【SS】歩夢「スクールアイドル…ラップバトル?」2
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歩夢「ふふっ…果林さんせっかちですよ」
果林「あーあ、頭まで壊れちゃった?」
歩夢「違いますよ果林さん」
歩夢「ここからなんです」
歩夢「ここからが私の見せたいものなんです!」
歩夢「選ぶことからも、みんなの気持ちからも、目を逸らし続けた私が見せないといけないものなんです」 【歩夢】
自傷行為?それは違うよ
私がするべきは除草行為
さっきの話は序章ストーリー
不甲斐ない私を自嘲し更新
摘み取る草を選ぶ責任
向き合う命を自分の手で切り
甘えはしないみんなの痛みに
本当の私を咲かせるために 歩夢「果林さん…ごめんなさい」
侑「歩夢を縛ってる鎖が…閉じ込めてる檻が」
ビキッビキッ
歩夢「悪いんですけど…果林さんたちの優しさ…」
歩夢「踏みにじります!」
バキッ!
歩夢「私は臆病だった」
歩夢「選ばないものを決めて、可能性を自分の手で摘み取るのは…心が痛いんだ」 歩夢「だから迷って、先延ばしにしているうちに自分で選ぶ責任からも目を逸らして…」
歩夢「あのままじゃ誰も手入れをしない花壇みたいにダメになってた」
歩夢「果林さんたちがしてくれたこと…選ぶ痛みを肩代わりしてくれたこと…感謝してます」
歩夢「でも…決断するのは私じゃなきゃいけなかったんです!」
歩夢「私の花壇に咲かせたい花がわかるのは私だけなんだから!」 果林「……」
果林「そう…それが歩夢の伝えたいこと」
果林「…認めるわ、歩夢はちゃんと私たちを見て自分の言葉で気持ちを伝えてくれた」
果林「歩夢の言う通りだと…私も思うわ」
歩夢「じゃあ…」
果林「ただし、ラップバトル大会には出さない」
歩夢「そう…ですか…」 果林「当然でしょ?私は歩夢を出さないことを選んだの」
果林「だからね…これはもう私と歩夢の個人的なわがままのぶつかり合いなのよ」
歩夢「え?」
果林「…続けるわよね?ラップバトル」
歩夢「…もちろんです!まだ私はやれます」
果林「じゃあ…いかせてもらうわ」
果林「そうだ…ラップバトルならこれが必要ね」
果林「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、朝香果林!私のパフォーマンスで視線釘付けにするわよ!」 【果林】
花を咲かせたい?これは勝負
引っ込めなさい笑えないジョークは
退けないあなたじゃ引くのがオチよ
誰の目にも見てるジョーカー
草むしり?したけりゃどうぞ、でも
鎖は無視したりできないようよ
未来の選択の価値とやらより
私は戦略で勝ちをもらう ジャラララララララ
歩夢「やっぱりやることは変わらないんですね」
果林「知ってるでしょ?これが私のやり方なの」
ギリリリリッ!
歩夢「っっ!一応、聞きますけど…私を大会に出す気は?」
果林「これっぽっちもないわよ」
歩夢「そうですよね…わかってました」
歩夢「果林さんがお節介で頑固なことくらい!」 【歩夢】
縛れはしないよ心の花は
止めようとしてくれるニジガクの仲間
ぶつかり押し切る!ここは道半ば
負ける気も止まる気も無いんだから
このわがままは私の意志だ
イージーじゃない未知の道ゆく意地だ
抱えるジョーカーも私の一部だ
ここで切るんだ勝利の切り札 スパーン!
