遥「お姉ちゃんを好きになるのは遺伝子的に当然だと思うよ」
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遥「だって、私もお姉ちゃんもお父さんとお母さんの遺伝子が混ざり合ってできたんだよ?」
遥「お父さんがお母さんを好きになったように」
遥「お母さんがお父さんを好きになったように」
遥「私の中のお父さんがお姉ちゃんの中のお母さんを」
遥「私の中のお母さんがお姉ちゃんの中のお父さんを」
遥「大好きになって、愛し合いたいってなっていくのは至極当然のことなんじゃないかな?」
遥「もしもそんなことないって姉妹がいたとしたら」
遥「親は本当に愛し合っていない可能性があるってだけで、姉妹間の恋愛については何の問題もないと思ってるんだよね」
遥「女の子同士だって」
遥「半分男、半分女で作られた体なんだから」
遥「半分男、半分女で作られているお姉ちゃんにそれぞれが恋をしてしまうのは、もうどうにもならないことだって思う」
遥「だからね、お姉ちゃん……結婚しよ?」 ――――――
―――
[夜]
遥(……お姉ちゃん、夜中まで勉強するのは変わらないんだよね……)
遥(特待生……私、免除までは多分……いけない……)
遥(それに、お姉ちゃんほど両立できないような気がする……)
遥(夢と、現実……それと家のこと)
遥(全部を両立できる気がしない)
彼方「ん……」ググッ....
彼方「ふぅ……」
カチッ
スタスタスタ.....
彼方「ふふっ……」
遥(……目を開けたい)
遥(目を開けたいけど、起きてるってバレちゃうし)
ファサッ....
ゴソゴソッ
遥(お姉ちゃんが、布団に入ってくる……)
遥(なんか、新鮮な感じがする)
遥(あっ……良い匂いする……) 彼方「……ん………」
遥(お姉ちゃんの、匂いがする)
遥(お姉ちゃんのあったかさを感じる)
遥(つい最近までは触れるほどの距離にあったお姉ちゃんの体が、ちょっとだけ遠い)
彼方「……遥ちゃん、起きてる?」
遥「ん……んぅ……」
遥(寝てるよ〜)
ゴソッ
モゾモゾ.....
ギュッ
遥(手……!?)
彼方「最近ほとんど、ぎゅうぎゅうなベッドで一緒だったから……こっちの方が落ち着くねぇ……」
彼方「……ちょっとだけ、貸してね〜……」ボソッ
遥(手と一緒に私の残りの人生が無料で付いて来るけどね……あ、返品は出来ないよ) 彼方「はぁ……」
遥(お姉ちゃんの手、ちょっとだけ冷たい)
遥(さっきまでペンを握ってた、お姉ちゃんの手……)
遥(私よりも力があるのに、ちょっとしか大きくない手)
遥「ん……」
....ギュッ
彼方「ん〜?」
遥(いつもお疲れ様、お姉ちゃん)
遥(ちょっとだけ……恩返し)
彼方「ありがとねぇ……」
遥(お姉ちゃんが好き)
遥(お姉ちゃんが好きだから……私も)
遥(私ももうちょっと、頑張らないと) 頼むからこのスレが1000届くまで規制されててくれ ――――――
―――
[朝]
モゾモゾ.....
遥「ん……」
彼方「起こしちゃった?」
遥「ん〜ん……」
彼方「もう少し寝てて良いよ〜」
遥「ん……私も起きる……」
遥「お姉ちゃんと一緒に……朝ご飯作る……」
遥(今までは、お休みの日に教えて貰うくらいだった)
遥(でも、今日からは……平日も、頑張るっ)
彼方「まだ眠そうだけど〜」
遥「大丈夫……」
ダキッ.....
スンスン.....
遥「うん、大丈夫」
彼方「遥ちゃん、あんまり無理しないでね〜?」
遥「大丈夫、美味しかったから」
彼方「うん……?」 カチャカチャ....
チッチッチッボッ....
遥「えっと……こうして……」
ジュー....
サッ....サッ....
遥「あぁっ……崩れ……」
彼方「そしたら、フライパンをこうして……」
彼方「はい〜修復〜」
遥「うぅ……でもぼこぼこになっちゃった……」
彼方「最初は良いんだよ、食べられるものができれば〜」
遥「綺麗なお料理はまだまだ遠いなぁ……」
彼方「これだって、完成はまだ先だよ〜?」
遥「え、ぁ……焦げちゃうっ!」 遥「スクランブルエッグになっちゃった……」
彼方「そしたら、これ卵そぼろにしちゃおっか〜」
遥「えっ、でも……」
彼方「豚ひき肉あるから、そぼろ作ろ〜」
遥「二色丼作るの?」
彼方「ん〜……小松菜を細かくしてほうれん草の代わりにするかなぁ……」
彼方「だから、さっきのはお弁当用で〜」
彼方「遥ちゃんは、こっちでもう一回、チャレンジしてみよっか〜」
遥「う、うんっ……」
遥(お姉ちゃん、準備と切り替えが早い……)
遥(私が溶き卵作る前に、もうそぼろの下準備終わりかけてる……)
遥(早く、同じくらい作れるようになりたいなぁ……)
カチャカチャ....
チッチッチッボッ
キュポッ
タパタパタパ.....
遥(多少焦げても良いから、慎重に……)
彼方「リラックスリラックス〜ゆっくりでいいからねぇ〜」
遥「う、うんっ」 遥「凄く型崩れしちゃった……」
彼方「大丈夫大丈夫〜」
彼方「形がちょっと崩れちゃってても、卵焼きは卵焼きだよ〜」
遥「次は、もうちょっとうまくできるよう頑張るねっ」
彼方「うん〜楽しみにしてる〜」
遥(結局、私が作ったのは卵そぼろと、ぐずぐずの卵焼き)
遥(お姉ちゃんはお弁当用の三色作っちゃったし、魚も焼いて、お味噌汁も作って……)
遥(……あっ)
遥「今度、酢の物作るよ」
遥「それなら、私でも絶対に出来る」
彼方「そうだねぇ〜」
遥(切って、調味料を混ぜ合わせて終わり……超簡単)
遥(形が崩れるとかどうとかもない、安心料理)
遥(正直、え? それで料理したって言えると思ってるの? とか思うけど……)
遥(一つでも多く、手伝うことが今の目標!)
彼方「調味料の調整、遥ちゃんお任せするからやってみようか〜」
遥「う、うんっ……」
遥(食べられないものが出来るかも……) 遥「そう言えば、今日もお姉ちゃんバイトがあるから」
遥「帰ってくるのは私の方が早いよね?」
彼方「うん〜」
遥「じゃぁさじゃぁさ……お洗濯しておいても良い?」
遥「衣類は仕分ける自信がないから、タオル類だけ」
遥「この前買った、中に一粒入れるタイプの洗剤なら量とか考えなくていいから……」
彼方「ん〜……」
遥「ダメ?」
彼方「そうだねぇ……」
遥(お姉ちゃん、凄い考えてる)
遥(タオルでも、洗濯間違えたら縮んじゃうとか、色落ちとかあるのかな……)
彼方「よし〜、良いよ〜」
遥「ほんと? 何かダメなことない?」
彼方「大丈夫だよ〜」
彼方「悪いけど、タオルのお洗濯宜しくね〜?」
遥「うんっ、任せて!」 ――――――
―――
遥(えぇと……タオル入れて、電源入れて……設定はされてるから、洗剤入れてスタートさせるだけ……)
遥(洗濯機って、回すだけなら私でも簡単なんだよね)
遥(色落ちとか、シミとか、ほかのこと考えると面倒だし手間だし、難しくなるけど……)
ピッ....
バサバサッ
バサッ
遥「……一個でいいのかな?」
遥(いや、余計なことは考えない考えない)
...ピッ
ジャー.....
遥「これで大丈夫……かな?」
遥(あとは待っ――)チラッ
遥「……」スッ
遥(お姉ちゃんの下着)
遥(昨日履いてたやつ……)
スンスン
遥(今日は頑張ったら……神様許して) 遥(お姉ちゃんの匂いがする……)
遥(お姉ちゃんって、えっちなことしてるの見たことないなぁ……)
遥(家にはいつも私がいるから、家では出来ないのかもしれないけど……)
遥(させてあげたい……)
遥「ん〜……」
サッ
サッ
遥(姉か妹がいるときにいつ一人でえっちなことするのか……調べても出てこない)
遥「……昨日は唇にキス出来たし」
サワッ.....
遥(もうちょっと踏み込んでいければ、お姉ちゃんとちょっとだけえっちなことで来たりするのかな……)
遥(無理かなぁ)
遥(友達はお姉ちゃんとしてるよ? みたいなこと言ったって、どうせ騙されてくれないし……)
遥(難しいなぁ……)
遥「すぅ……はぁ……」
スンスン
スンスン
遥「お姉ちゃんの匂い……落ち着く……」 ガチャッ....
遥(買い物は今日は大丈夫そう……)
遥(そう言えば酢の物の調味料は私が調節するんだっけ……)
遥(少々とか適量とか、良く分からないけど)
キュポッ
ポタポタッ
ペロッ
遥「……んっ」
遥(2滴くらいだと、お酢ってそんなに酸っぱく感じないんだ……)
カポッ
サッ....
ペロッ
遥「ぅぇ……」
遥(塩はちょっとでも、ぴりってくる……)
遥「色々調べておかなきゃ」 ピーッ
ピーッ
ピーッ
遥「終わったっ」
遥(タオルは……えぇと……)
遥(お姉ちゃんはいつもどうやってたっけ……)
遥(洗濯機から出して、とりあえず置いて、ハンガー用意して……)
遥(パンパンしてた)
ガチャッ
ゴソッ
バサバサッ
バサッ
タタタッ....
遥「えいっ」
バサッ....バサッ....
遥(それでハンガーにかける……)
遥「良いのかな、これで……」 ――――――
―――
彼方「ただいま〜」
遥「ん……んぅ……」
遥「zzzz……」
彼方「おやまぁ……」
....チラッ
彼方「お洗濯、してくれたんだねぇ……」
ナデナデ
遥「ん……」
彼方「ありがと〜」ボソッ
彼方「………」
――チュッ
遥「んぅ……」
ゴロンッ....
遥「ん……」
ガバッ....
キョロキョロ
遥「んぅ……?」
彼方「ただいま〜」
遥「おかえりぃ……」
遥「………」
遥「……あっ!?」 遥「ご、ごめんねっ……寝ちゃって……」
彼方「いいよ〜待たせちゃって悪かったねぇ」
遥「お出迎えしようかと思ってたのに……」
遥「鞄、預かるよ……」
サッ
遥「ご飯とお風呂……どっち先にする?」
遥「的なことやろうと思ってたのに……」
彼方「えぇ〜……明日はやってね〜」
遥「やるやるっ」
彼方「ご飯先にするけどねぇ」
遥「もぉ〜っ、お姉ちゃんのいじわる〜っ」
彼方「えへへへ〜」
彼方「お夕飯、残り物で済ませちゃおうか」
遥「うんっ」
遥「じゃぁお姉ちゃんが温めてる間に、お風呂やっておくよ」
彼方「ん〜よろしく〜」 カチャカチャ
モグモグ
遥「ねぇお姉ちゃん」
彼方「ん〜?」
遥「……一緒にお風呂入ろうよ」
遥「二人一緒はちょっと狭いけど、前のベッドで二人よりは狭くないと思うし」
彼方「それはまた突然だねぇ……」
彼方「何か、大事な話でもあるのかな〜?」
遥「大事な話ならベッドでもできるよ」
遥「ただ、久しぶりに一緒に入りたいな……なんて」
遥「ちょっと思っただけ」
遥「……ベッドを一つにしたから、かな」
スッ
モグモグ....
遥「……ん」
遥「お姉ちゃんが良いならだけど」 彼方「ん〜……」
彼方「別に、今更恥ずかしがるような間柄でもないからねぇ……」
遥「一緒に入らなくなったのって、なんでだっけ……」
彼方「えぇ〜?」
彼方「遥ちゃんが、一人で入れるって言ったからだよ?」
遥「えっ……言ったっけ……」
彼方「中学生になったあたりで」
遥「………」
遥「……あぁっ!」
遥(そうだ……)
遥(その頃の同級生が「近江の姉ちゃんってえっちだよな〜」って言ったりしてたから)
遥(気になるようになっちゃって……)
遥「……前言撤回するから一緒に入ろうよ」
彼方「ん〜……じゃぁ、先に洗い物済ませてから一緒に入ろっか〜」
遥「うんっ」
遥(お姉ちゃん、前にも増してえっちになっちゃったけどね……今の私ならきっと耐えられる) ザァァァァァ.....
遥「お姉ちゃんって、胸もお尻も大きいよね」
彼方「いやぁ……なんだか膨らんでしまいましてねぇ……」
遥「その割にウエストは……」
サワサワッ
彼方「ひゃぁっ!?」
ガタンッ
彼方「は、遥ちゃんっ!」
彼方「遥ちゃんだって細いよねっ?」
遥「私はお姉ちゃんに比べて上下ー7、-6なのに、ウエスト-3cmだよ?」
遥「どっちが太いか比べられたら、私の方が太く思われるよ……」
サワサワ
モミモミ
彼方「んっ……ゃっ……」
遥「お腹周りだって、柔らかいけど……別に太ってるって程脂肪は感じないし」
遥「お姉ちゃんの身体って、結構完成してると思うんだよね……一般人的に」
サワサワ
サワサワ....
彼方「んっ……は……はる……っ……遥ちゃんってばっ!」 遥「ぁ……ごめんね、つい……」
彼方「ダメだよ〜? 彼方ちゃん、触られるの弱いんだから……」
遥「う、うん……」
遥(でも後ろから見てても見事に " きゅぼん " してるお姉ちゃんが悪いと思うんだけどね)
遥(ほらしかも鏡見てよ鏡)
遥(鏡が直視できなくて曇っちゃってるのにちょっぴり見える " ぼんっ " とか……)
遥「でも、もう少し触らせて?」
彼方「えぇ〜?」
遥「だって、ほら……なんか御利益ありそうだから」
遥「ちょっとだけ……ついでにスポンジで体洗ってあげるからっ」
遥「ね? 良いでしょ? 体さわ……洗わせてっ」
彼方「今更言い直しても本音言っちゃってるよ遥ちゃん……」
遥「お願いっ、私も大きくなりたいのっ」
彼方「ん〜……」 ザァァァァ....
キュ.....
ポタタッ
彼方「遥ちゃん、もしかしてこれが目的で一緒に入りたいって言ったのかな〜?」
遥「ううん、そんなことないよ……ただ、こうして見てたら羨ましいなぁって……」
遥「普通にしてたら2年で辿り着けそうもないから……御利益があればと思って」
彼方「ほんとかなぁ〜?」ジーッ
遥「ほんとだよ?」
彼方「じゃぁ、背中だけお願いしようかな〜」
遥「任せてよ」
ファサッ...
遥(お姉ちゃんの普段は髪に隠れてるうなじ……えっちじゃない?)
遥「………」
遥「ん……」ドキドキ
....チュッ
彼方「ひゃぁんっ!」ビクッ
遥「あっ」
彼方「遥ちゃん!?」
遥「く、口が滑っちゃった……」
彼方「物理的に滑らないでよ〜危ないから……」
遥「ご、ごめんね〜……えへへ……」 クシュクシュ...
遥「触るよ? 良い?」
彼方「大丈夫〜」
遥「力強すぎたら言ってね?」
彼方「うん〜……」
ペタッ
ゴシゴシ.....
ゴシゴシ
ペタペタッ....
遥(お姉ちゃんのすべすべな肌……)
遥(座ってても、段が出来るほどじゃないお腹)
遥(バスチェアから零れるお尻のお肉……)
ゴシゴシ
ペタペタ
ペタ....
クシュクシュ.....
遥「大丈夫?」
彼方「うん〜ちょうどいいよ〜」
遥(私が少しだけ力を入れてスポンジを押し付けるたびに身体が動いて)
遥(お姉ちゃんの胸が揺れるのがちょっとだけ鏡に映る) 遥「お姉ちゃん、右手横に出して」
彼方「ん〜?」
ギュッ.....
グイッ
遥「両腕もやってあげる」
ゴシゴシ....
彼方「おぉ〜なんかいい感じ〜」
遥「前は……あ、やってないよね」
彼方「彼方ちゃんが、遥ちゃんの髪を洗ってあげてたねぇ……」
彼方「シャンプーハット使って〜」
遥「うん、そうだった」
クシュクシュ
ゴシゴシ....
遥(二の腕もちょっぴりぷるるんしてるけど)
遥(腕の筋肉自体……私よりついてる感じするから、ぜんぜんだし……) 遥「手は……」
キュポッ...
ヌルヌル....
遥「手もみ〜」
モミモミ
モミモミ
彼方「遥ちゃんの手、気持ちいい……」
遥「お姉ちゃんの手は頑張り屋さんだから……少しくらいはね……」
ギュッ
ギュッ
モミモミ.....
遥「今度左だよ」
彼方「は〜い」
ギュッ.....
ゴシゴシ....
彼方「ありがと〜……遥ちゃん」
遥「ううん、お姉ちゃんこそ、いっつもありがと……」 ザァァァァァ.....
彼方「んっ……」
遥(正直、良く知らないけど)
遥(お姉ちゃんの身体は頑張ってる体って感じがした)
遥(筋肉が付いてて、ちょこっと硬かったりしてて……)
遥(運動部の友達が筋肉ついちゃって〜って言ってたのとは全然違う……)
キュキュッ
ポタポタッ
彼方「遥ちゃん」
遥「なに?」
彼方「交代」
遥「えっ? わ、私は別に――」
彼方「彼方ちゃんだけ散々弄られて、満足されて終わりなんていうのは道理が通らないかな〜?」
彼方「首にちゅっってされたあの恨み……はらさでおくべきか〜」
ワシワシ.....
遥「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 サワサワ....
遥「んっ……」
彼方「遥ちゃんだって、ウエストはちゃんと締まってるし」
彼方「お尻もちょうどいい大きさで……流麗というか……素敵だと思うよ〜」
サワサワ
ツンツンッ
遥「んにゅ……っ……」
遥「わ、分かった……分かったからぁっ」
サワッ
遥「にゃぁっ!」
彼方「ね〜? くすぐったいでしょ〜?」
遥「ご、ごめんなさいっ」
遥「さっきはちょっと……んっ……」ビクッ
サワサワ
遥「お姉ちゃんっ」
彼方「ふふんっ、分かったら急に触ったりしないでね〜」
遥「うぅぅ……気を付ける……」
彼方「じゃぁ、それはそれとして、背中、やってあげる〜」 ゴシゴシ
ゴシゴシ
彼方「力加減、平気〜?」
遥「うん、平気だよ」
遥「痒い所に手が届く感じがする……」
遥(ポカポカした空気)
遥(汚れをかすめ取っていくようなスポンジの力加減)
遥(ほとんど一定のリズムで……ゆらゆらと……)
遥「ん……はっ……」フルフル
彼方「遥ちゃん、眠い?」
遥「大丈夫、大丈夫だから……」
彼方「今日は、遥ちゃん頑張ってくれたもんね〜」
彼方「お姫様抱っこで、ベッドまで運んであげようか〜?」ボソッ
遥「えっ……」
彼方「お風呂出て、ちゃんと歯磨きとかもしてからね〜」
遥「え……してくれるの?」
彼方「遥ちゃん、おねむだからねぇ……連れてってあげるよ〜」 引いては寄せての絶妙な距離感
彼方ちゃんやっぱりつよい チャポンッ
ポタッ.....
ポタタ....
彼方「二人で入ると、やっぱり狭いねぇ」
遥「ちょっと、無謀だったかなぁ〜?」
遥「お湯、凄い逃げていっちゃったし……」
彼方「……でもねぇ〜……お湯はたっぷりあるから平気だよ〜……」
チャプンッ
グッ
グググッ....
彼方「ん〜……んぅ……はふぅ……」
遥「前に入ってた時は、もうちょっと広く感じたよね」
彼方「うん」
彼方「このボタン何だろうって、追い炊きを押した遥ちゃんの慌てっぷりは可愛かった……」
遥「低学年の時の話だよね〜……」
遥「急に熱いお湯がブクブクブクって……しばらく、お風呂に入れなくなりそうだったっけ」
彼方「そうそう〜」
彼方「だから、彼方ちゃんがぎゅ〜って、してあげながら一緒に入ってたんだよ〜……」
遥「覚えてる……うん……これなら平気でしょ〜って……」ウトウト.... 彼方「眠い?」
遥「うん……」
遥「お姉ちゃんのほうが、頑張ってるのになぁ……」
バシャンッ
バシャッ....
ゴシゴシ
遥「瞼が重い……」
彼方「彼方ちゃんは頑張ってるかもしれなないけど、慣れてるからねぇ〜」
遥「うん……そうだよね……」
.....ウツラウツラ
遥(だから……嫌なんだよ……)
遥(慣れてるから、大丈夫だから……)
遥(そうやって、お姉ちゃんがどんどんどんどん……頑張って行っちゃうのが……)
チャプンッ
サワッ
ムニュ....
彼方「んっ……は、遥ちゃんっ?」
遥「慣れてるからって……無理は……めっ。 だよぉ……」ブクブクブク....
彼方「わっ……わぁーっ!?」
彼方「遥ちゃん待って待って! ここで微睡んだら、めっ! だよ〜っ!」 ――――――
―――
彼方「よいしょっと……」
キシッ....
ファサッ.....
遥「んぅ……」
彼方「一時はどうなることかと思ったよ〜」
ツンツン
ツンッ....
遥「んにゅ……zzz……」
彼方「髪乾かしてる間に、すやすやと……」
彼方「ほんとに……ありがとねぇ……」
彼方「……お疲れ様」
チュッ
遥「んぅ……zzzz……」
キシッ.....
彼方「んっ――ふぁ……ふ……宿題……やらないと……」
――カチッ
ガサッ
ジーッ
カキカキカキ......
ペラッ
カキカキ.....
彼方「はふぅ……」 遥ちゃんがちょい性欲強いけど近江姉妹の互いを想いあってるこの感じ…いいな…これ…いいぞ…語彙力消し飛ぶ…
そしてスレ立て規制がなければこれが書かれることはなかったという現実… ――――――
―――
[翌日]
....ユサユサ
ユサユサ
....チャン
遥「んぅ……」
彼方「遥ちゃん、起きて」
遥「ん〜……」
彼方「遥ちゃ〜ん」
遥「んぅ……ん〜?」
彼方「起きないと、キスしちゃうよ〜?」
遥「ん……じゃぁ……あと5分……」
彼方「こらこら〜」ペチペチ
遥「ん……ふゎ……ぁ……ぁふ……」
遥「……おはよう……」
彼方「おはよう〜、顔洗ったりしたら、ご飯ね〜?」
遥「うん……」
遥「ん……あぁっ!?」バサッ
遥「もう朝ごはん作っちゃったの!?」
彼方「ぐっすりだったからねぇ……」
遥「明日は遠慮なく起こしてね……? 頑張って起きるけど……」
遥「絶対だよっ?」 カチャカチャ
モグモグ....
遥「ねぇお姉ちゃん」
彼方「ん〜?」
遥「……昨日、お風呂の途中から記憶があいまいなんだけど……」
遥「もしかして、私、途中から寝てた?」
彼方「そうそう。寝落ちして溺れるところだったんだよ〜?」
彼方「偶然、彼方ちゃんと一緒にお風呂入ってたから大丈夫だったけど」
彼方「毎回ああいう風になっちゃうなら、お手伝いは半分にするからね〜?」
遥「そんなぁ……」
遥「毎回お姉ちゃんが一緒に入るのじゃダメ?」
彼方「良いと思ってるのかな〜?」
遥「………」
遥「……ちょっぴり」
彼方「は〜る〜か〜ちゃん〜?」
遥「あ、あはは……ごめんなさい……」 彼方「も〜……」
彼方「遥ちゃんがお姉ちゃんの為に頑張ろうとしてくれてるのはすごく嬉しいよ」
彼方「でも、それで遥ちゃんが逆に辛そうだったり」
彼方「全然そんなことなかったのにお風呂で寝落ちしちゃうようになっちゃうのは、彼方ちゃん、嫌だな……」
彼方「だから、出来る限りで良いよ」
彼方「遥ちゃんは無理してないって思ってるだろうけど」
彼方「大変な事をやってなくても、慣れてないことをやると普通にやるよりも疲れちゃうから」
彼方「少しずつ、少しずつ教えてあげるから」
彼方「焦らないで、ゆっくり……彼方ちゃんを助けてね?」
遥「ぅ……うん……」
遥「っ……」
遥「うぅ……」ポロポロ....
彼方「は、遥ちゃん!?」 彼方「え、ぁ、えぇ……っ?」
ガタンッ
タタタッ
彼方「お、怒ってるわけじゃないんだよ? ほんと、ほんとに彼方ちゃんは嬉しくて……」
遥「でもっ」
遥「でも私……っ……お姉ちゃんに心配かけちゃったんだよね?」
遥「私、お姉ちゃんを助けたくて……なのに……グスッ……」
遥「なのに……うぅぅっ……」
遥「そう思ったら……なんか……」ポロポロ.....
彼方「遥ちゃん……」
ギュッ....
ナデナデ
彼方「遥ちゃんは優しいね……」
彼方「優しいから、そうやって悪いことしちゃったなって……思ってるんだよね」
ナデナデ
ナデナデ
彼方「でも、遥ちゃんは悪いことはしてないよ」
彼方「良いことをしてる……でも、し過ぎて自分に良いことが出来てないから、お姉ちゃんは心配なの」
彼方「だから……一緒に少しずつ頑張ろう? ね?」
遥「ん……グスッ……」
彼方「よしよし……遥ちゃんはいい子、いい子〜……」
....グイッ
彼方「っと……」
遥「もう少し……時間ちょうだい……っ」 彼方「じゃぁ、後5分だけ良いよ〜」
ナデナデ
遥「ん……」
ギュッ
スンスン
スンスン
遥「………」
遥(……お姉ちゃんの匂い、やっぱり落ち着く……)
遥(好き……)
遥(やっぱり私、お姉ちゃんが大好き……)
....ギュッ
彼方「甘えん坊さんだねぇ〜……」
遥「私……お姉ちゃんのこともっと……もっと助けられるように……」
遥(頑張りたい……)
遥(頑張りたいけど……きっと頑張り過ぎちゃうから……)
遥「助けられるようになりたいから……まだ、私の傍にいてね?」
彼方「うん〜……一緒にいるよ〜」 高級らっかせい君毎回素晴らしいもの出してきて誇らしくないの? 最高すぎるよ!
エモみとエロみの調和が最高すぎるよ! 遥「……お姉ちゃんの体、あったかかった」
彼方「お姉ちゃんだからねぇ……」
彼方「それよりも、もう一回顔洗ってきた方が良いよ」
遥「うん……」
遥「あ……お姉ちゃん」
遥「今日もバイトで遅くなる?」
彼方「うん……なっちゃうかな〜?」
遥「じゃぁ、酢の物作ってみても良い?」
遥「きゅうりとわかめとちくわのやつ」
遥「今日、帰りに材料買って作ってみようかと思って」
彼方「おぉ〜やる気だねぇ」
遥「うんっ」
遥「少し包丁使うけど、このくらいなら家庭科の授業とかでも経験あるし……ダメかな?」
彼方「良いよ〜」
彼方「帰ってきたら、彼方ちゃんにも食べさせてね〜?」
遥「お、美味しいのが出来たらねっ」
彼方「じゃぁ食べられそうだね〜」
遥「も〜そういうこと言わないで〜っ」 バシャバシャ....
遥(ついつい、泣いちゃった……)
遥(お姉ちゃんに迷惑にならないように)
遥(お姉ちゃんの助けになろうって頑張ろうと思ってたのに)
遥(昨日の、たったあれだけのことで疲れちゃうなんて……ダメダメだなぁ……)
遥(東雲でのスクールアイドルの練習をしてるから、実際に疲れてはいたと思うけど……)
遥(お姉ちゃんは徹夜・早起き・家事・授業・スクールアイドル・バイト……なんだよ?)
遥(ほんと、お姉ちゃんはすごいなぁ……)
バシャ....
サワサワ....
遥(あれ……タオル……)
カサッ
遥(これ……は……違う、お姉ちゃんの下着だ)
遥(これでも良いけど、拭ききれない……あった)
ゴシゴシ
遥「……はぁ」
遥「頑張れ……頑張りすぎない程度に頑張れ、私……」
遥「お姉ちゃんを少しでも楽にするためにっ」 ――――――
―――
遥(きゅうり〜わっかめ〜……あっとちっくわ〜)
遥(きゅうり〜わかめ〜ち、く、わ……)
遥(って思ってたけど、ちくわって意外と種類あったんだね……)
遥(とりあえず、安い方にしておいたけど)
遥(上手く作れるようになったら、ちょっといいのを買ってみようかな)
シュルッ....
パサッ....
遥「……ん〜」
遥(さすがに裸エプロンはお姉ちゃんが卒倒しちゃうかな……)
遥(冗談にしてはいき過ぎてるし、普通に部屋着の上にお姉ちゃんのエプロンにしておこう)
スンスン
スンスン
遥「はぁ……お姉ちゃんの匂い……ほんと好き……」
スンスン.....
遥「よしっ……美味しいのを作るよ〜っ」 遥(わかめは、適当な器に、水適量……で、わかめを入れて放置……)
トンッ
トンッ....
遥(水洗いしたきゅうりの左右? 上下? の部分を少しだけ切り落として……)
遥(……1cm切った後に皮の部分を削ぎ落すなら、それ含めて落しちゃってもいいんじゃないかな……?)
遥「塩……塩……」
カポッ
スッ....
ペロッ
遥「んっ……これだ」
遥「えぇっと……」
遥(まな板の上に塩を振りまいて……そのうえできゅうりを転がします……)
ギュッ
ギュッ....
コロコロ....
コロコロ.....
ジャー.....
遥(塩水が青みがかってきたら、キュウリを水洗い……)
遥(包丁は無理だからスライサーで薄きりにする……)
遥(終わったらボウルに入れて、一つまみくらいの塩をまぶして、軽く揉む……)
遥(それで数分、寝かしておく……タイマー使っておこ)ピピッ....ピーッ
遥「次っ」 遥(ちくわは輪切りにする……)
遥(……ん)
遥(きゅうり一本でも薄切りだと多い……ちくわも全部やっちゃって)
遥(いくつかに分けてそれぞれ味付けを変えてみようかな)
遥(ん〜……味付け間違えたときの保険にしよう)
遥「時間はあるから……」チラッ
遥(わかめときゅうりが終わる前に、まな板と包丁を洗って……)
ジャー......
クシュクシュ......
ゴシゴシ...
遥「……またお姉ちゃんとお風呂入りたいなぁ」ボソッ
遥(お姉ちゃんの身体、気持ち良かったし……洗い方凄く良かったし……)
遥「………」ドキドキ....
ピピピピピピピピッ!
遥「わっ」ビクッ
ピッ....
遥「はっ……はーっ……はぁ……」ドキドキ
遥(危なかった……) 遥(きゅうりにそのまま水を投入……)
遥(手で軽く握るように掴みながら水を絞り出して、水気を切ってから……別の器に)
遥(わかめとちくわも均等に分けて……)
遥(あとは調味料……)
遥(調べた限り、酢は大さじ1〜3、砂糖はその半分で、しょうゆが砂糖の3分の1くらい……?)
遥(醤油使わないのもあるみたいだけど……)
遥「………」チラッ
遥「いっか……」
遥(洗い物増えちゃうけど……酢1〜3それぞれ別の器で調味料を合わせてみよう)
遥(横着しない……これ大事!)
キュポッ
トクトクトク....
サッサッ.....
遥(お姉ちゃんに美味しいの食べて貰いたからね) 遥「できた〜っ!」
遥(調べた作り方真似しただけだけど……)
遥(調理工程は3つくらいしかないはずなのに)
遥(なんだかすごく、頑張った気がする……)
遥「はぁ……」
ヒョィ....
シャクッシャクッ....
遥(ん〜……)
遥(酢が大1だと、ちょっと味気ない感じがする……)
遥(甘さが勝っちゃって、酢の物って感じが薄いかな?)
遥(苦手な子は、食べやすいかもしれない)
パクッ....
遥(大2の方は、少しピリッとして酢の風味が広がっていく感じ……)
遥(でもお酢〜! って感じはしなくて、すぐに消えてっちゃうかな)
遥(大3は……うん……酢の物って感じがする)
遥(美味しいけど、酢が苦手な人には食べられない感じかな〜)
遥「お姉ちゃん、どれが好きかな……」
遥「……早く、帰ってこないかなぁ……」 彼方ちゃん帰ってこなくて病院か警察から電話来そう… 3000人の前でMCする胆力ある遥ちゃん
お姉ちゃん相手だと等身大の高1してて微笑ましい、怪しい思惑あるけど ――――――
―――
彼方「ただいま〜」
遥「お帰り〜」
彼方「遥ちゃん〜どうだった〜?」
遥「調味料の分量を変えて三種類作ってみたよ」
遥「好きな味の教えてねっ」
彼方「はぁ〜い」
彼方「先に着替えとか済ませちゃうねぇ〜」
遥「うんっ」
遥「じゃぁ私、その間にお風呂の準備しておくよ」
彼方「ありがとねぇ〜」
遥(なんかお姉ちゃんと結婚生活してる感じがする)
遥(お仕事頑張ってる夫と……)
遥(それを支える妻というには、まだまだ努力が足りないかなぁ……) 彼方「おぉ〜ちゃんとしてる〜」
遥「火なんて使ってないし……ただスライスして切って、漬けただけだもん」
遥「それでも多分、美味しくできたと思うけど……」
彼方「ちくわの切れ方がちゃんとしてるし、きゅうりは薄くなってるからあれだけど……ちゃんとしてる」
彼方「わかめだって、水戻ししっかりしたでしょ?」
彼方「その一つ一つが、ちゃんとしてるから色艶が良いんだよ〜」
遥「そうかな?」
彼方「そうそう〜」
彼方「いただきま〜す」
遥「それ、一番味が薄いやつ」
パク....
モグモグモグ....
彼方「おぉ、いい感じ」
カチャンッ
サッ
遥「これがそれよりもちょっと味が濃い方」
彼方「ふむふむ……モグモグ」
彼方「いいねぇ……」
遥「それで、これが一番酢の量が多いやつ」
彼方「モグモグ……」
彼方「ほうほう……いい感じだね」 遥「どうだった?」
遥「どれが一番好き?」
彼方「全部好きだよ〜」
彼方「遥ちゃんが作ってくれたもの全部〜」
ギューッ
遥「ぁっ……も〜……」
遥「お姉ちゃんの一番好きな味つけが知りたいのに〜」
彼方「全部美味しかったよ〜」
彼方「調べて、調べて……頑張ってくれたんだよねぇ〜」
遥「美味しいの、食べて欲しかったんだもん……」
彼方「ありがと〜」
彼方「そうだねぇ……彼方ちゃん一押しは二番。それがちょうどいいと思ったかなぁ」
彼方「酢の量が多いのもさっぱりしてて美味しいけど、それよりもちょっと少なめにした感じが好きだよ」
遥「ほんとっ?」
遥「じゃぁまた今度作るときは、そっちで作るね」
彼方「うん、お願いするよ〜」 遥「ねぇお姉ちゃん、幼稚園の頃さ……」
彼方「ん〜?」
彼方「幼稚園がどうしたの〜?」
遥「私、将来はお姉ちゃんのお嫁さんになりたいって、言わなかったっけ」
彼方「言ってないよ〜」
遥「えぇ〜? ちゃんと思い出してよ〜」
彼方「言ってない言ってない」
彼方「そのころから、アイドルとかに憧れてたよね〜」
遥「おかしいなぁ……私の記憶だとお姉ちゃんのお嫁さんになりたいって言ったら」
遥「お姉ちゃんがお嫁さんにしてくれるって言ってくれたんだけどなぁ……」
彼方「おぉぅ……全く記憶にないねぇ……」
彼方「………」
彼方「遥ちゃんは彼方ちゃんのお嫁さんになりたいのかな〜?」
遥「ん……」
遥「……っ」ドキドキ
遥「………」
遥「そうだよって言ったら、お姉ちゃん困る?」 彼方「え〜?」
遥「困る?」
彼方「困っちゃうかな〜」
彼方「だって、良いよ〜とも、ダメだよ〜ともなんだか言いにくいからねぇ」
彼方「遥ちゃんはどっちで答えたって、冗談だよ〜って言いそうだし」
遥「えへへ……バレちゃってるね」
彼方「でも……そうだなぁ……」
彼方「もし彼方ちゃんが遥ちゃんのお姉ちゃんじゃなくて」
彼方「近所の幼馴染の男の子とかだったら」
彼方「彼方ちゃんはきっと、遥ちゃんにそう言われたら頼む。って答えてたね」
彼方「間違いないよ〜」
遥「近所の幼馴染の男の子……だったら逆にお姉ちゃんの旦那様になれてたのかぁ……」
遥「でもさ、私とお姉ちゃんは」
遥「妹だからこそ、姉だからこそ……今みたいな関係とか気持ちとか、そういうのであって」
遥「性別も、家も、根本の部分が違ってたら同じように好き合ってたのかな」
遥「なんていったらいいのかな……そう、ならないような気がするんだよね……」 彼方「いつも帰りが遅い幼馴染を心配する子とか」
彼方「いつも部活を頑張ってる子を応援する幼馴染とか」
彼方「同じ部活に入って、頑張る子と、マネージャーとか」
彼方「世話焼きな幼馴染が、起こしに来るとか〜」
遥「あったかなぁ……」
彼方「ん〜……」
彼方「多分、ないよねぇ」
遥「えっ?」
彼方「だって、遥ちゃんが妹じゃないってことはだよ?」
彼方「彼方ちゃんはこの家で一人っ子でしょ?」
彼方「だとしたら、スクールアイドルを面白いなんて思わなかったと思う」
彼方「奨学金を得るためだーって勉強をしたかもしれないけど」
彼方「だからバイトは無理だーって、ふんぞり返ってたんじゃないかな」
彼方「だから、そう……」
彼方「幼馴染がわざわざ気にかけるような近江彼方は……いませ〜ん!」
彼方「つまり……遥ちゃんの言う通り、私たちのような関係にはなり得なかったと思うよ〜」
彼方「そりゃ……どっちかが恋をするくらいは、あってもおかしくないだろうけどね」 遥「そうなんだ……」
彼方「そうだよ〜」
彼方「彼方ちゃんが頑張れるのはお姉ちゃんだから」
彼方「料理も掃除も洗濯も、その他もろもろも……」
彼方「そう、それはつまり」
彼方「遥ちゃんがいてくれるからだよ〜」
遥「え〜っ、ほんと〜?」
彼方「ほんとだよ〜」
遥「……それはちょっと複雑だなぁ」
遥「それだとお姉ちゃんが頑張ってるの、私のせいになっちゃうし」
彼方「えっ、そんなことないよっ」
遥「でも、私もお姉ちゃんがいるから頑張っちゃうから」
ギュッ
遥「似た者同士、おあいこだよっ」
彼方「も〜っ、遥ちゃんぎゅーっ」
遥「あっ……もぅ、お姉ちゃん力強いよ〜っ」 遥(ほんと、ほんとに……お姉ちゃん好き)
遥(好きで、好きで好きで好きで……)
遥(体の半分を占める男の子成分が、お姉ちゃんの女の子を押し倒したがってる)
遥(私の体の半分の男の子で、お姉ちゃんが妊娠できたらいいのに)
遥(お姉ちゃんの半分の男の子成分で、私が妊娠できたらいいのに)
遥(……なんて)
遥「私、お姉ちゃんが大好きだよ」
彼方「えへへ〜」
彼方「彼方ちゃんも……遥ちゃんのことが宇宙で一番、好きだよ〜」
遥「じゃぁ結婚して〜」
彼方「え〜もうしてるような生活なのに〜?」
遥「そんなことないよ」
彼方「そうかな〜」
遥「そうだよ〜?」
彼方「でも、結婚はねぇ〜」
遥「え〜」
遥「じゃぁ……妹からでも良いので、付き合ってください」
彼方「ん〜」
彼方「それなら良いかな〜」
遥「やった〜」
ギューッ
彼方「ゎっ……も〜っ、遥ちゃんも力強いよ〜」
遥「えへへ……ごめんなさーい」 ζ(*^ᴗ^*)ζ ふふっ、ねぇ覚えてる?幼稚園のとき(大嘘) ――――――
―――
[夜]
モゾモゾ
遥(もう、お姉ちゃんと一緒のベッドも慣れて)
遥(自然と、どちらからでもなく……手を握る)
遥「ねぇ、お姉ちゃん」
彼方「ん〜?」
遥「今週のお休み、デートしようよ」
彼方「おぉ〜良いよ〜」
遥「一緒にお弁当作るところから、デートは始まって」
遥「映画見て、お買い物して」
遥「それで……」
彼方「それで?」
遥「それで……どうしようかな……」
遥「デートプラン、考えておくよ」
彼方「遥ちゃんのリードかぁ……」
彼方「楽しみにしてるよ〜」 高級らっかせいさん、マジで毎回毎回神SSをありがとう
心が満たされるぅ… 遥(……デート)
遥(お姉ちゃんとのデート)
遥(あんまり遠く行くのもあれだし……映画見るなら……)
遥「………」
遥「お姉ちゃん、まだ起きてる?」
彼方「起きてるよ〜?」
遥「もう少し、そっちに行っても良い?」
遥「お姉ちゃんと一緒の方が、寝やすくて」
彼方「おやおや……どうかしたのかな〜?」
モゾモゾ
クルッ.....
彼方「寝付けない?」
彼方「………」
彼方「良いよ〜こっちにおいで〜」
モゾモゾ....
......ギュッ
遥「お姉ちゃん、抱き心地が良いんだよ? 知らなかった?」
彼方「ん〜自分のことだからな〜」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています