遥「お姉ちゃんを好きになるのは遺伝子的に当然だと思うよ」
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遥「だって、私もお姉ちゃんもお父さんとお母さんの遺伝子が混ざり合ってできたんだよ?」
遥「お父さんがお母さんを好きになったように」
遥「お母さんがお父さんを好きになったように」
遥「私の中のお父さんがお姉ちゃんの中のお母さんを」
遥「私の中のお母さんがお姉ちゃんの中のお父さんを」
遥「大好きになって、愛し合いたいってなっていくのは至極当然のことなんじゃないかな?」
遥「もしもそんなことないって姉妹がいたとしたら」
遥「親は本当に愛し合っていない可能性があるってだけで、姉妹間の恋愛については何の問題もないと思ってるんだよね」
遥「女の子同士だって」
遥「半分男、半分女で作られた体なんだから」
遥「半分男、半分女で作られているお姉ちゃんにそれぞれが恋をしてしまうのは、もうどうにもならないことだって思う」
遥「だからね、お姉ちゃん……結婚しよ?」 シーン.....
遥「なんて、お姉ちゃんまだ帰ってきてないんだけど……」
ギシッ.....
遥(帰ってきてたところで)
遥(こんなこと、お姉ちゃんがいるときには言えないし)
遥(今だって十分、結婚生活しているようなものだし)
モフモフ....
ギュッ
遥(お姉ちゃんの枕良い匂いがする……)
遥「はぁ……」
遥(いつも勝手に下段のベッドで転寝してるのが)
遥(上段に上がれないほど練習で疲れてるって建前で)
遥(お姉ちゃんがいないのを見計らってお姉ちゃんの枕の匂い嗅いでるって知ったらどう思うんだろ)
遥「はぁ……好き……」ボソッ ここで彼方ちゃんが彼氏連れてきた時の反応見てみたい 遥(なんでお姉ちゃんはお姉ちゃんなんだろ)
遥(お姉ちゃんのせいで、いつも一緒にいられるしいいとこも悪い所も……全部知っちゃってるし)
遥(お姉ちゃんのせいで、遺伝子レベルでこんなに好きになっちゃう)
遥(なのに……お姉ちゃんに恋するのはおかしいとか、女の子同士はおかしいとか)
遥(意味不明で訳が分からない)
遥(たとえ産まれてきた結果が女の子であっても、半分はお父さん……男の子なんだから)
遥(それはもうちゃんとした異性恋愛だよ)
遥(見た目が女の子ってだけなのに、それだけでダメだとか……もう……)
モフモフ
ギュッ.....
スンスン
スンスン
遥(いつも私達のために頑張ってくれるお姉ちゃん……)
遥(私ももっと頑張らないとって思わせてくれるお姉ちゃん……)
遥(毎朝、制服の上からエプロン付けてるお姉ちゃんは幼妻っぽくて煽情的ったらない……)
遥(あ、間違えた……)
遥(……頑張りすぎて少し不安になる) アリサ「お姉ちゃんのこと大好きだけど、海未さんの方が好きですけど」 遥(正直、お姉ちゃんにアルバイトなんてして欲しくない)
遥(スーパーでバイトなんてしてたら、お姉ちゃんの苦労も知らずに遊び歩いてる他学校の人にナンパされかねないし)
遥(商品の場所案内で声かけて優しくされただけで好かれてるって勘違いする人がいないとも限らない)
遥(お姉ちゃんがやるには、あまりにも危険すぎるよ……)
遥(私のお姉ちゃんだよ?)
遥(髪がもふもふのやわやわで、良い匂いがして)
遥(背がそんなに高くないのに、胸もお尻も大きくて)
遥(筋肉質ではなくても、そんなに脂肪のついてないほどよく柔らかくてちょうどいいサイズのウエストのお姉ちゃんだよ?)
遥(……あんなえっちな店員がいたらダメだと思うよ)
遥「だから、バイトなんて私がやるって言ってるのに……お姉ちゃんってば……」
スンスン
スンスン.....
遥(全部……自分でやっちゃおうとするんだもん……)
遥(そんな悪いところも含めて……好きだけど) 遥(いつか、お姉ちゃんは私以外の誰かを好きになって、私のところに連れてくるのかな)
遥(私に見せたこともないような笑顔で腕に抱き着いて、体を密着させて)
遥(大好きとか、好きとか、愛してるとか……夜には体を重ね合って、唇を……)
ガタンッ
遥「だめぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
ボフンッ
ボフンボフンッ
バンバンバンバンバンッ!