果林「一撃で切断とか…結構本気で行ったんだけど」
歩夢「私のわがままで大会に出るんです!守ろうとしてくれる果林さんのわがままを振り切って」
歩夢「だからこのくらい簡単です!」
歩夢「あと、果林さんは色々考えてくれたみたいですけど…あいにく余計なお世話です!」
果林「まったく、先輩の厚意はありがたく受けっておくものだと思うけど…」
果林「生意気な後輩は実力で黙らせないとかしら?」 【果林】
ジョーカー抱えちゃ上がれない
あなたのターンなんてもう来ない
大層なお笑いすでに場違い
常夏の吹雪ねつまらない
切り札じゃないわ、それは死に札
止める鎖こそが命綱
お手付きの罰は容赦するから
お手手繋いで牢屋にお入り ガシャーン
歩夢「今度は…牢屋ですか」
果林「この際だからはっきり言うけどね…あなたが悩んでるつもりでふらふらしてた間も私たちはずっと考えてきたの!」
果林「あなたを出場させるかどうかだけじゃない…出場させてまたおかしくなったらどうするか…出場させないなら一人分足りないのをどうするか…マイクの異常とやらは本当なのか」
果林「他にもいくつもいくつも考えてきた!一番いい選択肢を探してきた!」 果林「色んな道を探して…それで選んだのがこれなの!あなたを参加させるとかそんな選択肢はもう捨ててるの!」
果林「あなたがどれだけ決意しようが、私たちのやってきたことを無駄になんてさせない…」
果林「それが私のわがままよ」
歩夢「…私が今日まで目を背けてたものに果林さんたちはちゃんと向き合ってくれていたんですね」
歩夢「本当にみんな優しくていい人たちです」 果林「わかってるなら止まりなさい!変なところだけ強情なんだから!」
歩夢「だけど!」
歩夢「鎖が果林さんの想いだとしても」
歩夢「牢屋が同好会のみんなの優しさだとしても」
歩夢「私はそれに甘えていたくはない」
歩夢「果林さんたちがもうこれ以上捨てなくてもいいんだって、私自身が証明するんです!」 【歩夢】
やっと見つけた感謝のガーベラ
絶対負けないこの気持ちがあれば
打ち破るんだ心の牢なんて
咲かせる折れないローダンセ
重い鎖の意味を知ったから
抱えた想いは腐りなどしない
雨降る沿道もみんなで歩いて
トゥルーエンドにかけるんだ虹 歩夢「これが私のわがままなんです!」
歩夢「果林さんたちの優しさに甘えて立ち止まらずに!ちゃんと自分で選んで、自分の手で摘み取るんです!」
歩夢「鎖とか檻とか牢屋とか…」
パリーーーーン!
歩夢「そんなもので守ろうとしてくれなくていいんです!」 果林「なによ…」
果林「今更、そんなこと言わないでよ…」
歩夢「果林さん…」
果林「私たちの覚悟はなんだったの?」
果林「私たちがやってきたことはなんだったの?」
果林「無駄だったの?」
歩夢「…無駄なんかじゃないです」 歩夢「果林さんたちが私の代わりに決めようとしてくれなかったら、果林さんがラップバトルを受けてくれなかったら」
歩夢「私は何も気づけないままだった」
歩夢「だから無駄になんかなってないし、私が無駄になんてさせません」
果林「そっか…」
歩夢「はい………」
エマ「あ、あの!!!」
エマ「ねえ…バトル中なんだけどいいかな?」 果林「何よエマ?」
エマ「あのね、私思うんだ…これは歩夢ちゃんと果林ちゃんだけの問題じゃないって」
エマ「だから、ここにいる10人でもう一度話し合いたい」
エマ「この1ヶ月も歩夢ちゃんの頑張りも無駄になっちゃうかもしれないけど」
かすみ「エマ先輩ずるいですよ!それかすみんが言おうと思ってたのに」
しずく「私も今の歩夢さんと果林さんのバトルを見た上で改めて話し合いたいです」 彼方「果林ちゃんにいろんなこと押し付けちゃったし、このままだといけないと思うな」
愛「歩夢と果林はどうだか知らないけど、愛さんは二人でラップバトルして決めましたーなんて納得できないよ」
璃奈「このままだと不完全燃焼」
せつ菜「お二人のバトルを見て、黙ってるような人はここにはいませんよ!」
侑「そうだよ…今度こそみんなで決めよう」
果林「あなたたち…」 果林「…あーあ、もう続ける意味なんてないわね」
果林「いいわ…朝香果林は戦意喪失、このバトルはあなたの勝ちよ歩夢」
歩夢「果林さん…」
侑「じゃあ」
果林「ええ、ラップバトル大会については一旦白紙にして」
果林「改めて話し合いましょう。ここからはマイク無しでね」 〜同日・夜〜
〜スクールアイドル同好会部室〜
かすみ「ということで、改めて発表です」
かすみ「歩夢先輩メンバー復帰おめでとうございまーす!」
歩夢「えっと…改めてよろしく…でいいのかな?」
果林「また暴走するようなら即メンバーから外すとか条件はあるけどね」
愛「で、どうなの?さっきもなりかけてたみたいだけど」
璃奈「マイクのせいではないんだよね?」 歩夢「まだはっきりとは言えないけど、前の大会みたいなことにはならない…と思う」
歩夢「なんとなく原因もわかってきたし…多分あっちの私も理解してくれたし」
果林「原因?あっちの私?」
歩夢「えーっと、多分私のスキルがわかったところから話さないとかな?」
侑「わかったの!?」
歩夢「うん…声が聞こえるんだ」 果林「よくわからないんだけど…声?」
歩夢「えっと…ちょっと恥ずかしいんだけど…もう一人の自分の声…みたいな?」
果林「……………」
歩夢「真顔で見つめないでください!」
エマ「中二病ってやつ?」
璃奈「善子ちゃんからうつっちゃった?」
侑「歩夢が…歩夢が中二病に…」
歩夢「…こうなる気がしてた」 せつ菜「わ、私はそういうのありだと思いますっ!!だから胸を張ってください!!」
歩夢「う、うん…続けるね」
歩夢「だいたいは私の声なんですけどそれだけじゃなくて、さっきは果林さんの声が聞こえたり」
果林「私の声?そういえばおかしなこと言ってたわね。私が歩夢をメンバーに入れたがってるとか」
愛「果林の心を読んだみたいなこと?」
果林「読心術とかじゃないと思うわ。私そんなこと考えてなかったもの」 歩夢「実は聞こえたのは今回が初めてじゃなくて、前回の大会の時も聞こえたんです」
歩夢「曜ちゃんの声が」
愛「曜の声?」
歩夢「うん、『Aqoursじゃなくて、千歌ちゃんと二人きりだったらな』って」
歩夢「曜ちゃんは昔はそうだったけど今は違うって返してきたけど、そういう選ばれなかった選択肢の声を聞く力なんだと思う」
しずく「随分と曖昧なスキルですね」 彼方「ん〜?でもそれが暴走の原因と関係あるの?」
歩夢「どうも、その…切り捨てられた上原歩夢というのの中に厄介な子がいるらしくて…言ってくるんです」
歩夢「…力を貸してあげるよって」
しずく「別の歩夢さんが…力を貸してくれる…?」
かすみ「完全に中二病じゃないですか!」
歩夢「………」プルプル
せつ菜「あ、歩夢さん!!私はいいと思うので!とりあえず話を続けましょう!!」 歩夢「前の時はそのまま力を貸してもらってあんなことになっちゃったけど、断ったら引き下がってくれたし…話せばわかってくれる子なんだと思う」
歩夢「力を貸すとかじゃなくて一緒に強くなろうって約束したし、大丈夫なはずだよ」
彼方「お…おう」
果林「…まあ対処法はあるということにしておいてあげる」
せつ菜「それにしても"選ばれなかった選択肢の声を聞く"とかなんだか歩夢さんっぽい能力ですね」
かすみ「え?歩夢先輩っぽいですか?どこが?」 せつ菜「私たちそれぞれあるじゃないですか?テーマとか、象徴する言葉、大好きなものが。歩夢さんのテーマからしたらぴったりなスキルですよ!」
しずく「歩夢さんのテーマ、さっきのバトルから考えると…ゲームとか植物?」
せつ菜「はい、それで今の歩夢さんの話を聞いたら、ゲームにも植物にも関係しているあるもののイメージが浮かびまして」
愛「あ!愛さんわかったかも」
璃奈「私にもわかった」
しずく「ゲームにも植物にも関係…選ばれなかった選択…あ!樹形図ですか!」 かすみ「ジュケイズ?って何?」
しずく「数学の確率と場合の数でやらなかった?ほら、色んな場合を書いて枝分かれしていくやつ」
かすみ「ああ!あの書くのが大変なやつね。サイコロを4回振って全部1が出る確率とかは手が痛くなっちゃった」
しずく(それは普通計算して出すやつなんだけどな。書いて出したのはある意味すごいけど)
かすみ「なるほどなるほど。そういえば前にりな子の家で見たゲームでもルートが分岐するとかで木みたいな画面を見たことあるよ」 せつ菜「それで思ったんですけど、"樹形図の向こうの声"という言い方はどうでしょう!!」
果林「なるほど、たしかに歩夢のスキルはジュケイズっぽいわね」
エマ「果林ちゃん…多分わかってないよね」
侑「…そっか…そっか」
歩夢「侑ちゃん?」
侑「やったね歩夢!ようやく歩夢のスキルがわかったんだよ!」
歩夢「聞こえるってだけだよ?どうやったら聞こえるのかもわからないし」 ピンポンパンポーン!
『下校時刻です。校内に残っている生徒は速やかに退出してください』
『繰り返します。下校時刻です…』
せつ菜「あああ!もう、こんな時間じゃないですか!今日はこのくらいにして早く帰りましょう!」
歩夢(みんなが慌ただしく部室から出て行くいつもの風景…なんか久しぶりに見た気がする)
侑「歩夢、帰ろうか」
歩夢「そうだね…あ、でもその前に」 〜虹ヶ咲学園部室棟廊下〜
歩夢「あ!あの!果林さん」
果林「何かしら?」
歩夢「今日はありがとうございました!果林さんのおかげで私、ちゃんと決められました」
果林「ううん、礼を言うのはこっちよ。やっと気兼ねなくラップバトルできそうだわ」 果林「私たちは互いに迷って、ぶつかって…新しい"私"の選択ができた」
果林「結果論だけど、あなたと迷子になるのも悪くなかったのかもね」
果林「これからも互いにわがままでいましょう…生意気な後輩ちゃん」
歩夢「ふふっ、そうですね…お節介な先輩さん!」 〜帰り道〜
侑「いやー、本当に歩夢はすごいよ!幼馴染としてこんなに誇らしいことはないね」
歩夢「侑ちゃんそればっかり言ってる」
侑「浦の星行って、音ノ木坂行って、貸してもらったマイクでラップバトル!聞いてるだけでときめきが止まらないよ!」
侑「でもそれ以上にときめいたのが歩夢のラップだね!やっと歩夢の本気が見れてよかったあ!」
歩夢「それも何回も言ってるね…」
侑「あ、もう着いちゃった…じゃあ、歩夢また明日だよ」
歩夢「うん、また明日」 〜歩夢自室〜
歩夢(長い一日だったな)
ハーテーシナーイ♬
歩夢「あ、穂乃果ちゃんから電話だ」
歩夢「もしもし」
穂乃果『歩夢ちゃん!穂乃果だよ!』
歩夢「うん…わかってるよ」
穂乃果『今、電話大丈夫かな?』
歩夢「うん、大丈夫」 穂乃果『どうだった?ちゃんと伝えられた?』
歩夢「ばっちりだよ。大会にも出られることになったし…ちょっとかもしれないけど前に進めたかな?」
穂乃果『そっか…良かった。あ!そういえば聞き忘れてたんだけど…』
歩夢「うん、何?」
穂乃果『歩夢ちゃん、誰とバトルしたの?』
歩夢「……え?」 穂乃果『んもー、秘密とかいう気じゃないよね?穂乃果と歩夢ちゃんの仲なんだからそれくらい教えてよ〜』
歩夢「そうじゃなくて…言ってなかったっけ?」
穂乃果『"ラップバトルでニジガクのみんなに伝えたい"としか聞いてないよ?借りるの1本だけならさすがに全員相手にしないだろうとは思ったけど』
歩夢「そ、そうだったっけごめん!あのね…果林さんとバトルしたんだ」
穂乃果『おお、果林さんか!なんか手強そう!』 穂乃果『ねえねえ!果林さんのラップってどんな感じ?…ってこれは本番のお楽しみにしたほうがいいか』
歩夢「果林さんはすごいよ!私が太刀打ちできたのが奇跡なんじゃないかってくらい」
穂乃果『そうなんだ!ああああ見たいなあああ!』
穂乃果『よし!歩夢ちゃんの無事も確認できたし、まだまだ話したいことはあるけど切るね…大会で会おう!おやすみ』
歩夢「うん、大会で会おう!おやすみ」
歩夢(穂乃果ちゃん…私、不器用なりに頑張ってみたよ) 歩夢(…さて)
歩夢(さっきの電話の違和感…その正体を明らかにするためにやらないといけないことがある)
歩夢「あった…千歌ちゃんからのメッセージ」
千歌:歩夢ちゃんの覚悟、ニジガクのみんなにぶつけちゃえ!
歩夢「そうだよね…千歌ちゃんにもきいてみよう」 歩夢(電話…出てくれるかな?)
千歌『もしもし、歩夢ちゃん!!?』
歩夢「良かった、出てくれた…今お話しできる?」
千歌『もちろんだよ!で、どうだった?歩夢ちゃんの気持ちぶつけられた?』
歩夢「やりきったよ!大会にも出られることになったし、やって良かった!ありがとう千歌ちゃん」
千歌『ふふふ…存分に感謝するがよいぞ』 歩夢「ねえ…私がバトルした相手誰だと思う?」
千歌『いきなりクイズ?うーん、聞いていた話から考えると…誰だろ?』
歩夢(やっぱり…)
千歌『多分"ラップできるのか?"って言った人とバトルしたんだよね?立場的にお堅い事言いそうなせつ菜ちゃんとか?』
歩夢「ハズレ、正解は果林さんだよ」
千歌『あ、果林さんがいたかー!』
歩夢「でもラップできるのかって言った人とバトルしたのは合ってるよ」
千歌『あと一歩だったのか…はあ』 歩夢「今日はありがとう。マイク、返しにいくね!」
千歌『実は花丸ちゃんが相当へそを曲げているので早めにマイクを返してくれると助かります…』
歩夢「じゃあ、このくらいで…大会ではお互い頑張ろう!おやすみ」
千歌「うん、おやすみ。ウチウラの力を見せてあげるから待っててね」
歩夢(今日千歌ちゃんがしてくれたこと…全力のラップで返すね) 歩夢「…………それはそれとして」
歩夢「やっぱりだ…」
歩夢「千歌ちゃんにも、穂乃果ちゃんにも…私が誰とバトルするかは言ってない」
歩夢「さっきの千歌ちゃんの話からすると、衝突したのがメンバーの誰かも言ってない」
歩夢「私が朝の出来事を話したのはその2回だけ」
歩夢「…だとしたらおかしいよ」 歩夢(虹ヶ咲を目の前にしてバトルのことで頭がいっぱいで気づかなかったけど…)
歩夢(知ってるはずがないんだ…あの人が…)
ことりママ『ふふっ、健闘を祈ってますよ』
ことりママ『"朝香さんたち"にぶつけてください。あなたの想いを』
歩夢(ことりちゃんのお母さん…音ノ木坂の理事長が…私のバトルの相手が果林さんだなんて知ってるのはおかしいんだ) 〜理事長室〜
ことりママ「音ノ木坂、浦の星、虹ヶ咲を巻き込んでの大立ち回りか…若さってのは恐ろしいわね」
ことりママ「まあでも…それに見合う成果はあったかな」
prrrrrr…
ことりママ「はい、もしもし西木野?なんか用?」
真姫ママ『今日は随分と上機嫌じゃない?』
ことりママ「そりゃ、私の推しの歩夢ちゃんが大復活したんからね」 真姫ママ『あなた上原歩夢推しなの?初めて知ったんだけど…ていうか娘はどうしたのよ?』
ことりママ「もちろんμ'sはことり推しよ」
ことりママ「で、何か用?」
真姫ママ『マイク持ち出しの件、何勝手に許可してるのよ…貴重なデータが取れたみたいだから別に責める気はないけど』
真姫ママ『あと…あなた今日一日何してたの?』
ことりママ「仕事にきまってるじゃない?」 真姫ママ『嘘つくならもっとマシな嘘つきなさい』
真姫ママ『それとも何?』
真姫ママ『朝から虹ヶ咲学園に張り込んで、浦の星女学院まで行って、音ノ木坂に戻ったと思ったら上原歩夢と虹ヶ咲学園にまた行って、夕方になるまで虹ヶ咲学園に張り込むのがあなたの仕事なの?』
ことりママ「…申し訳ございません」 真姫ママ『まったく…なんでそんな無駄なことしてるのよ』
ことりママ「無駄じゃないわよ。歩夢ちゃんの復活劇をこの目で見られたんだから」
真姫ママ『意味わかんないこと言わないで。切るわよ』
ブツッ
ことりママ「さてと、懸案事項も一つ片付いたし」
ことりママ「"樹形図の向こうの声"か…せつ菜ちゃんもなかなかいいセンスしてるじゃない」クスクス
ことりママ「次の大会が楽しみね」
⇒to be continued 読んでいただきありがとうございました
前スレが続けるかどうか決めないで書いていたので繋がりが強引になった上に気づいたら歩夢を立ち直らせるだけで結構な長さになってました
あと、果林とバトルさせようとした結果アニメのVIVID WORLDに影響を受けて本来考えていたストーリーが大幅に変わったりとかしてます 乙
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