁判長は私」
果林「私が進行役よ」
エマ「検事さんみたいでカッコイイね」ﾆｯｺﾘ
果林「ふっ」 果林「１人目は誰かしら？」ｷｮﾛｷｮﾛ
かすみ「それならかすみんが行きます！」
果林「かすみちゃん、証言台に」
ﾃｸﾃｸﾃｸ
かすみ「かすみんが見たのはですねー」
―虹ヶ咲学園中庭・朝―
かすみ「あふぅー」（朝練も毎日続くと疲れるなぁ）
かすみ「ん？ あれは･･････」
侑「ここ学校だよ？ ヤバイって」
歩夢「大丈夫だよー。まだ朝早いから誰も来てないよ」
侑「手だけだよ？」
歩夢「分かってるよ」
ｷﾞｭｯ
歩夢「えへへ」ﾆｺﾆｺ
侑「どうして今なの？」
歩夢「昨日の帰りに繋げなかった分だよー」
侑「途中までみんなと帰ってたから仕方ないじゃん」
歩夢「･･････私の部屋に泊まっていいよ、って言ったのに」ﾑｽｯ
侑「それはごめん。気が付いたら寝ちゃっててねー」ｱｾｱｾ
歩夢「だから、少しだけこうさせて」
ｷﾞｭｯ
侑「うん･･････」
〜〜〜 かすみ「とまあ、こんな感じでしばらく手を繋ぎあっていました」
果林「さあ、どうかしら」ﾁﾗｯ
歩夢「･･････」///
侑「友達でも手くらい繋ぐもん。ねえ？」
かすみ「いや、かすみんは繋ぎませんけど」
侑「裁判長！ かすみちゃんは、この前しずくちゃんと手を繋いでいました！」
かすみ「！？」
璃奈「裁判と関係ない発言だから却下」
果林「さあ、次は誰かしら？」
しずく「かすみさんの仇は私が必ず」
ﾃｸﾃｸﾃｸ
果林「しずくちゃん、証言をお願い」
しずく「はい」
〜〜〜
―街中―
しずく「はあー」（かすみさんも璃奈さんも都合が悪いとは思いませんでした）
しずく（１人で買い物も楽しいかと思いましたけど、やっぱり寂しいですね）
しずく「ん？」
”往年の名作をリバイバル上映！”
しずく「観ていきましょうか」
ﾃｸﾃｸﾃｸ
―映画館―
侑「えー、こっちにしようってばー」
歩夢「もう高校生でしょ。もっと大人な映画も観た方がいいよ」
侑「まだ高校生だよ！ 歩夢のは難しそうだから寝ちゃいそうだからさ」
歩夢「私が起こしてあげるよ」
侑「それじゃあ歩夢が映画に集中できないでしょ」
歩夢「もうー」
侑「もう別々に観る？」
歩夢「えー」ｼｭﾝ
侑「･･････分かった。歩夢のにしよ」
歩夢「ありがとう」ﾊﾟｱｧ
侑「その代わり、映画の後は歩夢の奢りでコッペパンね！」
歩夢「また食べさせ合いっこする？」ﾌﾌｯ
侑「歩夢がしたいって言うならいいよ」
歩夢「ふふっ」 侑「あっ、歩夢！ 割引あるって」
歩夢「ちょうど良かったね」
ﾎﾟﾁｯ
ﾋﾟｰｯ
侑「あれ？」
店員「申し訳ありません。こちらの割引には確認が必要でして」
歩夢「侑ちゃん、どの割引押したの？」
侑「カップル割引」
店員「頬で結構ですのでキスしてください」
侑「はーい」
歩夢「え？ え？ 侑ちゃ――」
侑「んっ！」
店員「あ、ありがとうございます」///
侑「歩夢が暴れるから口にしちゃったよ」
歩夢「もう！ もう！」///
ﾎﾟｶﾎﾟｶﾎﾟｶ
〜〜〜 しずく「その時も、今のように手を繋いでいました」
果林「外でキスするなんて大胆ねぇ」ﾁﾗｯ
侑「事故だから」
歩夢「うんっ、うんっ」
しずく「カップル割引ですよ？ カップルですよね？」
侑「違うよ」
歩夢（思い出しちゃった）///
侑「友達同士でも頬にキスくらいするよ。ねえ？」
しずく「いえ、私はした事がありません」
侑「裁判長！ しずくちゃんの足にキスしてるかすみちゃんを見た事があります！」
しずく「！？」
璃奈「裁判と関係ない発言だから却下」
果林「さあ、次は誰かしら？」
愛「はいはーい！ 愛さんも２人を見た事あるあるー！」
〜〜〜
―スーパーマーケット―
愛「えーっと、あとはキャベツと紅ショウガ」
愛（店がいきなり忙しくなったからって、１人で買い出しは辛いなー）
愛「紅ショウガだけにしょうがない！ なんつって！」
愛「あっ！ おーい！ ゆう――！！」
歩夢「侑ちゃんはなに食べたい？」
侑「歩夢の料理ならなんでもいいよ」
歩夢「もう、それが一番困るんだからね」
侑「それなら歩夢の食べたい物で」
歩夢「私は侑ちゃんが食べたい物が食べたいのっ」
侑「えー、じゃあカレーかな」
歩夢「はーい」
侑「ちょっと待って」
歩夢「どうしたの？」
侑「なんで辛口買うの？！」
歩夢「この種類は辛口でも甘めだよ？」
侑「私は中辛か甘口がいいのっ」
歩夢「ごめんね。侑ちゃんは子供舌だったね」
侑「なにそれ。私が小学生みたいじゃん」ﾑｽｯ
歩夢「お菓子買っておいで」ﾆｺﾆｺ
侑「もう！」ﾃｸﾃｸ
歩夢「１個までだよー」
侑「じゃあこれ！」
ﾄﾞｻｯ 歩夢「これはダメ」
侑「どうして？！」
歩夢「だって、これはオモチャでしょ」
侑「スクールアイドルのフィギュアだよ」
歩夢「返してきて」
侑「いいよ。自分のお金で買うから」ｼｭﾝ
歩夢「じゃあ、カレー作るの手伝ってくれる？」
侑「うん！」ﾊﾟｱｧ
歩夢「お泊りもしてくれる？」
侑「するする！」
歩夢「お風呂も一緒だよ？」
侑「それはいつも通りでしょ」
歩夢「そうだったね♡」
〜〜〜 愛「２人で仲良く買い物カート押してたよねー？」ﾆﾏﾆﾏ
果林「あらあら。友達同士じゃ、毎日一緒にお風呂は入らないわよねぇ？」ﾁﾗｯ
歩夢「侑ちゃんの背中を洗ってあげてるだけだよ」
侑「私も、歩夢の背中を洗ってあげてるだけだから」
愛「背中が洗えない高校生なんているかなー」
侑「愛ちゃんは知ってるよね？」
愛「え？」
歩夢「･･････」
侑「この前、学校のシャワールーム借りた時に――」
愛「すすす、ストップ！ ストップ！」
愛「あははー、ごめんごめん。よく思い出したら、あの２人はゆうゆと歩夢に似てるだけの人だったわー」
璃奈「愛さんには、あとで非公開裁判を受けてもらう」
愛「り、りなりー？」ｱｾｱｾ
果林「さあ、次は誰かしら？」
せつ菜「私です！」ｶﾞﾀｯ
―お昼休み・中庭―
菜々（あの子はどこだろう）ｷｮﾛｷｮﾛ
菜々「あっ！」
侑「ほらほら、ご飯だよー」
はんぺん「にゃー」
歩夢「可愛いね」
侑「歩夢の方が可愛いよ」
歩夢「も、もう。なに言ってるの」ﾃﾚﾃﾚ
侑「ご飯中も撫でさせてくれるなんて、はんぺんって良い子だね」
歩夢「･･････私も怒らないよ？」ﾎﾞｿｯ
侑「え？」
歩夢「なんでもない」ﾌｲｯ
侑「こっちの猫かわいいなー」
ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
歩夢「ふふっ」ﾆｺﾆｺ
侑「猫缶食べる？」
歩夢「にゃーにゃー」ﾌﾘﾌﾘ
侑「それじゃあ、ここで一緒にご飯食べる？」
歩夢「にゃんにゃん♪」ｺｸﾝ
ｺﾞｿｺﾞｿ 侑「はい、歩夢の分だよ」ｽｯ
歩夢「･･････」ｼﾞｰｯ
侑「しょうがないなー」
歩夢「〜♪」
侑「はい」
おかずを箸でつまみ、歩夢に差し出す。
歩夢「にゃー」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
侑「･･････」
歩夢「もぐもぐ」
侑「なでなでー」
歩夢「きゃっ」
侑「猫のお腹はモフモフしてて気持ちいいなー」
歩夢「ゆ、侑ちゃん！ 制服めくらないでぇ」///
侑「にゃー、は？」
歩夢「や、やめてほしい･･････にゃー」
侑「あっ、今日の下着もピンクなんだ」ｼﾞｰｯ
歩夢「きゃあっ？！」ﾊﾞｯ
侑「猫なのに気にするの？」
歩夢「むぅ〜」///
侑「あはははっ」
〜〜〜 せつ菜「すごく破廉恥でした！」///
果林「夜にはネコミミプレイでもしているのかしら」ﾌﾌｯ
せつ菜「ネコミミ、プレイ」///
侑「友達としてじゃれ合ってただけだよ」
歩夢「ネコミミプレイなんてしてないもん」
侑「ワンワンならたまに――」
歩夢「侑ちゃん！」
侑「あっ」
せつ菜「聞きましたか？！ ２人はワンワンプレイをしているそうですよ！」
侑「･･････」
せつ菜「さあ！ 認めてください！」 侑「ワンワン？ 犬なら飼ってないよ」
せつ菜「違います！ ワンワンプレイの事ですよ！」
侑「私はワンワンとしか言ってないし、プレイなんて言ってない」
侑「そもそもワンワンプレイってなに？」
せつ菜「そ、それは･･････」///
侑「それが分からないと、私も返事できないよ」
せつ菜「その、ベッドの上で、えっと、イヌミミと尻尾を付けて――」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ
侑「え？ なに？」ﾆﾏﾆﾏ
せつ菜「イヌミミと尻尾をつけて、相手の体中を舐め回すことです！！」///
侑「･･････」
せつ菜「はぁ、はぁ」///
侑「歩夢とそんな事したっけ？」
歩夢「した事ないよ」
せつ菜「あああああっ！！！」
ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ
優木せつ菜 退廷 果林「あとは、エマと彼方ね」
エマ「うーん、２人を見かけた事はあるけど、別に変な事はしてなかったよ〜」
彼方「彼方ちゃんは、２人で仲良くお昼寝してる所を見た事あるよぉー」
エマ「もういいんじゃないかな？」
彼方「うんうん」
果林「それは、これからも２人のイチャイチャを見せつけられるって事よ！」
エマ「２人は付き合ってないんだよね？」
侑「付き合ってないよねー？」ﾆｺﾆｺ
歩夢「幼馴染だもん。友達よりちょっとだけ仲良しなだけだよ」ﾆｺﾆｺ
エマ「考えてみて」
エマ「部室に来た時、かすみちゃんとしずくちゃんがキスしてたら気まずいよね」
かすみ「なっ？！」///
しずく「まだしていません！」///
侑「それは･･････」
歩夢「たしかに･･････」
エマ「それと同じだよ。イチャイチャするのはお家でもできるからね〜」 歩夢「でも、私、我慢できない、かもしれない」ｼｭﾝ
侑「歩夢･･････」
エマ「歩夢ちゃん」
歩夢「エマさん、私どうしたら」
エマ「愛情はね、会えない時間に育つんだよぉ」ﾆｯｺﾘ
侑「どういうこと？」ｷｮﾄﾝ
エマ「あの人に会いたい、会ったら抱き締めたい」
エマ「そう想う時間も大切だってこと」
歩夢「･･････エマさんは、会いたくても会えないから」
エマ「そうだねー」
歩夢「ごめんなさい。ちゃんと我慢できるようになります」
侑「歩夢！ 一緒に頑張ろっ」
歩夢「うんっ」ﾊﾟｱｧ
果林「はぁ。一件落着かしら」
璃奈「まだ裁判は終わってない（むんっ）」 彼方「どういうこと？」
璃奈「この裁判の争点は、２人が恋人かどうか」
果林「もういいんじゃない？ 問題は解決したんだから」
彼方「和解だね」
璃奈「裁判が開かれた以上、白黒つける事が裁判長の務め」
果林「どうするつもり？ なにをしても認めないわよ？」
ﾊﾞﾝｯ
璃奈「静粛に」
侑「璃奈ちゃん？」ｷｮﾄﾝ
璃奈「これから証拠映像をプロジェクターに映す」
ｳｨｰﾝ
歩夢「えっと、なんの？」
璃奈「２人が恋人である証拠」
侑「だから私達は――」
ﾊﾞﾝｯ
璃奈「２人が認めた時点で映像は止める。心の準備はいい？」
侑「いいよ」
歩夢「ゆ、侑ちゃん」ﾋﾞｸﾋﾞｸ
侑「大丈夫だよ」
璃奈「それじゃあ、始める」
ﾋﾟｯ 歩夢『侑ちゃんも早く着替えて』
侑『ごめん。これだけやっておきたいから』
歩夢『もう外まっくらだよ』
侑『先に帰ってていいよ』
歩夢『ううん。待ってる』
かすみ「部室？」
しずく「隠しカメラですか？」
璃奈「防犯用の監視カメラ（むん！）」
果林「いつのかしら」
エマ「みんな帰った後かなぁ？」
彼方「時間的にはそうだねー」
侑「あれ、これって」
歩夢「･･････」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ 侑『終わった！ お待たせ！』
歩夢『着替えるの手伝ってあげるね』
侑『い、いいって』
歩夢『遠慮しないで』
侑『恥ずかしいって』
歩夢『ほらほら、脱いで』
ﾌﾟﾁｯ
侑『えっ？！ 歩夢！』ｱｾｱｾ
歩夢『下着も替えないと風邪引いちゃうからね』
侑『やっ、やめてって』
歩夢『･･････今日はここでしよ』
侑『ここって、部室で？』
歩夢『ダメ？』
侑『ダメに決まってるじゃん！』
ｼｭﾙ
侑『あっ』
歩夢『あっ♡』 かすみ「！！」
しずく「きゃっ」///
愛「おぉーっ！」
侑「璃奈ちゃん！ ストップ！ ストップ！」
璃奈「認める？」
侑「認めます！ 私と歩夢は恋人同士です！」
ﾋﾟｯ
璃奈「判決。２人の学校内でのイチャイチャを禁止する」
歩夢「もう我慢できるもん」ﾆｯｺﾘ
璃奈「無事解決（にっこりん）」
璃奈「閉廷」
ﾊﾞﾝｯ
せつ菜「我慢とかそういう問題ではありません」ﾎﾞｿｯ
侑「あっ、せつ菜ちゃん？ いつからそこに」ｱｾｱｾ 歩夢「さっきのは悪ふざけだから、エッチな事なんてしてないよ？」ｱｾｱｾ
せつ菜「データを改めさせてもらってもいいですか？」ｷﾞﾛﾘ
璃奈「どうぞ」ﾋﾞｸｯ
ﾋﾟｯ
歩夢『あっ♡ んんっ♡ ゆうちゃ、んっ♡」
侑『いいよ。ほら、いつもみたいに可愛い声きかせてよ』
歩夢「きゃあああっ！？」///
侑「璃奈ちゃん？！」
璃奈「リモコン取られちゃった（てへっ）」
せつ菜「なんですか、これは」ﾜﾅﾜﾅ
侑「これは、その、えっと、あの」ｱﾜｱﾜ
せつ菜「２人は生徒会室に来てください」
侑「だから――」
せつ菜「早く行きますよ」ｷﾞﾛﾘ
侑「はい･･････」ｼｭﾝ
歩夢「うぅ〜」///
ﾊﾞﾀﾝ
愛「りなりー？ あのデータのコピーって無い？」
璃奈「判決、愛さんは有罪」
愛「えぇっ？！」
璃奈「私の部屋で禁固刑に処す（にっこりん）」
―スクールアイドル同好会・活動日誌―
歩夢先輩と侑先輩の２人は、中川生徒会長のおかげで反省文の提出だけで済みました。
愛先輩は、しばらく風邪を引くとりな子が言ってました。
今日もスクールアイドル同好会は平和です。
記入者：かすみん
”カップル裁判” おわり おつおつ
オナって罪悪感で避けちゃう侑ちゃんかわいい
カップル裁判は普通にスレ立てていいレベルのSSだろこれ
ゆうぽむのイチャイチャも最高だけどしずかすの足舐めプレイも気になるわ これだけ目撃されてるならファンや他の生徒にももうバレてそう
そして足舐めプレイはしてるのにキスはまだしてないしずかす。大丈夫なのか
ファンの子達のやっぱりあの二人って付き合ってるよねみたいな話もちょっと読んでみたい カップル裁判めっちゃ良い、しずかす編も見たいぐらい あえて家に帰ってからチョコを渡して他の子からもらった時との違いを感じながらチョコよりも甘く優しく温かなひと時を過ごすバレンタインゆうぽむが見たいです
”惑わし合う２人”
─ＳＩＦ前・侑の部屋─
侑「うわあああっ！？」
ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ
侑（どうしてハッキリ言わなかったの私ッ！）
侑「私ッ！！」
ﾊﾞﾝｯ
侑「変わらぬ想い、って！ そうだけど！ そうだけど！」
ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ
侑「･･････はぁ」
侑「好き」ﾎﾞｿｯ
侑「歩夢、好きだよ」ｷﾘｯ
侑「あのタイミングなら言えたはずなのにー」ｼｭﾝ
侑（でも、歩夢のファンの前で愛の告白ってどうなんだろう） たぶんラストまで書ききれないので、申し訳ありませんが読み切りたい人は明日まで待っていただきたいと思います。
―歩夢の部屋―
歩夢「ローダンセ」
歩夢（花言葉は、変わらぬ思い。そして、終わりのない友情）
歩夢（ねえ、侑ちゃん？ 私達は友達？ それとも･･････）
歩夢「もう、侑ちゃん離れしなきゃいけないのかな」ﾊｧ
侑『え？ 歩夢と私は友達で幼馴染でしょ？』
侑「だからローダンセ渡したのに伝わらなかった？』
侑『これからも友達としてよろしくね！』
歩夢「やだあああっ！！」ｳﾙｳﾙ
歩夢「うっ、ううっ」ﾌｷﾌｷ
歩夢「やだよ、ゆうちゃん･･････」ｸﾞｽﾝ
―翌朝―
歩夢（今日も学校まで１人･･････）
歩夢「ダメダメ！」ﾌﾙﾌﾙ
（私にはもうファンのみんながいるんだから！）
歩夢「うん！ ＳＩＦは絶対に成功させるんだから」
今日子「歩夢ちゃん？」ﾋｮｺ
歩夢「あっ。おはよう」ﾆｯｺﾘ
今日子「おはようございますっ」ﾍﾟｺﾘ
歩夢「あの、昨日はありがとう。私、頑張るね」
今日子「はい！」
歩夢「今日子ちゃんもこの辺りに住んでるんだね」
今日子「違うんですけど、歩夢ちゃんともっと打ち合わせをしておきたくて」
歩夢「ＳＩＦの為にわざわざ来てくれたの？」
今日子「私、歩夢ちゃんのファン、ですから」ﾃﾚﾃﾚ
歩夢「嬉しい、ありがとう♪」
今日子「はいっ」ﾊﾟｱｧ
SIF・・・スクールアイドルフェスティバルの略称
―カフェ―
侑「それいいですね！」ｶﾞﾀｯ
姫乃「そうですよねっ」
侑「あっ！」ﾁﾗｯ
店の外に歩夢の姿が見えた、ような気がした。
せつ菜「歩夢さんですか？」
侑「う、うん」
せつ菜「行ってきていいですよ」
侑「え、でも」
せつ菜「もうほとんど終わりですし、事務作業だけなら侑さんでなくても出来ますから」
侑「ありがとう！」
ﾀﾞｯ
――― 侑「おーい！」
歩夢「あっ、侑ちゃん」ﾊﾟｱｧ
今日子「侑先輩、おはようございます」ﾍﾟｺﾘ
侑「あ、今日子ちゃんも一緒だったんだ」ｼﾞｰｯ
歩夢「侑ちゃん、打ち合わせは？」
侑「もう終わったよ」
今日子「それなら侑先輩も一緒にライブの打ち合わせしませんか？」
侑「ごめん。これから愛ちゃんの所に行かなきゃいけなくて」
歩夢「そうなんだ･･････」
今日子「それなら仕方ないですね」
侑「あの、ところでさ」ｼﾞｰｯ
歩夢「どうしたの？」
侑「どうして２人は手を繋いでるの？」 今日子「あっ！ ごご、ごめんなさい！」
ﾊﾟｯ
歩夢「お互い手が冷たいね、って話してたの」
侑「ふーん」
歩夢「侑ちゃん？」
侑「あ、ごめん。もう行かなきゃ」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
今日子「侑先輩、怒っちゃってたらどうしよう」ｱｾｱｾ
歩夢「怒る？ どうして？」
今日子「私と歩夢ちゃんが手を繋いでたからですよっ」
歩夢「あはは。侑ちゃんはそんな事で怒らないよ」
今日子「そうだといいですけど･･････」
――― 侑（昨日は私と手を繋いで帰ったのに、もう別の子と手繋ぐなんて）ﾑｽｯ
侑（でも、私と歩夢はただの幼馴染だし、こんな事で怒るなんて今日子ちゃんにも悪いよね）
侑「しっかりしなきゃ」
―翌朝・待ち合わせ場所―
侑「ふんふーん♪」（今日は歩夢と登校できる！）
ﾋﾟﾋﾟｯ
侑「･･････」
歩夢：ごめんなさい。今日も今日子ちゃんと打ち合わせだから先に行っててね
侑「･･････」（ダメダメ。歩夢が前向きになれた事を喜ばないと）
―１週間後・部室―
侑「･･････」ｸﾞｯﾀﾘ
かすみ「せつ菜先輩？」ﾋｿﾋｿ
せつ菜「なんですか！」
かすみ「侑先輩、ＳＩＦが終わってから元気がないと思いませんか？」
せつ菜「そう言われればそうですね」
かすみ「どうしたんでしょうか」
せつ菜「燃え尽き症候群、でしょうか」
かすみ「そんな、せつ菜先輩じゃないんですから」ｱﾊﾊ
せつ菜「かすみさん、もしかして冗談だと思っていませんか？」
かすみ「違うんですか？」ｷｮﾄﾝ
せつ菜「実際に病気としてあるんですよ」
せつ菜「大きな試練を乗り越えた後の虚脱感から、情熱が失われてしまうようです」
かすみ「つまり、スクールアイドルへの興味が薄れてるって事ですか？」
せつ菜「かもしれませんね」
かすみ「まずいじゃないですか！」ｶﾞﾀｯ
せつ菜「まだそうだと決まったワケではありません！」
かすみ「あっ！ 歩夢先輩関係じゃないですか？ いつもの」
せつ菜「２人は仲直りして、歩夢さんは一歩踏み出せたはずですが」
かすみ「･･････聞いてみましょうか」 せつ菜「侑さん！ 相談なら私達が乗りますよ！」
侑「そう、だん？」
かすみ「そうです！ 最近の侑先輩は元気なさすぎですっ」
侑「･･････ごめん」ﾎﾞｿｯ
せつ菜「だから相談してください！」
侑「私はね、歩夢の為を思って歩夢の背中を押したんだ」
かすみ「ふむふむ」
侑「そうしたら、そうしたら･･････」ｳﾙｯ
せつ菜「わわわ！ 泣かないでください」ｱｾｱｾ
かすみ「ティッシュ、ティッシュ」ｱｾｱｾ
侑「私に全然かまってくれなくなったんだよーっ！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
せつ菜「･･････たしかに、部活以外、いえ、部活中もあまり話していなかったような」
かすみ「それじゃあ、スクールアイドルの情熱が薄れたんじゃないんですね？」
侑「え？ スクールアイドルは好きだよ」
かすみ「それなら良かったです」
侑「良くないよ！」ｶﾞﾀｯ
せつ菜「元気になりましたね」 侑「今日子ちゃん今日子ちゃん、ってカップルか！」
かすみ「今日子ちゃんって、歩夢先輩のファンの１人ですよね？」
侑「そう！」
せつ菜「つまり、侑さんは寂しいんですね」
侑「そう。だけど、我慢しないとダメなんだよね」ｼｭﾝ
かすみ「どうしてですか？」
侑「私にベッタリだった歩夢が、私以外の人の為に頑張ってる。嬉しいよ」
せつ菜「嬉しいと寂しいの板挟み、ですか？」
侑「･･････」ｼｭﾝ
かすみ「前から疑問だったんですけど、侑先輩って歩夢先輩の事が好きなんですよね？」
せつ菜「え？ そうだったんですか？」ｷｮﾄﾝ
侑「･･････うん」 せつ菜「大好き、ですか？」
侑「うん」
せつ菜「私も我慢しようとしていました。大好きな気持ち」
かすみ「どうしたんですか？ 急に窓辺に移動したりして」
せつ菜「結局やめられないんですよね」
侑「･･････」
せつ菜「始まったのなら貫くのみです」ｷﾘｯ
ﾊﾞｼｯ
侑「行ってくる！」
かすみ「もうすぐ部室に来ると思いますけど」
―数分後―
ｶﾞﾗｯ
歩夢「遅れてごめ――」
侑「歩夢ッ！」
歩夢「あ、侑ちゃん」
侑「私、歩夢の事が好きだから」
歩夢「･･････え？」
侑「今日子ちゃんだけじゃなくて私にもかまってほしい」
歩夢「･･････それは私もだよ」ﾎﾞｿｯ
かすみ「なんだか雲行きが怪しくないですか？」
せつ菜「見守りましょう」ｼﾞｰｯ 侑「どういう事？」ｷｮﾄﾝ
歩夢「私が誘った時、侑ちゃんはいつも、せつ菜ちゃんせつ菜ちゃんって！」
侑「そ、そんなことないって」
歩夢「あるよ！ 私も寂しかったのっ」
侑「じゃあそう言ってよ！」
歩夢「侑ちゃんこそ言ってよ！ ローダンセの花言葉なんて回りくどいよ！」
侑「それはごめん」
歩夢「赤い薔薇が欲しかった」ﾎﾞｿｯ
侑「薔薇の方が好きだったんだ･･････ごめん」
歩夢「もう！ もう！」ﾑｽｯ
侑「でも、歩夢には前を向いててほしかった」
歩夢「･･････」
侑「私の方ばかりじゃなくて、前を向いてほしかった。でも」
侑「たまには、私の方も向いてほしい･･････」
歩夢「･･････」
侑「ワガママなのは分かってるけど、それでも私は――」
侑「歩夢が好き」 歩夢「･･････次の日曜日、空いてる？」
侑「あ、その日はせ――」
かすみ「空いてますよね！」ｱｾｱｾ
侑「え、でも生配信が」
かすみ「本当に歩夢先輩の事が好きなんですか？！」
侑「好きだよ！」
かすみ「それならアーカイブで我慢してください」
歩夢「用事があるならいいよ。今日子ちゃんに声かけるから」
侑「空いてる！」
歩夢「約束だからね」ﾆｯｺﾘ
侑「うん！」ﾊﾟｱｧ
せつ菜「一件落着ですね」
かすみ「そうですか？ 先送りにしてるだけのような･･････」
せつ菜「いいじゃないですか。一歩ずつでも」
かすみ「一歩ずつ、ですか」
せつ菜「はい！ 歩夢さんのように一歩ずつ、ゆっくりでも２人の距離は確実に縮まっていくはずです！」
かすみ「それもそうですね」
歩夢「侑ちゃんは行きたい所ある？」
侑「コッペパン食べて雑貨屋さん行ってスクールアイドルショップ行って――」
歩夢「ふふっ」
”惑わし合う２人” おわり すみません、終わりました
展開に迷ったらコメディに走る癖は反省しています。すみません 乙。即興だからある程度やりやすい形に偏るのは仕方ない おつでした。短くまとめようとすると逆に大変なのもありそう ラブレターで告白しようとするも下駄箱を入れ間違えるゆうぽむ
”ハイミルクチョコレート”
―夜・侑の部屋―
ﾋﾟﾋﾟｯ
ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
ｶﾞﾗｯ
侑「歩夢？」ﾁﾗｯ
歩夢「こんばんは」ﾆｯｺﾘ
侑「急にどうしたの？」
歩夢「もうすぐバレンタインデーだね」
侑「･･････明日だっけ？」
歩夢「そうだよ。もしかして忘れてた？」
侑「はあーっ、どうしよ･･････」ｶﾞｰﾝ
歩夢「誰かに渡すつもりだったの？」
侑「当たり前でしょ」
歩夢「そうなんだ」ｼｭﾝ
侑「もらったら返さないと悪いじゃん」
歩夢「そうだね･･････」 侑「どうして寂しそうなの？」ｷｮﾄﾝ
歩夢「だって、せっかく侑ちゃんは恋人になれたのに侑ちゃんは･･････」
侑「私があげるのは歩夢だけだよ」
歩夢「･･････」
侑「歩夢は私にくれるでしょ？」
歩夢「･･････うん」
侑「だから、歩夢に返さないとね」ﾆｯｺﾘ
歩夢「ちょっと早いけど･･････」ｺﾞｿｺﾞｿ
ベランダにある仕切り板の下からそれを差し入れる。
歩夢「私の気持ち、受け取って」
侑「･･････」
ハンカチの上に乗せられたそれは、真っ赤な包装紙で綺麗に包まれていた。
侑「ありがとう」 歩夢「お返し、期待してるね」
侑「ねえ、歩夢」
歩夢「ん？」
侑「前も･･････昔もさ、今みたいにチョコもらった事あったっけ？」
歩夢「ベランダで渡したっ事？」
侑「うん。なんか、前にも見たような気がして」
歩夢「デジャヴだと思うけど」
侑「そっか。歩夢がそういうなら気のせいだね」
歩夢「ふふっ、変な侑ちゃん」ﾆｺﾆｺ
侑「そうだ！ 明日って時間ある？」
歩夢「放課後なら練習があるから」
侑「じゃあ夜！」
歩夢「大丈夫だけど、どうしたの？」
侑「私もチョコレート作りたいから教えて！」
―翌日の夜・高咲家―
歩夢「お邪魔します」ﾍﾟｺﾘ
高咲母「そんなかしこまらなくていいのよ」ﾌﾌﾌ
歩夢「キッチンお借りしますね」
高咲母「好きに使ってね」
歩夢「ありがとうございます」ﾍﾟｺﾘ
侑「歩夢、早く、こっち」
ｸﾞｲｯ
歩夢「あ、侑ちゃん」ｱｾｱｾ
―キッチン―
侑「よしっ」
歩夢「侑ちゃん、後ろ向いて」
侑「え？」
歩夢「エプロンの付けかた間違ってるよ」
侑「あれ？ おかしいな」
ｸﾙｯ
ﾊﾟｻｯ
歩夢「これでよしっと」ｷｭｯ
侑「ありがとう」ﾆｯｺﾘ
歩夢「まずはね、板チョコを細かく刻みます」
侑「はい。先生ッ」
歩夢「ふふっ」
侑「包丁でするの？」
歩夢「怪我しないように気を付けてね」
侑「私だって高校生だよ？ 包丁で指なんて切らないって」
歩夢「･･････」ｼﾞｰｯ 侑「あれ、チョコって意外と固いね」ｸﾞｸﾞｸﾞｯ
歩夢「待って」
侑「え？ まだ切れてないよ」
歩夢「やっぱり私が――」
侑「ダメ！ 全部私がやるから」
歩夢「でも」
侑「歩夢のは手作りでしょ？」
歩夢「そうだけど、私は買ったやつでも嬉しいよ」
侑「私がイヤ･･････。私は、私の気持ちをチョコレートに入れたいから」
歩夢「それなら」
侑「！！」
侑の後ろに回り、両手に自分の手を添えた。 歩夢「板チョコは固いから、指を伸ばして」
侑「あ、歩夢？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「指、伸ばして」
侑「う、うん」///
歩夢「包丁の背を押すと」
ｻﾞｸｯ
歩夢「安全に切れるよ」
ﾊﾟｯ
侑「わ、かった」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「頑張って」ﾆｯｺﾘ
〜〜〜 侑「ふうー」ｱｾｱｾ
歩夢「お疲れさま」
侑「歩夢は毎年こんな事してたんだ」
歩夢「次は湯せんだよ」
侑「溶かすやつ？」
歩夢「そうだよ」
侑「どうしてお湯でするの？ フライパンに入れて火にかけた方が早いのに」
歩夢「焦げるから絶対にやっちゃダメだよ」
侑「よしっ。頑張らないと」
歩夢「温度に気を付けてね」
侑「･･････」（チョコ作るのってこんなに面倒だったんだー） 歩夢「まずはチョコを溶かして」
侑「はい！」
ﾏｾﾞﾏｾﾞ
歩夢「その次は冷水で冷やします」
侑「なんで？！」
歩夢「その次は、また温めます」
侑「無駄じゃん！」
歩夢「こうすると、チョコは常温で固まるんだよ」
侑「へえー」
歩夢「あと、すっごく美味しくなるよ」
侑「よしっ」ｸﾞｯ
歩夢「型はどれにするの？」
侑「･･････内緒」ﾎﾞｿｯ
歩夢「ふふっ」
〜〜〜 侑「できた！ 歩夢ッ、できたよっ」
歩夢「はーい」
ﾃｸﾃｸﾃｸ
歩夢「あれ？ チョコは？」ｷｮﾛｷｮﾛ
侑「もう冷蔵庫だよ」ﾆｯｺﾘ
歩夢「どうして私を呼んだの？」
侑「片付けるの手伝ってほしいなー、なんて」ｱｾｱｾ
ｸﾞﾁｬｧ〜
歩夢「あっ」ｼﾞｰｯ
侑「ん？」
歩夢「ジッとしててね」
侑「え？ え？」
ﾋｮｲ
歩夢「ほっぺにチョコ付いてたよ」
侑「ありが――」
ﾍﾟﾛｯ
侑「！？」///
歩夢「ちゃんとおいしく出来たみたいだね」ﾆｯｺﾘ
―翌朝―
侑「おはよう」
歩夢「おはよう」
侑「歩夢、チョコレートありがとう」ｽｯ
バックから、おととい貰ったチョコレートを取り出して見せる。
歩夢「あれ？ まだ開けてなかったの？」
侑「一緒に食べたかったからね」
ｺﾞｿｺﾞｿ
侑「歩夢、今までありがとう」ｽｯ
侑「これからもよろしくね」
差し出されたチョコは、黒の包装紙に包まれている。
しかし、包装紙にはいくつもの折り目がついており、お世辞にも綺麗とはいえなかった。
侑「歩夢のと違ってこんなんになっちゃったけど、受け取ってくれるかな」ｱｾｱｾ
歩夢「ありがとう。とっても嬉しい」
侑「あはは、良かったー」
歩夢「せっかくだから一緒に食べよっか」
――― 歩夢「はぁー、開けるのもったいないよー」ﾆｺﾆｺ
侑「そんなこと言わないで食べてよ」
ｺﾞｿｺﾞｿ
歩夢「ハート型にしたんだね」
侑「うっ」ｶｱｧ ///
ｺﾞｿｺﾞｿ
侑「歩夢だってハートじゃん」
歩夢「私の気持ちだもん」
侑「わ、わっ、私も」ﾃﾚﾃﾚ
歩夢「侑ちゃんの大好き、いただきます」ﾊﾟｸｯ
侑「･･････」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「侑ちゃんのほっぺに付いてたのと同じ味だね」
侑「もう！ 思い出させないでっ」///
歩夢「私のも食べてね」
侑「いただきますっ」
ﾊﾟｸｯ 侑「おいしいけど、ちょっと苦いかな」
歩夢「甘さ控えめのビターチョコにしたの」
侑「ふーん」
歩夢「私の気持ち･･････伝わった？」
侑「うん！ これはこれでおいしいよ！」ﾆｺﾆｺ
歩夢「苦過ぎないか心配だったけど良かった」
侑「歩夢も食べてみる？」
歩夢「うん」
侑「じゃあ、はい」ｽｯ
歩夢「ううん」ﾌﾙﾌﾙ
侑「え？ 食べないの？」
歩夢「食べさせてほしいなー」
侑「歩夢って意外と甘えんぼだよね」
歩夢「･･････ダメ？」
侑「ううん」
指でつまんだチョコを歩夢の口へと近づけるが、再び首を振られた。
侑「食べてよ！」
歩夢「ここで食べさせて」ﾎﾞｿｯ
歩夢の人差し指が侑の下唇を撫でる。
侑「もしかして･･････」ｱｾｱｾ
歩夢「お願い」
侑「どうしても？」
ｺｸﾝ 侑「･･････んっ！」///
歩夢「ふふっ、いただきます♡」
ﾝｯ
ﾝｸﾞｯ
ﾁｭﾊﾟ ﾁｭ ﾝﾁｭ ﾁｭﾊﾟ
歩夢「･･････苦い」ﾎﾞｿｯ
侑「もー」///
歩夢「えへへ、４回目だね」
侑「え？ なにが？」
歩夢「キスした回数だよ」
侑「･･････３回目じゃない？」
歩夢「ううん。４回目だよ」
侑「･･････」
歩夢「えいっ」
ｽｯ
侑「んぐっ！？」
歩夢「次も、その次も、侑ちゃんにチョコあげるからね」
侑「私も作るよ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
歩夢「他の子からもらっちゃヤだよ」ﾆｯｺﾘ
侑「あはははっ。私は歩夢みたいにモテないから、歩夢からしか貰えないって」
歩夢「ふふふ」
”ミルクチョコレート” おわり
つづく また夜に書きに来ます
次の話は”ビターチョコレート”です。 見落としてたけど次はビターなお話なのかな。それもそれで楽しみ
”ビターチョコレート”
―２月１４日・とある小学校―
「はい、あげる」
侑「ありがとー」
「わたしもあげる」
侑「いいの？」
「このまえケガした時にたすけてくれたお礼だよ」
「わたしも、宿題おしえてくれたお礼」
侑「それならわたしもあげないと」ｱｾｱｾ
「３月にちょーだい」
侑「３月？」
「３月１４日はホワイトデーなの」
「バレンタインのお返しする日だよー」
侑「うん、わかった！」ﾊﾟｱｧ
「またいっしょに遊ぼうね」ﾆｺｯ
侑「うん！」 歩夢「ゆ、ゆうちゃん？」ｿﾜｿﾜ
侑「あゆむー、みてみて！ いっぱいチョコもらった」ｴﾍﾍ
歩夢「あ、わたしも――」ｱｾｱｾ
侑「こんなに食べたらお母さんに怒られちゃうよー」
歩夢「えっ」
チョコレートを取り出そうとした手が止まる。
侑「あゆむ？」
歩夢「あ、えっと、わたしも」ｺﾞｿｺﾞｿ
「ゆうちゃーん！ チョコレートあげるねー」
侑「やったー！ ありがとー」
「がんばって作ったからぜぇーったいに食べてね」
歩夢「･･････」
侑「作ったの？ すごーい！」ｷﾗｷﾗ
「ありがとー」ﾃﾚﾃﾚ
侑「ねえ、あゆむー」
歩夢「･･････」
侑「あゆむ？」
歩夢「ゆうちゃん！ わたしも！」
侑「ふくろ持ってない？」 歩夢「･･････これでいい？」
ｽｯ
侑「うん！ ありがとー」
ｺﾞｿｺﾞｿ
「わぁー、ゆうちゃんすごーい」
侑「えへへ」
「モテモテだね」
侑「モテモテ？」ｷｮﾄﾝ
「バレンタインデーのチョコは、すきな人にあげるんだよー」
侑「へー」
「そうだよね。あゆむちゃん」ﾆｺﾆｺ
歩夢「う、ん･･････」ｼｭﾝ
侑「あゆむ、大丈夫？」
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
「ああっ！ 先生きちゃう」ｱｾｱｾ
―放課後―
歩夢（ゆうちゃん、どこだろう）ｷｮﾛｷｮﾛ
「あゆむちゃん、なにさがしてるの？」
歩夢「あっ、ゆうちゃん知らない？」
「ゆうちゃんなら、〇〇ちゃんと一緒にどこか行ったよ」
歩夢「かえっちゃったの？！」
「でもランドセル置いてあるよ？」
歩夢「あ、ほんとだ」
「わたし、裏庭にいくのみたよー」
歩夢「わっ！ ありがとう！」
歩夢「２人にはコレあげるね！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
「あゆむちゃんのチョコだ！」
「あゆむちゃんのチョコおいしいよね」
―裏庭―
侑「おはなしってなーにー？」
「ゆうちゃんにチョコレート作ってきたの」ｽｯ
侑「ありがとー。でも、なんで裏庭なの？」
「･･････」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「？？」
「すきだから！」
侑「私も好きだよー」
「ううん！ 本当にすき！」
侑「ダイスキってこと？」
「うん！ うん！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
侑「ありがとー。わたしもダイスキだよ」ﾆｯｺﾘ
「！！」ﾊﾟｱｧ
侑「でもごめんね。わたしチョコもってきてないんだ」
「お返しはいらないから」ﾄﾞｷﾄﾞｷ 歩夢やこの子がおませさんなのか、侑ちゃんがまだ幼いのか 侑「３月にもってくるよ？」
「ううん」ﾌﾘﾌﾘ
侑「いらないの？」
「チョコは、いらない」
侑「おかしの方がいい？」
「わたしね、ゆうちゃんとね」
侑「うん」
「ちゅーしたい」///
侑「ちゅー？」
「うん」///
侑「チョコの代わり？」
「･･････」ｺｸﾝ
侑「･･････ほっぺたにならいいよ」
「お口は？」ﾁﾗｯ
侑「お母さんがダメだって言ってた気がするからダメ」
「えー･･････」ｳﾙｳﾙ
侑「お口にちゅーしたいの？」
「･･････うん」ｼｭﾝ
侑「だれにも言わない？」
「いわない」ｳﾂﾑｷ
侑「１回だけならいいよ」
「ほんと！？」ﾊﾟｱｧ
侑「ほんとにだれにも言っちゃダメだよ？」
「うん！」
侑「じゃあいいよ」 「目、とじて」
侑「どうして？」
「どうしても！」
侑「んっ」
ちゅっ
「えへへー」ﾆﾏﾆﾏ
侑「もうあけていい？」
「うん！」
侑「じゃあまた明日ねー」ﾌﾘﾌﾘ
「うん。またねー」
歩夢「･･････」ｼﾞｰｯ
―上原家―
歩夢「ただいまー」
母「おかえりなさい」
歩夢「･･････」
母「どうしたの？ 学校でなにかあったの？」
歩夢「ううん。なんでもない」
ﾄﾎﾞﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
ﾊﾞﾀﾝ
―歩夢の部屋―
歩夢（あげれなかった･･････）
ランドセルから取り出したチョコを、机の上に置く。
それを見つめると、中に込めていた想いがあふれてきた。
歩夢「せっかく作ったのに」ﾎﾞｿｯ
歩夢（お母さんといっしょに作ったのに）
歩夢（うまくできたのに）
歩夢（おいしいって言ってほしかったのに）
歩夢（わたしだってゆうちゃんとちゅーしたかったのに！）
歩夢「もうっ！」
ﾌﾞﾝｯ
チョコを床に叩きつける。
箱は凹み、わずかに歪な形となった。
歩夢「んんーっ！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ 一気に読んだけど一つ一つのクオリティが凄いわ いつまでもつづいてくれ このエピソードは本当にありそう
というかなんか俺が泣きそう ビターだからここで終わりなのかな？こういうことが積み重なって少しずつ重くなってしまったのか
―夜―
ｱﾕﾑｰｯ
歩夢「ゆうちゃん？」ﾌｷﾌｷ
ｶﾗｶﾗｯ
「あゆむー！」
あゆむ「ゆうちゃん？」
侑「あゆむ？ あゆむもチョコすきだよね？」
あゆむ「･･････きらい」
侑「ええっ？！」
あゆむ「それだけ？」
侑「まって！ チョコがお母さんに見つかって、すこしあゆむちゃんにあげなさいって言われたんだよ」
あゆむ「げんかんから来ないとまた怒られるよ」
侑「面倒くさいからここでいいよ」ｺﾞｿｺﾞｿ
ベランダの仕切り板の下からチョコを差し入れてきた。
あゆむ「きらいだって言ってるでしょ！」ｳﾙｳﾙ
侑「食べなくていいからあゆむが持ってて」
侑「わたしが食べたいときにあゆむの家にいくから」
あゆむ「･･････分かった」
侑「やった！」 あゆむ「その代わりに、１こだけチョコあげる」
侑「えー」
あゆむ「イヤならゆうちゃんのチョコもいらない」
侑「わ、わかった！ いいよ！」
今度は、歩夢が仕切り板の下からチョコを差し入れる。
侑「これあゆむの？」
あゆむ「･･････ちがうよ」
侑「へこんでるね」
あゆむ「うん。わたしだったら、もっとキレイに作れるもん」
侑「そうだね！ じゃあ、私のチョコ持っててね」
あゆむ「うん」
―歩夢の部屋―
ﾊﾟﾀﾝ
歩夢（ゆうちゃん、こんなにもらったんだ）ｼﾞｰｯ
ｺﾞｿｺﾞｿ
―数日後―
侑「あゆむー！」
歩夢「はーい」
侑「チョコ食べに来たよー」
歩夢「ごめんなさい」ﾍﾟｺﾘ
侑「ん？」
歩夢「チョコね、食べちゃった」
侑「えーっ？！ ぜんぶ？！」
歩夢「うん」
侑「楽しみにしてたのにー」ｼｭﾝ
歩夢「私が作ったやつならあるよ」
侑「やった！」ﾊﾟｱｧ
歩夢「食べてくれる？」
侑「食べたい！ あゆむのチョコおいしいもん」
歩夢「じゃあ、はい」ｽｯ
お皿の上に乗せたチョコを差し出す。
侑「あゆむは入れ物にいれないの？」
歩夢「あはは。ゆうちゃん？ 今日はバレンタインデーじゃないよ？」
侑「うん？」ｷｮﾄﾝ
歩夢「バレンタイデーじゃないんだよ･･････」
”ビターチョコ” おわり
つづく ―数日後―
侑「あゆむー！」
歩夢「はーい」
侑「チョコ食べに来たよー」
歩夢「ごめんなさい」ﾍﾟｺﾘ
侑「ん？」
歩夢「チョコね、食べちゃった」
侑「えーっ？！ ぜんぶ？！」
歩夢「うん」
侑「楽しみにしてたのにー」ｼｭﾝ
歩夢「私が作ったやつならあるよ」
侑「やった！」ﾊﾟｱｧ
歩夢「食べてくれる？」
侑「食べたい！ あゆむのチョコおいしいもん」
歩夢「じゃあ、はい」ｽｯ
お皿の上に乗せたチョコを差し出す。
侑「あゆむは入れ物にいれないの？」
歩夢「あはは。ゆうちゃん？ 今日はバレンタインデーじゃないよ？」
侑「うん？」ｷｮﾄﾝ
歩夢「バレンタイデーじゃないんだよ･･････」 「こんな所にいた」
「あっ、ごめんね」
「アルバムはもういい？」
「ううん。まだ見るから片付けないでね」
「なに見てたの？」
「内緒」
「えー」
「アルバムの続き見ようよ」
「それは？」
「捨てちゃおうかな」
「いいの？」
「うん･･････これはもう要らない物だから」
ｺﾞｿｯ
その日記帳は、捨てるもの、と書かれた段ボールの中へと乱雑に投げ入れられた。
”ビターチョコ” おわり
つづく
”ビターからミルクへ”
―早朝の中学校・靴箱―
１人の女子生徒が、”高咲”と書かれた靴箱に１つの包みを入れる。
「えへへ」
そして足早にその場を立ち去った。
歩夢「･･････」
ｺﾞｿｺﾞｿ
ｸﾞｼｬ
―教室―
歩夢「･･････」ｺﾞｿｺﾞｿ
ｸﾞｼｬ 何度もすみません
バレンタインの話は、>>328と交換日記である事を忘れてください。
つじつまが合わない事に今気付きました･･･
―用務員室―
歩夢「失礼します」
用務員「あら。こんな朝早くからどうしたの？」
歩夢「教室のごみ箱がいっぱいになってました」
用務員「わざわざ持ってきてくれたの？ えらいわねー」
歩夢「どこに持っていけばいいですか？」
用務員「あとは私が預かるわ」
歩夢「できれば最後までやりたいんですけど･･････」
用務員「そうねー」
歩夢「教えてもらえれば、次も持って行けるので」ﾆｺﾆｺ
用務員「それじゃあ、校舎裏の集積所まで案内するわね」
歩夢「ありがとうございます」ﾍﾟｺﾘ
―待ち合わせ場所―
歩夢「おはよう」
侑「おはよー」
歩夢「はい、侑ちゃん」ｽｯ
侑「あっ！ 今年も作ってくれたんだ」
歩夢「当たり前だよ」ﾆｺﾆｺ
侑「ごめん。また用意しておくの忘れてた」ｱｾｱｾ
歩夢「気にしないで。私が渡したいだけだから」
侑「チョコの代わりになるか分からないけど、帰りにパンケーキ食べに行かない？」
歩夢「ふふっ、ありがとう」
―３年後・虹ヶ咲学園―
歩夢（侑ちゃんどこ行っちゃったんだろう）ｷｮﾛｷｮﾛ
かすみ「侑先輩ッ」
歩夢「！！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
廊下の角を曲がった廊下の先に目的の人を見つけた。
かすみ「受け取ってください！」ﾍﾟｺﾘ
侑「あっ！ もしかしてチョコレート？」
かすみ「はい！」
侑「ありが――」
歩夢「ダメェエエッ！！」
ﾊﾞｼｯ
かすみ「いたっ」
かすみの手からそれを叩き落した。 侑「･･････かすみちゃん、大丈夫？」
歩夢「はぁ、はぁ」
かすみ「あ、はい。ちょっと手が当たっただけなので」
侑「ありがとう。あとで食べるね」
かすみ「え、でも、床に落ちちゃいましたから、明日新しいのを持ってきますよ」ｱｾｱｾ
侑「しっかり包んであるから大丈夫だよ」
かすみ「歩夢先輩は大丈夫ですか？」
歩夢「かすみちゃん」ｷﾞﾘｯ
かすみ「ひぃっ？！」
侑「歩夢ッ！！」
歩夢「･･････どうしたの？」
侑「なんでこんな事したのさっ！」
歩夢「･･････」
侑「かすみちゃん」ﾎﾞｿｯ
かすみ「は、はい！」
侑「ごめん。私は歩夢と話してから部室に行くね。みんなにそう言っておいて」
かすみ「分かりました」ｱｾｱｾ
ﾀｯﾀｯﾀｯ
―中庭―
侑「落ち着いた？」
歩夢「･･････」
侑「そろそろ話してくれない？」
歩夢「･･････」
侑「どうしてあんな酷い事したの？」
歩夢「･･････」
侑「恋人の私にも話せないこと？」
歩夢「･･････覚えてる？ 小学生の時のバレンタインデーのこと」
―――
――
― 歩夢「その時、侑ちゃんはその子とキスしたの」
侑「･･････」
歩夢「それから侑ちゃんがチョコ貰うのが怖かった」
侑「恋人になったあとも？」
歩夢「うん･･････」
侑「その時の事は覚えてないけど、私ってチョコ貰う方じゃなかったよね？」
歩夢「･･････そうだね」
侑「歩夢は毎年くれるから覚えてるけどね」
歩夢「ありがとう」ｳﾂﾑｷ
侑「そのトラウマさ、一緒に忘れよ？」
歩夢「無理だよ･･････」ﾌﾙﾌﾙ
侑「できるよ」
歩夢「いくら侑ちゃんにチョコあげても忘れられないの！」
侑「できる」
歩夢「できない！」
侑「できるっ！」 中学校から貰えなくなったのは全部歩夢に処分されたよね.... 歩夢「バレンタインデーの度に思い出して眠れなくなるんだよ？！ 忘れてた侑ちゃんには分からないよ！」
侑「分からない。でもさ、もう昔のことだよ」
歩夢「私には昨日の事のように思い出しちゃうの！」ｳﾙｳﾙ
侑「昨日でも、それは過去の事だよ」
侑「今は私が歩夢の恋人だから、歩夢以外とは絶対にキスしない」
侑「キスの思い出は全部私が上書きしてあげる」
歩夢「侑ちゃ――」
ﾁｭｯ
歩夢「ん、んっ、んちゅ」
侑「あゆ、む、すき、はぁ、だい、す、き」
ﾁｭﾊﾟﾁｭﾊﾟ
歩夢「ふわぁ」ﾎﾞｰｯ
侑「忘れられないなら忘れるまでしてあげる」
歩夢「う、うん」///
侑「バレンタインデーの度に思い出すなら、その日はずっと一緒に居よ。ずっとキスしてようよ」
歩夢「ありが、とう」///
侑「じゃあ、次は同好会のみんなだね」
歩夢「え？」
―部室―
ﾁｭﾊﾟﾁｭﾊﾟ
「きゃーっ！」///
侑「というワケで、歩夢と私は恋人なんだ」
歩夢「･･････はい」///
侑「だから、私は歩夢以外からのチョコは受け取らない！」
歩夢「かすみちゃん、さっきはごめんなさい」ﾍﾟｺﾘ
かすみ「事情があったのなら仕方ないですね」
侑「私からもごめん！」
ｽｯ
かすみ「残念ですけど、みんなで食べるならいいですよね？」
歩夢「う、うん」
かすみ「次からは私達も気を付けますけど、叩くのはやめてくださいね」
歩夢「ごめんなさい」ｼｭﾝ エマ「それじゃあ、今日はチョコレートパーティだね」
彼方「お〜っ」ｳﾄｳﾄ
果林「食べ過ぎるとすぐに太っちゃうわよ？」
かすみ「んぐっ！ そのぶん練習するので大丈夫です！」
しずく「あの、恋人だという事は分かりましたが、口頭で伝えるだけではダメだったんですか？」
せつ菜「そうです！」///
侑「証拠を見せた方が歩夢が安心するかなって」
しずく「いつもの仲睦まじい姿を見ていれば分かりますよ」
せつ菜「それに２人は中庭でもしていたとＳＮＳで噂になってますよ！」
歩夢「あっ」///
侑「あ、うん。中庭でもしたね」
せつ菜「はぁあああー」 璃奈「私のチョコ、おいしい？」
愛「りなりーみたいにちょこっと小さい一口サイズだから食べやすくておいしいね！ チョコだけに！」
侑「来年もみんなでチョコ食べようよ。誰かにあげるんじゃなくてさ」
歩夢「忘れられるかな･･････」
侑「キスする？」
歩夢「うん･･････」
ﾁｭｯ
しずく「きゃっ」ｼﾞｰｯ
せつ菜「人が見てる前でするのはやめてください！」///
”ビターからミルクへ” おわり 以下、謝罪
不手際でグダグダしてしまい申し訳ありませんでした
バレンタインデー編は番外編としてお楽しみください
好き勝手に書けるように交換日記としての話は一度終わらせます。
―
――
―――
「懐かしい」
「そうだね･･････」
「明日からもう一度やってみる？」
「そんなの必要ないでしょ」
「･･････そうだね」
「一緒の家で、一緒のご飯食べて、一緒に寝る」
「書く必要なんてないよね？」
「はい♡」
おわり かすみんも優しいな。今回は終わるみたいだけど、一緒に生活しながらの交換日記というのもロマンチックな感じ
続き？の展開とかもあるなら楽しみにしてます 侑ちゃんが他の子と仲良くすると不機嫌になるのに自分が他の子と仲良くする分には気にしない歩夢に嫉妬する侑ちゃんなゆうぽむとか希望
”電撃G’sマガジン2021年３月号の真実”
侑「へへっ、楽しみだな―」ﾙﾝﾙﾝ
―１時間後―
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
歩夢「侑ちゃん、うるさいよー」ｶﾞﾁｬ
侑「歩夢ッ！！」
歩夢「ど、どうしたの？」
侑「これどういう事！」
ﾌﾞﾝｯ
歩夢「部屋、入る？」
侑「お邪魔します！」
―歩夢の部屋―
歩夢「飲み物もってくるから待っててね」
侑「それどころじゃないって！ コレ！ コレッ！」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ
歩夢「そんなにバンバンしたら雑誌が傷んじゃうよ」
侑「もう一冊買ってあるから平気だよ」ﾑｽｯ
歩夢「もう」ﾊｧ
侑「３月号は私と歩夢の特集号じゃん！」
歩夢「私達が最後だったよね」
侑「そう！ 表紙から私と歩夢！ ゆうぽむ！」
歩夢「ゆうぽむ？」ｷｮﾄﾝ
侑「それなのに！ これはどういう事？！」
ﾊﾞﾝｯ
米 電撃G’sマガジン2021年３月号 P33参照
歩夢「･･････」
侑「歩夢が果林さんとチューしようとしてるじゃん！」 ゆうぽむに満たされきってからあの不意打ちのあゆかりは衝撃でしたね 侑「歩夢は私と絡むの飽きたの？ 表紙を撮った時の笑顔は嘘だったの？」ｼｭﾝ
歩夢「侑ちゃん、落ち着いて」
侑「うっ、うううっ」ｳﾙｳﾙ
歩夢「これはね、マンスリーアンケートの結果を逆にする”さかにじ”っていうコーナーでね」
歩夢「私は果林さんからチョコをもらっただけで――」
侑「アゴクイされてるじゃん！」
歩夢「それは･･････」ｱｾｱｾ
侑「親指が唇をなぞってるじゃん！」
歩夢「･･････」
侑「こんなの浮気だよ！」
歩夢「違うもん」
侑「だって――」
喚く侑のアゴに手を添え、左手で腰を抱く。
２人はテーブルの上に開かれた雑誌と同じ体勢となった。 侑「あゆ、む？」
歩夢「こういうポーズで写真撮って、チョコもらっただけだよ」ｼﾞｰｯ
侑「あ、あの、離れて？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「それだと果林さんと一緒だけど･･････いいの？」
ﾌﾙﾌﾙ
歩夢「表紙を撮った時はできなかったけど、今ならできるよ」
侑「なに、を？」///
歩夢「分かってるよね？」
歩夢の親指が下唇をなぞる。
侑「！！」ｿﾞｸｿﾞｸ
歩夢「好きだよ」
侑「ん」
―
――
――― 歩夢「侑ちゃん、２冊買ったんだよね？」
侑「これ？ うん」
歩夢「私も１冊ほしいなー」ﾆｺﾆｺ
侑「売ってるよ」
歩夢「･･････」
侑「本屋さんで」ｷｮﾄﾝ
歩夢「持ってレジに並ぶなんて恥ずかしくてできないよ〜」///
侑「私も恥ずかしかったよ」
せつ菜「恥ずかしい人はアニメショップや通販で買いましょう！！」
おわり @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ つよつよな歩夢もいいね？！ ゆうぽむ好きなら絶対に買って損はない内容だったね。電子書籍版でもいい
―虹ヶ咲学園―
「きゃー！ 歩夢ちゃーん！」ﾌﾘﾌﾘ
歩夢「あ、はは、は」ﾌﾘﾌﾘ
侑「大人気だね」
歩夢「うん。でもこれも、侑ちゃんのおかげだよ」
侑「歩夢が頑張ったからでしょ」
歩夢「私も頑張ったけど、侑ちゃんが私の１０倍がんばってくれたからだよ」
侑「私なんてサポートしただけで、歩夢が私の１００倍がんばったからだって！」
歩夢「違うもん！ 侑ちゃんがいなかったらここまで頑張れなかったよ」
侑「私だって同じ！ 歩夢だからサポートできたんだよ！」
侑「だから歩夢の方が――」
歩夢「侑ちゃんの方が――」
ファンＡ「あははっ。あの２人またやってる」
ファンＢ「仲良しだよねー。いつも一緒にいるし」
ファンＡ「幼馴染なんだって」
ファンＢ「へえー。そりゃあ仲も良いわ」
ファンＡ「あっ、高咲さんが怒り出した」
ファンＢ「いつも通りだね」 ファンＡ「そろそろ歩夢ちゃんの目が潤み始めるね」
ファンＢ「あっ、抱きしめた」
ファンＡ「･･････ところでさ」
ファンＢ「あの２人って付き合ってるのかな」
ファンＡ「恋人ってこと？」
ファンＢ「うん。だって、普通は人前で抱き合わないでしょ」
ファンＡ「たしかに」
ファンＢ「ほら、今もキスしそうな感じで見つめ合ってるしさ」
ファンＡ「付き合ってるとは聞いた事ないけど、そうだったら結構ショックかも」ｼｭﾝ
ファンＢ「高咲さんってマネージャーでしょ？ なんかそういうスキャンダルありそうだよね」
ファンＡ「はぁー、やめてよ」 ファンＢ「まあまあ。あの歩夢ちゃんだよ？
ファンＢ「恋人がいたとしても、私達ファンも恋人と同じくらい愛してくれてるって」
ファンＡ「･･････そうだね」
ファンＢ「でも、２人で一緒に居るのはよく見かけるけど、付き合ってる感はないよね」
ファンＡ「わかる」
ファンＢ「もう夫婦の域だよね」
ファンＡ「･･････わかる」
ファンＢ「支え、支えられ、一緒に頑張ってるって感じ」
ファンＡ「ステージ観ててもそう感じるよね」
ファンＢ「あっ、あと、歩夢ちゃんのステージを見つめる高咲さん」
ファンＡ「ごめん。歩夢ちゃんしか見てない」
ファンＢ「私もチラッとしか見てないけど、どのファンよりもファンだったよ」
ファンＡ「あー、なんとなく想像できるかも」
ファンＢ「大好きなんだなー、って」
ファンＡ「どっちの意味だろうね」 ファンＢ「そんなんどっちでもいいじゃん」
ファンＡ「･･････そうだね！」
ファンＢ「あっ、手つないでる」
ファンＡ「そろそろキスでもするんじゃない？」
ファンＢ「みんなの前で？」
ファンＡ「むしろステージの上で公表するとか」
ファンＢ「あはははっ」
おわり 🌸cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ いつも楽しませてくれてありがとう @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ明日も楽しみに待ってるよー 良いファンだ。Bちゃんはもうほとんどカプ推しな感じだね。そろそろ減ってそうだから新しいお題は何かないかな 付き合う前に音楽科の子に告白されて、思わず歩夢と付き合ってるからと答えてしまった侑ちゃん
もしくは逆にファンの子に告白されて、侑ちゃんと付き合ってると答えてしまった歩夢ちゃん
ダメージが少なそうなバッドエンドネタも考えてみたけどなかなか思い浮かばない >>260
―夜・歩夢の部屋―
Trrrrrr
歩夢（侑ちゃんからだ。電話なんてどうしたんだろう）
ﾎﾟﾁｯ
歩夢「もしもし？ どうしたの？」
侑「歩夢？ 今は部屋、だよね？」ﾋｿﾋｿ
歩夢「そうだけど、どうして声小さいの？」
侑「ごめん。ちょっと大きな声だせなくて」
歩夢（この時間は侑ちゃんも部屋にいるはずなのに？）
侑「それよりもさ、明日から３連休だね」
歩夢「そうだねー」（あっ♡ もしかしてデートのお誘いかな）
侑「３日とも暇？」
歩夢「うん♪ 部活以外に予定はないよ」ﾆｺﾆｺ
侑「じゃあさ」
歩夢「うんっ」
侑「私の家に泊まりに来ない？」
歩夢「！！」
侑「２泊３日で」
―翌日・夕方―
侑「疲れた･･････」ｸﾞｯﾀﾘ
歩夢「侑ちゃんはみんなを見るのが仕事なのに」ﾌﾌｯ
侑「だって、みんなが頑張ってる様子みてるとウズウズして、つい･･････」
歩夢「明日も頑張ろうね」ﾆｺﾆｺ
侑「歩夢？ そっちじゃないでしょ」
歩夢「あっ」ﾄﾞｷｯ
侑「今日からはさ、２人っきりだから」
歩夢「う、うん」///
ｶﾞﾁｬ
侑「いらっしゃい」
歩夢「お邪魔します」
ﾊﾞﾀﾝ
―侑の部屋―
侑「もう動けない」ﾎﾞﾌﾝ
歩夢「着替えないと風邪引いちゃうよ」
侑「･･････それよりもご飯作らないと」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
歩夢「私が作るよ」
侑「え？ いいの！？」
歩夢「勝手に冷蔵庫開けたりするけどいい？」
侑「全然いいよ。何回でも開けて」ﾆｺﾆｺ
歩夢「電気代がもったいないよ」
侑「お母さんが３日分の材料を入れてくれてるはずだから」
侑「それで自炊しなさい、って･･････」ｳﾂﾑｷ
歩夢「だからあんな小声で電話してきたの？」
侑「自炊もできるよ？ できるけど、お母さんみたいに上手くできないし！」
歩夢「ふーん」ﾑｽｯ
侑「あれ、歩夢？」
歩夢「私はただのご飯係なんだって思って」ﾌｲｯ
侑「ち、違うって」
歩夢「じゃあ、なに？」
侑「歩夢はさ、ほら、私の、その、あれだから」ｱｾｱｾ
歩夢「あれって？」
侑「こ、恋人ッ！ だから･･････さ？」ﾁﾗｯ 歩夢「もぅ〜」
侑「お願い！」ﾍﾟｺﾘ
歩夢「私はご飯作るから、侑ちゃんはお風呂入っててね」
侑「はーい」ﾇｷﾞﾇｷﾞ
歩夢「侑ちゃん？！」
侑「あっ、ごめん。いつもの癖で」///
歩夢「見えてないから。お腹しか見えなかったから」///
侑「そうなんだ」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「キッチン借りるね」
侑「う、うん。好きに使って」
ﾊﾞﾀﾝ
―キッチン―
ｺﾄｺﾄ
歩夢「これでよし、っと」
調理が一段落すると、侑のお腹が脳裏をよぎった。
歩夢「！！」///
ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
歩夢（侑ちゃんとは健全なお付き合いをしようって話し合ったもん）
歩夢「で、でも」
歩夢（今日から明後日まで、ずっと侑ちゃんと一緒）
歩夢（おはようからおやすみまで、ずっと･･････）
歩夢「うふふっ」///
侑「歩夢？」
ﾎﾟﾝｯ
歩夢「きゃっ？！」
侑「うわっ？！」
歩夢「あ、ご、ごめん」（お風呂上がりの侑ちゃん･･････）
侑「お風呂上がったけど、なにか手伝おっか？」 どちらの親もよく知ってそうだから歩夢の家で夕飯をご馳走になってもいいのでは、と思ったけど二人っきりの方がいいよね 歩夢「えーと、あとは煮込むだけだから･･････」
侑「クリームシチュー？」ﾁﾗｯ
歩夢「そうだよ」
侑「じゃあ、あとはルーと牛乳入れて混ぜるだけじゃん」
歩夢「そう、だね」
侑「歩夢もお風呂入ってきたら？」
歩夢「･･････大丈夫？」
侑「なにが？」ｷｮﾄﾝ
―お風呂―
歩夢（侑ちゃんシャンプーの匂いしかしない）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「すぅー」
歩夢「･･････はっ！」
―キッチン―
歩夢「お風呂、上がったよ」ﾁﾗｯ
侑「さっぱりした？」
歩夢「うん･･････。侑ちゃんのシャンプーとか少し借りちゃったけど良かった？」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「えっ、そんなの気にしてたの？」
歩夢「だって、自分のシャンプーとか持ってくるの忘れてて」
侑「言ってくれれば取ってきたのに」
歩夢「今の私、侑ちゃんと同じ匂いだから、もしかしたら嫌かな、って」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「へー」
ｽﾝｽﾝ
歩夢「侑ちゃん？！」
侑「ほんとだ。私と同じ匂いだね」ﾆｺﾆｺ
歩夢「もう！ もう！」ﾎﾟｶﾎﾟｶ
―侑の部屋―
侑「はぁー、お腹いっぱい」
歩夢「おいしかった？」
侑「もちろん」
歩夢「良かった」ﾆｯｺﾘ
侑「このあとどうしよっか」
歩夢「えっ？」///
歩夢（どうするって、なにを？ なにを！）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
侑「スクールアイドルのＢＤでも見る？」
歩夢「･･････うん」ｼｭﾝ
ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
侑「え、なにしてるの？」ﾋﾞｸｯ
歩夢（侑ちゃんに邪な気持ちなんてない！ 私も煩悩を振り払わないと）
歩夢「私は、その、瞑想でもしようかな」
侑「･･････なんで？」
歩夢「えっと、ほら、スキルがひらめくかもしれないから」ｱｾｱｾ
侑「なに言ってるの？」ｷｮﾄﾝ
―しばらくして―
侑「そろそろ寝よっか」
歩夢「明日も早いもんね」
侑「歩夢が起こしてくれるから安心して眠れるなー」ﾆｺﾆｺ
歩夢「もう、自分で起きなきゃダメだよ」
侑「あはは。分かってるって」
歩夢「ねえ、侑ちゃん？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「おばさん達、明後日まで帰って来ないんだよね」
侑「うん。私を置いて旅行に行ったからね」
侑「それがどうしたの？」
歩夢「ううん、確認したかっただけだから」ｱｾｱｾ
侑「もしかしてお土産の話？」
歩夢「え？」 侑ちゃんは本当に何も意識してないのか隠し通してるのか 侑「そんなの心配しなくても、歩夢の家の分も絶対に買ってくるって」ｱﾊﾊﾊ
歩夢「･･････寝る！」ﾌﾟｲｯ
侑「あれ、違った？」
歩夢「寝るの！」
侑「う、うん。寝よっか」
歩夢「･･････」
侑「歩夢？」
歩夢「えっと、私はどこで寝ればいいの？」ｷｮﾛｷｮﾛ
侑「ここだよ」
ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
歩夢「それは侑ちゃんのベッドでしょ」
侑「うん」
歩夢「そんなの悪いよ。私が床で寝るから侑ちゃんはベッドで――」
侑「私もベッドだよ」
歩夢「･･････へ？」
〜〜〜 ちょっと休憩します
全然エロい事が始まらないので書き直すかもしれません 2泊3日もあるし焦らなくても大丈夫そう。いやもちろん好きに書いてもらえたらいいんだけど @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 焦らされるのも嫌いじゃないよ ソファベッドいちゃつく分にはいいんだけど寝るとなると真ん中が邪魔だわ痛いわ
@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ もうやるしかないね！ ゆうぽむが会話してるだけで嬉しいので好きなように書いてほしい 侑「･･････」ｽﾔﾋﾟ
歩夢「･･････」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢（侑ちゃんがすぐそこに）ﾁﾗｯ
ｽﾔｽﾔ
歩夢「！！」（いつでもチューできそう）///
歩夢「あれ」（チューはもうしてるから･･････）ﾁﾗｯ
歩夢「ゆ、ゆう、ちゃん？」ﾎﾞｿｯ
ｽﾔｽﾔ
歩夢「チュー、いい？」
ｽﾔｽﾔ
歩夢「･･････」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
ﾁｭｯ
歩夢「んっ♡」 侑「んんっ」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
歩夢「！！」ｸﾞﾙｯ
慌てて寝返り、侑に背を向けた。
ｽﾔｽﾔ
歩夢「･･････侑、ちゃん」ﾁﾗｯ
侑「あゆ、む･･････」ﾎﾞｿｯ
歩夢（私も寝よう）ｽﾞｷｽﾞｷ
侑ちゃんのぬくもりと吐息を感じながら、私はまったく寝付く事ができませんでした。
―翌日―
侑「じゃあ今日の練習は終わり！ みんなお疲れさま」
「お疲れさまでした」
ｶﾞﾔｶﾞﾔ
歩夢「はあー」
璃奈「歩夢さん、大丈夫？（はわわ）」
歩夢「大丈夫だけど･･････？」
侑「歩夢ッ！ フラフラしてたけど大丈夫？」
歩夢「もう侑ちゃんまで」ﾌﾌ
璃奈「もしかして寝不足？」
歩夢「ちょっとだけ」ｱｾｱｾ
侑「そうだったの？ 大丈夫？ 無理してない？」ｱｾｱｾ
璃奈「それなら良いのがある」ｺﾞｿｺﾞｿ
侑「おぉー！」
璃奈「璃奈ちゃん特製ドリンク（歩夢さんバージョン）」ｽｯ
かすみ「！！」
彼方「！！」 璃奈「歩夢さん用に作ってあるから、これで元気いっぱい」
歩夢「す、すごいね」
侑「絶対に飲んだ方がいいよ！」
歩夢「え、でも、もう練習は終わったから大丈夫だよ？」
侑「帰り道で倒れたらどうするの！」
璃奈「安全は保障する」
侑「ほら、璃奈ちゃんもこう言ってる事だし」
璃奈「１口で効果は６時間くらいに調整してある。切れる頃には眠るように夢の中にいける（むんっ）」
侑「さすが璃奈ちゃん！」
歩夢「それじゃあ･･････１口だけ」ｺﾞｸｯ
侑「どう？ どう？」
歩夢「薄いジュースみたい」
侑「元気になった？」
歩夢「そんなすぐには――」
ﾄﾞｸﾝ
歩夢「！！」
璃奈「（にっこりん）」
―侑の部屋―
侑「歩夢？ 大丈夫？」
歩夢「う、うん。ちょっと疲れただけだと思うから」///
侑「まだ顔赤いね。お風呂どうする？」
歩夢「もう少し横になってるから、侑ちゃん先に入ってきてくれる？」
侑「･･････もう入ったよ」
歩夢「あ、あれ？」
侑「やっぱり病院行こ」ｼｭﾝ
歩夢「大丈夫、本当に大丈夫だよ。侑ちゃん見てるとドキドキするだけだから！」
侑「え？」
歩夢「！？」///
侑「私みてると、ドキドキするの？」ｷｮﾄﾝ
歩夢「ち、ちがっ！」
侑「私もドキドキするよ」ﾆｯｺﾘ 歩夢（違う。侑ちゃんは本当にドキドキしてるだけでエッチなドキドキじゃない･･････私とは違うから！）
侑「･･････歩夢？」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
歩夢「どうしたの？」ﾆｯｺﾘ
（平常心、平常心）
侑「ちゅ、チューしたらドキドキ治まると思うよ」
歩夢「･･････」
侑「私がそうだから、歩夢も治ると思う」
歩夢「･･････」
侑「だから･･････ね？」ﾁﾗｯ
歩夢「はぁ♡ はぁ♡」
侑（苦しそう･･････）「今してあげるから」
ﾁｭｯ
私の隣で寝息をたてている裸の侑ちゃんを見た時、私は昨夜の過ちを全て思い出しました。 侑「･･････」ｳﾂﾑｷ
歩夢「ごめんなさい」ﾄﾞｹﾞｻﾞ
侑「私ね、初めてだったのに･･････」
歩夢「はい･･････」
侑「あの時の歩夢は歩夢だけど歩夢じゃないみたいで、少しだけ怖かった･･････」ｼｭﾝ
歩夢「謝って許される事じゃないけど、私には謝る事しかできないから･･････ごめんなさい」
侑「あるよ。歩夢にできること」
歩夢「･･････えーと、なにをすればいい？」
侑「上書き」ﾎﾞｿｯ
歩夢「へ？」
侑「怖かった歩夢じゃなくて、優しい歩夢に上書きしてほしい」
ｺﾞｸﾘ
侑「昨日よりも･･････気持ち良くして？」///
〜〜〜
ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ
侑「あっ♡ ダメダメダメッ」
ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ
侑「またきちゃうよ！」
ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ
侑「んんーーっ」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
侑「はぁ、はぁ」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ
歩夢「･･････ねえ、侑ちゃん？」
侑「はぁ、んっ、はぁ」ｸﾞｯﾀﾘ
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
歩夢「！！」
ﾕｻﾕｻ
歩夢「侑ちゃん！ 起きて！」
―玄関―
ｿﾛﾘ ｿﾛﾘ
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
「侑ッ！ いないの！」
歩夢「！！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
―侑の部屋―
歩夢「侑ちゃん！ お母さん帰ってきてる！」
侑「歩夢！ お母さん鍵忘れて行ってたって！」
歩夢「と、とにかく服着ないと」ｱｾｱｾ
侑「わっ！ 私のパンツびしゃびしゃだ！」
歩夢「新しい下着穿いて！」
侑「歩夢は大丈夫？」
歩夢「･･････私の下着、どこ？」ｷｮﾛｷｮﾛ 侑「あ！ あった！ あったよ！」
歩夢「きゃーっ！！」///
侑「大きな声だしたらバレちゃうって！」ｱｾｱｾ
歩夢「私の下着握りしめないで！」///
侑「じゃあ」
ﾋﾟﾗｯ
歩夢「広げないで！」
侑から下着を奪い取るが、その下着もまた愛液まみれだった。
歩夢「どうしよう･･････」
侑「私の穿く？」
歩夢「･･････」
侑「それともノーパン？」
歩夢「･･････買って返すね」
侑「そんなの気にしなくていいのに」
歩夢「私が気にするの！」///
Trrrrrr
侑「ヤバイ！ お母さんから電話だ」
歩夢「急がないと」ｱｾｱｾ
侑「はい！ これはこの前に買ったばかりのやつだから！」
歩夢「ありがとう」///
侑「･･････」ｼﾞｰｯ
歩夢「･･････どうして見てるの？」
侑「いや、歩夢ってスタイル良いなーって思って」
歩夢「ありがとう。怒るよ？」
侑「･･････私は鍵あけてくるね」
歩夢「待って！ まだ着替えてないからっ」
侑「大丈夫だって。帰ってきてすぐに私の部屋なんかに来ないから」
ﾊﾞﾀﾝ
歩夢（とにかく急いで着替えなきゃ）
「なにやってたのよ！ もう！」
「お母さんがカギ忘れるからでしょ」
「両手塞がってるんだから、いるならもっと早く出てきなさい」
「はーい」
歩夢（おばさんが家にいるのに下着姿のままなんて、なんか不思議だなー） 「ちゃんと自炊してたでしょうね」
「してたしてた。ほら」
「あら、本当ね」
歩夢「そんな事よりも早く着替えないと」ｺﾞｿｺﾞｿ
「って、これ歩夢ちゃんの味じゃない」
「いやいやいや」
「歩夢ちゃん来てるの？ そうなんでしょ」
「いないから！ 部屋には誰もいないから！」
歩夢（いるって言っちゃってるのと同じだから！）ｱｾｱｾ
「いるのね」
「いないってば！」
「お土産渡すついでにお礼を言わないと」
歩夢「！！」（近づいてくる） 「ダメ！ 部屋散らかってるからダメだよ」
「まさか、歩夢ちゃんに片付けさせてるんじゃないでしょうね」
「それは違うよ」
「まあいいわ」
「どうして部屋に行こうとするの！」
「･･････侑こそ、部屋に見られたくないものでもあるの？」
「あ、あるワケないじゃん！」
「それならいいわね」
「ダメだって！」
「いいから開けなさい」
ｶﾞﾁｬ
侑「あっ！」 歩夢「こ、こんにちはー」
母「ほらいるじゃない」
侑「･･････」ﾎｯ
母「こんにちは。侑が迷惑かけたみたいでごめんなさいね」
歩夢「いえいえ」ﾆｯｺﾘ
母「つまらない物だけど、これお土産ね」
歩夢「わざわざすみません」ﾍﾟｺﾘ
母「いいのよ･･････ん？」
侑「どうしたの？」
母「なんか、この部屋くさいわよ？」
侑「換気！ 換気してなかったから！」
歩夢「すぐに開けるね！」
ｶﾗｶﾗｶﾗ
母「歩夢ちゃん、こんな部屋にいさせてごめんなさい」
歩夢「そんな事ないです。それにそろそろ帰るところでしたから」
母「･･････ずいぶんと大荷物なのね」 歩夢「あ、これは、その」
侑「女の子なんだからこれくらいの荷物は普通だって！」
歩夢「ゆ、侑ちゃん･･････」ﾎﾞｿｯ
母「なに言ってるの？」
侑「だから、着替えとか化粧道具とか、女の子なんだから荷物が多くなるのは当たり前だよって」
母「･･････そうね」ﾁﾗｯ
歩夢「あ」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
母「歩夢ちゃん」
歩夢「は、はい！」
母「これからも侑の事よろしくね」ﾆｯｺﾘ
歩夢「･･････はい」///
ﾊﾞﾀﾝ
侑「ふぅ、なんとかなったね」ﾆｺﾆｺ
歩夢「バレバレだよっ！」
侑「ええぇっ？！」
"悪い者同士” おわり 今日は終わり
明日は>>286です。飛ばしてたら教えてください おつでした。これで公認になったと思えば結果的に良し 親バレはえっちだ……
お母さん引き止めようとするやりとりも想像出来てかわいい 侑ちゃんと他のメンバーの距離の近さが気になり割って入るようにメンバーと距離を縮め出す歩夢
今度は逆に侑ちゃんが嫉妬し…ってのキボンヌ >>286
―夜・侑の部屋―
侑「これでよし！」
モノクロのシックな便箋。
その宛名には”上原歩夢さまへ”と書いた。
侑「あっ、そうだ。歩夢に連絡しておかないと」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
侑：明日は早めに登校するから一緒にいけない
侑：ごめん
歩夢：そうなんだ
歩夢：日直？
歩夢：少し早いくらいなら私も合わせるよ
歩夢：何分くらいに出るの？
侑：私の事は気にしないで
侑：歩夢は毎日の練習で疲れてるんだからゆっくり寝てていいよ
歩夢：それは侑ちゃんもだよね
歩夢：そうだ
歩夢：いつもサポートしてくれてるお礼に、今度は私が侑ちゃんをサポートするね
侑：どういうこと？
歩夢：早く登校するなら私が起こしに行ってあげるね
侑：そんなの悪いって 歩夢：侑ちゃんはなにも気にしないでいいよ
歩夢：私がやりたくてやってるだけだからね
歩夢：何時に起こしに行けばいいかな？
侑：自分で起きれるから大丈夫だよ
歩夢：でも遅刻したら困らない？
歩夢：早く行くって事は用事があるんだよね？
侑：ごめん。もう遅いから寝るね
歩夢：そうだね。私も寝ないと起きれなくなっちゃう
歩夢：おやすみ、侑ちゃん
歩夢：明日は６時３０分に起こしに行くね
侑：おやすみ
歩夢：おやすみなさい
―翌朝・６時―
ｶﾞﾁｬ
侑「行ってきまーす」
歩夢「おはよう」ﾆｯｺﾘ
侑「うわっ？！」
歩夢「ちゃんと起きれてて良かった」ﾎｯ
侑「え？ あれ？ ６時半に来るって」
歩夢「早く目が覚めちゃって」
侑「そ、そうなんだ」
歩夢「行こっか」ﾆｺﾆｺ
侑「･･････うん」
―バス車内―
侑（どうしよう。このままだとラブレターを靴箱に入れる予定が無駄になる）
歩夢（なに考えてるんだろう）ｼﾞｰｯ
侑（放課後に入れる？ いや、それだと手紙に書いた日時に間に合わない）
侑（それに帰りの方が歩夢と一緒の可能性が高い）
歩夢（どうして早く行きたかったんだろう。理由を教えてくれなかったのは私に内緒にしたいって事だよね）
歩夢（昨日も考えてたけど分からない）
侑（もう直接伝える？）ﾁﾗｯ
歩夢「あっ」
侑「あっ」ﾋﾞｸｯ
歩夢「どうしたの？」ﾆｯｺﾘ
侑「なっ、なんでもない！」ﾌﾟｲｯ
侑（無理無理無理ッ！ 絶対にどもってカッコ良く決められないって！）
歩夢（侑ちゃんが隠し事するなんてよほどの事）
歩夢（ピアノの話は隠されていたワケじゃないし、小学生の時におねしょしちゃった時も相談してくれた）
歩夢（その侑ちゃんが隠さないといけないこと･･････）
歩夢「分からない」ﾎﾞｿｯ
侑（もうあの方法しかない）ｺﾞｸﾘ
―バス停―
ﾌﾟｼｭｰ
歩夢（どうしよう。大好きな侑ちゃんがなに考えてるか分からない）
ﾁﾗｯ
侑（今だっ）ﾀﾞｯ
ﾀｯﾀｯﾀｯ
歩夢「え？」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
歩夢「侑ちゃん？！」ﾀﾞｯ
歩夢（ふふっ、私を振り切れると思ってるなんて可愛いなー）
ﾀｯﾀｯﾀｯ
―虹ヶ咲学園・校門付近―
侑「･･････」ｼｭﾝ
歩夢「もう。急に走る出すからビックリしちゃったよ」ﾆｺﾆｺ
侑「･･････ごめん」
歩夢「ねえ、どうして今日は早く行きたかったの？」ｼﾞｰ
侑「それは･･････」
先生「あなたたち今日はずいぶんと早いわね」
「おはようございます」
先生「おはようございます」
先生「そうだわ。上原さん」
先生「教材を運ぶのを手伝ってくれないかしら」
歩夢「えっ」
侑「あっ、それなら私も」
歩夢「そうだね」ﾎｯ 登下校時以外だと周囲に生徒もいるだろうし、確かにここまで貼り付かれると大変そう 先生「ちょっと量が多いのと重い物もあるから、高咲さんじゃちょっと、ね」ｱｾｱｾ
歩夢「それなら私でも無理ですね」
先生「なに言ってるの？ いつもトレーニングしてるじゃない」
先生「お願いできない？」ｼｭﾝ
歩夢「･･････」
侑（ごめん！）
侑「歩夢、たしか用事ないって言ってたよね？」
歩夢「！？」
先生「あらそうなの。それならお願いするわね」ﾆｯｺﾘ
歩夢「ゆ、侑ちゃんッ？」ｱｾｱｾ
先生「さあ、こっちよ」
歩夢「え、私まだ！」
侑「頑張ってねー」ﾌﾘﾌﾘ
歩夢「むぅ〜」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
―靴箱―
侑（えーっと、歩夢の場所はたしかこの辺りに）ｷｮﾛｷｮﾛ
侑「あ、あった」
歩夢「ゆーうーちゃん♪」ﾊｧﾊｧ
侑「！？」ｸﾙｯ
ﾊﾞｯ
歩夢「侑ちゃんの靴箱ってこっちじゃなかったよね？ なにしてるの？」
侑「さっきはごめんね」ｱｾｱｾ
歩夢「それはいいけど、ここでなにしてたの？」
侑「さあ、今日は時間あるから予習でもしよっかなー」ｱﾊﾊﾊ
ﾀﾞｯ 歩夢「あっ！ 待って！」
先生２「コラッ！ 廊下を走るな！」
歩夢「なんで私だけに言うんですか！？」
先生２「そこのお前もだ！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
先生２「逃げたか。お前の友達か？」
歩夢「･･････知らない人です」ﾑｽｯ
―放課後・校内の隅―
侑（歩夢まだかなー）ｿﾜｿﾜ
歩夢（こんな場所で何するつもりなんだろう）ｼﾞｰｯ
「･･････」ｼﾞｰｯ
―１時間後―
侑（もしかしてラブレターに気付かなかった？ でも靴はき替える前に入れたはずだし･･････）
侑（連絡して呼び出す？ でも、こんな人気の無い場所に呼び出すなんて怪し過ぎるよね）
侑「うぅー」ｱｾｱｾ
侑（告白をされに来ましたって状態じゃないと告白なんてできないよ！）
侑（だからわざわざラブレターにしたのに）
侑（それとなく聞いてみよ）ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
歩夢（スマホ？ 誰かを待ってるのかな）ｼﾞｰｯ
「･･････」ｼﾞｰｯ
〜♪
歩夢「！？」
侑「あれ？」
歩夢（しまった）
侑「歩夢？ そこにいるの？」
歩夢「･･････」
ｽｯ
侑「歩夢！」ﾊﾟｱｧ
歩夢「･･････あれ？ こんなところでどうしたの？」
侑「え？」
歩夢「私はたまたま、たまたま通りがかっただけだよ」
侑「あ、そうなんだ」（やっぱり見てないって事か）
歩夢（あれ、すこし寂しそう･･････） 侑「歩夢さ」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
歩夢「ん？ 本当に偶然だよ」ﾆｺﾆｺ
侑「今日、その、靴箱にね」
歩夢（靴箱？）
侑「紙というか、手紙というか、便箋みたいなの入ってなかった？」ﾃﾚﾃﾚ
歩夢「便箋･･････」
侑の言葉に、歩夢は全てを察した。
歩夢「んふふっ」ﾆﾏﾆﾏ
侑「歩夢？」
歩夢「あ、えっと、入ってなかったよ」ﾆｺﾆｺ
侑「あっ、やっぱり」ﾎﾞｿｯ
歩夢（あの時わたしが声かけちゃったから慌てて別の場所に入れちゃったんだね）
歩夢（もう、おっちょこちょいなんだから♡）
侑（どうしよう）
歩夢（困ってる侑ちゃんも可愛い）ﾌﾌｯ
歩夢（でも助けてはあげないよ。だって、侑ちゃんからのラブレター欲しいもん。告白もされたい） 侑「･･････帰ろっか」ｼｭﾝ
歩夢「･･････」
侑「はぁー」
歩夢「なにがあったかは知らないけど、失敗しちゃったんならもう一度挑戦してみたら？」
侑「･･････できるかな」
歩夢「できるよ！ 侑ちゃんなら絶対にっ」
侑「そうだね。もう一度がんばってみるよ」
侑「ありがとう」ﾆｺｯ
歩夢「頑張ってね」
侑「よーし！」
歩夢（でも、侑ちゃんからのラブレターを間違って受け取った人がいる。今日こなかったって事は間違いだと思って捨てちゃったのかな）
歩夢「もったいない」ﾎﾞｿｯ
―夜・侑の部屋―
侑「できた！」
ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
侑：明日はもっと早く行かなきゃいけないから、歩夢は１人で登校してね）
歩夢：良かったー
歩夢：私は遅く行かないといけないからちょうどいいね
歩夢：（スタンプ）
侑：そうなんだ
侑：今日はもう寝るね。おやすみ
歩夢：おやすみなさい
―翌日の放課後・部室―
侑「あれ？ まだ２人だけ？」
せつ菜「そうですね」
しずく「かすみさんは補習なので遅れるみたいです」
歩夢「どうしよっか。先に始めてる？」
侑「うーん」
しずく「練習の前に少しお茶でもしませんか？」
せつ菜「せっかくですから親睦を深めましょう！」
侑「そういえば珍しい組み合わせ？ かな？」
歩夢「そうかもしれないね」
侑と歩夢の２人が着席し、しずくが緑茶を淹れたカップをテーブルに置いた。
せつ菜「ありがとうございます！」
歩夢「ありがとう」
侑「しずくちゃんも座って座って」 歩夢「あ、そうだ。みんなに食べてもらおうと思ってクッキー持ってきてたんだった」
ｺﾞｿｺﾞｿ
しずく「それなら紅茶の方が良かったですね」ｱｾｱｾ
せつ菜「私はどちらでも合うと思いますよ」
侑「うんうん！ 歩夢のクッキー楽しみだなー」
歩夢「はい。どうぞ」
しずく「歩夢さん、鞄からなにか落ちましたよ」
ﾋｮｲ
歩夢「あっ、それは」ｱｾｱｾ
侑「！？」
しずく「あっ･･････。す、すみません」
せつ菜「もしかしてラブレターですか！！」ｶﾞﾀｯ
歩夢「あはは。バレちゃった」ﾃﾚﾃﾚ
しずく「すみません。せつ菜さんに見つからないようにこっそり拾うべきでした」ｼｭﾝ
せつ菜「？？」
歩夢「ううん。気にしないで」
侑「･･････」ｿﾜｿﾜ
歩夢「ふふっ」 せつ菜「それでもう返事はしたんですか？」
歩夢「実はまだ開けてなくて」
侑「･･････」
せつ菜「それはいけません！ ラブレターは告白の呼び出しだと決まっています！」
しずく「そうですか？」
せつ菜「そうです！」
歩夢「もしかしたら待ってるかもしれないもんね」ｺﾞｿｺﾞｿ
侑「いま開けるの？！」ｶﾞﾀｯ
しずく「先輩？」
侑「そういうのは１人の時にこっそりと見た方がいいと、思う、なー」
歩夢「どうしようかなー」ﾁﾗｯ
せつ菜「私はもらった事がないので内容を見てみたいですね」
しずく「それはさすがに失礼ですよ」ｱｾｱｾ
せつ菜「無理に見たりはしません。歩夢さんが見せてくれるというなら、です」
しずく「･･････それなら、その、私も」ﾃﾚﾃﾚ
歩夢「いいよ」
侑「ダメッ！」 せつ菜「侑さん？」
歩夢「私はいいよ？」
侑「そ、その手紙は歩夢に、歩夢だけに読んで欲しくて書いた、はずなのに、他の人に見られると書いた人も恥ずかしい、と思うから」
しずく「それもそうですね」
せつ菜「興味本位で見るものではありませんでしたね。すみません」
侑「うん。あ、いや、私に謝らなくていいけど」
歩夢「じゃあ、こっそり読むね」
ｺﾞｿｺﾞｿ
侑「･･････」ﾎｯ
歩夢「あっ、”好き”っていっぱい書いてある」
せつ菜「大好きがあふれてますね！」
しずく「なんだか私まで恥ずかしくなってきました」///
侑「あ、歩夢？ 別に報告しなくていいから」ﾁﾗｯﾁﾗｯ
歩夢「あ、ごめん。こういうのもらうの初めてだから嬉しくて、つい」ﾆｺﾆｺ
侑「初めてなんだ」ﾎﾞｿｯ しずく「ほ、他にはなんて書いてあるんですか？」ｿﾜｿﾜ
せつ菜「･･････」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
侑「しずくちゃん？ せつ菜ちゃん？」ｱｾｱｾ
しずく「あ、すみません。でも気になって仕方ないんです」
せつ菜「侑さん！ 内容は見てないので許してください！」
歩夢「あっ♡ 愛してる、だって」
しずく「きゃっ」///
せつ菜「おおおおぉっ！！」
ｶﾞﾀｯ
侑「ちょっとトイレ行ってくるね」
ﾊﾞﾀﾝ
しずく「怒らせてしまったでしょうか」ｱｾｱｾ
歩夢「大丈夫だよ」
せつ菜「歩夢さんが言うなら大丈夫ですね」 歩夢「あっ、誰からか書き忘れてるみたい」
しずく「あらら」
歩夢「もう、おっちょこちょいなんだからぁ♡」
せつ菜「どうするんですか？」
歩夢「今日の夕方６時に〇〇で待ってます」
しずく「行けば分かる、という事ですね」
せつ菜「６時なら練習終わりでもギリギリ間に合いますね」
歩夢「ふふっ、そうだね」
―６時・校内の隅―
「･･････」ｼﾞｰｯ
侑「･･････」
歩夢「お待たせ。侑ちゃん」
侑「･･････驚かないの？」
歩夢「･･････もしかして、ラブレターくれたのって侑ちゃん？」
侑「もうっ！ 知ってたの？！」ﾑｽｯ
歩夢「ふふっ、ごめんね」
侑「ひどい、ひどいよ」ｳﾙｳﾙ
歩夢「あっ」
侑「しずくちゃんとせつ菜ちゃんと話してる時、死にそうなくらい恥ずかしかったんだから！」
歩夢「ごめんね」ｱｾｱｾ
侑「気付いてたなら言ってよ！」
歩夢「言わないよ」
侑「どうしてっ！！」
歩夢「聞きたいの。侑ちゃんの気持ちを」
侑「･･････」
歩夢「手紙よりも言葉で、侑ちゃんの口から直接聞きたい」
侑「･･････」
歩夢「侑ちゃんの話したい事、全部聞かせて？」ﾆｯｺﾘ 侑「歩夢･･････」
歩夢「うん」
侑「好き、大好きっ！」ｳﾙｳﾙ
歩夢「うん」
侑「中学生の時から好きだった！」
歩夢「うん」
侑「歩夢は女の子同士は嫌かもしれない！ 私の事はただの友達としか思ってないかもしれない！」
侑「それでも！ もうこの気持ちは我慢できないから！」
侑「大好きだから！」
侑「私と付き合ってっ！ 歩夢ッ！」
歩夢「侑ちゃん、顔上げて」
侑「う、うん」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「これが私の返事だよ」ｽｯ
ﾊﾟｼｬ
───
──
─
―とある部室―
部員「部長ッ！ 大スクープっすね！」
部長「さあ、早く記事にしてコピーしまくるのよ！」
部員「はいっ！」
部長「あはははっ。これでゴシップ同好会にも部員が殺到、一気に部まで昇格するわよ！」
部員「はい！」
「少し見せていただけますか？」
部員「忙しいのでご勝手にどうぞっす」
”注目のスクールアイドル上原歩夢に恋人発覚ッ！”
ファンへの裏切り？！ 相手はやっぱり幼馴染のあの子だった！
「なるほど」
右月「これは酷いですね」
左月「壁新聞同好会が怒り狂った気持ちも分かります」
部長「なっ？！ あんたたち誰ッ？」
副会長「どうしますか」ﾁﾗｯ
部長「あ、あんたは！！」
部員「あわわわわ」ﾋﾞｸﾋﾞｸ
菜々「ゴシップ同好会は現時刻をもって廃部とします」
菜々「人の色恋沙汰を利用し、さらには広めようとするなんて言語道断です！」
ﾊﾞﾝｯ
――― 副会長「あの人達、また反発してきますよ」
菜々「その時は再び戦うまでです！」
副会長「会長、なんだかせつ菜ちゃんみたいですね」ﾌﾌｯ
菜々「･･････なにを言っているんですか？」ｸｲｯ
副会長「あっ、も、申し訳ありません」ｱｾｱｾ
菜々「以前から問題視していたとはいえ、今回迅速に対応できたのは副会長と書記のお二人のお陰です」
菜々「ありがとうございます」ﾍﾟｺﾘ
左右「気にしないでください」
副会長「それが私達の仕事ですから」
菜々「･･････ふっ、そうですね！」
”ラブレターの行方”おわり これは有能な生徒会。でもバレるのは時間の問題かもしれない 今日は終わりです。明日は更新できないかもしれません >>370
ファン「す、す、好きです！」///
歩夢「いつも応援してくれてありがとう」ﾆｯｺﾘ
ファン「いえ、その、そうではなくて･･････」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
歩夢「ん？」ｷｮﾄﾝ
ファン「歩夢ちゃんの事が好きっていうか、愛してる、っていうか」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ
歩夢「それってつまり･･････」
ファン「私と付き合ってくださいっ！」ｳﾙｯ
歩夢「あ、ありがとう」ﾃﾚﾃﾚ
ファン「･･････」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
歩夢（恋人かー。今は考えられな──）
侑『歩夢ッ』ﾆｺﾆｺ
歩夢「侑ちゃん･･････」ﾎﾞｿｯ
ファン「やっぱり付き合ってるんですね」ｼｭﾝ
歩夢「えっ」ﾋﾞｸｯ
ファン「高咲先輩と付き合ってるってウワサ、ファンの間では有名ですよ」
歩夢「えぇっ？！」 ファン「･･････付き合って、ないんですか？ それなら！」ﾊﾟｱｧ
歩夢「うっ」（侑ちゃん、ごめん！）
歩夢「本当だよ」ﾆｺｯ
ファン「あっ･･････」ｼｭﾝ
歩夢「･･････」ｽﾞｷｽﾞｷ
ファン「ひぐっ」ｳﾙｯ
歩夢「気持ちは嬉しいけど･･････ごめんなさい」
ファン「私の、方こそ、泣いたりして、ごめん、なさい」
歩夢「ううん。気にしないで」
ファン「私、これからも、歩夢ちゃんのこと、応援、してるから」ﾌｷﾌｷ
歩夢「うん。これからも頑張るね」
ファン「失礼します」ﾍﾟｺﾘ
ﾀｯﾀｯﾀｯ
歩夢「･･････はぁ」ｼｭﾝ
―同じ頃―
女子生徒「好きです！」
侑「え？」ﾎﾟｶﾝ
女子生徒「高咲先輩の事が大好きなんです！ 私と付き合ってください！」
侑「･･････私ッ？！」
女子生徒「はい！」
侑「どうして私？ って聞いてもいい？」
女子生徒「可愛いからです！」
侑「私が･･････可愛い？」
女子生徒「はい！」 侑「うーん、私より同好会のみんなの方が可愛いと思うんだけどなー」
女子生徒「高咲先輩が、皆さんを陰から支える健気な姿が愛おしくて、もう本当に――」
侑「ときめいちゃった？」
女子生徒「そうです！ 完全にときめいちゃいました！」ｷﾗｷﾗ
侑「そっかー」ﾃﾚﾃﾚ
侑（スクールアイドルも好きみたいだし、話が合うかも）
女子生徒「それに２年生の２学期から転科する勇気と行動力も素敵です！」
侑「私、こんなにちんちくりんだけどいいの？」
女子生徒「そういう所もすごく良いと思います！」ﾆｺﾆｺ
侑「それなら――」
歩夢『侑ちゃん』ﾆｺｯ
侑「あゆ、む？」ﾓﾔｯ
女子生徒「･･････ウワサは本当だったんですね」ｼｭﾝ 侑「ウワサ？」
女子生徒「はい。高咲先輩は同じ部活の上原先輩と付き合ってるっていうウワサです」
侑「私と歩夢が？！」
女子生徒「違うんですか！」ﾊﾟｱｧ
侑「それは･･････」（違うはずなのに、どうしてこんなにモヤモヤするんだろう）
女子生徒「困らせてしまってごめんなさい」ﾍﾟｺﾘ
侑「そんな、こと、ないよ」ｱｾｱｾ
女子生徒「私！ スクールアイドルじゃなくても高咲先輩を応援してますから！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
侑「あっ」ﾓﾔﾓﾔ こんな噂になってるということは、二人に自覚がないだけで周囲からはイチャイチャしてるように見えるんだろうな しずかすがデート中にゆうぽむのデートを目撃して、尾行してニヤけたり驚いたりする話 >>449つづき
―翌朝・虹ヶ咲学園―
ﾋｿﾋｿﾋｿ
ｷｬｰ
ﾋｿﾋｿﾋｿ
歩夢「侑、ちゃん･･････」
侑「なんか、注目されてるみたいだね」ｷｮﾛｷｮﾛ
歩夢「ちょっと怖いね･･････どうしよう」ｱｾｱｾ
侑「ちょっと聞いてくる。歩夢は先に行ってて」
歩夢「う、うん」（昨日のウワサとは、関係ない、よね？）
ﾃｸﾃｸﾃｸ
――― 侑「おはよう」
「あ、えっと、お、おはようございます！」ﾍﾟｺﾘ
「おはようございます！」ｱｾｱｾ
侑「２人とも、私と歩夢の方を見てなにか話してたよね？」
「ごっ、ごめんなさい！」ﾍﾟｺﾍﾟｺ
「ほら！ やめとこって言ったじゃん」
「でも〜」
侑「分かってくれたらいいよ。ただ、歩夢も怖がってたから悪口でも言われてるんじゃないかと思って」
「悪口なんて言ってませんっ」
侑「それじゃあ、なにをヒソヒソ話してたの？」
「どうしよ」ﾁﾗｯ
「言ってもいいんじゃない？ 本当だったんだから」
「そう、だね。うん」
「高咲先輩は、上原先輩とのウワサはご存じですか？」
侑「･･････私と歩夢が付き合ってるって？」
「そうです」
「今まではただのウワサでしたけど、昨日の夜に、高咲先輩が認めた、っていうウワサが持ち上がりました」
侑「･･････そっか」
「他のみんなも失礼だとは思ってるはずなんですけど、やっぱり気になるみたいで･･････すみません」ﾍﾟｺﾘ
侑「教えてくれてありがとう」 「あの！」
侑「なに？」ｼﾞｯ
「みんなに本当の事を話せば、ウワサ話なんて消えてなくなると思います」
侑「･･････そうだね」
ﾃｸﾃｸﾃｸ
「ちょっと怒ってた、かな」
「そうかも･･････でも、鋭い目つきの先輩もカッコイイ」
「わかる」
―放課後・部室―
歩夢「はあー」
愛「溜息なんて吐いてどーしたん？」
璃奈「悩みごと？（はらはら）」
歩夢「ちょっと、ね」
愛「あっ！ そーいえば、ゆうゆと歩夢って、やっぱ付き合ってたんだねー」
歩夢「！！」
愛「そうだとは思ってたけど、愛さんには直接話してほしかったなー」
璃奈「そうだったの？」
歩夢「･･････」
愛「歩夢？」
ｶﾞﾗｯ
侑「あっ」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
歩夢「侑ちゃん、ちょっと来て」
ｸﾞｲｯ
侑「うわぁ？！」
ﾊﾞﾀﾝ
愛「２人とも練習サボってイチャイチャするつもりかーっ！」ｶﾞﾀｯ
璃奈「違うと思う（ゾゾゾッ）」
―人気の無い場所―
歩夢「侑ちゃん、どうしよう」
侑「もしかしてウワサ話のこと？」
歩夢「知ってたの？」ﾋﾞｸｯ
侑「うん。朝にヒソヒソ話してた子達に聞いた」
歩夢「･･････ごめんなさい」ｳﾙｯ
侑「謝るのは私の方だよ」ﾎﾞｿｯ
歩夢「違うの！ 実は、私、昨日告白されて」
ｽﾞｷｯ
歩夢「断ろうと思って理由さがしてたら、”侑ちゃんと付き合ってるんですか？”って聞かれて、思わず、うんって答えちゃったの」ｳﾂﾑｷ
侑「･･････私も似たような感じだったから、歩夢だけが悪いワケじゃないよ」
歩夢「･･････侑ちゃんも告白されたの？」ﾁﾗｯ
侑「うん･･････」
歩夢「どんな人、だったの？」ﾁﾗｯ 侑「ん？ 後輩の子だったよ。同じ音楽科の」
歩夢「そうなんだ」
歩夢「断るのって辛いよね。わたし初めてだったから――」
侑「私は付き合うつもりだったけどね」
歩夢「ぇえ･･････？」ﾋﾞｸｯ
侑「返事をしようとしたら、急に歩夢を思い出したんだ」
侑「そうしたら声が出なくなって、歩夢と付き合ってるっていうウワサがあるって言われて･･････」
歩夢「さっきね、愛ちゃんにも言われたの」
侑「私は気にしないけど、歩夢は辛いよね」
歩夢「･･････侑ちゃんと付き合ってるって言われる事が？」
侑「ヒソヒソ話される事が、だよ」
侑「今日はずっとされてたから、歩夢もそうなんじゃないかと思って」
歩夢「うん。私も同じ感じかな」
侑「今朝も怖がってたし、ちゃんと言おうよ」
歩夢「えっと、なんて言えばいいかな」
侑「私と歩夢はただの幼馴染で仲良しなだけだよ、って」
侑「そうすればウワサなんてすぐに――」
歩夢「イヤ」ﾎﾞｿｯ 侑「え？ でも、本当の事を言わないと収まらないよ？」
歩夢「それなら･･････私が侑ちゃんと付き合っちゃえば、本当のことになるよね」ｼﾞｯ
侑「あははは。私と歩夢が釣り合うワケないじゃん」ﾁﾗｯ
茶化すように笑っていた侑だったが、歩夢の真剣な眼差しを見て反省する。
そして、今まで感じていたモヤモヤした気持ちの正体に気付いた。
侑（あっ、私、歩夢のこと好きだったんだ）
歩夢「侑ちゃんがイヤだったら、私は――」
侑「嫌じゃないよっ！」
歩夢「侑ちゃん･･････」ｳﾙｯ
侑「嫌じゃないから･･････私は、歩夢のことが、す、す･･････」
侑「好き！ だと思う」
歩夢「思う？」ﾎﾟｶﾝ
侑「ごめん。分からないんだ」ｼｭﾝ
侑「”好き”ってさ･･････どんな感じ？」
歩夢「･･････侑ちゃんの前で言うの？」
侑「うん」 歩夢「は、恥ずかしいよ〜」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「じゃあ、私のこと考えるとモヤモヤする？」
歩夢「ドキドキ、する」///
侑「うーん」ｼﾞｰｯ
歩夢「もう」ﾌﾟｲｯ
侑「ダメ！ こっち向いて！」ｶﾞｼｯ
歩夢「ゆうちゃ〜ん」ｱｾｱｾ
侑「･･････ドキドキする」
歩夢「そう、なんだ」ﾆﾏﾘ
侑「と思う」
歩夢「分からない？」
侑「中途半端でごめん」ｼｭﾝ 歩夢「私はお試しでもいいよ」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「お試し？」
歩夢「えっと、き、キスとかはしないけど、デートしたり、手を繋いで帰ったりしてみる？」
侑「今までと一緒じゃん」
歩夢「ふふっ。それもそうだね」
侑「私はいいけど、歩夢はいいの？」
歩夢「うん。私でたくさんドキドキさせてあげるね」
侑「！！」
侑「あっ！ ドキドキした！ 今すっごくドキドキしたよ！」
侑「ときめいちゃった！」
"「え？ 付き合ってるの？」"おわり おつでした。お試しが終わるのは早そう。また何か良いお題はないかな 乙
お題レスどんどん消化してしかも全部良作なのすげえわ 付き合ってるゆうぽむ、侑ちゃんが別の子に呼び出されてるのを見て告白されてると勘違いしたぽむが乱入する話とかどうですか 最初の方で超インフルエンザ？してたけど、うつさないように距離取ってたから看病はしてなさそう >>413
侑「みんなお疲れさま！」
ｶﾞﾔｶﾞﾔ
侑「はい。タオルで汗拭いてね」ｽｯ
かすみ「ありがとうございますっ」ﾊﾟｱｧ
歩夢「私も手伝うよ」
侑「ううん。これが私の仕事だから」
侑「歩夢も汗拭かないと体調崩すよ」
ｽｯ
歩夢「･･････ありがとう」
侑「使ったやつはこっちのカゴに入れてね」
果林「いつも悪いわね」
エマ「大変だったら言ってね。いつでも手伝うよ〜」
彼方「彼方ちゃんも〜」ｸﾞｯﾀﾘ
侑「あっ、そうだ。彼方さんのお昼寝枕のカバー洗っておいたけど良かった？」
彼方「侑ちゃんが洗ってくれたんだ。ありがとー」
彼方「自浄作用で綺麗になったのかと思ったよぉ」
エマ「あははっ」
果林「そんなワケないじゃない。もう彼方ったら」ﾌﾌｯ
侑「でも、彼方さんらしいですね」ﾆｯｺﾘ
歩夢「ふーん」ｼﾞｰｯ せつ菜「なに見てるんですか？」
歩夢「･･････」
せつ菜「歩夢さん？」
歩夢「ねえ！ せつ菜ちゃん！」
せつ菜「あ、は、はい！」
かすみ「どうしたんですか？ 急に大きな声を出したりして」
せつ菜「あっ、すみません」
かすみ「いや、歩夢先輩の方ですけど」
歩夢「せつ菜ちゃんが良かったら、今度の日曜日、一緒に、で、デートッ！ 行かない？」
せつ菜「！！」///
かすみ「･･････」ﾎﾟｶﾝ
侑「･･････えっ」 歩夢「･･････ダメ？」ﾁﾗｯ
せつ菜（かわいい！）「私でいいんですか？ 侑さんではなく私で」
歩夢「せつ菜ちゃんってアニメとか詳しかったよね？」
せつ菜「はい！！」
歩夢「私達のアニメについて語りたいなーって前から思ってたの」
かすみ「あっ、それならかすみんも――」
せつ菜「いいですね！！ みなさんも呼んでやりましょう！」
かすみ「あの、私も時間ありますよ？」
せつ菜「えっと、他にも参加したい人はいませんかー？」
侑「はい！ 私も行きたい！」
歩夢「･･････私はせつ菜ちゃんと２人っきりがいいなー」ﾎﾞｿｯ
せつ菜「･･････そういえばデートでしたね」
歩夢「うん♪」
かすみ「えー！ ずるいですよー」ﾑｽｯ
侑「そうだ！ それならかすみちゃんは私と”デート”しようよ」ﾁﾗｯ
歩夢「･･････」 かすみ「え、え？！ いいんですか！」
侑「いいも悪いもないよ。一緒にパンケーキとかコッペパン食べたり、タピオカ食べたりしたいなー」
かすみ「あっ、それならかすみんがコッペパン焼いてきますから、ピクニックに行きましょうよ」
侑「いいね！ 次の日曜日ってたしか晴れだったよね」
かすみ「はぁ〜♡ 楽しみです〜っ」ｳｯﾄﾘ
侑「どこで待ち合わせする？」
かすみ「あ、あのー、もし良かったらなんですけど〜」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「なに？」ｷｮﾄﾝ
かすみ「侑先輩の家までお迎えに行ってもいいですかぁ？」///
侑「来てくれるの？ いいよ」
かすみ「えへへぇ、ありがとうございまーす」ﾆｺﾆｺ
侑「じゃあ、あとで住所送っとくね。分からなかったら電話して」
かすみ「はぁーい」
―翌週・月曜日―
侑「うーん」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
愛「どー？ どー？」
侑「私の好みだと、もう少し薄味の方が好きかな」
愛「あちゃー、塩入れすぎちゃったかー」
侑「あっ、でもおいしいよ」
愛「アタシが意見欲しいって言ったんだから、ゆうゆは気にしないで」
歩夢「２人ともなにしてるの？」
侑「あ、歩夢も食べる？」
歩夢「ぬか漬け？」
愛「そー！ 愛さん特製のキュウリとナスのぬか漬けだよー」
歩夢「食べていいの？」
侑「ちゃんとした意見が欲しいんだって」
歩夢「私でいいの？」
愛「当たり前じゃーん！ いろんな意見が欲しいからねー」
歩夢「それじゃあ、いただきます」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ 愛「どー？ どー？」
歩夢「おいしい。おいしいけど、なにか足りないような」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
愛「足りない？」
侑「歩夢さ、塩辛すぎると高血圧になるよ？」
歩夢「塩分は十分なんだけど･･････あっ！」
愛「なになに？」
歩夢「白いご飯とお味噌汁が足りないね」ﾌﾌｯ
侑「･･････たしかに」
歩夢「ぬか漬けって、いくらおいしくても主役じゃないよね」
歩夢「でも、日本の食卓にはぬか漬けって欠かせないと思う」
歩夢「愛ちゃんのぬか漬けも、ご飯と一緒に食べる事でもっとおいしくなるはずだよ」
歩夢「むしろ、このぬか漬けをそれだけ食べるのはもったいないとさえ思う。それほどに良い出来だよ」
愛「あ、あ、歩夢ッ！」
ｷﾞｭｯ
侑「！！」
歩夢「こんな感想で良かったの？」
愛「もちろん！ あっちでもっと愛さんと語ろーよ」
歩夢「いいよ」
ﾎﾟﾂｰﾝ
侑「もう！」
―放課後・部室―
しずく「先輩とのデートはどうだった？」
かすみ「しず子ぉ、それ聞いちゃう？」ﾆﾏﾆﾏ
しずく「話したくないなら別にいいけど」ｶﾞﾀｯ
ｶﾞﾀｯ
かすみ「待って！ 聞いて！ 聞いてください！」ｶﾞｼｯ
しずく「もう、最初から素直に話してくれればいいのに」
かすみ「実はねー。先輩と手を繋いじゃったのっ」
しずく「あっ･･････」
歩夢「うんうん。それで？」ﾆｺﾆｺ
かすみ「私を必死にエスコートしてくれてぇ、すっごく優しくてぇ」
歩夢「うんうん」
かすみ「あーん、もしてもらったりしてあげたり･･････むふふ」ﾆﾏﾆﾏ
歩夢「そうなんだー」
かすみ「それで次のデートの･･････約束も･･････」ｱｾｱｾ
歩夢「楽しかった？」 かすみ「は、はい」ｷｮﾛｷｮﾛ
歩夢「しずくちゃんならトイレだよ」
かすみ「じゃ、じゃあ、その、かすみんもお花摘みに･･････」
歩夢「ねえ、かすみちゃん」ｶﾞｼｯ
かすみ「ひぃっ？！」
歩夢「次のデートって、いつ？」
かすみ「つ、次の日曜日の１１時からです！」
歩夢「そのデート、再来週に移してもらっていいかな」
かすみ「あっ、でも、侑先輩にも話さないと」
歩夢「侑ちゃんには私から話しておくから気にしないでね」ﾆｺﾆｺ
かすみ「あ、は、はい」
ｶﾞﾗｯ
しずく「終わりましたか？」ﾁﾗｯ
かすみ「しず子ぉ〜･･････」ｳﾙｳﾙ
―日曜日・高咲家―
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
侑「あっ、かすみちゃんだ」ﾙﾝﾙﾝ
ｶﾞﾁｬ
侑「今日は早かっ･･････た、ね」
歩夢「ふふふ」
侑「･･････ごめん。今日は用事があるから」
歩夢「かすみちゃんとのデート、だよね？」
侑「どうして歩夢が知ってるの？」
歩夢「雨天中止になったから、来週に延期だって」
侑「はぁー。上がってく？」
歩夢「お邪魔します」ﾆｺﾆｺ
―侑の部屋―
侑「それで？」
歩夢「かすみちゃんとのデート、楽しかったみたいだね」
侑「･･････歩夢、もしかして嫉妬してる？」
歩夢「･･････はぁ？」
侑「違うの？」
歩夢「違うもん！」
侑「えー」ﾆﾏﾆﾏ
歩夢「侑ちゃんだって、私とせつ菜ちゃんがデートするって聞いたからかすみちゃんとデートしたんでしょ？！」
侑「･･････違うよ」ﾌｲｯ
歩夢「私だってせつ菜ちゃんと手つないだよ」ﾁﾗｯ
ﾋﾞｸｯ
歩夢「ふふっ」
侑「私は食べさせ合いっこもしたもんね」
ﾋﾞｸｯ
侑「ふっ」 ぬか漬けにご飯とお味噌汁が足りないって最高の誉め言葉な気がする >>482
あ、だから愛さんがこんなに喜ぶのもわかると思って。ぬか漬け単品の味がどうこうより嬉しい褒め方だよね。作ったことないけどｗ 歩夢「むっ！」
歩夢「そういえば、せつ菜ちゃんとは密室で２人っきりだったなー」ﾁﾗｯ
侑「･･････なにしてたの」
歩夢「気になるの？」
侑「なるよっ！」
歩夢「･･････」ﾆﾏﾆﾏ
侑「ニヤニヤしてないで、２人っきりでなにしてたのか話してよ！」
歩夢「侑ちゃんこそ、かすみちゃんとなにしてたの？」
侑「･･････歩夢が話したら話すよ」
歩夢「じゃあ、私だって侑ちゃんが話してくれないと話さないもん」
侑「･･････ちゅーした」 歩夢「えっ」
侑「･･････これでいい？」
歩夢「え、え？ ほんと、に？」ｳﾙｯ
侑「･･････あ、歩夢だってせつ菜ちゃんとしたんでしょ！ 密室で美少女が２人もいたら――」
歩夢「なにもしてないもんっ！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
侑「･･････本当に？」
歩夢「するワケ、ない、よ･･････。一緒にアニメみて、クッキー、とか、飴食べたりしただけだもん」
侑「･･････」
歩夢「そんな中、侑ちゃんはかすみちゃんとベロチューしちゃってたんだね･･････」
侑「嘘だよ」
歩夢「･･････気遣ってるならやめてよ」ﾌｷﾌｷ
侑「何もしてないよ」
歩夢「･･････ほんと？」ﾁﾗｯ
侑「一緒にご飯食べたり、ボーッと空眺めたり、散歩したりしてた」
歩夢「どうして、そんな変な嘘ついたの？」ｼﾞｰｯ
侑「――ほしかった」ﾎﾞｿｯ
ｼﾞｰｯ
侑「歩夢に嫉妬してほしくかったの！」///
歩夢「･･････ふっ」 侑「笑わないでよ！ 歩夢だってそうでしょ！」
歩夢「･･････違うもん」
侑「それならどうして私が嘘ついた時に泣いてたの？」
歩夢「目にゴミが入っただけだよ」
侑「ふーん、じゃあ見てあげるね」
ｽﾞｲｯ
歩夢「も、もう大丈夫だから」
侑「ほら、見せて」
歩夢「あっ、やっ、そんな、近付かないで」
侑「･･････ふふ」ﾆﾔﾘ
歩夢「も、もう！」ﾎﾟｶﾎﾟｶ
侑「仕返しだよ」
歩夢「･･････そういえば、せつ菜ちゃんって意外とエッチな下着つけてるんだよ」
侑「なんで知ってるの？」
歩夢「･･････」ﾌﾟｲｯ
侑「歩夢ッ！！」ｶﾞﾀｯ
"嫉妬なんてしてない"おわり @cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ……
@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 付き合ってる状態から、別れ話をされる夢を見たあと。侑ちゃんでも歩夢ちゃんでも アイドルだから付き合ってること隠さなきゃいけないのについ匂わせしちゃうゆうぽむ >>452
米 侑と歩夢は出てこない予定です。
―街中―
かすみ「ねえ、しず子ー」
しずく「はい」
かすみ「手ぇーえー」
しずく「ダメだよ」
かすみ「少しくらいいーじゃーん」
しずく「どこで誰が見てるか分からないよ」
かすみ「もう、しず子は用心深いなー」
しずく「そもそもバレないようにしたいって言い出したのはかすみさんだよね？」
かすみ「それは･･････あっ！ ほら！ あの２人も手つないでる！」
しずく「･･････女の子同士みたいだし、ただの友達では？」
かすみ「それならかすみんとしず子も友達でしょ」
ｷﾞｭｯ
しずく「あっ！」
かすみ「少しだけ、少しだけ」
しずく「バレてもいいの？」
かすみ「堂々してればいいの！ それともしず子は私と繋ぎたくないの？」
しずく「･･････」 かすみ「前の２人みたいに笑顔だよ、えが、おぉ？」
しずく「どうしたの？」ｷｮﾄﾝ
かすみ「あれ、よく見たら侑先輩じゃない？」
しずく「似てる･･････」
かすみ「でも毛先が染まってない。どういうこと？」
しずく「ウィッグのように見える、ような」ｼﾞｰｯ
かすみ「変装してるのかなぁ」ｳｰﾝ
しずく「隣にいるのは歩夢さんだと思うけど･･････」
かすみ「ボーイッシュな恰好なんて歩夢先輩がする？」
しずく「･･････なにかあるんじゃない？」
かすみ「なにかって？」
しずく「それは分からないけど、変装しなくちゃいけない何かが･･････」
かすみ「歩夢先輩は怒らせると怖そうだから、見なかった事にしない？」
しずく「いえ、後をつけましょう」
かすみ「･･････なんで？」
しずく「アイドルとマネージャーが変装までして行く所、かすみさんも気になるよね？」
かすみ「それは･･････」ｺﾞｸﾘ
しずく「早くしないと見失うよ」
ｸﾞｲｯ
かすみ「きゃあっ！！」
――― かすみ「はぁー、せっかくしず子とのデートだったのに」ｼｭﾝ
しずく「いいじゃない。あの２人のデートは私達のデートにも活かせるよ」
かすみ「えー、可愛いかすみんが変装なんてしたらもったいないじゃーん」
しずく「あっ！ お店に入ったよ」
かすみ「･･････私たちも入る？」
しずく「もちろん」ﾆｺｯ
かすみ「ねえ、しず子？ もしかして探偵ごっこがしたかったり？」ﾁﾗｯ
しずく「創作における探偵は、こういう地味な尾行とかしないよ」
ｸﾞｲｯ
かすみ「わわっ？！」
店員「いらっしゃいませー」
しずく（あの２人は･･････いた！）
しずく「すみません。向こうの席に座ってもいいですか？」
店員「カップルシートになりますが、よろしいですか？」
かすみ「！！」
しずく「はい」
店員「ご案内します」ﾆｺｯ
かすみ「･･････」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
――― しずく「店内でも帽子を取らない。ますます怪しい」ﾁﾗｯﾁﾗｯ
かすみ「･･････」ｿﾜｿﾜ
しずく「あっ、かすみさんはなに食べる？ ちょうどお昼の――」
かすみ「カップルメニューばっかりじゃん！」///
しずく「しっ！ 静かにして」
かすみ「んぐっ？！」///
「あれ、今の声って」
「どうしたの？」
「う、ううん。気のせいだったみたい」
しずく「ふぅ、なんとかバレなかったみたい」
かすみ「もう！」
しずく「どうやら、２人はハンバーグとオムライスにしたみたいだね」
かすみ「じゃあ、かすみん達も同じのにする？」
しずく「私はいいけど･･････」
かすみ「なに？」
しずく「あっ、ほら、食べさせ合いっこしてる」
かすみ「･･････恥ずかしくないのかなぁ」ｼﾞｰｯ
しずく「かすみさんがそれ言う？」
かすみ「？？」ｷｮﾄﾝ
しずく「すみません。これとこれ、お願いします」
店員「かしこまりました」
――― 店員「お待たせしました」
ｺﾄｯ
かすみ「えっ？」ｷｮﾄﾝ
しずく「すみません。このドリンクは頼んでいませんけど」
店員「カップルシートのお客様限定のサービスドリンクです」
かすみ「す、ストローがハート型になってる･･････」///
店員「お客様はカップル、ですよね？」
しずく「はい」
かすみ「･･････」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
店員「ごゆっくりどうぞ」ﾍﾟｺﾘ
しずく「さっ、食べよう」
かすみ「しず子が先に飲んでいいよ」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
しずく「え？ 一緒に飲まないの？」
かすみ「えぇ？！」 しずく「歩夢先輩たちは仲良さそうに飲んでたよ」
かすみ「あの２人は別格ッ！ 私たちは初心者だから無理ッ」
しずく「･･････そう」ｼｭﾝ
ｺﾞｸｺﾞｸ
かすみ「･･････」ﾁﾗｯ
しずく「飲みたいなら飲めばいいのに」ｸｽｯ
かすみ「！！」ﾌﾟｲｯ
しずく「はい、あーん」ｽｯ
かすみ「しないってば」ｱｾｱｾ
しずく「誰も見てないのに？」
かすみ「それは･･････」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
しずく「嫌なら無理強いはしないよ」
ﾓｸﾞﾓｸﾞ
かすみ「別に、嫌なワケじゃない、もん」ｼｭﾝ
――― しずく「あっ！ かすみさん！」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
かすみ「今度はなに？」
しずく「見て！」
かすみ「もう、な･･････なっ！！」///
しずく「キスだよ、キス」
かすみ「しず子！ 見ちゃダメッ」
しずく「え？ どうして？」
かすみ「なんか、ほら、恥ずかしいからっ」
しずく「うわぁ」ｼﾞｰｯ
かすみ「しず子って、覗くの好きなの？」
しずく「そうじゃないけど、単純に興味ない？ 人がキスしてるところ」
かすみ「それは、まあ･･････」///
しずく「かすみさんも可愛い子ぶってないで、一緒に見よ」
かすみ「かすみんは可愛いの！」
ｼﾞｰｯ
かすみ「！！」///
しずく「あれ、絶対に入ってるよね」
かすみ「え？ ここ普通のお店だよね？」///
ｷｮﾛｷｮﾛ
しずく「･･････あっ、歩夢さんにスイッチ入ったみたい」
かすみ「ええぇっ」///
しずく「あっ」
かすみ「どうするの？！ 侑先輩が押し倒されちゃいましたよ！」
しずく「どうするもこうするも、私たちは覗く事しかできないよ」
ｼﾞｰｯ
かすみ「そうだけど･･････」///
ｼﾞｰｯ
しずく「あっ、止められた」
かすみ「良かったぁ」ﾎｯ
しずく「かすみさんって意外とウブだよね」ﾆﾔﾘ
かすみ「歩夢先輩としず子がおかしいの！」ﾑｽｯ
しずく「そうかなー？」
かすみ「そうなの！」
しずく「あれ？ ２人がいない」ｷｮﾛｷｮﾛ
かすみ「もう止めようよー」ﾊｧ
しずく「まだ謎は解けてないよ」
ｶﾞﾀｯ
―街中―
かすみ「なんか、すごいベッタリしてる」ﾁﾗｯﾁﾗｯ
しずく「はたから見れば、私たちもあんな風に見えてると思うよ」
かすみ「そう、なんだ」
ｻｯ
しずく「･･････」
ﾋﾟﾄｯ
かすみ「し、しず子？」ｿﾜｿﾜ
しずく「どうしたの？」ﾆｯｺﾘ
かすみ「み、みんな見てるからぁ」
しずく「かすみさんはワガママだね」
かすみ「･･････」
しずく「私たちは、前の２人のマネしてるだけだよ」ﾆｯｺﾘ
かすみ「それなら･･････いいの？」
しずく「あっ、路地に入るみたい」
かすみ（どこ行くんだろう）
―――
かすみ「･･････」
しずく「さっ、私たちも入ろ？」
かすみ「帰る！」ｸﾙｯ しずく「私達、カップルだよね？」
かすみ「そうだけど！」
しずく「それなら･･････ね？」
かすみ「だって、ここ、ここって･･････」ﾁﾗｯﾁﾗｯ
しずく「ホテルだよ。この為の変装だったみたいだね」
かすみ「しず子はかすみんの体が目的だったの？」ｼｭﾝ
しずく「違うよ。でも、歩夢さん達が入ったんだから私たちも入らないと」
かすみ「入ってどうするの？」
しずく「･･････マネするだけだよ」
かすみ「やっぱり帰る！！」ﾌﾟｲｯ
しずく「･･････いくじなし」ﾎﾞｿｯ
かすみ「しず子の変態ッ」ﾑｽｯ
しずく「今時、小学生だってキスしてるんだよ？！ 高校生がラブホテル入るくらい普通だよ！」
かすみ「おかしいの！ あの２人は異常なの！」 しずく「そう言って怖いだけなんでしょ？」
かすみ「しず子だって、かすみんと、え、え、えっ」///
しずく「ほら、小学生じゃん」
かすみ「もう！」
しずく「なにもしないよ？ 社会科見学と一緒だから」
かすみ「･･････本当に？」
しずく「それに、ここで言い合いしてると人あつまってきちゃうから」
かすみ「！！」
しずく「ひとまずね、入ろう？」
かすみ「へ、変なことしたら怒るからっ」///
しずく「うん♡」
―後日―
歩夢「え？ ラブホテル？ 私と侑ちゃんが？」
侑「ち、違うよ！ そんなとこ行ってないって」
歩夢「そうだよ。幼馴染の私達はそんなところに行ったりしないよね？」
侑「･･････うん」
歩夢「え？ 私たちを見たの？ どこで？」
侑「･･････」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
歩夢「あー、あそこね」
侑「あそこ、ホテルのすぐ横に喫茶店があるんだよ」
歩夢「そうそう。コスプレ喫茶っていう所で、コスプレして行くと割引になるんだよ」
侑「嘘じゃないって！ せつ菜ちゃんに教えてもらったから行ってみただけだよ」
歩夢「男の子コスプレ、楽しかったよね？」
侑「う、うん」///
歩夢「また行こうね」
侑「･･････うん♡」
”ダブルデート”おわり 夜はたぶん書けないです
ネタは自分のストックもあるので何日かは大丈夫です。似たり寄ったりのものですが スレも折り返しかぁ…
書くペース早いしずっと続けててほしいわ乙 変装せずにホテルに入っていったしずかすもなかなか強い 一気読みしたけど甘々で最高 マジでずっと続けて欲しい >>467
歩夢「音楽科はどう？ 楽しい？」
侑「今はただただ大変かな。楽しいって思う余裕なんてないよ」ｱﾊﾊ
歩夢「私ッ、応援してるから」ｼﾞｯ
侑「ありがとう。みんなも言ってくれるけど、やっぱり歩夢のが一番元気出るね」ﾆｺｯ
歩夢「侑ちゃん･･････」ｳﾙｯ
侑「どうしたの？！」
歩夢「ご、ごめんね。大丈夫だから」ﾌｷﾌｷ
侑「泣いてるのに大丈夫なワケないよ。なにか悲しい事でもあった？」
歩夢「ううん。本当に、大丈夫、だよ」ﾆｺｯ
侑「･･････私に言えないこと？」
歩夢「･･････」
侑「それとも、恋人の私には話したくない事？」
歩夢「さみしい、の」ﾎﾞｿｯ
侑「･･････」
歩夢「嘘ッ！ 忘れて！」ﾀｯﾀｯﾀｯ
侑「あっ、歩夢！」
歩夢「侑ちゃん、また明日ね」ﾌﾘﾌﾘ
―歩夢の部屋―
ﾎﾞﾌﾝ
歩夢（転科したばかりの侑ちゃんは大変なんだから、私がワガママ言ってる場合じゃないよね）
歩夢「うん」ﾎﾞｿｯ
歩夢（一緒にいる時間が減っても、デートできなくても、私は侑ちゃんのやりたい事を応援してあげたい）
歩夢「頑張れ、侑ちゃん･･････」
歩夢（･･････）
歩夢「はぁー」ｳﾙｯ
―翌日の放課後・廊下―
ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
歩夢（今日はお昼も一緒できなかった）ﾊｧ
歩夢「あっ！ 侑ちゃ･･････」（と、誰？）
廊下の先では、知らない女子生徒に侑が連れられていた。
歩夢「･･････」ｺｿｺｿ
―音楽室―
歩夢（音楽の勉強かな？ もう、心配して損しちゃった）ﾎｯ
歩夢「でも、一応･･････」
ﾁﾗｯ
歩夢（ピアノ弾いてる侑ちゃんもカッコイイー）ｷﾗｷﾗ
歩夢「･･････あれ？」（なんか、距離近くない？）
扉の隙間から見える２人は、ピアノ用の椅子に並んで座っている。
手元は見えないが、どうやら手ほどを受けているようだった。
歩夢「あっ、あーっ！」
侑「え？」
先輩「どうかした？」
侑「すみません。続きをお願いします」
先輩「そう？ 次の小節はね」
侑「はい」
歩夢（･･････侑ちゃん、無防備過ぎるよ）ｼｭﾝ
―別の日・部室―
かすみ「あれぇ？ 侑先輩はまた遅刻ですか？」
愛「ゆうゆも忙しいっぽいよー」
かすみ「それでもかすみんの事を放っておくなんて、ダメダメです！」
歩夢「侑ちゃんなら音楽室だと思うよ」
かすみ「そうなんですか？ もしかしてかすみんの新曲を――」
愛「あれ？ さっきは体育館裏の方に行くのを見たよーなー」
歩夢「あっ、愛ちゃん！ それ本当ッ？」
愛「ほんとほんと」
歩夢「それって、えっと先輩だった？」
愛「よく見えなかったけど、たぶん後輩かなー。ゆうゆより小さかった気がするしね」
歩夢「ちょっと行ってくる！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
かすみ「あっ！ 歩夢先輩まで！」
愛「まーまー、かすかすにはアタシがいるじゃん？」
かすみ「かすみんですっ！！」
―体育館裏―
歩夢（いた！）
ﾁﾗｯ
「好きです！！」
歩夢「！！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
「好きで、好きで、毎日苦しいんです」
歩夢（侑ちゃんが告白されてる･･････）
覗き見なんてダメ。今すぐやめないと。
そう思いつつも、２人から目が離せなかった。
「私、すごく口下手で、上手に伝えられないと思って、その、手紙にしてきました」
歩夢（う、受け取らない、よね？ 断ってくれるよね？）
祈るような気持ちで侑の背中を見つめる。
侑「そうなんだ。ありがとう」
歩夢「ゆう、ちゃん･･････？」 歩夢「どうして･･････どうして？」ｳﾙｯ
歩夢（私のこと嫌いになっちゃった？ ワガママばかり言うから？ いきなり泣いちゃうような変な女の子だから？）
歩夢「治すよ、泣かないように頑張るよ。ワガママも言わないから･･････お願い」ｸﾞｽｯ
覗く事をやめ、その場にうずくまった。
「次のライブも絶対に観に行きます！」
侑「ありがとう。楽しみにしててね」
「はい。今日はわざわざ時間を割いていただきありがとうございました」
侑「こうして直接渡されることなんて少ないから嬉しいよ」
侑「ありがとう」
「それでは失礼します」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
歩夢「ひぐっ、うぐっ」（か、隠れなきゃ）
焦りながら立ち上がるが、視界が歪んでまっすぐ歩けなかった。
ﾌﾗﾌﾗ
「あっ！ 歩夢先輩ッ？！」 侑「え？ 歩夢？」ﾀｯﾀｯﾀｯ
歩夢「ち、違うもん。私、歩夢じゃないよ」ﾌｷﾌｷ
「えっと、どういうことですか？」
侑「あー、うん。こっちは私に任せて」
「は、はい」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
ﾀｯﾀｯﾀｯ
歩夢「ひっぐ、えぐっ」ﾌｷﾌｷ
侑「そんなに擦ったら真っ赤になるよ」
ﾍﾟﾁｯ
歩夢「やだ！ 触らないで！」
侑「･･････どうしたの？」
歩夢「侑ちゃん、今までごめんね」ﾎﾞｿｯ
侑「なに？ どういうこと？」ｷｮﾄﾝ
歩夢「私のこと嫌いになっちゃったよね」
侑「？？？」
歩夢「私なんて、いきなり泣いちゃうような変な女の子だもん」
歩夢「それにワガママばっかり言って侑ちゃんを困らせるし、最低な女の子」
侑「･･････」 歩夢「さっきの子、きっと良い子だよ。侑ちゃんとお似合いのとっても良い子」
侑「うん。良い後輩だよ」
歩夢「幸せになってね･･････侑ちゃん」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
侑「言いたいことはそれで全部？」
歩夢「･･････うん」ﾌｷﾌｷ
侑「じゃあ･･････はい」
ｽｯ
歩夢「これって」（侑ちゃんがもらったラブレター？ どうして私に）
ｳﾙｯ
侑「歩夢に渡してほしい、ってさ」
歩夢「･･････えっ」
再びあふれそうになっていた涙が引っ込んだ。 侑「直接渡す勇気はないけど、靴箱に入れたりするのは失礼だと思ってたり」
侑「他の人に見つかって歩夢に迷惑かかるといけないからこっそり渡してほしい、とか、本当に良い子だよ」
歩夢「･･････好きって言ってたのは？」
侑「もしかして、ずっと盗み見てた？」ｼﾞｰｯ
歩夢「･･････ごめんなさい」ｼｭﾝ
侑「たしかに渡したよ。歩夢へのラブレター」
歩夢「私の･･････」ｼﾞｰｯ
侑「はぁー、泣きたいのは私だよ」ｼｭﾝ
歩夢「え、え？ どうして？」
侑「さっきまで歩夢が泣いてた理由と一緒だよ」ﾑｽｯ
歩夢「･･････私、侑ちゃんしか好きじゃないよ？」
侑「それでも！ それでも恋人が告白されてたら心配するでしょ！」/// 歩夢「･･････」ﾎﾟｶﾝ
侑「最近はさ、歩夢と全然一緒に居られないから悪いとは思ってるよ」
歩夢「ううん。侑ちゃんが忙しいのは分かってるから、私がワガママなだけだもん」
侑「わ、私だって歩夢と一緒に居たいよ？ 出来ればずっと一緒にいたい」
侑「歩夢がワガママ言ってくれないから、そう思ってるのは私だけかなって、少しだけ、不安だった･･････」ｼｭﾝ
歩夢「侑ちゃん･･････」
侑「その手紙も受け取りなくなかったし、歩夢に内緒にしたまま処分しようかとも思った」
侑「でも、あの子も私と一緒で、歩夢の事が大好きなんだと思ったら、ありがとうって笑顔で受け取るしかなかった･･････」
歩夢「私、返事してくるね。あ、でも、シャイな子ならお手紙の方がいいかな」
侑「･･････断る？」
歩夢「だって私は侑ちゃんの恋人だもん♡」 侑「歩夢は自分がモテる事をもっと自覚した方がいいって」
歩夢「え？ 私がモテる？」ｷｮﾄﾝ
侑「そうだよ」ﾑｽｯ
歩夢「･･････侑ちゃんだってモテるでしょ？」
侑「私がモテるワケないじゃん。もしかしてからかってる？」
歩夢「放課後の音楽室で、先輩と仲良さそうにピアノ弾いてたのに？」
侑「なんで知ってるのさ」
歩夢「･･････たまたま通りがかった時に、ね」ｱｾｱｾ
侑「ピアノ習ってただけだから」
歩夢「ピアノってあんなに密着して弾くんだね」
侑「もう！ こうすればいいんでしょっ」
ｷﾞｭｯ
歩夢「･･････」
侑「これで先輩より歩夢の方が近いね」
歩夢「このまま部室まで行こっか」ﾆｯｺﾘ
侑「それは、ほら、恥ずかしいから」ｱｾｱｾ
歩夢「今日だけ、お願い」
侑「たまにはそうやってワガママ言ってよ」
歩夢「侑ちゃんのワガママも聞かせてね」
侑「じゃあ、手は離してから部室に戻りたい」
歩夢「それはダーメッ」 人って簡単には変わらないから、付き合えた後でも歩夢のこういう思い込みが激しかったりヤキモチ焼きな部分はすごくありそう
―後日―
「好き、なので、その･･････」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「う、うん」
歩夢「あ、侑ちゃん。こんな所でなにしてるの？」
「歩夢ちゃん？！」ﾋﾞｸｯ
侑「歩夢こそ、こんなところでなにしてるの？」
歩夢「たまたま通りかかっただけだよ」ﾌﾌｯ
侑に寄り添うと、その腕に抱きついて見せた。
歩夢「えへへ」
「あ、あの、お二人は、えっと･･････」
歩夢「恋人なんだよね？ 侑ちゃん♡」
侑「･･････うん」
「あ、そ、そうなんだ」
侑「ごめんね。だから、さっきの話は･･････」
「いえいえ。あの、私の方こそ、ごめんなさい」ﾍﾟｺﾘ
ﾀｯﾀｯﾀｯ
歩夢「侑ちゃんはモテモテだね･･････」
侑「違うよ」
歩夢「違わないよ」
侑「あの子も歩夢の事が好きだってさ」
歩夢「･･････」 リクエスト書いてくれてありがとう@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 侑「明日の放課後に呼び出してほしいって頼まれそうになってた」
歩夢「･･････」
侑「はぁー」
歩夢「あ、はは。どうして私なんだろう」ｱｾｱｾ
侑「可愛いからだよ」
歩夢「そ、そう、かな」ﾃﾚﾃﾚ
侑「可愛い歩夢がステージでみんなに手を振ってるんだよ？！ 好きになってって言ってるようなもんじゃん！！」
歩夢「ゆ、侑ちゃん？」
侑「歩夢は私の彼女なのにっ！」ﾑｽｯ
歩夢「それじゃあ、今日は腕組みして部室まで行こ？」
侑「･･････やだ。恥ずかしいもん」
歩夢「でもね――」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ
―練習中―
歩夢「侑ちゃん！ ほら、頑張って」
侑「はぁ、もう、はぁ、むり･･････はぁはぁ」
かすみ「侑先輩と歩夢先輩は、どうしてランニング中も手を繋いだままなんですか？」
愛「分かんないけど、仲良しなら別にいーじゃん」
かすみ「まあ、それはそうですけど、どうみても歩夢先輩の足を引っ張ってるようにしか見えないんですけど」
愛「でもさ、２人とも嬉しそーだから問題なーし」
かすみ「侑先輩は死にそうな顔してますけど」
ところかまわず手を繋ぐ２人の姿に、歩夢に恋する女の子は減ったという。
"自分の魅力を自覚して！"おわり >>495
「私たち、もう終わりだね」
侑「え、え？ どういう事？ なに言ってるの？」
「別れよう」
侑「も、もう！ 歩夢ってば、まだエイプリルフールには早いって」
「･･････」
侑「あはははは、はは、は･･････え？」
「本気だよ」
侑「ちょ、ちょっと待ってよ。いきなりそんなこと言われても困るよ」
「いきなりなんかじゃないもん」
侑「いきなりだよ！ 昨日までラブラブしてたじゃん」
「ラブラブ？ 私と侑ちゃんが？ ふっ」
侑「な、なにか言いたいことがあるなら言いなよ」ﾑｽｯ
「登下校中、手を繋いでくれた事があった？」
侑「それは、ほら、他の人に見られたら恥ずかしいじゃん」
「恋人になる前は、時々だけど繋いでくれてたのに･･････」
侑「恋人になったらさ、急に恥ずかしくなっちゃって」ｱｾｱｾ 「デート中も、侑ちゃんから手を握ってくれた事があった？」
侑「･･････」
「腕を組んでくれた事があった？」
侑「･･････」
「全部私からだったよね？」
「デートに誘うのも」
「ファーストキスも」
「２回目も、３回目も！」
侑「･･････ごめん。これからは」
「なにかをしてほしかったんじゃない！」
「ただ、いっしょに、経験したかった」
「私からだけじゃなくて、侑ちゃんからも手を伸ばしてほしかった」
侑「これから頑張るのは･･････ダメなの？」
「･･････ごめんなさい。私、かすみちゃんが好きになっちゃったの」
かすみ「やっほーっ。可愛いかすみんに歩夢先輩はメロメロですよぉ」 侑「･･････」
かすみ「いくら睨んでも、歩夢先輩はもうかすみんのモノです」ｷﾘｯ
「かすみちゃん、好きだよ」
かすみ「侑先輩がやらなきゃいけなかった事、しっかり見ておいてくださいね」
侑「やめて･･････やめてよ･･････」
かすみ「歩夢先輩、んーっ」
「大好きだよ」
唇の距離が徐々に近づいていく。
侑「ダメ！ 待って！ 歩夢！ 歩夢ッ！！」
ﾁｭｯ
侑「うわあああああっ！！！？？」
―――
――
― ―侑の部屋―
侑「うわああああっ！！？」ｶﾞﾊﾞｯ
侑「はぁはぁはぁ」（ゆ、夢？）
侑「･･････本当に、夢？」ﾎﾞｰｯ
息が整う頃には、寝汗が体中を冷やしていた。
―翌日・部室―
ｶﾞﾗｯ
かすみ「今日も可愛いかすみんが部室に来ましたよぉー」
侑「！！」ｷﾞﾛﾘ
かすみ「え、え？ なんですか？」ﾋﾞｸｯ
歩夢「ごめんね。気にしないであげて」
かすみ「えっと、気にしないでって言われても」ｼﾞｰｯ
ｷﾞｭｰｯ
かすみ「どうして侑先輩は、歩夢先輩の腕に抱きついたままなんですか？ コアラみたいですよ」
侑「私の歩夢に近づかないで！」
かすみ「ひぃっ？！」
歩夢「侑ちゃん、落ち着いて」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
侑「ダメ！ 離れないで！」ｷﾞｭｯ
歩夢「少しだけだよ。かすみちゃんにも説明しないと誤解されちゃうからね」
侑「じゃあ･･････」
歩夢「いいよ」ﾆｺｯ
侑「んっ♡」
かすみ「きゃあ！？」///
歩夢「ん。行ってくるね」
侑「気を付けてね」ﾁﾗﾘ
かすみ「ひぃっ？！」
〜〜〜 かすみ「へえー、そんな事があったんですね」
歩夢「それで、朝からさっきみたいにくっ付いてきて大変だったんだ〜」ﾆﾏﾆﾏ
かすみ「･･････本当に大変だったんですか？」
歩夢「みんなからはニヤニヤされるし、キスしないと放してくれなくてね」
かすみ「楽しそうですね」
歩夢「しばらくすると落ち着くと思うから、少しだけ我慢してあげて。ごめんね」ﾍﾟｺﾘ
かすみ「ま、まあ、事情があるなら仕方ないですねぇ」ﾁﾗｯ
侑「･･････」ｼﾞｰｯ
かすみ「･･････早く戻ってあげてください」
歩夢「お詫びにはならないけど、飴たべる？」
かすみ「いただきます」ﾊﾟｸｯ 夢の歩夢が言ってたことが事実ならちょっと自業自得だなｗ 歩夢「侑ちゃん、お待たせ」
ｷﾞｭｯ
侑「かすみちゃんに何あげたの？」
歩夢「飴だよ。侑ちゃんも食べる？」
侑「･･････うん」
歩夢「はい、お口あけて」
侑「あっ、やっぱり自分で食べる」
歩夢「そう？」
侑「･･････ありがとう」ﾊﾟｸｯ
かすみ「はあー」
しずく「お疲れさま」
かすみ「しず子ぉ、かすみん何も悪いことしてないのに酷いよねぇ？」
しずく「いつも支えてもらってるんだから、少しくらい我慢しようよ」
かすみ「そうだけどぉー」
しずく「たとえ夢だとしても、恋人と別れるなんて辛いもん」
かすみ「･･････うん」
しずく「あの様子からすると、それだけじゃなかったみたいだけどね」
かすみ「どんな夢だったんだろう」ﾎﾞｿｯ
―帰り道―
ｷﾞｭｰｯ
侑「ねえ、歩夢？」
歩夢「んー？ どうしたの？」
侑「明日、デート行こうよ」
歩夢「う、うん！」ﾊﾟｱｧ
侑「今までごめんね」ﾎﾞｿｯ
歩夢「どうして謝るの？」
侑「今まで･･････全部歩夢に頼ってた、から」
歩夢「恋人になってからの話？」
ｺｸﾝ
歩夢「ふふっ、そんなの気にしなくていいのに」
侑「デートもキスする時も、全部歩夢からしてもらってた」
侑「恥ずかしいからって何もしてなかった私が一番恥ずかしい事だって教えてくれたんだ」
歩夢「夢の私は焼きもち妬きさんだね」
侑「違うよ。私が間違ってただけだから」
歩夢「侑ちゃんからしてくれるのも嬉しいけど、されるがままの侑ちゃんも可愛いよ」ﾆｯｺﾘ
侑「でも！」
歩夢「私ね、侑ちゃんと結婚したい」ﾃﾚﾃﾚ
侑「え･･････ええぇっ？！」/// 歩夢「そうなれたら、きっと何十年も一緒に居られるよね？」
侑「う、うん」///
歩夢「その間には、侑ちゃんからデートに誘ってくれたり、侑ちゃんからキスしてくれたりもあるよね」
歩夢「その時までのお楽しみにしておいても良かったよ？」
侑「･･････３０歳になってもデートする？」
歩夢「私はしたいな」
侑「じゃ、じゃあ！ その時の練習？ 的な感じでデートプラン考えたい！」
歩夢「ふふっ」
侑「ダメ？」
歩夢「ううん。楽しみにしてるね」ﾆｺﾆｺ
侑「じゃあ、どうして笑ったの？」ｷｮﾄﾝ
歩夢「結婚するって話、嫌だって言われなかったなーって」
侑「いっ、言うワケないじゃん！」/// 歩夢「ありがとう」ﾆｯｺﾘ
侑「でもさ、不甲斐ない私に歩夢が愛想を尽かす可能性も――」
歩夢「ないよ」
侑「でもでも」ｱｾｱｾ
歩夢「だって、私はこんなのにも侑ちゃんの事が好きだもん♡」
侑「こっここ外だよ？！」
歩夢「ダメだよ、逃げちゃ」
侑「んんっ！」
歩夢「ぷはぁっ」
侑「･･････」
歩夢「たまには私からもさせてね」ﾆﾝﾏﾘ
侑「･･････」
歩夢「侑ちゃん？」ﾕｻﾕｻ
侑「･･････」ｸﾞｯﾀﾘ
歩夢「侑ちゃん！！」
ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ
医者「風邪ですね」
”夢と現実”おわり
看病編につづく さらっとプロポーズまでしてる
唐突に風邪？と思ったら次の看病ネタのためか こっから看病編に続けるの有能すぎ
@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ乙だよ 体育館倉庫に閉じ込められるゆうぽむ
何してたのかでた後周りにからかわれるとなおよし
―侑の部屋―
母「それじゃあ、申し訳ないけどお願いね」
歩夢「はい、任せてください」
母「夕方までには帰れるようにするわ。行ってきます」
歩夢「行ってらっしゃい」ﾌﾘﾌﾘ
ﾊﾞﾀﾝ
侑「あゆむ･･････あゆむ、うっ」
歩夢「歩夢はここにいるよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
侑「あゆむぅ、どこー？」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
歩夢「ここだよ、侑ちゃん」
空中でもがく手を取り、両手で握りしめた。
侑「あゆ、む･･････すぅ」
歩夢「大丈夫、大丈夫だよ。私がいるからね」
―夜―
侑「――む、――む」
ﾕｻﾕｻ
歩夢「んんー」
侑「歩夢？」
歩夢「あっ、侑ちゃん･･････侑ちゃん？！」ｶﾞﾊﾞｯ
侑「う、うん。そこで寝てると歩夢も風邪引くよ」
歩夢「まだ起きちゃダメッ」
ｶﾞﾊﾞｯ
侑「え、でも、こんなに楽に」
歩夢「薬が効いてるだけだよ！ ほら、早く横になって」ｱｾｱｾ
侑「歩夢、なんかお母さんみたい」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
歩夢「そういえば、おばさんは？」
ｶﾞﾁｬ
母「あら、歩夢ちゃんも起きたのね」 歩夢「あっ！ す、すみません！」ﾍﾟｺﾘ
歩夢「任せてくださいって言ったのに、わたし、寝ちゃってて･･････」
母「看病疲れね。歩夢ちゃんも風邪引かないようにね」
歩夢「･･････はい」ﾍﾟｺﾘ
侑「お母さん、お腹空いた」
母「はい、おかゆ。歩夢ちゃんに食べさせてもらいなさい」
侑「１人で食べれるのに」
母「こっちは歩夢ちゃんの分ね」
歩夢「え、あ、ありがとう、ございます」
母「食器はキッチンまで持ってきてね」
ﾊﾞﾀﾝ
侑「じゃあ、食べよっか」
歩夢「待って！」
侑「え、なに？」ｸﾞｳｩ
歩夢「侑ちゃんの分は私があーんしてあげる」
侑「１人で食べれるから」
歩夢「落としてヤケドでもしたらどうするのっ」
侑「本当にお母さんみたいだよー」
歩夢「はい、あーんして」
侑「あーっ」
歩夢「ふぅ、ふぅ･･････はい」 侑「はぁー、胃に染み渡るぅ」
歩夢「１日振りのご飯だもんね」
侑「うんうん。点滴でお腹は膨らまないしね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
歩夢「ちゃんと噛んで食べるんだよ」
侑「分かってるって」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
歩夢「私もいただきます」
侑「あっ！ 歩夢の分は私が食べさせてあげるね」
歩夢「病人の侑ちゃんには、そんな事させてあげません」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
侑「えー」
歩夢「だから早く治してね」ｼｭﾝ
侑「･･････うん。ありがとう」
歩夢「ふぅ、ふぅ」
侑「歩夢が寝込んだ時は、私が同じことしてあげるよ」
歩夢「ふふっ。そうならないように気を付けるね」ｽｯ
侑「そうだね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
――― 歩夢「本当に１人で大丈夫？」ｿﾜｿﾜ
侑「大丈夫だって」
歩夢「何かあったら電話してね？ すぐに駆け付けるから！」
侑「寝るだけなんだから何も起こらないよ」
歩夢「容態が急変したりしたら･･････あぁーあーっ」ｱﾜｱﾜ
侑「そうなったら救急車呼ぶよ」
歩夢「私も呼んで！」
侑「ごめん。ちょっと寝かせて」
歩夢「あっ･･････ごめん、なさい」ｼｭﾝ
侑「また明日ね。おやすみ」ｺﾞﾛﾝ
歩夢「おやすみ、なさい」 ―
――
―――
「私たち、もう終わりだね」
歩夢「ん？ どういうこと？」ｷｮﾄﾝ
「別れよう」
歩夢「なに言ってるの。冗談でも怒るよ？」
「もう無理だよ」
歩夢「無理じゃない！ どうしてそんなこと言うのっ」
「なんていうかさ、重いんだよね」
歩夢「ふっ、太ってないもん！」
「学生の内から結婚したいとか言われても困るよ」
歩夢「えっ･･････」
歩夢「嬉しそうに、してくれてた、のに？」ｳﾙｯ
「あの時はああ言ったけど、冷静に考えたら無理だよ」
「まだ高校生だし、これから大学とか社会人になれば価値観も変わるでしょ？」
歩夢「イヤだ、イヤだよぉ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
「はあー。そういう所だよ」
歩夢「だって、だって侑ちゃんが！」
「もういいよ。バイバイ」
歩夢「まって、待って、待ってよ」
「ごめん。私、もう新しい彼女いるから」
歩夢「えっ」 愛「ちぃーす！」
「紹介するね。宮下愛ちゃん、私の彼女だよ」
歩夢「ウソ、でしょ･･････」
愛「アタシとゆうゆはラブラブカッポーだよねー？」
「うん。愛さんは、私が他の子となにしてても何も言わないからね」
愛「そーそー。歩夢もそれくらい恋人を信頼しなきゃねー」
歩夢「おかしい、おかしいよ･･････」
愛「ゆうゆさぁ、歩夢が信じられないみたいだからアレしちゃおーよ」
「いいよ」
愛「歩夢！ しっかり見てるんだよー」
歩夢「うぅ･･････」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
「愛ちゃん、好きだよ」ｽｯ
歩夢「やだっ！！ やめて！ お願い！」
愛「愛してるよ。愛だけに」
「んちゅ、ちゅむ、ちゅぱ」
愛「はぁはぁ、ゆうゆ、はぁはぁ」
歩夢「ゆうちゃあああああああぁっ！！！」
―――
――
― 前回のプロポーズで嬉しそうにしてたけど、負担になってないかな？みたいに無意識で心配して夢に見ちゃってるのかな
―翌朝―
侑「どうしたの？」
歩夢「どうもしないよ？」ｷｮﾄﾝ
侑「じゃあさ、いつもみたい手つなごうよ」
歩夢「･･････うん」
侑「ほら」
ｷﾞｭｯ
歩夢「あっ、あっ」ｱｾｱｾ
侑「歩夢？」
歩夢「恋人繋ぎじゃなくて、普通に繋ご？」
侑「別にいいけど、歩夢はいいの？」
歩夢「うん。私、侑ちゃんのこと信じてるから」
侑「？？」
―放課後・部室―
ｱﾊﾊﾊﾊ
愛「ちぃーす！ なになにぃ？ 愛さんも混ぜてよ」
歩夢「ゆ、侑ちゃん、こっち来て」
侑「え？ う、うん」
ｷﾞｭｯ
愛「ねーねー、なんの話してたん？」
歩夢「･･････」ｼﾞｰｯ
愛「えーっと、愛さんの顔にもんじゃでも付いてる？」
侑「歩夢？」
歩夢「愛ちゃん！」
愛「うん？」
歩夢「侑ちゃんは私の彼女だからっ」
愛「知ってるよー」
歩夢「ぜぇえーったいに愛ちゃんには渡さないんだからね！」ﾑｽｯ
愛「･･････どういうこと？」
侑「さあ？」
歩夢「んんーーーッ！！」
愛「なんかさー、この前のゆうゆみたいだね」
侑「･･････もしかして変な夢とか見たりした？」
歩夢「･･････」ﾑｽｯ
ｺｸﾝ
――― 侑「･･････なんか私の見た夢と似てるね」
ｷﾞｭｰｯ
侑「歩夢、ちょっと痛い」
歩夢「あっ！ ごめん！ ごめんなさい！」ｱｾｱｾ
愛「っていうか、２人とも結婚すんの？」
侑「･･････うん」
歩夢「まだ分からないよ！ 分からないの！」
侑「する！ 絶対する！」
歩夢「無理して私に合わせなくていいんだよっ。重いのは分かってるから！」
侑「歩夢が重いとか重くないとか関係ないよ！」
侑「私が歩夢と結婚したいだけなのっ！」
歩夢「･･････」
侑「歩夢はしたくないの？」
歩夢「でも、私、侑ちゃんの負担になりたくない」ｳﾙｯ
愛「いーじゃん。負担になっても」
歩夢「もう！ そうやって私から侑ちゃんをとろうとするんでしょっ」ﾑｽｯ 愛「お互いに支え合うのが夫婦っしょ？」
侑「そうだよ！」
侑「私は歩夢に支えてほしいし、私も歩夢を支えたい」
歩夢「･･････私でいいの？」
侑「歩夢じゃないとダメッ。絶対に」
歩夢「ありがとう･･････」ﾌﾗｯ
侑「歩夢ッ？！」
愛「あぶなっ！！」
ｶﾞｼｯ
ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ
医者「風邪だね」
―その日の夜―
歩夢「はぁ、はぁ、はぁ」///
侑「苦しそう･･････」
（歩夢を支えたいととか言いながら何もできてない）
歩夢「ゆ、う、ちゃん？」ﾊｧﾊｧ
侑「歩夢！ ここにいるよ！」
歩夢「てぇ、握ってぇ」
ｷﾞｭｯ
侑「それだけでいいの？ もっと他にやってほしい事ない？」ｱｾｱｾ
歩夢「う、うん」ﾌﾙﾌﾙ
侑「私にできる事なら何でもするよ」
歩夢「それなら、ね」ﾎﾞｿｯ
か細い歩夢の声を聞き逃さないよう、耳を澄ませて次の言葉を待った。
歩夢「私のそばにいて･･････ゆう、ちゃん･･････」ﾆｺｯ
侑「･･････うん」
侑（頑張れ、頑張れ）
ｷﾞｭｰｰｰｯ
次の日には、侑ちゃんとの愛の力で元気になりました。
”夢と現実（看病編）”おわり 愛の力によって座薬ルートは回避されました
また明日きます おつでした。重いのを自覚してちょっと抑えようとしてるの本当にかわいい
親御さん出てきたけど、付き合ってることは知らない設定なんだっけ。知ってても知らなくても、
親御さんがどう思ってて二人がどう義理親付き合い？してるのかとかもネタになりそう 交際を親に報告する話をみたいね
認めてくれるパータンも反対されるパータンもどっちもみたい 実際にかなしずカップルとダブルデートする話はいかがでしょうか！？！？！？！？
で目の前で物凄く甘くいちゃつかれて対抗心持っちゃう侑ちゃんが見れると嬉しいですね！！！！！！
最初の一編は閲覧注意です。避けたいという方はこのレスへの安価まで飛んでください。
―ある日・お台場の公園―
歩夢「あ、侑ちゃん」ﾎﾞｿｯ
侑「こんばんは。歩夢」
歩夢「こんばんは」
侑「急いで来たつもりだったけど、もう真っ暗だね」
歩夢「ううん。来てくれただけで嬉しい。ありがとう」
侑「私の方こそありがとう。こんな日に時間作ってくれて」
歩夢「･･････髪、切ったんだね」
侑「あの時に戻っただけだよ」
歩夢「そう、だね」
侑「歩夢こそ、お団子つくってるじゃん」
歩夢「なんとなく･･････あの頃に戻れるような気がしたの」
侑「戻れないよ」
歩夢「･･････私だって分かってるはずなのにね、どうしてだろう」
侑「もしかして、まだ迷ってる？」
歩夢「･･････」
侑「大丈夫だよ、歩夢なら」
歩夢「･･････うん」
歩夢「侑ちゃんはどう？」
侑「迷いは無いかな」
歩夢「･･････」
侑「でも、あの時の事は今でもハッキリ覚えてるし、後悔だってしてる」
歩夢「それなら」
侑「歩夢」
歩夢「私と」
侑「歩夢ッ！！」
歩夢「言わせてよ！」
「叶わない事はね、分かってるの･･････それでも･･････」
侑「言わないで、お願いだから」
歩夢「どうして？ 私の事なんてもう――」
侑「私も迷っちゃうよ」
侑「あの日の事は、ずっと後悔してた」
歩夢「私も」
侑「明日、それがやっと思い出になって、私達はまた一歩前に進む事ができる」
歩夢「･･････」
侑「ごめんね。今も、１０年前も」
歩夢「私の方こそ･･････ごめんなさい」
侑「はははっ。簡単に言えたね」
歩夢「成長してるもん。私も、侑ちゃんも」
侑「･･････そうだね」
歩夢「どうして今日だったの？ 忙しかったでしょ？」
侑「今日だからだよ」
歩夢「先週ならもう少し時間もあったのに」
侑「時間があって、どこかのカフェでゆっくり話し始めたらさ･･････迷うよ」
侑「歩夢も、私も」
歩夢「私はそれでも」
侑「良くないでしょ？」
歩夢「･･････」
侑「歩夢は真面目だもん。誰よりも私が一番分かってる」
侑「だから、歩夢にはハッキリ言ってあげないとダメだったんだよね」
侑「１０年間、苦しめ続けてごめんね」
歩夢「侑ちゃんは悪くないよ」
侑「恋人はもう終わりにしよう」
侑「大好きだったよ、歩夢」
歩夢「私は今でも好きなのっ！ 今からでもやり直したい！」
侑「ごめん」
歩夢「･･････うん」
侑「私ね、明日結婚するんだ」
歩夢「しあわせに、なってね」
侑「歩夢もね」
ｺｸﾝ
侑「歩夢と結婚する人、私達の関係も知ってるって聞いたよ」
歩夢「話してほしいって言われたから･･････しかたなく話しただけ」
侑「それでも歩夢と結婚したいって言うんだからさ、絶対に良い家庭になるよ」
歩夢「侑ちゃんよりも？」
侑「そうだよ」
歩夢「ねえ、侑ちゃん」
侑「どうしたの、歩夢」
歩夢「また会ってくれる？」
侑「当たり前じゃん」
歩夢「その時はね、友達、として、会いに来るね」ﾆｺｯ
侑「うん。幼馴染としてね」
歩夢「そう、だね」
侑「もうそろそろ帰ろっか」
歩夢「今日はありがとう。すこしだけ、スッキリしたような気がする」
侑「よかった」
歩夢「大好きだよ」
侑「･･････うん。私も」
”１０年という時間”おわり >>581
書き溜めは終わりなので、またゆっくりと書いていきます。 胸がキューッとした…
悲恋も似合ってしまうゆうぽむの魅力よ @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ こういうのもたまにはいいね >>497
―日曜日・待ち合わせ場所―
歩夢「侑ちゃん、まだかな」ﾎﾞｿｯ
手袋をしていてもかじかみ始めた手に息を吐きかける。
吐息は白い煙になって消えていった。
〜〜〜
歩夢（さすがに電話してみようかな）
Ｔｒｒｒｒｒｒ
ｶﾞﾁｬ
歩夢「もしもし？ 侑ちゃん？」
侑『あー、歩夢？ どうしたの？』
歩夢「どっ、どうしたのって、侑ちゃんを待ってるんだよっ」
侑『え？ 私を？ なんで？』
歩夢「本当に、分からない？」
『侑さん、タイムは５秒まで』
歩夢「！！」 侑『あっ、もうちょっと待ってよ！』
『ダメ』
歩夢「あ、あ、え、り、あ」
侑『歩夢？ 用事がないならもう切っていい？』
歩夢「･･････もう知らない！ 侑ちゃんのバカッ！！」
振り上げたスマホを、ゆっくりと上着のポケットへと入れた。
―歩夢の部屋―
歩夢「ばか、ばか、ばかばかばか」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
せっかくのデートだったのに
あんなにおめかししたのに
侑『その服かわいいね。歩夢らしいよ』
その一言が聞きたかっただけ
その為に早起きして、髪の毛整えて
前日に選び抜いたコーディネートに着替えて、お化粧したのに
１時間も早く着いたのになぜか嬉しくて
寒さなんてどうでも良くなるくらい、待ち遠しかったのに
歩夢「私も･･････バカ」ﾎﾞｿｯ
電話した時
『今日はデートの日だよ。もしかして忘れてたの？』
って言えば、侑ちゃんはきっと来てくれた。と思う。
きっと、何度も謝りながら、息を切らしながら来てくれてた。
歩夢「はぁー」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
歩夢「･･････」ﾆﾔﾘ
侑ちゃんかな。でも違ってたら恥ずかしいな
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
会いたい、すぐにでも顔を見たい
でも、約束破った侑ちゃんが悪いんだから、私からは会ってあげない
歩夢「ここまで来てくれる、よね？」ﾎﾞｿｯ
しかし、チャイムは２回だけで終わった。
どうしよう･･････。
―侑の部屋―
侑「どうしよう」
チャイムを鳴らしたのに出てきてくれない
いつもはすぐに開けてくれるのに
侑「どうしたら･･････うわあぁっ！！」
ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ
なんで忘れてた！ 私ッ！
約束した時は、歩夢もすごく楽しそうにしてたんだから、今日も絶対に楽しみにしてたはずなのに！
侑「そうだ！」
Ｔｒｒｒｒｒｒｒｒｒ･･････
侑「出てくれない」
手土産とか持って行った方がいいかな
どうやって謝れば許してくれるかな
やっぱり、時間置いた方がいい―― 侑「ダメ！ やっぱりちゃんと謝らないと」
―上原家―
ｶﾞﾁｬ
侑「あっ、こんな時間にすみません。歩夢、居ますか？」
―歩夢の部屋―
侑「歩夢、起きて」
ﾕｻﾕｻ
歩夢「ん、んー･･････おかあ、さん？」
侑「私だよ」
歩夢「･･････」ﾑｽｯ
侑「本当にごめん！！」
歩夢「･･････」
侑「今日の約束、本当にすっかり忘れてて･･････その、璃奈ちゃんの家でゲームしてた」
歩夢「･･････もういいよ」
寝返りを打ち、侑に背を向けた。 侑「ダメだよ。歩夢はもっと怒ってもいいのに」
歩夢「侑ちゃんを責めたら時間が戻るの？」
侑「それは･･････」
歩夢「謝ってくれたから、もういいよ」
侑「ごめん･･････」
歩夢「何回もしてるデートよりも、璃奈ちゃんとのゲームの方が楽しいもんね」
侑「そんな事ない！」
歩夢「･･････ごめん。今のは忘れて」ﾎﾞｿｯ
侑「歩夢ご飯食べてないでしょ？」
歩夢「いらない」
侑「そう言ってたから、ご飯作ってきたよ」
歩夢「･･････」
侑「一緒に食べようよ」
歩夢「･･････」
ｺﾞｿｺﾞｿ
侑「歩夢みたいに難しいのは出来ないし、上手くもできないけど」
「その代わりに歩夢の事を想いながら握ったから」 ここですれ違ったままだったら、さっきみたいになっちゃってたのか 歩夢「･･････」
ゆっくりと体を起こして振り向く。そこには、申し訳なさそうに眉を下げ、床に正座している侑の姿があった。
侑「食べて、くれる？」
お皿に載せられた３つのおにぎりは、ラップ越しでも不格好だと分かった。
歩夢「食べさせて」ﾎﾞｿｯ
侑「う、うん！」ﾊﾟｱｧ
ﾊﾟｸｯ
ﾓｸﾞﾓｸﾞ
侑「･･････」
歩夢「しょっぱい」ﾎﾞｿｯ
侑「あ、あれ？」
歩夢「それに固いよ。具だってあふれてるし、ノリもベタベタしてる」
侑「ごめん」ｼｭﾝ
歩夢「だから、私の為に力を込めて、必死に作ってきてくれたって分かるよ」
歩夢「ありがとう」 侑「今日は本当にごめんね。来週もデートしよ？」
歩夢「もう忘れない？」
侑「忘れない！」
歩夢「心配だなー」ﾌﾌｯ
侑「じゃ、じゃあ！ 前の日に歩夢の部屋にお泊りする！」
歩夢「･･････いいよ」
侑「えへへ」
歩夢「侑ちゃん、ありがとう」ﾍﾟｺﾘ
侑「どうして歩夢が謝るのさっ」ｱｾｱｾ
歩夢「イジワルな私の部屋まで謝りに来てくれたからだよ」
侑「イジワル？ 歩夢が？」
歩夢「夕方くらいに私の家に来てくれたのに居留守しちゃったり」
歩夢「デート忘れて他の女の子と遊んでても、言えばすぐに来てくれるって分かってたのに言えなかったり」
侑「やきもち妬いてる歩夢も可愛いよ」
歩夢「怒るよ？」
侑「ごめん」
歩夢「･･････喧嘩しても、すぐに謝るようにするね」
侑「そうだね」
―――
――
―
―夜・家―
歩夢「ねえ、侑ちゃん？ 私の洗顔料どこ置いたか知らない？」
侑「え？ しまったけど」
歩夢「どこに？」
侑「段ボールに」
歩夢「引っ越し用の？」
侑「うん」
歩夢「はあー」
侑「１日くらいボディソープで洗っても平気だって」
歩夢「ダメだよ！」
侑「石鹸ならあるよ」
歩夢「もう！」ﾑｽｯ
侑「あ、ごめん」ｼｭﾝ 歩夢「･･････明日から侑ちゃんの奥さんになるんだよ？」
侑「う、うん」ﾆﾔﾆﾔ
歩夢「嬉しそうにしないで！ 怒ってるんだからっ」
侑「ごめんなさい」ﾍﾟｺﾘ
歩夢「綺麗にしておかないと侑ちゃんに悪いでしょ」ﾌﾟｲｯ
侑「化粧してない歩夢も可愛いのに」
歩夢「って、こんな事してる場合じゃないよ。早く寝ないと」
侑「歩夢ッ」
歩夢「なに？」ｸﾙｯ
侑「本当にごめんね」
歩夢「いいよ」
侑「･･････うん」ｼｭﾝ
侑「私、歩夢と結婚できて良かったよ」
歩夢「急にどうしたの？」
侑「嬉しくて、なんとなく」
歩夢「･･････私も」
侑「明日のウェディングドレス、すっごく楽しみにしてるよ」
歩夢「私も」
侑「大好き」
歩夢「私も大好きだよ。今も、１０年前もね」
侑「これからもよろしくね」
”１０年という時間―if―"おわり 明日は書けたら書きます
まさかここまでスレが伸ばせるとは思いませんでした。ありがとうございます ちょっとした喧嘩がこじれて疎遠になるってたまに聞くし、ちゃんと話すって大切だね ifルートも書いてくれて本当にありがとう…いつも楽しく読ませてもらってます 嫉妬するとちょっと面倒くさくなる歩夢ちゃんと
それを受け止めて包み込む侑ちゃん本当に好き 小さい頃のじゃれあいが身体が大人になり始める思春期になってもやめられなくて親から少し訝しまれるゆうぽむ >>496
―部室―
かすみ「今日、どうして先輩達が呼ばれたか分かりますか？」
歩夢「侑ちゃん、分かる？」
侑「かすみちゃん、なんで？」
かすみ「歩夢先輩？」ﾁﾗﾘ
歩夢「コッペパンなら間に合ってるよ」
かすみ「スクールアイドルとはいえ、アイドルには違いありませんよね？」
歩夢「そうだね」
かすみ「侑先輩？」ﾁﾗﾘ
侑「うん？」
かすみ「好きなアイドルを思い浮かべてください」
侑「歩夢だね」
かすみ「言わなくていいですし、スクールアイドルじゃなくてもいいですよ？」
侑「歩夢だね」
歩夢「ふふっ」 かすみ「歩夢先輩以外でお願いします」
侑「それならー･･････」
歩夢「侑ちゃんは、私一生単推しだよ」
かすみ「歩夢先輩は黙っててください」
侑「せつ菜ちゃんかな！」
歩夢「･･････」ﾆｺﾆｺ
かすみ「もし、せつ菜先輩に恋人がいたら･･････？」
侑「応援する！」
かすみ「はぁ、侑先輩みたいなファンは少数派なんです」
侑「そうなの？」
歩夢「そうだよ。侑ちゃんは唯一無二だからね」
かすみ「アイドルファンの大多数は、推しに恋人がいたら傷つきます」
侑「えっ？！ そうなの？！」
かすみ「中でも、ガチ恋と呼ばれる方々は発狂します」
侑「ガチコイ？」
かすみ「アイドルに恋しちゃう人達の事です」
侑「あー、その気持ちは分かるなー」
かすみ「分かるんですか？」 侑「そりゃあ分かるよ。だってあんなに可愛いんだよ？」
かすみ「もしかしてかすみんの事ですかぁ？」ｴﾍｯ
侑「かすみちゃんも可愛いよ」
かすみ「それならどうして！」ﾊﾞﾝｯ
かすみ「こんな写真を投稿しちゃうんですか！！」ﾊﾞﾝｯ
侑「投稿したの歩夢じゃん」
歩夢「ただの私の部屋だよ？ 見せてほしいって頼まれて投稿した写真だね」
侑「歩夢って、何回みてもスタイルいいよねー」
歩夢「ふふっ」
かすみ「これ、自撮りじゃないですよね？」
歩夢「タイマーセットして撮ったから自撮りだよ」
侑「え、でも」
歩夢「自撮りだもん！」
かすみ「カーペットに影が写ってますけど」
歩夢「私の影だよ」
かすみ「かすかにですけどツインテールっぽくないですか？」
歩夢「そうかな？」
かすみ「侑先輩ですよね？」
侑「そうだよ。どうして嘘つくの？」
かすみ「はあああぁー」 歩夢「･･････実はね、ＳＮＳ活動を始める前にかすみちゃんに言われたの」
侑「なにを？」
歩夢「私生活の写真に侑ちゃんを写しちゃダメだ、って」ｼｭﾝ
侑「かすみちゃん！ どうしてそんな酷いこと言ったのさ！」
かすみ「さっきも言ったじゃないですか」
かすみ「ファンの大多数は、アイドルに恋人がいれば傷つくんです」
侑「あ、歩夢と私は――」
かすみ「はいはい、そういうのはいいです」
かすみ「ファンの人にとっては、付き合ってるかどうかは重要じゃないんです」
かすみ「親し過ぎる友情でも、周りから見れば恋人と変わりませんから」
歩夢「かすみちゃん、ごめんね」ｼｭﾝ
かすみ「気を付けてくださいよ」
侑「で、でも！ ちゃんと説明すればファンの人もきっと分かってくれるよ！」
かすみ「過去に、恋人がいる事がバレてしまったアイドルがイベント中に襲われるという事件がありました」
侑「！！」 かすみ「犯人は、今まで応援してきたのに裏切られた、と言っていたそうです」
侑「それは一部の人で」
かすみ「そうです！ そんな人は極々一部です！」
侑「それなら」
かすみ「その犯人も単独犯でしたよ？」
侑「･･････」
かすみ「私達はスクールアイドルです」
かすみ「ファンとの距離は、プロのアイドルよりもさらに近いです」
かすみ「想像してみてください」
侑「な、なにを？」
かすみ「毎日猛練習したライブ中に、ファンの１人が歩夢先輩を襲撃する様子をです」
侑「歩夢ッ！ 写真は全部消そう！ アカウントも消そう！」
歩夢「お、落ち着いて」
かすみ「ＳＮＳはアイドルを身近に感じてもらえる為の必須ツールです」
かすみ「ライブ告知などにも使えますから辞めれません」
侑「でも歩夢が！ 私の歩夢が！」
かすみ「凶暴化するファンの人も、何もなければ良いファンなんです」
かすみ「ですから、恋人を匂わせるような写真投稿は謹んでくださいね」
―夜・ベランダ―
歩夢「ねえ、侑ちゃん。どうしてこっちに来てくれないの？」ｼｭﾝ
侑「ダメだよ。危ないじゃん」
歩夢「今日は撮らないよ？」
侑「そういう油断がダメなんだって、かすみちゃんも言ってたよ」
歩夢「むぅー」 かすみんの言ってることは一理あるね。でもSNSで隠しても校内でバレそうだけど 願望を書き込むだけで二次創作として出力されてしまう快感よ
このスレなしじゃ生きてけない 付き合ってるのを隠してるはずなのにクラスの人に噂されるゆうぽむ >>496
―部室―
かすみ「侑先輩、歩夢先輩」ﾜﾅﾜﾅ
歩夢「どうしたの？」
侑「また何かしたんじゃない？」
歩夢「私は、ちゃんとかすみちゃんに言われた通りに――」
かすみ「出来てませんっ！！」
侑「ほらー」ﾆﾏﾆﾏ
かすみ「侑先輩もです！」
歩夢「ふふっ、侑ちゃんたら」
かすみ「歩夢先輩もですよ！？」
歩夢「そんな事ないと思うよ」
かすみ「出来てません！」
かすみ「歩夢先輩のアカウントからは侑先輩の匂いがプンプンしています！」
侑「えへへ」
かすみ「照れてる場合じゃありません！」 歩夢「どの投稿かなー」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
かすみ「先週末、買い物に出掛けたそうですね」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
歩夢「どこがおかしいの？」
歩夢「”お天気が良かったからウィンドウショッピングに来ちゃった。私に似合うのあるかなぁ？”」
侑「かわいいよー！」
かすみ「ショーウィンドウの反射に、侑先輩が写りこんでるんですよ！」
侑「･･････ホントだ」ｼﾞｰｯ
歩夢「たまたまだよね？ 通行人が侑ちゃんだっただけだよ」
侑「･･････」
かすみ「カメラ構えてる通行人がいますか？！」
侑「歩夢はさ、ちょっとした有名人だからね。しょうがないよ」
かすみ「撮ってるの侑先輩ですよ？」
歩夢「もう侑ちゃんってば」ﾆｺﾆｺ
かすみ「･･････それから数分後の侑先輩の投稿を思い出してください」
侑「なんだっけ？」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ 歩夢「これじゃない？」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
侑「そうそう」
侑「”街で可愛い子みつけたから撮っちゃった。自撮りしてる姿も可愛いよ”」
かすみ「撮っちゃった、じゃないですよ！ 犯罪です！」
侑「許可はもらってるよ？」
かすみ「さっき偶然って言ってましたよね？！」
歩夢「私は偶然だったよ」
侑「私は歩夢の後ろに付いて行っただけだよ」
かすみ「ストーカーじゃん！」
歩夢「侑ちゃんはそんな事しないもん！」
歩夢「ちゃんと私が、良いよって言ったんだよ」
かすみ「やっぱりデートじゃないですか！」ﾀﾞﾝﾀﾞﾝｯ
侑「･･････」
かすみ「反論してください！」
歩夢「ごめんね。今回は偶然だったけど、次からは気を付けるね」 かすみ「まさか、匂わせが先程のモノだけだったと思ってませんか？」
歩夢「違うの？」
かすみ「次の投稿も見てください」
侑「お昼ご飯だね。いいなー、私も食べたかったなー」
かすみ「食べてましたよね？」
侑「な、なに言ってるの？」
かすみ「料理の写真に、侑先輩のスマホが写ってるんですよ！」
かすみ「同じ席で食べてましたよね？！」
侑「食べて･･････ないよ」ﾌｲｯ
かすみ「かすみんの目を見てください！」ｽﾞｲｯ
侑「そんなに近付かれたら見れないよ」
かすみ「嘘じゃないというのなら見れるはずです！」ｽﾞｲｯ
侑「だって、かすみちゃんも可愛すぎるから」
かすみ「！！」/// 歩夢「お店が満席だったから相席したら、その席にたまたま侑ちゃんが座ってたの」
かすみ「ちなみに侑先輩の投稿した写真には――」
歩夢「相席だったからね。私のスマホが写ってても仕方ないよ」
かすみ「いえ、隣の空いてる席が写ってます」
歩夢「･･････」
かすみ「次の尋問に移ります」
侑「もう無いよ」
かすみ「まだまだありますよ！」
侑「えー」
上原歩夢”たまには１人でのお出掛けも楽しいね。みんなもやってみてね♡”
高咲侑＠歩夢推し”１人で遊ぶのって寂しいと思ってたけど意外と楽しい”
かすみ「投稿時間一緒！ 背景も一緒ッ！ 露骨な１人アピール！！」
侑「かすみちゃんの言う通りにしたよね？」
歩夢「かすみちゃんが悪いんだよ」
かすみ「なんでですか？！」ｶﾞﾀｯ かすみ「こんなの、もう１人います、って言ってるようなものですよ！！」
侑「言ってないよ」
かすみ「あああーっ！ もう！ そういう事じゃないです！」
歩夢「あっ、これは良いよね？」
侑「そうだね。相手が誰か分からないように加工してあるからね」
かすみ「どれですか？」
侑「別の日だけど、歩夢とプリクラ撮ったんだよね」
かすみ「なんで載せるんですか？」
歩夢「みんなに見たいって言われたから」
侑「あはははっ。どうしてこんなの見たいんだろうね」
かすみ「･･････」
侑「ね？ ただの友達とプリクラ撮ったようにしか見えないでしょ」
かすみ「恋人繋ぎがバッチリ写ってますけど」ﾁﾗｯ
侑「･･････」
歩夢「最近は友達同士でもそうやって繋ぐんだよ。恋人繋ぎだなんて古いよ」
かすみ「それにこれ、相手の顔を絵文字で隠してますけど、お互いにそうやって投稿してるじゃないですか」 歩夢「･･････どっちも見てる人なんていないよ」
かすみ「いますよ！ いっぱいいますよ！」
侑「私は歩夢しかフォローしてないけど」
かすみ「なんで？！ 侑先輩はみんなもフォローしてください！」
侑「それ個人アカだからね。ちゃんとした方ではみんなフォローしてるよ」
かすみ「･･････そうですか」ﾊｧ
歩夢「大丈夫？」
かすみ「もういいです。いいですけど最後に言わせてください」
侑「なんでも言って！ 私達が直せる所は全部直すから」
かすみ「本当に直してくれますか？」
侑「うん！」ﾆｺﾆｺ
かすみ「すーはー、すーはー」 かすみ「歩夢先輩の投稿の中でも、群を抜いて”イイネ”が付いてる投稿があります」
歩夢「あっ」///
かすみ「少しアレですけど、これはこれで良い宣伝になったと思います。可愛いですし」
歩夢「も、もう〜」///
侑「私の歩夢だよ」
かすみ「とりませんよ！」ﾑｽｯ
侑「それで？ 歩夢のキス顔が可愛いって言いたかっただけ？」
かすみ「イライラしないでください」ﾊｧ
かすみ「正面からのキス顔は、なにも問題ありません」
かすみ「でもですね、ウィンクしてる歩夢先輩の瞳になにか写っていませか？」
侑「･･････」
歩夢「気のせいじゃない？ だって自撮りだもん」
かすみ「まだ言い張りますか。これ侑先輩が撮ってますよね？」
歩夢「違うよ」
かすみ「･･････百歩譲って、今は自撮りという事にしておきます」
歩夢「うん」 かすみ「その次の投稿もなぜか”イイネ”が多いですよね」
侑「なんでだろうね」
歩夢「私が”ベッドの上で寝転がってる”だけの写真なのに」
かすみ「枕が２つ写ってますよ」
歩夢「私、枕は２つないと安心して眠れないの」
かすみ「侑先輩の過去の投稿の中に同じ枕が写ってます」
侑「･･････お揃いにしたんだよ」
かすみ「じゃあ、寝転がってる方の歩夢先輩の首元に注目してみてください」
歩夢「虫刺されだよ」
かすみ「まだ何も言ってないですよ」
歩夢「･･････」
侑「本当だ、赤くなってるね。大丈夫だった？」
歩夢「あれくらいの強さなら平気だよ」ﾌﾌｯ
かすみ「･･････」/// 歩夢「でもね、炎上はしてないよ」
侑「うん。私への返信もいつも通りだよ」
かすみ「そんなワケ･･････」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
”１人なの珍しいね。私も今度１人で出掛けてみるね”
”１人だと気ままに好きな事できるからいいよね”
”今日は高咲さんと一緒じゃなかったんだ”
”パスタおいしそう。でも二人前は食べ過ぎじゃない？ｗ”
”誰か写ってない？”
”写ってないよ”
”１人だって言ってるじゃん”
”怖いこと言うなよ”
”街の中なんだから人くらいいるだろ”
かすみ「帰っていいですよ」
”漏れ出す匂い２”おわり 漏れ出すどころか完全に公開されてるけど、ファンもゆうぽむ推しだから問題ないね >>555
―放課後―
歩夢「あっ、やっぱり侑ちゃんだった」ﾋｮｺ
侑「歩夢じゃん。こんなところでなにしてるの？」
歩夢「侑ちゃんは？ 後片付け？」
侑「うん。体育の授業が早めに終わったからね」
歩夢「１人でやってたの？」ｱｾｱｾ
侑「ん？ そうだよ。嫌な時に日直になっちゃった」ｱﾊﾊ
歩夢「私も手伝うね」
侑「いいって。制服汚れちゃうよ」
歩夢「だけど大変だよね？」ｷｮﾛｷｮﾛ
侑「あー、それじゃあ、コレだけ手伝ってくれる？」
歩夢「持てばいいの？」
侑「あの棚の一番上に乗せてほしいんだけど、私じゃ持ち上がらなくて」ｱｾｱｾ
歩夢「ふふっ、任せて」 侑「私が脚立押さえとくから」
歩夢「はーい」
ﾋｮｲ
侑「･･････いつの間にそんなに力持ちになったの？」
歩夢「そんなに重くないよ？」
侑「えー」
歩夢「押さえるの、お願いするね」
侑「う、うん」
三段ある脚立の一番上に立つ歩夢。
歩夢「んしょ、んしょ」ｺﾞｿｺﾞｿ
侑「大丈夫？」
歩夢「う、ん。少し狭くて」
歩夢の事が心配になり、見上げてしまった。
侑「あっ」///
歩夢「どうしたの？」
侑「う、ううん！ なんでもないよ」///
（ピンク、ピンクだった）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
着替えの時には感じなかった背徳感が、侑をより一層興奮させた。 歩夢「んー、えいっ」
ｸﾞﾗｯ
歩夢「きゃっ？！」
侑「歩夢ッ！？」
ｶﾞｼｯ
ﾎﾞﾌﾝ
先生「高咲ーッ？ 終わったかー？」
侑「あっ――」
歩夢「待って！」///
侑「んぐっ」
先生「いないのかー？」
侑「んぐぐぐっ」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
歩夢「お願いだから静かにしてて」ｳﾙｳﾙ
侑「･･････」 先生「まったく。報告くらいしていってくれよな」
ｶﾞﾁｬﾝ
ｼｰﾝ
侑「はぁ、はぁ」
歩夢「あ、ご、ごめんね」ｺﾞｿｺﾞｿ
侑「どうしたの？」
歩夢「え、えっと、スカートが捲れちゃってたから」///
侑「･･････それだけ？」
歩夢「もう！ 今の状況分かってる？」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「歩夢に乗っかられてるね」
歩夢「下着見えたまま女の子の上に乗ってるなんて、そんなの、そんなの･･････」///
侑「そんなの？」
歩夢「襲ってるみたいでしょっ！」/// 侑「そっ、そんなワケないじゃん！」///
歩夢「そんなワケあるもん！」
侑「ないよ！ ちゃんと説明すれば分かってもらえたって！」
歩夢「イヤだよ･･････」
侑「どうしてさ」ﾑｽｯ
歩夢「侑ちゃんが私の下着に見とれてたせいで脚立がぐらついて倒れたなんて説明できないよ」
侑「･･････知ってたの？」
歩夢「あんなに見られたら誰でも気付くと思うよ」
侑「とにかくさ、片付けは終わったから戻ろっか」ｱｾｱｾ
歩夢「･･････うん」
ｶﾞﾁｬ 侑「あれ？」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
歩夢「どうしたの？」
侑「開かない･･････」
歩夢「もう、いくら侑ちゃんでもこれくらい開けられ――」
ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
歩夢「･･････」
侑「開かないでしょ？」
歩夢「鍵、かけらてるみたいだね」ｱｾｱｾ
侑「はぁー」
歩夢「ごめんね」ｼｭﾝ
侑「いいよ。歩夢のせいだけど歩夢が悪いワケじゃないから」
歩夢「でも、どうしよう」
侑「どうしようもないよ」
歩夢「もしかして、ずっとこのまま･･････？」ﾁﾗｯ
侑「部活の誰かが気付いて探してくれると思うよ」
歩夢「そ、そうだね」 侑「はぁー」ﾎﾞﾌﾝ
歩夢「･･････」ｼﾞｰｯ
侑「どうしたの？ 歩夢も座ったら？」
歩夢「う、うん」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
２人は、走り高跳び用マットの端に並んで座る。
侑「あっ、ごめん。ちょっと離れるね」
歩夢「えっ」ﾋﾞｸｯ
侑「変な意味じゃなくてね、さっき体育だったから」ｱｾｱｾ
歩夢「私は気にしないよ？」
侑「私がするよ！」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
歩夢「そっか」
侑「うん･･････」
「･･････」 歩夢「侑ちゃん？」
侑「ん？」ﾁﾗﾘ
歩夢「えっと、さっきね、私に押し倒された時にね」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「押し倒されてないよ。事故なんだから」
歩夢「ドキドキ･･････した？」ﾁﾗｯ
侑「したよ」
歩夢「！！」
侑「歩夢に口塞がれたから息苦しかったしね」
歩夢「あっ。そう、だね」ｼｭﾝ
侑「･･････」ｿﾞｸｯ
歩夢「･･････」
侑「歩夢さ、スマホ持ってないの？」
歩夢「あっ！」
侑「良かったー」ﾎｯ
歩夢「そういえば部室に行く途中で･･････」
侑「歩夢？」 歩夢「今日、部活あったっけ？」
侑「みんな用事あるから来れる人だけで集まろうって･･････」
歩夢「誰が来るんだっけ？」
侑「私と歩夢」
歩夢「他には？」
侑「たぶん２人だけ」
歩夢「･･････」
侑「とにかくスマホで連絡してみようよ」
歩夢「あっ」
侑「今度はなに？」ｱｾｱｾ
歩夢「充電切れてる･･････」
侑「どうしてフル充電しといてくれないの？！」
歩夢「休み時間にゲームしてたからだよね･･････ごめんね」
侑「うぅー」ｿﾞｸｿﾞｸ 歩夢「で、でも、侑ちゃんの言う通り、夜までには誰かが――」
侑「それじゃ間に合わないって！」ｿﾜｿﾜ
歩夢「なにか用事あったっけ？」
侑「トイレ」ﾎﾞｿｯ
歩夢「向こうむいてた方がいい？」
侑「ここでなんてしないよ！」///
歩夢「でもね、ここから出られないんだから前向きに考えないと」
侑「そうだけどさ」
ｶﾞﾝｶﾞﾝｯ
侑「誰かいないの？！ 誰かーッ！」
歩夢「体育館って、どこかの部活が使うはずだよね？」
侑「そうだよ！ 誰か助けて！」
ｶﾞﾝｶﾞﾝｯ
ｼｰﾝ
侑「うぅー」ﾓｼﾞﾓｼﾞ 歩夢「あっ！ バケツがあったよ」
侑「ねえ、歩夢さ」
歩夢「ん？」
侑「もしかして今の状況を楽しんでない？」
歩夢「はぁ？」
侑「･･････ごめん。忘れて」ｼｭﾝ
歩夢「ううん。不安になるとイライラするよね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
侑「最低だよ･･････」
歩夢「不安はね、このバケツに流しちゃおう？」
侑「歩夢ッ！ もっと出られる方に頑張ってよ！」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
歩夢「漏らしちゃうよりはマシだと思うよ」
侑「そう、かも、しれない、けど」
侑は、その場で足踏みを始めた。
歩夢「向こう、むいてるね」ｸﾙｯ
侑「――でて」ﾎﾞｿｯ
歩夢「え？」
侑「耳も塞いでて！」///
歩夢「はーい」 歩夢がｼｭﾝとしてるのを見てｿﾞｸｯとしたわけじゃなくて、もよおしたんだね。良かった。良くないけど 侑「･･････」
歩夢の背中を凝視しつつ、ジャージのゴムに手をかける。
侑（うわぁ）
汗で蒸れていた太ももが外気にさらされ、言いようのない爽快さを感じた。
ｿﾞｸｿﾞｸｯ
侑（もう恥ずかしがってる場合じゃない！）
ショーツを勢いよく下げ、ジャージと一緒に片足だけ抜く。
侑（なにこれ、私いまから何しようとしてるんだろ）
バケツの上に座るようにしゃがんだ。
ｶﾞﾁｬ
侑「えっ」ﾁｮﾛﾛﾛﾛﾛ
「えっ」
歩夢「･･････侑ちゃん？ もう終わった？」ｸﾙｯ
「きゃあああっ！！！？？」
三者三葉の叫び声が体育館倉庫に響いた。
―後日―
侑「転校する」ｸﾞｽﾝ
歩夢「大丈夫だよ。あの子も秘密にしてくれるって言ってたよ」
侑「無理だって。もう生きてけないよ」ｳﾙｳﾙ
歩夢「元気出さないと、みんなに心配されちゃうよ」
侑「･･････そうだね」
（そうなったら理由も聞かれるし、知られたら本当にもう･･････）
ｶﾞﾗｯ
侑「みんな！ お疲れさま！」
しずく「先輩、お疲れさまです」ﾍﾟｺﾘ
かすみ「侑せんぱ〜い！ 待ってましたよぉ」
侑「ありがとう」ｳﾙｯ
かすみ「どうしたんですか？！」
歩夢「ふふっ」
侑「ううん。みんながいつも通りなのが嬉しく･･････嬉しくて･･････」ﾌｷﾌｷ かすみ「もう、変な侑先輩ですねぇ」
しずく「いきなり涙ぐむので心配しましたよ」
侑「ごめんね」ｱｾｱｾ
かすみ「そうですよぉ。かすみんはてっきり――」
しずく「かすみさんっ！」
かすみ「昨日の事が原因かと思っちゃいました」ﾆｺﾆｺ
侑「･･････」
歩夢「大丈夫、大丈夫だよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
かすみ「あっ！」
しずく「はあー」
〜〜〜
侑「え？ 知らないの？」
歩夢「だから大丈夫だって言ったでしょ」
かすみ「体育館倉庫に閉じ込められたという話は聞きましたけど、すぐに出られたんですよね？」
侑「･･････そうだね」 歩夢「１時間くらいはいたかな？」
しずく「それは大変でしたね」
侑「もう本当だよー」
かすみ「あんな埃っぽい所に閉じ込められるなんて災難ですねぇ」
しずく「何もなかったことが幸いですね」
歩夢「･･････」
しずく「歩夢さん？」
侑「あ、歩夢！ なにもなかったよね？ そうでしょ？」
しずく「なにかあったんですか？」
歩夢「実はね」
侑「歩夢ッ！！」ｶﾞﾀｯ
歩夢「侑ちゃんに下着覗かれたの」ｼｭﾝ
かすみ「はぁー。侑先輩？ さすがにどうかと思います」
しずく「本当ですか？」 侑「違うの！ 本当だけど違うんだって！」ｱｾｱｾ
かすみ「どっちですか？」
侑「覗いたのは本当だけど、事故というか偶然というか」ｱｾｱｾ
しずく「覗いたんですね」
侑「歩夢！ ちゃんと説明してよ！」
かすみ「まあ、スカートが捲れて見えちゃう事なんてよくありますよね」
侑「そうだよね！」
しずく「それだけだったんですか？」
歩夢「･･････」
しずく「失礼ですけど、私は２人が閉じ込められたと聞いた時、エッチな事をしてたんじゃないかって思ってました」
かすみ「しっ、しず子？」
歩夢「そんな事しないよ」
かすみ「そうですよねぇ」
侑「歩夢に辱められた」ﾎﾞｿｯ
かすみ「ええっ？！」/// しずく「かすみさん、辱められたという意味が分かるんですか？」
かすみ「分かるよ！ え、ええ、エッチな事、だよね？」
しずく「まあ、だいたいは」
歩夢「あれは事故だったよね？」
侑「そうだけど･･････そうだけどさ！」
しずく「何があったんですか？」
侑「言えるワケないじゃん！」///
かすみ「ひゃああっ？！」///
後日、生徒会室に呼び出された２人は、事情をありのままに話すしかなかった。
”助けて！ 助けて！”おわり 今日は終わりです
中途半端になってしまいました･･････
侑ちゃんが大活躍する話は明日に書ける気がします 悪いことをしてたわけじゃないけど、侑ちゃんの方はトラウマ級の恥ずかしさ >>556
―とある村―
「きゃぁああああ！！」
村長「昨夜もまた犠牲者が出てしまった･･････」
侑「村長！ 私がサキュバスを倒してくるよ！」
村長「お前はまだ若過ぎる。返り討ちにあうだけだ」
歩夢「そうだよ。やめようよ」ｼｭﾝ
侑「でも、私はこの村のユウシャだから！」
村長「そう焦るな。先代がまだ現役なのだ、その間は――」
ｶﾞﾗｯ
「村長ッ！ 先代のユウシャがやられました！ 例のサキュバスの仕業だと思われます！」
村長「･･････そうか」
歩夢「ダメだよ！」
侑「歩夢？ 私はユウシャだから、村のみんなを助けないと」
歩夢「ヤダッ！！」
ｷﾞｭｯ
侑「大丈夫だよ。私は負けたりしない」 歩夢「･･････どうしても？」
侑「どうしても」
歩夢「じゃあ約束して。絶対に私の所まで帰ってきてくれるって」
侑「帰ったら結婚しよう」
歩夢「侑ちゃん」ｳﾙｯ
侑「少しの辛抱だよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
歩夢「うん･･････」
村長「それでは、旅の支度を整えた後、サキュバスが住む廃城へと向かうのだ！」
侑「はい！」
―村の入り口―
侑「じゃあ行ってくるね」
歩夢「約束、守ってね」
侑「うん」
歩夢「絶対の絶対の絶対だよ」ｸﾞｽﾝ
侑「愛してるよ。歩夢」
歩夢「私も」
頬に口づけを交わし、侑は門をくぐった。
侑「みんなもお見送りありがとう！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
「がんばれー！」
「私達の安眠を取り戻してくれー！」
「ユウシャ様、頑張ってー！」
―数ヶ月後・廃城前―
侑（ここ数日間の見張りで分かった事は、昼間は静かで見張りもいない）
侑「つまり、戦うなら昼間しかない」
侑（というよりも、夜になるとみんな出払ってる気がするなー）
侑「いつも寝込みを襲われてるんだから、私が寝込みを襲ってもいいよね」ﾌﾌﾝ
―廃城・ロビー―
侑「･･････」ｷｮﾛｷｮﾛ
（誰もいない）
ﾁｮﾝﾁｮﾝ
侑「うわあぁっ！！？」
「ここでなにしてるの？」
侑「あ、え、え･･････子ども？」
「なにしてるの？ 迷子？」
侑「う、うん。実は迷っちゃって」ｱｾｱｾ
（こんな子どもがサキュバス？ いやいや、まさか、でも）
「出口ならそこだよ」
侑「あ、ありがとう」
「なに？」ｼﾞﾛﾘ
侑「あ、え、えっと、あなたも、その迷子じゃないの？」
「私はここに住んでる」
侑「え、じゃ、じゃあ！」
慌てて腰に差している剣に手をかける。
「･･････その恰好、もしかしてユウシャ？」
侑「そういうあなたは、本当にサキュバス？」 「あなたじゃない。私の名前は璃奈（にっこりん）」
侑「璃奈ちゃんだね。覚えたよ」
両刃剣を抜き、両手で構えた。
璃奈「･･････本当にユウシャ？（はてな）」
侑「さあ！ 勝負だ！」
璃奈「サキュバスとユウシャの戦い方は、ずっと昔から決まってる」
侑「あっ！ どこ行くつもり！」
璃奈「ついてきて」
侑「･･････」
（殺気は無い。どういう事？）
その幼い体を背中から切りつけるには、まだ覚悟が足りなかった。
ﾃｸﾃｸﾃｸ ｶﾞﾁｬ
璃奈「ここ」
侑「ここは･･････？」ｷｮﾛｷｮﾛ
何でもない部屋。そこの中央には大きなベッドが置いてあるだけで他には何も無かった。
璃奈「知らないなら教えてあげる」
璃奈はベッドの上に上がると、ゴロンと寝そべる。
璃奈「ここでするの」
侑「なにを？」
璃奈「イかせ合いっこ（にやり）」
侑「？？」
璃奈「本当は夢の中に入りたいけど、あなたみたいな弱いユウシャなら現実世界でも余裕で勝てる」
侑「･･････」
璃奈「ほら、早く来て」
侑「いいよ。私が本当のユウシャだって教えてあげる」
―――
――
― 璃奈「あっ♡ あっ♡」
お尻を突き上げ、ベッドに突っ伏す璃奈。小刻みに震える小さな体は、愛液が反射してテラテラと輝いていた。
侑「はぁ、はぁ」///
（でも、これでやっと村のみんなも）
ｶﾞﾁｬ
侑「！？」
Ａ「璃奈ちゃん？ 今日の夜だけど」
侑「あわわわ！？」
急いで剣を構えるが、全裸では締まりがなかった。
侑「うぅ」///
（まだ仲間がいたなんて）
Ａ「･･････誰？」
侑「私はユウシャだ！ あなたもサキュバスなんでしょ？！」
Ａ「やだなぁ。私だよ、ユウちゃん」
そのサキュバスは、目深に被っていたフードを取る。
侑「あ、ああ、あああ！」
その姿に驚き、ユウシャは剣を落としてしまった。
Ａ「しばらく会わなかったから忘れちゃったの？」ｼｭﾝ
侑「歩夢ッ！！」
歩夢？「良かったー。覚えててくれたんだね」ﾆｯｺﾘ 侑「ど、ど、どうして」
歩夢？「教えてほしい？」
侑「違う！ お前は歩夢なんかじゃない！」
（あんなエッチな羽根と尻尾が生えてるのに歩夢なワケないよ！）
歩夢？「私は歩夢だよ」
侑「違う！」
歩夢？「ユウちゃんは私の事を信じてくれないんだね」ｼｭﾝ
侑「うぐっ？！」ｽﾞｷﾝ
歩夢？「ねえ、覚えてる？」
歩夢？「ユウちゃんが村を出る前、結婚の約束をしてくれたこと」
侑「！！」
歩夢？「忘れちゃった？」
侑「お、覚えてる、けど･･････」
（どういう事？ 分からない、分からないよ）ｸﾞﾙｸﾞﾙ
歩夢？「ユウちゃん♡ ユウちゃん♡」
侑「あ、ゆむ？」ｸﾞﾙｸﾞﾙ
歩夢？「おやすみなさい」ﾆﾔﾘ
ﾄﾞｻｯ
ユウシャは
めのまえがまっくらになった。
―廃城・最上階―
侑「･･････むっ。あゆむ、歩夢ッ？！」ｶﾞﾊﾞｯ
歩夢？「おはよう」
侑「･･････歩夢？」
（あれ、私なにしてたんだっけ）
歩夢？「どうしたの？」
侑「そうだ！ 歩夢みたいなサキュバスがいたんだった！」
慌てて起き上がろうとするが、体が動かせない。
侑「あれ、なんで」
歩夢？「搾り取られちゃったからね」
侑「しぼり･･････え？」
歩夢？「ユウちゃんのとっても美味しかったよ」ﾍﾟﾛﾘ
璃奈「どうして全部奪わなかったの？」
侑「うわぁああ？！」
（ヤバイ！ 殺される！） 歩夢？「そんな事したら死んじゃうよ」
璃奈「人間ってそんなに弱いの？」
歩夢？「野生の動物とは違うから、璃奈ちゃんにはまだ難しいかな」
璃奈「私も早く人間の食べられるように頑張る（ふんす）」
侑「くっ？！ 殺して」
（ごめん歩夢。約束、守れそうになかったよ）
歩夢？「ユウちゃんは殺さないよ」
侑「私をどうする気？」
歩夢？「私達の仲間にならない？」
侑「仲間？ 私がサキュバスになるってこと？」
歩夢？「違うよ」
侑「スパイなんてやらないよ！ 絶対にやらないから！」ﾑｽｯ
歩夢？「ユウちゃんは村に戻って、今まで通り生活するだけでいいの」
侑「･･････嘘だ」
歩夢？「ユウちゃんがやる事は１つだけ」
歩夢？「それさえ守ってくれれば、もう村には手を出さないよ」
侑「そんなの信じられないって」
歩夢？「信じなくてもいいけど、拒否したら死んじゃうよ？」ﾆｯｺﾘ
侑「だから殺すならさっさと殺してよ」ｼｭﾝ
歩夢？「死ぬのはユウちゃんじゃなくて歩夢ちゃんだよ」
侑「･･････え？」 璃奈「その人は、ここ３日間ずっと危ない状態が続いてる（ゾゾゾッ）」
侑「そっ、それも嘘でしょ。そうやって私を惑わして」
歩夢？「私はどっちでもいいよ？」
歩夢？「拒否したら、一生このベッドの上で私達に搾り取られ続けるだけ人生だけどね」
侑「･･････」
歩夢？「村に帰りたいよね？」
侑「分かった。その代わり、教えてほしい事が２つだけある」
歩夢？「いいよ。特別に答えてあげる」
侑「まずは、どうして歩夢の恰好で歩夢の事を知ってるの？」
侑「次に、私が１つだけやらないいけない事ってなに？」
歩夢？「この前に私が歩夢ちゃんを食べちゃったからだよ」ﾍﾟﾛﾘ
侑「！？」 璃奈「まだ生きてるよ」
歩夢？「だからユウちゃんの事もすぐに分かったし、強い記憶だけは覗けるからね」
侑「その恰好も歩夢のマネかー」
歩夢？「ううん。この姿は私のままだよ」
侑「どういう事？」
歩夢？「私達は別の世界でアイドルだったの」
―――
――
―
侑「そうなんだ。そんな辛い事があったんだね」ｳﾙｳﾙ
歩夢？「分かってくれて私も嬉しい」ｳﾙｳﾙ
侑「つまり、そのランジュってサキュバスが対立グループを作っちゃったせいで奪われた仲間を取り返したいんだね」
歩夢？「･･････うん」 璃奈「私は愛さんを取り返したい」
侑「歩夢ちゃんは？」
Ｓ歩夢「私はね――」
かすみ「しず子が最初ですよ！」
侑「ぎゃあああっ！！？」
かすみ「この可愛いかすみんを見て、どうして悲鳴を上げるんですかぁ？」ｲﾗｯ
侑「あっ、本当だ。かわいい」
かすみ「えへへぇ」
侑「この子も歩夢ちゃんの友達？」
彼方「そうだよー」
侑（なんかいっぱい出てきた）
Ｓ歩夢「もうすぐ夜だからね」
エマ「歩夢ちゃん？ その子は？」
Ｓ歩夢「私達の協力者だよ」
エマ「そうなんだぁ。あなたも草食べる？」
かすみ「また草粥ですかぁ」
エマ「たまには野菜も食べないと体壊しちゃうよ」
かすみ「それただの野草じゃないですか」 侑「にぎやかだね」ﾆｺﾆｺ
Ｓ歩夢「一番元気な子は出掛けてるけどね」ﾌﾌｯ
侑「それで、私がやる事ってなに？」
Ｓ歩夢「毎晩、私達にご飯を食べさせてね」
侑「･･････それは毎日夢に出てくるって事？」
Ｓ歩夢「覚えてないから大丈夫だよ」
かすみ「よろしくお願いします。これもしお子達と戦う為なんです」ﾍﾟｺﾘ
Ｓ歩夢「･･････」
侑「あれ？ ランジュって名前じゃなかったっけ？」
Ｓ歩夢「･･････」ｷﾞﾘｯ
侑「歩夢ちゃん？」
彼方「栞子ちゃんはね、歩夢ちゃんの最愛の人を奪っちゃったんだよ」
侑「そうなんだ･･････」
彼方「それで、今度からはあなたがご飯係さん？」ﾍﾟﾛﾘ
Ｓ歩夢「そうだけど、村に帰るまでは我慢してね」 侑「でも、こんなにたくさんいるのに私だけで足りるの？」
Ｓ歩夢「足りるようにたくさん食べてね」
侑「･･････殺さないでね？」
かすみ「気を付けまーす！」
せつ菜「おはようございます！！ 今日はどの村を襲いに行きますか！！！」
エマ「せつ菜ちゃん、実はね――」
ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ
『歩夢ちゃん頑張ってね。私、待ってるから』
Ｓ歩夢「あなた･･････」ﾎﾞｿｯ
せつ菜「私達の戦いはこれからですよ！！！」
―おまけ―
侑「ただいまー」
歩夢「侑ちゃん！」ｶﾞﾊﾞｯ
侑「歩夢？ もう大丈夫なの？」
歩夢「うん･･････あれ？ どうして私が寝込んでたって知ってるの？」
侑「そ、それは･･････」
Ｓ歩夢『私達との事は絶対に秘密だよ』
侑「虫の知らせ、かな」
歩夢「どこも怪我とかしてない？ 大丈夫？」
侑「うん。心配かけてごめんね」
歩夢「良かったぁ」
侑「これから村長の所に報告に行ってくるね」
歩夢「うん。待ってるね」
侑「ご馳走作っててくれたら嬉しいな」
歩夢「うんっ」ﾆｺﾆｺ スクスタ世界を救うためには侑ちゃんの力が必要ということなのか…
―村長の家―
村長「おぉー、侑よ。無事に戻ってなによりだ」
侑「サキュバスの件は解決しましたよね？」
村長「うんうん。最近は皆よく眠れておるみたいだな」
侑「良かった」ﾎｯ
村長「ところで侑よ、よくぞ無事だった。いや、本当に･･････」
侑「はい！ ユウシャですから！」ﾋﾞｼｯ
村長「悪いが、お前はユウシャではなかったようだ」
侑「ええっ？！」
村長「名前が侑というだけの、ただの女の子だったのだ」
侑「じゃあ誰がユウシャだったんですか？！」
村長「本物の勇者は、このあいだ魔王を倒しに出て行った」
侑「はぁー」ｸﾞｯﾀﾘ
村長「まあまあ、そう気を落とすな。サキュバスを倒した褒美をやるから」
侑「なんでもいいんですか？」
村長「村で賄える物ならな」
侑「ご飯いっぱい食べさせてください」
”ユウシャvsサキュバス”おわり 今日は終わりです
こういうのじゃないっていうのは分かってますが、これで許してください
数パターンの性行為を書くには力が足りません･･･ 明後日は歩夢ちゃんの誕生日だから、お題でまだ出てなかった気がするから誕生日ネタとか。侑ちゃんは誕生日不明だから
逆にいつでも好きな日にしちゃってもよさそう 休み時間教室に人がいるのにカーテンの裏でキスしちゃうゆうぽむ
―小学生の頃―
歩夢「ゆうちゃん、大スキ」ｷﾞｭｯ
侑「私もスキだよー」
歩夢「えへへ」
侑「あゆむはどうしてギュッってするの？」
歩夢「大スキだからだよ」
侑「へー」
―中学生の頃―
歩夢「侑ちゃーん」ｷﾞｭｯ
侑「おー、よしよし。どうしたの？」
歩夢「どうかしないと抱きついちゃダメなの？」
侑「そうじゃないけど、昔ほどは抱きついてくれなくなったよね」
歩夢「･･････うん」ｼｭﾝ
侑「歩夢？」
歩夢「お母さんがね、あまりそういう事はしちゃダメだ、って･･････」 侑「えー。なんで？」
歩夢「分からない」
侑「見つからなかったら大丈夫だよ」ﾆｯｺﾘ
歩夢「侑ちゃーん」ｷﾞｭｯ
侑「よしよし」
歩夢「･･････言う？」
侑「私達のこと？」
ｺｸﾝ
侑「言ってもいいけど、どうするの？」
歩夢「どうするって？」ｷｮﾄﾝ
侑「結婚するなら言わないとダメだけどさ」
歩夢「け、結婚ッ？！」///
侑「私と歩夢なんて、まだ友達の続きみたいな感じじゃん」
歩夢「そうかな？」ﾓｼﾞﾓｼﾞ 侑「まだ手しか握ってないよ」
歩夢「そう、だよね」///
侑「クラスの友達に何人かいるよ。もうキスした子」
歩夢「ええっ！？」
侑「私達もさ、そういう恋人らしい事してから考えようよ」
歩夢「じゃあ･･････しちゃう？」///
侑「歩夢が良いなら私は･･････したい、と思う」ｼﾞｰｯ
歩夢「う、うん。いい、よ？」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「･･････」
歩夢「･･････」///
侑「どうやってするの？」
歩夢「しっ、知らないもんっ」/// 侑「んー･･････」
歩夢「あ、ゆ、ゆうちゃ、ちょと、まっ」
侑「ん」
歩夢「･･････」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
侑「･･････」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「ん、んーっ！」ﾊﾞｼﾊﾞｼ
侑「おわり？」
歩夢「苦しい、はぁ、よぉー」///
侑「んー？」
指先で唇に触れ、小さく首を傾げた。
歩夢「どうしたの？」
侑「ううん。なんだろう、思ってたよりあっさりだったと思って」
歩夢「ドキドキしなかったの？」ｼｭﾝ
侑「あっ、それはした。すごいした」
歩夢「ふふっ」
侑「もっかいしてみる？」
歩夢「う、うん。いいよ」///
侑「次はもっと長くしてみようよ」
歩夢「息つづかないから無理だよー」ｱｾｱｾ
侑「鼻ですれば？」
歩夢「やだっ！」ﾑｽｯ
―中学３年生の頃・侑の部屋―
侑「うぅ〜」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
歩夢「大丈夫。きっと分かってもらえるよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
侑「歩夢はさ、悲しくないの？」ﾌｷﾌｷ
歩夢「いいよ、って言われなかった事は悲しいよ」ｳﾂﾑｷ
侑「･･････ごめん。私ばかり泣いて」ｱｾｱｾ
歩夢「でもね、元からすぐに許してくれるとは思ってなかったから」
侑「そうなの？！」
歩夢「あ、あれ？ 侑ちゃんは違うの？」
侑「私は結婚まで許してくれると思ってた」
歩夢「ふふっ、私達まだ中学生だよ？」
侑「イイナズケ？ みたいな感じになると思ってたよ」
歩夢「ふふっ」
侑「なんで笑うの？！」ｼｭﾝ
歩夢「ありがとう。すごく嬉しい」ﾆｯｺﾘ 仲良しのお友達同士が将来結婚するー！っていうレベルを超えてるから、逆に簡単には認められないんだろうな 侑「待ってて！ もう一回頼んでくるから！」
歩夢「まっ、待って！」
侑「なに？！」
歩夢「私のお母さんもそうだけど、侑ちゃんの両親も悩んでくれてると思うの」
侑「･･････そうなの？」
歩夢「だって、勉強してると思ったらチューしてたんだよ？」
侑「勉強もしてたじゃん」
歩夢「また明日、私と一緒に謝ろうよ」
侑「悪い事してないのに謝るの？」
歩夢「隠してた事は悪い事だもん。良い悪いの前に、ちゃんと謝らないと」
侑「分かった。歩夢との事を認めてくれるならなんでもやるっ！」 歩夢「許してもらえるまでは、チューは無しだね」
侑「やだよっ！」ｶﾞﾀｯ
歩夢「隠れてしてたら、また怒られるよ？」
侑「うぐっ！」ｽﾞｷｯ
歩夢「受験生だから、まずは勉強だね」
侑「高校生になったら･･････してくれる？」ﾁﾗｯ
歩夢「合格祝いにならいい、かな」
侑「よし！ 頑張ろう！」
歩夢「はーい」
―合格発表日・歩夢の部屋―
歩夢「う、受かってるかなぁ」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
侑「あっ、あっ、む、むり。見れない･･････」ﾊｧﾊｧ
歩夢「大丈夫？」
侑「大丈夫じゃないよ！ 落ちてたらどうしよ･･････」ｶﾞｸｶﾞｸ
歩夢「きっと大丈夫だよ」
侑「歩夢は大丈夫だろうけど、私はヤバイって！ うわあああっ！？」
ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ
歩夢「もう先に見ちゃうよ」
侑「待って！」
歩夢「もう、１時間も待ってるのに」
侑「私のから先に確認して」
歩夢「どうして？」
侑「歩夢が受かった後に、自分の確認する勇気がない」
歩夢「どっちから見ても一緒だよ」
侑「私が落ちてたら、歩夢の結果は見ないで！」
歩夢「･･････」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
侑「あああっ！？ 待って！ まだ心の準備が」 歩夢「あっ、受かってるよ」
侑「え？ え？ 歩夢が？」
歩夢「侑ちゃんが」
侑「や、やった･･････」ﾎﾞｿｯ
歩夢「あっ、私も受かってる」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
侑「やったあああっ！！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ
歩夢「あははっ。侑ちゃん、ウサギみたいだね」
侑「今ならうさぎ跳びだって出来るよ」
ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ
歩夢「そんな事してないで、ね？」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「･･････はっ！」ﾋﾞｸﾝ
歩夢「侑ちゃん、おめでとう」
♡
侑「んっ」
歩夢「ふふっ。久しぶりだね」ﾍﾟﾛﾘ 侑「じゃあ、私からも」
歩夢「優しくしてね」ｽｯ
侑「歩夢、合格おめでとう」
♡
歩夢「んっ」
侑「はぁ、はぁ」///
歩夢「侑ちゃん？」ｷｮﾄﾝ
侑「なんか、前してた時とは全然違う。すごいビリビリって、なんか、すごい」
歩夢「お母さん達にも報告しに行かないとね」
侑「そうだ！ 歩夢との事も許してもらわないと！」
歩夢「先に合格報告だよっ」
―２時間後・歩夢の部屋―
侑「はぁー」
歩夢「これで私の家はＯＫだね」
侑「･･････うん」
歩夢「もしかして嬉しくないの？」ﾁﾗｯ
侑「嬉しいよ。認めてもらえた事には変わりないからね」
侑「でも、思ってたのとちょっと違うなって」
歩夢「そうなの？」
侑「もっとさ、こう、なんていうか、認める！ とか ここまで頑張ったんだから認めるしかないな。みたいな感じに言ってくれると思ってた」
歩夢「侑ちゃんのご両親はそういってくれるんじゃない？」
侑「私の方は無理だよ。そもそも受かると思ってくれてるのかも分からないし」
歩夢「そんな事ないと思うけど」 侑「はぁーあー。なんか自信ないや」ｼｭﾝ
歩夢「それがさっき言われた”覚悟”って事じゃない？」
侑「歩夢と付き合う覚悟･･････」
歩夢「私もよくはまだ分からないけど、一緒に考えようよ」
侑「･･････うん。分かった」
歩夢「これからもよろしくね。侑ちゃん」
侑「うん。私の方こそよろしくね」
ｷﾞｭｯ
―夜・侑の部屋―
歩夢「同じこと言われたね」
侑「裏で話し合ってたんじゃない？」
歩夢「あはは。そうかもね」
侑「高校生になったらね、結婚できるほど大人だと思ってた」
歩夢「うん」
侑「まだまだ子どもだったよ」
歩夢「そうだねー」
侑「あーあ、早く大人になれたらいいのに」
歩夢「えー、ダメだよ」
侑「なんで？ 大人になったら結婚もできるし、２人で暮らせるし」
歩夢「お母さん達に言われた”覚悟”はどうするの？」
侑「･･････」
歩夢「それにね、侑ちゃんだけ早く大人になっても意味ないもん」
侑「それもそうだね」
歩夢「私と一緒に歩いてね」 年齢的にもそうだし、同性だから普通はしない苦労もありそうだし、親なら色々心配しちゃうよね 侑「手つなぎながら？」
ｷﾞｭｯ
歩夢「離しちゃダメだからね」ｷﾞｭｯ
侑「なにがなんでもこの手を離さない！」
侑「これも覚悟だよね？」
歩夢「聞いてくる？」
侑「やだよ。絶対に笑われるじゃん」
歩夢「褒められるかもしれないよ？」
侑「･･････言ってみる？」
歩夢「うん」ﾆｯｺﾘ
侑（子どもだって笑われた）ｼｭﾝ
”愛のカタチ”おわり おつでした。二人が真剣なのを感じてるから親御さんも真剣に考えてるんだろうね 優しい世界もいいけどマイノリティにシビアな世界もいいね
いやこの場合どっちにしろ優しい世界か こういう話も好きだなあ
厳しい世界だからこそ感じる温かさもあるよね この話すごく好きだな
特に中学生ゆうぽむが良い
筆も早いし引き出しも多くてすごいわ 無理してないか、だ。いつも楽しませてもらってます。ありがとう >>614
侑「歩夢！ 私達もうすぐ中学生だよ！」
歩夢「まだ１年あるよ？」
侑「来年でしょ？ すぐだよ」
歩夢「･･････うん」
侑「あれ？ 嬉しくない？」
歩夢「侑ちゃんと同じ中学に行けるのは嬉しいけど･･････」
侑「けど？」ｷｮﾄﾝ
歩夢「お母さんがね、侑ちゃんに抱きついたりしちゃダメだ、って」
侑「え？ なんで？」
歩夢「･･････中学生になるから、かな？」
侑「えー、いいじゃん。中学生になっても抱きついてよ」
歩夢「私もそうしたいけど、見つかったら怒られちゃう」ｼｭﾝ
侑「あっ、私から抱きつけばいいんだ！」
歩夢「え、でも」
侑「それに、たまに部屋の中でするくらい大丈夫だって」
歩夢「もし、もしもだよ？ 見つかったら侑ちゃんも怒られちゃうよ？」
侑「私は歩夢とハグできない方が嫌だよ」
歩夢「侑ちゃん･･････」ﾃﾚﾃﾚ
侑「歩夢は？」
歩夢「私も！」
―ある日―
ﾊﾞﾀﾝ
歩夢「お母さん行ったよ」ﾋｿﾋｿ
侑「どれくらいで帰ってきそう？」
歩夢「うーん、３０分くらいかな」
侑「じゃあ･･････歩夢ッ！」
ﾊﾞｯ
歩夢「･･････」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「どうしたの？」
歩夢「普通にしてて？」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「いいけど」ｽｯ
歩夢「ゆう、ちゃん」
棒立ちする侑の体を、正面から腕ごと抱きしめる。
侑「わぁっ！ やっぱり歩夢はあったかいねー」
歩夢「侑ちゃんも、だよ」ﾄﾞｷﾄﾞｷ 侑「ドキドキしてる？」
歩夢「え、え？！ 聞こえちゃった！？」///
侑「聞こえないけど、ドキドキって伝わってくるよ」
歩夢「あっ、そう、だよね。こんなにくっついてるんだもんね」
侑「私もドキドキしてる？」
歩夢「･･････分からない」
侑「歩夢ってさ」
歩夢「ん？」
侑「おっぱい大きくなった？」
歩夢「･･････」
侑「どうして離れるの？ まだ３０分経ってないよ？」
歩夢「侑ちゃんのバカぁ」ｳﾙｯ
侑「え、えっ？ あ、ゆむ？」
歩夢「･･････わたし、変？」
侑「え？ 変じゃないよ」
歩夢「侑ちゃんも、おっぱい大きくなってる？」
侑「･･････」
ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ
侑「分かんない」 歩夢「わたし、だけ？」ｼｭﾝ
侑「じゃ、じゃあ！ 触ってみる？」
歩夢「･･････いいの？」
侑「歩夢にならいいよ」ﾆｺﾆｺ
歩夢「さわる、ね？」
侑「うん」
ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ
侑「んふふっ、どう？」
歩夢「なんか、柔らかい、ような」
侑「じゃあ次は歩夢の番ね」
歩夢「え？！ 私もするの？！」///
侑「私は触らないよ？ 歩夢が自分で触って私のと比べるんでしょ？」
歩夢「あ、うん。そう、だよね」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
ﾌﾆﾌﾆ
侑「どう？ 一緒？」 歩夢「私の方が大きい気がする･･････」ｼｭﾝ
侑「いいなー」
歩夢「良くないもん！」
侑「大きくなるのは大人になる準備だって、先生が言ってたよ」
歩夢「でも、私まだ小学生だよ？」
侑「じゃあ、私も早く大きくなれるように頑張る！」
歩夢「どうやって？」
「ただいま」
侑「おばさんに聞いてくる！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
次の日、侑ちゃんは牛乳を飲み過ぎて、お腹が痛くなったそうです。
”罪の味”おわり 昨日の話ではネタの内容が薄過ぎたので、少しですが改めて書きました
このタイトルだったら、スレが立てられるほど長くなりそうなのでいつか書きたいです
>>625
以前にも同様のネタをもらっていて、私ではその時以上には話が広げられません
詳しい設定や展開などの希望があれば教えてください。参考にします
また夜に来ます 性格のせいか発育のせいか、歩夢の方がちょっとだけ先に大人になってきてるイメージがあるね
―待ち合わせ場所―
歩夢「侑ちゃん、お待たせー」
侑「･･････」ｼﾞｰｯ
歩夢「侑ちゃん？」
侑「あっ、ごめん。見惚れてた」ﾎﾞｿｯ
歩夢「えぇっ」///
侑「だって可愛すぎるから･･････」ｼﾞｰｯ
歩夢「も、もう」ﾃﾚﾃﾚ
侑「でも、どうしてそんなおめかししてるの？」
歩夢「だっ、だって」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
（侑ちゃんと２人っきりのお出掛けだから）
侑「まあいいや。行こ」
歩夢「今日はどこ行くの？」
侑「買い物だよ」
歩夢「それは分かってるよ。でも、お買い物以外もするよね？」
侑「しないよ」
歩夢「そうなの？」
侑「うん。今日はね、大切な人へのプレゼントを買いたいんだ」ﾃﾚﾃﾚ
歩夢「ふ、ふーん」
（大切な人･･････？） 侑「それで歩夢の意見がほしくてさ。今日誘ったんだ」
歩夢「ね、ねえ？ 侑ちゃん？」
侑「あっ、もちろんお礼はするから。ご飯くらいは奢らせて」
歩夢「そうじゃなくてね」
侑「ん？」ｷｮﾄﾝ
歩夢「その大切な人、って、その、誰のこと？」ﾁﾗｯ
侑「うーん･･････」
歩夢「･･････」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
侑「内緒♡」ﾆｯｺﾘ
歩夢「かわいい」ﾎﾞｿｯ
侑「え？」
歩夢「う、ううん！ なんでもないよ」 侑「じゃあ、まずはココから行こうかな」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
歩夢「･･････ここ、アクセサリーショップだよ？」
侑「そうだよ？」
歩夢「え？」
侑「え？」
歩夢「あっ」（アクセ渡すくらい仲良し、って事だよね）ｱｾｱｾ
侑「やっぱり重いかなー」ｼｭﾝ
歩夢「ブレスレットとか、ちょっとした小物とかなら良いと思うよ？」
侑「うーん」
歩夢「ダメ？」
侑「ダメじゃないんだけど･･････うーん」
歩夢「着いてから考えよっか」
侑「そうだね！」
―アクセサリーショップ―
歩夢「あっ、これとか良いんじゃない？」ﾁﾗｯ
侑「･･････」ｼﾞｰｯ
歩夢「それはダメッ！」
侑「え？」
歩夢「指輪なんてプレゼントされても迷惑なだけだよ」
侑「･･････」
歩夢「侑ちゃん？」
侑「やっぱり、そうだよね」ｼｭﾝ
歩夢「本気、なの？」ｼｭﾝ
侑「やっぱりさ、一番喜ぶ物をあげたいんだよね」ﾃﾚﾃﾚ
歩夢「えっと、その人は指輪が欲しいって言ってたの？」
侑「言ってないけど、きっと喜んでくれるだろうなって」ﾆｺﾆｺ
歩夢「･･････好きだったり？」ﾎﾞｿｯ
侑「え？ 好きだよ」
歩夢「！！」ｳﾙｯ 侑「大好きで、とっても大切な友達だよ」ﾃﾚﾃﾚ
歩夢「あっ、友達ね。友達、なんだ、ね」ﾎｯ
侑「良いなーって思うのはあるんだけど、やっぱり高いね」
歩夢「そうだね。指輪はもっと大切な人に渡すべきだと思うなぁ」
侑「･･････」
歩夢「諦めきれない？」
侑「ううん。やっぱりやめとこうかな」
歩夢「えーと、どれが欲しいの？」
侑「アレだよ」ｽｯ 歩夢「侑ちゃん？ それはペアリングだよ？ 意味分かってる？」
侑「２人でお揃いの指輪って事だよね？」
歩夢「そうだよ」
侑「すっごく仲良しって事だよね？」
歩夢「そう、だけど」
侑「じゃあピッタリだよ」ﾆｯｺﾘ
歩夢「そうかも、しれない、けど」
侑「でも思ってたより高いや」ｱｾｱｾ
歩夢「むこうに可愛いブレスレットあったよ」
侑「･･････うん」
ﾁﾗｯﾁﾗｯ
歩夢（そんなに欲しかったんだ）ｼｭﾝ
―アパレルショップ―
歩夢「あっ、これは？」
侑「少し大人っぽ過ぎるかなー」
歩夢「そうかなぁ？ 高校生らしくて良いと思うのに」
侑「もっと可愛い感じの方が似合うと思うんだよね」
歩夢「ピンク系？」
侑「そうだねー」
歩夢「それじゃあ、私の好みと似てるのかな」
侑「･･････そうだね」
歩夢「うーん、私ならコレとかどう？」
侑「似合う！ 可愛いよ！」
歩夢「そう？」ﾌﾌﾝ
侑「買ってくるね」
歩夢「いいの？」
侑「うん♪」
歩夢（私に似てる人で、すっごく仲良しの人･･････誰？）
―夕方―
侑「今日は付き合ってくれてありがとう」
歩夢「ううん。役に立てたかなー」ﾓﾔﾓﾔ
侑「立ってた立ってた、十分だよ」
歩夢「それなら･･････良かったけど」ﾓﾔﾓﾔ
侑「歩夢？ この後もまだ時間ある？」
歩夢「うん。大丈夫だけど･･････どこ行くの？」
侑「たくさん歩いてお腹空いたでしょ？」
―高級なレストラン―
歩夢「ゆ、侑ちゃん？」ｿﾜｿﾜ
侑「どうしたの？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
歩夢「私達だけで入って大丈夫なの？」
侑「え？ 大丈夫だよ」
歩夢「でも、周りはみんな大人ばっかりだよ」
侑「このお肉すっごくおいしいよ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
歩夢「･･････うん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
侑「今日、ずっとそんな顔してるね」
歩夢「･･････」
侑「悩み事なら聞くよ？」
歩夢「誰、なの？」
侑「･･････知りたい？」
歩夢「･･････」
（知りたい。でも、知ってどうするの？ 止めるの？ あんなに楽しそうに頑張って選んでたのに？）
ﾌﾙﾌﾙ
―夜・歩夢の部屋―
歩夢「はぁー」
（これで良かったよね？）
歩夢「うん･･････」
（侑ちゃんは大切な幼馴染だもん。応援してあげなきゃ――）
歩夢「ね？」
―翌日―
彼方「歩夢ちゃーん？」
ﾄﾞｼｯ
歩夢「きゃっ？！ 彼方さん？」
彼方「元気ないねぇー、大丈夫？」
歩夢「は、はい。大丈夫、です」ｼｭﾝ
エマ「歩夢ちゃんが良かったらなんだけど、私の部屋に遊びに来てくれる？」
歩夢「エマさんの家、ですか？」 彼方「今日は彼方ちゃんも行くよ」
エマ「彼方ちゃんと遊べるなんて嬉しいよぉ」ﾆｺﾆｺ
彼方「歩夢ちゃんも、彼方ちゃんの手料理で元気にしちゃうよぉー」
歩夢「ありがとうございます」
歩夢「お邪魔させていただきます」ﾍﾟｺﾘ
侑「あっ！ 歩夢ッ！」
エマ「侑ちゃんも来る？」
彼方「やったー」
侑「歩夢はさ、その、なんというか、今日は用事があるから」
彼方「えぇっ？！ そうだったの？」
歩夢「侑ちゃん？」
侑「そうだよね！ ね？ ねっ！」
歩夢「う、うん」
エマ「そっか〜」
彼方「じゃあ、今回は侑ちゃんに任せるねぇ」
エマ「今度は２人で遊びに来てね」
―夜・侑の部屋―
歩夢「･･････」ｿﾜｿﾜ
侑「とりあえずさ、座って」
歩夢「うん･･････」
（どうしたんだろう）
侑「･･････」ｳﾂﾑｷ
歩夢「･･････」
侑「あ、歩夢ッ！」
歩夢「は、はい！」
今にも押し倒してきそうな勢いに、思わず背筋が伸びた。
侑「こ、これ！」///
ｽｯ
歩夢「これって」
（私が一緒に選んだ、ミルキーピンクの洋服？）
侑「歩夢！ 誕生日おめでとう！」ﾆｺﾆｺ
歩夢「･･････え？」
侑「え？ じゃないって。誕生日だよ、誕生日！」
歩夢「私の誕生日･･････」
侑「うん！」ﾆｺﾆｺ
歩夢「明日だけど」 侑「･･････知ってるよ」
歩夢「･･････間違えたの？」
侑「違くて！ 聞いて」
歩夢「ううん。間違ってても嬉しいよ」ﾎｯ
侑「だから違うんだって！」
歩夢「ありがとう。侑ちゃん」ﾆｯｺﾘ
侑「歩夢！」ﾑｽｯ
歩夢「ふふっ、ごめんね」
侑「私はね、誰よりも早く歩夢の誕生日を祝いたかったんだよ」
歩夢「だから前の日に？」
侑「うん。早朝に部屋に押しかけたり、０時に部屋に押しかけたりも考えたんだけど」
歩夢「う、うん」
侑「やっぱりこの方法が一番かなって」
歩夢「ちょっと待って」
侑「どうしたの？」 歩夢「おとといのお買い物は、私の誕生日プレゼントだったの？」
侑「そうだよ」
歩夢「そう、なんだ」
侑「歩夢の一番欲しい物をあげたかったからね」
歩夢「そういうのは、本人にバレないようにこっそり用意するものだと思うけど･･････」
侑「サプライズなら成功したじゃん」
歩夢「誕生日を前日にお祝いされたら誰だって驚くよ」
侑「あと、歩夢に隠し事とかしたくないしね」
歩夢「侑ちゃん･･････」ｳﾙｯ
侑「実は、あともう１つプレゼントがあるんだ」ｺﾞｿｺﾞｿ
歩夢「えっ」
（ま、まさか、あのペアリング、だったり？）///
侑「これが私の気持ちだよ」
ｽｯ
歩夢「あ、開けてもいい？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
侑「安物でごめんね」
歩夢「ううん！ そんな･･････あっ」ﾊﾟｶｯ 歩夢「ブレスレッド･･････」ｼｭﾝ
（侑ちゃんを疑った私が悪いんだもん。うん）
侑「あ、あれ？ もしかして嫌いなやつだった？」
歩夢「ううん！ 違うの！」ｱｾｱｾ
侑「あ、そうだ！ 忘れない内に聞いておかなきゃ」
歩夢「？？」ﾌｷﾌｷ
侑「歩夢って指のサイズいくつ？」
歩夢「！！」
侑「って、いきなり聞かれても分からないよね」ｱｾｱｾ
歩夢「待って待って！ これ以上は貰えないよっ」
侑「あっ、ごめん。指輪は来年用だね」
歩夢「来年？」
侑「本当はブレスレットじゃなくて指輪にしたかったんだけど、お金が、ね･･････」ｱｾｱｾ
歩夢「･･････あっ！」
侑「あ、ごめん！ こんな事いったら気分良くないよね、忘れて」
歩夢「･･････指のサイズ、一緒に測りに行こう？」
侑「あ、そうか。私の分もいるもんね」 歩夢「それでね、ペアリングは私からプレゼントさせてほしいの」
侑「ダメだよ。私が歩夢に渡すんだから」ｱｾｱｾ
歩夢「侑ちゃんがプレゼント選びしてる時ね、本当は辛かったよ」
侑「どうして？」
歩夢「それを貰う子が羨ましくて、少し悲しかったの」ｼｭﾝ
侑「･･････ごめん」
歩夢「侑ちゃんは悪くないよ。私の方こそごめんね」
歩夢「だから、ペアリングは私からのお詫び、それとお礼」
侑「半分ずつにする？」
歩夢「･･････侑ちゃん、お金あるの？」
侑「･･････相談してみる」
歩夢「やっぱり、レストランのお金、私も半分――」
侑「やめて！ あそこは私が歩夢と行ってみたかっただけだから」
歩夢「でも高かったでしょ？」
侑「･･････安いよ」
歩夢「私に隠し事するの？」ｼﾞｰｯ
侑「うぐっ？！」 歩夢「絶対にお小遣い超えてるよね？ お年玉も使っちゃったの？」
侑「･･････」
歩夢「･･････言いたくないなら無理には聞かないけど」
侑「ろ、ローンで」
歩夢「借金したの？！ ダメだよ！」
侑「大丈夫。出世払いだから」
歩夢「全然大丈夫じゃない！」
歩夢「借金にはね、利子がつくんだよ？ どこで借りたの？ 私が代わりに返しておくから教えて」
侑「お母さん銀行だから大丈夫なのっ！」
歩夢「･･････怒られなかったの？」
侑「怒られた」
歩夢「どうやって返すの？」
侑「次のテストで良い成績とって、お小遣いの前々々々々々々借りするって事で、なんとか」ｱｾｱｾ
歩夢「一緒に勉強頑張ろ？」
侑「ありがとう」ｱｾｱｾ
歩夢「それでね、借金返してから指輪買いに行こう？」
侑「来年になっちゃうけど」
歩夢「それでもいいよ。私、待ってるからね」
侑「ありがとう、歩夢」
歩夢「ううん。こちらこそ改めてよろしくね、侑ちゃん」
侑「よろしく、歩夢」ﾆｺｯ
”一番あげたくて”おわり わああ素敵なお話だ
歩夢ちゃんおめでとう！
ゆうぽむフォーエバー！ 🌸cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 誕生日にふさわしい最高のゆうぽむをありがとう！ ペアリングを侑ちゃんの誕生日のためにとっておくというのはすごくいいね
贈られるだけじゃなくて贈りたいという、お互いを大切に思う気持ちが伝わってくる
歩夢ちゃん誕生日おめでとう！ 🌸cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ 素晴らしいSSを本当にありがとう >>578
しずく「今日はお集まりいただき、ありがとうございます」ﾍﾟｺﾘ
侑「固い固い！ 固いよ」
しずく「そうですか？」
侑「いつもそんな感じでデートしてるの？」
彼方「そんな事ないよねぇ」
侑「ねえ、ちょっと私達のカップル力を見せてあげよ」
歩夢「ごめん。さすがに恥ずかしいかな」ﾃﾚﾃﾚ
侑「えぇっ？！」
しずく「私からもお願いします」ﾍﾟｺﾘ
歩夢「ええー」ｱｾｱｾ
彼方「しずくちゃんは、そのままで良いと思うけどねー」 侑「でも、しずくちゃんとまだ手も繋いだ事ないんでしょ？」
彼方「２人みたいに時間取れないからね。少しずつやっていくつもりだよ」
侑「でもさ、しずくちゃんは進展させたいんだよね？」ﾁﾗｯ
しずく「はいっ」
侑「遠くの恋人よりも近くの他人だよ」
侑「彼方さんがそうやってる内にしずくちゃんは･･････」
彼方「えぇーッ？！」
歩夢「侑ちゃん？ 脅かすのはダメだよ」
彼方「やろう！ 歩夢ちゃん教えて！」
しずく「お願いします！」
歩夢「･･････はぁ」ｼｭﾝ
侑「じゃあ、待ち合わせ編からね」
―待ち合わせ場所―
「･･････」ｼﾞｰｯ
歩夢「お、お待たせー」
侑「今日も歩夢は可愛いよ！」
歩夢「ありがとう」ﾃﾚﾃﾚ
侑「今日も私の為に可愛くいてくれてありがとう」ﾁｭｯ
「！！」
歩夢「わ、私も。今日も侑ちゃんといられて嬉しいよ」ﾁｭｯ
侑「それじゃあ、行こっか」
歩夢「うん」
ｷﾞｭｯ
しずく「･･････」
彼方「･･････」
侑「こんな感じだね」
歩夢「･･････」/// しずく「そ、それでは私達も」
彼方「ムリムリムリッ！」///
しずく「ですよね」ｱｾｱｾ
侑「そう？ 頬にキスするなんて挨拶みたいなものだよ」
歩夢「ねえ、やっぱり無理やりやらせるのは違うんじゃないかな」
侑「うーん。それなら、とりあえず手を繋ごうよ」
彼方「それくらいなら彼方ちゃんでも」ｱｾｱｾ
しずく「そうですね」
侑「･･････」ｼﾞｰｯ
彼方「つ、繋ぐね？」///
しずく「あ、は、はい」///
侑「もう――」
歩夢「侑ちゃん！ ダメだよ」ﾎﾞｿｯ
侑「でもさー」
歩夢「私達だって、最初はあんな感じだったんだよ」
侑「･･････そうだね」 徐々に近付いていた彼方の指先が、ついにしずくの手を捉える。
しずく「ひゃっ」ﾋﾞｸｯ
彼方「ごめんねっ。大丈夫？」ｱｾｱｾ
しずく「い、いえ。すみません」
彼方「･･････」ｼｭﾝ
しずく「驚いただけなので、もう一度お願いできますか？」
彼方「･･････うん」
しずく「･･････」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
彼方「･･････」
歩夢「いいな」ﾎﾞｿｯ
侑「･･････」
ｷﾞｭｯ
しずく「！！」///
彼方「あはは、やっと繋げたねぇ」
しずく「はい･･････」///
彼方「侑ちゃーん、繋げたよー」ﾆｺﾆｺ 歩夢「２人とも可愛いくてお似合いですね」ﾌﾌｯ
彼方「そうかなぁ」
歩夢「そうですよ」
しずく「先輩ッ。ありがとうございます」
侑「･･････」
しずく「先輩？」
侑「あ、ああ、おめでとう」ｱｾｱｾ
しずく「それで、これからどうしたらいいのでしょうか？」
侑「デートだよ」
しずく「･･････このままですか？」
侑「当たり前じゃん。さあ、ダブルデート行くよ！」
―水族館―
しずく「わぁーっ」ｷﾗｷﾗ
彼方「綺麗だねぇ」
歩夢「ですね」ｷﾗｷﾗ
侑「マグロってずっと泳いでるよね」
しずく「マグロは自力でエラを動かせないので、泳いでいないと酸素を取り込む事ができないんです」
彼方「しずくちゃんは物知りさんだねー。えらいえらい」
ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
しずく「あ、ありがとう、ございます」ﾃﾚﾃﾚ
歩夢「侑ちゃんは豆知識みたいなの持ってる？」
侑「マグロは食べるとおいしいよ」
歩夢「･･････うん。そうだね」
―回転寿司―
歩夢「たまにはこういうのもいいよね」
侑「２人だとちょっとデートって雰囲気じゃないからね」
彼方「これ、本当に１００円？」
侑「今日はサービスデイだからだよ」
しずく「おいしいですね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
彼方「お寿司以外もこんなに回ってるなんて知らなかったよー」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
しずく「彼方さんはわさび得意ですか？」
彼方「どっちでも大丈夫だぜ」
しずく「ここのお店は少し多めに入っているみたいなので、少し取りますね」
彼方「どうして箸変えるの？」
しずく「あ、当たり前ですよ。これ私が口を付けたやつですよ？」
彼方「彼方ちゃんは気にしないよぉ」ﾆｺﾆｺ
しずく「だっダメです！ ほら、取れましたよ」///
彼方「ありがとう。彼方ちゃんも取ってあげるねー」
しずく「私は平気ですから」ｱｾｱｾ
彼方「そう言って我慢してたの、彼方ちゃん知ってるよ」
しずく「･･････お願いします」/// 侑「わさび取ってあげるよ」
歩夢「私は平気だよ」
侑「･･････だよね」
歩夢「侑ちゃんも平気だよね？」
侑「よく知ってるね」
歩夢「私達にとっては今更だね」
侑「歩夢がわさび食べられるって知ったの、いつだろう」
歩夢「子どもの時は食べられなかったと思うけど」
侑「･･････忘れてる」
ﾋﾟﾋﾟｰｯ
歩夢「侑ちゃんのマグロきたよ」
侑「ありがとう」
―公園―
ｺﾞﾛﾝ
彼方「はぁー、気持ちいーねー」
しずく「あまり動くとたくさん芝生が付いちゃいますよ」ﾌﾌｯ
彼方「そうなったらしずくちゃんに取ってもらうからいいんだよー」
しずく「もう、取れなくてなっても知りませんからね」
彼方「侑ちゃんと歩夢ちゃんも一緒に寝転ぼ？」
侑「う、うん。歩夢もほら」
歩夢「そうだね」
ｺﾞﾛﾝ 並んで横になる４人の間を、爽やかな風が通り過ぎていく。
侑「そういえばさ」
しずく「先輩？」
侑「今日、１回も歩夢とキスしてない」
歩夢「･･････」
彼方「あははっ、最初にしてたじゃーん」
侑「頬じゃなくて口に、だよ」
しずく「歩夢先輩たち、そんなにキスしてるんですか？」
歩夢「た、ぶん？」ｱｾｱｾ
侑「２人だけのデートだとね、隙があるとついしちゃうよね」
歩夢「外でするのは侑ちゃんからだけだもん」///
しずく「いいですね」
歩夢「良くないよ･･････」
侑「ええ？！ 歩夢うれしくなかったの！」
歩夢「そういうワケじゃないけど･･････」 彼方「しずくちゃんも、彼方ちゃんと、その･･････したい？」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
しずく「あっ！ いえ！ そういう事ではなくて」
彼方「したく、ないんだ」ｼｭﾝ
しずく「したくないワケでもなくてですね」ｱｾｱｾ
しずく「私が言いたかったのは、いきなりキスしても嫌がられないという自信と信頼が羨ましいと思ったんです」
しずく「歩夢さんは、外でキスなんて嫌がると思ってました」
歩夢「･･････あんまりしてほしくはない、かな」
侑「なんで？」
歩夢「恥ずかしいからだよ。もう」
しずく「でも、嫌じゃないっていうのは、本当に人目がある所や嫌な場所ではしないという信頼があるからだと思うんです」
歩夢「そう、なのかな？」
しずく「そうですよ」 彼方「しずくちゃん？ 私達と歩夢ちゃん達は違うんだよ？」
彼方「無理してマネする必要はないと思うな」
しずく「･･････はい」
彼方「彼方ちゃんもね、しずくちゃんが離れたくなくなるように頑張るね」
ｷﾞｭｯ
しずく「･･････はい」ﾃﾚﾃﾚ
歩夢「初々しいね」ﾌﾌｯ
侑「･･････うん」ﾎﾞｰｯ 彼方「もうすぐデート終わっちゃうね」
侑「え？ まだお昼過ぎだよ？」
彼方「彼方ちゃん、夕方からバイトなのだー」
侑「ええっ？！」
しずく「私も自宅が遠いので、あまり遅くまでは遊べませんから」
侑「練習の他にも家事もバイトもあるなんて、全然デートできないじゃん」
しずく「いいんです」
侑「そうなの？」
しずく「なにかを頑張ってる彼方さんも、すごく素敵で、す、好きですから」///
彼方「えへぇ、ありがとう♪」
侑「･･････」
―帰り道・街中―
彼方「あははっ、楽しいね」
しずく「そうですね」///
侑「手を繋いでるだけなのに？」
彼方「そうだよー」
しずく「なんだか、すごく恥ずかしいんですけど」
彼方「幸せだよね？」ﾁﾗｯ
しずく「はい♡」ﾆｯｺﾘ
ｷｬｯｷｬｯｳﾌﾌ
侑「･･････歩夢？」
歩夢「もしかして楽しくない？」
侑「楽しいよ。いつも通り楽しいはずなんだけど･･････なんか、あの２人を見てるのが辛い、ような気がする」
歩夢「私達は慣れすぎちゃったのかな」
侑「どうしよう」ﾎﾞｿｯ
歩夢「私に飽きちゃうかもしれないって事？」
侑「そんなワケないっ！！」
歩夢「分かってる。私だって侑ちゃんに飽きるなんて考えられないもん」
侑「私たち･･････すこし、すこしだけ離れよっか」
歩夢「･･････そうだね」
―３週間後―
侑「･･････」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
歩夢「お、おはよう。侑ちゃん」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
彼方「２人ともどこか悪いの？」
しずく「少し距離を置いたみたいですよ」
彼方「あー、だから部室でもあんな感じだったんだねぇ」
しずく「なんだか、以前の私達のようですね」
彼方「えー、そうかなー？」
侑「２人ともなに話してるの？ 早く行こ」
歩夢「あっ」
彼方「侑ちゃん？ 彼女に恥かかせちゃダメだぜぇ？」ｷﾘｯ
侑「どういう事？」
しずく「こういう事ですよ」ｷﾞｭｯ
ためらいなく彼方と腕を組んでみせた。 侑「わ、私達だってそれくらい出来るし！ ね？」
歩夢「そ、そそそうだね」
侑「ほら、つなぐよ」
歩夢「はい」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
ｷﾞｭｯ
歩夢「きゃっ？！」ﾋﾞｸｯ
侑「もう！ 引っ込めないでよ！」
歩夢「ごめんなさい」ｼｭﾝ
しずく「彼方さん、いつものいいですか？」
彼方「･･････好きだよ。しずく」
しずくの前髪に触れ、額にそっとキスをした。
侑「あ、歩夢！ 手を握るくらいで恥ずかしがってる場合じゃないって！」
歩夢「えー」
侑「ほら、私達もキスするよ！ 舌出して！」
歩夢「次は１カ月くらい離れようね」
侑「なんで？！」
”「歩夢さん達って、そういう感じでキスするんですね」”おわり 毎回毎回ホントクオリティ高くてすごい
お疲れ様です 今日はおわりです
しずくからの呼称をよく間違えてますね。すみません。 おつです。長く付き合ってると最初の頃とは変わってくるだろうけど、お互いを想う気持ちだけはずっと変わらなさそう >>688
―教室―
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
侑「歩夢ッ！」ﾊﾞﾝｯ
歩夢「うわぁっ？！ ど、どうしたの？」
侑「ん？ 遊びに来ただけだよ」ﾆｺｯ
歩夢「遊びに来たって、１０分休みなのに？」
侑「そうだよ」
歩夢「わざわざ教室まで来るなんて大変だよね？」
侑「え？ だって歩夢に会いたかったからね」
歩夢「そ、そっかー」ﾃﾚﾃﾚ
ｸｽｸｽｸｽ
ﾋｿﾋｿ
歩夢「･･････」///
侑「歩夢？」
歩夢「こっち来てっ」
ｸﾞｲｯ
侑「うわっとっと」
ｼｬｰｯ 歩夢「はあー」
侑「･･････もしかして迷惑だった？」ｼｭﾝ
歩夢「そうじゃないよ。だけどね、ちょっとほら、恥ずかしくて」ﾃﾚﾃﾚ
侑「だからカーテンに隠れたの？」
歩夢「うん･･････ごめんね」
侑「ううん。こうしてると２人っきりみたいで楽しいよ」
歩夢「そう？」
侑「みんなの話し声は聞こえてくるのに、誰も私達の事は気にしてないだろうし、私も歩夢以外は見えない」
侑「だから、こんな事しても」
躊躇する事なく歩夢の腰に抱きつく。
歩夢「ゆ、侑ちゃん？！」///
侑「平気だよ」
歩夢「もうっ。全然平気じゃないよ！」/// 侑「あんまり大きな声出すとみんなに怪しまれるよ」
歩夢「･･････もう」ﾎﾞｿｯ
侑「あの２人なにしてるんだろう、って」
歩夢「休み時間終わっちゃうから、そろそろ出ようね」ｱｾｱｾ
侑「もしかしてキスしてるんじゃない？ とか」
歩夢「私のクラスにそんなこと考える人は――」
侑「えい！」
♡♡
歩夢「んんっ！？」///
侑「んっ･･････。じゃあまたねー！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
歩夢「･･････」ﾎﾞｰｯ
「上原さん？ 顔赤いけど大丈夫？」
歩夢「う、うん」///
―放課後・部室―
ｶﾞﾗｯ
歩夢「侑ちゃんっ！」
侑「あっ、歩夢だ」ﾆｺﾆｺ
歩夢「･･････あれ？ 他の人は？」ｷｮﾛｷｮﾛ
侑「今日は私が１番、歩夢が２番目だよ」
歩夢「珍しい･･････じゃなくてっ」ﾑｽｯ
侑「あれ？ 怒ってる？」ｷｮﾄﾝ
歩夢「怒ってるワケじゃないけど、どうして私の教室であんな事したの？」
侑「キスの事？」
歩夢「もしバレたらどうするつもりだったの」ﾃﾚﾃﾚ
侑「･･････だってさ、最近忙しいじゃん。デートする時間も無いほどに」
歩夢「それは･･････うん」ｺｸﾝ
侑「カーテンの裏は２人っきりだから、ちょっとしたデート気分になれるかなって思って」
歩夢「もう止めてね。バレちゃったら、もう教室入れないよ」ｱｾｱｾ
侑「バレなかったらいいんだ」ﾆｺﾆｺ 歩夢「そういう意味じゃないもん。ちゃんと場所を考えてって言ってるの」ﾑｽｯ
侑「歩夢はさ、私とイチャイチャしたくならない？」
歩夢「･･････私だってしたいよ。したいけど、スクールアイドル活動も頑張るって決めたんだもん」
侑「私よりスクールアイドルなんだ」ﾎﾞｿｯ
歩夢「侑ちゃんも大切だけど、スクールアイドルも大切」
歩夢「それを応援してくれるファンのみんなも大切だもん」
侑「分かるよ。どっちも大事だよね」
歩夢「そうだね。だから、侑ちゃんも――」
侑「だから、空いてる時間を有効に使うんだよ」
歩夢「きゃっ？！」
歩夢の手を引き、カーテンの裏へと隠れる。 歩夢「侑ちゃん？ あのね、私も侑ちゃんの事も大切だよ」
歩夢「だけど、ここはみんなが集まる部室で、いつ誰が来るか分からないからこういう事は止めよ、ね？」
侑「いつ誰が来てもいいようにカーテンの裏に隠れてるんだよ」
歩夢「どうしちゃったの？ 今の侑ちゃん･･････少しだけ、怖いよ」ｼｭﾝ
侑「･･････寂しい」ﾎﾞｿｯ
歩夢「･･････私も」
侑「ほんと？」ﾁﾗｯ
歩夢「本当だよ」
侑「でも、なんか平気そうじゃん」ﾑｽｯ
歩夢「そう見える？」
侑「見える」ﾌﾟｲｯ 歩夢「私だって侑ちゃんと手を繋いだり、ハグしたりしたいよ」
侑「キスも？」
歩夢「･･････うん」ｺｸﾝ
侑「じゃあ！」
侑の顔が勢いよく近づいてくる。
歩夢「ダメ」
寸前に迫ってきた所で手を挟み、侑の思惑を阻んだ。
侑「なんで？！」
歩夢「今は我慢しようよ」
侑「歩夢もキスしたいよね？！」
歩夢「たくさん我慢した後のキスはね、きっと思い出になるよ」ﾆｯｺﾘ
侑「思い出？」
歩夢「あー、あの時はたくさん我慢してたよねー、って大人になっても思い出せた方が楽しいよ？」 侑「･･････約束してくれるなら我慢できると思う」
歩夢「約束？」ｷｮﾄﾝ
侑「歩夢とキスしてる所を写真に残したい」
歩夢「えぇっ？！」///
侑「だからね、その時は恥ずかしがらずに撮らせてくれるっていう約束」
歩夢「･･････」///
侑「ダメなら今すぐしたい」
歩夢「い、いいよっ。約束する！」///
侑「ありがとう」
侑「それと、休み時間の時は無理やりしてごめん」ﾍﾟｺﾘ
歩夢「分かってくれたなら気にしないで」 歩夢「ほら、もうすぐ練習始まる時間だよ」
侑「そうだね」
ﾊﾞｻｯ
かすみ「･･････」ｼﾞｰｯ
璃奈「（にっこりん）」
しずく「･･････」///
侑「あっ、みんな来てたんだ」
歩夢は無言のまま再びカーテンを引いた。
ｼｬｰｯ
"カーテン裏の情事"おわり 侑「歩夢歩夢あゆむーっ！！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
歩夢「どうしたの？」
侑「た、たた、宝くじ当たっちゃった！」
歩夢「すごーいっ」
侑「すごいでしょー」ﾌﾌﾝ
歩夢「３００円？」ﾆｺﾆｺ
侑「違うよ！ そんな少額じゃないって！」
歩夢「１０００円？」
侑「違うってば！」
歩夢「いくら当たったの？」
侑「１億円」
歩夢「･･････え？」
侑「１億円」
歩夢「ホントに？」
侑「うん」
歩夢「･･････結婚しよ？」 侑「嬉しいけどさ、なんでいま言うの？」ｼﾞｰｯ
歩夢「私たち付き合ってもう半年だよ」
侑「まだ半年だよ」
歩夢「そろそろ、ね？」
侑「ね？ じゃないよ。それにまだ高校生だよ？ 結婚なんて出来ないって」
歩夢「１億円もあるのに？」
侑「･･････たしかに」ｺﾞｸﾘ
歩夢「お家買ったとしても、しばらくは遊んで暮らせるね」
侑「家？ 誰の？」
歩夢「私と侑ちゃんの新居だよ」
侑「新居･･････」
歩夢「欲しくない？」
侑「欲しい！」
歩夢「ふふっ」
侑「家買って、庭にスクールアイドル用のステージ作ろうよ！」
歩夢「みんなも呼んじゃう？」
侑「呼ぼう呼ぼう！ みんなでパーティーしよう」
歩夢「楽しみだねぇ」 侑「はぁー、歩夢と結婚かー」
歩夢「侑ちゃんは結婚式どこで挙げたい？」
侑「歩夢のウェディングドレス見たい」ｼﾞｰｯ
歩夢「買っちゃう？」
侑「え？ レンタルで十分だよ」
歩夢「だけど、一生の思い出だよ？ それに家でも着られるよ？」
侑「･･････いいね」ｺﾞｸﾝ
歩夢「侑ちゃんはタキシードがいい？」
侑「うーん、せっかくだから私もウェディングドレス着てみたいなー」
歩夢「侑ちゃんのウェディングドレス･･････はぁ♡」 侑「あっ！」
歩夢「どうしたの？」
侑「もしもだよ？ もしも、換金した後に襲われたらどうしよう」
歩夢「･･････考えすぎだと思うけど」
侑「でも１億円だよ？ 億万長者だよ？ 私なら襲うかもしれない」
歩夢「ダメだよ」
侑「分かってるって。分かってるけど、それくらい危険だよねって事」
歩夢「それじゃあ、どうするの？」
侑「タクシーで行って、銀行の前に横づけしてもらおうよ」
歩夢「高校生の私達がそんな事したら、タクシーの人に怪しまれないかな？」
侑「･･････たしかに」ｺﾞｸﾘ
歩夢「勘付かれちゃったら、タクシーのまま誘拐されちゃうよぉ」ｱｾｱｾ
侑「ヤバイじゃん！」
歩夢「うーん」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
侑「なにしてるの？」
歩夢「インターネットで交換できないかなって調べてるの」
侑「それが出来たら便利だね！」
歩夢「あとは、家まで来てくれたりとかしないかな」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
侑「うわー、ドキドキしてきた」 歩夢「ところで、侑ちゃんはどの宝くじ買ったの？」
侑「コレだよ」ｽｯ
歩夢「んーと･･････あっ、あれ？」
侑「どうしたの？」
歩夢「番号合ってないよ？」
侑「ウソだッ？！」
歩夢「見てみて。１等の１億円は７７７だよ」
侑「私のは、７７･･････８」
歩夢「･･････」
侑「うわああああっ？！！！」
ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ
歩夢「侑ちゃん」ｼｭﾝ
ﾋﾟﾀｯ
侑「歩夢！ 結婚しよう！」ｶﾞﾊﾞｯ
歩夢「うんっ」ﾆｯｺﾘ
”宝くじ”おわり 別世界の侑ちゃんが拗らせなければ”７７７”の１億だったかもしれない
今日は終わりです。明日はたぶん書けません カーテンの下から足だけ見えてたり、二人の影がうっすら透けて見えてたりで、クラスの子達はみんな察してそう 一億円でここまで想像するのちょっと子供っぽくてかわいいな。とりあえず貯金ってならないのがいいｗ 毎年一緒に祝いしていたはずなのに侑ちゃんの誕生日はいつなのかを思い出せない歩夢
こういうメタ的なのはどうですか? 他の子を可愛がるところを見せつけたら気をひけるかなと魔がさすも取り返しのつかないほど傷つけてしまったことに手遅れになってから気づくゆうぽむ 現在もらっているネタ
>>625（保留）
>>699
790
791
私の残弾
”歩夢の衣装ってよく見るとエッチだね”
”「え？！ 歩夢にグラビア案件？！」”
”「歩夢って私が行くからニジガクにしたんじゃなかったんだ･･････」
https://i.imgur.com/aJ4dxl0.jpg
基本的にいただいたネタを優先して書くので、私の残弾と似ていても書いてくれると嬉しいです
ネタは900くらいまで募集します 年齢改変になるけど進路が別々になってしまうゆうぽむの卒業式 作者さんの残弾もすごく面白そう。実際あのスタイルならエッチな目で見られること多そうだしな >>699
―朝・待ち合わせ場所―
侑「あーゆーむー、おはよー」
歩夢「もう、また遅くまで動画見てたの？」
侑「あはは、ふぁー。つい、ね」
歩夢「侑ちゃんは特に授業だけでも大変なのに、寝不足なんて平気なの？」
侑「寝てないワケじゃないから平気だってば」
侑「もう歩夢は心配性だなー」ｱﾊﾊ
歩夢「侑ちゃんがそういうなら･･････」
侑「それよりも早く行こうよ」
歩夢「あっ、待って」
侑「なにか忘れ物？」
歩夢「ううん。そうじゃんくてね･･････あっ！」ﾌﾘﾌﾘ
侑「ん？」ｸﾙｯ
「歩夢ちゃーん」
同じ団地から出てきたショートカットの女の子は、歩夢のそばまで駆け寄ってきた。 歩夢「おはよう。迷わなかった？」
あなた「ううん。前に住んでたマンションと似てたから大丈夫だったよ」
侑「あ、歩夢？ その人は、えっと、新しい友達？」
あなた「･･････」ｼﾞｰｯ
歩夢「昨日ね、私の隣に引っ越してきたの」
侑「そういえば、なんか騒がしかったような」
あなた「歩夢ちゃん･･････」ｸｲｸｲ
侑「･･････」
歩夢「あ、そうだね」
歩夢「私達と同じ２年生の”あなた”ちゃんだよ」
侑「高咲侑です。よろしく」ｽｯ
あなた「よろしくね。侑ちゃん」ﾆｺｯ
歩夢「あなたちゃんは侑ちゃんと同じ音楽科なんだって」
侑「そうなんだ」
あなた「せっかくだから、同じクラスになれるといいね」
侑「･･････そうだね」
―音楽科・教室―
侑「えっ、すごい。そんな事もできるの？」
あなた「そんなにすごい事じゃないよ。練習すれば侑ちゃんにだってすぐに出来ると思う」
侑「いやいや、さすがに無理だって」ｱｾｱｾ
侑「私は２学期から転科してきたばかりだし」
あなた「やってみないと分からないよ？」
侑「ううん。今はとにかく基礎をしっかり復習するよ」
あなた「そう･･････」
侑「ごめん。また今度教えてよ」
あなた「うん。いつでも言ってね」
頷いて返した侑は、自分の席へと戻り、頭を抱えた。
侑「はぁー」
（本当にすごい。転科してきたばかりの私はともかく、このクラス内でも１番だと思う） 「今日きた転校生、海外留学とかしてたらしいよ」
「うわっ。本気のやつじゃん」
「なんていうか、やっぱり海外とかって聞くとそれだけですごく感じるよねー」
「どうする？ 話とか聞いてみる？」
「･･････私達なんかが話しかけても大丈夫かな？」
侑「大丈夫だよ。あなたちゃん、優しいから」
「あっ、ねーねー。それなら高咲さんも一緒に来てくれる？」
侑「う、うん。別にいいけど」ｶﾞﾀｯ
「ありがとー！」ﾆｺﾆｺ
侑「･･････はぁ」ﾎﾞｿｯ
―放課後・廊下―
侑「はぁー･･････」（ってダメダメ！ 私も負けないように頑張らないと！）
（そうだよ。私だって頑張れば作曲できるんだし、密かに作ってる歩夢の新曲も完成させないと）
侑「ふふ」（歩夢、喜んでくれるかな）
あなた「あっ、侑ちゃん！」
侑「ん？ ああ、どうしたの？」
あなた「もしかして、これから帰るの？」
侑「ううん。これから部室に行くよ」
あなた「部活入ってたんだね。何部なの？」
侑「スクールアイドル同好会だよ」
あなた「え？！ 侑ちゃん、スクールアイドルだったの？！」ｷﾗｷﾗ
侑「う、ううん。私はマネージャーみたいな感じかな」
侑「スクールアイドルのみんなをサポートしてるだけだよ」
あなた「侑ちゃん！ お願い！ 私も部室に連れてって！」
侑「･･････もしかして、あなたちゃんもスクールアイドル好き？」
あなた「うんっ！」ﾆｺﾆｺ
〜〜〜 侑「そう！ その藤黄学園と東雲学院と合同でフェスを開催してね！」
あなた「いいないいな。そのＳＩＦも見たかったよー」
侑「それならさ、今度は一緒にやろうよ！」
あなた「･･････いいの？」
侑「みんなもきっと歓迎してくれるって」ﾆｺﾆｺ
侑「あっ、ここだよ」
ｶﾞﾗｯ
侑「みんなー、新入部員つれてきたよー」
歩夢「あれ？ あなた？」
侑「そう！ なんとあなたちゃんもスクールアイドルが大好きなんだって！」ﾊﾟｱｧ
あなた「みんな、よろしくね」
「･･････」
侑「あ、あれ？ みんなどうしたの？」ｱｾｱｾ かすみ「あっ、先輩でしたか」
しずく「先輩なら安心ですね」
侑「･･････ん？」ｷｮﾄﾝ
愛「キミが入ってくれるなら１００人力だね」
璃奈「あなたなら断る方が失礼。璃奈ちゃんボード（きりり）」
彼方「よろしくね〜」
果林「あら？ キミも入部してくれるなんて嬉しいわ」ﾌﾌ
エマ「分からない事があったら、なんて事はないかもしれないねぇ」
侑「えっと、みんなも転校生のこと知ってたんだ」ｱｾｱｾ
歩夢「あなたも入ってくれるなんて心強いなぁー」ﾆｺﾆｺ
あなた「私も歩夢ちゃんと一緒で嬉しい」ﾆｺﾆｺ
侑「･･････」 エマ「侑ちゃん、どうしたの？」
侑「ううん。なんでもないよ」ｱｾｱｾ
せつ菜「よろしくお願いします！ さっそくですけど、練習に行きましょう！」
侑「そうだね」
あなた「私は体験入部みたいな感じでいいかな？」
侑「そう、だね。見学だけでもしていってよ」
あなた「あっ！ なにか手伝える事があったらなんでも言ってね」ﾆｺｯ
侑「うん。よろしくね」
―帰り道―
歩夢「あなたって、やっぱりすごいなぁ」
あなた「そんな事ないよ。スクールアイドルの歩夢ちゃんの方が私なんかよりもっとすごいもん」
侑「･･････」
歩夢「もう、またそうやって謙遜しちゃってー」
あなた「本当の事だもん」
歩夢「侑ちゃんもすごいと思うよね？」
侑「･･････うん」ｳﾂﾑｷ
歩夢「どうしたの？ なにか考え事？」
侑「ちょっと、ね」ｱｾｱｾ
あなた「私よりも侑ちゃんの方がすごいと思う」
侑「そう？」ﾆﾍﾗ
あなた「だって、今まで９人みんなのサポートしてたんだよね？」
侑「ま、まあ」
あなた「それに作曲もしてるんでしょ？ 私なんかよりすごいよ」
侑「ありがとう。曲はなんとか作れたって感じだから、私なんてまだまだだよ」 歩夢「あなたも同好会に入ってくれるよね？」
あなた「うーん、実は迷ってるの」
歩夢「･･････もしかして、見学してても楽しくなかった？」
あなた「ううん。すごく楽しかったよ」
歩夢「それならどうして？ 侑ちゃんも入部してくれた方が嬉しいよね？」
侑「･･････うん。楽しかったなら入りなよ」
あなた「それじゃあ、入部しちゃおうかな」ﾃﾚﾃﾚ
歩夢「ふふっ、これからはもっと楽しくなりそうだね」
あなた「これからもよろしくね。歩夢ちゃん」ﾆｺｯ
侑「･･････」
あなた「侑ちゃんもよろしくね」ﾆｺｯ
侑「うん。よろしくね」
―夜・侑の部屋―
侑「はぁー」
（なんだろう。新入部員が入って嬉しいはずなのに、なんか、モヤモヤする）
侑「あっ！」ｶﾞﾊﾞｯ
（２回目のＳＩＦしたいって言うの忘れてた）
侑（歩夢だけには相談しておこうかな）
いつもの時間にベランダへと向かおうとした時、窓の外から楽しげな会話が聞こえてくる。
侑「歩夢･･････？」（誰と喋って･･････って、歩夢の隣に住んでるのってあなたじゃん）
会話の内容までは聞き取れないが、２人が楽しそうだと言う事は伝わってきた。
侑（今日はもう寝よう）ｺﾞﾛﾝ
―翌日の放課後・部室―
ｶﾞﾗｯ
侑「遅れてごめん！」
ﾜｲﾜｲﾜｲ
侑「あれ？ みんなどうしたの？」
歩夢「あっ！ 侑ちゃんも早く見てみて」
侑「なになに？」
あなた「あっ、侑ちゃん。昨日、もう一度ＳＩＦしたいって言ってたよね？」
侑「うん！ それで今日みんなに――」
歩夢「あなたが計画書を作って来てくれたんだよ」ﾆｺﾆｺ
侑「･･････え？」
かすみ「見てください！ これ全部かすみんのステージの演出プランですよ！」
侑「こ、こんなに？」
あなた「か、かすみちゃんっ。思い付くままに書いたから他の人に見られたら恥ずかしいよ」ｱｾｱｾ
侑（この内容が、恥ずかしい？）ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ
侑「もしかして、これ９人分も作ってきたの？」
あなた「う、うん。書き始めたら止まらなくなっちゃって」ﾃﾚﾃﾚ
歩夢「もう、あなたまで寝不足になっちゃダメだよ？」
あなた「気を付けるね」ｱｾｱｾ
侑「すごい･･････すごいよ！」 かすみ「新しくＳＩＦを開催するって事はですね、当然新曲もありますよね？」
しずく「かすみさん？ あんまり先輩に無理言っちゃダメだよ」
あなた「そうだね。その方がファンも絶対に喜んでくれるもんね」
かすみ「やったぁー！」ﾊﾟｱｧ
侑「あっ！ それならさ」ｺﾞｿｺﾞｿ
しずく「でも、大変じゃないですか？ 先輩達だけで９曲も作るというのは･･････」
あなた「今よりももっと忙しくなると思うけど、挑戦してみない？」
侑「うーん、期間はどれくらい？ それによっていろいろ変わってくると思うな」
あなた「あっ、そっか」
あなた「せっかくみんな集まってるから概要だけでも説明しちゃうね」
「はーい」
侑「あっ」
あなた「侑ちゃん？」
侑「ううん。なんでもない」（もうすぐ完成だし、それからでいっか）
―夜・侑の部屋―
〜♪〜♪
侑「うーん、なんか違うんだよなー」
侑（ここの流れがおかしいのかな）
ｶｷｶｷｶｷ
侑「ふぅ」
休憩しようとイヤホンを外す。
あなた「―――――」
歩夢「―――――」
今日もまた、２人の声が聞こえてきた。
侑「･･････」
背筋を一度だけ伸ばし、再びイヤホンを耳へと挿した。
―１週間後・部室―
侑「ふふーん♪」
果林「あらあら、今日はやけに上機嫌じゃない」
侑「え、え？！ そうですか？！」
果林「誰だって分かるわよ。部室に来た時からずっとニヤけっぱなしじゃない」ﾆﾏﾆﾏ
エマ「歩夢ちゃん絡みかなぁ？」ﾆｺﾆｺ
侑「も、もう、からかわないでよー」
せつ菜「そろそろ始めましょうか」
侑「あれ？ もうそんな時間？」ｷｮﾛｷｮﾛ
果林「歩夢ならまだ来てないわよ」
エマ「そういえば、あなたもまだだね」 ｶﾞﾗｯ
歩夢「遅れてごめんなさいっ」
侑「あっ！ もう遅いよー」ﾆｺﾆｺ
あなた「ごめんね。私が引き止めちゃったせいだから歩夢ちゃんは悪くないよ」ｱｾｱｾ
侑「あっ･･････」
かすみ「どうして遅れたんですかぁ〜？」
歩夢「あなたがね、私の曲を作ってくれたから聞かせてもらってたの」ﾆｯｺﾘ
侑「えっ」ﾋﾞｸｯ
かすみ「ええぇっ？！ かすみんのを最初に作ってくださいよ〜」ﾑｽｯ
果林「作ったって、まだ話をしてから１週間よ？」
あなた「あっ、出来たっていうのはメロディラインだけで、これから編曲とかもしないといけないからまだ完成じゃないの」
エマ「それでもゴイスーだよー」
愛「あははっ！ エマっち、その日本語誰から教えてもらったの？」ｱﾊﾊﾊ
璃奈「たぶん、せつ菜さん」 せつ菜「それなら、練習の前にみなさんにも聞いてもらうというのはどうでしょうか？」
あなた「ええーっ？！」
歩夢「いいと思う」
あなた「あ、歩夢ちゃん！」
歩夢「あなたも色々な意見が欲しいって言ってたよね？」
あなた「それは、うん。言ったけど･･････」
果林「それなら決まりね」
せつ菜「音楽室の使用申請してきますね。みなさんは先に音楽室に行っててください」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
侑「･･････」
愛「ゆうゆ？ どうしたん？」
侑「う、ううん。なんでもない」
しずく「彼方さん、起きてください」ﾕｻﾕｻ
エマ「練習始まるよー」ﾕｻﾕｻ
私は重い足取りのまま音楽室に向かい、遅れてきたはずの彼方さん達と一緒に音楽室に入った。
〜〜♪
あなたちゃんの作った曲は、ただただすごいと思った。
私が音楽科に転科していなかったら、これほどショックを受ける事はなかったかもしれない。
私の狭い心は、歩夢の為にこれだけの曲を作ってくれた事を嬉しく思う気持ちよりも、自分の作っていた曲の未熟さによる恥ずかしさと悔しさに埋め尽くされていた。
曲自体が良い？ それとも演奏技術がすごい？
侑「どっちもかな」ﾎﾞｿｯ
泣きそうになるのを堪えて、私は音楽室を飛び出す。
みんなの声を聞こえないフリをして、荷物を取ってから一目散に家に帰った。
―侑の部屋―
♪〜〜――･･････
侑「は、はは･･････」
（分かってた。分かってたけど、なんだろう、私、今まで何してたんだろう）
侑「あああっ！！ もうっ！！！」ﾌﾞﾝｯ
ﾊﾟｻｯ
譜面台に置いていた楽譜をゴミ箱に向かって放り投げる。
侑「･･････はぁ」
バラバラになって床に散らばった楽譜を踏みつけながら、ソファベッドに体をうずめた。 侑ちゃんより先に俺の脳が破壊されそう
がんばれ侑ちゃん…
―翌日・放課後―
歩夢「どうしたの？」
侑「なにが？」
歩夢「朝からずっと元気ないけど、なにかあったの？」
侑「何もないよ」
歩夢「そんなの嘘だよ。また動画見てたの？ 目の下にクマ出来てるよ」
侑「――さい」ﾎﾞｿｯ
歩夢「もしかして悩みごと？ 私で良かったらいつでも相談に乗るからね」ﾆｺｯ
侑「うるさいって言ってるじゃん！」
ｶﾞﾀｯ
歩夢「え、え？」ｱｾｱｾ
侑「歩夢に相談しても分かるワケないよ！」
果林「ちょっと、侑！ 歩夢は心配して言ってるのよ！」
歩夢「果林さん、いいんです」ｱｾｱｾ
果林「･･････はぁ。それでいいの？」
歩夢「はい」 歩夢「侑ちゃん、ごめんね。幼馴染の私にも話せない事くらいあるよね」
侑「･･････」
エマ「ど、どこに行くの？」
侑「帰ります」ﾌｲｯ
歩夢「侑ちゃん！」
侑「･･････なに？」
歩夢「みんな･･････私も、待ってるからね」ﾆｺｯ
侑「なにを？」ｷﾞﾘｯ
歩夢「え？ なにをって、侑ちゃんの曲だよ」
侑「そんなのあの子に作ってもらえばいいでしょっ！」ﾀﾞﾝｯ
歩夢「きゃっ！」ﾋﾞｸｯ
ﾊﾞﾀﾝ
―侑の部屋―
侑（私、なにしてるんだろ･･････）
ソファベッドに寝転がると、昨夜の事が嘘のようにあっさりと眠りにつく事ができた。
”私という存在”つづく 脳が破壊されたけど超回復するためのいじめだからむしろ心地良い
―３日後・部室―
ｶﾞﾗｯ
歩夢「侑ちゃん！」ﾊﾟｱｧ
あなた「３日も学校休んでたけど大丈夫？ まだ無理しない方がいいんじゃない？」ｱｾｱｾ
侑「･･････」ﾁﾗｯ
あなた「なんかごめんね。私が出しゃばっちゃったみたいで、歩夢ちゃんと喧嘩したんだよね？」ｼｭﾝ
侑「歩夢、この前は怒鳴ったりしてごめん」
歩夢「ううん。私の事は気にしなくて大丈夫だよ」
侑「それでさ、歩夢の新曲の事なんだけど」
歩夢「体調悪いなら無理しちゃダメだよ」
侑「やっぱりあなたちゃんに作ってもらって」
歩夢「･･････えっ」
侑「音楽室で聞かせてもらった曲、すごく良いと思う」
侑「私なんかが作るよりも、ずっと綺麗で･･････うん」
歩夢「あ、えっと、侑ちゃんのは間に合わないかもしれないって事？」
侑「･･････違うよ」ﾎﾞｿｯ
歩夢「そうだよね。体調崩しちゃったもんね」ｱｾｱｾ
侑「･･････」 歩夢「でも大丈夫だよ。少しくらい遅れても、私がその分たくさん練習すれば間に合うからね」ﾆｺﾆｺ
歩夢「少しくらい調整できるよね？」
あなた「うん。大丈夫だと思うよ」
あなた「私の曲を褒めてくれるのは嬉しいけど、侑ちゃんも作ってみて良い方を――」
侑「いいってば！ もう分かってるんだよ！」
歩夢「侑ちゃん･･････どうして･･････」ｼﾞﾜｯ
あなた「歩夢ちゃん、大丈夫？」
侑「･･････」ｷﾞﾘｯ
彼方「侑ちゃん。彼方ちゃんとお話しよっか」ﾆｯｺﾘ
侑「説得ならやめて」ﾎﾞｿｯ
彼方「ただのお話だよ」ﾋｿﾋｿ
歩夢「うっ、ひぐっ、ごめ、ごめん、なさ、い」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
あなた「大丈夫、大丈夫だよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
かすみ「ちょっと侑先輩！ 早く謝ってください！」
彼方「侑ちゃん借りてくねー」
ｸﾞｲｯ
かすみ「あっ！ どこ行くんですか！」
ﾊﾟﾀﾝ
―保健室―
彼方「ここなら誰もいないよ」
侑「･･････」
間仕切りのカーテンを引き、２人で並んでベッドへと腰かけた。
彼方「歩夢ちゃん、泣いてたね」
侑「･･････」
彼方「泣かせたのは侑ちゃんだよ〜？」
侑「･･････分かってる」
彼方「喧嘩するのは仕方のない事だけど、ちゃんと謝らないとダメだぞ」
侑「ごめん」ﾎﾞｿｯ
彼方「謝るのは彼方ちゃんじゃないって、侑ちゃんも分かってるよね？」
侑「･･････」ｺｸﾝ
彼方「歩夢ちゃん、どうして泣いちゃったか分かる？」
侑「みんなも、歩夢も、最高のステージでライブをさせてあげたい･･････」
彼方「それはみんな同じ気持ちだよ」
侑「でも、それには、私じゃなくてあなたちゃんの力がいる･･････私じゃ、あんなに上手くできない」ｼｭﾝ
侑「私だって･･････泣きたいよ･･････」 彼方「最高のステージでのライブ、彼方ちゃんも楽しみだなぁー」ﾆｺﾆｺ
侑「彼方さんも、あなたちゃんの演出プランとか曲の方が良いんでしょ」
彼方「１週間で曲つくっちゃうんだもん。すごいよねー」
侑「･･････うん」ｷﾞﾘｯ
彼方「でもね、彼方ちゃんは侑ちゃんの曲も聞いてみたいなー」
侑「ダメだよ」ﾎﾞｿｯ
彼方「どうして？」
侑「私のと比べる事自体がおかしいくらい、レベルが違う･･････」
彼方「それだけぇ？」
侑「それだけで十分だよ！」ｶﾞﾀｯ
彼方「落ち着いて」ﾆｯｺﾘ
侑「彼方さんは音楽科じゃないから分からないよ！」
侑「授業についていくのがやっとで、ピアノの運指もぎこちない私にはあんな曲つくれっこない！」ｳﾙｯ
彼方「･･････それだけ？」
侑「こんな曲で、みんなを、歩夢をステージには立たせられない」ﾌｲｯ
彼方「侑ちゃんは、上手な曲を歩夢ちゃんに歌ってほしかったのかな？」
侑「歩夢だけじゃなくて、みんなに、だよ」ｺｸﾝ
彼方「どうして上手くないといけないの？」 侑「なに言って――」
彼方「侑ちゃんの思う最高のステージって、とっても上手な歌と豪華なセットの事？」
侑「それは･･････」
彼方「彼方ちゃんの思う最高のステージはねぇ、みんなが最高に楽しめる所だと思うんだよねー」
彼方「みんなでお昼寝したライブは最高のステージだったって、彼方ちゃんは思うよ」
侑「･･････」
彼方「あの時は、侑ちゃんみたいに怒ってる人なんていなくて」
侑「･･････」
彼方「みんなが笑顔で、みんなで頑張って作ったステージだったよね？」
侑「･･････」
彼方「歩夢ちゃんみたいに泣いてる子なんて１人もいなかったよ」 彼方「私達は仲間でライバル。それは侑ちゃんも同じだよね」
侑「うん･･････」
彼方「負けちゃって、悔しくて泣いちゃうのは分かるよ。でもね、だからって八つ当たりしちゃ」
侑「ダメ」ﾎﾞｿｯ
彼方「だよねー」
―夕方頃・侑の部屋―
侑「歩夢･･････歩夢･･････」
鍵盤を見つめ、頭に歩夢の姿を思い浮かべ、譜面を思い出しながら指を動かす。
〜♪〜♪
侑「そう、こんな感じで」
〜♪
侑（ここからは力強く！）ｸﾞｯ
〜〜♪
―――
――
―
♪〜――･･････
侑「よしっ」
立ち上がり、棚から新しい五線譜を取り出そうと振り返る。
歩夢「侑ちゃん･･････」ｳﾙｯ
侑「ど、どうして歩夢が」
ドアの前に突っ立っていた歩夢と目が合った。 歩夢「今の曲･･････」
侑「あ、これはまだ未完成だから」ｱｾｱｾ
歩夢「歌いたい」
侑「え？」
歩夢「私、今の曲でステージに立ちたい！」ﾌｷﾌｷ
侑「･･････いいの？」
歩夢「侑ちゃんのがいいのっ」
侑「･･････本当は完成してから謝るつもりだったけど」
侑「この前とか今日とか、いろいろごめん」ﾍﾟｺﾘ
歩夢「私ね、侑ちゃんの負担になってると思ってた」
侑「そんな事ないよ」
歩夢「あなたが曲を作る前から、私は侑ちゃんの曲を歌いたかった」
歩夢「でも、それは私のワガママだから、忙しい侑ちゃんにお願いなんてできなかったの」
侑「そんなの、気にしなくていいのに」 歩夢「今のは誰の為に作った曲なの？」
歩夢「その人にたくさん謝るから、私に歌わせてほしいな･･････」ｼｭﾝ
侑「いいよ」
歩夢「いいの？」
侑「うん。だって歩夢の為に作った曲だもん」
歩夢「･･････ありがとう」ｳﾙｯ
侑「最初から部屋に来てたの？」
歩夢「ううん。帰ってきた時、かすかにピアノの音が聞こえて、すこしだけ聞いてたら、侑ちゃんに会いたくなっちゃって」ﾃﾚﾃﾚ
侑「じゃあ、もう一度聞く？」
歩夢「あっ、それなら――」
〜〜〜
ﾎﾟﾛﾝ
侑「どう、かな？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「すごい！ すごく良い曲だよっ」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
侑「ありがとう」ﾃﾚﾃﾚ
侑「あなたちゃんは？」ﾁﾗｯ
あなた「･･････」 侑「･･････」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
あなた「歩夢ちゃんらしい、良い曲だね」ﾆｯｺﾘ
侑「･･････本当に？」
あなた「ちゃんと完成させた時、もう一度聞かせてね」
侑「うん」ﾊﾟｱｧ
歩夢「ごめんね」ｼｭﾝ
あなた「どうして歩夢ちゃんが謝るの？」ｷｮﾄﾝ
歩夢「私ね、侑ちゃんの曲が歌いたいの」
あなた「それもまだ決めるのは早いと思うな」
歩夢「え？」
あなた「私の曲もまだ完成してない」
あなた「お互いに完成した時、もう一度歩夢ちゃんやみんなに聞いてもらおうよ」
歩夢「で、でも」
侑「いいよ」
あなた「私、負けないからね」
侑「私だって負ける気はないよ」ｷﾘｯ
〜〜〜 侑「･･････あ、れ」
見慣れない天井に周りを確認する。
侑「あ、ゆむ」
椅子に座る幼馴染の姿に心底安堵した。
侑「あ、ゆむ･･････起きて･･････」
なぜか小さな声しか出せず、体を起こそうとすると痛みが走った。
侑「いたっ？！」
歩夢「ゆう、ちゃん？」ﾎﾞｰｯ
侑「歩夢･･････」ﾆｺｯ
歩夢「侑ちゃんっ！！」ｶﾞﾀｯ
―――
――
― 歩夢「ねえ、覚えてる？ 私のこと覚えてる？」ｳﾙｳﾙ
侑「歩夢でしょ？ 覚えてるよ」
歩夢「侑ちゃ〜ん」ﾌｷﾌｷ
侑「心配かけてごめんね」
彼方「作曲中に倒れたんだっけ？ 無事で良かったねぇ」
侑「･･････」
かすみ「どうしたんですか？」
侑「他のみんなは？」
かすみ「全員で来るのは迷惑なので、今日はかすみん達だけですよ」
侑「そうなんだ･･････」
かすみ「なんですか？ 可愛いかすみんだけじゃ不満ですか？」ﾑｽｯ
侑「ううん。来てくれてありがとう」
彼方「退院はまだ先なの？」
歩夢「今日の検査結果次第みたいです」
彼方「良いといいねー」
侑「うん。早く良くならないと、ＳＩＦに間に合わなくなるしね」
彼方「んんー？」
歩夢「侑ちゃん？」
侑「どうしたの？」ｷｮﾄﾝ 音楽科に転科した後に負担をかけないように気を使いすぎちゃうって、実際にすごくありそうだね かすみ「侑先輩なに言ってるんですか？ ＳＩＦはこの前に終わったじゃないですか」ｱｾｱｾ
侑「え？」
歩夢「侑ちゃんが言い出した事で、侑ちゃんも頑張ってくれたの･･････覚えてない？」
侑「･･････東雲と藤黄が参加してくれた？」
彼方「そうだよ」
侑「･･････途中で雨降って来ちゃった？」
かすみ「そうですね」
侑「･･････大丈夫。覚えてるよ」
歩夢「もう！ 驚かせないで」ﾑｽｯ
侑「ねえ、歩夢」ﾎﾞｿｯ
歩夢「どうしたの？」
侑「あなたちゃんって、誰か分かる？」
歩夢「あなた、ちゃん？」
―２週間後・音楽室―
侑「ふぅ」
肩の力を抜き、ピアノの前に座った。
〜♪
あの日、私は自宅で作曲に没頭し過ぎたあまり、寝不足や疲労から気を失い、椅子から転がり落ちたらしい。
頭を強く打った私は入院。昏睡状態のまま１週間も過ぎてたみたい。
２回目のＳＩＦの話は誰も覚えてなくて、あなたちゃんの事も誰も知らなかった。
何度聞いても信じられなかったけど、あまりしつこいと歩夢に病院に連れて行かれるのでやめておく事にする。
あれは全部夢だった。でも、あなたちゃんが作った曲も、私が作った曲も覚えてる。こんな事ってあるのかな。
たぶん、良い曲にしようと作曲に没頭し過ぎた私に、バチが当たったんだと思う。
だって、あんなに悲しそうな歩夢を見たのは初めてだったから･･････。
♪〜――･･････
侑「こんな感じだけど、どう？」
歩夢「侑ちゃん！ すごい！ すごく良い曲だねっ」
侑「この曲は歩夢だけのモノだよ」
歩夢「侑ちゃん･･････」ﾃﾚﾃﾚ
侑「歩夢だけを想って、歩夢に歌ってほしいが為にだけ作った曲だから」
歩夢「あ、ありがとう」///
侑「この曲でステージに立ってほしい」
侑「歩夢ッ！」
歩夢「う、うん」///
侑「私と一緒に最高のステージを作ろう！」
歩夢「はい･･････」///
かすみ「あのー、かすみん達もいますよー？ 見えてますかー？」ﾑｽｯ
しずく「まあまあ」
璃奈「侑さんの言う通りだと、その人の事を想って曲作りをしてくれる（テンアゲー）」
かすみ「つ、次はかすみんの曲を作ってください！」
彼方「次は彼方ちゃんだよー」
かすみ「ええっ？！」
果林「ふふっ、楽しみね」
エマ「私達のも早く聞きたいなー」 せつ菜「侑さん。とても素晴らしい曲ですが、これからはくれぐれも無理しないでくださいね」
愛「そーそー。ゆうゆが倒れたら、また歩夢が死にそうな顔になるからねー」
歩夢「なっ、なってないもん！」
かすみ「侑ちゃんが、侑ちゃんがあああ･･････って」
歩夢「かすみちゃん！？」///
しずく「かすみさん、演技下手ですね」ﾌｯ
かすみ「はあぁ？！」ｲﾗｯ
しずく「侑ちゃん、侑ちゃん･･････ひぐっ、えぐっ」 歩夢「もう！」
侑「そうなの？」
歩夢「違うからぁ〜」///
侑「違うんだ」ｼｭﾝ
果林「ほらほら、愛しの侑が寂しそうにしてるわよ」
ﾋｭｰﾋｭｰ
侑「私ね、記憶が曖昧だから本当のこと教えてほしいな」
歩夢「･･････侑ちゃんがいなくて寂しくないワケないよ！」///
侑「歩夢」
歩夢「もぉ〜」///
侑「私もだよ」
”私という存在”おわり 後半で脳が回復した
彼方ちゃんありがとう…
自分はメンタル強いのが侑ちゃん、技術全般いけるのがあなたちゃんのイメージだなぁ 今日は終わりです
すこし長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日来ます おつでした。最初は読んでて苦しくなるくらいだったけど、乗り越えられてよかった。前編でみんながあなたちゃんのことを知ってたのは、夢の世界？だったからなんだね 夢、だったかぁ
ってことは夢は深層心理っていうしここでの侑ちゃんは自分の作曲技術に対して酷いコンプレックスを持ってたとかそんな感じかな？
こういうのすごくすき ゆうぽむも良いけどあっちの彼方ちゃんのお姉ちゃん力にやられたわ
おつおつ >>790
―部室―
かすみ「歩夢先輩、お願いがあります」
歩夢「改まってどうしたの？」
かすみ「侑先輩の誕生日っていつですか？」
歩夢「･･････」
かすみ「教えてください！ お願いします！」
歩夢「えーと、急にどうして？」
かすみ「かすみんが誕生日の時、侑先輩に誕プレもらっちゃいました」ﾃﾚﾃﾚ
歩夢「ふーん」
かすみ「だから、侑先輩の誕生日にはお礼を込めてプレゼントを返したいんです」
歩夢「･･････」
かすみ「歩夢先輩も誕生日お祝いしてもらいましたよね？」
歩夢「そうだね」
かすみ「それならかすみんの気持ち、分かってくれますよね」ﾎｯ
歩夢「･･････ごめんね」
かすみ「えっ」 歩夢「侑ちゃん本人に聞いてみないと。勝手に教えると怒られちゃうかもしれないからね」
かすみ「侑先輩が･･････怒る？」ｷｮﾄﾝ
歩夢「個人情報だもん」
かすみ「私達のプロフィールは公式サイトに載ってますけど」
歩夢「わ、私達はスクールアイドルだけど、侑ちゃんはほら、表には立たない役だから」
かすみ「そうかもしれませんけど」
歩夢「あっ！ そういえば急用があったんだったー」ｱｾｱｾ
かすみ「え？！ これから練習ですよ？」
歩夢「ごめんね」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
―歩夢の部屋―
ﾍﾟﾗﾍﾟﾗﾍﾟﾗ
ずっとつけていた日記を引っ張り出し、かたっぱしから全てのページを確認する。
歩夢「あれー？」
しかし、どの日記帳にも侑の誕生日については書かれていなかった。
歩夢（侑ちゃんの誕生日をお祝いしたのは覚えてるのに、どうしてだろう）ｳｰﾝ
その後も捜索を続けたが、自分の部屋にある物では特定する事ができなかった。
―翌朝・侑の部屋―
ｶﾞﾁｬ
歩夢「侑ちゃーん」ﾎﾞｿｯ
侑「･･････」ｽｰｽｰ
歩夢「朝だよー。起きて―」ﾋｿﾋｿ
侑「･･････」ｽｰｽｰ
歩夢「侑ちゃん･･････」ﾁﾗｯ
歩夢（ごめん！）
侑の鞄から財布を取り出す。
侑「んんーっ」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
歩夢「！？」
慌てて財布を鞄の中に突っ込み、侑が眠るソファベッドの方へと向き直った。
侑「あ、れー？ あゆむぅ？」
歩夢「お、おお、おあよう」
侑「んー･･････どうしたの？」ｺﾞｼｺﾞｼ
歩夢「あ、えっと、あ、朝、だよ」ﾆｺｯ
侑「起こしに来てくれたんだー。ありがとー」
歩夢「う、うん」ｽﾞｷｽﾞｷ
―お昼休み・食堂―
かすみ「えぇーっ？！ 侑先輩の誕生日忘れちゃったんですか？！」
歩夢「･･････うん」ｸﾞｽﾝ
かすみ「あんなに、幼稚園の頃を覚えてる？って言ってた歩夢先輩が本当に忘れちゃったんですか？」
歩夢「そんなに言ってないもん」ｼｭﾝ
かすみ「残念ですけど仕方ないですよね」
歩夢「ごめんね」
かすみ「侑先輩に直接聞いてきます」
歩夢「かすみちゃん？ 誕生日が分かったら、その、私にも」ｱｾｱｾ
かすみ「･･････まさか、その為に私だけ呼び出したんですか？」ｼﾞｰｯ
歩夢「･･････」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
かすみ「それなら一緒に聞きに行きませんか？」
歩夢「それはダメッ」
かすみ「どうしてですか？」
歩夢「私達は幼馴染だもん。今更聞けないよ･･････」ｼｭﾝ
かすみ「そうですか。じゃあかすみんだけで聞いてきますね」
歩夢「･･････」ﾁﾗｯ
かすみ「もう、そんな悲しい顔しないでください」
歩夢「かすみちゃん･･････」
かすみ「分かりました。分かりましたから」
―放課後・部室―
かすみ「侑せんぱぁ〜い♡」ｷﾞｭｯ
歩夢「！？」
侑「うわっと。どうしたの、かすみちゃん？」
かすみ「えへへぇ」ｽﾘｽﾘ
侑「あはははっ、くすぐったいよー」
歩夢「か、かすみちゃん？ 侑ちゃんが嫌がってるよ」ﾑｽｯ
かすみ「･･････いいんですか？」ﾆﾔﾘ
歩夢「･･････」
侑「ん？ 歩夢もハグしたいの？」
歩夢「ううん」ｼｭﾝ
２人に背を向け、壁の一点に視線を集中させる。
侑「それで、かすみちゃんはどうしたの？」
かすみ「えーっとぉ、かすみん、侑先輩の誕生日プレゼントを用意したいんですけどぉ」
侑「そんな気遣わなくていいってー」
かすみ「でも、かすみんの誕生日はお祝いしてもらったので、侑先輩の誕生日もお祝いしてあげたいですっ」
侑「うーん」 かすみ「できれば２人っきりとかどうですかぁ？」
歩夢「かすみちゃん！！」
かすみ「どうしたんですか？」
歩夢「早く侑ちゃんから離れてっ」ﾑｽｯ
かすみ「いいんですか？」
歩夢「もういいから、ほら早く」ｸﾞｲｯ
かすみ「きゃーっ、侑先輩助けてくださ〜い」ｷﾞｭｰｯ
歩夢「かすみちゃん！」
侑「まあまあ、かすみちゃんだって甘えたい時くらいあるよね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
かすみ「侑せんぱぁ〜い♡」ｽﾘｽﾘ
歩夢「･･････」ｲﾗｯ
侑「そっかー。私の誕生日パーティーかー」
かすみ「え？ パーティーするんですか？」
侑「うん？ せっかくしてもらうならみんなにお祝いしてもらいたいな」
かすみ「まあ、かすみんはそれでもいいですけど」ｱｾｱｾ 侑「たしか、今度の日曜日は練習休みだったよね？」
歩夢「そうだよ」
侑「じゃあ、その日に私の誕生日パーティーやろうよ」
かすみ「え？ 侑先輩の誕生日って今週だったんですか？！」
侑「え？」
かすみ「え？ じゃないですよ！ もしかして来週ですか？」
侑「うーん」
歩夢「･･････」ｿﾜｿﾜ
侑「別に当日じゃなくてもいいよね？」
歩夢「･･････そうだね」ﾆｯｺﾘ
侑「私は祝ってもらえるだけで嬉しいよ」
かすみ「って、それならこんな事してる場合じゃないですよ！ 早くプレゼントを買いに行かないといけません！」ｱｾｱｾ
侑「それは練習終わってからね」
歩夢「侑ちゃん、誕生日おめでとう」
侑「ありがとう。これからもよろしくね、歩夢」
”忘れてしまった事”おわり 夜は書けるか分からないので、短いですがこんな感じでいかがでしょうか 短いけど、色々想像できていいね。結構暗い想像もしてしまった 侑ちゃんの誕生日は明かされてないから妄想がホント捗る @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 遅くなっちゃったけどあなゆうぽむありがとう 良かったらあな侑姉妹設定のイチャイチャあなゆうぽむも見てみたいな >>791
侑「あははははっ」
愛「りなりーがチョコくれたんだけどさー、すごーく小さかったの」
璃奈「高級なチョコだったから（きりり）」
愛「こんなにチョコっとしかくれないのー？ って言っちゃったんだよね」
侑「うひひひひ」
愛「そしたらね、コンビニで売ってる板チョコ投げつけられて――」
璃奈「３倍返しで」
愛「って言われてね」
侑「うんうん、それで？」
愛「お返しチョコのレートが上がっちゃって今月大変だったんだよ！ チョコレートだけに！ なんつって！」
侑「〜〜〜ッ！？」
ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ
璃奈「そんなに面白かった？（はてな）」
愛「アタシが言うのもなんだけど、そんなにゴロゴロしてると制服汚れるよ」
侑「はぁ、はぁ、はぁ」 璃奈「愛さん、ホワイトデーのお返しは――」
愛「分かってるってー。今日中に３倍のチョコレート用意するからね」
璃奈「ううん。３０倍返しでお願い（ふんす）」
愛「why？！ to day？！」
侑「ぐふっ･･････ふふっ、あっはははははっ」
ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ
愛「やったね、りなりー」
璃奈「侑さんが笑ってくれて嬉しい（にっこりん）」
愛「そだねー。ゆうゆ見てると愛さんまで笑えてきちゃうよー」
璃奈「チョコレートが３０倍になって嬉しい（にっこりん）」
愛「･･････えっ？」
歩夢（侑ちゃんってば部室に来るなり愛ちゃんと璃奈ちゃんばかりとお喋りして･･････）
「もう」ﾑｽｯ
―翌日・部室―
エマ「わぁ〜、歩夢ちゃん上手だねー」ｼﾞｰｯ
歩夢「そうですか？ 久しぶりだから変じゃないかな」ｱｾｱｾ
せつ菜「編み物ですか。歩夢さんらしいですね」
歩夢「２人もやってみる？」
エマ「私にもできるかな〜」
歩夢「覚えてしまえば簡単ですよ」
せつ菜「私は遠慮しておきます」ｱｾｱｾ
エマ「せつ菜ちゃんも一緒に教えてもらおう？」
せつ菜「私には合ってないと言いますか、目を数えたりするのが大変で･･････」
歩夢「あー、私もたまにうわああっ、てなっちゃう時あるよ」ﾆｺﾆｺ
せつ菜「ですよね？！」
エマ「そうなの？ 私はこういう作業好きだよっ」
歩夢「ログハウスの暖炉の前でロッキングチェアに揺られながら編み物してる姿は、エマさんにすごく似合いますね」
せつ菜「分かります！」
エマ「スイスには、そういうお婆ちゃんいたよー」 侑「はあー」ｼﾞｰｯ
（編み物なんて家でやればいいのに･･････）
かすみ「侑先輩？」ﾋｮｺ
侑「どうしたの？」
かすみ「あのー、良かったらでいいんですけど、勉強教えてもらえませんか？」
侑「いいよ」
かすみ「やったぁ」
侑「部活始まるまであんまり時間ないけど･･････」（そうだ！）ﾆﾔﾘ
かすみ「はい。少しだけでも進めたいので」ｼｭﾝ
侑「どうしたの？ いつものかすみちゃんらしくないよ」
かすみ「･･････実は、この前のテストが悪くて、先生にもママにも怒られちゃって」
侑「こっちおいで」
かすみ「？？ こうですか？」
ｷﾞｭｯ
かすみ「ひゃあっ？！」
歩夢「！！」 侑「大丈夫だよ。かすみちゃんはやればできる子だよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
かすみ「は、はぃ」///
侑「あっ、もし良かったら、かすみちゃんの家に行ってもいい？」
かすみ「え？！ かすみんの家に？」
侑「うん」ﾆｺﾆｺ
かすみ「侑先輩が･･････」ﾃﾚﾃﾚ
歩夢「･･････」ｼﾞｰｯ
侑「それなら時間も気にしなくていいし、集中して教えられると思うよ」
かすみ「それって！ もしかして、ですけど」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「あっ、ごめん。急に泊めてほしいなんて迷惑だよね」ｱｾｱｾ
かすみ「そんな事ありません！」
侑「いいの？」
かすみ「はい！ 大歓迎です！」
侑「ありがとう」
かすみ「えへへっ、どういたしまして」///
歩夢「ねえ」ﾎﾞｿｯ
かすみ「きゃっ？！」 侑「どうしたの？」
歩夢「今日はかすみちゃんの家にお泊りするの？」
侑「そうだよ」
歩夢「そうなんだ･･････」ﾑｽｯ
侑「うん」
歩夢（いつもなら私も誘ってくれるのに･･････）ｼｭﾝ
かすみ「あっ、歩夢先輩も、その、来ますか？」
歩夢「うっ――」ﾊﾟｱｧ
侑「え？ 歩夢も来るの？」
歩夢「･･････え」
侑「じゃあ、私はやっぱりやめるね」
かすみ「えぇー」
侑「だって歩夢の方が成績良いし、教えるのも上手だからね」
侑「歩夢行くなら私いらないじゃん」ﾌｲｯ
かすみ「そう、ですか」ｼｭﾝ
歩夢「･･････ごめんね。今日は用事あったの忘れてたよ」ｱｾｱｾ
侑「ふ、ふーん。そうなんだ」
（やりすぎた、か？）
かすみ「あ、えっと、じゃあ、また後で」
歩夢「･･････」ｼｭﾝ
侑「う、うん」ｱｾｱｾ
―部活終了後―
かすみ「〜♪〜♪」
しずく「かすみさん、今日は上機嫌だね」
かすみ「えへへぇ、実は今日、かすみんの家に侑先輩がお泊りに来てくれるんだぁ」ﾆｺﾆｺ
しずく「･･････へぇ」
―翌日・夕方頃―
侑「ただいまー」
（かすみちゃんは喜んでくれたけど、歩夢には悪い事した･･････よね）
侑（やっぱりちゃんと謝ろう）「よしっ！」
―――
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
ｶﾞﾁｬ
侑「あっ、突然すみません。歩夢いますか？」
侑「いない？ 昨日から鎌倉の友達の家に行ってる？」
―月曜日・放課後―
ｶﾞﾗｯ
しずく「ふふふっ」
歩夢「もう、しずくちゃんってば」ﾆｺﾆｺ
侑「･･････」ｼﾞｰｯ
しずく「えーっと、まだ先輩だけですか？」
侑「そうだね」
歩夢「･･････」
しずく「かすみさんなら、もうすぐ来ると思いますよ」
侑「なんでかすみちゃん？」
しずく「え？ 先輩はかすみんが大好きですよね？」
歩夢「し、しずくちゃん」ﾎﾞｿｯ 侑「ま、まあ、かすみちゃんの事も好きだけど歩夢も――」
しずく「先日は、お泊りまでしたと聞きましたよ」
侑「･･････２人だってしてたじゃん」ﾑｽｯ
しずく「はい♡ 楽しかったですよね、歩夢さん」
歩夢「･･････うん」
しずく「一緒にお風呂も入りましたし♡」
侑「！！」ｶﾞﾀｯ
しずく「どうかしましたか？」
侑「･･････トイレ行ってくる」ﾑｽｯ
歩夢「あっ！ 侑ちゃ――」
ｶﾞｼｯ
しずく「ダメですよ」ﾎﾞｿｯ
ﾊﾟｯ!!
歩夢「侑ちゃん！ 待って！」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
しずく「･･････」
―トイレ―
侑「あゆむ、あゆむ･･････」ｳﾙｳﾙ
（全部私が悪いから、泣く資格なんてない･･････でも）
侑「はぁー、どうしてあんな事しちゃったんだろ」ﾎﾞｿｯ
「侑ちゃん？」
侑「！？」
「えっと･･････ごめんなさい」
侑「歩夢は、悪くないでしょ」
「違うのっ。私は･･････侑ちゃんにもっと見てほしくて）
侑「･･････私も」ｼｭﾝ
「侑ちゃん、も？」 侑「部室では、あまり私と話してくれないから、つい」
「･･････」
侑「変だよね。いつも一緒にいるんだから、放課後のちょっとした時間くらい別々の事しててもおかしくないのに」
「それなら、私も変だね」
侑「･･････少しだけ、部室にいる時も私の事を気にかけてほしい、かな」
「･･････うん。ワガママだけど、私の事も気にしてくれる？」
侑「うん」
「ごめんね」
侑「ごめん」
―部室―
ｶﾞﾗｯ
かすみ「あれ？ しず子だけぇ？ 侑先輩は」ｷｮﾛｷｮﾛ
しずく「歩夢さんとトイレに行ったよ」
かすみ「もぉ〜」
しずく「･･････侑先輩とのお泊りデートは楽しかった？」
かすみ「あれ、しず子？ どうして怒ってるの？」ｱｾｱｾ
しずく「･･････」ｼﾞｰｯ
かすみ「アイドルがそんな顔してちゃダメだよぉ〜？」
かすみ「かすみんみたいに、はい、笑ってー」ﾆｯｺﾘ
しずく「･･････」ﾆｺﾆｺ
かすみ「かすみん用事思い出しました！」ﾀﾞｯ
ｶﾞｼｯ
しずく「お泊りデートの話、詳しく教えてくださいね」ﾆｯｺﾘ
かすみ「やぁあああっ？！」
"こっち向いてよ"おわり 取り返しのつかないことにならないでよかった。しずくちゃんからしてみたら、お二人の痴話げんかに巻き込まないで下さいって感じかもだけどｗ めんどくさいところもゆうぽむだとプラスでしかないんだよね…
―朝・待ち合わせ場所―
侑「おはよう、歩夢」
歩夢「おはよう、侑ちゃん」
侑「･･････大丈夫そうで良かった」
歩夢「うん･･････。私だってもう１８歳だもん」
侑「そうだね」
歩夢「大人、だもん」
侑「歩夢、本当にありがとう」
歩夢「･･････うん」
侑「ちゃんと区切りが付けられて、良かったと思う」
歩夢「そろそろ行かないと遅刻しちゃうよ」
侑「これで最後なんだよね」
歩夢「うん」
―虹ヶ咲学園・校門付近―
侑「この姿も、もう見納めだねー」
歩夢「･･････」
侑「いつも見てきたはずだけど、最後だと思うともっと見ておきたくなるね」
歩夢「侑ちゃん･･････」ﾋﾟﾄｯ
侑「どうしたの？」
ｽｯ
無言のまま、侑の腕に自分の腕を絡めた。
侑「大人はさ、”友達”とこんな事しないでしょ？」
歩夢「･･････なったばかりだから、たまに子どもに戻りたくなるんだよ」
侑「もう学校だよ。みんな見てるよ」
歩夢「私は気にしないよ」ｷﾞｭｯ
侑「･･････すこし、時間潰そうか」
歩夢「･･････」
その場で１０分ほど、海や空を眺める。
その間には一切の会話が無かった。 侑「そろそろ落ち着いた？」
歩夢「･･････」ﾌﾙﾌﾙ
侑「遅刻しちゃうよ？」
歩夢「いい」ﾎﾞｿｯ
侑「良くないって」ﾆｺﾆｺ
歩夢「卒業、したくない」ｷﾞｭｯ
侑「また子どもみたいなこと言ってるよ」
歩夢「･･････」
侑「･･････しょうがない」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
〜〜〜
「侑先輩ッ」
侑「ごめんね。急に呼び出したりして」
「どうしたんですか？ もうすぐチャイム鳴りますよ？」
侑「ほら、歩夢。歩夢の為にここまで来てくれたよ」
今日子「歩夢ちゃん、大丈夫ですか？」
歩夢「･･････」ﾌｲｯ 侑「ここまでは順調に来られたんだけど、ちょっと寂しくなっちゃったみたいで」ｱｾｱｾ
今日子「歩夢ちゃん？」
歩夢「きょうこ、ちゃん」ﾎﾞｿｯ
今日子「寂しくなる気持ち、すごく分かります」
侑「私も寂しいよ」
今日子「歩夢ちゃんがこうなったのは侑先輩のせいでもあるんですからね？」ｼﾞﾛﾘ
侑「あ、うん。それは本当に、ごめん」
今日子「スクールアイドルを卒業して、学校も卒業して、恋人も･･････」
侑「･･････」
今日子「お別ればかりで辛いと思います」
今日子「でも、スクールアイドルじゃない歩夢先輩も好きですからね！」
今日子「虹ヶ咲の生徒じゃなくなっても、遠くへ行ってしまっても大好きです」 今日子「今は私しかいませんけど、学校には歩夢ちゃんのファンがたくさん待っていてくれてます」
侑「そうだよ」
今日子「私達だって、歩夢ちゃんとのお別れは辛いです」
今日子「でも、それ以上に、新たな一歩を踏み出す歩夢ちゃんを応援したいんです」
侑「歩夢には、もう私だけじゃないでしょ？」
歩夢「･･････うん」ｺｸﾝ
今日子「行きましょう！」
―式後・教室―
先生「今年度中は、まだ虹ヶ咲学園の生徒です」
先生「卒業したからと言ってはしゃぎ過ぎないよう、気を付けてください」
先生「卒業おめでとうございます。私からは以上です」ﾍﾟｺﾘ
ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ
歩夢「･･････」ｺﾞｿｺﾞｿ
「上原さん、この後クラスのみんなで集まろうって話してるんだけど、一緒に来ない？」
歩夢「ごめんなさい。私、行かないといけない所があるの」
「あっ、そうなんだ」
歩夢「私と仲良くしてくれてありがとう。元気でね」ﾌﾘﾌﾘ
「うん。上原さんもね」
歩夢「ありがとう」
ﾀｯﾀｯﾀｯ
「上原さん、なんて？」
「行く所があるって」 「まあ、しょうがないよね」
「･･････そうだね」
「私だったら耐えられないかも」
「でも、式の時も泣いてなかったよね？ 上原さんは泣いちゃうかと思ってたけど」
「もう涙も枯れてたんじゃない？」
「目、赤くなかったけど」
「ほら、しばらく休んでた時あったじゃん。その時に」
「あー･･････」
―部室―
ｶﾞﾗｯ!!
歩夢「侑ちゃん！」
ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ
歩夢「･･････」ｷｮﾛｷｮﾛ
璃奈「侑さんなら、あの人集りの中（ハラハラ）」
歩夢「みんな、ファンの人達？」
璃奈「うん」
璃奈「愛さん、せつ菜さん、侑さん。みんな顔が広いから」
歩夢「そう、だよね」ｼｭﾝ
璃奈「歩夢さんも来たから、もう少し騒がしくなるね（じーん）」
歩夢「璃奈ちゃんは、愛ちゃんと離れて辛くない？」
璃奈「辛い。すごく辛い（じーん）」
歩夢「･･････どうして平然としてられるの？」
璃奈「約束してくれたから」 歩夢「将来の？」
璃奈「うん。全体で見れば、離れてる時間なんて短い」
歩夢「璃奈ちゃんは大人だね」
璃奈「もうすぐ３年生だよ（にっこりん）」
歩夢「早いなー」ｼｭﾝ
璃奈「あっ、そうだ。歩夢さん」
歩夢「ん？」
璃奈「卒業、おめでとう」ﾍﾟｺﾘ
歩夢「･･････ありがとう」ﾆｺｯ ｶﾞﾗｯ
かすみ「あーっ！ 歩夢先輩いましたよ！」
今日子「本当ッ？！」
ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ
璃奈「頑張って（ハラハラ）」
歩夢「･･････うん」
今日子「歩夢ちゃん？！」
かすみ「ぐえっ！？」
「歩夢ちゃん！」
「探したよ！」
「おーい！ こっちだよー！」
「歩夢せんぱーい！」
「第二ボタンください！」
歩夢「みんな、ありがとう」ﾆｺｯ
「キャアァーッ♡」 涙が枯れ果てるようなことって何かな。しばらく休むほどのことって
―１時間後―
しずく「２人共、お疲れさま」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
かすみ「はあああー、ライブより疲れましたぁ」ｸﾞｯﾀﾘ
璃奈「ハードなイベントだった（へにゃ〜）」ｸﾞｯﾀﾘ
せつ菜「お二人の列整理がなければ、危険な状態になっていたかもしれませんね。ありがとうございます」ﾍﾟｺﾘ
愛「マジ感謝ッ！ ありがとー！」
歩夢「部室がこんな事になってるなんて思わなかったよ」
侑「まさか、私まで巻き込まれるなんて･･････」ｸﾞｯﾀﾘ
愛「あはははっ。ゆうゆのファンクラブがあるなんて、愛さん全然知らなかったよー」
侑「私も知らなかったって」ｱｾｱｾ
せつ菜「この後は、愛さんのお店で打ち上げでしたよね？」
かすみ「そうですよ！ 絶対に来てくださいね！ 特に！」
ﾋﾞｼｯ
侑「え？ 私？」
かすみ「と、歩夢先輩です！ ２人っきりでどこか行くとか止めてくださいね」
歩夢「そんな事しないよ」
侑「そうだよ」
かすみ「後輩達がずっと準備してたんですから、ちゃんと送られてくれないと困ります！」ﾌﾟｲｯ しずく「かすみさんが一番張り切ってたからね」
璃奈「さすが幹事」
かすみ「別に良いでしょー･･････最後くらい」ﾎﾞｿｯ
しずく「うん」ﾆｯｺﾘ
璃奈「そろそろ移動したい。お腹空いてきた（ぺっこりん）」
せつ菜「行きましょう！」ｶﾞﾀｯ
愛「よーし！ 愛さん特製もんじゃ焼いちゃうよー！」
璃奈「愛さんのもんじゃ、すき」
愛「どんなもんじゃーっ！！ なんつって！」
侑「･･････ふふっ」
愛「がーん！」ｶﾞｸｯ
璃奈「元気出して。使い古されたネタだから飽きられたのかもしれない」
愛「まあ、愛さんのもんじゃは飽きさせないけどね！」
かすみ「遊んでないで早く行きましょうよ」
―道中―
歩くにつれ、歩夢と侑の２人だけが集団から遅れていく。
侑「歩夢さ、よく泣かなかったね」
歩夢「卒業式の話？」
侑「ううん。部室での握手会の話」
歩夢「･･････私の為にね」
歩夢「泣いてくれるみんなを見てたらね」
歩夢「私が泣いちゃったら、余計にみんなが辛くなるような気がしたから」
侑「やっぱり、もう立派な大人だよ。歩夢は」
歩夢「そうだったら、嬉しいな」 歩夢「ねえ、覚えてる？」
侑「幼稚園の頃の話？」
歩夢「ううん。虹ヶ咲学園に入学してからの事」
侑「覚えてるよ。２年生以降は、特に」
歩夢「たまたま、せつ菜ちゃんのライブを見てから始まったんだよね」
侑「あー、もうあれから２年かー」
歩夢「短かった？」
侑「長かったような、短かったようなって感じ」
歩夢「これからの４年間は、どう思うんだろう」
侑「短いと思う」
歩夢「そうかな」
侑「･･････ごめん」
歩夢「たくさん謝ってくれたから、もういいよ」
侑「本当は、今でも歩夢と別れた事が正解だったのかなって思う時があるよ」
歩夢「今さら侑ちゃんがそんなこと言わないでよ」
侑「ごっ、ごめん！」 今日子ちゃんの言い方からそうなのかなって思ったけど、別れちゃったのか… 歩夢「私、待つ事に決めたの」
侑「はぁー。それが辛いと思ったから別れたんだよ？」
歩夢「分かってる」ﾎﾞｿｯ
侑「歩夢にはもっと良い人が――」
歩夢「分かってるもんっ！」
侑「･･････辛いと思うよ」
歩夢「そう思うなら、私のワガママも聞いてくれる？」
侑「いいよ。私にできる事ならね」
歩夢「１つは、約束してほしい」
侑「どんな？」
歩夢「侑ちゃんが大学を卒業したら、ここに帰って来てくれるって」
侑「分かった」
歩夢「帰って来てくれるだけでいいの。もしも、その時に、別の人が隣にいても･･････いいの」
侑「歩夢も良い人みつけてね」
歩夢「出会えればね」ﾌﾌｯ 侑「１個だけ？」
歩夢「ううん。あと１つだけ」
侑「教えて」
歩夢「最後にね、キス、させてほしいな」
侑「･･････」
歩夢「お願い」
侑「ダメ」
歩夢「侑ちゃんっ！」
侑の両肩を力強く掴んだ。
侑「歩夢･･････」ﾌｲｯ
歩夢「４年、我慢するから･･････お願い」ｳﾙｯ
侑「もう恋人同士じゃないんだから」
https://i.imgur.com/rJn4we7.gif 歩夢「ゆぅ、ちゃ、ん･･････」
歩夢の頬を一筋の涙が流れる。
侑「４年、待つ約束でしょ？」ﾆｺｯ
歩夢「さっき、のは、ちが、ぅ･･････もん」
侑の笑顔が辛く、気が付けば涙があふれていた。
侑「私としては、歩夢には近くで恋人作ってほしいけどね」ﾁﾗｯ
ﾌｷﾌｷ
歩夢「待ってるからっ！！」
―４年後―
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
ｶﾞﾁｬ
「ただいま」
「おかえりなさい」
「約束、守りに来たよ」
「･･････」
「もしかして忘れた？」
「ドア、開いてるよ？」
「･･････」
ﾊﾞﾀﾝ♡
"ワカレミチ"おわり
>>793>>796 今日は終わりです
>>900を超えましたが、引き続きネタは募集します。ただ、どこまで拾えるかは分からないので、ごめんなさいするかもしれません。 きっとまたくっつくよねって思いながら読んでたらくっついてたから良かった
お題消化ありがとうございます 心の乙女がキュンキュンしました
ねこふんじゃったとかきらきら星とか、簡単な曲を弾いて遊ぶ2人の姿が見てみたいです このまま別れ道にならないで良かった。離れたことで見えたものもあるだろうけど、それでも戻れたということはやっぱりお互いが一番だったということだね >>863
侑「あっ、歩夢！ 次はあそこのお店いこうよ」
ｸﾞｲｯ
歩夢「あっ、待って、侑ちゃん」ｱｾｱｾ
あなた「ちょっと侑ちゃんっ。歩夢ちゃんが嫌がってるよ」
ｸﾞｲｯ
歩夢「あっ、あなたも待って」ｱｾｱｾ
侑「あなたの方こそ、歩夢が痛がってるじゃん」
あなた「お姉ちゃんって呼びなさいって言ってるでしょ」ﾑｽｯ
侑「やだよ」
あなた「もう、どうしていつも言う事を聞いてくれないの」
侑「私から歩夢を取ろうとするからだよ」
あなた「それは侑ちゃんの方でしょ」
歩夢「２人とも、落ち着いて」 侑「そうだ。歩夢に決めてもらおうよ」
歩夢「えっ」
あなた「そうだね」
侑「ねえ、歩夢。どっちを優先するの？」
あなた「私･･････だよね？」
歩夢「あ、あなた」ｽﾞｷｯ
侑「私よりあなたの方が大事なの？」ｼｭﾝ
歩夢「ゆ、侑ちゃん」ｽﾞｷｯ
「ねえ、どっち？」
歩夢「あ、あ――」
歩夢「あっち！」ﾋﾞｼｯ
―コッペパン屋―
「はぁ〜い。お待たせしましたぁ」
「かすみん特製、はちみつバター小倉コッペパンですぅ」
歩夢「ありがとうございます」
「まだ完成じゃありません」
歩夢「え？」
「おいしくな〜れ、おいしくな〜れ。かすみんみん♪」
あなた「･･････」
侑「･･････」
「はい。完成ですっ」ﾆｯｺﾘ
歩夢「ありがとうございます」
〜〜〜 歩夢「ほら、２人とも仲直りしてね」
あなた「･･････」ﾑｽｯ
侑「･･････」ﾑｽｯ
歩夢「もう帰っちゃおうかなー」ﾁﾗｯ
あなた「ごめんね。歩夢ちゃん」
侑「あっ！ ずるい！」
歩夢「あなた？ 謝るのは私だけじゃないよね？」
侑「ごめん、あなた」ﾍﾟｺﾘ
歩夢「一緒にコッペパン食べよ？」
ｽｯ
あなた「ありがとう」
侑「ずるい！ どうしてあなたに先に渡したの？！」ﾑｽｯ
歩夢「侑ちゃん？」
侑「･･････もう」
歩夢「お口、開けて」ﾎﾞｿｯ
侑「え？」 歩夢「ほら、早く」
侑「あ、あーん」
歩夢「はい、おいしいよね？」ﾆｯｺﾘ
あなた「！！」
侑「･･････おいしい」ﾃﾚﾃﾚ
あなた「あ、歩夢ちゃん！」
歩夢「んー？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
あなた「わっ、私もっ」
歩夢「ふふっ、まだ食べたいの？」
侑「食べ過ぎたら太るよ」
歩夢「侑ちゃん」
侑「ごめん･･････」 二人の扱いを心得てる。きっと子供のころからずっとなんだろうね 歩夢「あなたは、侑ちゃんのお姉ちゃんだよね？」
あなた「うん？」
歩夢「お姉ちゃんなんだから、我慢もしないとね」ﾌﾌｯ
あなた「･･････うん」ｼｭﾝ
侑「これ。食べかけでいいならあげる」ｽｯ
歩夢「いいの？」
侑「うん」ｺｸﾝ
あなた「私はパンが食べたかったワケじゃ――」ｱｾｱｾ
侑「ほら、あげるって」
あなた「･･････ありがとう」
―夜・高咲家―
ｶﾞﾁｬ
あなた「お風呂、上がったよ」
侑「はーい」
あなた「ボーッとしてどうしたの？」
侑「あなたってさ」
あなた「だからお姉ちゃんだって――」
侑「歩夢のこと好き？」
あなた「･･････侑ちゃんも、だよね？」
侑「･･････うん」
あなた「どうしたの、急にそんな話したりして」
侑「私達、もう歩夢の前で喧嘩するのやめよ」
あなた「私だってしたくてしてるワケじゃないもん」ﾑｽｯ
侑「あなたも、歩夢の悲しい顔なんて見たくないでしょ？」
あなた「歩夢ちゃんには、いつも笑っててほしいな」
侑「分かる」
あなた「歩夢ちゃんのライブ鑑賞会、する？」
侑「ちょっと待って。お風呂入ってくるから」
―歩夢の部屋―
歩夢「はぁ〜♡」
（侑ちゃんもあなたも可愛いかったなぁ）
歩夢（絶対２人とも私のこと好きだよね〜）ﾌﾌｯ
歩夢「はぁー、告白されちゃったらどうしよー」ｳｯﾄﾘ
侑『歩夢の事が好きだから！ 私と付き合ってよ！』
歩夢「あぁ〜、侑ちゃ〜ん」
クッションを抱きしめ、ベッドの上を左右に何度も転がる。
あなた『歩夢ちゃんの事ずっと好きだったの。私と付き合って、くれますか？』
歩夢「上目遣いのあなたも最高だよ〜」ｺﾞﾛｺﾞﾛ
歩夢「ヒトリダケナンテエラベナイヨー」///
―しばらくして・高咲家―
侑「ここ！ ここの角度が一番可愛いよね？！」
あなた「歩夢ちゃんはどの角度でも可愛いよ」
侑「そんな当たり前の事を言ってるんじゃないんだってば」
あなた「それよりもさ･･････見えそうだよね」ｺﾞｸﾘ
侑「見えないよ」
あなた「それは知ってるけど、見えそうで見えないのもね、ほら、ね？」
侑「変態じゃん」
あなた「侑ちゃんだって着替え盗み見してるよね？」
侑「なっ？！」
あなた「気付いてないと思ってるの、侑ちゃんだけだよ」
侑「えっ？！ 歩夢も知ってるの？！」
あなた「それは分からないけど」
侑「あー、どうしよう」ｱｾｱｾ あなた「それよりも続き再生するよ」
ﾋﾟｯ
侑「はぁ、可愛い」
あなた「子どもの頃から可愛かったよね」
侑「そうそう。歩夢は産まれた時から可愛かったよね」
あなた「産まれる前も可愛かったよ」
侑「前世も可愛かったから」
あなた「それ、歩夢ちゃんじゃないよね？」
侑「あっ！ パンツ見えた！」
あなた「えっ？！」ｸﾞﾙｯ
テレビ『はしーりだーしーたー♪ おもいは――』
あなた「･･････」
侑「せつ菜ちゃんも良いよね」
あなた「･･････じゃあ歩夢ちゃんは私がもらっちゃおっと」ﾆｺﾆｺ
侑「歩夢は別枠でしょ」
侑「それよりもせつ菜ちゃん嫌いなの？」
あなた「好きだよっ」
侑「じゃあ歩夢は私がもらうよ」
あなた「歩夢ちゃんは別枠だもん！」
"あったかもしれない世界"おわり 今日は終わりです
この３人は前から書きたかったけど、いざ書いてみると難しい 周りは気を遣ってくれるけど同性愛への拒否感が見え隠れしてお互いにどんどん溺れちゃう交際カミングアウトしたゆうぽむが見たい >>904
―部室―
ｶﾞﾗｯ
侑「みんな聞いて聞いて！」
かすみ「どうしたんですか？」
歩夢「侑ちゃんが焦るなんて珍しいね」
エマ「落ち着いて」
侑「次のライブが決まったよ！」
かすみ「本当ですか？！」ｶﾞﾀｯ
璃奈「かすみちゃんも落ち着いて（どきどき）」
侑「次のライブはね――」
―保育園―
ﾜｰｷﾞｬｰﾜｰｷﾞｬｰ
かすみ「ここ、ですか」
侑「わぁーっ！！」ﾀｯﾀｯﾀｯ
「きゃーっ」
「こっち来ないで―」
せつ菜「早く走らないとタッチしてしまいますよー！！」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ
先生「今日はよろしくお願いします」ﾍﾟｺﾘ
かすみ「はいっ。かすみんに任せてください」
しずく「かすみさん、こっちも手伝って」
かすみ「はーい！」
愛「その次はこっちも手伝って！」
かすみ「他の人にも頼んでくださいよ〜」ｱｾｱｾ
璃奈「忙しい」ｶﾀｶﾀｶﾀ
かすみ「どうして先輩達は遊んでるんですか？！」
先生「すみません」ﾍﾟｺﾘ
かすみ「い、いえいえ。悪いのは、外で走り回ってる先輩ですから」 歩夢「果林ちゃんと衣装持ってきたよ」
果林「はぁ、随分と遠い所にあるのね」
エマ「遅れてごめんねぇ」
かすみ「もう！ 遅いですよっ」
愛「あれぇ？ カナちゃんは？」
かすみ「園児とお昼寝してるんじゃないんですか？」
ﾍﾟｼｯ
かすみ「いたっ？！ なにするの？！」ｸﾙｯ
彼方「彼方ちゃんもちゃんとお手伝いしてるからねー」ﾆﾔﾘ
かすみ「･･････お昼寝の手伝いとか言いませんよね？」
彼方「あっ！ 衣装運ぶの手伝うね」
歩夢「ありがとうございます」
かすみ「･･････はぁ」
―夕方・ライブ終了後―
「かすみーん、ばいばーい！」ﾌﾘﾌﾘ
かすみ「気を付けて帰るんだよ〜」ﾌﾘﾌﾘ
「かすかすー、ばいばーい」
かすみ「コラーッ！」
「わぁー！ 逃げろー！」
愛「かすかすー」
かすみ「かすみんですっ」ﾑｽｯ
愛「こっちの片付けは終わったよ。あとは？」
かすみ「えーと、りな子？ どう？」
璃奈「あとは荷物運び出すだけ」
愛「よっしゃ。もう一頑張りやりますかっ」
せつ菜「そういえば、エマさんと果林さんはどちらに？」ｷｮﾛｷｮﾛ
しずく「エマさんなら向こうで保育士してます」 せつ菜「さすがですね！」
かすみ「転職したの？」
しずく「果林さんと彼方さんは、まだお迎えが来ていない子の遊び相手ですね」
かすみ「侑先輩と歩夢先輩は･･････」
しずく「そういえば、全然見ませんね」
せつ菜「あの２人なら大丈夫ですよ！」
愛「せっつー、どこ行ったか知ってる？」
せつ菜「知りません！」ﾍﾟｶｰ
かすみ「あの２人なら大丈夫ですし、先に撤収しちゃいましょう」
せつ菜「この荷物を運べばいいんですね！ うおおおぉっ！！」
ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ
―――
――
― 侑「歩夢が手伝ってくれて助かったよー」
歩夢「もう、侑ちゃんってば。何事かと思ったんだからね？」
侑「ごめんごめん。まさか、かくれんぼで見つけられないとは思わなくて」
「ごめん、なさい」
歩夢「かくれんぼでも、保育園の外に出ちゃダメだよ。危ないからね」
「･･････うん」ｼｭﾝ
侑「もうお迎え来てるかも」
「･･････まだ」ｼｭﾝ
歩夢「そうなの？」ｷｮﾄﾝ
――― 先生「すみません。そんな事までしていただいて」ﾍﾟｺﾘ
侑「私の方こそすみません。面倒見るとか言っておきながら、こんな遅くまでご迷惑をかけてしまいました」ｱｾｱｾ
歩夢「あの、他のみんなはどこですか？」
先生「先に帰られましたよ？」
歩夢「･･････あっ、連絡来てたの気付かなかったみたい」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
侑「あの、この子のお迎えは･･････」
先生「ごめんなさい。その子はいつも最後なんです」
侑「そう、ですか」
「･･････」ｳﾂﾑｷ 先生「さあ、今日もママが来るまで先生の所で待ってようね」
「･･････うん」
侑「あっ、もし良かったら私達に見させてもらえませんか？」
先生「もう遅いですし、今日はたくさんお世話になりましたのでこれ以上は･･････」ｱｾｱｾ
歩夢「お姉ちゃん達と、もう少しだけ遊ぼうね」ﾆｯｺﾘ
ｺｸﾝ
先生「･･････お願いします」ﾍﾟｺﾘ 子供相手のお手伝いは優しい歩夢ちゃん達にはぴったりだと思うけど、母性本能が刺激されて子供が欲しくなったらそれはそれで辛くなりそう 〜♪〜♪
歩夢「あれ、どんな歌だっけ？」
「お姉ちゃん、知らないのー？」
侑「知らないのー？」ﾆﾔﾆﾔ
歩夢「もう、侑ちゃんも一緒に歌ってね」
侑「ふんふんふーん♪」
ｷｬｯｷｬｯ
〜〜〜
侑「さーいーたー、さーいーたー♪」
「チューリップのお花がー♪」
歩夢「白、赤、ピンク♪」
「黄色だよ」
歩夢「あれー？ そうだっけ」ｱｾｱｾ
「そうだ、よ･･････」ｺﾞﾛﾝ
歩夢「きゃあっ！？」
侑「大丈夫？！」
ｽﾔｽﾔ
歩夢「寝てる、の、かな？」
侑「電池切れみたいだね」ﾎｯ
侑「まあ、あんなにはしゃいでたし仕方ないのかな」 歩夢「･･････かわいい」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
侑「本当にね」ｼﾞｰｯ
歩夢「侑ちゃんも子ども好き？」
侑「好きじゃなかったら、あんなに走り回ってないよ」
歩夢「あっ、そういえばかすみちゃん怒ってたよ」ﾌﾌｯ
侑「･･････そういえば、ほとんど遊んでた気がする」ｱｾｱｾ
歩夢「もぉ〜」
侑「あはは、ごめん」
歩夢「ね、ねえ、侑ちゃん？」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「ん？ なに？」ｷｮﾄﾝ
歩夢「あのね、こうしてるとなんだかね･･････私達の子どもみたい、だね」///
侑「あははっ、本当だね」
歩夢「うん･･････」///
―帰り道―
侑「帰ろう♪ 帰ろう♪」
歩夢「ふふっ」
侑「みんなで帰ろう♪」
歩夢「でんぐり返しする？」
侑「マットがあったらね」
歩夢「今度は童謡にときめいちゃったの？」ﾆｺﾆｺ
侑「ライブした後にさ、お礼にってお遊戯見せてもらったでしょ」
歩夢「可愛かったね」
侑「幼稚園の時のこと思い出したりしてたら、なんか懐かしくなったから･･････」
歩夢「寂しい？」
侑「そうかも」
歩夢「また遊びに行っても歓迎してくれると思うよ」
侑「そうだといいなー」 侑「歩夢はさ、何人くらい子ども欲しい？」
歩夢「えっ？！」///
侑「３人くらい？」
歩夢「う、うん。それ、くらい」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「そうなんだ」
歩夢「･･････うん」///
侑「･･････」
歩夢「わっ、私達の子ども、私達みたいな仲良しの相手を見つけてほしいね」ﾁﾗｯ
侑「私達のって、私が歩夢と結婚するワケじゃないよ」ｱﾊﾊ
歩夢「･･････したいよ」ﾎﾞｿｯ
侑「えっ」ﾋﾞｸｯ
歩夢「なんでもないよ」ﾆｺｯ
侑「え、でも、いま」
歩夢「たまには童謡もいいよね。また弾いてくれるかな？」
侑「う、うん。それはいいけど」
歩夢「ありがとう」
"子ども"おわり
今日はおわり おつでした。付き合うをすっ飛ばして結婚までいっちゃうのはらしい気がする 歩夢「はぁー」
かすみ「どぉしたんですかぁ？」
歩夢「ううん。なんでもないよ」ﾌﾙﾌﾙ
かすみ「んふふふ」
歩夢「かすみちゃんこそどうしたの？」
かすみ「歩夢先輩は分かりやすいですね〜」ﾆﾏﾆﾏ
歩夢「どういうこと？」ｷｮﾄﾝ
かすみ「先輩の事でお悩みですね？」
歩夢「！！」
かすみ「歩夢先輩ってば、ずっと先輩のこと見てるじゃないですか。誰だって分かりますよ〜」
ﾁﾗｯ
あなた「あはは。もうエマさんってば」
エマ「えへへ、草だよねー」 歩夢「そう･･････そんなに見てたんだ･･････」
かすみ「特別に！ この可愛いかすみんが相談に乗ってあげてもいいですよ」ﾌﾌﾝ
歩夢「私ね、あの子が他の子と仲良くしてる姿を見るのが辛いの」
かすみ「ふむふむ」
歩夢「こんなの変だよね」
かすみ「そうですか？」
歩夢「そうだよ」
歩夢「誰と話しててもニコニコ楽しそうにしてて、練習を見る目は真剣で、みんなの事を本当に本気で応援してる」
かすみ「でへへ。かすみん、実は昨日の練習後にダンスが上達したって褒められちゃいましたっ」
歩夢「みんなに優しくて、みんなに信頼されてて、みんなから好かれてる･･････」
かすみ「たしかに先輩は人気ありますね。１年生の間でも噂が立つほどですよ」
歩夢「私の恋人なのに」
かすみ「･･････ついに妄想と現実に区別がつかなくなったんですか？」
歩夢「はぁ〜」
かすみ「むむむっ。ツッコミすら返ってこないという事は本当みたいですねぇ」 歩夢「かすみちゃんも恋人いるでしょ？」
かすみ「な、なんの事ですかぁ〜？」
歩夢「かすみちゃんは、こういう気持ちになったりしない？」
かすみ「しますけどぉ･･････ってかすみんに恋人はいませんよ！」
歩夢「少し前にね、どうしても我慢できなくてしちゃったんだ」
かすみ「なにをですか？！」
歩夢「私はこういう気持ちになってすごく辛い。だから、過激なスキンシップは控えてね、って」
かすみ「あっ、話し合ったんですね。良かった」
歩夢「その時は”分かった。今までごめんね”って言ってくれたんだけど･･････」
かすみ「だけど？」
歩夢「何も変わらなかったの。あの子は気を付けてくれてるのかもしれないけど」ｼｭﾝ
かすみ「それなら先輩にも嫉妬してもらう、というのはどうですか？」
歩夢「･･････」
かすみ「歩夢先輩と同じ気持ちになれば、きっと分かってくれますよ」
歩夢「かすみちゃん、協力してくれる？」ｼﾞｰｯ
かすみ「えっ」ﾋﾞｸｯ
―練習後・部室ー
あなた「歩夢ちゃーん」
歩夢「！！」ﾋﾞｸｯ
あなた「どうしたの？」
歩夢「ううん。なんでもないよ」
あなた「今日の練習もお疲れさま」
歩夢「う、うん。あなたもお疲れさま」
あなた「？？」
歩夢「なにか用事？」ｿﾜｿﾜ
あなた「え？ 用事というか、今日も一緒に帰らない？」
歩夢「･･････ごめんなさい」ﾍﾟｺﾘ
あなた「寄りたい所があるなら私も一緒に――」
歩夢「今日はかすみちゃんと一緒に･･････放課後デートだから！」
かすみ「えええぇっ！？」 あなた「デート？ かすみちゃんと？」
かすみ「ちょっと歩夢先輩！ なに言ってるんですか！」
歩夢「忘れちゃったの？ 一緒にコッペパン食べたり、パンケーキ食べたり、タピオカミルクティー飲んだり」
かすみ「食べ過ぎです！ 太っちゃいますよ」
あなた「今日は一緒に帰れないって事？」
歩夢「うん。ごめんなさい」ｼｭﾝ
あなた「約束してたならしょうがないよね。気にしないで」
歩夢「でも明日なら大丈夫だから！」
あなた「うん。また明日ね」ﾌﾘﾌﾘ 歩夢「あっ、あああ！？」
かすみ「どうしたんですか？！」
歩夢「あなたに嘘ついちゃった事が辛くて胸が張り裂けそうだよ」
かすみ「･･････それなら今の先輩は見ない方がいいですよ」
歩夢「･･････」ﾁﾗｯ
あなた「璃奈ちゃん、このあと時間あるかな」
璃奈「特に用事はない。璃奈ちゃんボード（しょぼん）」
あなた「それなら一緒に寄り道しに行こうよ」
璃奈「本当？（やったー！）」
あなた「今日の璃奈ちゃんはいつもよりも頑張ってたから、先輩が奢ってあげるね」
璃奈「あなた、すき」
ｷﾞｭｯ
あなた「なんだか妹ができたみたい」
ﾃｸﾃｸﾃｸ
歩夢「･･････全然効いてないよ」ﾎﾞｰｯ
かすみ「ノーダメージどこからカウンターまでもらっちゃいましたね」ﾎﾞｰｯ
歩夢「どうしよう」
かすみ「とりあえず一緒に帰りましょう。もしかしたら街中で目撃されるかもしれませんから」
歩夢「私達も手つなぐ？」
かすみ「心穏やかじゃないからって、かすみんの可愛いお手々を握り潰さないでくださいね」
歩夢「･･････やめとこっか」
―３日後・お昼休み―
歩夢「あなたあなたあなたあなたあなた――」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
かすみ「そんなに辛いならもう止めませんか？」
歩夢「やめない」
かすみ「どうしてですか？ 歩夢先輩が先輩と距離を取ってるせいで、先輩は他の子と遊びたい放題ですよ」
歩夢「それでもあの子なら気付いてくれるもん」
かすみ「それならあと４日だけ、日曜日までは付き合います」
歩夢「ありがとう」ﾎﾞｿｯ
かすみ「かすみん特製コッペパンを食べて元気出してくださいっ」ｽｯ
歩夢「ありがとう」ﾓｿﾓｿ
「･･････」ﾁﾗｯ
―日曜日・歩夢の部屋―
歩夢「･･････」
かすみ「･･････」
歩夢「･･････」
かすみ「私から言える事は１つだけです」
歩夢「うん･･････」
かすみ「先輩は浮気するような人じゃないので元気出してください」
歩夢「このモヤモヤした気持ちはどうすればいいの？！」
かすみ「我慢してください。それでは」
歩夢「待って！」ｶﾞｼｯ
かすみ「放してください。かすみんはこれからデートなんですから」
歩夢「私もデートしたい！」
かすみ「すればいいじゃないですか！」
歩夢「約束するの忘れてた･･････」 かすみ「それなら今から直接誘ってください。すぐそこなんですから」
歩夢「他の子と出掛けてたら私･･････わたし･･････」ｶﾞｸｶﾞｸ
かすみ「警察沙汰だけは止めてくださいね」
歩夢「かすみちゃんも一緒に来て！」
ｷﾞｭｯ
かすみ「嫌ですよ！ 人見知りの小学生ですか？！」
ｶﾞﾁｬ
あなた「歩夢ちゃ･･････ん」
かすみ「あっ」
歩夢「あなた？！」ﾊﾟｯ
あなた「･･････」
かすみ「かすみんはなにもしてませんよ？ 本当ですからね！」
あなた「歩夢ちゃんに話があるから、２人っきりにしてもらってもいいかな？」ﾆｺﾘ
かすみ「はははは、はい！ それでは失礼します！」ﾍﾟｺﾘ
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
ﾊﾞﾀﾝ
ｼｰﾝ
歩夢「あっ、わたしお茶入れてくるね」ｱｾｱｾ
ﾊﾟｼｯ
あなた「待ってよ」 あなた「日曜日の朝から、かすみちゃんと何してたの？」
歩夢「なにって、別に、ただ一緒にお喋りしてただけだよ」ﾌｲｯ
ｷﾞｭｯ
歩夢「イタッ」ﾋﾞｸｯ
あなた「本当にそれだけ？」
歩夢「あなた、ちょっと手が痛い、よ」ｱｾｱｾ
あなた「それだけかって聞いてるの！」
歩夢「痛いっ、痛いよ！」
あなた「歩夢ちゃん！ 答えてよ！」
歩夢「う、うん。それだけだよ」
あなた「･･････そっか」
ﾊﾟｯ
あなた「ごめんね」 歩夢「私は大丈夫だけど、あなたは大丈夫？ ちょっと変だよ」ｻｽｻｽ
あなた「歩夢ちゃん？」
歩夢「なーに？」
あなた「最近かすみちゃんと仲良いよね」
歩夢「う、うん」
あなた「･･････私に何か隠し事してない？」
歩夢「え？！」
あなた「それに私のこと避けてるよね？」
歩夢「！！」
あなた「･･････私のこと嫌いになっちゃった？」ｳﾙｳﾙ
歩夢「違うの！」
あなた「無理しなくていいよ。歩夢ちゃんはかすみちゃんの事が好きなんだよね」ﾌｷﾌｷ
歩夢「そんな事ない！」
あなた「分かるよ、幼馴染だもん」
歩夢「全然分かってない！」
あなた「私の事は遊びだったかもしれないけど、歩夢ちゃんと恋人になれて嬉しかった。ありがとう」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
歩夢「私の話を聞いて！ 実はね――」 あなた「え？ 私そんな事してた？」
歩夢「うん。抱きついたり、抱きつかれてもデレデレしてたよ」ｼﾞｰｯ
あなた「あ、はは･･････」
歩夢「あなたの恋人は私なんだよ？」
あなた「ごめんなさい！」ﾍﾟｺﾘ
歩夢「私の気持ち、分かってくれた？」
あなた「うん･･････すごく」
あなた「歩夢ちゃんとかすみちゃんが一緒にお昼ご飯食べてるの見た時、胸の奥がザワザワしてモヤモヤして苦しかったの」
歩夢「うん･･････」
あなた「歩夢ちゃんをこんな辛い気持ちをさせてたんだね･･････本当にごめん」
歩夢「ううん。分かってくれただけで嬉しい」
あなた「私、ちゃんと歩夢ちゃんが１番好きだからね」ｼﾞｰｯ
歩夢「きゅ、急にどうしたの？」
あなた「言っておかないとダメな気がして」ﾊﾊﾊ
歩夢「･･････私も、あなたが一番好きだよ」
あなた「歩夢ちゃん♡」 歩夢「これからは、他の子に抱きつかれてもデレデレしちゃダメだよ」ｼﾞｰｯ
あなた「は、はい！」
歩夢「もしも、こうやって抱きつかれたら」
ｷﾞｭｯ
あなた「ごめんね。こういうのはもっと仲良しの子にしてあげてね」
歩夢「遊びに誘われたら」
あなた「今日は歩夢ちゃんと約束があるから、また今度一緒に行こうね」
歩夢「えへへ」
ｷﾞｭｰｯ
あなた「歩夢ちゃんもだよ？」
歩夢「え？」ｷｮﾄﾝ
あなた「ファンの子に抱きつかれてもデレデレしちゃダメだからね？」
歩夢「し、しないもん！ あなた以外にデレデレなんてした事ないもんっ」
あなた「本当かなー。私より可愛いファンの子いっぱいいるからねー」ﾆﾏﾆﾏ
歩夢「あなただもん」ﾎﾞｿｯ
あなた「へ？」
歩夢「私のファンの中で一番可愛いのは･･････あなただよ」ﾌﾌｯ
”嫉妬して”おわり >>924
遅くなったけど書いてくれてありがとう…
すごく嬉しいねこれ
ゆうぽむには歌とピアノと笑い声の絶えない素敵な家庭を築いてほしいなあ 友達感覚でも距離感近くてスキンシップ多めな子とかいるから、そういう子が恋人だとやきもきしそうだね。今回もまたかすみんが巻き込まれてて毎回大変そう >>922
―放課後・部室―
歩夢「ねえ、侑ちゃん？」
侑「歩夢？ なに？」ﾆｺｯ
歩夢「このあと時間･･････ある？」ﾁﾗｯ
侑「あとは歩夢と帰るだけだよ」
歩夢「えっ？」
侑「あれ？ その話だと思ったんだけど違った？」
歩夢「う、ううん。そうだけど、どうして分かったの？」
侑「だっていつもそうしてるじゃん。分かるよ」
歩夢「ありがとう」ﾃﾚﾃﾚ
侑「ほら、帰ろうよ」
歩夢「うん♡」
侑「最後の人に鍵お願いするねー」
歩夢「えへへ」
ｷﾞｭｯ
「･･････」
ﾊﾞﾀﾝ
ﾃｸﾃｸﾃｸ
侑「やっぱりさ」
歩夢「うん？」
侑「私達のこと、同好会のみんなだけでも言っておかない？」
歩夢「･･････今のままじゃダメ、なの？」ｼｭﾝ
侑「ダメというか、なんかさ、隠し事してるみたいで悪いよ」
歩夢「･･････」
侑「ダメ？」
歩夢「怖いよ･･････」
侑「あの人達とは違うよ」
歩夢「分かってる。分かってるけど･･････」 『あっ、やっぱりそうだったんだ』
『そうだよね。友達って感じでもなかったし』
『２人が幸せならそれでいいと思うよ』
歩夢『ありがとう』ﾎｯ
『でもさ、今度から私にはあまり近付かないでくれる？』
歩夢『･･････』ﾋﾞｸｯ
『ちょ、ちょっと』
『こっちから聞いておいて悪いけど、私も』
『えー』
『正直な話、私には理解できない。それに着替えとかも一緒だから、ちょっと･･････ムリ』
歩夢『･･････うん。分かった』
『ごめんね』 侑「みんな優しいから大丈夫だよ」
歩夢と繋ぐ手に、いっそう力がこもった。
歩夢「うん。優しいから、みんな何も言わないでいてくれてるんだと思う」
侑「･･････そうだね」
歩夢「あの時から１ヶ月以上経ってるから、私達の事はみんな知ってる、よね」ｳﾂﾑｷ
侑「ちょっとした噂になっちゃったからね」
歩夢「･･････ごめんなさい」
侑「謝らなくていいって。そのおかげで、堂々と手を繋げるわけだからねー」ﾆｺﾆｺ
歩夢「そう、だね」ｷﾞｭｯ
侑「謝るなら私の方だよ」
歩夢「どうして？」ｷｮﾄﾝ
侑「私が我慢してれば、歩夢を悲しい気持ちにさせずに済んだからだよ」
歩夢「そんな事ないもんっ」 自分はそうじゃなくても否定はしないよ、って言えるのが一番なんだろうけど、中には生理的に無理と感じてしまう人もいるだろうしね 侑「私は、何を言われても歩夢が好きだったから、色々と考える時間があってそれなりの覚悟もしてたつもり」
侑「だから、何を言われても我慢できる」
侑「でも、告白された歩夢は違うじゃん」
歩夢「私も平気だよっ」
侑「怖いんでしょ？」
歩夢「･･････怖く、ない、よ」ﾎﾞｿｯ
侑「明日、それとなく聞いてみるから」
歩夢「･･････うん」
侑「歩夢の居ない所でね」
歩夢「やだ。私も大丈夫だもん」
侑「そんなに震えてたら、みんな何も言ってくれないよ」
歩夢「･･････」
侑「歩夢はゆっくりでいいよ」
―翌日―
せつ菜「同性愛について、ですか？」
侑「うん」
果林「どうしたのよ。突然」
侑「ほら、最近ニュースとかでも話題になってるでしょ？」
エマ「あっ、私も見た事あるよ〜。まだまだ少ないけど、同性婚が出来るようになったんだよね」
彼方「･･････」
かすみ「へぇ〜、そうなんですか」
しずく「それで、どうして同好会でその話をする必要があるのですか？」
侑「必要というか、単なる休憩時間の雑談だよ」
璃奈「歩夢さんが居ない間に？（むんっ）」
侑「歩夢は関係ないよ」
ﾊﾞﾝｯ
愛「ゆうゆさー、そうやって隠すの止めてくんない？」
侑「･･････」 愛「もっと直接聞きなよ！」
ｸｲｯ
璃奈「愛さん、落ち着いて」
愛「私と歩夢は付き合ってるから認めてほしいって言えばいいっしょっ？！ なんで遠慮してんの？！」
果林「ちょっと、愛ッ」
彼方「まあまあ、落ち着いて」
愛「みんなこそどうして落ち着いてんの？ 悔しくないワケ？」ｲﾗｲﾗ
侑「隠してのはごめん。でも、私達にも事情があってなかなか言えなかったのは分かって」ﾍﾟｺﾘ
かすみ「たまに手を繋いだりしてましたから、なんとなく分かってはいましたけど」
しずく「変な噂もありましたし･･････」
果林「あら、そんな噂を信じていたの？」
しずく「信じていたというよりは、耳に入ってきたといった方がいいですね」
璃奈「気持ち悪い噂だった（ぞぞぞ）」 エマ「歩夢ちゃんは？」
侑「歩夢は、みんなの飲み物買いに行ってもらってる」
エマ「そうじゃなくてね、どうしてこの場にいないの？」
侑「歩夢はまだ人に打ち明ける事を怖がってた」
果林「気持ちは分かるけれど、そうやって匿うのは”逃げ”よ」
侑「それは分かってるけど、震える歩夢にみんなは本音を言ってくれる？」
「･･････」
侑「私はみんなの本音を聞いて、歩夢に伝えるつもり」
侑「それを踏まえて、今度は歩夢と２人で話す予定だったんだ」
果林「本音、ね」
侑「愛ちゃんの言う通り、私と歩夢は付き合ってる」
愛「で？」
侑「もし、みんなの中に同性愛について嫌悪感があるなら、話し合って分かってもらいたい」
愛「そんなのあるワケないじゃん。お互いに好きなんだからしょうがないっしょ」
侑「･･････ありがとう」 どんなに親しくても、というか親しいからこそ言いにくいことだろうしなあ 愛「こうして改めて聞くまでもないって。だよねー？」ｷｮﾛｷｮﾛ
「･･････」
愛「･･････は？」
侑「愛ちゃん、ごめん。もうすぐ歩夢が戻ってくるはずだから、一緒に別の場所で待っててくれる？」
愛「はぁー。オッケー」
ｶﾞﾗｯ
歩夢「あ、愛ちゃん」
愛「歩夢、いこ」
ｸﾞｲｯ
歩夢「えっ」ﾋﾞｸｯ
ﾊﾞﾀﾝ エマ「難しい問題、だよね」
彼方「はいはーい」ｽｯ
侑「どうしたの？」
彼方「別にね、みんなの前で自分の気持ち言わなくても良いと思うな」
しずく「そうですよ。私も彼方さんに賛成です」
侑「･･････歩夢に話を聞きに来たクラスメイトも３人だった」
かすみ「どういう事ですか？」
侑「１人で聞くに勇気がなかったんだと思う。でも、同じ気持ちの人が１人でもいれば話しやすい」
侑「あの３人の言葉は、本音だったんだと思った」
せつ菜「たしかにそうかもしれませんね」
果林「そう？」
せつ菜「私達は侑さんと同い年ですし、果林さん達は先輩です」
せつ菜「侑さんと面と向かって本音が言えるかもしれません」
せつ菜「でも、１年生組はどうでしょうか」
しずく「･･････」
璃奈「･･････」
かすみ「･･････」
果林「それなら私から話させてもらっていいかしら？」
侑「お願いします」ﾍﾟｺﾘ 果林「私はどちらでも良いと思うわ。好き同士が恋人になる事は自然だとも思う」
果林「でもね、学園内でイチャつくのはやめてちょうだい」
侑「気を付けます」ｼｭﾝ
エマ「果林ちゃんは反対なの？」
果林「言ったでしょ。どちらでもないわ」
果林「男女の恋人でも、目の前でキスしたり異常に寄り添ってたりしたら気まずいでしょ？ 知り合いなら尚更に、ね」
彼方「彼方ちゃんは反対だよ」
侑「･･････」
しずく「すみません。私も」ｽｯ
侑「やっぱり、気持ち悪い？」ﾁﾗｯ
彼方「ううん。そういうんじゃなくてね〜、彼方ちゃんにはまだ理解できないかなぁ」
かすみ「でも、彼方先輩は妹にベッタリじゃないですか」
彼方「遥ちゃんは妹だからね〜。可愛いのベクトルが違うと思うのだよ」
かすみ「しず子は？」
しずく「私は･･････変だと思います」
侑「うん」 しずく「私の家には両親がいます。両親がいるから私が産まれました」
しずく「女性同士では子どもは産まれません」
璃奈「それは当人の問題だと思う」
しずく「そうだよね。でも、私は今までそれが自然で普通だと思ってたから」
しずく「そういう人がいる事は知っていたけど、対岸の火事のようで深く考えてなかったんだと思う」
しずく「あっ！ 私も２人が気持ち悪いとかは思っていませんから！」
侑「話してくれてありがとう」
しずく「すみません･･････」
侑「謝らなくていいよ」
かすみ「私は先輩を応援してます」
侑「かすみちゃん･･････」
かすみ「なんでも相談してくださいね！」ｶﾞﾀｯ
侑「ありがとう」 かすみ「あとはりな子とエマ先輩だけですよ」
侑「かすみちゃん、嬉しいけど、急かすのはやめてあげてね」
エマ「私は･･････反対したい」
かすみ「そう、ですか」ｼｭﾝ
エマ「日本は海外に比べて同性愛について無関心なんだと思う」
しずく「そうなんですか？」
果林「海外の方が寛容なイメージがあるわね」
エマ「カンヨウ？」
しずく「おおらかと言いますか、ここでは同性愛を認めている人が多い、みたいなニュアンスでしょうか」
エマ「しずくちゃん、ありがとう」
エマ「そうだね。そういう人も多いけど、反対の人が少ないわけじゃないよ」
エマ「･･････同性愛は、すごく辛い人生になると私は思う」
侑「心配してくれてありがとう。でも、今はエマさんの気持ちを聞かせて」
エマ「私は･･････分からない、かな〜」
璃奈「私も、よく分からない」ｳﾂﾑｷ しずくちゃんみたいな、攻撃まではしないけど内心ではおかしいと思ってます、みたいな人はリアルでも多そう 璃奈「少しだけ考えさせて」
エマ「私も、今はそれでもいいかなぁ？」
侑「うん。みんなありがとう」
―――
――
―
―翌週・部室前―
歩夢「ゆ、侑ちゃん」ﾋﾞｸﾋﾞｸ
侑「どうしたの？」
歩夢「だ、大丈夫かな」
侑「すこしだけ、手つなぐ？」
歩夢「･･････ううん。いい」
侑「その方がいいね」
歩夢「ねえ、どうして教えてくれなかったの？」
侑「みんなの意見の事？」
歩夢「うん･･････」 侑「最初は全部話すつもりだったけど、やめたんだ」
歩夢「･･････」
侑「たぶん、これから何度もこういう状況になると思う」
歩夢「それは･･････うん」
侑「その度にビクビクしてちゃダメだよ」
侑「私達は、変じゃないし間違ってもないんだから」
歩夢「それは分かってるけど」ｱｾｱｾ
侑「大丈夫だよ。みんな優しいから、みんな本音を話してくれる」
歩夢「･･････うん」
侑「だから歩夢も、みんなの言葉をちゃんと受け止めるんだよ」
歩夢「うんっ」ｷﾘｯ
侑「それで、私達の事を認めてもらおう」
侑「行くよ」
ｶﾞﾗｯ
”優しくない世界”おわり いただいたネタからズレてしまいました。すみません
世界は優しくなくても同好会のみんなは優しいので
明日短いのを書いて終わります。 おつでした。否定的でも攻撃的じゃないというのは十分優しいと言えると個人的には思う
残りの数も考えずにレスしてたけどもう1000が間近だった、すいません… 侑「ただいまー」
歩夢「おかえりなさい」
侑「あー、いい匂い」ｺﾞﾛﾝ
歩夢「玄関で横になっちゃダメだっていつも言ってるのにー」ﾑｽｯ
侑「いやー、もうヘトヘトでさー」
歩夢「もう」
侑「それよりも今日はカレー？」
歩夢「そうだけど、床に寝転がる人にはあげないからね」
侑「起きる、起きるけどー･･････」
歩夢「どうしたの？」
侑「立ち上がる元気が無い」
歩夢「はぁー」
侑「あゆむー、起こして―」
歩夢「そんなこと言ってないで、早くお風呂入ってきてね」
侑「あー！ あゆむーっ！」
歩夢「･･････」
侑「歩夢･･････」ｼｭﾝ 歩夢「ほら、早く起き上がって」
ｽｯ
侑「ありがとう」ｸﾞｲｯ
歩夢「侑ちゃんは軽いね」ﾌﾌｯ
侑「そう？ ちゃんと食べてるのになー」
歩夢「知ってる」
侑「お風呂♪ お風呂♪」
歩夢「侑ちゃんってば、大きな子どもみたい」ﾆｺﾆｺ
侑「じゃあ一緒に入る？」
歩夢「･･････私はいいけど、ご飯遅くなっちゃうよ？」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「あとでいっか｣ﾎﾞｿｯ
歩夢「ん？」
侑「ううん。なんでもないよ」
〜〜〜 侑「あー、おいしかった」ｺﾞﾛﾝ
歩夢「侑ちゃん、体に悪いから起きて」
侑「えー、もう無理」
歩夢「寝るならベッドで寝ようね」
侑「あーゆーむー」
歩夢「さすがに運べないからね」
侑「･･････」
歩夢「じゃあ、侑ちゃん、お皿洗いよろしくね」
侑「あれ、今日は私の番だっけ」
歩夢「私は明日早いから、お風呂入って寝るよ」
侑「えー」ｺﾞﾛｺﾞﾛ
歩夢「侑ちゃんも疲れてるんだよね？」
侑「そうだけど･･････」
歩夢「だからね、その、一緒に、寝よ？」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「うん！」ｶﾞﾊﾞｯ
――― 歩夢「おやすみ、侑ちゃん」
侑「･･････」
歩夢「もう寝ちゃった？」
侑「全然眠くない」
歩夢「明日も遅番なの？」
侑「そうだよ。９時まで寝られるからね」
歩夢「朝ご飯作っておくけど、いつものでいーい？」
侑「なんか、お母さんみたい」
歩夢「･･････ダメ？」
侑「ダメじゃないけど、せっかく結婚したのになーって思って」
歩夢「どうすれば良いのかな〜」
侑「私が朝ご飯つくろうか？」
歩夢「無理しちゃダメだよ」
侑「別に無理じゃないよ」
歩夢「うーん」
侑「一緒に作ろっか」
歩夢「そうしよっか」ﾆｯｺﾘ 侑「起こしてね」
歩夢「それだと、またお母さんみたいになっちゃうよ？」
侑「お母さんは、肩ゆすったり大声で叫んで起こすくらいでしょ？」
歩夢「うーん。それ以外に起こす方法ってあるの？」
侑「キスで起こして」
歩夢「･･････」
侑「よろしくー」
歩夢「え、本当にするの？！」ｶﾞﾊﾞｯ
侑「してくれないの？」
歩夢「い、いいけど･･････起きられる？」
侑「･･････頑張る」
歩夢「じゃ、じゃあ、おやすみ」
侑「おやすみ」
―３０分後―
侑（全然眠れない）
歩夢「すぅー、すぅー」
侑「･･････」ｼﾞｰｯ
ﾓｿﾞﾓｿﾞ
歩夢の腰に腕を回して抱きついた。
侑「あーゆーむー」ﾎﾞｿｯ
歩夢「･･････ん、ゆう、ちゃ？」
侑「まだ寝れないよー」
ﾓｿﾞﾓｿﾞ
歩夢「んー･･････ごめんね。明日早いから」
侑「･･････」
歩夢「今度のお休みに、ね？」ｳﾄｳﾄ 侑「次に休みが重なるのっていつ？」
歩夢「･･････おやすみ」
侑「えー、寝ないでよー」
ﾓｿﾞﾓｿﾞ
歩夢「ねえ」
侑「どうしたの？」
歩夢「侑ちゃんの気持ちも分かるけど、そういうのは良くないと思う」ﾑｽｯ
侑「･･････むぅ」
ﾊﾟｯ
歩夢「侑ちゃんも目つむってれば、そのうち眠れるよ」
侑「はーい」ｼｭﾝ ―１０分後―
ﾓｿﾞﾓｿﾞ
歩夢「･･････ん、ゆうちゃ、ん？」
侑「･･････」
ﾓｿﾞﾓｿﾞ
歩夢「怒るよ？」
侑「･･････」
ﾓｿﾞﾓｿﾞ
歩夢「もう、んっ、ダメ、だってば」
侑「･･････」
歩夢「やっ、だぁ♡」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
侑「歩夢、好きだよ」ﾎﾞｿｯ
歩夢「･･････終わったらちゃんと寝る？」
侑「うん。お願い」
歩夢「はぁー･･････あっ♡ もう、待って」
侑「もう待てない！」
歩夢「もう♡ ほら、きて？」
ｷﾞｭｯ
侑「歩夢ーーッ！！」
―――
――
―
つづいていく
"２人だけの世界"おわり
"目次"
>>1プロローグ
003-好きになっちゃうから！
009-超インフルエンザの流行
071-初デート
091-秘密の特訓
140-異性という存在
183-触り合いっこ（お腹）
209-私の歩夢を穢してしまった日
226-カップル裁判
261-惑わし合う２人
287-ハイミルクチョコレート
308-ビターチョコレート
330-ビターからミルクへ
>>347エピローグ
351-電撃G’sマガジン2021年３月号の真実
361-幼馴染でも恋人でも
371-悪い者同士
414-ラブレターの行方
445-「え？ 付き合ってるの？」
470-嫉妬なんてしてない
>>498-ダブルデート
517-自分の魅力を自覚して！
537-夢と現実
558-夢と現実（看病編）
582-１０年という時間
>>615-漏れ出す匂い
626-漏れ出す匂い２
638-助けて！ 助けて！
663-ユウシャvsサキュバス
689-愛のカタチ
714-罪の味
723-一番あげたくて
747-「先輩たちってそうやってキスするんですね」
769-カーテン裏の情事
781-宝くじ
798-私という存在（前編）
829-私という存在（後編）
>>852-忘れてしまった事
865-こっち向いてよ
882-ワカレミチ
908-あったかもしれない世界
924-子ども
941-嫉妬して
957-優しくない世界
973-２人だけの世界
タイトルと本文がちぐはぐになってしまったＳＳもありますが、気になるものがあれば一読してみてください。 １カ月超の長い間、読んでいただきありがとうございました。
ネタをくれた方、感想をくれた方、顔文字を貼ってくれた方、本当にありがとうございました。
以下にどうでもいいあとがきを書くので注意してください。
"あとがき"
まず、>>957でせつ菜のターンを忘れてました。すみません。
ここまでネタをいただけるとは思っておらず、迷子になってしまったＳＳも多くあり、提供してくださった方には申し訳なく思います。
ただ、自分では絶対に書く事のなかったネタがいくつもありました。上手い下手に関わらず、書けて良かったです。
残りは、せっかくなので自分で埋めようと思います。
最後に、私はとても楽しかったです。お付き合いしてくださり、ありがとうございました。 >>988
いくつかリクエストさせていただきました、拾ってくださりありがとうございました
毎日の楽しみの1つだったので終わってしまうのが正直残念です
またゆうぽむ、あるいは他カプでもSSを書いていただけることを心待ちにしております たくさんのゆうぽむSSを本当にありがとうございました。ほとんど毎日すごく楽しませてもらいました。また書いてくれたら嬉しいです @cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 乙だよ。気が向いたらまた書いて欲しいなぁ >>988
こっちこそいつも素敵なゆうぽむを書いていただいて本当に本当にありがとうございました！！！
このスレを見るのは毎日の日課みたいのことなので、もうお別れの時間が来るのが実感がないです....
いつかまたスレを立つこと楽しみにしております！
お疲れ様でした！ @cﾒ*´•̥ _ •̥ ﾘ また一つゆうぽむのオアシスが跡地になっちゃうんだね
@cﾒ*˶˘ - ˘˵ﾘ 最高でした。また、素敵なゆうぽむを書いてください ついに神スレが終わってしまった…
🌸cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 乙だよ！また書いてね これまでのゆうぽむSSのなかで一番好きだった
🌸cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ 乙だよ！ このスレッドは１０００を超えました。
新しいスレッドを立ててください。
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