遥「そんなこと……そんなこと……っ!」
遥(お姉ちゃんと結婚するのは私なのっ!)
遥(一番好きなのも愛してるのも……幸せにできるのだって、私なのっ!)
遥(もしも、お姉ちゃんが誰かも知らない人と結婚するなんて……)
遥(ううん、交際するなんてなり始めたら私……)
遥「うっ……」ビクッ
遥(吐きそう……) タダイマー....
遥「ぁっ……帰って来た……」
サッ
サッ
ギシッ
モフモフ
ボフンッ
遥「すぅ……はぁ……」
遥「んっ……はぁ……」
遥「すやすや……」
.....ガチャッ
彼方「ただい……あー、遥ちゃんったらまた寝てる」
彼方「制服で寝たら皺になっちゃうのに……」
ナデナデ
遥「んぅ……」
彼方「それだけ……スクールアイドルの練習が充実してるってことかな〜?」 彼方「……さっさと着替えちゃおうかな」
遥(……うん。その方が良いと思うよ)チラッ
遥(下段からだと、お姉ちゃんの着替えはほぼ全身が見える)
遥(角度によっては顔の部分が隠れるから……すっごくえっち……好き)
遥「ん……」
モゾモゾ.....
ギシッ
遥「……すやすや……」
彼方「かわいい顔して寝てくれちゃって……」
遥(可愛いのはお姉ちゃんだよ)
彼方「お姉ちゃんのベッドなんだけどな〜」
遥(だから使ってるの……ごめんね)
遥「んんぅ……お姉ちゃ……好き……」
彼方「えへへ〜お姉ちゃんも、大好きだよ〜」
ナデナデ
遥(あっ……好き……) シュルッ.....
パサッ
パサッ
ガサッ....
遥(……お姉ちゃんと結婚したい)
遥(でもその前に、本気で交際したい)
遥(今だって、恋人未満のデートは一杯してるけど)
遥(互いに恋人同士だって認識して)
遥(普段よりもドキドキして、気が気じゃないデートをしてみたい)
遥(道端で抱き合ってる人、キスしてる人)
遥(そんな人たちを見かけたら互いにちょっと気まずくなって)
遥(ちらっと眼を向けたら互いに視線が重なっちゃって顔を背けるけど……手だけはしっかり握っちゃうの)
遥(……なんて、そんなの空想にしかならない)
彼方「〜♪」
遥(私の、私だけのお姉ちゃん……さりげなく、さりげな〜く……告白しちゃおうかなぁ……) ――――――
―――
遥「ん……」
遥「ぁっ!」
ガバッ
キョロキョロ.....
遥(また本当に寝ちゃった……)
遥(お姉ちゃん、お夕飯作ってるよね……)
ギシッ
タッタッタッ....
ガチャッ
遥「お姉ちゃんっ」
彼方「わぁっ……ど、どうしたの遥ちゃん?」
遥「私も手伝う!」
彼方「ん〜ゆっくりしてても良いのに」
遥「手伝いたいの……それに、寝ちゃったから全然平気」
遥(お姉ちゃんの匂いで元気百倍だもん)
遥「お姉ちゃんこそ、疲れてるんだから……休んでいいんだよ?」
彼方「彼方ちゃんは大丈夫だよ〜ありがとねぇ〜」
ナデナデ
遥(今は大丈夫でも、いつかは……だから、無理しないで欲しいのに) トントン....
チッチッチッ...シュボッ
カンッカンッ
カシュッ....
遥「……ごめんね? お姉ちゃんが一番大変なのに、私だけ寝ちゃって」
彼方「気にしなくていいのに」
遥「気にするよ……お姉ちゃんのことだもん」
彼方「遥ちゃん……」
シャッシャッシャッ.....
カチャンッ
ギュッギュッ……
....ジュッ〜ッ
遥「……お姉ちゃんが結婚しちゃう夢を見たよ」
彼方「えっ? 遥ちゃんじゃなくて?」
遥「うん、お姉ちゃんが結婚して……嫁いじゃって……いなくなっちゃうの」
遥「最近……結構そういう夢見るんだよね……」
遥「するんだよね? いつかはさ……誰かと結婚……」
彼方「そうだねぇ……いつかはすると思うよ〜」
遥「……結婚しないでって言ったら、しないでくれる?」
彼方「え?」
遥「結婚して欲しくない、いなくならないで欲しい、ずっと、ずっと一緒にいてって言ったら……いてくれる?」 本編からして噛み砕けばお姉ちゃんに愛されちゃって毎日幸せ!で止まらずに自分だって愛し返したい!だからね仕方ないね 彼方「どうしたの? そんな……」
遥「夢の中で私が聞いたら、お姉ちゃんが答える前に目が醒めちゃってさ……」
遥(嘘だけど)
遥「だから、聞きたくなっちゃって」
遥「……分からないよね、今は」
彼方「そうだなぁ……」
彼方「そもそも、多分、お姉ちゃんが結婚するのは遥ちゃんがしてからにすると思うよ〜」
遥「そしたら一生結婚できないよ?」
彼方「おぉぅ……?」
遥「ぁっ……えっと……多分ね、多分……」
彼方「大丈夫だよ」
彼方「遥ちゃんはこんなにかわいくて、頑張り屋さんで、しっかりしてるんだもん」
彼方「遥ちゃんを好きになってくれる人は、たっくさんいるよ〜」
ナデナデ
遥「えへへ〜そうかなぁ……」
遥(私が好きになれる人が、いないんだけどね) 遥「例えばの……話なんだけど」
彼方「うん」
遥「お姉ちゃんが女の子に好きです、付き合ってくださいって言われたらどうする?」
彼方「ん〜女の子かぁ……」
遥「ほらっ、虹ヶ咲学園って女の子しかいないでしょ? だから、そういう関係で」
遥「卒業式の日、告白されるみたいなことがあるかもしれないし」
彼方「ん〜……どうだろうなぁ」
彼方「好きだって言ってくれた気持ちは、凄く嬉しいと思う」
彼方「男の子の好きよりも、ずっとずっと大きな想いの籠った " 好き " だと思うから」
彼方「だから……うん〜……」
彼方「私も一杯一杯考えて、同性の問題だとか、色々……ちゃんと考えて」
彼方「気持ちに応えられるって思ったら……いいよ〜って、言うかもしれない」
彼方「少なくとも、女の子同士だから無理って、酷いことは言わないようにする。と、思う……」
彼方「その時になってみないと、本当にどうなるかはわからないけどね〜」 遥「そっか……」
彼方「なになに〜?」
彼方「もしかして遥ちゃんは、女の子に告白されたのかな〜?」
遥「ち、違うよっ!」
遥(されても断るし……)
遥「気になった、だけだよ」
遥「………」
遥「……ねぇお姉ちゃん」
彼方「何〜?」
遥「……私がもし、姉妹じゃなかったら恋人にしてた?」
彼方「ん〜……んんっ!?」
彼方「は、遥ちゃんってば急に何を言ってるのかな〜?」
遥「ほら、私はお姉ちゃんが ” 大好き ” だし、お姉ちゃんも好きって言ってくれるから両想いみたいなものだし」
遥「そのまま、赤の他人だったなら……どうしてたかなって」
彼方「ん〜……ん〜……っ……」 遥(お姉ちゃんはすごく、凄く真剣に悩んで)
遥(誤魔化すように、料理を片手間にしながら……悩んで)
遥「……無理?」
彼方「無理というか、なんというか……」
彼方「遥ちゃんと姉妹じゃないのを想像が出来ないんだよねぇ……」
彼方「でも、そうだねぇ」
彼方「もし、今の好きな気持ちが姉妹じゃない遥ちゃんにも向けられていたら」
彼方「……う〜ん」
彼方「彼方ちゃんは……遥ちゃんからきてくれたら、良いよ〜って付き合うかも」
彼方「自分からは……きっと、言えないかなぁ?」
彼方「ぇへへ〜」
遥(真剣に考えて……途端に頬を赤らめて照れくさそうに笑う)
遥(超絶かわいいお姉ちゃん……私は好きだよ)
彼方「もし断られたらって思うと……きっと踏み出せないかな〜」
遥「だったら、付き合えるかもしれないね」
彼方「告白してくるの〜?」
遥「だって、いまでも " 結婚しないで " って思ってるんだよ?」
遥「そんな私が、一人先に卒業していっちゃう彼方先輩のことをただ見ているだけなんてきっとできない」
遥「告白して、付き合って……いつまでも一緒に居たいって行動するはずだよ」
彼方「そこまで遥ちゃんに思って貰えるなんて、彼方ちゃん嬉しいよ〜」
遥(……だからさ、お姉ちゃん。私と付き合ってくれないかな)
遥(って、言えたらなぁ……) このめちゃくちゃ愛し合ってるけど決定的に噛み合わない空気感好き いいねスタンプがあると強いね
姫乃のAAも待たれる ζ(*^ᴗ^*)ζ ――――――――
――――――
[夜]
ギシッ.....
遥(お姉ちゃん、女の子同士も有だった……)
遥(私が赤の他人だったら、付き合ってくれそうだった)
遥(姉妹……姉妹がネックなのかな……)
遥(お姉ちゃんに子供産んで欲しいけど、無理)
遥(お姉ちゃんの子供産みたいけど、無理)
遥「……っ」
ギシッ
遥「………」チラッ
遥(私がここまで好きだなんて微塵も思ってなさそう)
遥(いくら何でもここまで無害だと思われちゃうと)
遥(……夜這いしたくなってくるよ、お姉ちゃん) 彼方「zzzz……」
遥(いつもいつも、お姉ちゃんのことばっかり考えてるなんて、どうせ知らないよね)
遥(夜、こっそり寝顔覗いてるのも知らないよね)
遥(……お姉ちゃんのえっち)
遥「もう、こうしてやるんだから」
カタッ
カタンッ
彼方「ん……」
ギシッ
モゾモゾ
彼方「んぅ……遥ちゃん?」
遥「すやぴ……」
彼方「二人は狭いのに……」
彼方「こっちでお昼寝するから、勘違いしちゃうんだぞ〜……」ボソッ
遥「んっ……んぅ……」ギュッ
彼方「………」
彼方「まぁ……いいかぁ……」
遥(おやすみ、お姉ちゃん) 遥(お姉ちゃんの匂いに包まれながら)
遥(お姉ちゃんの体温を感じながら)
遥(お姉ちゃんの腕を抱いて)
遥(小さな枕に二人分の頭を乗せて寝る)
遥(……恋人にも難しい、妹の距離感)
遥(好き……お姉ちゃんが大好き)
遥(ほかの誰にもお姉ちゃんを渡したくない)
遥(誰かと結婚されるくらいなら……違法だろうと私が結婚したい)
遥(本当に私の結婚を待っててくれるなら、私は一生、結婚しないで生きていったっていい)
遥(それくらい、私はお姉ちゃんのこと……好きなんだよ?)
遥「……結婚しようよ」ボソッ
彼方「んぅ……いいよぉ……zzzz……」
遥(言質とった)
遥(なんてね……お姉ちゃんのばか)
遥(大好きになってやるんだから……もうっ) 「あなたにはエロボイスドラマのシナリオを書く適性があります」 ――――――
―――
遥「おはよ〜お姉ちゃん」
彼方「おはよ〜」
彼方「遥ちゃん昨日、寝ぼけて彼方ちゃんのベッドに入って来たでしょ〜」
遥「ぁ、うん……そうみたい」
遥「起きたらお姉ちゃんのベッドでびっくりしちゃった……えへへ……」
彼方「下の方が良いなら、交換しても良いよ〜?」
遥「なんなら、ダブルベッドでも良いと思う」
遥「ほら、だって私が下になったら毎回お姉ちゃんが上に上ることになっちゃうでしょ?」
遥「それなら、二人で一つのちょっと大きいベッドで寝るってした方が良いと思わない?」
遥「私とお姉ちゃん、仲いいんだし……無理してわけなくても良いと思うんだよね」
遥「ベッド下収納付きのダブル……ううん、セミダブルでもいいし」
遥「そろそろギシギシ音が鳴るようになってきちゃってるから」
遥「お姉ちゃんも大学生になるわけだし……ベッドは変えた方が良いと思うんだけど」
遥「そこでこのセミダブルサイズのベッドなんだけど」
.....スッ
遥「側面に衣類収納用の――」
彼方「す、すとーっぷ!」
彼方「さすがにそんな一気に言われても困るかなぁ……」 わたてんのひなたが高校生になってもこんな感じやろうなあ 遥「ん……えっと、じゃぁ」
遥「お姉ちゃんと一緒に寝たいからベッド新しくしたい」
彼方「おやぁ……?」
遥「だって、その方が気持ちよく寝られたんだもん……」
遥「確かにちょっと窮屈で少し熱くなっちゃったけど」
遥「それはベッドの問題であって、お姉ちゃんと一緒に寝ること自体には何の問題もなかったよ」
遥「だから、ベッドも軋むしお姉ちゃんも大人になるし」
遥「そろそろベッドを新しくして快適に寝られるようにした方が良いと思う」
遥「特に、冬場なんて夜寝るとき布団が暫く冷たいけど」
遥「私が先に寝ていればお姉ちゃんはすぐにあったかい布団で気持ち良く寝られるよ」
彼方「それはそうだけど……」
彼方「遥ちゃん、そろそろ自分の部屋が欲しいとか――」
遥「別に思わないよ」
遥「だって、これまでずっとお姉ちゃんと一緒に使ってきたわけだし」
遥「来年からお姉ちゃんとは別々ってなったら、私きっと寂しくなってお姉ちゃんのところに駆け込んじゃうと思うよ」
遥(って、言っておけば許してくれそう)
遥「あ、もちろん……お姉ちゃんが嫌なら、良いけど」フイッ 彼方「そっか……」
彼方「う〜ん……」
遥「それでね、お姉ちゃんが良いならだけど……さっきも見せようとしたこのベッド」
彼方「なになに?」
遥「ベッド下に収納スペースがあって、このサイズ……」
遥「組み立てるのが少し大変だけど、出来なくはないと思うし……これが良いかなって考えてて……」
遥「後もう一つがこっち」
サッ
遥「寝台とかは省いて、折りたためるマットレスだけ」
遥「使わない時は畳んでソファにしたりもできるし……昼間は場所を取らないから部屋を広々と使えるようになる」
遥「お金はちょっとかかるけど……大丈夫。私、小学生からずっとお金を貯めてるから。買える」
彼方「さ、流石にそんなことしなくていいよ〜」
彼方「お金がないわけじゃないんだから」
遥「でも、私の我儘だから……」
彼方「お金を出せばいいって言って貰えるかも〜って?」
彼方「こらこら〜」
ペシペシ
彼方「悪いこと考える子はお仕置きだよ〜」
遥(やめてかわいい、好きが暴発して押し倒しちゃうよ) 彼方「でもね……このベッドって一応仕切り的な――」
遥「それならこのマットレス立てればいいと思うよ」
彼方「そうだねぇ……」
彼方「……」
彼方「遥ちゃんは私と一緒が良いの?」
遥「うん……お姉ちゃんが嫌じゃなければ」
彼方「ん〜……」
彼方「………」
彼方「分かった。じゃぁ、新しくしよう」
遥「ほんとに!? いいの?」
彼方「遥ちゃんがどうしても〜って言うならそうするよ〜」
彼方「それに最近、遥ちゃんもへとへとで上に上がるの辛そうだし」
彼方「二人で一つのタイプなら、上に上がらなくても良いからねぇ〜」
彼方「ただ、そうするには少し模様替えが必要だし」
彼方「彼方ちゃんと遥ちゃんの部屋の境目が無くなっちゃうよ?」
遥「うんっ、大丈夫」
遥「お姉ちゃんとなら……なんでも一緒で良いよっ」
彼方「まったく〜調子がいいなぁ〜」
ナデナデ
遥「えへへ〜」
遥(お姉ちゃんと一緒に寝れるっ!) ――――――
―――
[半月後]
遥(新しいベッドは、考えに考えた結果、床に直置きのマットレスになった)
遥(折りたたむことができるから、使わない時はソファーとしてくつろぐこともできる万能タイプ)
遥(それが届いた今日……)
遥(届く前に部屋の模様替えを済ませて……めでたく、部屋は私たちの部屋になった)
遥(机も箪笥も、寝るのも隣り合わせ)
遥(前のベッドに使ってた短いカーテンを使ったお着換えスペース……は、別にいらなかったけど)
遥(お姉ちゃんがあった方が良いっていうから、一応、用意)
遥「出来たーっ!」
ボフンッ
彼方「遥ちゃん念願のセミダブルベッド……おぉぅ……イイねぇ……」
彼方「両手を広げてもしきりに手が当たらない……」
遥「夜は右手側に私がいるけどね」
彼方「それはそれで……おいで〜」
遥「ぇ〜いっ」
ボフンッ
遥「これなら二人で寝られる……っ」
彼方「横向きにならなくても二人並べるのは……凄いねぇ〜……」 遥「……」チラッ
彼方「〜♪」
遥「でも……」
ゴロンッ
彼方「わっ……」
遥「寝ぼけてお姉ちゃんに馬乗りになっちゃったりして」
彼方「遥ちゃんは寝相、悪くないから大丈夫だよ〜」
彼方「そ〜れ〜」
グイッ
遥「えっ、ぁ……」
....ゴロンッ
彼方「彼方ちゃんの方が力はあるから……簡単にひっくり返せちゃうねぇ〜」
遥「ぁ……えっと……」
遥(お姉ちゃんが上に……上に……っ)
遥(攻められるのも……あり……っ!)
彼方「遥ちゃんは野菜の詰まった段ボールよりも軽いね」
遥「それって重いのかな、軽いのかな……」
彼方「私がお姫様抱っこできる程度には軽いよ〜」
遥「えっ、ちょっとやってみて!」 彼方「え〜危ないよ〜」
遥「大丈夫、ベッドがあるから」
彼方「じゃぁちょっと持ち上げるだけだよ〜」
遥「やったっ」
彼方「すぅ……はぁ……」
彼方「よし……いくよ〜?」
遥「いつでもいいよっ」
グッ
ググッ....
彼方「むむむむ……」
グググッ
彼方「そいやーっ」
....グイッ
遥「ゎっ……っとと……」
遥「ほんとだ、お姉ちゃん出来てる!」
彼方「嫌でも力がつくからねぇ……ふふんっ。凄いでしょ〜」 彼方「じゃぁ下ろすよ〜」
遥「うん……」
サッ
ゴロンッ
遥「私もお姉ちゃんをお姫様抱っこできるくらいの力、つけようかな……」
彼方「えぇ〜っ、遥ちゃんはそのままでいいのに〜」
遥「お姉ちゃんがお姫様で、私が騎士様……その方が何だかしっくりこない?」
彼方「王子様じゃなく〜?」
遥「そう、騎士。だって、王子は男の人限定だけど、騎士は女の人もなれるでしょ?」
彼方「たしかにねぇ……」
遥「それでね?」
遥「眠り姫なお姉ちゃんをキスして起こすの」
彼方「女の子のキスで目が醒めるのかな〜?」
遥「………」
遥「……お姉ちゃん」
彼方「ん〜?」
.....チュッ
彼方「んんっ!?」
遥「どう、かな……目は覚めた?」 彼方「ぇっ……あっ……えぇっと……」
遥(突然で気が動転してるお姉ちゃんかわいい)
遥(やっぱり基本は受けててほしいし、ふとした時に攻めてくるのがしっくりくるかも)
彼方「だ、だめだよ〜こんな……急にするから唇同士でしちゃったよ〜」
遥「ごめんなさ〜い……」
遥(狙ったけど)
遥「お姉ちゃんがお姫様抱っこしてくれたから、私も何かしてみたくて……」
遥「目は、醒めた?」
彼方「遥ちゃんのドッキリのおかげでばっちりだよ〜……」
遥(お姉ちゃんの唇柔らかかった……)
遥「えへへ……じゃぁ、眠り姫を起こせる騎士になれるね〜」 彼方「も〜遥ちゃんってば……悪い子はお仕置きするって言ったよね〜?」
グイッ
遥「ぇっ……ぁっ……お姉ちゃ……」
サワサワ
遥「ひゃんっ……」
サワサワ.....
遥「ぁっ……だめっ……そこっ」
サワサワ
サワサワ
遥「やめっ……やっ……ぁっ……」
.....サワッ
遥「ぁっ……あっは……あははははははははっ!」
彼方「それそれ〜」
遥「あはははははっははっ……やぁっ……やっっはははははっ!」
彼方「悪い子にはお仕置きだよ〜」
コショコショ
サワサワ
遥「ぉねっ……ひょはっ……ぁっ……」
彼方「えいえ〜い〜っ」
遥「あははははははははは――」 あったかい...お日さまのような
でも互いのズレが、思ってる事が仄暗い 遥「はぁっ……はぁ……はぁ……」
彼方「ふぅ……成敗……」
グイッ
彼方「ぉぉ……っ?」
ゴロンッ....
彼方「ぁっ……ちょ、ちょっと待って遥ちゃん……」
彼方「今のは全面的に急にキスしてきた遥ちゃんが悪いわけで」
彼方「それに対するものだったから対等だったし……もう終わったことだから……彼方ちゃんはちょっと、もういいかな――」
サワッ
彼方「んっっ!」
彼方「遥ちゃ―ーぁんっ……」
ツンツン
ツン.....
彼方「か、彼方ちゃんがこういうの弱いって知ってるよね? ねっ?」
彼方「遥ちゃん、遥ちゃん……?」
遥「……悪い子が弱点つかないわけないよね〜?」
サワサワ
彼方「わぁぁぁぁっぁっ……あはっ……あぁっ……」
サワサワ
コチョコチョ
彼方「あはっあははははっ……あぁっあはははははははははっ!」
サワサワ
サワサワ......
彼方「あぁ〜っ! あっ、ごめ……あははっ……はりゅ……あはははははははっ!」 くすぐりあいはセックスの導入ってそれ1番言われてるから 彼方「あぅぅぅ……」
遥「たまには悪が勝っても良いと思うの」ドヤァ
遥「ふぅ……」
遥(お姉ちゃんとこんなに体触り合ったの、久しぶりかな……)
遥(柔らかくて、気持ち良くて、良い匂いがした……)
彼方「はぁ……ふぅ……」
遥「お姉ちゃん汗だくだよ?」
彼方「遥ちゃ……んが……あちこち……触るからだよ〜……」
遥「えへへ、ついつい楽しくなっちゃって」
彼方「も〜……」
彼方「はふぅ……遥ちゃん……手加減してくれないから……」
遥「お姉ちゃんが可愛い反応するからいけないんだよ〜」
彼方「危うく気絶しかけちゃったよ……ふぅ……」 遥「しちゃったら……キスで目を覚まさせてあげるから大丈夫だよ」
彼方「こらこら〜だめだよ〜……軽々しいキスはだめで〜す〜……」
遥「起こすためのキスは軽くないからセーフだよ。セーフ」
彼方「えぇ〜?」
遥「えへへっ」
遥(ここからもう一歩、ううん。もう一線を越えた先に進みたい)
遥(でもきっと、そう思ってるのは私だけ)
遥(だから、私もお姉ちゃんと同じ……)
遥(この一線の手前で " 踏み出せない " でいる)
彼方「も〜……」
グイッ
......チュッ
遥「っ……ぇっ?」
彼方「隙あり〜これでおあいこだよ〜」
彼方「彼方ちゃん、お風呂入ってくるねぇ〜」
.....ガチャッ
遥「え、あ……お姉ちゃん……?」
遥「もぅ……お姉ちゃんのえっち……」
遥「……」ドキドキ
遥(でも今の関係も……私は幸せだから、やっぱり……大好き) 遥(それにしてもお姉ちゃんもキス……唇だった……)サワッ
遥(これじゃ一線超えたって……)
遥「……?」
遥「……一線?」
キョロキョロ.....
遥(仕切り、境目のベッド……私が良いならお姉ちゃんはなくしても良いって……)
遥「ぁ……」
遥(この前、他人だったら付き合うかどうかで、お姉ちゃんは私からきてくれたら良いよ〜って言うかもしれないって言った)
遥(お姉ちゃんは私がどうしてもって言ったら、仕切り……互いの境界線にもなってたベッドを変えてくれた)
遥「………」
遥「ん〜……いや……ないない」フルフル
遥「まさか……まさかねっ……うんっ」ドキドキ
.....ボフン
遥(どっち……どっちなの……お姉ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!) 凛、知ってるよ!この高級らっかせいはかなはるを最後まで書けるってこと! ここで終わるなら自作SS全部貼れ
嫌なら続けなさい 乙です
お姉ちゃん好きすぎる遥ちゃん良きものでした センスあるから渋でもやってくれや
ガッツリ地の文アリではるかな見たい 第1話投稿乙です!
明日の第2話も楽しみにしてます! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています